ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
笹本弥生という資産家の老女が、高級老人ホームで殺害されているのが見つかった。いつもお金をせびっている孫の犯行なのか? そこに生き別れたもう一人の孫という男が名乗りでる。詐欺事件や弁護士の謎の事故死が、複雑に絡まりはじめ――。関東大震災、東京大空襲を生き延び、焦土の中、女ひとりでヤミ市でのし上がり、冷徹な金貸しとなった弥生の人生の結末とは。骨太ミステリーの傑作長編。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
始めからずっと面白かったが、途中から加速度的に増す感じ。散りばめられた事件やピースがパチリとはまってゆく。随所に出てくる関東大震災と空襲の話は今まで読んだ事のない程の描写だが、リアリティのある凄惨さだった。特に炎から逃れようと学校のプールに飛び込んだ人々が、足の着く前方へと人を蹴散らし踏みつける様は...続きを読む目に浮かぶよう。身近なところでそんな出会うか?と思う箇所もあるが、それをにも目を瞑れる一作
後半の読む手が止まらなかった。のめり込むようにして読んだ。登場するいろんな事件やらできごとが、どのように絡んでくるのか全然読めないままラストまでいった。大変おもしろかった。読み応えあり。笹本弥生視点の戦時中や震災のときの惨い状況の描写がリアルだった。
タイトルがすごい! どうしてこんなタイトルをつけたか、 読み終わって、とても納得。 久々に、本格的なミステリーを堪能した。
先日、「蟻の棲み家」を読んだ後に望月諒子さんの本が家にあったはずだと本棚を見て探し出した一冊。 読んだはずなのに全く記憶になく、再読する。 木部美智子が登場するシリーズだった。 この作品は、高級老人ホームで資産家の笹本弥生が殺害されたことから始まった。 誰が殺したのか?が気になるところだが、それ...続きを読むよりもこの老女が戦後をどうやって生き延びてきたのかを知ると凄味が増す。 さらに孫である健文が関わる大学生の考古学研究室での詐欺事件も自殺者が出るほど濃い顛末。 会田良夫の足跡の不確かなことを徹底的に調べ、さらにはさらには…と疑問に思うこと全てを木部美智子が、そして今回は東都新聞の亜川がいっしょに探っていく。 一気読みしたのだが、再読⁇と思ったのに違ったのか? こんなに濃い強烈な内容だったのか…としばし呆然となった。
どの作家であれ、文庫書き下ろしなるものはそこそこで、そこそこ以上はほぼないなぁと思っています。しかしこれは大当たり。どうしてこれがまずは単行本で刊行されなかったのだともったいなくなる。なんて、よほどのことがない限り、文庫化されてからしか本を買わない私が言うのもなんですが(^^;。 関東大震災と東京...続きを読む大空襲のなか、闇市で成り上がった女性が、高級老人ホームで殺害される。その老女と不仲を噂されていた孫が唯一の法定相続人であるはずが、ホーム職員の男性がもう一人の孫だと名乗り出る。 まるで著者が見たかのように綴られる震災と空襲当時の凄まじい光景。家族を失い、奉公先も失って、たった一人で生きなければならなかった女性の生涯。フリー記者、大手新聞社デスク、テレビ局ニュース制作班らの取材の進め方に引き込まれます。550頁超、複数の事件に多くの人物が絡んでいるから、とっとと読まないと頭の中で整理がつかなくなりそう(笑)。そこを丁寧に読みたい。誰かの生涯の一点と交差した人間としての誠意、それを見せてくれる記者たち。ラスト200頁はどうにも止まらなくて参りました。帯の「怒涛の急展開」に偽りなし。
作中の「親を汚い物を見るように見るんじゃないよ!」は「こんなに愛してほしいのに、どうして!」に思えて。
いやー 読みごたえありました その満足度に星5ツです まず弥生ばあさんの生きざまを知るための関東大震災と東京大空襲の描写がスゴイ。これだけの中を生きてきたんだから、これだけのばあさんになったと納得させらせる。 そしてミステリーとしても、いくつかの事件が上手く絡み合って、それでいて最後にはちゃんと...続きを読むまとまってる。 登場人物が多くて途中で「これ誰だっけ?」になったけど、そこはスルーしましょう。 もし映像化するなら、弥生ばあさんを演じられるのは 樹木希林さん ですよね
読みごたえがある作品で、何だかんだで続けて2度読み。 かなり重たい内容で、凄まじい人生と、複雑な人間関係と、人の想いと。決して楽しい作品ではないが、2度読みたいと思わせられた内容だった。
かなり長編であるため読むのに時間がかかりました。しかし、その内容量以上の面白さがありました。単にミステリーだけとって見ても濃密なストーリーと事件の全貌に驚愕します。その描き方も魅力的です。木部と亜川の2人の仕事だけでは割り切れないほどの事件の全貌を知りたいという活力は素晴らしいです。 個人的にこ...続きを読むの小説の最も良い点は笹本弥生の戦争による凄惨な体験をした描写の細さです。この経験を得ての彼女の生き方というものに考えさせられると同時に腐葉土というタイトルの奥深さが増します。
文体が難しくページも多いため、読みやすい本ではありません。 ただ、戦後の悲惨さやそれをのしあがる弥生の力強さ、登場人物の強い思いを感じることができました。 題名が全てを物語っていると思います。 「事件は、どんな事件でも、それを引き起こした人の人生の上でしか起こり得ない。」 「人間がいまの自分を肯定...続きを読むするために、もしくはいまの自分に言い訳するために自分の過去を反復する時、ずいぶんしっかりした過去を作り上げていきます。」 「僕らは僕らだけの正義にしがみついて空を飛んだ。」
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
腐葉土(木部美智子シリーズ)
新刊情報をお知らせします。
望月諒子
フォロー機能について
「集英社文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
蟻の棲み家(新潮文庫)
呪い人形(木部美智子シリーズ)
神の手(木部美智子シリーズ)
殺人者(木部美智子シリーズ)
最後の記憶 〈新装版〉
田崎教授の死を巡る桜子准教授の考察
ソマリアの海賊
大絵画展(新潮文庫)
「望月諒子」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲腐葉土(木部美智子シリーズ) ページトップヘ