齋藤達志の作品一覧
「齋藤達志」の「撤退戦 戦史に学ぶ決断の時機と方策」「ランド・パワー原論 古代ギリシアから21世紀の戦争まで」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「齋藤達志」の「撤退戦 戦史に学ぶ決断の時機と方策」「ランド・パワー原論 古代ギリシアから21世紀の戦争まで」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
現代史の中での撤退戦の史実を上げて、指導者と現地指揮官の決断の観点から論じている。日本軍の太平洋戦争の撤退への決断の遅さも酷いが、著者の褒める英米も優れていたとは言い難いと思う。スターリングラードは撤退できなかった例だが、観点が異なるのではないか。
いずれにしても、撤退の決断の苦しさは、自らの失敗を認めることでもあり、どこで見切りをつけるのかの問題であり、かつ現代では官僚機構の責任問題でもある。
戦国時代や欧州の絶対王政時代なら決断し、その成否を引き受け責任を取る人が同じだったのでここまで面倒ではなかっただろう。
官僚としての軍人が、命令の遵守とは別にその命令の内容を考え場合によって自らの責任