不安障害、パニック障害の方に希望を与える本で、今まで読んだ本の中で一番参考になった。
この本はある程度パニック障害を受け入れ、行動練習をしていく人向きだと思う。
そして発作や予期不安に対しての正しい態度を身につけることができると思う。
もうパニックを寛解させるために心理学の本は私には必要ないかもし
...続きを読むれない。
ただ、数年前に読んだとしてもここまで私の心には刺さらなかっただろうし、抵抗する気持ちや更に落ち込むような内容に感じたかもしれないので、今出会えたことに感謝したい。
日本では森田療法の恐怖突入に通づるものがあると感じた。
それをより分かりやすく解説してくれたものであると思う。
症状が辛い人は、集中して本を読むことすらできない時期があるから(私もありました)のでこの本の良かった箇所を抜粋します。
【治そうとすればするほど治らないのがパニック障害】→この本の真髄!!
・症状を乗りこえ、助けてくれるのはあなたが感じている不安感そのもの。
不安を恐ろしい敵だと思わないで、回復の過程を助けてくれる友達だと思ってみる。
・何らかの言葉や文章が自分の症状をよくしてくれるはずだと自分にプレッシャーをかけ、その通りにならないてイライラする。そうではないのです。
言葉を信じるのではなくて、自分の症状とともに生きる事を実践していく中から生まれる、ある種の態度を身につけていくことが大事です。
・症状は一夜にして消えません。
ですから、不安神経症をあなたの敵だと思わないで、共に暮らしましょう。
不安神経症と手を取り合うのですーしばらく一緒に生きるのだから、仲良くするにこしたことはありません。
ただ、この本を一人で理解して闇雲に実践するのはなかなか困難なことだと思うのでカウンセリングや信頼できる心理士さんと共に治療していくのが大事だと個人的に感じるし、私はそうしていくつもりです。
日本がカウンセリングに対してのスティグマがなくなり、海外のように気軽に受けれるような社会になること願います!!!