特務(スペシャル・デューティー) 日本のインテリジェンス・コミュニティの歴史

特務(スペシャル・デューティー) 日本のインテリジェンス・コミュニティの歴史

●日本は日米同盟を深化させ、「ファイブ・アイズ」加盟への道を進むのか。
●「自主防衛」を選び、インテリジェンス・コミュニティを完全に再構築するのか。
●あるいは中国との協調関係を選び、中国が反対するレーダーシステムや衛星の導入を抑制し、米国よりも中国と情報協力するのか。
* * *
冷戦終結後、日本の安全保障戦略家たちは日本のインテリジェンス改革に取りかかり、日本の安保組織を再構築しはじめた。
第二次世界大戦の完全な敗北、アメリカへの服従、国民の軍部不信といった戦後日本のインテリジェンス・コミュニティへの足枷が、どのようにして「新しい世界秩序」のなかで外され、2013年の特定秘密保護法と国家安全保障会議(NSC)創設に至ったのか。戦前から現在まで、日本の100年におよぶインテリジェンス・コミュニティの歴史を、インテリジェンスの6要素――収集、分析、伝達、保全、秘密工作、監視――に焦点を合わせて考察する。そして直近の改革が日本の安全保障にどのような結果をもたらし得るのか、過去の改革がどのような帰結だったのかを明らかにしていく。

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特務(スペシャル・デューティー) 日本のインテリジェンス・コミュニティの歴史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    タイトルのとおり、日本のインテリジェンスに関する通史です。一冊の中に網羅されているので、個人的に今後参考にする頻度も高いと思います。
    インテリジェンスのこれからについてとても興味深かったです。

    0
    2025年04月05日

    Posted by ブクログ

    日本のインテリジェンスの変遷がよくわかり、抽象的な事象と具体的な事例のバランスが取られた一冊。
    日本のインテリジェンスとそれに基づく危機管理、意思決定などに興味がある方向け。

    日本語訳者の小谷賢氏も日本のインテリジェンス史に関する書籍を出しているので併せて読むと理解も深まると思われる。

    収集、分

    0
    2024年05月02日

    Posted by ブクログ

    戦前・戦中の「特務機関」に限らず、明治維新から現代まで日本の諜報への努力とそれに対する評価。
    ぶっちゃけ、邦題は「諜報」とか「インテリジェンス」の方が好ましいようにも思うが、現代が「スペシャル・デューティー」だから仕方ないか。

    そして、後藤田正晴と安倍晋三がキーマンなんだなと再認識するとともに、健

    0
    2021年06月25日

    Posted by ブクログ

    多くの関係者インタビューをもとに、日本のインテリジェンスの歴史やその問題点を分析する良書。NSS立ち上げ後も内調とのアクセス争いがあることなど、収集・分析機関間の争いや政策との関係が引き続き問題であることがよく分かる。結局は、不確実性を含むインテリジェンスを政治家・政策部局がどれほど重視できるのかと

    0
    2022年05月08日

    Posted by ブクログ

    日本の諜報防諜活動の通史。
    個人の視野ですが類書は未見。
    類書を日本人が書いてない所が謎と言うか戦後日本の精神の歪みだと軽く絶望。
    戦前の特務機関の活動から戦後細分化され再出発した各情報組織の活動や繋がりを整然と著述。
    玄洋社東亜同文書明石小野寺土肥原中野小平青桐三島金大中別室ムサシ別班拉致米国支配

    0
    2021年12月05日

    Posted by ブクログ

    日本における諜報の変遷を、アメリカの立場で検証している一冊。
    現在アメリカにとっての極東地域同盟国の一つ日本ですが、戦前戦中のアジアでは全ての白人国家と渡り合える唯一の黄色人国家でした。
    それには諜報・防諜の技術が必要であり、日本でも活用されてきました。
    本書の焦点は戦後の日本に当てられています。

    0
    2021年12月13日

    Posted by ブクログ

    2021/03/06ジュンク堂
    検閲官の中で紹介されていた。
    参謀本部、有末、服部の身のこなし方がすげえ。
    有末に至っては、厚木にマッカーサー迎えに行って、ふんぞり返っている写真あり。
    やはり、情報は武器になるな。

    0
    2021年03月09日

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