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司馬遼太郎の「日本人論」と現代の日本 二十一世紀の日本人にその声は届いているか
司馬遼太郎は、日本の近代のルーツを鎌倉幕府の誕生に求めた。封建制は進歩の力を内包し、西欧近代へも親和的な統治システムだったからだ。こうした中世を経験しなかったアジアの国々は立ち遅れた。一方で、日本人が長く育んできた道徳観や規範意識は、進歩と安定を調和させ、近代化を支えた。我々がそうした伝統の下にあることは、現代の日本が、世界中でも稀に見る、豊かで秩序ある社会を実現させていることからも明らかである。 しかし、その良き伝統は一時期失われ、太平洋戦争に向かう異胎の時代を生んだ。世界の動きに耳目を塞ぎ、合理的に考えることを怠れば、国は容易に危機に瀕する、それが、司馬のもう一方のメッセージでもあった。世界の組合員としての振る舞い、イデオロギーの対立の克服、歴史認識問題など、司馬の声を聞きながら、日本のこれから歩むべき道について考えてみる。 -
慰安婦像を世界中に建てる日本人たち
櫻井よしこ氏推薦! ------------------------------------ 日本は性奴隷国家ではありません 朝日新聞が「世紀の誤報」を認めた現在も 慰安婦への謝罪と補償を求めてくる韓国。 その原因は、国連で暗躍する日本人にあった! 【主な内容】 第1章 本当の敵は日本人 第2章 敵視される在外邦人 第3章 国連が慰安婦問題に介入する理由 第4章 日本政府の「前進」と「後退」 第5章 危機に直面する世界を見た 第6章 国内で暗躍する敵を討て 慰安婦「記憶遺産」登録審査が始まる! ------------------------------------ 西早稲田に潜入し、国連に突撃した筆者が反日勢力の実態を暴く! -
トランプ大統領が嗤う 日本人の傾向と対策
「バカ」に国防を 依存する日本人は もっとバカだ! 世界一の民族なのに 日本人の議論だけは欧米の小学生以下です。 40年間、日本を観察した米国人が 「米国依存症」の重症患者と有害な勉強不足を分析。 トランプ時代にこれでは危険だ! 【主な内容】 序章 「バカ」に国防を依存するのか 第1章 トランプ大統領が嗤う日本人 第2章 「平和」についての彼らの戯れ言 第3章 サルでもわかる中国の悪意をスルー 第4章 憲法も民主主義も話がズレている 第5章 なぜか世界の複雑さを知ろうとしない 第6章 「メディアの飼い主は誰か」がポイント 第7章 ききすぎてしまったプロパガンダ 第8章 「赤信号を渡り続けているテレビ」が鍵 《仮に、在日米軍が撤退し、日本が憲法第9条に手足を縛られたままならば、中華人民共和国(PRC)は確実に、尖閣諸島だけでなく沖縄本島を奪いにくる。最終的には、ありとあらゆる最新インフラと、勤勉で優秀な国民がセットで存在する日本国のすべてを支配したいと考えるはずだ。こうした最悪の事態の想定を「あり得ない」と一蹴する人間は、歴史や現実から目を背ける「平和ボケ」か、「敵の回し者」のいずれかだろう。》(本書より) 《米大統領選で、米国メディアの大半は、民主党のヒラリー・クリントン元国務長官を支持すると堂々と主張した。ヒラリー氏当選のために、彼らは度重なる偏向報道を行ったが、この不利な状況を見事はね返して、共和党のドナルド・トランプ氏が当選した。日本のメディアの多くも米国メディアにならって、いまだに「トランプ下げ」の報道を行っているが、はっきり言って見苦しい。劇的とも言える今回の大統領選の結果が、日米両国のみならず、国際社会で71年以上も継続した「戦後レジーム」の「終わりの始まり」になるはずだと、私は考えている。》(「あとがき」より) -
天皇陛下「生前退位」への想い
サンデー毎日に短期集中連載中の「天皇陛下『生前退位』を解読する」に加筆して単行本化する。 7月13日、天皇が天皇の位を生前に皇太子に譲る「生前退位」の意向を示していると報じられ、このニュースは日本全国に衝撃を与えた。戦後社会と日本国憲法に合致する新しい天皇像を築いてきた現天皇は、なぜ今、退位の思いに至ったのか。長年、近代天皇制を研究し、現天皇と深い交流もある著者は、「生前退位」は、天皇が改憲への潮流を憂慮してなした決意である可能性を指摘する。現天皇は、安保法制から改憲に向かって戦争への警戒心をなくしてゆく社会状況に抗するかのように、太平洋戦争の犠牲者を追悼し慰霊する旅を続けてきた。また、近代日本においてはじめて、天皇制を民主主義の下に置くことを徹底してきた。自民党の改憲案では天皇を再び国家元首にしようとしているが、天皇はこの政体転換に強い批判を持っているだろうと著者は言う。 一方で、天皇は、平和を求める精神を皇太子に継承できたという安堵の思いも持っているのではないかと著者は見る。また、大正天皇と昭和天皇の最晩年、天皇がその役割を果たせなくなって摂政が置かれ、天皇の存在が稀薄化した時代から、現天皇は歴史の教訓を学んでいるのだろうと推察する。このあたりの歴史的検証は著者の面目躍如たるものがある。 天皇と著者の数年間にわたる交友が、会見記の形で書かれることも本書の特別な価値になると思う。 巻末に、「サンデー毎日」に一部掲載された青木理氏との対談「日本国憲法の『天皇条項』を見直せ」の完全版を収録する。読者は、天皇と憲法と民主主義をめぐる新たな思考に触れることになるだろう。 -
欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃
欧州はいま、混迷の中にあります。英EU離脱と世界経済への影響、テロの多発、バルカン半島から大量に密輸される銃器、難民流入の深刻化など、さまざまな問題が輻輳的に絡み合い、大きな歪みを生じさせているのです。 本書は、イギリス在住のジャーナリストが、欧州で起きている問題の一つひとつの現場を歩き、話を聞き、ルポとしてまとめた1冊です。なぜ英国はEU離脱を選ぶに至ったのか、離脱が世界経済に及ぼす影響、次の離脱が危ぶまれている国はどこなのか、次々と繰り出されるテロの新常態にどのように対処しているのか、政治経済と難民問題を秤にかけざるを得なくなっている政治家たちの苦悩とは――。政府筋、金融シティ、一般市民、難民など、現地徹底取材によって、欧州が抱える問題の本質を探ります。 はじめに 1 EU崩壊の胎動 2 二大政党制の崩壊 3 英国分裂の危機 4 英国人がEUとの離婚を選んだ理由 5 ブレグジットが経済に与える衝撃 6 押し寄せる絶望の難民たち 7 テロ対策の新常態 8 離脱ドミノへの起爆剤、「五つ星運動」 9 拡散するブレグジットの衝撃 10 英国は没落を回避できるか おわりに <著者プロフィール> 木村 正人(きむら・まさと) 1961(昭和36)年生まれ。京都大学法学部卒。産経新聞大阪社会部、東京本社政治部・外信部を経てロンドン支局長を務めた。国際政治、安全保障、欧州経済に詳しく、現在、ロンドンを拠点に国際ジャーナリストとして活動している。著書に『EU崩壊』『見えない世界戦争―「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。 ※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(2017年1月20日 第1刷)に基づいて制作されました。 ※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。 -
日本の漁業が崩壊する本当の理由
魚が獲れない! 消費も減っている! そんな国は実は、世界中で日本だけだった……水産物取引の最前線で活躍する著者が、漁業のサステナビリティー(持続可能性)が保たれた、明るい未来への具体策を提言します。 WEDGE Infinityの記事「日本の漁業は崖っぷち」でおなじみ、片野歩氏の新刊は、日本漁業の現状把握と海外との比較、そして解決のための戦略まで、現状を変えるための熱い提言が詰まった1冊です。 はじめに 第1章 知られざる日本と世界の漁業の実態 第2章 徹底討論。魚を守るなら、いましかない 第3章 世界の成功例から具体的な政策を考える さいごに 国家戦略と意思決定 <著者プロフィール> 片野 歩(かたの・あゆむ) 東京生まれ。早稲田大学卒。1990年から北欧を中心に、最前線で水産物の買付業務に携わる。特に世界第2位の輸出国として成長を続けているノルウェーには20年以上、毎年訪問を続け、日本の水産業との違いを目の当たりにしてきた。2015年、水産物の持続可能性(サステナビリティー)を議論する国際会議「シーフードサミット」で、日本人初の最優秀賞「シーフードチャンピオン」を政策提言(アドボカシー)部門で受賞。著書に『魚はどこに消えた?』(ウェッジ)、『日本の水産業は復活できる!』(日本経済新聞出版社)がある。 ※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『日本の漁業が崩壊する本当の理由』(2016年12月20日 第1刷)に基づいて制作されました。 ※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。 -
革命の地図 戦後左翼事件史
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 シリーズ100万部突破の『マンガ嫌韓流』著者の新境地。〈彼ら〉が日本を変えられなかった理由を総括する。〈理想郷(ユートピア)〉をつくる夢は、なぜ敗れ去ったのか? 血のメーデー事件、60年安保、東大安田講堂事件、あさま山荘事件、三里塚闘争、三菱重工爆破事件、ひめゆりの塔事件、フジテレビデモ、しばき隊リンチ事件、SEALDs街頭運動など、戦後史を揺るがした21の「テロルの現場」をマンガで検証する。 -
女性解放史人物事典
平易に楽しく読める「読むフェミニズム事典」。女性の選挙権の由来をさぐる副産物多き知的冒険。アン・ハッチンソン、メアリ・ウルストンクラフトからマドンナ、アンジェリーナ・ジョリーまで全五〇章。人物事項索引付き。フェミニズム研究入門の基礎図書として。または女性史研究の新しい可能性を見通す航海図として。 -
【図解】図25枚で世界基準の安保論がスッキリわかる本
近年、日本を取り巻く安全保障上の環境が激変。 昨年成立した安保関連法(平和安全法制)や、それを推進した安倍政権への賛否は別にして、日本を取り巻く安全保障上の環境や、本当に戦争になる恐れがあるのか(またはないのか)、さらにはどのようにすれば戦争を効果的に防げるのか、冷静に理論的な話も知っておきたい、という読者ニーズが高まっています。 そこで、各種媒体で海外における国際政治・関係論や安全保障論の最新の知見を、数字ベースや海外との比較の形で数多く発信している高橋洋一氏が、世界では標準的なのに日本人だけが知らない、安全保障論や国際政治・関係論の基礎をわかりやすく解説します! -
偏向ざんまい GHQの魔法が解けない人たち
日本人は戦後、なぜ本当のことを口にできなかったか。 自己規制、無視、弾圧 レッテル貼り、決めつけ、ステレオタイプ、ご都合主義、報道しない自由、「贖罪」の暴走、根深い角度、日本へのヘイトスピーチ…。 あらゆる手法で閉ざされ続けた言語空間。 その偏りを白日のもとにさらす決定版。 ◎戦後長く、日本の言論空間を主流派としてほしいままにしてきた左派・リベラル派の人たちが、以前は自分たちの主張を傾聴していたはずの国民が思うように操れなくなって慌てている。 ◎これまで保守系の言論を根拠なく蔑視し、時に無視し、また時には危険で有害なものだと決め付けて「弾圧」してきた彼らは今、これまでのやり方が通用しなくなってうろたえ、逆上しているようだ。 ◎GHQが日本人にかけた魔法は、かなりの程度、解けてきた。だが、魔法が生み出した「夢の世界」に安住し、そこに閉じ籠もって出てこない人たちもまだたくさんいる。(「はじめに」より抜粋) どうぞリベラル・左翼、メディアの自由すぎる言行録をご確認ください。 -
障害のある子が「親なきあと」にお金で困らない本
親がなくなったあとの生活には、どのくらいお金がかかるのか、障害のある子どもにお金をどう残して渡せばいいのか、だれが管理してくれるのか。 本書では、親なきあとの経済的な問題にフォーカスして、くわしく解説していきます。 第1部では、ひとり暮らしになった障害のある子どもに入ってくるお金と、必ず出ていくお金にはどんなものがあるか。 また、どのようなサポート体制があるのかを紹介。 第2部では、生活のために必要なお金が、確実に本人のために使われるようにするにはどんな管理方法があるのかを紹介します。「親あるあいだ」に準備すべきことを、具体的な事例を参考にしながら考えます。 -
ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方
仕事も、ほしい物も、自分でつくるのは面白い。 「ビジネス」でも「ワーク」でもなく、「趣味」でもない。DIY・複業・お裾分けを駆使した「ナリワイ」をつくり、現代社会を痛快に生きる方法論。 個人レベルではじめられて、自分の時間と健康をマネーと交換するのでなく、やればやるほど頭と体が鍛えられ、技が身に付く仕事をナリワイ(生業)と定義。具体的なナリワイのタネを生活の中から見つけ、1つ1つを自分の小規模な自営業として機能させ、それらを組み合わせていくことで、「働くこと」と「自分の生活」を近づけることを目指す著者の、人生を使ってつくった渾身の「たたき台」。 ポストグローバリゼーション時代の滋味溢れる働き方がここに。 非バトルタイプのためのゆるやかな作戦! -
EUメルトダウン 欧州発 世界がなくなる日
ギリシャに端を発した、欧州の財政危機問題はポルトガル、イタリア、スペインといったいわゆる“PIIGS諸国”に連鎖し、遂にEUの屋台骨の一つであるフランスまでにも飛び火して、金融危機が勃発しようとしている。さらに、もう一つの屋台骨であるドイツも“改革疲弊・限界支援”で今後の動きが読めない。EUは、まさに“メルトダウン”寸前の状態にある。ギリシャの破たんが、すぐそこまで来ている今、ユーロは暴落し、諸外国の株価も急落している。EU発の“世界経済大崩壊”“第二のリーマン・ショック”は日に日に現実味を帯びてきているのである。果たして“世界最大の国家”EUは生き延びられるのか――。そして、この欧州危機は世界に伝播し、大恐慌に陥ってしまうのか――?“ユーロ”という通貨の統合の“果実”が“毒”に変わりつつある今、世界経済は大変革のターニング・ポイントを迎えている。欧州危機を乗り越えるにはどんな方策があるのか? そして、日本は今後EU諸国とどの様に関わっていくべきなのか? -
「身体」を忘れた日本人 JAPANESE, AND THE LOSS OF PHYSICAL SENSES
解剖学者・養老孟司氏と作家・冒険家のC・Wニコル氏が、都市生活によって衰えた日本人の身体をテーマに、子どもたちのこと、食べるということ、極地での気づきなどさまざまな問題に切り込んだ対談集。 アレルギーになる子ども、災害時に火をおこすことが出来ない大人たち。便利になりすぎた都市生活によって、あまりに身体を使わない世の中になっていないだろうか。そして自然と触れる機会もなくなった現代人は、嗅覚、免疫といった身体機能も衰えている―。そんな問題意識から、話は広がっていきます。 【1章 森と川と海のこと】 荒れた森を再生する/日本の杉は苦しがっている/馬に木を運ばせる/木の力、森の力/森と川、そして海のつながり/川は「流域」で考えよう 【2章 食べること、住まうこと】 田舎の力/都会の罠/虫は貴重なタンパク源だった/何でも食べられるのは「貴族」/木を生かす適材適所/原発事故のあとに残された難問/人間関係を保険で補償する時代/経済成長とはエネルギーを使うこと 【3章 子どもたちと教育のこと】 「ほったらかし」が一番/二人の子ども時代/母親の世界から飛び出せ/ゲームより実体験/自然が足りないと世界は半分になる/新しいエリートをつくる/体験を通すと生きた知識が身に付く/森で授業を/小さいときに触れるべきもの 【4章 虫のこと、動物のこと】 生き物の分類は分ける人によって変わる/ゾウムシは中央構造線を知っている?/オスは時々いればいい/ハチに刺されて死ぬのはなぜか/クモに名前をつける/いなくなった赤とんぼ/生き物は複雑なシステム/キリンの首はなぜ長い/熊との付き合い方 【5章 五感と意識のこと】 ハエも用心するクサヤのにおい/顔色をうかがうための進化/意識はコントロールできない/人が失った絶対音感/山の声が聞こえる/銃を撃つ前に逃げるカモ/夢と意識/時間と空間/「意識の時代」と「身体の時代」 【6章 聞くこと、話すこと】 英語を強制されたトラウマ/気持ちと結びつく日本語/訓読みは難しい/主語の有無は文化の違い/自我の目覚めが遅い日本人/日本語と感覚/片言の中国語/「暗いところ」がなくなった/言葉がなくなると存在もなくなる 【7章 これからの日本のこと】 子供も、大人も外で遊べ/若者に責任を持たせよ/日本人に覚悟はあるか/言い訳の多い日本人/もう一つ先を考える/人間は「状況の産物」である/日本人よ、自分を取り戻せ -
認知症新時代 私らしく生きる
2015年1月、厚生労働省は認知症の人の数は700万人を超えるとの推計を発表した。あと10年で、65歳以上の5人に1人は認知症になるとの計算だ。いつまでも健康でありたいと誰もが願い、認知症予防に躍起になりがちだが、認知症を避けて通ることはできない状況まできている。これからは、認知症と共に生きることを前提に考える必要があるのではないか。 本書は、毎日新聞生活報道部の記者たちが2014年1月から1年間、続けてきた連載「認知症新時代」を中心に、その後の認知症を巡る当事者や国の動きに関する記事などをまとめたものである。認知症になっても安心して生きていける社会にするために何が必要か、私たちはどうしたらいいのか。それを考えるには、まず当事者である認知症のご本人の声を聞くのが一番ではないのか──そんな思いで記者たちは取材を始めた。 「認知症になると何も分からなくなる」。一般には、まだそうした偏見が根強く残っている。しかし、実際には、認知症になったからといって、いきなり何もかも分からなくなるのではない。むしろ、今までできていたことができなくなっていく自分自身に苦しみ、間違いを指摘したり、無視したりする周囲の反応に傷ついているのである。取材に応じてくださった当事者の方々は皆、先々への不安を抱えつつも、生きがいを持ち、周囲の人々や地域とのつながりを大切にしながら、自分らしく生きていこうと奮闘している。考えてみれば、それは人として当たり前の行動ではないだろうか。 認知症の人たちの生の声が手に取るように分かるだけでなく、本人の思いに基づく医療や介護、町づくりのあり方を考えるきっかけとなる良書。 第一章 私らしく生きる 第二章 医療・暮らし支える 第三章 変わる病院 第四章 できること、ある 第五章 地域で暮らす 巻末資料 認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~(平成27年1月27日実施) -
国土が日本人の謎を解く
自虐も「戦後洗脳」も 吹き飛ぶ日本人論 なぜ日本人はここまで世界の人々と違うのか。 「戦後」よりはるかに長い時間が大量虐殺の歴史を持つ国々と、災害死の国・日本の違いを生んだ。 国土学の第一人者が日本人の強みも弱みも解き明かす。 戦後70年だからこそ問い直したい日本人とは何か。 3誌の編集長はこう読む! ---------------------------------- 「WiLL」編集長 花田紀凱氏 日本人が再び羽ばたくための処方箋 ---------------------------------- 「考える人」編集長 河野通和氏 知の100本ノック! 日本人の底力を問う ---------------------------------- 「中央公論」編集長 安部順一氏 「災害」列島が日本人の思考に何をもたらしたのかを解く! ---------------------------------- われわれは何を経験し、何を経験しなかったか 日本独自の地理地形や天変地異、災害の歴史を私たちはどう乗り越えてきたか。 愛する者を奪った自然を恨みぬくことができないわれわれと、「正義の殺戮がある」と考える他国は、良い悪いではなくただただ違う。 ◎なぜ「日本人」は生まれたのか ◎なぜ日本人は世界の残酷さを理解できないか ◎なぜ日本人は権力を嫌うのか ◎なぜ日本人は中国人とここまで違うのか ◎なぜ日本人には長期戦略がないと言われるか ◎なぜ日本人はグローバル化の中で彷徨っているか 「日本人」を知れば他国のこともよくわかる! -
原発と原爆 「核」の戦後精神史
戦後の日本が世界中の人々に本当に伝えるべきこと、それは、被爆=被曝の体験から生まれた文化、原子力による被害の文化である―。ゴジラと放射能恐怖映画から、鉄腕アトム、広瀬隆『東京に原発を!』、吉本隆明『「反核」異論』、黒澤映画『生きものの記録』、『はだしのゲン』、『長崎の鐘』、『風の谷のナウシカ』、『AKIRA』、「原発文学」の数々まで、さまざまな文化現象を世相に重ね合わせながら読み解き、原発と原爆(=「核」)をめぐる時代精神を浮き彫りにする。3・11の破局にいたるまで、私たちはいったい何をしていたのだろうか…。 -
ぼくらの真実
拉致問題、北方領土問題、竹島問題、赤珊瑚密漁問題等が解決しないのには致命的なわけがある! これらの問題はすべて「根っこ」でつながっている。 なぜ拉致被害者を北朝鮮まで奪回に行かないのか?なぜ中国漁船の赤珊瑚密漁を指をくわえて見るだけのか? 超ロングセラー『ぼくらの祖国』。その原点中の原点をえぐり出す、いわば正編の登場。 これは、長く語られなかった真実について、いちばん根本的なことどもに絞って記す書物です。 アジアに立つわたしたちの日本はかつて外国と戦い、アメリカに対して史上ただ一度きりの敗戦を喫しました。永い歴史で初めてのことだっただけに、そのあとずっと、老いも若きも思い込まされ、思い込んできたことがあるのではないか。それを放っておけば、いつまでも続き、子々孫々までを誤らせるのではないか。 これまでの立場や世代の違いを乗り越えて共に真っ直ぐ考えてみることだけが、この書物の目指すところです。-------------------------------本文より -
NHK中学生・高校生の生活と意識調査2012 失われた20年が生んだ“幸せ”な十代
10年ぶりの全国調査から読み解く「新しい十代像」 中高生の9割以上が自分を幸せだと思っているのはなぜか。30年間における生活と意識の変化を分析、いまどきの中高生が抱く幸福感の背景を探っていく。 ◎インタビュー/古市憲寿(社会学者)、菊池桃子(タレント、戸板女子短大客員教授)、尾木直樹(教育評論家) ※本書は、いじめが再び社会問題化した2012年夏、NHKが全国の中高生と親を対象に実施した「中学生と高校生の生活と意識調査」の分析結果です。調査は、1982年、87年、92年、2002年に続き10年ぶり5回目で、学校生活、友だちや親との関係、心理状態、社会観などの幅広い質問領域と時系列比較から中高生の生活と価値観をとらえることを目的としています。 ※調査結果を示すグラフや表が多く含まれています。タブレットなどの大きなデバイスでお読みいただくことをお勧めします。(モノクロ・リフロー構成) -
世界のどこでも生きられる! 外籠もりのススメ
cakes(デジタルコンテンツプラットフォーム)で支持多数!Twitterのご意見番こと、May_Romaさんの大人気コラム、ますます過激に辛辣に、大幅加筆修正で待望の書籍化!! 「今の仕事が嫌だ」「転職したい」という悩める日本のビジネスマンに、『ノマドと社畜』のMay_Romaこと、谷本真由美氏が活を入れる! 日本でダメなら、海外逃亡!?外国で仕事を探すためのノウハウから、イギリス人やインド人など、多国籍な外国人労働者の中で生き抜いていくためのスキル、日本人におすすめの海外移住先、果ては日本の雇用制度の展望まで、日本・海外の最新労働事情をリアルに解説。 「海外では、日本人特有の『以心伝心』『空気を読む』文化はリスク!?」「ネットやSNSを駆使して仕事を探せ!」「真のグローバル人材とは?」など、国連専門機関・外資系企業での勤務経験があり、現在はロンドンに住む谷本氏だからこそ、説得力があります。 辛口トークなのに、勇気がもらえる。自分の働き方に迷うビジネスマンに、是非読んで頂きたい1冊です。 -
プア充―高収入は、要らない―
「ストレスのない仕事」「高くはないが、安定した収入」「希望あふれる未来」と「過剰な労働」「割に合わないそれなりの収入」「不安だらけの将来」どちらを選ぶ? 「私たちは、これまでとは違う新しい生き方を追い求めていく必要があります。この本で提案しているのが、そこそこ働き、企業に縛られず。自分の生活を生き生きさせていく「プア充」という生き方です。私も、大学を辞めた後、数年のあいだかなり貧しい生活を強いられました。仕事がなく、年収が200万円に満たない年もありました。――「あとがき」より 年収300万円だからこそ、豊かで幸せな毎日! 『葬式は、要らない』の著者がストーリー形式で描く、現代版「少欲知足」のススメ。 -
未来の選択 僕らの将来は、政策でどう変わる?
政治のことはよくわからないから、政治家たちに任せておけばいい。選挙に行っても誰に投票すればいいかよくわからない。というか、誰が当選したって同じでしょ? どうせ何も変わらない。だから、自分には関係ない。 そんなことを思っている人もいるかもしれない。でも、そんなことはない。自分には関係ないと思い選挙に行かなければ、政策はどんどん投票率が高い人たちに向けたものになってしまい、より政治が遠くなってしまう。政治家たちは当選するために、確実に投票してくれる人々に対する政策を打ち出していくからだ。 選挙では何も変わらないと思う前に、自分たちの手で、日本の未来を変えることについて考えてみてほしい。それはつまり日本に住む自分たちの将来を考えることでもあるからだ。 自分たちの将来のために、今、日本の政治問題をどのようにとらえて、何を考えればいいのか。政治の争点といわれるものに、いったいどんな意味が隠されているのか?そもそも自分自身はいったい、どんな考えを持っているのか。 本書は、そういった疑問を紐解くためのキーノートだ。 具体的には、日本政策学校という学び舎に集った私たちが考えた、7つの論点、「政治主導と官僚制」「税金と社会保障」「景気対策」「雇用問題」「原発とエネルギー問題」「憲法改正と徴兵制」「TPPと外交」に関して、基礎知識と問題意識を共有し、政策について解説や識者の意見をまとめた。さらに、それぞれの政策においての簡単な質問を用意し、それに答えると自分の立ち位置がわかる「政策ポジション図」を作成した。各政党や政治家、識者などのポジションもわかるようになっている。また、それぞれのポジションにおける代表的な意見も掲載してある。それぞれの問題について、持論を整理、明確化し、日本の将来の選択を進めるものになるはずだ。 そして、最後に私たちが考える、明るい日本の未来像を描くために大切な2つの「ボーダレス」を紹介している。 本書が、みなさんが政治や社会のこれからについて考え、自ら“未来の選択”をするきっかけとなれば幸いだ。 -
官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪
霞が関でくすぶっていた役人が日本を牛耳っている! 首相秘書官→総理の分身 首相補佐官→影の総理の影 官房副長官→政権の守護神 森友・加計学園問題に象徴される一連の官僚の不祥事は、官邸の指示の結果なのか忖度の結果なのか。そしてなぜ、安倍政権は数々の不祥事を起こしても磐石でいられるのか。その二つの謎を解くカギが、これまでの政権にはいなかった「官邸官僚」の存在である。首相の分身といわれる今井尚哉首相秘書官、菅官房長官が絶大な信頼を置く和泉洋人首相補佐官、内閣人事局長を務める元警察官僚の杉田和博官房副長官……。出身省庁でトップになれなかった役人が官邸の威光を背景に霞が関を牛耳る異様な実態と不透明な行政の闇を抉り出す。 第一章 総理を振り付ける「首席秘書官」 第二章 影の総理の影「首相補佐官」 第三章 政権の守護神「警察官僚」 第四章 破壊された日本の頭脳「財務官僚」 第五章 「文科省」次官候補の裏口入学事件 第六章 封印された「地検特捜」 第七章 霞が関を蹂躙する「内閣人事局」 第八章 官邸外交で蚊帳の外の「外務省」 第九章 官邸に潜む落とし穴 -
平成風雲録 政治学者の時間旅行
政治学者は見た! 平成の政治家とこの国の姿 安倍政治の本質とは。「天皇生前退位」の舞台裏は。現場を歩き、時代の証人の語りを引き出す。時代を見ぬく目を養う御厨流政治道場。 ・安倍政権は「やってる感」の政治なのである ・災害が常態化した日本に必要な視座とは ・「天皇生前退位」の道を拓いた有識者会議 ・明治・昭和・平成の三十年を比べてみると ・なぜ平成の役人は公文書を廃棄するのか ・私人として沖縄問題に臨んだ「開発天皇」 ・「権力の館」を映像化して見えてきたこと ・野中広務、堤清二、中村隆英、岡崎久彦、西部邁、佐藤誠三郎、粕谷一希……縁深く懐かしき人々の肖像 (本書より) -
憲法が変わるかもしれない社会
戦後日本で、かつてなく改憲の可能性が高まるいま、「知ってるようで知らない」憲法について本質を理解するための決定本。 長谷部恭男、片山杜秀、石川健治、森達也、国谷裕子、原武史――憲法を巡る各テーマを豪華ゲストらと共に徹底的に考えた、高橋源一郎の白熱講座へ、ようこそ! ・憲法は条文がすべてではない!? ・9条は意味論と語用論に分けて考えよう ・立憲主義は民主主義と対立し得るもの? ・大正デモクラシーから国家総動員体制にいたった流れ ・天皇の「おことば」が突きつけた問題とは? 社会の「分断」を越えた対話のために――土台となる決定本がここに。 -
発達障害 工夫しだい支援しだい 私の凸凹生活研究レポート2
大人になってアスペルガー症候群と診断された著者の人気書籍第2弾。発達障害が引き起こす凸凹エピソードなどを漫画とともに紹介。なぜ苦手なのか、どうしたら対応できるのかを分析・解説する。発達障害だからできることを考える当事者どうしの対談も必読。 -
バナの戦争
「ハリー・ポッター」シリーズのJ.K.ローリング推薦! 「残酷さと恐怖のまっただなかで生まれた 愛と勇気の物語――これは、想像もつかない 世界を生き抜いた少女の証言です」 現代版「アンネの日記」と話題の感動手記! 「今夜、わたしは死んじゃうかもしれない」 シリアのアレッポから激しい内戦の状況をTwitterで世界に発信していた 当時7歳(現8歳)の少女、バナ・アベドの手記。 平穏な日常を戦争と爆弾によって破壊された、少女と家族の運命は? 【世界中のメディアが注目! 】 ◎「現代のアンネ・フランク」(ワシントンポスト紙) ◎タイムズ誌が選ぶ「ネット上で最も影響力がある25人」に選出 ◎日本でもNHKスペシャルや朝日新聞「天声人語」が著者を紹介 【世界中が注目した! 心に迫るツイートの数々】 「ただ、こわがらずにくらしたい」 「おねがいだから、わたしたちの子ども時代をうばわないで」 【読書好きの少女の目線で見た戦争の姿と前を向くことば】 「ドカーン! という音がしたあと、何かが割れた。 拍手みたいだけれど、もっと大きな音だ」 「こわいときでも、同時に勇気は出せるの。 わたしにはわかる。だって、その日から何度となく、 そんなことがわたしに起こったから」 「希望を捨てないで。 わたしなんて、3ヶ月爆撃が続いてもあきらめなかった。 だってつらいときは、希望が人生そのものだから」 -
北朝鮮の終幕 東アジア裏面史と朝露関係の真実
◆北のミサイルは脱中国のためである ◆朝鮮半島危機の原因は米露の対立! ◆玄洋社、黒龍会の血脈である著者が贈る、渾身の北朝鮮論 ◎中国派の粛清によって確立した金正恩体制! ◎大日本帝国の残滓国家としての北朝鮮の闇とは!? ◎ポツダム国家からの脱却が東アジアの平和を導く! ◎東学党の乱からわかる北朝鮮の真意! ◎国際社会の圧力などでは北は決して屈しない! ! ◆朝鮮半島の成立史から導かれる歴史の真実 ・北朝鮮で再評価が始まった金玉均 ・清国からロシアに奪われた朝鮮 ・李容九と『大東合邦論』 ・内田良平と李容九の出会い ・緊密化する北朝鮮とロシアの経済交流 ・中国に期待するアメリカの迷妄 ・核開発に動いて暗殺された朴正煕大統領 ・中国派の粛清によって確立した金正恩体制 ・対立と融和を組み込んだパルチザン式外交 ・日本に祟り続ける朝鮮という幽霊 ■なぜ、北朝鮮は日本に対して、威嚇行動をとり続けているのでしょうか? また今も尚、解決をみない日本人の拉致を、なぜ北朝鮮は繰り返してきたのでしょうか? 自国の国民を飢えさせ、自由を奪い、他国への戦争行為をし続ける北朝鮮はなぜ、この様な国家になったのでしょうか? 本書はその分析を深めるために、二部構成とし、 第I部は金正日体制から金正恩体制における現代の北朝鮮について。 第II部に北朝鮮という国家の成立史にその根拠を求めて、論じております。 ソ連は北朝鮮を傀儡国家として成立させ、仕上げるために、金日成という人物を抗日パルチザンの英雄だという虚像を作り上げました。 そんな北朝鮮は、ソ連崩壊の後には中国によって経済的に支えられてきたのだという事実は誰しもが知る常識です。 本書では、朝鮮半島が南北に分断されるに至った根本的な原因である日韓併合までさかのぼり、 歴史的な考察によって、北朝鮮に対する一般的な常識よりもさらに一歩踏み込んでいきたいと思っています。(本文より) -
私がつくる「平和の文化」
聖教新聞の好評シリーズを単行本化! 現代社会が直面する諸問題解決の糸口を探るため、平和への指針と、各界の第一線で活躍する約20人のインタビューを収録。 国内外の行動する知性は何を語るのか。 生命尊厳、子どもたちの幸福、持続可能な地球、対話…など、多彩な視点で、困難な時代の「生き方の軸」を学ぶ。 <主な人物> アンワルル・K・チョウドリ(元国連事務次長)/姜尚中(政治学者)/坂東眞理子(昭和女子大学理事長・総長)/向井千秋(宇宙飛行士)/国谷裕子(ジャーナリスト)/長有紀枝(「難民を助ける会」会長)/大谷美紀子(国連子どもの権利委員会委員長)/横山だいすけ(歌手・俳優)/内田伸子(お茶の水女子大学名誉教授)/土井香苗(ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表)/野口健(アルピニスト)/竹下義樹(日本視覚障害者団体連合会長・弁護士)/井上真央(俳優)/ケビン・クレメンツ(戸田記念国際平和研究所所長)/ベティー・リアドン(平和教育研究者)/デニ・ムクウェゲ(ノーベル平和賞受賞者・医師)/エディス・エヴァ・イーガー(アウシュビッツを生き延びた心理学者)/マンペラ・ランペレ(ローマクラブ共同会長)/アンドリュー・ヤング(米国で黒人初の国連大使)/サーラ・ワイダー(米エマソン協会元会長) -
一神教の終わり 改訂版
これが、「闇の支配者(ディープ・ステート)」の 世界支配システムの“黙示録”だ! 「さらば、人間牧場!」 欧米旧支配勢力に“グレート・リセット”なんて絶対させない! いま明かされる 一神教を支配システムに利用した悪魔の血脈 その 誰も語らなかった秘密の歴史―― 唯一絶対の神を作り、それを支配体制に利用してきたのが、 私がこれまで追及してきた欧米社会の特権階層の指導者一族である。 そして、彼らの支配の帝王学が「バビロニア奴隷管理帝王学」となる。 これらが、いったい、どんな存在であり、 何を考え、どのような支配を行ってきたのか。 一神教とは何なのか。 バビロニア奴隷管理帝王学とは、いったい、どんなシステムなのか。 本書を手に取って、自分の目で確かめていただければ幸いである。(「はじめに」より) -
芝園団地に住んでいます――住民の半分が外国人になったとき何が起きるか
共存? 共生? コミュニティは誰のもの? 芝園団地をめぐる葛藤と努力は、移民社会を迎えようとする 私たち一人ひとりの羅針盤だ。 ――星野博美(作家) 2016年の米大統領選挙で排外主義の台頭を目の当たりにした著者は、 取材から帰国した後、住民の半数が外国人の芝園団地(埼玉県川口市)に移り住む。 日本人住民の間に芽生える「もやもや感」と、 見えない壁を乗り越えようとする人々を描いたノンフィクション。 芝園団地やほかの外国人集住地域に関する報道や研究は少なくない。本書に独自性があるとすれば、外国人住民が増えた地域で暮らす日本人の「感情」に焦点を当て、掘り下げようと試みたことにあると思う。 外国人に対する不安や不満といった住民感情は、否定するだけでその人たちの心から消えていくものではない。向き合い、そうした感情を生み出す根源を探る。そのことに意味があるはずだという思いは、この団地に住む中で、そして世界でますます反外国人・移民感情が広がる中で強まっていった。(「あとがき」より) 日本人と外国人が同じ場所で暮らすとき、何が起きるのか。 住民には、どのような感情が生まれるのか。 そこで起きること、芽生える感情に対して、どうすればいいのか。 これは、そんなことを問いかけながら芝園団地で暮らす、一人の住民の記録だ。 -
【増補】新 移民時代――外国人労働者と共に生きる社会へ
外国人就労拡大への大転換、共生に正面から向き合うとき “外国人に優しい社会は他者に寛容な社会につながる――“ 政策の大転換に影響を与えた書籍の増補版刊行! 書評掲載・メディア紹介多数! 早稲田ジャーナリズム大賞(2017年) 新聞労連ジャーナリズム大賞優秀賞(2018年)W受賞! 「労働力を受け入れたつもりだったが、来たのは人間だった」。私たちの側には、彼らを人間として見、人間としてつきあう準備がまったくできていない。そして、この多様性を拒絶し、周縁に押しやって、見て見ぬ振りをする姿勢自体が、この国の経済や政治や文化が活力を取りもどす機会を失わせているのではないか、という指摘は鋭い。 ――吉岡忍氏(作家/早稲田ジャーナリズム大賞選考委員・授賞理由より一部抜粋) 外国人労働者受け入れへの一大転換と言える改定入管法が2018年に成立、翌年に施行されたが、政府の本音と建前の乖離は依然として埋まらない。大手メディアとして、いち早く外国人労働者との共生を問い大反響を呼んだ初刊版に、改定入管法施行前、施行1年後、ネパール再訪の連載を加え大幅増補。共に暮らす隣人を直視した現場からの報告。 -
にほんでいきる――外国からきた子どもたち
日本で暮らす外国籍の子どものなかに、学校に通っていない/通えない(就学不明の)子どもがいる。子どもたちはこれからの日本社会を支える一員になるにもかかわらず、教育を受ける権利をないがしろにされている。かれらはどのような状況に置かれ、どのようなことを思い、どのように生きているのか。すべての教育関係者に読んでほしい一冊。 外国人労働者の受け入れ拡大のなか、取材班は、全国の100自治体に実施したアンケート調査で、就学状況が不明な外国籍の子どもが少なくとも1万6000人いることを報道した。 継続的な取材と情報公開請求で取得した資料などに基づいた多角的な報道は、日本語教育推進のための施策に法的根拠が与えられるなど、国を動かす原動力にもなった 。2020年度新聞協会賞、2019年度新聞労連ジャーナリズム大賞優秀賞を書籍化。 -
次世代リーダーが知っておきたい 海外進出”失敗”の法則
教科書には載らないグローバルビジネスのリアルな落とし穴をバリエーション豊富なストーリーから学べる! なぜ、日本人は海外に進出すると失敗するのか? 語学力、海外経験…… こうした要素は一面に過ぎない。 会計士として数々のクロスボーダー案件の監査に取り組んできた著者が日本人が海外でのビジネスに失敗する真因と転ばぬ先の杖となるノウハウを明かす。 <注意点の例> ・外国人よりも日本人に気をつけろ ・日本式のマネジメントはパワハラ扱い ・ジョブスクリプションの読み解き方を知らないと失敗する ・コンプライアンスに関する各国の温度差に注意 ・国によっては“色仕掛け”が横行している!? etc. 【目次】 第一部 『異文化の壁』編 【1】クロスボーダー内部監査の火薬庫……異文化の衝突が組織崩壊につながる 【2】無意識のハラスメントが招く悲劇……裁判になり強制帰国 【3】愛想がいいからと信じるな……現地採用の失敗で監査コスト増 【4】職務経歴書詐欺……ジョブ型採用の落とし穴 【5】いい加減な現地法人……自国の法律を守らず問題発覚 【6】制度の違いが招いた混乱……イギリスで起きた、JーSOXへの適合ミス 第二部 『気づけぬ不正』編 【7】海外進出の罠……マレーシアへ出資も、相手は架空の会社で出資金を持ち逃げ 【8】内部監査人への色仕掛け……子会社に隠された不正 【9】アジアを見下すバブル世代……現地人に手玉にとられ、不正を見逃す 【10】一流商社も見抜けない……循環取引で数十億の架空売り上げを計上 【11】裸の王様がクラッシャーに……現地社長が力を持ちすぎ秩序が崩壊 【12】架空仕入れや横領が横行……ベトナムで事業をする難しさ 【著者】 森大輔 公認会計士・税理士・公認不正検査士 愛知県生まれ。2008年にあらた監査法人(現 PwC Japan有限責任監査法人)に入所し、各種財務諸表監査、内部統制監査(J-SOX・US-SOX含む)、内部監査・内部統制及び会計アドバイザリー業務等に従事。 2014年にPwC米国法人へ赴任、2019年にはPwC英国法人へ赴任し、ジャパンデスクの一員として各種サービス提供に従事。 2022年に森大輔公認会計士事務所を開設、2024年にSMASH国際アドバイザリー合同会社及びSMASH国際監査法人を設立。 -
中国共産党100年と台湾有事Xデー
YouTubeチャンネル登録者数37万人のジャーナリストが激筆! 「中国はアメリカを超えて本当の覇権国家になれるのか? そして、台湾有事は現実のものとなるのか? 我々が知りたかった“中国”のすべてがここにある」 坂東忠信氏(作家/外国人犯罪専門防犯コンサルタント)推薦! 中国共産党の表と裏も知り尽くした 元共産党国会議員秘書が「世界の未来」を読み解く! 日本が国力の衰退に苦しむなかで、 中国は今や日本が追いつこうと思っても 容易には追いつけないレベルの成長と発展を果たしてしまった。 しかし、繁栄を極めているように見える現在の中国も、 その内側には一党独裁の中国共産党支配による 多くの矛盾と問題が内包されている。(「おわりに」より) -
改訂版 家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル
ギャンブル問題のある人と暮らしていると、ありとあらゆる問題が降りかかってきます。 突然の借金発覚、定期預金や保険の使い込み、家族のカードを勝手に使ったり家の貴重品を持ち出す、暴言や暴力、失踪、会社のお金に手をつけた……。 いったいどうしたら?? ギャンブル依存症の人を回復につなげ、家族も安心して暮らせる方法が、ここにあります。 悩んでいる家族はもちろん、支援者も必読です。 オンライン・ギャンブルの増加や、ヤミ金の悪質化など、最新の情勢を踏まえた改訂版! (主な内容) 〇原則1 自助グループ、家族会につながろう! 〇原則2 解決のチャンスを引き寄せよう! ●対応1 定期預金や保険の「使い込み」を防ぐには? ●対応2 夫が生活費を入れない時、どうしたら? ●対応3 借金返済を焦らなくていい理由とは? ●対応4 なぜ「金銭管理」はやめるべきなのか? ●対応5 弁護士に味方になってもらうには? ●対応6 逮捕・失踪・ヤミ金の取り立て……対処法は? ●対応7 離婚や別居で悩んだら? 家族の体験/ギャンブル依存症のスクリーニングテスト/相談先リスト -
家系図でわかる 日本の上流階級
岸田家、安倍家、麻生家、小泉家、鳩山家、河野家など政界、 渋沢家など財界、そして皇室、旧宮家、旧華族……ほか 「華麗なる一族」たちの系譜 その「血脈」と「歴史」がわかれば、 政治&皇室ニュースの見方が180度変わる! 現代日本の「権力の由来」を完全追跡! 家系図27点、華族 約1000家の一覧、47都道府県の名門……など貴重データ満載! 「上級国民」という言葉が流行したが、 本当の上級国民は官僚や企業のサラリーマン重役ではない。 日本では皇室が国民統合の象徴として敬愛されているし、 政治の世界でも世界に類例を見ないほど世襲が多い。 しかし、皇室は皇位継承問題や眞子さん騒動で曲がり角にある。 政界も苦学からのし上がった菅義偉総理が登場したが、 日本有数の名門政治一家に連なる岸田文雄が後継者に決まった。 本書では、それをどう評価するかより、 日本の上級国民の世界の全貌について 正しく知ることに重点を置きたいと思う。(「はじめに」より) -
元「日本版CIA」だから書けた 日本核武装試論
元公安調査庁2部長にして 日本最強の「スパイ」と呼ばれたインテリジェンスが 日本人に贈る「最後のメッセージ」 中国、北朝鮮の核は日本人がつくった! ――「中国、北朝鮮、ロシア」の包囲網から 日本が生き残る道は、これしかない! これが、最強インテリジェンスが見た 国際情勢の「リアルな情報」だ! ●ロシア・ウクライナ戦争は「日本有事」である ●「軍拡が戦争を招く」のウソ ●すでに前提が崩れている「非核三原則」 ●1964年の東京五輪にぶつけられた中国の原爆実験 ●日本の「核報復」を恐れるアメリカ ●GHQが驚嘆した日本の原爆開発レベル ●第9条があっても他国の戦争に巻き込まれる時代 ●なぜ、中国は「台湾統一」をアピールし始めたのか ●「南北統一」がアジア有事の発火点となる ●「北朝鮮+アメリカ」vs.「韓国+中国」の時代へ 日本をとりまく状況は、まさに風雲急を告げると表現するにふさわしい。 日本列島の背後には、いま、二つの帝国主義が渦を巻かんとしています。 ひとつはウラジーミル・プーチンの新ロシア帝国主義。 もうひとつは習近平の新中華帝国主義です。 この二つの国とも核保有国だということは忘れてはなりません。 日本も自衛のための核を持つという議論も始まっていいはずです。 その実現には憲法改正以上の高いハードルが待っているでしょう。 本書の読者にも強い抵抗感があるかもしれない。 しかし、あえてその可能性に関して 読者とともに考えてみようと、本書を書きました。(「はじめに」より) -
このからだが平和をつくる ケアから始まる変革
車椅子から、生命に対する暴力にNOと言う 生命に優劣をつける優生思想も、戦争も根は同じ。「争えない体」を持つ私たちが生きること、それ自体が平和への歩み――。障害当事者として、女性として、親として、果敢に街に出、発言してきた著者が語る車椅子からの平和論。 ※本書は大月書店刊『このからだが平和をつくる――ケアから始まる変革』の電子書籍版です。 【目次】 はじめに――「障害」という字と平和 1章 重度訪問介護で平和をつくる 1 介助とは何か 2 介助が制度になるまで 3 介助と子ども 2章 人類は生き延びられるか 1 全ての命が生き延びるために 2 差別とは何か 3章 このからだが平和をつくる 1 健常と障害 2 脱施設化に向けて 3 いのちに対する暴力に抗う おわりに 【著者】 安積遊歩 あさか・ゆうほ 1956年、福島県福島市生まれ。骨が弱いという特徴を持って生まれた。22歳のときに親元から自立。アメリカのバークレー自立生活センターで研修後、ピアカウンセリングを日本に紹介する活動を開始。1996年に40歳で娘を出産。優生思想の撤廃や、子育て、障害を持つ人の自立生活運動など、さまざまな分野で当事者として発言を続ける。著書に『癒しのセクシー・トリップ』『車イスからの宣戦布告』(以上、太郎次郎社)、『いのちに贈る超自立論』(太郎次郎社エディタス)、『多様性のレッスン』『自分がきらいなあなたへ』(以上、ミツイパブリッシング)、共著に『生の技法[第3版]』(生活書院)等がある。 -
スパイ
ロシアの次にくるのは、中国共産党だ! 元警視庁刑事、通訳捜査官、外国人犯罪対策講師が徹底追及! スパイ活動によって日本は中国に完全支配され、既に政財界に政治工作人脈を確立されている! スパイを検挙できない「特定秘密保護法」 文化交流から判明した偽装「民主活動家拠点」 日本国内の人脈を把握している中共とその協力者 中国「国防動員法」が発令された場合はどうなるか? 日本学術会議と中国科学技術協会の蜜月 日本端子株式会社と太陽光発電の実態 政治家に接近する工作員の手口とは? 必要とされる日本の「スパイ防止法」 -
差別はたいてい悪意のない人がする 見えない排除に気づくための10章
私たち誰もが「悪意なき差別者」になりうる——韓国で16万部のベストセラー邦訳! あらゆる差別は、マジョリティには「見えない」。日常の中にありふれた排除の芽に気づき、真の多様性と平等を考える思索エッセイ。韓国で16万部突破のベストセラー!【推薦】望月優大(「ニッポン複雑紀行」編集長)、小島慶子(エッセイスト)、伊是名夏子(コラムニスト、車いすユーザー)、清田隆之(桃山商事代表) 【目次】 プロローグ あなたには差別が見えますか? I 善良な差別主義者の誕生 1章 立ち位置が変われば風景も変わる 2章 私たちが立つ場所はひとつではない 3章 鳥には鳥かごが見えない II 差別はどうやって不可視化されるのか 4章 冗談を笑って済ませるべきではない理由 5章 差別に公正はあるのか? 6章 排除される人々 7章 「私の視界に入らないでほしい」 III 私たちは差別にどう向きあうか 8章 平等は変化への不安の先にある 9章 みんなのための平等 10章 差別禁止法について エピローグ わたしたち 訳者あとがき 解説 韓国における差別禁止の制度化とそのダイナミズム(金美珍) 【著者】 キムジヘ 韓国・江陵原州大学校多文化学科教授(マイノリティ、人権、差別論)。移民、セクシュアル・マイノリティ、子ども・若者、ホームレスなどさまざまな差別問題に関心を持ち、当事者へのリサーチや政策提言に携わっている。 尹怡景 韓国・ソウル生まれ。韓国語翻訳者。訳書に『夢を描く女性たち イラスト偉人伝』(タバブックス)。 -
「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし
日韓関係ってなんでモヤっとするんだろう? 現役大学生による日韓関係「超」入門書 K-POPなどをきっかけに韓国に興味をもち日韓関係の歴史を学び始めた学生たち。しかし、ネットや家族・友人の言葉になんだかモヤモヤ。それはなぜか、自問し、語りあい、モヤモヤの根源を探りつつまとめた日韓関係「超」入門書。【推薦】北原みのり、吉田裕 【目次】 第1章 わたしをとりまくモヤモヤ 第2章 どうして日韓はもめているの? 第3章 日韓関係から問い直すわたしたちの社会 第4章 「事実はわかったけれど……」,その先のモヤモヤ 【著者】 加藤圭木 1983年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科准教授。朝鮮近現代史。著書に『植民地期朝鮮の地域変容——日本の大陸進出と咸鏡北道』(吉川弘文館,2017年)ほか。 一橋大学社会学部加藤圭木ゼミナール 日韓近現代史を中心に 、平和や人権をめぐる問題、東アジアの諸問題などについて、ゆるくまじめに学んでいる。 -
日本のSDGs それってほんとにサステナブル?
「ロゴだけSDGs」になってませんか? 官民挙げて推進されるSDGs。でも中には疑問符がつく例も…? 本当に持続可能な社会をつくるには、「ロゴだけ」ではない本質を見極める目が市民にも必要。各分野の日本の現状と取り組み例を紹介しながら問題提起する。 【目次】 はじめに——モヤモヤする、日本のSDGs 第1章 SDGsは何をめざしているのか? 第2章 これでいいのか? 日本のSDGs [インタビュー]ニールセン北村朋子さんに聞く デンマークがSDGs先進国である理由 第3章 日本とSDGs 八つの論点 [インタビュー]井田徹治さんに聞く 日本は環境危機とどう向きあうべきか? 第4章 パートナーシップで貫く七つの実践例 [インタビュー]田中信一郎さんに聞く SDGs時代の持続可能なまちづくり おわりに——できない理由よりできる方法を探す 【著者】 高橋真樹 ノンフィクションライター。平和協同ジャーナリスト基金奨励賞受賞。放送大学非常勤講師。国内外をめぐり、持続可能性をテーマに取材・執筆を続ける。エネルギー関連の著作に『ご当地電力はじめました!』(岩波ジュニア新書)など。 -
これからの男の子たちへ 「男らしさ」から自由になるためのレッスン
男の子にこそきちんと話そう、性やジェンダーのこと。 「男らしさ」の呪縛は何歳から始まる? わが子をセクハラ加害者にしないためには? 性差別に怒りを燃やしつつ男子2人を育てる弁護士ママが悩みながら考えた、ジェンダー平等時代の子育て論。 【対談】 小島慶子(タレント・エッセイスト) 清田隆之(桃山商事代表) 星野俊樹(小学校教師) 【目次】 1章 男の子の日常にかかるジェンダーバイアスの膜 2章 男の子にかけられる呪い 清田隆之さん(桃山商事)に聞く 男子って、どうしてああなんでしょうか? 3章 セックスする前に男子に知っておいてほしいこと 星野俊樹さん(小学校教員)に聞く 多様性が尊重される教室をつくるには? 4章 セクハラ・性暴力について男子にどう教える? 5章 カンチガイを生む表現を考える 小島慶子さん(タレント・エッセイスト)に聞く 母親として、息子・娘たちに何を伝えられますか? 6章 これからの男の子たちへ 【著者】 太田啓子 弁護士。2002年弁護士登録、離婚・相続等の家事事件、セクシュアルハラスメント・性被害、各種損害賠償請求等の民事事件を主に手掛ける。 -
ファシズムの教室 なぜ集団は暴走するのか
気持ちいいから恐ろしい。話題沸騰の入門講義 ウェブ上で話題沸騰の「ナチスを体験する授業」の紹介を通じて、ファシズムの仕組みを解説。ナチスの大衆動員の実態、ヘイトスピーチなど身近な問題も論じる、民主主義のための新たな入門書。【 推薦】荻上チキさん(評論家)、岸 政彦さん(社会学者) 【目次】 第1章 ヒトラーに従った家畜たち? 第2章 なぜ「体験学習」なのか? 第3章 ファシズムを体験する 第4章 受講生は何を学んだのか? 第5章 「体験学習」の舞台裏 第6章 ファシズムと現代 【著者】 田野大輔 1970年生まれ。甲南大学文学部教授。専攻は歴史社会学。 -
この国の不寛容の果てに 相模原事件と私たちの時代
貧困化する日本では、命の選別も仕方ないのか? 「生産性」「自己責任」「迷惑」「一人で死ね」…… 刺々しい言葉に溢れたこの国で、男は19人の障害者を殺害した。 「莫大な借金をかかえた日本に、障害者を養う余裕はない」との理由で。 沈みゆく社会で、それでも「殺すな」と叫ぶ7人の対話集。 対談= 神戸金史(RKB毎日放送記者) 熊谷晋一郎(東京大学先端科学技術センター准教授、小児科医) 岩永直子(BuzzFeed Japan記者) 杉田俊介(批評家、元障害者ヘルパー) 森川すいめい(精神科医) 向谷地生良(浦河べてるの家ソーシャルワーカー) 【目次】 序章 私自身の「内なる植松」との対話(雨宮処凛) 1章 植松被告は私に「いつまで息子を生かしておくのですか」と尋ねた 神戸金史×雨宮処凛 2章 「生産性」よりも「必要性」を胸を張って語ろう 熊谷晋一郎×雨宮処凛 3章 命を語るときこそ、ファクト重視で冷静な議論を 岩永直子×雨宮処凛 4章 ロスジェネ世代に強いられた「生存のための闘争」の物語 杉田俊介×雨宮処凛 5章 みんなで我慢するのをやめて、ただ対話すればいい 森川すいめい×雨宮処凛 6章 植松被告がもしも「べてるの家」につながっていたら 向谷地生良×雨宮処凛 【著者】 雨宮処凛 作家・活動家。1975年北海道生まれ。反貧困ネットワーク世話人、週刊金曜日編集委員。 -
市民政治の育てかた 新潟が吹かせたデモクラシーの風
「新潟の奇跡」の立役者が明かす共闘のメソッド 「観客民主主義」を超え、この国の政治を再生するために—— 「新潟の奇跡」と呼ばれた参院選と新潟県知事選で常識を覆す勝利を導いた政治学者が、初めて体験した選挙を通じて学んだ「市民のための政治の技法(アート)」とは? 自律した市民がリードする「新しい政治」の姿、そして地方からの変革の未来図を描く。 野党共闘をめざす全国市民の必読書! 【目次】 はじめに——「観客民主主義」から「参加民主主義」へ 1章 「新潟の奇跡」はいかにして実現したか 2章 原発再稼働を問うた新潟県知事選 特別座談会 山口二郎さん×市民連合@新潟 3章 新しいデモクラシーを育てる 結びにかえて——ふたたび〈自治〉を考える 【著者】 佐々木寛 1966年香川県生まれ。新潟国際情報大学国際学部教授(政治学・平和学)。日本平和学会理事、第21期会長。 -
現代日本人の意識構造[第九版]
NHK放送文化研究所が1973年から5年ごとに実施している「日本人の意識」調査。本書はその第10回(2018年)の結果をもとに出版するものです。「生活の目標」や「人間関係」といった基本的な価値観から、「家庭」や「仕事」に対する考え方、「政治活動」や「ナショナリズム」など、様々な領域の質問要項を設定し、それを45年にわたってほぼ同じ方法で継続的に調査・蓄積してきたデータの分析は、社会学の研究者たちからも高い信頼を得ています。日本人の意識はどう変わったのか? そして、何が変わっていないのか? 時代状況や世代交代による意識の変化を明らかにしながら、日本人の「いま」と「これから」を読み解いていきます。