世界大戦作品一覧

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  • 復刻保存版 FRONT Ⅰ 海軍号・満州国建設号・空軍(航空戦力)号
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    1~2巻19,800円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 第二次世界大戦時、プロパガンダのために制作されたグラフ誌「FRONT」。デザイン史に輝く圧倒的グラフィックが全3巻で蘇る。
  • 合本版 レッドサンブラッククロスⅠ・Ⅱ・Ⅲ・全短篇
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    「よろしい」  ベルンハルトはこたえた。 「ならば、戦争をはじめようじゃないか」 第二次世界大戦で勝利した大ドイツ帝国は、抗戦を続ける英国を追って北米に侵攻。ここに日英同盟対ドイツの第三次世界大戦が勃発した。インド洋では独東方艦隊と伊東洋艦隊、日本遣印艦隊と英ロイアル・ネイヴィーが激突。日英同盟は独伊連合が死守するソコトラ島への侵攻作戦を開始、熾烈な戦車戦が。一方、日本からアメリカへと北太平洋を渡る支援船団に、ドイツ海軍が放つ〝海の狼〟Uボートが襲いかかる。北米陥落の危機に、日英同盟はついにパナマ運河侵攻作戦を発動する!! 架空戦記史上に屹立する未完の大作「レッドサンブラッククロス」――著者最大のシリーズの本篇1~11と、外伝ほかの中短篇27篇、著者インタビュー、高梨俊一による解説を収録した合本版。 収録作品 〈本篇〉 1 合衆国侵攻作戦/2 迫撃の鉄十字/3 反撃の旭日旗/4 作戦グスタフ発動/5 第二戦線崩壊/6 インディアン・ストライク/7 バーニング・アイランド/8 死戦の太平洋1/9 死戦の太平洋2/10 パナマ侵攻1/11 パナマ侵攻2 〈短篇〉 戦艦〈ヒンデンブルグ〉の最期/勇者の如く倒れよ/予備士官/塹壕にて/新戦艦建造に関する往復書簡/少し遠い場所/九九九艦隊計画概論/ある中尉の戦死/戦艦/標的は〈大和〉/飛鳥の征けぬ空はなし/交戦規則/海底戦隊〈隼〉/七二七高地の争奪/市民討論/法務大佐かく語りき/フリードリヒ大王最後の勝利/主力戦闘戦車論・断章/喪失第一号/宇宙英雄ヴァルター・ケーニヒ/ルール・ブリタニア/最後の一人まで/夜桜は散った/乗艦命令/オデュッセウスの霊廟/看過せず/ペリカンはいつも血を流す (インタビュー)佐藤大輔、仮想戦記を語る/(解説)高梨俊一
  • 第二次世界大戦 上下合本
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    (上巻 1939-42)指揮官は何を考え、いかに決断したのか? 20世紀で最も偉大なイギリスの軍事史家が、第一次史料をもとに生涯をかけて、さまざまな局面を詳細に分析した不朽の名著。戦況図付 まえがき キャスリーン・リデルハート 第一部 プレリュード 第一章 戦争を早めたもの 第二章 開戦時における両陣営戦力 第二部 開 戦―一九三九年~四〇年 第三章 ポーランド侵略 第四章 『奇妙な戦争(ファニー・ウォー)』 第五章 フィンランド侵略 第三部 激 浪―一九四〇年 第六章 ノルウェー侵入 第七章 西部の蹂躙 第八章 英本土防衛戦(バトル・オブ・ブリテン) 第九章 エジプトからの反撃 第一〇章 イタリア領東アフリカの制圧 第四部 戦火拡大―一九四一年 第一一章 バルカン諸国とクレタ島の攻略 第一二章 ヒトラーのソ連志向 第一三章 ソ連侵攻 第一四章 ロンメルのアフリカ進撃 第一五章 《十字軍(クルセイダー)作戦》 第一六章 極東の戦雲 第一七章 日本軍の圧倒的勝利 第五部 転換期―一九四二年 第一八章 独ソ戦局の転換 第一九章 ロンメルの絶頂期 第二〇章 アフリカ戦局の転換 第二一章 《たいまつ(ト ーチ)作戦》―大西洋からの新援軍 第二二章 チュニスへの競走 第二三章 太平洋戦争の転機 第二四章 大西洋の戦い (下巻 1943-45)戦争の経過を詳細に描き、勝敗を決定した指揮官たちの軍事的判断に対し評価を下す。大戦後半期、すでに戦後の世界を想定していた連合国の指導者たちの駆け引きを活写する。戦況図付 第六部 衰退期 一九四三年 第二五章 アフリカ掃討 第二六章 ヨーロッパ再上陸―シチリア経由 第二七章 イタリア侵攻―降伏と阻止 第二八章 ドイツ軍のロシア戦線敗退 第二九章 太平洋における日本軍の退潮 第七部 全面的退潮 一九四四年 第三〇章 ローマ占領とイタリア戦線第二の停滞 第三一章 フランス解放 第三二章 ソヴィエト・ロシアの解放 第三三章 爆撃強化―対ドイツ戦略空軍攻勢 第三四章 南西太平洋およびビルマの解放 第三五章 ヒトラーのアルデンヌ大反攻 第八部 終章 一九四五年 第三六章 ヴィスワ川からオーデル川へ 第三七章 イタリアにおけるヒトラーの覇権の崩壊 第三八章 ドイツの崩壊 第三九章 日本の崩壊 第九部 エピローグ 第四〇章 むすび 引用文献一覧 リデルハート著作一覧 訳者あとがき 解説 石津朋之 原注 年表 事項一覧
  • ルター神学とその社会教説の基礎構造 二世界統治説の研究
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ルターの二世界統治説は救済論と救済史観により構築されているという独自の見解を提出し、両者の構造的連関を明らかにした労作。 【目次】 凡例 緒言 第一部 序説――二〇世紀初頭以降の当該問題の研究史 第一章 一九三三年以前 第二章 ナチズムの時代 第三章 第二次世界大戦後 第二部 二世界統治説 序章 研究課題と方法論的反省 第一章 二世界統治説の展開史的考察 一 展開史的考察のための条件 a 発想 b 考察の視点 二 二世界統治説の成立に至るまでのルター的対の展開と二つの統治・国 a 諸聖書注釈を資料にして b 諸討論を資料にして c 諸文書を資料にして d 諸説教を資料にして 第二章 二世界統治説の展開 一 農民戦争期とその前後 二 後期ルター 第三章 ルター神学における二世界統治説の位置 一 教会論との関連 二 公権力と反抗権の理解 第三部 ルターの二世界統治説の歴史的位置 第一章 中世の二権説、特に教皇絶対権への批判 第二章 熱狂主義批判 一 ミュンツァー 二 カールシュタット 後記  人名索引 参考文献 倉松 功 1928~2020年。神学者・キリスト教学者。東北学院大学名誉教授日本基督教神学専門学校卒業、ハイデルベルク大学神学部修了。文学博士(広島大学)。 著書に、『ルターと現代』『ルターにおける改革と形成』『ルター、ミュンツァー、カールシュタット その生涯と神学思想の比較』『ルター神学とその社会教説の基礎構造 二世界統治説の研究』『宗教改革、教育、キリスト教学校』『ルターとバルト』『キリスト教信仰概説 「日本キリスト教団信仰告白」解説』『ルター神学の再検討』『私学としてのキリスト教大学 教育の祝福と改革』『自由に生きる愛を生きる 若い人たちに贈る小説教集』など、 訳書に、『たとい我死の蔭の谷を歩むとも ボンヘッファーの手紙』キェルケゴール『神への思い 祈りと断章』バックハウス『現代の神学 シュライエルマッヘルから世界教会運動まで』『ボンヘッファー選集 第5 抵抗と信従』(共訳)R.M.グラント『聖書解釈の歴史』(共訳) B.A.ゲリッシュ『恩寵と理性 ルター神学の研究』(共訳)などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • トレルチとその時代 ドイツ近代精神とキリスト教
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 週刊紙や議事録などを駆使して、自由主義神学者トレルチの思想に出会い、彼の思想が、どのような歴史的な背景の中で深められていったかを考察する論文集。彼の著作や発言の深意を時代の中で浮彫りにし、その全体像を初めて描く。 目次 略記号 序論 研究史と本書のねらい 第一部 トレルチの神学的課題 第一章 教授資格請求論文(一八九一) 第二章 自然主義との対決 ヘッケル『世界の謎』(一八九九)を中心に 第三章 近代の歴史的思考と神学 第二部 ヴィルヘルム二世時代の社会・学校・教会とトレルチ 第一章 社会問題(一八九〇─一九〇四) 第二章 学校と教会(一九〇四─七) 第三章 教理論争(一九〇七─一一) 伝統的信条と近代 第三部 トレルチと第一次世界大戦 トラウプとの対比 第一章 「城内平和」と両極化の兆し(一九一四─一六) 第二章 「祖国党」と「自由と祖国のための国民同盟」(一九一七─一八) 第四部 ヴァイマル共和国期のトレルチ 革命と反革命 第一章 プロイセン革命政権の学校令(一九一八)とその波紋 第二章 ドレスデン教会大会(一九一九) 福音主義教会の再編成と保守主義 第三章 「学問の革命」 シュペングラー『西洋の没落』をめぐって(一九一九─二二) 第四章 右翼急進主義(一九二〇─二二) カップ一揆からラーテナウ暗殺事件へ 結び あとがき 註 参考文献 独文概要 独文目次 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 佐藤 真一 1948年生まれ。西洋史家。国立音大名誉教授。早稲田大学文学部史学科卒業、同大学院史学研究科修了。文学博士。専門は、ドイツ近代史。 著書に、『教養としてのバッハ』(共著)『ヨーロッパ史学史 探究の軌跡』 『トレルチとその時代』などがある。
  • 【合本版】真・大東亜戦争
    5.0
    あの大長編・架空戦記シリーズ全18巻がまとめて読める!  一九一四年(大正三年)七月、オーストリアとセルビアにて戦争が勃発。ほどなく戦火は、ヨーロッパ全土へ広がり、世界大戦へと拡大した。  三年後、日本も積極的な参戦をすべく歩兵師団をフランスへ派遣し、また巡洋戦艦「金剛」を中心とする援英艦隊を送り込む。今回の参戦には、帝国陸海軍のエリート将校たちに近代戦を実地体験させ、新時代の指導者をつくるという日本軍首脳部の思惑があった。  翌一八年三月、ロシア革命後に誕生したソヴィエト政府と停戦を実現したドイツ軍が攻勢に出る。崩壊した英軍のあとを受けて日本陸軍はよく戦ったが、ついに壊滅的な打撃を被り、戦線離脱を余儀なくされた。一方、海軍もドイツ艦隊を蹴散らすが、「金剛」をUボートに沈められる。  若きエリートたちは、近代戦の恐ろしさをまざまざと知った。  ノンフィクション作家・林信吾と軍事ジャーナリスト・清谷信一が共同執筆した、大長編・架空戦記が合本版として登場! 電子版のみの書き下ろし(17巻)を加え、全18巻がまとめて読める! ●林 信吾(はやし・しんご) 1958年、東京生まれ。神奈川大学中退。1983年より10年間、英国に滞在。この間、ジャーナリストとして活動する傍ら、『地球の歩き方・ロンドン編』の企画と執筆に参加。帰国後はフリーで執筆活動に専念している。『青山栄次郎伝 EUの礎を築いた男』(角川書店)、『超入門資本論 マルクスという生き方』(新人物往来社文庫)など、著書多数。『反戦軍事学』(朝日新書)、『イギリス型〈豊かさ〉の真実』(講談社現代新書)などは電子版も配信されている。 ●清谷信一(きよたに・しんいち) 1962年生まれ、東海大学工学部卒。軍事ジャーナリスト、作家。2003~08年まで英国の軍事専門誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』日本特派員を務める。香港を拠点とするカナダの民間軍事研究機関KanwaInformation Center上級アドバイザー、日本ペンクラブ会員。欧州、中東、南アフリカなど豊富な海外取材とネットワークをベースにした防衛産業の分析には定評がある。著書に、『防衛破綻』(中公新書ラクレ)、『専守防衛』(祥伝社新書)『自衛隊、そして日本の非常識』(河出書房新社)、『弱者のための喧嘩術』(幻冬舎アウトロー文庫)、『こんな自衛隊に誰がした!』(廣済堂)、『不思議の国の自衛隊』(KKベストセラーズ)、『ル・オタク―フランスおたく物語』(講談社文庫)、『軍事を知らずして平和を語るな』(石破茂氏との共著 KKベストセラーズ)、『アメリカの落日』(日下公人氏との共著廣済堂)など多数。
  • 第三次世界大戦(全8巻合本)
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    〈地獄の戦端がついに開く!? 人気シリーズ一気読み!〉 ロサンゼルスで、ある事件が白昼に起こる。祖国で巨額の横領を働いた男に、中国特殊部隊〝ドラゴン・スカル〟が接触したのだ。彼らは米国へ逃げた人物の奪還を任務としていたが、この時に出た予想外の犠牲者が、ホワイトハウスに激震を与える。IT長者で、大統領の最大支援者の妻子が巻き添えになってしまったからだ。謝罪を求める米国に対し、中国も「人民の金を不正に使い込んだ男を、米国は情報提供と引き替えにずっと匿っていた」と不快感を示す。そしてこの事件が、後に日本を、世界をも巻き込む大戦のはじまりとなっていった――。
  • ドイツ史1866-1918(上):労働世界と市民精神
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    名著の誉れ高い「新しい古典」、待望の続巻! 本書は、『ドイツ史1800―1866 市民世界と強力な国家 (上・下)』に続く、「十九世紀ドイツ史三部作」の第二巻目だ。ドイツ帝国の成立を挟んで第一次世界大戦に至るまでのドイツが、「アンビバレント」な側面と問題性を孕みながらも、「モダン」な社会と文化に向かってダイナミックな発展を遂げていく様子が、社会・経済から宗教・教育・学問・芸術まで、分野ごとに詳述される。 ハンス=ウルリヒ・ヴェーラーは本書を「極めて傑出した総合を成し遂げた」歴史書と称えている。またゲルハルト・A・リッターも、「ほとんどいかなる人にもまさって、私たちの祖父や曾祖父の世界を知り、理解することを教えてくれた」と述べている。 本書は、「生活世界の全体を包括する歴史を提供する」こと、「経済、国制、階級、階級闘争、産業化、日常生活とメンタリティ、そして大いなる文化などについての多くのそれぞれの歴史を包括する歴史」を企図して執筆された、まさに圧巻の全体史だ。「ドイツ歴史家賞」受賞の巨匠による、社会史と精神文化史。
  • トーマス・マンの政治思想 失われた市民を求めて
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 よるべき価値基準が失われた世界で、実存的社会的中心をどこに求めるか。第一次世界大戦からワイマール期を経てナチズムの時代を生きた作家、トーマス・マンの思想的歩みは、この問いとの格闘の軌跡であった。本書は、マンの小説と論説の大部分を同時代の政治状況への応答と捉え、その政治思想を、市民性との関わりを軸に明らかにする。初期作『ブッデンブローク家の人びと』『非政治的人間の考察』において、マンは中世都市を素材に市民的世界の原理を検討し、内面的領域と政治の分離を試みたが、『魔の山』執筆時以降、次第にその主張を放棄し、個人の内面と共同体を結びつける適切な方法を模索するに至る。この思想的変遷を経て、マンは宇宙論と認識論を構築し、教養と人文主義の再興が社会的連帯に寄与すると期待して、それを可能にする政治体制として社会主義に希望を託す。しかし、ナチズムの台頭によりその実現を阻まれ、亡命生活へと入っていく。高まる危機感の中で彼が主張した戦闘的デモクラシーとはどのような政治体制だったのか。天才的芸術家による秩序、「上からのデモクラシー」のもつ意味とは何か。そして晩年、アドルノとの共同作業の末に結実した『ファウストス博士』の音楽論がもたらす帰結とは何かを、作品の精緻な読解を通じて解明する。内外の膨大なマン研究を礎に、政治的作家という側面を浮き彫りにし、政治思想史研究に物語と政治という新たな息吹を吹き込む野心作。 【目次より】 凡例 序章 第一章 芸術家と市民 初期作品にみる市民の諦念から芸術家のイロニーヘの移行 第二章 共感と政治 『非政治的人間の考察』における内面性と政治の分離 第三章 共和国のエートスを求めて 革命期および『魔の山』執筆時における有機体概念の発見 第四章 個人と社会(一) 教養概念と共同性をめぐるドイツ精神史 第五章 個人と社会(二) 『ゲーテとトルストイ』を中心とした一九二〇年代の教養論 第六章 非合理性と真理 「雪」と「黄泉下り」における認識論的探求と物語論 第七章 精神と自然 亡命初期の逸巡から戦闘的人文主義論へ 第八章 文化と野蛮 『ファウストス博士』を中心とした一九四〇年代のナチズム論 第八節 芸術作品と社会 マンとアドルノの比較から 結語 あとがき 注 参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 速水 淑子 政治学者。横浜国立大学准教授。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程政治学専攻修了。専門は、政治思想史。 著書に、『トーマス・マンの政治思想:失われた市民を求めて』など、 訳書に、ユルゲン・ハーバーマス著『ヨーロッパ憲法論』(共訳)リチャード・タック著『戦争と平和の権利 政治思想と国際秩序:グロティウスからカントまで』(共訳)などがある。
  • 日本陸軍と大陸政策 新装版 1906–1918年
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    1巻6,820円 (税込)
    日露戦争後から第一次世界大戦末にかけて、陸軍が独立した政治勢力として登場する過程を解明する。大陸政策、満州経営政策をめぐる対立、陸軍内部の権力状況に光をあて、政党政治確立過程における藩閥と政党の対抗=提携関係の中に位置づけた名著、待望の復刊。全て新しく組み直し、「復刊によせて」を付す。 【主要目次】 はじめに 第一章 日露戦後における大陸政策と陸軍 序 説 明治四〇年帝国国防方針の成立 第一節 満州権益確立過程における陸軍 第二節 桂園時代における陸軍 第二章 明治末・大正初期における大陸政策と陸軍 第一節 満州権益確立後における大陸政策の模索 第二節 大正政変期における陸軍 第三章 大戦期における大陸政策と陸軍 第一節 積極的大陸政策の諸類型とその帰結 第二節 長州閥陸軍の変容過程 おわりに 地図 関係年表 資料および文献について あとがき 復刊によせて
  • 中欧の模索 ドイツ・ナショナリズムの一系譜
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 「中欧」とは、単なる地理的な名称ではなく、歴史的・政治的に構成された概念である。冷戦の終焉とともに歴史の表舞台に回帰したこの概念は、多文化・多民族が共存するユートピアを想起させる一方、ドイツ帝国主義やナチスの「生存圏」を正当化するイデオロギーとして忌避されてもきた。本書は、この「中欧」という概念に着目し、それを近代ドイツの自己意識の根源に関わる問題として捉えることによって、従来の研究とは異なるドイツ・ナショナリズム像を提示する。1848年革命期の中欧連邦構想から、第一次世界大戦時の「中欧」をめぐる国際的な論争、そしてヴァイマル共和国期の「ヨーロッパ合衆国」構想とナチス時代の「広域秩序」論。これら「中欧」をめぐる議論の多角的・実証的検討を通して見えてくるのは、国民国家中心的な視座を超えた、重層的なドイツ・ナショナリズム像である。近代ドイツにおけるナショナリズムと「中欧」の関係を問いながら、地域主義とナショナリズムが絡み合う現代世界にも歴史的洞察を与える試み。 【目次より】 凡例 序章 問題の所在 ドイツ近現代史と「中欧」 第一章 「中欧」という視座 ドイツ・ナショナリズム論の再検討 第一節 ドイツ・ナショナリズム再考 第二節 対象と分析視角 第二章 「国民国家」か「中欧」か ドイツ問題とコンスタンティン・フランツの中欧連邦構想 第一節 一八四八年革命以降のドイツ問題 第二節 フランツとは誰か 第三節 フランツの中欧連邦構想 第四節 二〇世紀のなかのフランツ 第五節 フランツの遺産 第三章 「中欧」の夢と現実 フリードリヒ・ナウマンの『中欧論』とその反響 第一節 ナウマンと「中欧」 第二節 「中欧論』の検討 第三節 『中欧論』の反響 第四節 ナウマンの遺産 第四章 「ヨーロッパ合衆国」から「広域秩序」まで ヴァイマル共和国期・ナチス期における「中欧」の分岐……… 第一節 戦間期における「中欧」の位相 第二節 「中欧」から「ヨーロッパ合衆国」へ ヴィルヘルム・ハイレの欧州統合思想 第三節 第三帝国下の「中欧」の運命 カール・シュミットの広域秩序論 終章 「中欧」から「ヨーロッパ」へ? 結論と展望 あとがき 註 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 板橋 拓己 1978年生まれ。政治学者。成蹊大学法学部教授。 北海道大学法学部卒業、同大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。専門は、国際政治史、ヨーロッパ政治史。 著書に、『中欧の模索』『アデナウアー 現代ドイツを創った政治家』『黒いヨーロッパ』『現代ドイツ政治』(共著)『歴史のなかの国際秩序観』(共著)『国際政治史』(共著)など、 訳書に、ジャック・ル・リデー『中欧論 帝国からEUへ』(共訳)アンネッテ・ヴァインケ著『ニュルンベルク裁判』ヤン=ヴェルナー・ミュラー『ポピュリズムとは何か』アンドレアス・レダー『ドイツ統一』などがある。
  • 南海蒼空戦記(全6巻合本)
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    〈ありえたかもしれないもう一つの世界大戦――人気シリーズ一気読み!〉 欧州で始まった第二次大戦より4年。中立を保つ日本はドイツから流出したクルト・タンク、エルンスト・ハインケルらの頭脳を得て、軍用機の開発に注力していた。さらに、広島を襲った地震により海軍が建造中だった「大和」の廃艦が決定。連合艦隊はこれを機に航空主兵に舵を切ることに。一方、陸軍は、大戦の混乱に乗じて蘭印の保護国化に成功した。日本の領土的野心を懸念する米軍の挑発行為が激化し、南洋の緊張が高まる中、遂にB25の奇襲で開戦の火蓋が切られる。日本軍は零戦を中心とした戦闘機でこれを迎え撃つ!
  • ロシアドイツ人――移動を強いられた苦難の歴史
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    1巻6,160円 (税込)
    想像を絶する悲惨な体験を記憶し続けるために—— 18世紀末、新天地を求めロシアに渡り農業で繁栄したドイツ人移民たちはその後、ロシアの体制変化の中で権利を剥奪されていく。 飢饉と疫病、強制移動、強制労働など、相次ぐ悲惨な出来事を生き抜き、やがて世界各国へ再移住していった人々の姿を、近代ロシア民衆史研究に身を捧げてきた歴史家が鮮やかに描き出す。 権力に翻弄されながら悲劇を生き抜いていった不屈の民の息遣いが、当時の文献や新聞記事、手紙、世界各国に散った子孫たちの証言によって浮かび上がる、歴史研究の精華。 他民族の社会への移住と受容・同化、戦争における民族問題、難民・飢餓にたいする国家の対策と国際支援、強制移住と強制労働、再移住先を探す国際的交渉、苦境からの脱出といった問題を潜り抜けてきた彼らの経験から、我々は現代への歴史的メッセージをどれだけ引用し得るのか、自らの知恵が厳しく試されている。——本文より 【目次】 総説 「移動を強いられた民」ロシアドイツ人 序説 ドイツからロシアへの移住(ヴォルガ地方、南ロシア)——一八世紀末—一九世紀初頭 第Ⅰ部 ロシアの歴史のなかに生きる——帝政・世界大戦・革命・飢饉・圧政 第二章 帝政期ヴォルガ下流域におけるドイツ人入植地の社会経済生活 第三章 第一次世界大戦とロシアドイツ人——忠誠・従軍・捕虜・土地収用・強制移住 第四章 ロシア革命・内戦とロシアドイツ人——マフノ軍・赤軍と戦う 第五章 ヴォルガに鳴り響く弔鐘——一九二一—二二年飢饉とドイツ人移民 第六章 アンナ・ヤウクの生の軌跡——戦争・革命・飢餓・ドイツ移住 第七章 強制移住(一九四一年)と強制労働(労働軍)——体験者の証言 第Ⅱ部 苦境からの脱出——国外移住 第八章 北アメリカへの移住——合衆国北西部の甜菜栽培 第九章 南アメリカへの移住——アルゼンチン移住当初のロシア的共同体秩序 第十章 スターリン体制を逃れて中国ハルビン、そして南北アメリカへ——アムール川、ウスリー川を越えて [補説] 満洲の異文化社会に生きたリップハルト家一族 第十一章 祖国ドイツへの移住——帝政期、ソ連およびソ連邦崩壊以後 ■ おわりに ■ あとがき ■ 初出一覧 ■ 史料・参考文献 ■ Danksagung ■ Inhaltsverzeichnis
  • JFK(上):「アメリカの世紀」の新星 1917-1956
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    前半生をアメリカ現代史に位置づけた傑作 1963年11月22日にテキサス州ダラスで暗殺された第35代アメリカ大統領ジョン・F・ケネディ(1917-63)――本書はその生涯を描いた本格評伝の前篇で、出生から大統領選出馬の決意を固めるまでの39年間の道のりをたどったノンフィクションである。 「アメリカの世紀」の夜明けに生まれ、第二次世界大戦の間に成人し、冷戦時代の幕開けとともに政界に進出してその階段を駆け上っていったジョンの人生は、まさに激動の現代史と軌を一にするものだった。本書の特徴の一つは、当時の政治・社会状況やアメリカを取り巻く国際情勢とケネディ家のファミリーヒストリーとを車の両輪として詳細に描いていることである。 一代でアメリカ有数の大富豪になり、金の力で駐英大使にまでなった父ジョセフは、ともに優秀な上の二人の息子を幼いときからけしかけ、競わせた。兄のジョー・ジュニアが戦死すると、父の夢の矛先は次男に向けられ、底なしの財力とあらゆるコネを使って政界の道をまっしぐらに突き進ませる――。ピュリツァー賞受賞の歴史家が膨大な史料を渉猟し、伝説と化したJFKの実像に迫った評伝の決定版。
  • イギリス・インド統治終焉史 一九一〇年―一九四七年
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 20世紀に入り、インド独立の機運が高まってから、イギリスの統治が終わるまでの歴史を、イギリス側の重要人物の動きを基に読み直す。 1858年、インド大反乱を経て、イギリス東インド会社を解散、ムガル帝国の君主を排除して、直轄植民地とした。 本書は、植民地経営の終盤に焦点を絞り、20世紀に入り、インド独立の機運が高まってから、イギリスの統治が終わるまでの歴史を、イギリス側の重要人物の動きを基に読み直す。 第13代副王ハーディング卿の時代に、英国王ジョージ5世とメアリー王妃の初訪問から、第一次世界大戦、第二次世界大戦を経て、独立運動の高揚、インド内の宗教対立を経て、1947年ネルー首相による独立宣言までの歴史を丹念に描く。 【目次】 はしがき 第一章 インド担当相エドウィン・モンタギュー 一九一〇年~一九二二年 一 意識の創出 (一) 情報の受容(イギリス) (二) 情報の受容(インド) 二 政策の形成 (一) 『対インド宣言』 (二) 『モンタギュー・チェルムスファド報告』 三 政策の破綻 (一) カーゾンの反対 (二) ガンディーの反対 (三) モンタギューの錯誤 むすび 命運 第二章 総督アーウィン卿 一九二六年~一九三一年 一 アーウィンのインド像 二 宥和と反発 (一) サイモン委員会 (二) 『アーウィン声明』 (三) ガンディーの反応 三 むすび 『ガンディー・アーウィン協定』 第三章 チャーチル 一九二九年~一九三五年 一 基調 二 宣伝 三 組織 四 暴露 五 弔鐘 むすびにかえて 第四章 総督リンリスゴウ卿 一九三六年~一九四二年 一 性格 二 「分割統治」 (一) 州自治 (二) インド連邦 三 失策 (一) 宣戦 (二) 反応 四 むすび 想像力と洞察力の欠如 第五章 サー・スタフォード・クリップス 一九四二年 一 状況 二 派遣の決定 三 説得の行使 四 調停の失敗 五 余波 第六章 総督ウェーヴェル卿 一九四三年~一九四七年 一 統合 二 崩壊 三 亀裂 四 むすび 投影 第七章 クレメント・アトリーと総督マウントバットン卿 一九四七年 一 去来 二 『複数分割計画』 三 『二分割計画』 四 虹と旗 あとがき 参考文献 索引 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 一九三九年 誰も望まなかった戦争
    4.0
    「誰も望まなかった戦争」がなぜ起きたのか? 1938年9月、ズデーテン危機が戦争に至ることなく「解決」され、戦争熱を全く欠いていた英独両国民は安堵していた。イギリスでは宥和政策がもてはやされ、ドイツでは「水晶の夜」事件が起きた。英国民は戦争に巻き込まれることを恐れながらも現実感を持てないでいた。しかし1939年に入ると国際的な小康状態は終わりを迎える。3月にドイツ軍がチェコに進駐するが、英政府や世論は他人事のように振る舞い、宥和政策を手放せなかった。戦争が間近に迫っていたにもかかわらず、英独両国民は「平和」な生活を営み、戦争は遠い出来事のように感じられた。8月に独ソ不可侵条約が締結され、世界中に衝撃を与えた。もはや英独両国民の意識がどうであれ、ヒトラーのポーランド侵攻は目前に迫っていた。ナチは独国民に対するアリバイづくりのために、また戦争に国民を誘導するために宣伝活動をしていた。こうして9月1日から3日にかけて、凄惨な暴力を伴う大戦への決定的な一歩が踏み出されることとなった……。 第二次世界大戦開戦前の1年間、英独の普通の人びとの日常生活と心情、その変化を英国の歴史家が活写する。新たな侵略戦争が進む現在、示唆に富む書。
  • 敗北者たち――第一次世界大戦はなぜ終わり損ねたのか 1917-1923
    4.5
    第一次世界大戦はいつ終わったのか? 1918年11月だ。だが、戦争の敗者にとって、それはまさに暴力の始まりだった。ハプスブルク帝国、オスマン帝国、ドイツ帝国、ロシア帝国の崩壊、革命と反革命、再編された国家間の紛争、それに重なる内戦。400万を超える人々が武力紛争で死亡し、中欧・東欧・南欧の難民が荒野をさまよい歩いた。「戦後」ヨーロッパは、地球上で最も暴力的な場所になった。第一次世界大戦とは専制主義に対する民主主義の勝利であり、崩壊した帝国は時代錯誤な「民族の牢獄」であったという従来の見方は、この事態を見過ごしてきた。だが、1917年から1923年のヨーロッパは、第二次世界大戦、そして20世紀を席捲した暴力を理解する上で決定的な意味を持つ。確かな実証性と明快な論理で無数の紛争を一冊に纏め上げ、新たな歴史像を見せてくれる本書は、第二次世界大戦におけるナショナリストとファシストの台頭を解き明かし、第一次世界大戦の本当の意味を問い直すものとして、世界的評価を得た。
  • ロシア民族精神の深淵
    -
    ウクライナ戦争を支えるロシアの民族精神への視線! ロシア革命による内戦と第一次世界大戦の対ドイツ戦の最中に書かれたロシアの精神を解き明かす古典中の古典の新訳。(旧訳『深き淵より ロシア革命批判論文集2』(ベルジャーエフほか 著、長縄光男、御子柴道夫 監訳、現代企画室、1992年)) ロシアの代表的な思想家11人による革命の“陰の部分”を指摘するとともにロシア人の新旧の精神世界を冷徹に分析、国家と民族の運命に思いをめぐらせる。 革命派(ボリシェヴィキ)がロシア人以外のウクライナ人やグルジア人などの異民族に“民族自決”を認め、旧ロシア帝国の版図を分解、縮小したことに対する民族主義者の立場からの憤激の感情が述べられている。それから70年、ソ連邦として再び寄せ集めた版図(構成共和国)が解体された時(1991年)に、分離・独立した共和国に対して、ロシアの民族主義者たちは全く同じように嘆き憤激、激昂した。そうした大ロシアの民族主義の感情は、そのまま今般のウクライナ戦争に投影されている。 そして本書には「ロシアには何故、今日に至るまで独裁的な指導者や権威主義的、強権、全体主義的政治体制がくり返し出現するのか」「何故、国民はそれらの指導者や体制を受け容れるのか」などの疑問への答えも含まれている。
  • 歴史家アンリ・ピレンヌの生涯
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 アンリ・ピレンヌ(Henri Pirenne 1862~1935)は、ベルギーを代表する歴史家。1886年からずっとガン(ヘント)大学で教鞭を執った。 大著『ベルギー史』を著し、自国の独自性を解き明かした。また、第一次世界大戦中は、ドイツ軍に抑留生活を強いられたが、収容所でも歴史の講義をして、ローマ帝国の解体からルネサンスまでをあつかった壮大なヨーロッパの歴史を描いた『ヨーロッパの歴史』になった。 西ヨーロッパの発生について、「マホメットなくしてシャルルマーニュなし」といういわゆるピレンヌ・テーゼでも知られている。大歴史家ピレンヌの生涯と学績を描いたの評伝の決定版。 【目次』 一 谷間の町 二 二人の恩師 三 旅の空 四 フランドルに移植されたワロン人 五 至幸の日々 六 至幸の日々(続) 七 占領下のガン 八 クレーフェルト将校捕虜収容所 九 ホルツミンデン民間人捕虜収容所 一〇 戦時下のイェーナ 一一 クロイツブルク独居 一二 国民の英雄 一三 ユクルの晩秋 一四 追想のアンリ・ピレンヌ 註 あとがき 参考文献一覧 佐々木 克巳 1931~2013年。一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了。専門は、ヨーロッパ中世史。成蹊大学経済学部教授を務めた。 著書に、『歴史家アンリ・ピレンヌの生涯』 訳書に、アンリ・ピレンヌ『ヨーロッパ世界の誕生 マホメットとシャルルマーニュ』(共訳) アンリ・ピレンヌ『中世都市 社会経済史的試論』『古代から中世へ ピレンヌ学説とその検討』(編訳)エーディト・エネン『ヨーロッパの中世都市』アンリ・ピレンヌ『中世都市論集』 アンリ・ピレンヌ『ヨーロッパの歴史 西ローマ帝国の解体から近代初頭まで』エーディト・エネン『ヨーロッパ都市文化の創造』などがある。
  • 歴史と統計学 ――人・時代・思想
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 数と量をめぐる知的挑戦の軌跡 統計学ほど面白い学問はない。人口問題から確率、ビッグデータまで、人類の営みとともに発展してきた学問なのだ。 本書は、古代中国から始まる統計の歴史と様々な統計理論の興亡を、統計学の第一人者が論争、人間模様などのエピソードも交えて興味深く解説する知的興奮の書。 「統計学とは不思議な学問であると思う。統計学の歴史を眺めると、そこに一定の論理を見出すことは困難なように思われるからである。簡単にいえば、歴史とともに統計学は変わるのである。統計学の歴史をその内的論理だけでは理解できない根本の理由がここにある。この本で、私は、統計学が「歴史のなかで」どのように変化し、発展したかを跡づけてみようと思う」(序章より抜粋) 【本書の目次】 序章 歴史のなかの統計学 I 統計の誕生 II 統計学の始まり III 古典確率論の時代 IV 近代と統計学の成立 V 進化論と統計学 VI 激動の20世紀と統計学 VII 第二次世界大戦後の世界と統計学における多様化 VIII 21世紀の統計と統計学の課題
  • 「中国残留孤児」の社会学 日本と中国を生きる三世代のライフストーリー
    -
    1巻5,060円 (税込)
    第二次世界大戦後、日本に引き揚げられず中国に残留し、肉親と離れて孤児になった日本人子女-中国残留孤児。日本に帰国できた人々もいるが、中国での生活を余儀なくされた人々も多い。時代の証人である彼らが日中の狭間でどう生きてきたのかを一世・二世・中国人養父母へのインタビューからすくい取り、戦争と日中関係を考える。

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  • 第二次世界大戦 上 1939-42
    -
    指揮官は何を考え、いかに決断したのか? 20世紀で最も偉大なイギリスの軍事史家が、第一次史料をもとに生涯をかけて、さまざまな局面を詳細に分析した不朽の名著。戦況図付 まえがき キャスリーン・リデルハート 第一部 プレリュード 第一章 戦争を早めたもの 第二章 開戦時における両陣営戦力 第二部 開 戦―一九三九年~四〇年 第三章 ポーランド侵略 第四章 『奇妙な戦争(ファニー・ウォー)』 第五章 フィンランド侵略 第三部 激 浪―一九四〇年 第六章 ノルウェー侵入 第七章 西部の蹂躙 第八章 英本土防衛戦(バトル・オブ・ブリテン) 第九章 エジプトからの反撃 第十章 イタリア領東アフリカの制圧 第四部 戦火拡大―一九四一年 第十一章 バルカン諸国とクレタ島の攻略 第十二章 ヒトラーのソ連志向 第十三章 ソ連侵攻 第十四章 ロンメルのアフリカ進撃 第十五章 《十字軍(クルセイダー)作戦》 第十六章 極東の戦雲 第十七章 日本軍の圧倒的勝利 第五部 転換期―一九四二年 第十八章 独ソ戦局の転換 第十九章 ロンメルの絶頂期 第二十章 アフリカ戦局の転換 第二十一章 《たいまつ(ト ーチ)作戦》―大西洋からの新援軍 第二十二章 チュニスへの競走 第二十三章 太平洋戦争の転機 第二十四章 大西洋の戦い
  • 地図と解説でよくわかる 第二次世界大戦戦況図解 WWII Illustrated Atlas
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1942年のサン・ナゼール襲撃から1945年2月のコレヒドールの戦闘まで、25の戦いの地図を掲載。 1939年のポーランド侵攻から1945年の日本の敗戦まで、すべての主要な戦闘についての陸、海、空の各作戦行動の正確な経路を詳細にプロットした地図本。 同縮尺の地図は新しいアングルで描かれていて、目新しく、新鮮な視点となっている。 「WWII Illustrated Atlas」は、この複雑な戦争を包括的に視覚化したガイドである。 9つに分かれた章で、戦争の始まりから終戦まで、さまざまな側面を検証しつつ、陸戦、海戦、航空戦の正確な経過が詳細に描かれており、読者は双方の情勢の変化を辿ることができる。160枚以上のフルカラーの地図を使って、すべての戦場を網羅している。
  • ジョン・メイナード・ケインズ 1883-1946(上) 経済学者、思想家、ステーツマン
    -
    経済学に革命を起こしただけでなく、二つの世界戦争の時代を通じて、思想家として、官僚として、また、国の命運を託された交渉者として、そして文化・芸術愛好家として活躍した、型破りの天才・ケインズの生涯とはどのようなものだったのか? 上巻では、両親・家族、出生、幼少期、イートン校、ケンブリッジ大学での生活から、思想形成、大学の秘密ソサエティ・使徒会、ブルームズベリー・グループとの濃密な交友、恋愛関係、第一次世界大戦と『平和の経済的帰結』、『確率論』の執筆、結婚、文化・芸術との関わり、金本位制復帰問題への対応、大恐慌の到来までを描く。
  • 存在と時間(合本版)
    -
    第一次世界大戦後の不安と動揺を背景に、有限存在としての個人を自覚する実存主義を概念化し、実存哲学を誕生せしめた大著。20世紀最大の哲学者とも称されるハイデガーの主著。
  • 原敬 外交と政治の理想(上下巻合本版)
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    朝敵・南部藩に生まれ、新聞記者・外交官・企業経営者など多彩な顔を持ち、一貫して「公利」という概念を重視したポスト「元勲世代」の政治家・原敬の65年の生涯を描く。山県有朋・大隈重信らとの対決を経て、初の政党内閣を組閣、第一次世界大戦後の世界を見通して新たな日本政治の道筋をつけながら、東京駅で凶刃に斃れた「平民宰相」。この暗殺事件で失われた「昭和史の可能性」とは。著者渾身の本格的評伝。(講談社選書メチエ)
  • 平和問題十二講
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 西田幾多郎に師事した哲学者だったが、戦後マルクス主義唯物論者に転向した著者が、「平和」について論じた12の講義をまとめた著作である。戦争の原因分析や、戦後日本や世界情勢についての深い洞察がある。 【目次より】 目次 まえがき 第一講 戦争はどうしておきるか 一 戦争の原因 ~ 五 植民地再分割のための戦争 第二講 第一次世界戦争はどうしておきたか 一 自由競争から独占へ ~ 四 植民地政策の必然性 第三講 第二次世界大戦はどうしておきたか 一 第一次大戦後の世界情勢 ~ 八 ファシズムの形成 第四講 戦後の世界情勢 その一 一 全般的危機の第二段階とその特徴 ~ 七 アメリカの侵略的諸計画 第五講 戦後の世界情勢 その二 八 朝鮮戦争とその結果 ~ 一五 資本主義国家のファッショ化 第六講 戦後の世界情勢 その三 一六 植民地体制の崩壊 ~ 二八 ラテン・アメリカ諸国 第七講 戦後の国内情勢 一 敗戦後の日本 ~ 五 MSA体制と平和勢力の発展(一九五三年―一九五四年) 第八講 世界平和運動の発展 一 第二次世界戦争以前の世界平和運動 ~ 四 ヴェトナム休戦以後 第九講 日本の平和運動の発展 一 第二次世界戦争以前の平和運動 ~ 五 第三期 対決期 MSA体制と原水爆に反対し、ソ中との国交回復運動の高まる時期 第十講 平和的共存の可能 一 新らしい事態 ~ 六 平和的共存の可能 第十一講 日本平和運動の諸問題 一 再軍備の問題 ~ 十 組織の問題 第十二講 質疑応答 一 ソ同盟は平和を主張しながらなぜ軍備をもつか ~ 十一 基礎科学の勉強について ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • キッシンジャー 1923-1968 理想主義者 1
    4.0
    「キッシンジャー一家が1938年夏に捨てた国とたどりついた国は、何から何まで対照的だった。ヒトラーの冷酷な手に握られたドイツは無秩序と暴力の奈落に落ちる瀬戸際だったが、アメリカは“幸せな日々は再び”やってくる国である。 これは、1932年の大統領選のテーマ曲としてフランクリン・ルーズベルトが選んだ歌で、フランク・シナトラが歌っている。」(本書第3章「ハドソンのフュルト」から) 2015年ファイナンシャルタイムズ選出ベストブック。上下巻合計1300ページ。キッシンジャーがドイツ・バイエルン州北西部にある工業都市フュルトに生まれ、ニクソン政権の国家安全保障問題担当大統領補佐官に指名される1968年までを描く。 1969年以降を扱うKISSINGER:The Realist は続刊。 当代屈指の歴史家ニーアル・ファーガソンによる「世界を動かした男」の超弩級評伝。ユダヤ人を迫害するナチスから逃れ、一家で米国に移住したキッシンジャー少年は、第二次世界大戦末期に米陸軍二等兵として母国ドイツの土を踏み、ホロコーストを目撃する。 戦後、ハーバード大学で政治学を学び、核戦力研究で頭角を現す。不世出の学者・政治家キッシンジャーの原点となる前半生を膨大な資料から浮き彫りにする。
  • 政治家への書簡
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 折にふれ問題となった事柄について、知友の政治家に送った書簡集、ひとり政治家のみならず国民大衆の教養識見に訴えんとする警世の書。 【目次より】 前篇 一 欠陥教育は半世紀後に民族の衰亡を 二 第二次世界大戦は何であったか その残した教訓 三 憲法を改正するには 四 アメリカ大統領制の平時と非常時 五 政党と派閥 六 「たてまえ」政治は政治というものか 七 科学的社会主義の自己矛盾 八 共産主義国の言動を理解するには 九 元首と象徴(天皇の御訪欧) 一〇  天皇の立憲的君主性(天皇の御訪米) 後篇 一一 権力の象徴と権威の象徴 一二 首相・総裁たるの資質 一三 選挙悪 一四 ”敵・味方“の政治 一五 国会の多数暴力と少数暴力 一六 軍人は軍国主義、文民は平和主義か 一七 奪うもならず捨つるもできぬ自衛権 一八 護憲論者は反革命の自由を擁護するか 一九 嘘は罪にならないのか 二〇 産業スパイと国家機密 二一 必要悪の善用 二二 秘密外交と民主主義 二三 十八歳選挙権への疑問 二四 「違憲」の乱用 二五 乱れる司法界の職域倫理 二六 冷戦とは何か、冷戦はもう終ったのか 二七 人民を人質にするストはストなのか 二八 自明なことが余りにも不明であり過ぎる あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 高山 岩男 1905~1993年。哲学者。京都帝国大学文学部哲学科卒。京都学派の全盛期に学ぶ。文学博士。京都帝国大学文学部教授ののち、神奈川大学、日本大学などで教鞭をとり、秋田経済大学学長を歴任。 著書に、『西田哲學』『ヘーゲル』『續 西田哲學』『文化類型學研究』『世界史の哲學』『日本の課題と世界史』『所の論理』『哲学と哲学的実存』『マルクシズムの超克』『場所的論理と呼応の原理』『道徳の危機と新倫理』『宗教はなぜ必要か』『二つの世界に抗して 文明の破局と人類の対決』『現代の不安と宗教』『道徳とは何か 倫理学入門』『国際的中立の研究』『現代の政治・社会思想 社会科における取扱いに関連して』『哲学とは何か』『教育と倫理』『実存哲学』『政治家への書簡 正・続』『西田哲学とは何か』『京都哲学の回想 旧師旧友の追憶とわが思索の軌跡』『高山岩男著作集』(全6巻)『西田幾多郎研究資料集成 第1・2巻 高山岩男集』など多数ある。
  • JMAM学術叢書① 日系アメリカ人とリドレス運動 記憶と集合的アイデンティティをめぐる社会運動のダイナミクス
    -
    1巻4,455円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、日系アメリカ人によるリドレス(名誉回復)運動の展開を分析します。第二次世界大戦中の日系人強制収容政策への補償と謝罪を求めて始まったこの運動は、1988年の補償法の成立に結実しましたが、本書では運動内部のダイナミクスを明らかにして、従来のような成功事例としての紹介のみではなく、より複雑な実態について考察を加えていきます。その裏づけのため、強制収容の記憶と運動の意味づけ、運動理念、戦術、言説実践との関連を詳細に検討した一冊になっています。 【目次】 序章 研究の課題と方法 第1章 リドレス運動に至るまで 第2章 運動経験のライフストーリー <日系-アメリカ人>アイデンティティの形成 第3章 コミュニティ支援活動からリドレス運動へ―草の根運動組織NCRRの成立 第4章 「強制収容の記憶」の再編—1981年公聴会とコミュニティの動員 第5章 「草の根ロビー活動」と「市民的自由法」の成立 第6章 もう一つのリドレス運動—在米日系ラテンアメリカ人によるリドレス要求 第7章 「強制収容の記憶」から「運動の記憶へ」—コメモレーションの変遷 第8章 「強制収容の記憶」の共有と他集団との連帯形成——9.11後の展開 終章  日系アメリカ人リドレス運動の再評価~日系からマルチエスニックな運動という地平へ 文献・資料 年表 あとがき 索引
  • ランド・パワー原論 古代ギリシアから21世紀の戦争まで
    -
    【勝敗を決する陸上戦力運用の論理を多角的に解説】  陸地は海・空と違い占有が可能であり、戦争の最後の勝敗を決するのは陸上戦力と位置づけられる。空、宇宙、サイバー空間支配の重要性が高まっているが、ウクライナ危機に見られるようにサイバーの前哨戦を終えた後はやはり地上の支配をめぐるランド・パワーの戦いとならざるを得ない。それゆえ、ランド・パワーは人類が永遠に追い求め、守る対象なのである。経済安全保障をはじめとする安全保障論議が身近なものとなっている日本においてもランド・パワーに関する知識は国際政治を理解するうえで欠かせない。本書は、古代ギリシア、第一次世界大戦、第二次世界大戦、ヴェトナム戦争、イラク戦争などの戦争を題材に、軍事ドクトリン、ロジスティクス、インテリジェンス、連合・統合作戦、国民総武装、水陸両用戦争・作戦、エアランド・バトル、デジタル化などからランド・パワーの本質に迫る。
  • モダニズムの南部的瞬間――アメリカ南部詩人と冷戦
    -
    1巻4,400円 (税込)
    ★南部知識人にスポットを当てた、反攻のアメリカ文学史 敗者の末裔であるアメリカ南部農本主義の知識人たちが、いかにして二十世紀の知の覇権を握るに至ったか。それが戦後日本の知的体制をいかに呪縛したのか。 『赤毛のアン』を読んで英文学を志した「戦後の娘」である著者が、モダニズム・冷戦・リベラリズムをキーワードにその深層/真相に鋭く迫る、スリリングな論考。 <目次> 序章 農本主義者の立場 Ⅰ 創られた伝統としての「現在の中の過去」 Ⅱ 『アメリカ文学の再解釈』──アメリカにおけるアメリカ文学研究の制度化 Ⅲ ニュー・ヒューマニズム論争 Ⅳ 南部における衝突地図 Ⅴ ナッシュヴィルの農本主義者の立場 第一章 詩的南部連合──新批評と「南部文学」の誕生 Ⅰ 制度としての南部文学 Ⅱ フュージティヴ詩人と農本主義者の連続性 Ⅲ 南部文学のモダニズム宣言──象牙の塔の政治学 Ⅳ 「南部」の新批評、新批評の南部 第二章 新批評の父たち──南部農本主義者の共同体 Ⅰ 女性化する南部──合衆国最大の問題、それは南部 Ⅱ 正しい伝統の創造 第三章 アメリカの白いヨーロッパ──農本主義者のファシスト疑惑と、リベラル・ナラティヴ Ⅰ アメリカの白いヨーロッパ Ⅱ 農本主義者のリベラル・ナラティヴ 第四章 戦後少女の本棚──第二次世界大戦後の文化占領と翻訳文学 第五章 言説としての南部──男らしさの領有 Ⅰ 南部の男──共和国としての男の身体 Ⅱ 「国民」の創生──白い男たちの帝国 終章 あとがき 初出一覧 参照文献
  • アメリカ・イン・ザ・ワールド(上) 合衆国の外交と対外政策の歴史
    -
    アメリカの戦略の本質とは? 建国の時代から世界秩序形成の時代へ――。合衆国の対外戦略を担った主役たちを通じて描くアメリカ外交の歴史。深い洞察が浮き彫りにする英知と大局観。 訳者による解題収録 外交史は、人びとの努力、実践的な問題解決、政治的洞察に関する物語で満ちている。 フランクリン、ハミルトン、ジェファーソンら建国の世代から、J・Q・アダムズ、クレイ、リンカーン、スワード、ヘイ、T・ルーズヴェルト、ウィルソン、ヒューズ、ルート、ハル、そして第二次世界大戦後のトルーマン、マーシャル、V・ブッシュ、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、キッシンジャー、レーガン、G・H・W・ブッシュ、ベイカーらに至るまで。立役者たちの足跡を一望できる、独創的で洞察に富むアメリカ外交物語。 冷戦期から21世紀最初の10年代に至る3代の大統領の政権に参画、対外政策の立案に携わった経済問題に通暁する著者が、外交政策を担った大統領、政府高官たちが実践した、それぞれの時代の挑戦課題に応えるための努力、プラグマティックな問題解決、政治的な洞察を浮き彫りにする。
  • 牛疫――兵器化され、根絶されたウイルス
    4.0
    牛疫は、数週間で牛の群れを壊滅させる疫病である。徹底的な検疫と殺処分しか防ぐ手段がなく、その出現以来、この疫病は人々に恐れられてきた。ところが20世紀初め、牛疫ウイルスをワクチンにできるとわかると、牛疫と人々の関係が変わり始める。恐るべきウイルスは、制御可能な力に変わったのだ。宿主にワクチンで免疫を与えれば、地域からウイルスを排除できる。ある国での成功が他の国でのキャンペーンを誘発し、その先に地球上からの根絶という夢が生まれた。しかしその道のりは、各国の利害にたびたび翻弄されることになった。その一方で、ワクチンの誕生は、自国の牛を守りながらウイルスで別の地域の食糧生産を攻撃できることを想像させた。一部の国々は第二次世界大戦中に生物兵器研究を開始する。研究は、大規模な根絶キャンペーンの陰で、時にはキャンペーンを主導する国によって、戦後も続けられた。牛疫は、人類が根絶に成功した2種のウイルスの内の一つである。牛疫は、根絶に至る最後の150年間に、国際的な連帯の意義を示し、そして科学技術があらゆる目的で利用されうることを示した。疫病との戦いを記録し、科学研究のあり方を問う、必読の書。
  • 徹底討議 二〇世紀の思想・文学・芸術
    -
    二つの世界大戦から、革命と共産主義、無意識とセクシュアリティ、言語論的転回、アメリカの亡命者たち、映画と精神分析とファシズム、ホロコーストの記憶、構造主義、「歴史の終わり」、情報テクノロジーの進展、世界文学、そして「廃墟としての未来」まで……時代の転回期に「二〇世紀の夢」を振り返る徹底討議。 ■目次 第一回 世紀の開幕 第二回 世界内戦1.0 第三回 革命と共産主義 第四回 無意識とセクシュアリティ 第五回 言語論的転回とその〈谺〉 第六回 亡命者たちのアメリカ 第七回 「映像」の運命 第八回 世界内戦2.0 第九回 批評の革新 第十回 エイティーズ  『空白』の時代 第十一回 インターネットの出現 第十二回 〈世界文学〉のために 後記
  • 日本帝国期の世界史
    -
    1巻4,180円 (税込)
    本書では、帝国主義という用語を「膨張」だけでなく、植民地「維持」もふくめて使用することにする。したがって植民地を放棄するまで、その本国は帝国主義国であり、帝国主義の時代がおわるのは第二次世界大戦後であるとする。また植民地として支配すること、すなわち領土化 = 完全な政治支配だけでなく、保護国や委任統治領という形での政治支配も帝国主義であるとみなす。 そして『日本帝国期の世界史』と題する本書は、一八八〇年頃から第二次世界大戦に日本が参入する一九四一年までの東アジアを除く世界の歴史を、全体的、体系的に記述することをめざしている。他の帝国主義国の動向を知り、それとの比較によって日本帝国主義の公平な評価のひとつの糧にしたい。(序章より)
  • レッドサンブラッククロスI
    5.0
    1~3巻4,180~4,620円 (税込)
    ※この電子書籍は合本版にも収録されます※ 第二次世界大戦で勝利したドイツ第三帝国は、カナダで抗戦を続ける英国を追い北米に侵攻。欧州を制圧した強大な軍事力による電撃攻勢と、史上初の反応弾攻撃で合衆国を崩壊させた。ここに、日英同盟対ドイツの第三次世界大戦が勃発! 著者最大のシリーズを合本する愛蔵版。第一巻には本篇1「合衆国侵攻作戦」、本篇2「迫撃の鉄十字」、本篇3「反撃の旭日旗」を収録。
  • 野生のエンジニアリング――タイ中小工業における人とモノの人類学
    -
    第二次世界大戦後、独自に発展してきたタイの機械技術。そこに関わる人とモノとは、どのような関係を結んできたのか。マルセル・モースの技術論、アクターネットワーク理論を駆使して文化/自然の二元論を乗り越える、テクノロジーの人類学。
  • 冷戦時代世界史
    -
    1巻4,180円 (税込)
    1945年に第二次世界大戦がおわってから1991年にソ連が崩壊するまでの46年間を冷戦時代という。冷戦が終結しソ連が崩壊してからすでに15年以上が経過した。冷戦時代、すなわちアメリカ合衆国とソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)という2つの超大国が対立し、2つのイデオロギーが真っ向からぶつかり合う特殊な時代は、もはや過去の歴史となった。それでもなお、現在にもっとも近いこの一時代は、現在の国際政治、国際経済、社会、文化、各地域を考えるうえで役立つ多くの知識と示唆をあたえてくれる。本書は冷戦時代の世界全体の歴史を概観するものである。
  • クルスクの戦い 1943 第二次世界大戦最大の会戦
    4.0
    1943年のクルスク会戦は、空前絶後の数の戦車を集めた独ソ両軍が正面から激突した戦いである。この戦いに敗北したドイツは、以後、ソ連軍に戦略的主導権を奪われ、ずるずると敗戦に至ったのである。しかしながら、戦後の独ソ両国の政治的思惑から、クルスク戦の歴史イメージは、著しく歪曲された。ティーガー戦車やパンツァー戦車に期待をかけたヒトラーの作戦発動延期により、ドイツは勝機を失っていった、クルスク戦のクライマックスであるプロホロフカ戦車戦で、ソ連のT-34は、正面からタイガー戦車と渡り合い、競り勝った……。 ところが、こうしたクルスク戦像は、冷戦終結後の政治情勢と重要文書の機密解除により、根底からくつがえされてしまった。従来、われわれが知らされていたクルスク戦の流れは、虚像でしかなかったことがあきらかにされたのである。 著者ローマン・テッペルは、そうした営為の先頭に立つ、新進気鋭の研究者である。
  • コード・ガールズ――日独の暗号を解き明かした女性たち
    4.1
    日本軍の真珠湾攻撃が迫る1941年11月、アメリカ海軍から東部の名門女子大に宛てて「秘密の手紙」が送られはじめた。そこには、敵国の暗号解読に当たれる優秀な学生がほしいと記されていた――。第二次世界大戦中、米陸・海軍に雇われ、日本やドイツなど枢軸国の暗号解読を担ったアメリカ人女性たちがいた。外国語や数学をはじめとする高等教育を受けた新卒者や元教師らが全米各地から首都ワシントンに集い、大戦末期には男性をしのぐ1万人以上の女性が解読作業に従事した。その働きにより、日本の外交暗号(通称パープル)や陸軍の船舶輸送暗号が破られ、枢軸国側に壊滅的な打撃を与えた。ミッドウェー海戦での米軍の勝利、山本五十六連合艦隊司令長官の殺害作戦の陰にも彼女らがいた。一方、大西洋戦域においてはドイツのエニグマ暗号を解明してUボートの脅威を排除し、ノルマンディー上陸時の欺瞞作戦でも活躍した。こうした功績がきっかけとなり、それまで女性には閉ざされていた政府高官や大学教授など高いキャリアへの道が切り拓かれることになる。戦後も守秘義務を守り、口を閉ざしてきた当事者らへのインタビュー、当時の手紙、機密解除された史料などをもとに、情報戦の一翼を担った女性たちに光をあて、ベストセラーとなったノンフィクション。口絵写真33点を収録。
  • 第三の支柱――コミュニティ再生の経済学
    3.0
    『フィナンシャル・タイムズ』紙ベストブック。「コミュニティのきわめて重要な役割を軽視し、市場と国家の表面的な効率性ばかりに集中してきたことによる弊害を分析した、すばらしい洞察だ。ラジャンは大胆かつ明晰に、なぜこの不均衡をすぐに修正する必要があるのかを明らかにしている」アマルティア・セン(1998年ノーベル経済学賞受賞者)「私の両親は大恐慌、ファシズムの台頭、第二次世界大戦を生きた。私はそれとは根本的に異なる仕方で組織された世界で生きていると考えてきた。しかし私は間違っていた。私たちはみな、この問題について今すぐに考え始める必要があるのだ。本書はその思考の出発点だ」ジェームズ・ロビンソン(シカゴ大学教授、『国家はなぜ衰退するのか』)「『第三の支柱』はいま最も差し迫った課題について、洞察に満ちた見通しを与えてくれる。本書が提示するのは、私たちすべてが進むべき道だ。経済がどう機能でき、どう機能すべきかに関心のあるあらゆる人の必読書だ」リンダ・ユー(『アダム・スミスはブレグジットを支持するか?』)「政策の世界と学問界を、これほど見事に結びつける経済学者はほとんどいない。世界経済の間違った方向を指摘して、一貫して正しい経済学者はさらに少ない。ラジャンによる大胆かつ独創的な提案によって、今日の民主主義の病弊についての議論は大きく前進し、新たな領域に入るだろう」ダニ・ロドリック(ハーヴァード大学教授、『グローバリゼーション・パラドクス』)「ラジャンがまたやってくれた。新鮮で、洞察に満ち、魅力的な本書は、今日最も重要で、壊滅的になりうる課題について明晰な考察を与えてくれる」モハメド・エラリアン(ケンブリッジ大学クイーンズカレッジ・プレジデント)「私たちが知っている民主主義を守る道を探し求めている、あらゆる人の必読書だ」ジャネット・イエレン(第15代連邦準備制度理事会議長)グローバリゼーションと、その社会的、政治的影響を俯瞰し、《国家》《市場》《コミュニティ》という三者が、その中でどのように相互作用し、バランスを失い、現在の危機につながっているのかを、壮大なスケールで描き、今後歩むべき道を「コミュニティの再生」に見出す、いま最も注目される経済学者のひとりによる提言の書。経済学者は自らの領域を市場と国家の関係と考えるが、それは近視眼的だけではなく、危険ですらあると、ラジャンは主張する。あらゆる経済学は現実の政治経済であり、あらゆる市場は人間関係、価値観、規範の網目に埋め込まれているからだ。著者は市場と市民社会の関係を再考し、社会に満ちつつある現場への絶望への処方箋として、包摂的ローカリズムを訴える。市場と国家からコミュニティへという大転換を、冷静な分析と温かい筆致で語った、もはや古典とも言えるベストセラー。
  • アメリカ経済 成長の終焉 上
    4.0
    2012年に発表した「成長の終焉」論文で、アメリカ経済の成長率の鈍化と長期停滞入りを予言したロバート・ゴードンによる画期的なアメリカ経済史。 上巻は、南北戦争後の1870年から第二次世界大戦中の1940年までを扱う。 下巻には齊藤誠一橋大学教授の解説を収録。 ロバート・ゴードンは本書で、富について――アメリカ人が過去にどのように富を創造し、享受してきたかを論じている。今後縮小するパイをどう分け合うかを議論するのではなく、さらに富を創出しようと思うのであれば、本書を読み、理解しなくてはならない。 ――ピーター・ティール、起業家、投資家、『ゼロ・トゥ・ワン』の著者 アメリカの歴史を知るうえで欠かせない「生活水準」が余すところなく語られている本書は、興味が尽きない。ゴードンは、生き生きとした描写と印象的な統計で生活様式の変遷を浮き彫りにし、われわれは今後も引き続き満足な生活ができるのかを問いかける。 その答えは意外なもので、将来の経済成長についての常識的な見方を覆す。比類ない画期的な書と言えよう。 ――ロバート・ソロー、ノーベル経済学者 本書はきわめて重要な結論をもつ力作である。具体的な事実と深い洞察が満載で、ページをめくる手が止まらない。読者はわくわくしながら、新たな発見をすることになるだろう。奥深い内容でありながらも、じつに読みやすい。 ――ジョージ・アカロフ、ノーベル経済学者
  • 第二次世界大戦 合本版
    -
    強力な統率力と強靭な抵抗精神でイギリス国民を指導し、第二次世界大戦を勝利に導き、戦時政治家としては屈指の能力を発揮したチャーチル。抜群の記憶力と鮮やかな筆致で、本書はノーベル文学賞を受賞。第1巻から4巻までの豪華合本版。 ※本電子書籍は、「第二次世界大戦 1~4」の合本版です。
  • 国家の債務を擁護する 公的債務の世界史
    4.0
    巨大債務にどう対処すべきか? ヒントは歴史の中にある。 2000年にわたる歴史から見えてくる公的債務と経済発展との関わり、債務危機対応への道。 世界史的にみてもきわめて高い水準の巨大債務をかかえる日本は、どのようにして経済成長を実現しつつ、債務問題を管理していけばよいのか。日本経済最大の問題を考察するうえでも役立つ本格的な債務論。 古代ギリシャから中世のローマ教皇、ヴェネツィア、英仏などの絶対王政、ジョン・ロー、近代国家の成立と財政、アメリカ南北戦争、南米への投資ブーム、オスマントルコ帝国、中国・清および明治日本の資金調達、中央銀行の創設、第一次・第二次世界大戦、福祉国家の登場と戦争財政、戦後の国際金融、石油マネー、途上国債務問題、ルービン財政、リーマン危機などごく最近に至るまでの歴史を取り上げる。最後に、新型コロナのパンデミックを乗り切るために公的債務の果たした役割を取り上げ、重い債務を負担する世界各国の政府が危機から立ち上がり、前に進むためのヒントを示す。 バリー・アイケングリーンら世界的に著名な研究者が執筆。増大する公的債務の背景事情、債務削減に成功するための条件を明らかにし、国家の債務問題に関するバランスのとれた議論を展開する。オリビエ・ブランシャール、アラン・ブラインダー、ニーアル・ファーガソンなどの世界的に高名な経済学者、歴史研究者が高く評価している。
  • 日本美術の冒険者 チャールズ・ラング・フリーアの生涯
    4.5
    米国ワシントンDCのスミソニアン博物館群の中に、1923年、米国初の国立美術館として開館したフリーア美術館がある。収蔵作品の目玉は、約2000点の日本美術では、葛飾北斎をはじめとする肉筆浮世絵コレクションと俵屋宗達、尾形光琳を中心とした琳派コレクション。しかし所蔵品は寄贈者の遺言により「アメリカ国民にアジアの文化を紹介して正しい理解を促す」ことを目的に広く公衆に開放するが、外部への貸し出しを禁じ、現在も門外不出。日本人には知る人ぞ知る美術館である。 海外に流出した日本美術の収蔵館として広く知られるのはボストン美術館だろう。同時代のたったひとりの寄贈者のコレクションであるところがフリーア美術館の特徴だ。本書はフリーア美術館協力、コレクションの寄贈者であるチャールズ・ラング・フリーアの初の日本語による評伝である。 南北戦争後の「金ピカ時代」、空前の鉄道建設ブームに乗り巨万の富を築き、世界漫遊旅行に出て日本を訪れ、その後、日本美術の蒐集に没頭する。蒐集期間は日清・日露戦争から第一次世界大戦の間という、日本が列強の仲間入りをした頃。もちろん美を集めるには金が要る。本書の読みどころのひとつは残された記録によって、どれほどの金がどのように動いたかが生々しく記されているところである。明治に日本美術を救ったといわれるフェノロサが商売人として才覚を発揮しているところも興味深い。 益田孝、原三溪ら日本人の数寄者との交流も目を引く。彼らの蒐集品は没後散逸したものも多い。貴重な日本美術コレクションが海の向こうでそのまま1世紀生き残った記録としても、読み応えのある書だ。
  • マンハッタン・ビーチ
    3.3
    〔アンドリュー・カーネギー・メダル受賞〕第二次世界大戦下のアメリカ、ニューヨーク。常に海に魅了されてきたアナは潜水士をめざす。傑作『ならずものがやってくる』のピュリッツァー賞受賞作家が戦時下に生きる人々を描くサスペンスと抒情に満ちた文芸長篇。ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー
  • 二十世紀のクラシック音楽を取り戻す:三度の戦争は音楽に何をしたか
    -
    指揮者が語る音楽史の裏側 20世紀後半に作曲されたクラシック音楽の作品で、その後世界中のオーケストラや歌劇場のレパートリーに加わった作品はごく少ない。そして、現代の音楽であるはずの「現代音楽」は、一部の愛好家を除けば人気があるとは言いがたい。この状況を著者は、「現代のクラシック音楽というものが狭い範囲に限定されたからこそ、他のジャンルの音楽が大いに栄えているのに、オーケストラやオペラハウスがいわゆる『危機的状況』にある」と見る。現在もレパートリーの中心をなしているかつての大作曲家の系譜はどこへ行ってしまったのか? 映画『風と共に去りぬ』の作曲者でウィーン楽友協会音楽院に学んだマックス・スタイナーは、かつて「仮にワーグナーが今世紀に生きていたら、映画音楽でナンバーワンの作曲家になっていたでしょう」と語った。本書は20世紀クラシック音楽の歴史を、この問題に大きな影響を与えた第一次・第二次世界大戦、冷戦とのかかわりから見ていくものである。「現代音楽」たる前衛音楽、政治的な事情で埋もれてしまった作曲家に、クラシック音楽家の系譜につらなる映画音楽やミュージカルの作曲家まで含めて語る。
  • アジアの脱植民地化と体制変動:民主制と独裁の歴史的起源
    -
    1巻3,762円 (税込)
    初めてのアジア通史! 王国から共和国まで、権威主義体制から自由民主主義体制まで、多様なアジアの近現代史を統一的に描くことは果たして可能なのだろうか? 本書は、「脱植民化」、とりわけ第二次世界大戦前後の1940年代から50年代に注目して、この問いに鮮やかに答えている。 というのも、この時期にできあがった権力関係の布置が現在の政治体制に重要な影響を及ぼす「起源」となっているからである。本書がとくに心血を注いだのは、脱植民地化を果たしたアジア諸国でなぜ一部の国は民主化し、他は種々の独裁体制となったのか、ということである。 鍵となるのは、植民地期末期の「制度と運動」である。まず、制度としては自治制度と王室の2つを、また運動としては武装闘争をともなう急進的なものと非武装の穏健なものの2つを、独立前後の政治変動に影響する重要な要因と位置づける。 そして、これらの制度の存否と運動の強弱の組み合わせから、4種のリーダー集団を導き出し、独立後の体制類型を解明するのだ。 これまで多様に見えたアジアの近現代史は、この方法により初めて統一的な視野に収められる。比較政治学の記念碑的著作!
  • リンドグレーンの戦争日記 1939-1945
    4.4
    作家デビュー以前のリンドグレーンが,第二次世界大戦が勃発したその日から書き始めた「戦争日記」.一七冊の手帖には,新聞や雑誌の切り抜きが貼られ,戦争中立国スウェーデンに住む子育て中の女性が観察し続けた戦争と,家族の日常の様子が,ユニークかつ率直な文章で綴られている.類まれな日記を全文初公開.[カラー8頁]

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  • 科学者は、なぜ軍事研究に手を染めてはいけないか
    3.8
    1巻3,740円 (税込)
    「科学倫理の書だけでは決定的に欠けているテーマがあった。科学者および技術者が軍事研究に手を染め、戦争で人間を効率的に殺戮するための手段の開発研究に深入りしている問題で、これこそ問われるべき科学者・技術者の倫理問題と言えるはずである。…本書はおそらく〈科学者は軍事研究に手を染めるべきではない〉と主張する最初の本になると思っている」グローバル化が喧伝され、生き残るために倫理を置き去りにすることを当然としかねない現代、企業は儲けのために手抜きや不作為が常態化して安全性が二の次になり、政治は軍拡路線を拡大して貧富の格差の拡大を放置し、科学者の多くは研究費欲しさに軍事研究に励み、人々はお任せ民主主義になれてしまい、長期的な視点を失っている。このような時代にあって、著者は科学者の責任として、本書を書き下ろした。第一次世界大戦、ナチス期の科学者や日本の戦時動員体制から、安倍内閣による「防衛装備庁の安全保障技術研究推進制度」の詳細、大学や科学者コミュニティの実際、AI兵器・ゲノム編集、デュアルユース(軍民両用技術)のあり方まで。若き科学者に向けて普遍的かつ喫緊なテーマの全体像をはじめて記す。
  • 避けられたかもしれない戦争―21世紀の紛争と平和
    -
    国連の平和維持活動局の事務次長として、数々の紛争への介入に 立ち会ったフランス人著者による回顧録。 ・なぜ世界の紛争は終わらないのか? ・紛争地域で政治体制を整えるのはなぜ難しいのか? ・紛争終結に向けた国連や各国の試みはなぜうまく行かないのか? ・大国の横暴がいかに紛争地域にダメージを与えているのか? ・紛争介入の舞台裏で、どのような政治的駆け引きが行われているのか? ・テロリズムの台頭は、PKOにどのような影響を及しているのか? ・国連は、21世紀にもその役割を果たしうるのか? ・国連はこれからどう変わらなくてはいけないのか? 日本人が知ろうとしなかった世界の紛争の舞台裏がみえる本。 第二次世界大戦の反省のもと、国際平和と安全の維持、国際問題の解決を目指したはずの国連は、 各国のエゴイズムの前にただ翻弄される存在となりつつある。 その時々で自国の面子のために動くアメリカ、それに異を唱えるフランス、 アメリカ追随のイギリス、本心を見せないロシアと中国……。 対する、国際社会の思惑に左右される紛争当事国アフガニスタン、イラク、グルジア、 コートジボワール、コンゴ、スーダン、レバノン、コソボ、ハイチ、シリア。 新たな脅威としてのテロリズムの台頭。 国連設立の時代とは大きく変わり、従来の秩序では対処しきれない脅威にも 唯一無二の存在として国連がその使命を果たすためには、どのような道があるのか。 変わろうとする国連の姿は、将来国際公務員を目指す若者に希望を与える。 憲法9条改正の議論、緊迫化する米朝関係、不透明感を増す日本の安全保障の現実を直視するなら、 もう無関心ではいられない。これからの世界のなかでの日本を考えるための必読の書。
  • アメリカと戦間期の東アジア アジア・太平洋国際秩序形成と「グローバリゼーション」
    -
    1巻3,740円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 一九三〇年代の東アジアにおける国際政治情勢に、アメリカはどのように関係していたのか。第一次世界大戦という総力戦を通じて可視化された当時の「グローバリゼーション」への対応をめぐる日本・中国・アメリカの微細な政治状況を、アジア・太平洋秩序形成と絡めながら読み解く国際関係史。

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  • 【増補改訂】日本・ポーランド関係史
    -
    日本・ポーランド国交樹立100周年記念出版! 多数のユダヤ人を救った杉原千畝大使とポーランドの関係は有名だが、 戦前の日・ポ関係は、大国ロシアを挟んだ地政学的特殊性によって 日露戦争、第一次、第二次世界大戦と続く「革命と戦争」の時代にあって、 極めて特異な交流があった。 特にロシアの脅威に晒され、またヨーロッパで苦難の道を歩んだ ポーランドの持つ各国の情報は、日本にとって貴重なものであった。 本書は、軍事関係だけでなく皇室も含めた両国の交流と 知られざる日本外交の側面を描いた旧著に大幅な増補を加えた決定版である。 本書・著者 エヴァ・パワシュ=ルトコフスカ、2019年度国際交流基金賞 受賞!
  • 貨幣と金融政策―貨幣数量説の歴史的検証
    -
    1巻3,564円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 貨幣とは、経済の中でどのような意味を持つ存在なのか。 20世紀初頭に「貨幣数量説」がひとつの完成形に到達し、それは1970~80年代のマネタリズムへ、その後の合理的期待学派や新しい古典派マクロ経済学へと引き継がれた。 それらの理論のコアが、「貨幣の中立性」「古典派の二分法」という考え方である。 一方、貨幣数量説的な立場に対しては、それぞれの時代において多くのアカデミックな論争が展開された。 2000年代以降は、金融市場における危機が実体経済に悪影響を及ぼす事態も観察されている。 本書はそのような今日的な問題意識に立って、貨幣と貨幣数量説の意味を、経済史・経済学史の中で追究している。 【主な内容】 第1章 イントロダクション 第2章 貨幣数量説の歴史的発展 第3章 16世紀「価格革命」論の検証 第4章 19世紀イギリスにおける貨幣理論の発展 第5章 大恐慌と貨幣 第6章 第2次世界大戦後のマクロ経済学と金融理論の変遷 第7章 まとめ
  • 犠牲者意識ナショナリズム―国境を超える「記憶」の戦争
    4.8
    1巻3,520円 (税込)
    ポーランド、ドイツ、イスラエル、日本、韓国―― 犠牲者なのか、加害者なのか? その疑問から記憶を巡る旅が始まった! 韓国の各メディアが絶賛した話題作、待望の翻訳! ***  2007年1月18日朝、新聞を広げた私は首をひねった。購読する進歩系と保守系の新聞どちらも、『ヨーコの物語』(邦訳:『竹林はるか遠く:日本人少女ヨーコの戦争体験記』を批判する記事が文化面トップを飾っていたのだ。どうということのない本のように思えたが、驚くほど大きな記事だった。  韓国メディアの激しい批判は、「韓国民族イコール被害者」「日本民族イコール加害者」という二分法が揺さぶられたことへの当惑を表すものだったのだろう。避難する日本人女性を脅し、強姦する加害者という韓国人のイメージが日本の植民地支配に免罪符を与え、歴史を歪曲するという憂慮が行間から読み取れた。  その心情は理解できるものの、その二分法が常に正しいわけではない。韓国が日本の植民地主義の被害者だったというのは民族という構図でなら正しいが、個人のレベルでは朝鮮人が加害者に、日本人が被害者になる場合もある。個々人の具体的な行為ではなく、集団的所属によって加害者と被害者を分ける韓国メディアの報道は、「集合的有罪」と「集合的無罪」に対するハンナ・アーレントの批判を想起させた。  それ以上に興味深かったのは、論争の火が遠く離れた米国で広がったことだ。米国で6~8年生向け推薦図書リストにこの本が入り、ボストンとニューヨークに住む韓国系の保護者たちが2006年9月に異議を唱え始めたのが始まりだった。 『ヨーコ物語』騒動を見ながら、私はドイツとポーランド、イスラエルの記憶の戦争を思い出し、「犠牲者意識ナショナリズム」という概念を思いついた。 (はじめにより) *** 【犠牲者意識ナショナリズム】 植民地主義や二度の世界大戦、ジェノサイドで犠牲となった歴史的記憶を後の世代が継承して自分たちを悲劇の犠牲者だとみなし、道徳的・政治的な自己正当化を図るナショナリズム。グローバル化した世界で出会った各民族の記憶は、互いを参照しながら、犠牲の大きさを競い、絡み合う。記憶が引き起こす歴史認識紛争がいま、世界各地で激しさを増している。
  • 大惨事(カタストロフィ)の人類史
    3.0
    戦争・ウイルス・自然災害・経済危機…… この世界の次なる「破滅」とは? ネットワーク理論やカオス理論で迫る文明の脆弱性。 伝染病のパンデミックや飢餓、戦争は天災か、人災か? 大惨事(カタストロフィ)の責任を負うべきは一握りのリーダーか、あるいは組織の管理職たちか? 大地震や火山の噴火、2つの世界大戦、中国の大躍進政策による飢餓、チェルノブイリ原発事故、スペースシャトル「チャレンジャー」の爆発事故など、人類が被ってきた大惨事や事故に共通する構造を、ネットワーク理論やカオス理論などの最先端の知見をもって明らかにし、この世界や組織が抱える脆弱性と回復力(レジリエンス)に、今、最も注目される「世界の知性」が迫る。 ニーアル・ファーガソンは、コロナ・パンデミックを幅広い歴史的なパースペクティブに置き、今回の危機は人類が初めて挑戦した大惨事ではないことを思い起こさせる。グローバルな歴史を深い知識とともに描きつつ、人類が直面した脅威を列挙し、人類がどのようにそれに対処してきたかを機知に富んだ方法で示してみせる。――フランシス・フクヤマ(『歴史の終わり』著者) 本書でニーアル・ファーガソンは、人類が経験してきた大惨事の広大な景色を、注目すべき批判的な視線で見つめる。そして、次のパンデミックや厄災を理解し、より良い未来を創造するのに役立つであろう、過去から得られる深い洞察を提示する。――マーク・ベニオフ(セールスフォース・ドットコム会長、共同CEO兼創業者)
  • ピオフィオーレの晩鐘 公式ビジュアルファンブック
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 第一次世界大戦直後の南イタリアの街・ブルローネに生きる5人の男たちとの物語のすべてを1冊にまとめた公式ビジュアルファンブックが発売決定! パッケージイラストや店舗特典イラストなどの版権ビジュアルを網羅するほか、 マフィアとの危険な恋を描くストーリーを美麗スチルとともに紹介。 制作過程を紐解く開発ロングインタビューや、これまでの発表されたショートストーリーの再録、 さらに各キャラクターのエンド後を描く本書独占の書き下ろしショートストーリー6本など、 本作の魅力を凝縮した1冊をお届けします。
  • ダッハウの仕立て師
    3.7
    1939年、ロンドン。婦人服の仕立て師(ドレスメーカー)として頭角を現しつつある18歳のエイダは、上流階級の紳士と知り合う。しかし戦争の暗雲が近づく中、その出会いは思いもよらぬ残酷な運命に彼女を導くのだった……第二次世界大戦を舞台とした歴史小説!
  • 五台山
    -
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 中国仏教の聖地五台山は,文殊菩薩の住処として,古来,アジア各地からの参山者で賑わった。聖地の歴史的概説と第二次世界大戦下の実状を詳述した本書は,五台山を知るための基本文献である。

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  • キュリー夫人と娘たち 二十世紀を切り開いた母娘
    3.5
    目 次 第1章 意志の力――ポーランドからフランスへ 第2章 科学と愛――希望と試練 第3章 第一次世界大戦――前線のマリーとイレーヌ 第4章 アメリカ――夢想を超えた啓示 第5章 ある女性科学者の輝きと黄昏 第6章 キュリー家の姉妹――暗闇から日の当たる方へ 第7章 第二次大戦の混乱の中で生き別れたイレーヌとエーヴ 第8章 冷戦下の軋轢で引き裂かれた家族 第9章 エーヴ・キュリー――亡くなった人たちへの誠実な行動  謝辞  訳者あとがき  原注  主要参考文献
  • 戦争が巨木を伐った
    3.0
    第二次世界大戦中、鉄船を失った日本は木船の増産を企図。個人の屋敷の巨木までを供出する「翼賛運動」が起こされる。木と木の船をも総動員する日本の戦争の知られざる実態!
  • もし世界が1つのクラスだったら 【2冊合本版】
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 主人公は高校生の日本くん、アメリカは番長、イギリスは学級委員、ロシアは…!? 難解な世界史や日本史が、国が擬人化した高校生たちによる学園バトル漫画になって、勝手に頭に入ってくる! 勉強感ゼロの「ビジネス教養マンガ」 社会人も学生も必読! 絶対知っておきたい「世界の力関係(パワーバランス)」と「日本の立ち位置」 あの戦争の原因もよくわかる! <収録作品> ・もし世界が1つのクラスだったら 上 日本開国編 ・もし世界が1つのクラスだったら 下 第二次世界大戦編 ・なぜロシアはウクライナに侵攻するのか? ・イギリスが日本と同盟を結んだ本当の理由 ・なぜアメリカが第二次世界大戦に賛成したのか? ・イギリスが恐れたドイツの経済力とは? ・マルクス主義とロシア革命はちょっと違う? ・ヒトラーとケインズ経済学の関係 ・世界恐慌でソ連が秘密にしていたこととは? ・満州事変に熱狂した当時の日本国民
  • J・ M・クッツェー 世界と「私」の偶然性へ
    -
    1巻3,300円 (税込)
    クッツェー文学を深く読むために 南アフリカ出身で2003年にノーベル文学賞を受賞した作家ジョン・マクスウェル・クッツェーに関して、小説だけでなく、評論も含めた全主要作品を原則として出版年順に解説、論評し、クッツェーの文学へと導く。すでにクッツェーの作品を知っている読者にさらに深く考えてもらうこともできる。作品論と合わせて伝記的情報も多く取り入れ、評伝として読むこともできる。 小説家だけではなく、研究者でもあるクッツェーの評論も丁寧に紹介している。著者とクッツェーとの交流も描かれ、クッツェーの人柄も垣間見れる。 巻末には、文献案内を掲載し、読書の幅をより広げられる。 シリーズ〈英語〉文学の現在(いま)へ 第二次世界大戦前後から現代まで、激動の時代に翻弄される世界各地で〈英語〉という表現媒体を共有しつつ、なおそれを問い直してきた作家たちが、文学の「現在(いま)」をどのように切り開いてきたのか――「イギリス」や「英語圏」といった従来の領域的思考を超える〈英語〉文学をあらたに考えるためのシリーズです。
  • 特務(スペシャル・デューティー) 日本のインテリジェンス・コミュニティの歴史
    4.0
    ●日本は日米同盟を深化させ、「ファイブ・アイズ」加盟への道を進むのか。 ●「自主防衛」を選び、インテリジェンス・コミュニティを完全に再構築するのか。 ●あるいは中国との協調関係を選び、中国が反対するレーダーシステムや衛星の導入を抑制し、米国よりも中国と情報協力するのか。 * * * 冷戦終結後、日本の安全保障戦略家たちは日本のインテリジェンス改革に取りかかり、日本の安保組織を再構築しはじめた。 第二次世界大戦の完全な敗北、アメリカへの服従、国民の軍部不信といった戦後日本のインテリジェンス・コミュニティへの足枷が、どのようにして「新しい世界秩序」のなかで外され、2013年の特定秘密保護法と国家安全保障会議(NSC)創設に至ったのか。戦前から現在まで、日本の100年におよぶインテリジェンス・コミュニティの歴史を、インテリジェンスの6要素――収集、分析、伝達、保全、秘密工作、監視――に焦点を合わせて考察する。そして直近の改革が日本の安全保障にどのような結果をもたらし得るのか、過去の改革がどのような帰結だったのかを明らかにしていく。
  • 食卓を変えた植物学者
    4.0
    大豆、アボカド、マンゴー、レモンから日本の桜まで。世界の農産物・食卓を変えたフルーツハンター伝。第一次世界大戦前のアメリカで、自国の農業と食文化発展のために、新たな農作物を求めて世界中を旅してまわった男、植物学者デヴィッド・フェアチャイルド。スパイと間違われたり、カニバリズムの残る地を訪れたり、苦労と驚きに満ちた旅を繰り広げ、エキゾチックな果物を世界に紹介した男の一代記。
  • ブルー・ブラッド ―ヨーロッパ王家の現代史
    4.0
    1巻3,190円 (税込)
    ロシア革命、アナスタシアの謎、ウィンザー公の世紀の恋、そして二つの世界大戦――激動の時代に翻弄されながら、イギリス・ウィンザー家、ロシア・ロマノフ家、ドイツ・ホーエツォレルン家、オーストリア・ハプスブルク家などヨーロッパ諸国の王家が、どう苦悩し、いかに生きたか。“青き血”の織りなすドラマの数々を描いた、王族たちの現代史。
  • 祭

    -
    1巻3,190円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 政治思想史を研究する著者は,庶民の生の政治意識を社会学的にとらえるため日本各地の祭のフィールドワークに着手した。祭に結集された人びとの想像力が形づくる宇宙の復元をこころみた,第二次世界大戦下の労作。

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  • 戦争記念碑は物語る:第二次世界大戦の記憶に囚われて
    5.0
    「歴史認識」はなぜ他国と食い違うのか? 「第二次世界大戦の記念碑」といえば、日本では広島の原爆ドームや長崎の平和祈念像、東京の靖国神社、海外では中国の南京大虐殺記念館、ポーランドのアウシュヴィッツ博物館が有名だ。戦争記念碑は犠牲者や戦禍を追悼するもの、英雄やレジスタンス、犯罪を記憶に留めるもの、復興や平和を唱えるものとして、集合的記憶を形成し、継承する目的を有する。しかし近年、韓国の慰安婦像のように、論争を巻き起こしている戦争記念碑も増えている。本書は、英国の歴史家が世界の25の戦争記念碑を訪ね、「英雄」「犠牲者」「モンスター」「破壊」「再生」に分類し、歴史の表象とその変化や議論を考察する。 これらの記念碑は、地方レベルでは過去のトラウマを追悼し、国家レベルでは共同体の価値観に誇りを与え、国際的なレベルでは、戦争の悲劇から解放された未来への希望を鼓舞してくれる神話的枠組みを提供している。そして注目すべきは、本書で取り上げた9つが2000年代から新しく建設、またはリニューアルされたものなのだ。第二次世界大戦の記憶が現在に及ぼす影響の大きさと、そこから逃れられない「歴史の囚人」たちの姿が活写される。
  • アンネ・フランクの密告者 最新の調査技術が解明する78年目の真実
    4.0
    『アンネの日記』を断ち切ったのは誰か? 元FBI捜査官率いるコールドケース・チームが 歴史的迷宮入り事件を徹底検証した迫真のルポ。 世界的ベストセラー『アンネの 日記』を書いた 15歳の少女を密告したのは誰なのか? 世紀の未解決事件を解明するため、 元FBI捜査官を筆頭にプロファイラー、 歴史学者、データ・サイエンティストら20名を超える各方面の専門家が結集。 最新技術とテクノロジー、プロファイリング、法医学検査、人工知能など 現代の捜査法を駆使し、真相に迫る――。 誰もが知る結末を、彼女は知らない。 “アンネ・フランクの物語”の基本的なアウトラインはほとんどの者が知っている――第二次世界大戦中、ナチスの占領下に置かれたオランダで、ユダヤ人の十代の少女が両親、姉、一家と親しくしていた何人かと共に、二年以上のあいだアムステルダムの屋根裏に隠れて暮らしていた。最後はついに密告されて全員が強制収容所送りとなり、のちに生還できたのはアンネの父親オットー・フランクだけだった。わたしたちがこうしたことを知っているのは、主として、八月のその日にナチスが人々を連行しにやってきたとき、アンネの貴重な日記が置き去りにされたからだ。(序文より) 【目次】 序文 〈追悼の日〉と自由を奪われた日々の記憶 第一部 〝密告事件〟の背景 第1章 摘発と緑衣の警官 第2章 アンネの日記 第3章 コールドケース・チーム 第4章 利害関係者たち 第5章 「あの男に何ができるか見てみよう!」 第6章 ひとときの安全 第7章 猛攻撃 第8章 プリンセンフラハト二六三番地 第9章 身を隠す 第10章 頼まれたから承知したのです 第11章 恐怖の事件 第12章 摘発の詳細 第13章 ヴェステルボルク通過収容所 第14章 帰還 第15章 対独協力者 第16章 娘たちは帰ってこない 第二部 迷宮入り事件の調査 第17章 調査 第18章 ドキュメンツ・メン 第19章 もうひとつの本棚 第20章 最初の密告 第21章 脅迫者 第22章 近所の人々 第23章 ナニー 第24章 もうひとつの説 第25章 ユダヤ人ハンターたち 第26章 V - フラウ 第27章 実質的な証拠ゼロ PartⅠ 第28章 仲間のユダヤ人のところへ行きなさいよ! 第29章 記憶を探る 第30章 フランク一家を逮捕した男、ウィーンで発見される 第31章 ミープが知っていたこと 第32章 実質的な証拠ゼロ PartⅡ 第33章 八百屋 第34章 ユダヤ人評議会 第35章 見直し 第36章 オランダの公証人 第37章 活動を始めた専門家たち 第38章 友達のあいだのメモ 第39章 タイピスト 第40章 孫娘 第41章 ハウトスティッケル事件 第42章 爆弾 第43章 厳重に守られた秘密 おわりに 幻影の街 あとがきにかえて 謝辞 公文書館と機関 用語解説 原注 参考文献
  • TRILLIONS(トリリオンズ) [物語]インデックス・ファンド革命
    -
    従来の常識を覆し、ウォール街の蔑視に耐えてインデックス・ファンド革命を起こし、投資の世界に創造的破壊を巻き起こした異端者たちの驚くべき実話をフィナンシャル・タイムズ紙の記者が描いたノンフィクション大作。 50年前、世界最高の投資家でさえほとんどは長期的には市場に勝てないという異端の考えで一致した一団が、金融業界の片隅で資産運用版のマンハッタン計画をひっそりとスタートさせた。 奇才の経済学者ユージーン・ファーマ、業界の重鎮ジャック・ボーグル、コンピューターおたくのジョン・マクォーン、第二次世界大戦時の元潜水艦乗組員ネイサン・モストら、多様なバックグランドを持つ一団は、市場と連動する投資商品インデックス・ファンドを開発、想像を超える成功を収めた。パッシブ投資の規模は現在、アメリカの国内総生産を上回る26兆ドル以上となり、市場や金融、資本主義そのものの姿を変える力をもつ。 一方で、投資業界の巨人ブラックロック、バンガード、ステート・ストリートの3社が牛耳るインデックス・ファンドやETFは、その膨れ上がる重みで市場を不安定にし、投資の世界を破壊しているとさえ批判されている。これからインデックス・ファンドは、そして金融の世界はどう変わるのか? 本書は、世界の金融の姿を大きく変えたインデックス・ファンドの秘められた鮮烈な歴史を明らかにする。また、インデックス・ファンド革命を担った人間群像の物語を臨場感あふれる筆致で描き出す。現代の金融を理解したい人々にとって必読といえる魅力的な物語。
  • 少女が見た1945年のベルリン ――ナチス政権崩壊から敗戦、そして復興へ
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 戦争の悲惨さを伝えるドイツ発のグラフィックノベル 市民が空爆にさらされるウクライナ。77年前のベルリンでも同じ光景があった。 本書は、クラウス・コルドンの長編小説『ベルリン1945 はじめての春』(岩波書店)を原作としたグラフィックノベル。第二次世界大戦の末期を生きる少女の物語である。廃墟と化したベルリンで、恐怖と絶望を強いられながら平和を待ち望む人びとが市街戦を生きのびたようすを描いている。 クラウス・コルドンの「ベルリン3部作」は、それぞれ1918年、1932-33年、1945年という、ドイツ近代史における3つの重要な転換点に直面したある家族の暮らしが描かれている。この作品で特筆すべきは、物語で採用されている視点で、子どもや若者の目から歴史的な出来事を語り、主人公ゲプハルト家の生活を焦点を当ててストーリーを展開させているところだ。本書ではこの3部作のなかから、わたしたちの時代にもっとも近い3作目を原作として取り上げている。幼いころや10代のころに終戦を経験した多くの人たちは、すでに孫がいる年齢となり、悲惨な戦争の記憶を新しい世代に伝えようとしている。 作画のクリストフ・ホイヤーは、絵の細部にまでこだわり、綿密な調査にもとづいて、当時のベルリンを忠実に再現した。街は瓦礫に埋もれていたが、エネのような子どもたちは、破壊された国の希望だったのだ。 本書では、ベルリンで暮らす人びとの惨状だけでなく、出征していた家族や隣人、脱走兵、ナチスの少年兵、強制収容所の生還者、地下活動家、ソ連兵といった登場人物が、独ソ戦、ヒトラー政権、親衛隊(SS)の横行、強制収容所での過酷な生活をそれぞれ語る。当時のドイツを取り巻いていた歴史的背景が把握できる。 市民が空爆にさらされている、現在のウクライナと同じようなことが77年前のベルリンでも起きていた。 [あらすじ] 1945年春のベルリン。連合国軍が最後の空爆をおこない、地上ではソビエト連邦の赤軍が迫っていた。この街で暮らすエネは12歳。生まれてまもないころ、ナチスの共産党弾圧で両親が逮捕されたため、育ててくれた祖父母のもとで終戦やソ連軍の進駐を経験する。戦争のないはじめての春が訪れたある日のこと、ひとりの男が家の前にあらわれた。それはブーヘンヴァルト強制収容所から生還した、エネのお父さんだった。
  • THE NEW KOREA―朝鮮(コリア)が劇的に豊かになった時代(とき)
    5.0
    ≪帯の言葉より≫ 日韓併合前の朝鮮では日本と全く異なり女性は奴隷同然で何の権利も与えられていなかった。結婚すれば家屋内奴隷として扱われ、それは余りに過酷だった。 それ以下だったのは、奴婢(ノビ)・白丁(ペクチョン)と言われた本物の奴隷たちである。1871~2年の大飢饉では、人口の半分を占めた奴婢らの多くが、餓死したが朝鮮を支配していた両班(ヤンバン)たちは、清にも日本にも食糧支援を求めず、奴婢たちの死に行くのを全く歯牙にもかけなかった。この様な非人道的制度を一気に改善し、想像を絶した朝鮮の近代化を行なったのが、日韓合邦の歴史的事実である。 その真の姿は、巨額の予算を当時、首都京城(ソウル)を東京よりも近代化させてしまった日本人の器の大きさで証明されている。インフラ面だけでなく、衛生面での改善も著しく、感染病の多くが激減した事など枚挙に暇がない。他の一切の西欧列強が成し得なかった信じ難いこの偉業を日本人は誇るべきであり、当時朝鮮人と台湾人の大半が喜んでいたことであった。しかし、朝鮮では全権力を奪われた両班たちが第二次世界大戦後この事実を覆い隠し、虚偽の歴史を捏造し、再びと権力の座に就いて、言論弾圧と私刑(リンチ)とによって真実の声を封殺し、現在の韓国に到らしている。 蒙古襲来時に蒙古の手先となって日本人を虐殺したように、19世紀末当時は、ロシアの手先となって、日本を侵略することが目に見えていた当時の朝鮮に対して取った大日本帝国の日韓併合政策は、結果として韓国に決定的な文明の開化を齎したのである。この客観的事実を、当時最も著名な植民地研究家のアレン・アイルランドが克明に分析し日本の統治を西欧列強のいかなる政策よりも優れているとして高い評価を与えていることは刮目に価する。

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  • 内燃機関の歴史
    -
    1巻3,080円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 東京帝国大学教授であり工学博士であった富塚清氏が、生涯を捧げたエンジンの研究成果を語る。19世紀前半のイギリスで生まれた内燃機関の基礎から、その目覚ましい発展の歴史を、氏の膨大な知識と図解で解説する。 第1部 内燃機関発達史概説 第2部 内燃機関諸方式の固まるまで 第3部 標準型内燃機関およびその部品の発達 第4部 第二次世界大戦後の40年史 第5部 変わり型エンジン全史 第6部 総括・判定

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  • 閑板書国巡礼記
    -
    1巻3,080円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 第二次世界大戦下の時流にのる「官版」を排し,「時代離れのした忙中の閑談」を謳う「閑板」を掲げて,書物・雑誌の迷宮を縦横に駆けめぐる。“明治物の書痴三尊の第一”といわれる斎藤昌三の代表作。

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  • コロナと陰謀
    3.0
    1巻3,025円 (税込)
    知って備えなければ、破滅に巻き込まれる! 99%の人々が全く知らない、1%の人たちの目論見! これからが本番!コロナに隠された【未来スケジュール】 を完全網羅した渾身の一冊! コロナで脅す詐欺師ども、 コロナに踊らされるアホどもを一刀両断! ・゛新型コロナウィルス“は存在しない! ・言論弾圧、情報検閲が大ぴらに行われている! ・これは゛闇の勢力“が仕掛けた、人類への多重攻撃である! ・馬鹿正直は、奴らにとっては、まさに、たんなるバカなのである! ・PCR検査は、遺伝子を検査するものだ。それは、新型コロナウィルスを診断するものではないのだ。しかし、「陽性」と出て、その患者が死ねば、「死因」を新型コロナとする。 ・しかし、このPCR検査の開発者は次のように言っている。『感染性の病気の診断に使ってはならない』。このPCR検査とは、『遺伝物質を取り出して増やす』方法で検査を行う。 ・そして、体内には多様な遺伝物質が存在する。だから、誰でも゛陽性“にできるのだ」 ・PCR検査、開発者が「感染疾患に使ってはいけない」と断言!? さらに、デーヴィッド・アイクは「誰でも゛陽性“にできる」という。なら、世界各国のPCR信仰は、根底から揺らぐのではないか…… ・以下は、わたしの解析である。それは本書の骨子でもある。 Step1:中国経済への攻撃・弱体化 Step2:習近平の『一帯一路』潰し Step3:米旧勢力の新政権への威嚇 Step4:コロナ恐慌で世界金融崩壊 Step5:米内外債務四京ドル踏倒し Step6:超監視社会NWOの建設へ Step7:第三次大戦勃発で人口削減 ・第一次大世界戦→゛スペイン風邪“→社会不安→世界恐慌→軍国主義→第二次世界大戦──第一次から第二次大戦の開戦まで、わずか二〇年……まさに、アッという間である。 ・これらの流れは、偶然、偶発ではない。実に巧妙に仕組まれたシナリオが存在したのだ。 ・第一から七段階までの、企みが無に期すことを、心より願っている。

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  • キャリル・チャーチル 前衛であり続ける強さと柔軟さ
    -
    1巻2,970円 (税込)
    現代イギリス演劇を代表する劇作家の一人、キャリル・チャーチルの演劇の多様な側面を提示し、彼女の作品世界が一貫した主題や態度を示し続けているとともに、豊かな多様性を持っている点を明らかにする。時系列に沿ってチャーチルの創作活動を追いながら、各章でその時期の代表作や特に注目に値する作品を考察し、劇作家としてのチャーチルの全体像を示す。 シリーズ〈英語〉文学の現在(いま)へ 第二次世界大戦前後から現代まで、激動の時代に翻弄される世界各地で〈英語〉という表現媒体を共有しつつ、なおそれを問い直してきた作家たちが、文学の「現在(いま)」をどのように切り開いてきたのか――「イギリス」や「英語圏」といった従来の領域的思考を超える〈英語〉文学をあらたに考えるためのシリーズです。
  • 経済兵器 現代戦の手段としての経済制裁
    値引きあり
    3.5
    「ロシアによる突然の、いわれのない大規模なウクライナ侵略は、侵略に対する武器としての制裁の本来の目的を今日的なものにした。二〇二二年二月以降、英米とヨーロッパ連合(EU)だけでなく、日本、韓国、台湾、シンガポールといったアジア諸国や、さらには長年の中立国、スイスを含めた三八カ国の連合による措置は、領土の保全という国際連盟の本来の目的に起源がある」(日本語版への序文より)  経済制裁は、国際平和を乱した国への懲罰メカニズムとして、近年、多用されてきた。この経済制裁は、第一次世界大戦後の国際秩序を構築する中で誕生したものだ。当時、経済制裁は「経済兵器」とも呼ばれていた。というのも、大戦で敗者となったドイツ帝国やオーストリア=ハンガリー帝国、中東などで経済制裁が多くの餓死者をもたらした生々しい記憶を伴っていたからだ。 本書は、第一次大戦後から第二次世界大戦勃発までの30年間に、どのように経済制裁が生まれ、現代のような形に発展してきたのかを英米仏の制裁主義者、国際主義者らの議論や各国の思惑を膨大な資料をもとに、気鋭の米国人歴史学者が描いたものだ。 ロシアも自国資源の石油、ガスを武器にして、中国などと連携する動きを見せるなど、ウクライナ戦争が「経済戦争」の様相も呈している中、これからの世界経済を考えるうえで必読書といえる。
  • 小さなことばたちの辞書
    4.5
    ことばに生涯を捧げた女性を描く珠玉の一篇。 「生きるということは、ことばを集めることだ――べつに辞書編纂者でなくても。エズメがそれを教えてくれる」――国語辞典編纂者・飯間浩明  19世紀末の英国。母を亡くした幼いエズメは、『オックスフォード英語大辞典』編纂者の父とともに、編集主幹・マレー博士の自宅敷地内に建てられた写字室に通っている。ことばに魅せられ、編纂者たちが落とした「見出しカード」をこっそりポケットに入れてしまうエズメ。ある日見つけた「ボンドメイド(奴隷娘)」ということばに、マレー家のメイド・リジーを重ね、ほのかな違和感を覚える。この世には辞典に入れてもらえないことばがある――エズメは、リジーに協力してもらい、〈迷子のことば辞典〉と名付けたトランクにカードを集めはじめる。  大英語辞典草創期の19世紀末から女性参政権運動と第一次世界大戦に揺れる20世紀初頭の英国を舞台に、学問の権威に黙殺された庶民の女性たちの言葉を愚直に掬い上げ続けた一人の女性の生涯を描く歴史大河小説。  2021年豪州ベストセラー1位(フィクション部門)、NYタイムズベストセラーリスト入り。「ことば」を愛するすべての人に贈る珠玉の感動作。
  • あたらしい洋食器の教科書 美術様式と世界史から楽しくわかる陶磁器の世界
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【本電子書籍は固定レイアウトのため7インチ以上の端末での利用を推奨しております。文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。ご購入前に、無料サンプルにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください】 華麗なる洋食器の世界 初心者でもわかりやすい入門書 マイセンやウェッジウッド、ヘレンドなど、 百貨店などの洋食器売り場で目にし、 一度は聞いたことのある方も多いでしょう。 美しいシェイプや繊細な絵付けが施された洋食器は 小さな美術品ともいえる憧れの器です。 美しい器には、じつは様々な美術様式や 歴史が隠れています。例えば… ●アウガルテンにつながるウィーン窯を支援したハプスブルク家 ●マリー・アントワネットが愛したセーヴル窯 ●英国で唯一「ロイヤル」と「クラウン」を冠するロイヤルクラウンダービー ●日本の天皇家御用達の大倉陶園 など、王侯貴族たちの波乱万丈の人間ドラマ。 人物だけでなく、フランス革命やナポレオン戦争、 第一次世界大戦など、大きく歴史が動く時には 新しい食器デザインが生まれてきました。 食器や「やきもの」の基本から、 世界の洋食器ブランドの紹介、映画や 文学作品と洋食器の関係まで盛りだくさんの内容です。 ■著者プロフィール■ 加納亜美子 西洋陶磁史研究家。株式会社アリベ代表取締役。 幼少から洋食器コレクターの父親の影響を受け、 ブランド食器に秘められたストーリー性に興味を持つ。 百貨店等の文化サロンや洋食器専門店でのセミナー、 コンサルティングなど幅広く活動している。 玄馬絵美子 株式会社アリベ取締役。薬剤師。加納の実姉。 薬剤師として働く傍ら、陶磁器・美術・文芸を 独学で研究。カリーニョの講座では、 世界名作の歴史的、文化的背景を網羅した 文学的読みどころを解説する。 ※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 ※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。 ※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。
  • 食料経済 (第6版) ―フードシステムからみた食料問題―
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※この電子書籍は紙版書籍のページデザインで制作した固定レイアウトです。 私たちの「食をめぐる環境」とその「問題点」とは? 日本の食料・農業問題を多角的・体系的にまとめ、 「SDGs」、「TPP」、企業の農業参入、食品表示、 食料自給力、エンゲル係数の上昇、「中食」のさらなる拡大など、 新たな動向についてデータとともにわかりやすく解説。 農学系・栄養学系・経済学系の大学・短大・専門学校1・2 年生、 公務員をめざす農学系の学生、「食の将来」に関心のある社会人に最適。 ※本書は2016年7月発行『食料経済(第5版)-フードシステムからみた食料問題』の改訂第6版です。 prologue 食料経済で何を学ぶか        ─食卓からさかのぼってそのフードシステムのしくみをたずねる─  1 “豊かな食卓”から思い浮かべるもの  2 “ご飯”,“米”,“稲”  3 ひろがる“食”と“農”の距離  4 フードシステムとその基本数値 1編 “豊かな食卓”を解析すれば 1章 食生活の変遷と特徴  1 わが国の食生活小史  2 第二次世界大戦後の食生活の変化  3 食生活変化の背景および現代食生活の特徴と問題点  4 食の外部化と簡便化  5 “食”の国際比較─日本食文化の特徴─ 2章 成熟期にきた食の需給  1 食料の需給システム  2 食料の供給市場構造  3 成熟期にきたわが国の食料需要  4 日本人の食品購買行動の特徴 2編 農場から食卓を結ぶ食料・食品産業 3章 農畜水産物の生産  1 フードシステムの“川上”:農業  2 農業生産をめぐる環境の変化  3 SDGsと漁業 4章 食品企業の役割と食品製造業の展開  1 食品企業の目的  2 フードシステムにおける食品製造業の位置  3 食品製造業の国民経済の中での役割  4 食品製造業の構造的特徴  5 食品製造業の原料調達とフードバリューチェーン構築 5章 食品流通とマーケティング  1 卸売市場流通を中心とした生鮮食品の流通経路  2 加工食品の流通経路  3 食品流通業における構造変化の諸形態  4 商品のライフサイクルと食品小売業のマーケティング 6章 外食・中食産業の展開  1 飲食業と外食産業・中食産業  2 外食産業の経営戦略の特徴  3 中食産業の多様性  4 外食・中食産業の食材調達─農産物の需要者としての食品産業─ 7章 貿易自由化の進展と食料・食品の輸出入  1 グローバル化と食料貿易の転換点  2 高度化・多様化する食料・食品輸入  3 世界規模での食料の需要増大と食料貿易の将来 3編 国民食料の安定確保 8章 世界の食料問題  1 “過剰”と“不足”の併存  2 地球規模の食料需要の増大  3 成長の限界が懸念される食料供給  4 世界食料の需給バランスと新たな要因  5 世界の食料需給の展望 9章 日本の食料政策  1 食料政策の課題  2 「主食」政策─おもに米政策を対象として─  3 食料をめぐる貿易政策  4 食料産業政策  5 食料自給の確保─食料安全保障の確立に向けて─ 10章 食品の安全政策と消費者対応  1 食料に求められる基本的な性格─安定供給と安全性─  2 なぜ食の安全・安心が保たれないか  3 安全性確保のための政策対応  4 環境問題から食料問題へ  5 安全な食料共有と安心な食生活のためのフードシステムの構築 epilogue 日本の食料問題を考える─真の豊かさを求めて─  1 他国に例をみない食料自給率の低さ  2 基本は“風土に見合った食生活”  3 真の豊かさを求めて,21世紀の食生活を展望する 参考文献/索引
  • プラモと学ぶヒストリー 「真珠湾攻撃編」
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 戦い、技術革新、スポーツ、さまざまなものがプラモとなり僕たちを楽しませてくれています。そのプラモの背景をプラモと一緒に覗いてみようという新シリーズ「プラモと学ぶヒストリー」が発刊!! 一号は太平洋戦争開戦のきっかけである「真珠湾攻撃」。80年の節目を経た今、各メーカーのプラモ紹介の他、当時の日米両国内の事情、使用された兵器、戦いの詳細、日本海軍の訓練地探訪などをお届けします。  さらに月刊ホビージャパンの「第二次世界大戦軍事録」を連載中のホリエカニコ氏による描き下ろしマンガを収録。モデラーによる作例から、グラビアアイドル東雲うみが零戦製作に挑戦したりと見どころ満載でお届けします!
  • 定本 現代イギリス経済学の群像:正統から異端へ
    -
    1巻2,970円 (税込)
    すべてが暗転していく1930年代は、経済学の黄金時代だった。周知の通り、ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』が刊行されたのは1936年のことである。 当時、ケンブリッジ大学のケンブリッジ・サーカス、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのロビンズ・サークルには、当代切っての天才が集った。 ヒックス、カルドア、J・ロビンソン、ロビンズ、カレツキ、ハロッド……本書は彼らの生涯と理論を有機的に連関させることを通じて、現代経済学の生誕を描くだけでなく、20世紀の精神史に肉薄していく。 経済学はいつからか「制度化」したと言われる。第二次世界大戦後、「新古典派総合」が主流となり、分厚いテキスト(サムエルソン『経済学』)と数式が経済学の「正統」とみなされるようになった。 それにより、経済学は体系化されて、たしかに学びやすくなったが、そこにケインズの時代以来の「経済学の第二の危機」(J・ロビンソン)が巣食っているのではないか。こうした現代経済学の巨人たちの問いは、著者の問いでもある。1989年に刊行され、現代経済学の風景を一変させた記念碑的著作!
  • 7つの人類化石の物語 古人類界のスターが生まれるまで
    3.0
    ◇本書で取り上げる古人類化石のスターたち◇ ラ・シャペルの老人  ネアンデルタール人のイメージの原型になった骨格化石。 ピルトダウン人  イギリスで発見された画期的な人類化石。だが、のちに捏造だと判明。 タウング・チャイルド  長い論争の末に人類の祖先と認められたアウストラロピテクス・アフリカヌスの化石。 北京原人  中国で発見された古人類化石群。第二次世界大戦中に消失し、現在まで見つかっていない。 ルーシー  ビートルズの楽曲の名前が愛称になったアウストラロピテクス・アファレンシスの化石。 フロー  『ロード・オブ・ザ・リング』に登場するホビットのように小柄なフローレス原人の化石。 セディバ  古人類学の常識を覆す情報公開で注目を集めたアウストラロピテクス・セディバの化石。 「科学標本から」から「メディアの寵児」へ 科学と社会と文化が絡み合う“セレブ化石”に秘められたストーリーを解読する。

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  • 大統領を操るバンカーたち 秘められた蜜月の100年 上
    -
    アメリカを牛耳るのは誰か? 大統領と個人的に親密な関係を築き、政策や法律の策定の影で暗躍し、ホワイトハウスに人材を送り込んできたエリート銀行家たち。その存在は、アメリカの進む道をどう変えたのか? 一九〇七年恐慌から第二次世界大戦まで、ゴールドマン・サックス出身のジャーナリストが解き明かす。
  • 新型コロナウィルスは細菌兵器である!
    -
    1巻2,904円 (税込)
    【衝撃検証】狙いはどこにあるのか? この世界的パンデミックは9.11同時多発テロ(2001年)と3.11東日本大震災(2011年)に引き続き、イルミナティカード(1995年発売)に完ぺきに予告されている「災厄」である! 新型コロナウィルスのパンデミックは、何年も、何十年も前から計画されていました。 その狙いは? 悪魔たちは私たちをどこへ追い込もうとしているのか?! 知って、備えて、跳ね返すための情報を網羅しました! メディアは武器だ! 矢継ぎ早に伝えられる事件劇場 この刺激の中で 正常な思考を奪われて われわれが連れていかれるその先は 大惨事世界大戦である! 沈黙の兵器の巨大体系の中に叩き込まれても 魂を明け渡してはならない! 自らの魂の輝きに焦点し、学び、備えよ! 終わりの日に向かって着々と歩をすすめる者たち! その計画は【聖書】が下敷きであり 【イルミナティカード】そのほかで 律儀にも予告しながら 実行されている! 聖書には 襲いくる災厄からの防御法も 記されている、この内容を 合わせて大公開する!

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  • バウムクーヘンの文化史 パン・料理・菓子、越境する銘菓
    -
    いま日本では、菓子店やコンビニなどで、様々な種類のバウムクーヘンを気軽に食することができる。中央に穴が空き、「年輪」に見立てられるユニークな形状のこの菓子は、いつ歴史に登場して、どのように発展してきたのだろうか。 ドイツでの文献をもとにパンや料理、菓子の間で行きつ戻りつしながら形作られてきたバウムクーヘンの来歴を明らかにし、19世紀から20世紀の初頭にドイツで菓子の王と称されるようになるプロセスについて考察する。さらに各時代のレシピや焼成法を史料から読み解きながら、当時の素材や形状、色、味についても丁寧に紹介する。加えて、第一次世界大戦を期にもちこまれてから現在まで、独自の発展を遂げた日本のバウムクーヘンにも光を当てる。 「パン職人と焼き菓子」「宴会料理との関係」「年輪の誕生」など、バウムクーヘンをめぐるエピソードをふんだんに織り込みながら、多くの人々に愛されるバウムクーヘンの歩みをたどる異色の文化史。歴史的に貴重なレシピの和訳や図版も多数所収。
  • 灼熱
    4.5
    1巻2,860円 (税込)
    沖縄生まれの勇と、日系二世のトキオ。一九三四年、日本から最も遠いブラジルで出会った二人は、かけがえのない友となるが……。第二次世界大戦後、異郷の地で日本移民を二分し、多数の死者を出した「勝ち負け抗争」。共に助け合ってきた人々を駆り立てた熱の正体とは。分断が加速する現代に問う、圧倒的巨篇。
  • ゲームライフ――ぼくは黎明期のゲームに大事なことを教わった
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    「何回死ねるの?」ぼくはジェイムズに訊く。「三回だ」と彼は言う。「『パックマン』の話だよな?」「いや、一生で」――「七歳でプレイしたことがぼくを変えた。それはぼくに新しい成長の方向を与えた」パソコンが未知への扉だった頃、子どもにとってPCゲームはセンス・オブ・ワンダーの源だった。本書はゲームと子どもの内なる関係を新しい筆致で綴る。背景に垣間見えるのは、80年代アメリカの郊外地域の情景だ。レーガン信奉、第三次世界大戦の脅威論を煽るメディア……その只中で少年期を過ごした「ぼく」の頭の中は、ゲームと身近な人々のことでいっぱいだった。数字の力、地図の力、「ここではない」世界の創造、魔法と絶望、死について……みんなゲームが教えてくれた。だがそれと並行して、「ぼくの中の別の部分は、人から遠ざかる方向に育とうとしていた」残忍なスクール・カーストや、ぎこちなさを増す現実世界との関わりの記憶は、唯一の拠り所だったゲームの記憶とともに、著者の脳裏に一層深く突き刺さっている。ゲームと人生の奇妙な二重奏に引き込まれ、胸を衝かれるスリリングな一冊。
  • 孤独の部屋 20世紀イギリス小説個性派セレクション4
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    20世紀イギリス小説個性派セレクション第4巻。第二次世界大戦最中のロンドン郊外の小さな町で、退屈な疎開生活を送っていたミス・ミーチの前に現れたのは……。思うに任せぬ孤独の表出が憎悪や愚かさのドラマを生み出す様を乾いた筆致で描く。
  • ハンス・カロッサ全集 第7巻 ルーマニア日記/イタリアの手記
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 第1次世界大戦に取材した文学のうち、最高とされる『ルーマニア日記』をはじめ、その真摯な生き方の記録ともいえる文章で、人々に勇気と希望を与えてきたカロッサの作品を、初邦訳作も含め全篇新訳でおくる決定版全集。各作品には原則として、原注・訳注をあわせた後注を付し、さらに翻訳担当者による解説を付した。第7巻には、『ルーマニア日記』(金子孝吉訳)および1925年から42年にかけてのイタリア旅行の体験に基づく『イタリアの手記』(松村朋彦訳)を収録。

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  • ハンス・カロッサ全集 第3巻 ドクトル・ビュルガーの運命/逃走/青春の変転
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 第1次世界大戦に取材した文学のうち、『ルーマニア日記』をはじめ、その真摯な生き方の記録ともいえる文章で、人々に勇気と希望を与えてきたカロッサの作品を、初邦訳作も含め全篇新訳でおくる決定版全集。各作品には原則として、原注・訳注をあわせた後注を付し、さらに翻訳担当者による解説を付した。第3巻には、カロッサの医師としての日々が反映された日記体の『ドクトル・ビュルガーの運命』『逃走』(田口義弘訳)、そして自伝的作品『青春の変転』(金子英雄訳)を収録。

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  • ハンス・カロッサ全集 第1巻 カロッサ全詩集
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 第1次世界大戦に取材した文学のうち、『ルーマニア日記』をはじめ、その真摯な生き方の記録ともいえる文章で、人々に勇気と希望を与えてきたカロッサの作品を、初邦訳作も含め全篇新訳でおくる決定版全集。各作品には原則として、原注・訳注をあわせた後注を付し、さらに翻訳担当者による解説を付した。第1巻には、カロッサの文学の凝縮された精髄が、密度の高い言語のうちに集約された詩集『1940年までの詩』(田口義弘訳)、『森の空き地に輝く星』『1945年-1956年の詩』『老いた魔術師』(金子英雄訳)を収録。

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  • イレナの子供たち 2500人のユダヤ人の子供たちを救った勇気ある女性の物語
    4.0
    女性版オスカー・シンドラーと呼ばれる、ポーランド人女性イレナ・センドレル。第二次世界大戦中、ナチス占領下のワルシャワのゲットーから、彼女は2500人ものユダヤ人の子供たちを救い出した。あるときは木箱に入れて、あるときはトラックの積荷に隠して、あるときは下水道をつたって……。連れ出した子供たちは、仲間たちがかくまい、カトリックに改宗させて偽名を与え、ナチスの目を欺いたのだ。子供の命だけは守りたいという親たちの悲痛な願いをかなえるために、彼女たちは自らの命を賭けた。そして、いつか親子が出会えるように、子供たちが自分が誰なのかを知ることができるように、それぞれの本名と出自を記録し、そのリストを必死で守った。ゲシュタポに知られたら、命がないのは火を見るより明らかだったというのに。親衛隊員の気まぐれやお遊びで、ユダヤ人も、ポーランド人も通りすがりに殺されていく世界だった。事実、イレナもゲシュタポに連行され死刑宣告を受けるのだ。生き延びた子供たちは、彼女への感謝を決して忘れることはなかった。この勇敢な女性の活動のすべてを、そして彼女自身の人間らしい生き方のすべてを、見事に描ききった感動的なノンフィクション。
  • 火星からの来訪者
    3.7
    第二次世界大戦でドイツが降伏した頃、アメリカのノースダコタ州とサウスダコタ州の境に隕石らしきものが落下する。しかしそれはただの隕石ではなく、火星から飛来したロケットであった。その中に乗り込んでいた奇妙な「火星からの人」がニューヨーク郊外の研究所に運び込まれ、科学者や技師などからなるチームが極秘のうちに、この火星人とのコミュニケーションを試みるが……『金星応答なし』に5年ほど先立つ、レムの本当のデビュー作とも言うべき本格的SF中篇『火星からの来訪者』、若き医師ステファン・チシニェツキは、町を歩いているときにユダヤ人と取り違えられて捕まり、他の無数のユダヤ人とともに貨車に押し込められ収容所に送られてしまう。ユダヤ人移送の決定的瞬間を描いた「ラインハルト作戦」、広島への原爆投下を主題にした、世界でもっとも早い文学作品の一つであり、SF的想像力を駆使して爆発の光景が創り出された「ヒロシマの男」など、レムがまだ20歳代だった1940年代から1950年にかけて書かれた、いずれも本邦初訳となる初期作品を収録。《星をちりばめた闇に茫然と言葉を失う者は/とても孤独で詩人に近い。》

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  • 1970~80年代 ヒーローとともに輝いた銃
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 M4カービンやグロック17といった最新の銃器が人気のある一方で、第二次世界大戦後から1980年代にかけて製造された銃器はいまだに根強い人気を誇っており、それらを再現したエアガン・モデルガンの新製品が各社から毎年コンスタントに発売されている。 そうした最新の銃器よりは古く、西部開拓時代~第二次世界大戦前に製造された銃器よりは新しい、いわゆる「ネオクラシック」な銃器を取り上げるのが本書である。  今回は40~50歳代の方たちが子供時代や青春時代を過ごした1970年~80年代にかけて上映・放映された映画やTVドラマ、アニメなどに登場する主人公(ヒーロー)が持っていたハンドガンやライフルをフィーチャー。 それらの実銃の特徴はもちろん、エアガン・モデルガンも紹介。映画やTVドラマの解説、80年代における日本のプロップガン事情も併せて掲載する。 【主な掲載銃】 ●S&W M29(ダーティハリー) ●コルトパイソン(刑事スタスキー&ハッチ、シティハンター) ●S&W M19(ルパン三世) ●ベレッタM92F(ダイ・ハード、リーサルウェポン、男たちの挽歌) ●コルトガバメント(作品多数) ●ブローニングハイパワー(ビバリーヒルズ・コップ) ●ワルサーP38(ルパン三世) ●H&K MP5(ダイ・ハード) ●M16(ベトナム戦争映画全般) ●SPAS12(ターミネーター)
  • 日本絵画の近代 : 江戸から昭和まで
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本で洋画はどのように受容され、発展したのか。江戸鎖国期に始まる洋風画の導入から、ジャポニスムの里帰りを経て、第二次世界大戦時に描かれた戦争画まで、激動の時代の絵画の変貌を描く、ダイナミックな日本絵画史。

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  • 彼女はマリウポリからやってきた
    3.0
    半世紀以上を経て娘が探し当てた亡き母の生 ロシアとウクライナの血を引くドイツ語作家が、亡き母の痕跡と自らのルーツを見いだす瞠目の書。 母エウゲニアは、著者が10歳のとき若くして世を去った。幼い娘が知っていたのは、母がマリウポリで生まれたこと、第二次世界大戦中、両親が強制労働者としてウクライナからドイツに連行されたこと、曾祖父が石炭商人、祖母がイタリア人だったらしいことくらい。母の運命を辿ろうとこれまで何度か試みたが、成果はなかった。ところが、2013年のある夏の夜、ふと思い立ってロシア語の検索サイトに母の名前を打ち込んでみたところ、思いがけずヒットする。ここから手探りの調査と驚くべき物語が始まる。 「ここ一年ほど悲しい姿ばかりが報道されたウクライナのマリウポリだが、その多文化都市としての輝かしい歴史と、そこに生きた作者の親族の運命が、この小説には知的なユーモアと息苦しいほどの好奇心をもって描かれている」(多和田葉子氏) ウクライナの船主、バルト・ドイツの貴族、裕福なイタリア商人、学者、オペラ歌手など、存在すら知らなかった親類縁者の過去が次々と顕わになり、その思いもよらぬ光景に著者は息を呑み、読者もそれを追体験する。忘却に抗い、沈黙に耳をすませ、失われた家族の歴史(ファミリーストーリー)を永遠にとどめる世紀の小説。ライプツィヒ書籍見本市賞受賞作。
  • レーモン・クノー 〈与太郎〉的叡智
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    1巻2,772円 (税込)
    与太郎は、ほんとうに馬鹿なのか? 馬鹿げた話やデタラメな話を「与太話(噺)」というが、これは古典落語にしばしば登場する〈与太郎〉から来ている。与太郎とは、定職にもつかずブラブラしていつも失敗ばかりの粗忽者、なのになぜかのんきで楽天的なお調子者といったところか。 フランスにも、この与太郎キャラを描くのが抜群に巧い作家がいる。レーモン・クノー(1903-76)である。代表作は映画化もされたスラップスティック・コメディ『地下鉄のザジ』や、たった一つの出来事を99通りの文体で書き分けた『文体練習』など。実験的文学集団「ウリポ」の中心的メンバーとしても知られ、ガリマールの『プレイヤード百科事典』の監修責任も務めた。 深刻ぶったり難解ぶったりするのが大好きなフランス現代小説において、しかも第二次世界大戦前後という切実な時代に、知の巨人のようなクノーは『わが友ピエロ』、『ルイユから遠くはなれて』、『人生の日曜日』といった作品で、「世の中ついでに生きている」ようなのんきな男たちを次々に創り出した。それはいったいなぜか──。クノー小説における愛すべき〈与太郎〉たちを通し、我々の通念を揺さぶる「知」や「真実」を問う。
  • 第一次世界大戦の終焉 ルーデンドルフ攻勢の栄光と破綻 1918年 春
    3.0
    大戦末期、連合軍はいかにして勝利への道筋を固めたのか―― 史実を克明にたどることで、 戦場の悲惨な現実、 軍人、政治家、司令官の実像が甦る。 凡百の戦記を凌駕する無類の歴史読み物。 〈詳細攻勢図収録〉

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