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離婚を繰り返し、生活に困窮して生活保護と年金で生きる老人の日常の壮絶。高齢化社会を迎えた今、貧困のなかで私小説作家は、いかに生きるべきか……。下流老人の世界を赤裸々に描きつつも、不思議に悲愴感はない。自分勝手なダンディズムを貫き哀感とユーモアを滲ませる、二十一世紀の老人文学。
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Posted by ブクログ
生活保護受給高齢者の日常。結構凄絶だが飄々とした文章。コンビニ店員への執着、段ボールを燃やしてボヤのインパクト。現在消息不明とあるがどういう経緯でそうなのだろう。
「ムスカリ」 生活保護を受けて暮らす後期高齢者 前立腺がんの疑いあり 妻に去られて一人暮らし 自炊できないので、主にコンビニのおにぎりを買う あと外食 もちろん経済は苦しい しかしあるとき、街の花屋の店頭で 青い花(280円)に心を奪われてしまう 「ぼくの日常」 生活保護を受けるようになった少し前...続きを読むの話 週刊誌ライターをやりながら、おんぼろの一戸建て団地に住む筆者は 便所のつまりを直すお金もままならず きわめて不潔な環境での生活を余儀なくされている 脚本家で、文学仲間の田波靖男に援助を受けつつ 長編小説を書き始めるが どうも濡れ場に自信が持てない 「明日なき身」 たとえどんなに貧乏な老人で 生活保護を受ける暮らしなどしていても 民主主義の国家では、人権が尊重されるべきのはずだ しかしこの複雑に入り組んだ現代社会には 人権を盾にとるようなヤカラもいるし わざわざ他人の痛みや悲しみを想像するのが多数派とは言えないもんで 法の影では、暴力の嵐が吹き荒れることになる そこで選択肢はふたつにひとつ、孤高を気取るか?卑屈になるか?だが これもいずれにせよ、貧乏な老人であることに変わりあるまい 「火」 不眠症で朦朧としており また、貧乏ゆえに暖房が不十分で、寒い正月だった それで 室内に火をおこすことを思いついたのだけど 「灯」 火災ですべてを失いはしたものの 各地の養護施設を転々として、彼は生きていた 心配した旧友たちの訪問を受け、中華料理をおごってもらい 再会を約束して別れるのだが 2010年、この作品を最後に岡田睦は失踪 以後、消息不明であるらしい
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