ジェニファーイーガンの作品一覧
「ジェニファーイーガン」の「キャンディハウス」「マンハッタン・ビーチ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ジェニファーイーガン」の「キャンディハウス」「マンハッタン・ビーチ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
アメリカの作家、ジェニファー・イーガンの作品。本作を合わせて4作が翻訳。「ならずものがやってくる」でピューリツァー賞を受賞。
第二次世界大戦下のアメリカ。女性や黒人への差別が色濃く残る中、アナは潜水士を目指す。一方、イタリア系ギャングのデクスター・スタイルズは、自身のギャングとしての人生を振り返り、堅気の生活に淡い憧れを持つ…
女性蔑視の中、強く美しく生きるアナに魅せられつつ、アナはデクスターとどう絡むのか、失踪した父はどこに行ったのか、気になる展開で飽きさせない作品。
障害を持つアナの妹リディアとの海のシーンが非常に印象的。作品の中でもターニングポイントとなる場面で、涙が出そうになった
Posted by ブクログ
港湾を舞台に繰り広げられるギャングの闘争かと思ったら違った。父親と娘とその難病の妹の物語だった。
第二次世界大戦中の文化、海軍の様子の描写が緻密だった。対照的に人の動き、場面転換などで書き過ぎないところがいい。クールだ。
マンハッタンビーチを3人でみる場面が最初のクライマックス。美しくはかないが、重要なシーンだ。海を見たんだ。
そこからは娘は(アナは)、急速に大人になっていく。いろいろある。
父親にもいろいろある。姿を消す。
娘は探すことになる、父親を、海底で。
海底だ。
男性中心の世界で奮闘する娘の姿は、朝の連ドラになりそうな逞しい生きざま。
そして、よい、ラストだ。
細かく見
Posted by ブクログ
第二次世界大戦下のニューヨーク。エディ・ケリガンは一時、デューセンバーグを乗り回すほど、羽振りを利かせていたが、株の大暴落があってからは、すっかり落ち目に。今は養護院仲間で港湾労働組合委員長のダネレンに雇われ、裏金の運び屋稼業で辛うじて家族を養っている。難病で寝たきりの娘に車椅子を買ってやりたい一心で、十二歳の姉アナを連れ、アイルランド系と角逐するイタリア系のギャング、デクスター・スタイルズの邸を訪れる。
デクスターは十六歳の頃、父に内緒でギャングの陰のボス、ミスター・Qの下で働き始めた。禁酒法時代は田舎道を高級車で走り、法を破る快感に酔いしれた。禁酒法時代が終わるのを予見したデクスターは、