作品一覧

  • 特務(スペシャル・デューティー) 日本のインテリジェンス・コミュニティの歴史

    特務(スペシャル・デューティー) 日本のインテリジェンス・コミュニティの歴史

    ビジネス・実用

    4.1
    1巻3,300円 (税込)
    ●日本は日米同盟を深化させ、「ファイブ・アイズ」加盟への道を進むのか。 ●「自主防衛」を選び、インテリジェンス・コミュニティを完全に再構築するのか。 ●あるいは中国との協調関係を選び、中国が反対するレーダーシステムや衛星の導入を抑制し、米国よりも中国と情報協力するのか。 * * * 冷戦終結後、日本の安全保障戦略家たちは日本のインテリジェンス改革に取りかかり、日本の安保組織を再構築しはじめた。 第二次世界大戦の完全な敗北、アメリカへの服従、国民の軍部不信といった戦後日本のインテリジェンス・コミュニティへの足枷が、どのようにして「新しい世界秩序」のなかで外され、2013年の特定秘密保護法と国家安全保障会議(NSC)創設に至ったのか。戦前から現在まで、日本の100年におよぶインテリジェンス・コミュニティの歴史を、インテリジェンスの6要素――収集、分析、伝達、保全、秘密工作、監視――に焦点を合わせて考察する。そして直近の改革が日本の安全保障にどのような結果をもたらし得るのか、過去の改革がどのような帰結だったのかを明らかにしていく。
  • 3.11 震災は日本を変えたのか

    3.11 震災は日本を変えたのか

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻3,080円 (税込)
    だれもが「変化」を叫んだ。そして何が変わったのか――。 2011年3月11日、東日本大震災。20年にわたる社会的・経済的停滞のなかで起こった震災は、計り知れない悲しみと衝撃と同時に、日本が自らを見つめ直すきっかけをもたらした。改革論者は悲劇の内に希望を見出した。危機は再生の機会と言われた。政治家もメディアも経済界も「変化」を叫んだ。それは国民の関心とアイデンティティを牽引しようという野心に満ちた、事態の解釈をめぐる複数のナラティブ(物語)の闘いでもあった。――本書はこの大震災が日本に与えた影響について米国屈指の知日派が探求した著作である。現地調査とインタビュー、文献研究をもとに著者は、国家安全保障、エネルギー、地方自治という三つの切り口から震災後の政治の深層に迫る。あの時、何が語られ、何が変わったのか。何を教訓とし、これからどこに向かうのか――。圧倒的な情報量、明瞭な枠組み、歴史検証と国際比較を手がかりに、包括的視座で3.11のインパクトを解き明かす。 「震災は変化への扉を開いた。日本は先へ進むだろうか」――緒方貞子(元 国連難民高等弁務官) 「東日本大震災が人々の期待とは裏腹に劇的な変化をもたらさなかった理由を理解したい人にとって必読の書である」――ジェラルド・カーティス(元コロンビア大学教授、『代議士の誕生』著者) 「震災後の日本の安全保障、エネルギー政策、地方行政見直しの取り組みについて一流の分析を加え、変化をめぐる驚くべき要素と抵抗をあらわにした」――マイケル・アマコスト(元駐日米国大使、スタンフォード大学名誉特別研究員) 「災害から立ち直ろうとする日本の可能性を示しつつ、日本が抱える脆弱性を指摘し、何が必要なのか明らかにする。これは3.11後の日本のロードマップだ」――岡本行夫(外交評論家、元東日本大震災復興推進委員会委員)

ユーザーレビュー

  • 特務(スペシャル・デューティー) 日本のインテリジェンス・コミュニティの歴史

    Posted by ブクログ

    タイトルのとおり、日本のインテリジェンスに関する通史です。一冊の中に網羅されているので、個人的に今後参考にする頻度も高いと思います。
    インテリジェンスのこれからについてとても興味深かったです。

    0
    2025年04月05日
  • 特務(スペシャル・デューティー) 日本のインテリジェンス・コミュニティの歴史

    Posted by ブクログ

    日本のインテリジェンスの変遷がよくわかり、抽象的な事象と具体的な事例のバランスが取られた一冊。
    日本のインテリジェンスとそれに基づく危機管理、意思決定などに興味がある方向け。

    日本語訳者の小谷賢氏も日本のインテリジェンス史に関する書籍を出しているので併せて読むと理解も深まると思われる。

    収集、分析、伝達、保全、秘密工作、監視という6つの要素から近代以降の各時期の日本のインテリジェンスを評価している。

    また、将来の日本のインテリジェンスの能力拡充や対外的協力体制構築の方向性についても示唆を与えてくれる。

    日本は(どの国でもそうだが)、内外の政治情勢、技術的な進歩、そして「失敗」に影響を受けてインテリジェンスを進歩させてきた。

    戦前戦中と陸軍中野学校に代表されるようなヒューミントの発展を成し遂げたし、シギントについても善戦した。
    一方、スパイゾルゲのような事例から、防諜は不完全のようにも思われる。
    また、陸軍海軍の間で情報共有が消極的だったようにサイロ化も否めない。

    戦後は元軍人によるインテリジェンスの再興は見送られ、警察を中心にインテリジェンスを再スタートさせた。
    アメリカへの偏重とそれに対する不信などがありつつも、あらゆる経験を得た。
    ソ連にはスパイ天国として活動を許した。
    MiG25の強制着陸ではレーダー探知能力の問題点に加えて警察、自衛隊、法務省、外務省で官僚の管轄争いを演じた。
    後藤田、中曽根、その他キーパーソンがスパイ防止法、外務省のインテリジェンス強化などを図るもいずれも道半ば。

    その後も阪神淡路大震災で首相がテレビで第一報を知るなど危機管理の甘さも残存。

    防衛省に情報本部を設置するも結局のところ警察に情報がたどり着き溜り場ができる状態。
    国家の意思決定や政策関心とインテリジェンスコミュニティ各省庁の連携は程遠い。
    拉致問題の解明は政治家の北朝鮮との関係改善という思惑が邪魔して遅れたとの見方もある。

    町村、安倍などの政治家により特定秘密保護法制定、NSC設置などにより、情報保全強化と日米情報共有の推進、インテリジェンスコミュニティのサイロ化排除や一体化などが進んだ。

    それでもヒューミント不足、NSSの専門的な分析人員不足、未だに残る省庁間の権限争い、サイバーセキュリティ対策、など課題は依然として残っている。

    今後は情報共有の協力国の軸を見定め、それに向けて日本も自助努力し、サイバー、宇宙利用など技術的な進歩も含め発展させる必要がある。

    今までは失敗からの手直しを続けて来たが、
    例えば台湾情勢などを念頭に、
    どんな失敗を回避すべきかを考えながら必要な力を備え、「普通の国」を目指していきたい。

    0
    2024年05月02日
  • 特務(スペシャル・デューティー) 日本のインテリジェンス・コミュニティの歴史

    Posted by ブクログ

    戦前・戦中の「特務機関」に限らず、明治維新から現代まで日本の諜報への努力とそれに対する評価。
    ぶっちゃけ、邦題は「諜報」とか「インテリジェンス」の方が好ましいようにも思うが、現代が「スペシャル・デューティー」だから仕方ないか。

    そして、後藤田正晴と安倍晋三がキーマンなんだなと再認識するとともに、健全な民主主義国家の諜報機関として、議会による監視の強化は避けて通れないというのはわかるが、野党のレベルの低さを考えると、現実的とは思えなくてなあ……

    0
    2021年06月25日
  • 3.11 震災は日本を変えたのか

    Posted by ブクログ

    3.11によって日本の「安全保障」「エネルギー政策」「地方自治」はどう変わったのか、あるいは変わらなかったのか。国及び地方の政治家や各界の有識者たちの言動を掲げ、あるいはボランティア、自衛隊、米軍の活動を子細に検証しながら、客観的かつ明瞭な評価を示してくれる。3.11への対応は「復旧」という再建にとどまらず、「復興」という滞っていた現状から繁栄につなげる大いなる機会であった。が、その機運がなかなか行動に至らぬうち、「原子力ムラ」が復旧、いや復興しつつある。とはいえ、阪神淡路大震災での失敗を教訓に、地方自治体の協力関係と自衛隊の活動においては著しい成果もあげている。不幸にも大震災が頻発する今日、この親日米学者のあまりに適切な分析にしっかりと耳を傾けたい。

    0
    2016年05月18日
  • 特務(スペシャル・デューティー) 日本のインテリジェンス・コミュニティの歴史

    Posted by ブクログ

    多くの関係者インタビューをもとに、日本のインテリジェンスの歴史やその問題点を分析する良書。NSS立ち上げ後も内調とのアクセス争いがあることなど、収集・分析機関間の争いや政策との関係が引き続き問題であることがよく分かる。結局は、不確実性を含むインテリジェンスを政治家・政策部局がどれほど重視できるのかという文化の問題かもしれない。以下興味深い点。
    ・戦前のインテリジェンス・コミュニティでは秘密工作の方が分析よりも高く評価された。
    ・東條英機はインテリジェンス不信。ナチスドイツのソ連侵攻に関する情報を信じようとせず。防諜組織も持っていなかった。
    ・合同情報会議は1986年に創設。この頃、内調室長の総理ブリーフは週一回だった。
    ・1985年、中曽根総理がスパイ防止法を作ろうとして失敗。
    ・1998年、官房長官を議長とする内閣情報会議が創設。しかし、縦割りや政策側との混線問題は取り組まれず。
    ・1997年に防衛庁情報本部の創設。
    ・インテリジェンス改革の促進要因:テポドン実験など安全保障環境の悪化・米国の圧力
    ・町村は「政治指導者によるインテリジェンスの放棄」の状況を変えようと決意。
    ・2005年でも内閣情報官の総理ブリーフは週一回。
    ・NSSは内調に頼るのではなく外国の情報源を開拓しようとした。ソニーピクチャーズへのサイバー攻撃について米から情報を得たのはNSS。
     

    0
    2022年05月08日

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