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Posted by ブクログ
先日、「蟻の棲み家」を読んだ後に望月諒子さんの本が家にあったはずだと本棚を見て探し出した一冊。
読んだはずなのに全く記憶になく、再読する。
木部美智子が登場するシリーズだった。
この作品は、高級老人ホームで資産家の笹本弥生が殺害されたことから始まった。
誰が殺したのか?が気になるところだが、それよりもこの老女が戦後をどうやって生き延びてきたのかを知ると凄味が増す。
さらに孫である健文が関わる大学生の考古学研究室での詐欺事件も自殺者が出るほど濃い顛末。
会田良夫の足跡の不確かなことを徹底的に調べ、さらにはさらには…と疑問に思うこと全てを木部美智子が、そして今回は東都新聞の亜川がいっしょに探っていく。
一気読みしたのだが、再読⁇と思ったのに違ったのか?
こんなに濃い強烈な内容だったのか…としばし呆然となった。
Posted by ブクログ
どの作家であれ、文庫書き下ろしなるものはそこそこで、そこそこ以上はほぼないなぁと思っています。しかしこれは大当たり。どうしてこれがまずは単行本で刊行されなかったのだともったいなくなる。なんて、よほどのことがない限り、文庫化されてからしか本を買わない私が言うのもなんですが(^^;。
関東大震災と東京大空襲のなか、闇市で成り上がった女性が、高級老人ホームで殺害される。その老女と不仲を噂されていた孫が唯一の法定相続人であるはずが、ホーム職員の男性がもう一人の孫だと名乗り出る。
まるで著者が見たかのように綴られる震災と空襲当時の凄まじい光景。家族を失い、奉公先も失って、たった一人で生きなければならなかった女性の生涯。フリー記者、大手新聞社デスク、テレビ局ニュース制作班らの取材の進め方に引き込まれます。550頁超、複数の事件に多くの人物が絡んでいるから、とっとと読まないと頭の中で整理がつかなくなりそう(笑)。そこを丁寧に読みたい。誰かの生涯の一点と交差した人間としての誠意、それを見せてくれる記者たち。ラスト200頁はどうにも止まらなくて参りました。帯の「怒涛の急展開」に偽りなし。
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小説・文芸
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