作品一覧

  • 古生物はこんなふうに生きていた 化石からよみがえる50の場面
    -
    「億千万年前の数十秒の出来事を化石から読み解けるなんて!」――真鍋 真 氏(国立科学博物館 副館長)  太古の生物はどんなふうに子育てし、獲物を捕らえ、敵と戦っていたのだろう? 古生物学者ディーン・R・ロマックスが、当時の行動をそのまま残した驚くべき化石50個をピックアップし、古生物のリアルな姿を解説する。世界屈指の古生物復元アーティストのボブ・ニコルズによる、科学的に正確なイラストも迫力満点。 ストーリーとイラストで楽しむ異色の古生物読本。 ◆著名科学者も絶賛!◆ 「ロマックスのストーリーとニコルズのアートワークが、はるか昔に絶滅した生き物の暮らしと行動をよみがえらせる」 ――スティーブ・ブルサッテ(エジンバラ大学古生物学教授/『恐竜の世界史』著者) 「登場するのは教科書には載らない化石たちだ。生命の歴史に対する認識が一変することだろう。」 ――マイケル・J・ベントン(ブリストル大学古脊椎動物学教授/『恐竜研究の最前線』著者) 「化石を調べることによって、過去の現象をタイムマシンのように垣間見ることができる。それが化石の魅力である。」 ――真鍋 真(国立科学博物館 副館長/本書の解説より)

    試し読み

    フォロー
  • タクシードライバーとの宇宙談義
    -
    1巻2,750円 (税込)
    「宇宙にタクシードライバーはいるのかな?」 あるタクシードライバーが発した質問と その後の会話にインスピレーションを得て、 宇宙と生命をめぐる疑問に答える18のエッセイ。 もし宇宙に生命が存在しなかったら? 私たちは宇宙人の言葉が理解できる? 火星は第二の地球になる? 宇宙開発に税金が使われるのはなぜ? 生命が存在する意味とは? ……など、タクシードライバーの疑問を発端に、 洞察に満ち、ときにユーモラスな問答を繰り広げる。 タクシードライバーになった気分で、 宇宙生物学者との会話をお楽しみあれ。 ●目次 第1章 宇宙人のタクシードライバーはいる? 第2章 宇宙人との接触で生活は一変する? 第3章 火星人が攻めてくるか心配すべき? 第4章 宇宙を探査する前に地球の問題を解決すべき? 第5章 火星に旅行できるようになる? 第6章 この先も探検の黄金時代はやって来る? 第7章 火星は第二の地球になる? 第8章 幽霊はいる? 第9章 私たちは宇宙人の動物園の展示物なのか? 第10章 宇宙人の言葉を理解できる? 第11章 宇宙人が存在しないとは言いきれる? 第12章 火星は住むにはひどい場所? 第13章 地球外の社会は独裁制? それとも自由? 第14章 微生物は保護に値する? 第15章 生命はどのように始まった? 第16章 なぜ呼吸するのに酸素が必要? 第17章 生命とは何を意味する? 第18章 私たちは例外?
  • 「協力」の生命全史―進化と淘汰がもたらした集団の力学
    4.0
    1巻2,640円 (税込)
    子どもの夜泣き、核家族の不幸、汚職や賄賂、陰謀論…… すべては進化のせいだ! 斯界の権威が大絶賛! 「洞察に満ちた科学的理論と興味深い逸話の詰まった快作」 ――リチャード・ドーキンス(進化生物学者、『利己的な遺伝子』著者) 「協力がいかに大切かについて書かれた、素晴らしい本」 ――アリス・ロバーツ(人類学者、『人類20万年 遙かなる旅路』著者) 「私たち人類についての考え方を変える」 ――ルイス・ダートネル(宇宙生物学者、『この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた』著者) 「世界をよりよく理解する方法だけでなく、世界をどう変えるかについても示してみせる」 ――マシュー・コブ(動物学者) 「人間がそうであるべきほど協力的でないのはなぜかを知りたければ、答えは本書の中にある」 ――ロビン・ダンバー(進化生物学者、『友達の数は何人?』著者) ■本書で得られる知見 ・多細胞生物が誕生したのは「協力」が利益をもたらすためである ・ミツバチやアリのコロニーは「超個体」のように振る舞う ・母親と胎児は栄養分をめぐって争う ・姑が嫁の子育てを手伝うのにはわけがある ・詐欺やたかり、汚職や賄賂、身内びいきも協力の産物である ・パラノイア(妄想症)や陰謀論の背後にある進化論的な理由 ・平等主義だった人類の社会に独裁制が誕生したのはなぜか? ・集団の人数が増えると反乱は起きにくくなる
  • ヒトは〈家畜化〉して進化した 私たちはなぜ寛容で残酷な生き物になったのか
    4.5
    他の人類はすべて絶滅したのに、なぜヒトは生きのびて繁栄することができたのか? なぜヒトは他者と協力し、友好的に振る舞うことができるのか? 仲間を助ける優しいヒトが、なぜ残虐な戦争を引き起こすのか? すべての謎を解くカギは「自己家畜化」にある。 イヌやボノボ、チンパンジーからヒトに至るまで、数々の研究をおこなってきた気鋭の進化人類学者が、自己家畜化仮説を軸に、ヒトの進化と本性の深奥に斬り込む刺激的な論考。 ◆著名科学者による賞賛の辞◆ 圧倒的な説得力で、ヒトの心の進化を解明している。 ――リチャード・ランガム(ハーバード大学生物人類学教授) ほとんどの著者が試みすらしなかったことを、本書はやってのけた。誰もがこの本を読むべきだ。 ――マイケル・トマセロ(デューク大学心理学・神経学教授) 人間はなぜ見知らぬ他人を助けようとする一方で、忌まわしいほど残虐になるのか。驚くべき物語を通して、人間がそのように進化した理由と方法を教えてくれる。 ――ダニエル・E・リーバーマン(ハーバード大学人類進化生物学教授)

    試し読み

    フォロー
  • サイレント・アース 昆虫たちの「沈黙の春」
    3.9
    1巻2,750円 (税込)
    昆虫がいなくなれば、世界は動きを止める。危機を食い止める具体的な行動指針を示す、現代人必読の書! レイチェル・カーソンが、『沈黙の春』で「鳥の鳴き声が聞こえない春が来る」とDDTの危険性を訴えたことにより、その使用が禁止されて半世紀。私たち人間は、さらに地球環境を悪化させてきた。本書はまさしく「昆虫たちの羽音が聞こえない沈黙の春」への警告だ。 カーソンの時代の農薬よりはるかに毒性の強い農薬によって、最初に犠牲となるのは小さな無脊椎動物、昆虫だ。 土壌は劣化し、河川は化学物質に汚染されているばかりか、集約農業や森林伐採によって昆虫のすみかは縮小し、加えて急激な気候変動で虫たちの生態環境は悪化し、減少スピードが加速している。 この現象は、虫好きの人の耐え難い悲しみであるだけでなく、虫嫌いの人を含む全人類の豊かな暮らしをも脅かす。なぜか? それは、作物の授粉、他の生物の栄養源、枯葉や死骸、糞の分解、土壌の維持、害虫防除など、様々な目的で人間は昆虫を必要としているからだ。昆虫をこよなく愛する昆虫学者は訴える。「今、昆虫たちはあなたの助けを必要としている」と。 EU 全域にネオニコチノイド系殺虫剤の使用禁止を決断させた運動の立役者であり、気鋭の生物学者である著者が、多様な昆虫と共存することの重要性を訴える渾身の一冊。 【目次】 私の昆虫人生/なぜ昆虫が大切なのか/昆虫の減少/昆虫が減少した原因/私たちはどこへ向かうのか?/私たちにできること
  • 生命進化の物理法則
    4.0
    生物の形や行動はすべて物理法則に支配され、決められていることを明らかにする画期的な科学本。DNAや細胞などのミクロから動物の生態、人間と地球外生命までを科学で解き明かす。
  • 7つの人類化石の物語 古人類界のスターが生まれるまで
    3.0
    ◇本書で取り上げる古人類化石のスターたち◇ ラ・シャペルの老人  ネアンデルタール人のイメージの原型になった骨格化石。 ピルトダウン人  イギリスで発見された画期的な人類化石。だが、のちに捏造だと判明。 タウング・チャイルド  長い論争の末に人類の祖先と認められたアウストラロピテクス・アフリカヌスの化石。 北京原人  中国で発見された古人類化石群。第二次世界大戦中に消失し、現在まで見つかっていない。 ルーシー  ビートルズの楽曲の名前が愛称になったアウストラロピテクス・アファレンシスの化石。 フロー  『ロード・オブ・ザ・リング』に登場するホビットのように小柄なフローレス原人の化石。 セディバ  古人類学の常識を覆す情報公開で注目を集めたアウストラロピテクス・セディバの化石。 「科学標本から」から「メディアの寵児」へ 科学と社会と文化が絡み合う“セレブ化石”に秘められたストーリーを解読する。

    試し読み

    フォロー
  • 昆虫は最強の生物である 4億年の進化がもたらした驚異の生存戦略
    3.8
    1巻2,310円 (税込)
    なぜ昆虫は地球上でもっとも繁栄しているのか?擬態や変態、社会性など、驚くべき形態や生態をもつ理由とは?脊椎動物中心の生命史では見えてこなかった、かつてない進化の物語!

ユーザーレビュー

  • ヒトは〈家畜化〉して進化した 私たちはなぜ寛容で残酷な生き物になったのか

    Posted by ブクログ

    ブライアン・ヘアは、イヌとボノボの研究者。学部時代の指導教員はマイケル・トマセロ、大学院はリチャード・ランガム。彼らの直系なのだから、学問的なおもしろさは推して知るべし。大学院の頃、ランガムの指示のもと、ギンギツネの家畜化で有名なシベリアのリュドミラ・トルートの研究施設で3カ月を過ごした。その時のエピソードがおもしろい。
    イヌもボノボも、ヒトと同様、強力な「自己家畜化」の形質をもった動物種だ。本書で展開されるのは、ヒトの場合、この自己家畜化によって社会的知能が生み出されたという仮説。ネアンデルタール人が、われわれ現生人類に比べさまざまの点で「家畜化」の程度が少ないという指摘も興味深い。ただ、7

    0
    2025年05月07日
  • ヒトは〈家畜化〉して進化した 私たちはなぜ寛容で残酷な生き物になったのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    進化の本かなと思って読んだけど、徐々に差別や分断の話へと変わっていった。
    最後の謝辞に『(二〇一六年の)大統領選の後、第一稿の半分を没にした』とある。政治に疎い私でも前後の文から、トランプ大統領が当選したときの話だと分かった。

    人間は『ずっと子供のまま』というのは、何かのテレビで見た気がする。これは『幼いまま』という意味ではなくて『好奇心が強い生き物』という事。
    人間は大人になっても好奇心が強い。とはいえ、子供のころよりその好奇心は縮小されているのはひしひし感じる。それでも年を取って好奇心ゼロになる人は少ない気がする。

    p190にはアメリカの刑務所制度の問題点が書いてある。実は『ポリコレの

    0
    2024年03月08日
  • 昆虫は最強の生物である 4億年の進化がもたらした驚異の生存戦略

    Posted by ブクログ

    現在に至る昆虫誕生の歴史を書いた本。カンブリア大爆発から白亜紀までの記述でページ数の大半が埋まっている。イモムシに卵を産み付けるカリバチが社会性を獲得する過程や翅のソーラーパネル説など他で聞いたことのない説に触れられてよかった。
    また、難しい話だけでなくナショナルジオグラフィックを小馬鹿にしたり、過去にタイムスリップして脊椎動物にサンゴを投げて海からの上陸を阻止する妄想したり、随所に筆者のユーモアが挟んであるのも面白かった。

    0
    2023年04月14日
  • ヒトは〈家畜化〉して進化した 私たちはなぜ寛容で残酷な生き物になったのか

    Posted by ブクログ

    ヒトが他の人類と違って繁栄できたのは、自己家畜化によって進化した協力的コミュニケーションという友好性を有していたから。一方でこの友好性は他者を非人間化し残虐に扱うことができるという負の側面もある。
    協力的コミュニケーションの能力はイヌにはあるがチンパンジーにはない。友好的なキツネだけを交配すると認知能力だけでなく外形にも変化が生じた。脳の小型化や鼻面が短くなったりした。
    ヒトには集団内の見知らぬ人という社会的カテゴリーが生まれ、それが人口増加と技術革新を生み出した。
    ヒトは他者を非人間化し、残虐になる。非人間化の典型が猿化で、これは日本人、黒人、アイルランド人、ユダヤ人などあらゆる集団があらゆ

    0
    2022年11月06日
  • ヒトは〈家畜化〉して進化した 私たちはなぜ寛容で残酷な生き物になったのか

    Posted by ブクログ

    ヒトの家畜化?誰に家畜化された?と思いながら読み始めた。
    なるほど、サブテーマに書かれているように「なぜ寛容でありながら残酷な生き物に進化した」かが、自己家畜化と言うヒトを捕食者の頂点に押し上げ文明をつくらせた進化圧が、同時に他者に対しての残虐さにもつながっていることが、とても分かりやすく書かれており、これはなかなかに目からの鱗の内容だった。

    類例も多く参照してあり、自己家畜化したイヌやボノボの例も分かりやすく、とても興味深く読めた。

    0
    2022年11月05日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!