作品一覧 2021/03/05更新 父と娘の認知症日記 ―認知症専門医の父・長谷川和夫が教えてくれたこと 試し読み フォロー 認知症でも心は豊かに生きている ―認知症になった認知症専門医 長谷川和夫100の言葉 試し読み フォロー ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言 試し読み フォロー よくわかる認知症の教科書 試し読み フォロー 1~4件目 / 4件<<<1・・・・・・・・・>>> 長谷川和夫の作品をすべて見る
ユーザーレビュー ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言 長谷川和夫 / 猪熊律子 長谷川式スケール開発者による、認知症になった人の世界の見え方がやさしく語られている。 認知症という病の渦中にいる著者からの文章は、実体験に基づくものであり、介護者の心構えに繋がりそう。 学生ボランティアで、介護施設で認知症の方とお話したとき、大変失礼ながらぎょっとしてしまった経験を思い出し、「この...続きを読む本を読んでからお会いできていたら、何か違ったかもしれない」と思わされた。 知識的なことを言えば 授業でクライエント側として長谷川式スケールを受けた時は「めっちゃ短!」と思ったが、高齢者が受ける前提で開発されているため、体力が低下している状態での実施が考慮されているとのこと。 如何に自分目線でしか考えられてなかったかを思い知らされる。 現行の介護保険制度と成年後見制度においては、まるで存在するのが当たり前かのように語ってしまっているが、開始されてからまだ日の浅い制度であることに驚き。 以下メモ ・認知症の本質は「暮らしの障害」 ・認知症は「固定されたものではない」 ★「待つ」というのはその人に自分の「時間を差し上げる」ということ ★『もの忘れが始まって十年になる。病気になってほんとうに悔しい』『いろんなメロディーがごっちゃになって気が狂い相だ』 ・クルマの運転はぜったいやめたほうがいい ★本人抜きに物事を決めないで、置き去りにしないで Posted by ブクログ ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言 長谷川和夫 / 猪熊律子 教科書で何度も出てきた長谷川式スケールを作った人の本を読めてよかった。 自分の祖母が認知症になりこのスケールを受けた。その後病気で亡くなった。私は介護福祉士として働いているが祖母に何もしてあげることができなかった。何かしてあげていれば孫だけでなく息子や娘の顔も分からなくなるほど認知症は進まなかったの...続きを読むか。そもそもしてあげられることはあったのか不安の中なくなってしまったのではないか悶々と考えることがあった。 この本が読めてよかった。自己満足かもしれないけどおばあちゃんは苦しいばかりじゃなかったように考えられるようになった。 Posted by ブクログ ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言 長谷川和夫 / 猪熊律子 私の祖母も認知症である。その判定時にちょうどこの本に書いてあったアセスメントを受けた記憶がある。それがこの著者が作り出した長谷川式スケールだったことをこの本を読んで初めて知った。 この本の中で一貫して述べられていたことは、何ら難しいことではなかった。認知症の人を別の生き物扱いする人がいるが、認知症...続きを読むであっても当人に尊厳があることを認識し、1人の人間として接して欲しいということだった。「やさしくおだやかに 待つそして聴くこと その人らしさを大切に」長谷川先生の言葉である。 よくよく考えてみれば人と接する上で当たり前のことである。認知症になったからといって急に人格が変わったり、その人がその人でなくなってしまうわけではない。症状にはグラデーションがあり、本人でさえもその変化に戸惑い、不安を感じる。今どこなのかいつなのかどういう状態にあるのか、それがわからない本人が一番不安なのである。 といっても本人と親しい間柄にあった人間からすれば、自分のことを忘れられたりするのはなかなか堪えることなのだろう。認知症をもつ人の家族におけるエピソードで、その人の孫たちが「おじいちゃんはわからないかもしれないけど、私たちはおじいちゃんのことをよく知っている人だから安心して」と声をかけたというものがあったが、果たして自分はそうやって優しく声をかけられるのか。ゆっくりと時間をかけて考えていきたいと思わされた。 Posted by ブクログ ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言 長谷川和夫 / 猪熊律子 医療者である自分自身、認知症に偏見や思い込みがあったのだと衝撃を受ける。 認知能、感情脳、そして自分らしさだけの脳が残っていく。 「時間を差し上げる」がやはり重要なのだと学ぶと同時に、急性期病院では叶わないことへのジレンマに打ちのめされる。 それから認知症患者に目の前で、「認知機能はだいぶ低いから」...続きを読むと言った医者のことが許せない。 Posted by ブクログ 認知症でも心は豊かに生きている ―認知症になった認知症専門医 長谷川和夫100の言葉 長谷川和夫 長年認知症を専門に研究し、HDS-Rを作った医師。そんな長谷川先生か認知症を発症、そして認知症であることを公表した。認知症が特別な病気ではないと伝えたかったから。2025年、あと2年で認知症の人は700万人になるそうです。年を取ればみんな認知症になる。認知症は暮らしの障害です。周囲の関わり方次第でい...続きを読むくらでも改善できます。 長谷川先生はポシティブに認知症になった自分を受け止めている。認知症になった人の本当の痛みを知ることができたと。 私も思うに本当に自分が体験しないと真実はわからないと。でもさすがに、ならずに済むならなりたくない、これが本音、どんな様子なのかわからず不安だから。不安を解消するためにも認知症について学ぶことが必要なのではと思った。 認知症になった認知症専門医が伝えたい100の言葉。 Posted by ブクログ 長谷川和夫のレビューをもっと見る