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「本気」で動けば、何だって変えられる。
働き方、組織文化、リーダーシップ、危機管理・・・元・世界銀行副総裁が未来を担う一人ひとりに向けて綴った、情熱あふれる48のメッセージ。
『電気新聞』のコラム欄「時評ウエーブ」での好評連載(2008年4月~2012年3月)、待望の書籍化
誰かが動かなければ、変わらない。本気で動けば、組織も社会も変えられる。――
世界銀行副総裁として、途上国の貧困と闘い、巨大組織の改革に取り組んできた著者。「国民総幸福」で知られるブータン政府や多くの企業のアドバイザーとして活動しながら、その目に今、日本と日本人はどう映るのか。働き方と組織文化、リーダーの姿勢と行動、危機や課題との向き合い方、求められる変革の本質……深い洞察と揺るがぬ信念で綴られた、心に火をつける一冊。(解説・藤沢久美)
「西水さんは、本書の中で、読者に対して、何かを強いることはなく、ご自身の体験に思いを重ね、語っていらっしゃるだけだ。それなのに、自然に、読んでいる私の心が裸になっていく。そして、勇気がわいてくる。本当に不思議。こんなに優しく、そして慈愛を持って勇気というものを教えてくださるなんて」――藤沢久美(解説より)
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Posted by ブクログ
世界銀行副総裁をご経験された西水美恵子さんのエッセイです。
『国をつくるという仕事』を読んで、大いに心を動かされた記憶があり、本書も手に取りました。印象に残ったものがあります。
「島の陽気なお寿司屋さん」
英国領バージン諸島で、起業した島に唯一できたお寿司屋さん。週に1日開店するこのお店で働くみなさんのチームの素晴らしさをグループで働く場合と比較して際立たせていたエッセイです。
グループは強いリーダーに率いられるが、チームは状況に応じてリーダーシップを分かち合う
グループは個人が責任を負うが、チームは誰の間違いでも全員が共同責任を快く負う
という感じの対比がずらりと続くのです。
巻末の解説は、藤沢久美さんが寄せています。
Posted by ブクログ
西水さん2冊目。2冊ともに共通するのが、西水さんご自身の本気度。そして覚悟。そんな西水さんが見た世界や出会った人びとから学んだことは、本書を通して確実にその想いとととに胸の中にスッと浸透してくる。
パワー・スピーチの技法
・始めは単刀直入に力強く。冒頭の一分はプライム・タイムで視聴率最高。挨拶などの無駄使いで落とすと、絶対元に戻らない。
・声量を下げる。耳はうるさい声を避け、静かな声に聞き入る。
・専門用語は絶対禁止。わかる人も、わからない人も、感心などしてくれない。伝えたいのは内容だから、使う言葉は簡素に限る。
・沈黙も語彙の内。スピーチの段落や、協調したい言葉、訴えたい主旨は、聴衆に見えにくい。前後に沈黙を入れると、見える。
・言葉で絵を描く。人間の脳は物語や、実例、色などに正反応して、覚えがよくなる。
・無テーマの演説は、退屈な演説。テーマは簡素明瞭に、ひとつに限る。複雑なテーマや複数のものは、テーマなしと同じこと。
・終わりは感情を込めて。感情なしに感動はない。
(以上、p45〜p46)
あと、「チーム」についても、そのよさを挙げておられたが、そこを読んでいて先日参議院で1議席を得た「チーム未来」のことがふと頭に浮かんだ。
本当に賢い人は、本質がきちんと見えているということやろなとしみじみ。彼らが政治をドラスティックに変えてくれることに大いに期待をしてやまない。
Posted by ブクログ
○人の命に関わること
世界各国が直面する開発問題への解答は、「何をすべき」ではなく
「すべきことをどう捉えるか」に在る
○おねしょのおしえ
こどもがおねしょする部下の相談に、小学生を母親の仕事場に誘ったことで、
いつも家にいない親の仕事に意味を理解し、子供が誇りを持った。
以来、人事のすべてにおいて、職員のみを対象とする思考を捨てた。
家庭を対象に入れ、人間としての幸せを考えるようになった。
○就職した姪への祝い言葉
信用は、銀行家の命。お金に目が眩むと、その命を失う。
失ったら最後、取り戻すのは、不可能に近い。
お金のむこうを見るように。
お金が助ける物づくりや人づくりを、いつも頭に置くように。
○切り絵のビジョン
皆の夢にピッタリ合う切り絵のモザイク画をつくって
発表会では、皆の夢が共有できた。
人間は、感動なしでは、本気で動かない。
本気で動かぬ人間の組織に、ビジョンを追求し続ける改革は、在り得ない。
○本質を見極めるチームの性格
1.指導権に固執せず、状況に応じリーダーシップを分かち合おう
2.個人に責任はなくても、チームの共同体責任を快く負う
3.自発性に優れ、チームの目標を自分たちで設定して行動に移す。
4.正直な会話を好み、幅広く開放的な議論で問題を解決する
5.仲間との仕事を楽しみ、よく笑い、チームの集いを待ち遠しく思う
○国づくりは人づくり
義母危篤の知らせを受けて、旅券切れに気づいてワシントンの日本大使館に
行ったが、冷たくあしらえわれた。
英国大使館に行った際の、会ったこともないない一等書記官の言葉
「エリザベス女王陛下の政府にとって、英国人を夫にもつあなたは
陛下の臣民と違わないのです」
急遽、特別ビザの発行と英国航空の空座席を秘書に指示してくれた。
わが国の政治は、このような国づくりをしているのだろうか。。。
Posted by ブクログ
前半部分は前作「国をつくるという仕事」の内容と同じような感じがした。
だが、所々出てくる「頭とハートを直結する」という言葉に惹かれた。頭でいくら合理的に考えても答えが出ないなら、ハート重視で行動すればいい。ハートを納得させるためには頭で考えればいい。頭とハート、お互いがいい意味で作用しあっているのが必要だと感じた。
そして、最後に最近の若者に対する考え方として、彼らは「人の心」にハングリーだという描写があった。今の大人たちが若い頃には物やお金が無かったから物質にハングリーだった。でも、今は物がありふれている。
だから、僕たちは目に見えない「人の心」にハングリーなるのだと深く共感した。
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