無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2023年12月26日
ずっしりと重い重い内容だったが、先を急がずにはいられない小説だった。初めて望月涼子さんの作品を読んだが、すぐに引き込まれ木部美智子シリーズの1作目も読もうと決めた。
貧困、格差社会、売春等暗い言葉が飛び交う殺人事件に関する話だが、犯人が捕まってなお最後の最後までどんでん返しが繰り返され目を離せなかっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月08日
読後感は良くないけれど、嫌いではない。
幸せな話はワンパターンだけど、不幸な話は無数にある。末路はまたそれぞれにある。
物語の最初の方に、木部美智子が書いた記事として語る部分は作者の本音かなと、思った。
「一般的な」「ひとつ間違えるとどの親にも起こり得ること」という記事。事件には親の特異性だけでは...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月24日
貧困の連鎖と犯罪。
育児放棄にあい、それでも貧困の中から抜け出そうと必死にもがいたけれど抜け出せなかった男性の言葉にはっとさせられました。
「みんなこの空のどこかに書かれている人権とか正義にかしずいて、どこにあるのかわからないのにあると仮定しているものにかしずいて、生きていけばいい。でも空のどこか...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月23日
なかなか読み応えのあるミステリーだった。物語全体を通して漂う陰鬱な雰囲気が、重厚感を与えている。弱っているとき読むとちょっと凹むかもしれない。
東京中野区で起きた二件の殺人事件。フリーの記者である主人公木部美智子は、ずっと追っていた企業恐喝事件との関連性に気づき、真相を追いかけていく。その一方で、...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月02日
事件は、二人の売春婦の射殺と顔を撃ち抜かれた男の死体の発見。クライムノベル。
この犯罪に関わったと思われる男女数人を女性フリーライターが、子供時代に遡って丁重に調べる。
主犯格と思われる青年二人の対比が、面白い。
一人は、医師の息子で恵まれた家庭生活を過ごして、意義あると思わせる大学生活を送る男。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月05日
解説に「ポップで軽い小説がもてはやされがちな昨今の出版界で、望月諒子の反時代的な重量感が一定の読者にこんなにも長く支持されているのは、ほとんど奇跡」とあるが、私もそう思う。
この小説は非常に重く暗い世界をテーマにした超社会派小説だった。
貧困と売春。
貧困家庭で売春婦の母に育てられた子どもたち。
...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。