講談社作品一覧

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  • 死者と言葉を交わすなかれ
    3.4
    貴方に この声が 聞こえる? 京大生が100%騙された 驚愕のミステリー、誕生。 ☆☆☆ 読み終えたらこんな気持ちになるなんて、思ってもみなかった(京都大学学生T) 探偵であるさくらと小竹がたどり着いた真実――だけで終わったら、どれほど良かっただろう(京都大学学生M) 死者の声なんて聞こえるはずがない。そう思っていた時期もありました(京都大学学生O) 純然たるミステリーの手つきに惚れ惚れします(京都大学学生N) ☆☆☆ “死者”と語り続けた後、彼は命を落とした――。 不狼煙さくらは探偵・箒山小竹との浮気調査中に、調査対象の死に遭遇。 一見病死だが、仕掛けた盗聴器からは“死者との会話”が流れ出してきた!?  これは自然死か、死者の呪いなのか……。 旧知の警察官に事務所廃業の脅しをかけられるなか、 真相を追う二人は予想だにしない悪意に出会う――。 デビュー二作目にして本格ミステリ大賞を受賞した天才に、あなたは絶対に騙される。
  • 死者の威嚇
    -
    愛と哀しみの人間ドラマ。社会派推理長編。関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件が六十数年を経て、突然浮上した! 過去と現在が交錯する二重、三重の深い謎と、若い女性の恋愛心理を描く長編ミステリー傑作。
  • 死者の告白 30人に憑依された女性の記録
    値引きあり
    4.2
    宮城県の古刹・通大寺では、人間に「憑依」した死者を成仏させる「除霊」の儀式が、 今もひっそりと行われている。 震災後、30人を超える霊に憑かれた20代女性と、 その魂を死者が行くべき場所に送った金田諦應住職。 彼女の憑依体験から除霊の儀式まで、一部始終を、 大宅賞作家・奥野修司(『ナツコ』『魂でもいいから、そばにいて』)が描く! <本文より> 人が死ぬとき、合理的に解釈できない不思議なことがしばしば起こる。 がんなどで死に逝く場合もそうだが、 2万2000人余という人が亡くなった東日本大震災のような過酷な状況下では尚更だろう。 しかし、いきなり霊的ともいえる予想外のことが起こると、 それを体験した人は誰にも相談できずにひどく苦しむ。 金田住職のところへ、 高村英さんが混乱状態で電話してきたのは2012年の蒸し暑い6月の夜だったが、 彼女もやはり誰にも相談できずに苦しんでいた。
  • 死者の配達人
    -
    かつて、謎めいた女性を誤殺して北アルプスに埋めた過去を持つ北尾俊也は、離婚と退職を機に贖罪(しょくざい)の旅に出た。青春の秘密を隠す現地では別件の女性が発掘され、近くの山道で死に場所を探していた中町由美子を俊也は救った。心に闇を抱える2人が追う事件。戦慄の果てに浮かび上がる恐るべき真相とは? ※本書は2002年1月に祥伝社文庫より刊行されました。住所表示などは執筆当時のままとします。(講談社文庫)
  • 死者を笞打て
    -
    鮎川哲也の作品「死者を笞打て」に盗作の嫌疑がかかる。十年前に謎の女流作家が書いた作品そっくり、というのだ。世間は非難し、仕事は途絶える。身の潔白を証明するため鮎川は女流作家を探し出し、対決しようとする。さてその意外な結末は? 実在推理作家の名が頻出する仕掛けも楽しい、軽妙推理長編。
  • 詩集 おかあさん 1
    -
    少年時代、無類の腕白坊主だった詩人・サトウハチローが、母を偲び、母と子の情愛の美しさ、深さをうたいあげた、永遠の詩集・全3巻。どの詩も読む人の共感を呼び、心に深い感銘を与えます。この第1巻には「ちいさい母のうた」「おかあさんの匂い」「秋風に母の声がある」「この世でこよなく美しきもの」など125編を収録。心のふるさと、おかあさん。この世でいちばんやさしいおかあさんの喜びや願いをうたったこの詩集は、ふるさとのように暖かく、あなたを包んでくれます。
  • 詩集 サッちゃん
    -
    ときには子供の王国に遊び、また、深く沈潜する心情の森に分け入る。あふれる詩心とやわらかな目、そしてことばへのつややかな感覚。ここにみのり豊かな世界が熟成する……。8歳から80歳までの子供と詩人の魂にたかく、なつかしく響きわたるみずみずしい詩篇の数々。数々の童謡の名作を生み出した作家の詩集。
  • 詩集「三人」
    -
    反骨の詩人金子光晴と妻・森三千代、息子・森乾が綴った詩を、光晴が手書きで私家製の詩集にまとめあげた、家族愛と戦争への嫌悪に満ちた、貴重な戦中詩集。 戦争よ。/破砕くな。/年月よ。/もつてゆくな。 父とチヤコとボコは/三つの点だ。/この三点を通る/三人は一緒にあそぶ。 (中略)三本の蝋燭の/一つも消やすまい。/からだをもつて互いに/風をまもらふ。(「三点」より)
  • 詩集 小さなぼくの家
    値引きあり
    -
    ぜいたく品といえる物は一つもないが、毎日のくらしに必要な物だけは、いちおうそろっている。それが、ぼくの家の中身である……。だが、タケシの心には、暖かな家族によって築き上げられた立派な家があった。タケシ一家の生活をテーマに、親子・姉弟の心のふれあいを、ほのぼのとしたタッチでうたいあげた物語詩集。赤い鳥文学賞・野間児童文芸賞受賞作品。
  • 思春期
    完結
    4.0
    15さい――。それは明日への希望にみちあふれ、恋にあこがれる季節。双葉(ふたば)を中心として、池雪(ちせつ)学院につどう若者たちの青春は、今まさにはじまろうとしている……。学園を舞台に、その青春をたからかにうたいあげる感動作!!
  • 思春期
    3.6
    1巻1,265円 (税込)
    「未来が明るい、なんて、だれが決めたのでしょう。」「若さはすばらしい、なんてだれが決めたのでしょう。」―。「行きたくない場所は、学校」そして、家に帰っても「ふすまのような扉がついている勉強部屋に逃げ込む」毎日。「自分には価値がなく、生きていてもしかたがないのでは」という暗い気持ちで日々を送る中学生の「わたし」。不安、後悔、劣等感、秘密、孤独、嫉妬、自己嫌悪―。小手鞠るいが描く直球思春期小説。
  • 思春期学基本用語集
    値引きあり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 思春期学の確立に向け、融合領域性から生じる用語の多義性・多様性を整理統合した共通言語を整備し、学術集会や学術誌への発表にあたっての用語活用指針となることを目的とする用語集。380語を掲載。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 思春期シンドローム(1)
    完結
    4.0
    女子高生は、最強だ! よく学び、よく遊び、笑って怒ってたまに泣く! アラサー独身高校教師・花田が見つめる、十人十色な日めくり思春期風景。 友情、恋愛、将来の夢……日常生活のあるあるネタから、誰しも身に覚えがある中二病ネタまでを、みずみずしく切り取る話題作! どこから読んでも楽しめる、ひとくちサイズのショート・オムニバス形式でお届け!
  • 思春期のアスペルガー症候群
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 不思議な「心」のメカニズムが一目でわかる 《講談社こころライブラリーイラスト版》 【子どもたちの悩みを正しく理解し、問題を解決する決定版】 友達と同じように行動できない、相手の気持ちがわからない、自分は「ふつう」じゃないの!? 障害を自覚しはじめる思春期に子どもたちが直面する悩みとは? 豊富なイラストで子どもたちのこころの変化を解説し、適切なサポート法をアドバイスする一冊。 (まえがきから) 本書では、自己形成がおこなわれる大事な思春期に、アスペルガー症候群の子が劣等感に苦しんだり、自己否定的な考えに陥ったりしないようにするためのヒントを紹介しています。友達への仲間意識から恋愛感情、そして性欲まで、思春期に子どもたちが直面する、みずみずしく、それゆえに複雑な感情の、受け止め方のヒントです。 アスペルガー症候群の子が、周囲の無理解な対応や、家族や友達との衝突に悩み、青春の輝かしい時期を悲しみのなかで送ることのないよう、本書を役立てていただければ嬉しく思います。 【本書のおもな内容】 第1章 思春期独特の悩みとは [行動特徴]ほかの子にあわせて行動できない/こだわりが強い子だと言われる [思春期の悩み]自分は「ふつう」じゃないと感じる 第2章 友達と対等に付き合いたい [自意識]自分は人より劣っていると思いこむ/人の意見に耳をかそうとしない [ケンカ・対立]ほかの子のミスを執拗に指摘する/金銭トラブルに巻きこまれやすい 第3章 恋の仕方がよくわからない [恋愛感情]相手の気持ちを考えずにアプローチ/発達障害の人は、結婚できるのか [性の意識]マンガの通りに交際しようとする/手がふれあうことにストレスを感じる 第4章 将来への不安がぬぐいきれない [挫折感]不登校・ひきこもりになって苦しむ/感情表現ができず、家庭内暴力に [将来への不安]自分にあった仕事がわからない/不安をつのらせ、うつ病になる子も 第5章 家族や友達に理解してほしいこと [本人の思い]命令しないで、話を聞いてほしい/公私の境界線をはっきり知りたい/理解してくれる相手に出会いたい ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 思春期飛行(1)
    値引きあり
    3.5
    全1巻330円 (税込)
    好奇心×戸惑い=思春期! Kissが贈る期待の新鋭・江本晴が描く、素敵で不思議な青春オムニバス物語! 大人でもない、子どもでもない。そんな宙ぶらりんの一時期。誰もが少しの間だけ空を自由に飛べる――。キラキラしたその限られた時間、彼らは全力で飛び、すてきな宝物を手に入れる。瑞々しい想いあふれるオムニバス、6編収録!!
  • 思春期飛行 プチキス(1) #1 パチンコ玉とスニーカー
    完結
    3.0
    全10巻154円 (税込)
    子どもはみんな第二次性徴期を迎えると一時的に「飛べる」ようになる。ついに飛べるようになったひいちゃんのは恋する相手の元に飛んでいくが…。
  • 私小説
    3.5
    男に会うためだけに海を越える私のいじらしい性欲。南国ホーチミンのレストランで口説いたボーイと、酷寒の宵に出会ったソウルのホテルマン。高校時代の翌(あす)なき春から、痛ましい夏を経て終焉の春へ、20年にわたる恋愛遍歴。魂の放浪記はここから始まった。静かで熱く、どこまでも赤裸々に描いた自伝的恋愛小説。(講談社文庫)
  • 師匠は針 弟子は糸
    4.0
    名人死して十年。弟子がはじめて綴る鎮魂歌「この人の弟子になる!」と決めたのが18歳の時。以来、師匠が逝くまでの思い出の数々。同時に一年間の日常を記録した「ケータイ日記」を併載。落語家は忙しい。
  • 四書学史の研究(東洋学叢書)
    値引きあり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 南宋から清に至る思想史を四書学の継承とその批判克服を意図する新四書学の形成過程と捉え、新資料をも駆使して新生面を開いた力作。 【目次より】 序章 一 四書学史の概況 二 明代人と経書 一 朱子学的学習法の確立 二 明人の読書記誦 三 読書記誦による人格の陶冶 四 晩明における記誦 第一章 四書学の成立 朱子における経書学の構造 一 表裏精粗至らざるは無し 二 朱子学の論理 三 経書註繹の方法 四 四書学の構想 第二章 宋元代の四書学をめぐる政治的思想的状況 一 党禁から従祀に至る朱子学の黜陟 二 宋元思想界における四書学の位置 第三章 朱子以降における『大学』観の変遷 一 朱子の『大学』観 二 朱子以後の『大学』改訂 三 王陽明の『大学』観 四 明代末期の『大学』論議における二三の問題 五 清代の『大学』評価 第四章 四書註釈書の歴史 一 章句集注のテキストについて 二 註釈書の続成 集成書について 第五章 『四書評』の歴史 一 『四書評』について 二 『青雲堂四書評』について 三 『四書評』の余韻 第六章 晩明の四書学 一 周汝登の四書学 二 晩明の四書学 三 四書学の展開と方向性 第七章 科畢と四書学 一 講章の四書学 沿溟四書説をめぐって 二 八股文の四書学 附録 『四書正新録』姓氏・書目 『四書増補微言』新増姓氏・書目 『刪補微言』・『皇明百方家問答』引用書目 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 佐野 公治 1936年生まれ。中国哲学研究者。名古屋大学名誉教授。名古屋大学文学部卒業。文学博士。 著書に、『四書学史の研究』『王心斎』など、 訳書に、『西湖夢尋』などがある。
  • 獅子渡り鼻
    4.0
    小さな入り江と低い山並みに挟まれた土地に十歳の尊は連れて来られた。言葉が話せず体も動かせない兄と尊を、都会の狭い部屋に残していなくなった母があれほど嫌っていた田舎。豊かな自然と大人たち、霊的なるものに慈しまれ、尊は癒されていく。芥川賞受賞作「九年前の祈り」に連なる<希望と再生>の物語。
  • 四十五の男落としのテクニック モテ川柳
    2.0
    「オーバーに 立てる褒めるで イチコロよ」男子に仕掛けるモテテクニックが川柳として面白おかしく学べます!実際に覚えれば恋愛で役に立つことがいっぱい!モテ川柳+思わず笑ってしまうイラスト、さらに「人たらしのブラック心理術」(大和書房)などで著名な心理学者・内藤誼人先生による心理学的解説つき。これであなたも明日からモテ子の仲間入りです!
  • 四十七士
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 12月14日の雪の夜。赤穂浪士四十七人は、吉良の屋敷ちかくのそば屋に集結。ようやく巡ってきた主君・浅野内匠頭の仇を討つ機会にみなの胸は高鳴る! 1936年刊を現代仮名遣いで復刊。 昭和11年より出版され、昭和の子どもたちを夢中にさせた「講談社の絵本」から、選りすぐりの名作を新編集で復刊! 日本画・童画の大家たちによる本物の絵の美しさ・丹念さをご堪能ください。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 四十七大戦(1)
    完結
    3.5
    ――鳥取県。極東の島国、日本の最果てに存在するその秘境は、人口減少により崩壊の危機に直面していた。そんな消滅可能性都市である鳥取県を支えるため、日々奮闘するご当地神「鳥取さん」。忙しなくも平和だった彼の日常は、突如始まったご当地神同士の戦いによって一変する。負ければ人口流出の危機、消滅したくなければ勝つしかない。全ての都道府県を巻き込んだ首都争奪バトル、ここに開幕!! ――鳥取県。日本の最果てに存在するその秘境は、人口減少により崩壊の危機に直面していた。そんな消滅可能性都市である鳥取県を支えるため、日々奮闘するご当地神「鳥取さん」。忙しなくも平穏だった彼の日常は、突如始まったご当地神同士の戦いによって一変する。負ければ人口流出、消滅したくなければ勝つしかない。全都道府県を巻き込んだ、首都争奪バトル開幕!!
  • 四十になるって、どんなこと?
    4.0
    女を捨てたわけじゃない。結婚の可能性も、放棄してはいない――。基本は、ひとりで、楽しく生きることなのです。シングルライフを続ける女性が、40歳を目前にして、新たなチャレンジを始めた。エアロビ、ヨガに、スキンケア。何気ない日常も、ポジティブ・シンキングの著者がみれば、こんなにドラマチックになる。女に大切なものって? 女を捨てない、チャレンジングな生活!
  • 私塾で世直し! 実践! 「イジメ」「不登校」から子供を救った闘いの記録
    -
    急げ! 教育再生! 国がダメだからオレがやる!! 「学校」には頼れない! 教育者は体を張れ! 公立校で教育最前線に立ち失望した筆者が、最後に選んだ道は「私塾での世直し」だった。
  • 市場機構と経済厚生(現代経済学選書)
    値引きあり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 厚生経済学の伝統を踏まえ、ゲーム論など最新の業績を取り入れて、均整のとれた市場機構の全体像を描いた中級テキストの決定版。 【目次より】 序 注意 1 序論 課題と方法 1 厚生経済学の分析上の立場 2 経済的厚生についての予備的考察 3 厚生経済学の形成 2 経済環境 1 財と価格 2 消費者  3 生産者 4 経済環境と政府 3 経済主体の最大化行動 1 市場の形態 2 効用最大化と需要関数 3 利潤最大化と供給関数 4 非協カゲームのナッシュ均衡 4 資源配分の効率性の条件 1 資源配分の効率性の基準  2 部分均衡型モデルと効率的資源配分の条件 3 生産物モデルと効率性の条件 4 端点解を許す場合の効率性の条件 5 価格機構と資源配分 1 競争市場と資源配分 2 競争市場の効率性 3 厚生経済学の第二基本定理 4 基本定理の経済的意義 5 市場の失敗 6 補償原理と分配問題 1 個人間効用比較 2 補償原理と厚生基準 3 個人間効用比較と公平性の原理 4 コルム=フォーリーの公平性 7 外部効果と市場機構 1 外部経済効果の概念 2 外部効果を含む経済モデル 3 外部効果の補正 8 公共財の最適供給 1 公共財の概念 2 公共財と効率性の条件 3 公共財と市場の失敗 4 公共財の自発的供給メカニズム 9 非凸性と価格形成 1 非凸性と競争機構 2 外部効果と非凸性 3 企業の参入と競合可能市場 4 公共料金 5 協カゲームによる料金決定 10 不確実性と経済厚生 1 不確実性の下での経済行動 2 アロー=ドブリューの条件付財の市場 3 保険市場  4 道徳的陥 5 逆淘汰  6 オークション 11 社会的選択の理論 1 社会的選択の方法  2 社会厚生関数  3 一般不可能性定理 4 単純ゲームと社会的選択  5 社会選択関数 12 国民所得と所得分配 1 実質国民所得の評価 2 所得分配の平等の華準 3 分配の不平等の尺度 4 所得分配の平等と現実 13 寡占市場と戦略的行動 1 単一生産物モデル 2 寡占市場と企業の参入 3 企業の合併  4 参入阻止行動 5 異質財生産と寡占市場 6 消費者行動の誘因両立性 14 次善理論と経済政策 1 ラムゼイの最適課税問題 2 リプシー=ランカスターの問題 3 価格の歪みの比例的変化の効果 4 次善最適点における経済厚生の変化の評価について 5 一般的モデルによる分析 参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 川又 邦雄 1939年生まれ。経済学者。慶應義塾大学名誉教授。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。ミネソタ大学で経済学Ph.D取得。専門は、ミクロ経済学、ゲーム理論専攻。 著書に、『市場機構と経済厚生』などがある。
  • 市場経済の哲学(現代自由学芸叢書)
    値引きあり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 優柔不断で場当たり的とみえる戦後の日本人の生き方を普遍的な言葉として語る時、市場経済は一つの社会哲学たりうる――これが本書のメッセージである。自由社会の枠組としての市場経済に参加することによって、公共的なバランス感覚を身につける。それが、覇権を求めない国民が民族の相対性を自覚した時に求める実践としての哲学である。多様な生を切り拓こうとする生活者の視点から市場経済の哲学を構想する現代自由学芸の騎士がわれわれに生きる勇気を呼び覚ます。 【目次より】 序文 第一部 市場経済についての対話 プロローグ 第一章 市場経済の本質:競争・対話・コミュニケーション 問題の提起:自由競争とは? 自由競争とルール など 第二章 市場経済と市民社会:理性・空気・寛容 市場の理性と市民の理性 公共性への疑問 など 第二部 市場倫理学 第一章 市場倫理学の基礎 第一節 倫理問題について 自由のルール化と合理的信頼の形成 ジレンマの中の自己決定と信頼 第二節 市場倫理とはなにか? 市場倫理と市場原理 市場倫理と共同体の倫理 など 第二章 市場倫理の概念 第一節 市場倫理の規範構造 フェアな競争の感覚 公正の概念 企業家精神 など 第二節 市場経済の批判者達 アウタルキーの概念 市場経済の限界 第三章 市場経済と合理的信頼 合理性の概念 オープンな信頼の概念 第三部 寛容論 第一章 なぜ寛容が必要なのか? 第一節 寛容と社会参加 寛容と不寛容の深層心理 など 第二節 多元主義について 多様性と秩序 寛容の戦略 第二章 寛容の戦略 第一節 生活者の参加のための戦略 戦略の概念 参加の概念 生活者の概念 など 第二節 生活者の概念とAgencyの概念 第三章 寛容の目的 第一節 寛容の三つの立場 寛容と不信 賢慮の立場 真理の立場 など 第二節 寛容の戦略とその目的 第四章 誰がこの戦略をどのように担うのか? 第一節 戦略の担い手 自由の相互調整とミルの原理 など 第二節 《国家》と中立性 リベラルな中立性について 寛容の戦略と《国家》の中立性 第三節 寛容の限界 寛容の限界 不寛容と原理主義 注 参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 桂木 隆夫 1951年生まれ 。法学者。学習院大学法学部教授。早稲田大学政治経済学部卒業、東京大学大学院法学政治学研究科基礎法学専攻博士課程修了。法学博士。専門は、法哲学・公共哲学。 著書に、『自由と懐疑、ヒューム法哲学の構造とその生成』『自由社会の法哲学』『市場経済の哲学』『自由とはなんだろう』『ことばと共生』『保守思想とは何だろうか』などがある。
  • 史上最強S系カレシ!
    完結
    -
    書道を嗜むイケメン古文教師は、筆運びをカラダで覚えさせちゃう……!? ――いつだって自分勝手で強引で、なのにどうして逆らえないの……? 強引なセリフに鋭い視線……イケナイこと、もっと教えて!! <収録作品>「調教カレシ~書き初めて~」サブロウタ/「ボイコレ!」相川ヒロ/「みだらなご主人様」叶のりこ/「執事様と秘めごと」碧井サキ/「恋人はゴースト」樋口めぐみ/「君のソコは合格」asa
  • 史上最強のS彼&えっち
    完結
    -
    超人気シリーズ、相川ヒロの「ボイコレ」が登場!名門エリート男子校生に一目惚れした女の子の恋は!? そして「S彼」といえば絶対コレ!叶のりこの「みだらなご主人様」!風邪で弱ったご主人様をオモチャにしたら、なんと!?さらに描き下ろし3作品も!モテ男とのエスカレートH、克間彩人「ピアス」。初体験を描く、鳥飼茜「オトナ前夜」。新鋭・樋口めぐみの「P.S.Lovers」も配信♪別フレ厳選のセクシー☆コミックがあなたを悩殺!
  • 史上最強の実践数学公式123 読んで使える数学公式集
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    読みながら公式の意味と使い方をマスターできる。センター試験では、限られた時間の中で問題を正しく、速く解くという苛酷な作業が要求されます。羅列された公式をただ問題に当てはめるのではなく公式の本来持っている機能や働きを理解して使うことで、より公式の力が発揮できるようになるのです。入試問題の対策と攻略に役立つ公式集の決定版。(ブルーバックス・2009年12月刊)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 史上最強の論理パズル : ポイントを見抜く力を養う60問
    値引きあり
    3.9
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 史上最強レベルの論理的思考能力が身につく。「『この文は偽である』さて、この文は真、それとも偽、それとも…」。単純そうに見えて錯乱しやすい問題を解くことでものごとを理詰めで考える力がつく60問。(ブルーバックス・2003年11月刊)
  • 史上最高!おうちイタリアン イタリア人夫にほめられたレシピだけ!
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★★和食しか作れなかった日本人主婦が奮起!イタリア人夫が泣いて喜んだシンプルイタリアンのレシピ★★ ★★目からウロコ!「カルボナーラに生クリームは使わない」「ジェノベーゼにバジルは使わない」「パスタは大鍋でゆでなくていい」本場イタリアンのコツ大公開!★★ ★★Instagramで1000万回動画再生された「本物カルボナーラ」のレシピも!★★ もともとはザ・和食しか作れなかった「ありのママ」さん。コロナ禍に日本で結婚したナポリ出身の夫が、毎日の和食に母国の味を恋しがっていることに気づき、イタリアの義母や義妹に電話でレシピを伝授してもらうことに。「美味しいイタリアンはハードルが高い」と思い込んでいたのに、本場のイタリアンは意外なほど、使う食材も手順もシンプルなことを発見。今や日々料理するのはイタリアン。 ただ、本場の味をおうちで再現するには押さえるべきポイントがいくつかあるのは事実。食べるものにうるさいイタリア人夫が絶賛し、SNSでの発信でも大好評のレシピの数々を、イタリアンファミリーに教わった秘伝のコツとともに公開します。 【構成】 はじめに ~和食しか作れなかった私が イタリア人夫にほめられるイタリア料理を作れるようになった理由 Capitolo1 毎日作りたい!パスタ 本物カルボナーラ トマトスパゲッティ ペペロンチーノ ボンゴレ ペスカトーレ 本格ボロネーゼ パスタ・ジェノベーゼ パスタ・ペスト ブロッコリーパスタ ズッキーニパスタ 明太子バター えびトマト 小松菜ベーコン Capitolo2 からだにやさしいスープ&リゾット イタリア風ポトフ トルテリーニ風水餃子 赤くないミネストローネ 帆立てのリゾット スナップえんどうリゾット Capitolo3 かぶりつきたいパニーニ サルシッチャのパニーニ なすトマトパニーニ さつまいもベーコンパニーニ Capitolo4 おつまみにも!サラダ&副菜 トマトブルスケッタ 最強ブラータ 塩レモンカルパッチョ 生マッシュルームサラダ たことじゃがいものサラダ 青海苔ゼッポリーネ 生ハムコロッケ なすのチーズ焼き Capitolo5 パパッと出来上がり!メイン料理 イタリアン豚カツ アクアパッツア サーモングリル ささみレモンバター ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 史上最大の大量絶滅では何が起きたのか? 生物種の96%がいなくなった!? ペルム紀末の大量絶滅の謎
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    約2億5000万年前、史上最大とされる大量絶滅が起きた。海棲生物では生物種の96%が絶滅したという研究もある。シベリア・トラップの火山活動が原因とされているが、大量絶滅のメカニズムについてはまだわからないことが多い。しかも、海と陸、無脊椎動物と脊椎動物、植物では、絶滅の起きたタイミングや規模に差があるようなのだ。従来の研究では、海棲生物、それも化石が多く残っている無脊椎動物の研究が中心となっていた。本書では、海棲無脊椎動物の研究からだけでは見えてこない、生物界全体にとっての、ペルム紀末の大量絶滅を描き出していく。そもそもペルム紀とはどんな時代だったのか? ペルム紀末には何が起きたのか? 三畳紀には生物とそれらを取り巻く環境はどのように回復していったのか? 史上最大の大量絶滅という大テーマを包括的に扱った野心的な一冊。 目次 序章 そのとき何があったのか? 第一部 前夜 第一章 境界前の席巻者 単弓類 第二章 黎明期の登場者 陸棲爬虫類 第三章 古き良き・・・・・・ 両生類 第四章 消えゆく海の主役たち サカナ 第五章 海底の窓から見ると 軟体動物 第二部 世界をまたいで 第一章 植物が紡ぐ 第二章 昆虫が紡ぐ 第三部 新たな時代 第一章 時代を譲る 単弓類 第二章 時代を握る 陸棲爬虫類 第三章 勃興する 海棲爬虫類・両生類 第四章 新世界のメンバー サカナたち 第五章 世界の目撃者たち 軟体動物・棘皮動物 終章 そのとき何があったのか?
  • 市場の経済思想(現代経済学選書)
    値引きあり
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 市場活動をルールの下での競争というゲームとして統一的に考察。古代以来の反市場思想を歴史的・批判的に分析した問題作。各務賞受賞。 【目次より】 まえがき 1 経済と市場 1 稀少性の出現 2 余分なものとしての経済 3 稀少性への挑戦 4 稀少性に対処するための社会システム 5 競争 6 市場 7 市場をめぐる経済思想 2 交換・貨幣・市場ゲーム 1 交換 2 交易と市場の起源 3 交換ゲーム 4 交換に先立つもの 5 交換の正義 6 貨幣 機能主義的アプローチ 7 貨幣 経済人類学的アプローチ 8 貨幣 情報システム論的アプローチ  9 貨幣と市場ゲーム 3 反市場思想および経済的自由主義のプロトタイプ 1 アリストテレスの正義論 2 利得は不正であるという説 3 マネー・ゲームは不自然であるという説 4 利子の否定 5 司馬遷の経済的自由主義 6 国家独占をめぐる問題 4 市場ゲームと正義 1 トマス・アクイナスの正義論 2 「交換の正義」再論  3 「公正価格」 4 中世の商業 5 商業利潤の根拠 6 利子をめぐる議論 7 「分配の正義」 8 ゲームの 「公正」 と初期条件の問題 5 「搾取」と「剰余」 1 市場ゲーム と利得 2 マルクス的「搾取」の概念 3 「剰余」の概念 4 「剰余」としての人間 5 交換システムにおける「剰余」 6 マネー・ゲームと「利潤」 6 「見えざる手」 の世界と 「ユートピア」 1 『蜂の寓話』 のパラドックス 2 自生的な社会的秩序  3 「見えざる手」 4 自然的秩序形成のメカニズムと「共感」 5 「見えざる手」の失敗 6 「市場の失敗」 7 反市場社会としての「ユートピア」 7 市場と国家 1 国家とその経済的役割  2 プラトンの「国家」 3 市場ゲームの抑制者としての国家 4「富国強兵ゲーム」 のプレーヤーとしての国家 5 経済的自由主義と国家 6 再分配ゲームの仲介者としての国家 7  国家による市場の制御 8 資本主義というゲーム 1 「マネー・ゲーム」としての「資本主義」 2 「資本主義」は不公正なゲームか 3 「搾取」についての再論  4 「反資本主義」のモデル 5 「社会主義」という名の「国家独占資本主義」 6 資本主義の否定がもたらす「国家の失敗」 7 非資本主義的市場経済としての「市場社会主義」の可能性 8 資本主義の「精神」 9 経済思想のドラマ 1 古代・中世の反市場の思想 2 「重商主義革命」と「アダム・スミス革命」 3 正統・異端・無神論 4 「ケインズ革命」以後 5 主要なパラダイムの比較 6 市場の擁護と資本主義の擁護 参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 竹内 靖雄 1935~ 2011年。経済学者。成蹊大学名誉教授。東京大学経済学部卒業、同大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。専門は、経済思想史、経済倫理学。 著書に、『マルクスの経済学』『経済学の認識』『経済学とイデオロギー』『競争はなぜ必要か』『日本型市場社会の知恵』『父性なき国家・日本の活路』『経済倫理学のすすめ』『市場の経済思想』(東京海上各務記念財団最優秀図書賞受賞)『正義と嫉妬の経済学』(山本七平賞受賞)『迷信の見えざる手』『国家と神の資本論』『イソップ寓話の経済倫理学』『世界名作の経済倫理学』『ミステリの経済倫理学』『経済思想の巨人たち』『「日本」の終わり』『諺で解く日本人の行動学』『「脱」宗教のすすめ』『チームの研究』『国家という迷信』『得する生き方 損する生き方』『衰亡の経済学』『法と正義の経済学』『あなたも「リーダー」になりなさい』『戦争とゲーム理論の戦略思考』など、 訳書に、D・ジョナス、D・クライン『幼稚化の時代1・2』G・ハーディン『サバイバル・ストラテジー』などがある。
  • 市塵(上)
    4.0
    貧しい浪人生活から儒者、歴史家としてようやく甲府藩に召し抱えられた新井白石は、綱吉の死後、六代将軍家宣となった藩主とともに天下の経営にのり出していく。和漢の学に精通し、幕政改革の理想に燃えたが、守旧派の抵抗は執拗だった。政治家としても抜群の力量を発揮した白石の生涯を描く長編感動作。
  • 私人警察(1)
    完結
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    元警察官・麻木蓮二。妻子をストーカーに殺された経験から、ストーカー逮捕のみを目的に生きるようになる。目的遂行のためならどんな犠牲も構わない! 変態ストーカー専門の"警察を越えた警察"!! 常識破りの"ノンポリス"アクション!!
  • 死水
    値引きあり
    -
    俺の川で何かが起ころうとしている!? 宮城県の伊豆沼で発見された男の変死体、それが始まりだった。早瀬は仙台郊外の幽川でリバー・キーパー(川の管理人)を務めていたが、ある日1匹のブラックバスを釣り上げたことから、環境破壊を企てる悪意の存在を知る。そして川のオーナー大道寺の失踪や放火事件が起こり!? 乱歩賞作家によるアウトドア・サスペンス。(講談社文庫)
  • システム生物学入門
    値引きあり
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 生物・数学・物理の全学徒に満を持して推奨する、決定版のテキスト! 遺伝、酵素反応、代謝、進化、生態系など、 生命現象に通底する「法則」や「原理」を、数学と物理の視点から導く。 前提とするのは、教養課程で学ぶ微分積分と線形代数のみ。 熱力学や統計力学、生物学を学んでいない学生も通読できるよう、 徹頭徹尾「self-contained」に記述した。 広大なフロンティアへの第一歩がここにある! 【専門家、教育者から絶賛の声】 「この一冊で生物学のアレになれる! 生物の複雑さを捉えるエッセンス」 ――柳田敏雄(大阪大学栄誉教授・名誉教授/日本学士院会員) 「この本があればもっと早く生物の世界にのめり込んでいたのに。数学と物理の生き生きとした姿が楽しめる一冊!」 ――ヨビノリたくみ(教育系YouTuber) 【目次】 第1章 システム生物学とは何か 第I部 システム生物学序説 第2章 システム生物学のための力学系入門 第3章 システム生物学のための熱統計力学入門 第II部 細胞のシステム生物学 第4章 ウルトラセンシティビティ 第5章 キネティックプルーフリーディング 第6章 走化性システム 第7章 概日時計システム 第8章 生命システムにおける普遍性 第III部 代謝のシステム生物学 第9章 代謝反応のモデリング 第10章 フラックスバランス解析の基礎 第11章 フラックスバランス解析の応用 第12章 代謝のダイナミクス 第IV部 進化・生態系のシステム生物学 第13章 数理生態学の基礎 第14章 生命進化の数理モデル 第15章 遺伝的アルゴリズムと適応度地形 さらに勉強するために ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • シス×トラ
    値引きあり
    3.5
    学年一の才女・神宮寺一妃の成績を超えてしまった蘭丸は、彼女に恨み妬まれ学生生活は地獄と化した。そんな時、知らぬ間にロシアで再婚していた父が新しい家族を連れてくる。美少女・リディはすでに大学を卒業し、七カ国語を操る天才少女……兄として何をすべきかと蘭丸は苦悩する。リディはすっかり蘭丸に懐き、財力を使って同じ高校に無理矢理編入。それからというものリディvs神宮寺、天才vs才女の醜い争いが始まり……。
  • 静かな生活
    3.9
    精神の危機を感じて外国滞在を決意した作家の父に、妻が同行する。残された3人の兄弟妹の日常。脳に障害を持った長男のイーヨーは"ある性的事件"に巻き込まれるが、女子大生の妹の機転でピンチを脱出、心の平穏が甦る。家族の絆とはなんだろうか――。〈妹〉の視点で綴られた「家としての日記」の顛末に、静謐なユーモアが漂う。大江文学の深い祈り。
  • 静かなノモンハン
    4.5
    昭和14年5月、満蒙国境で始まった小競り合いは、関東軍、ソ蒙軍間の4ヵ月に亘る凄絶な戦闘に発展した。襲いかかる大戦車群に、徒手空拳の軽装備で対し、水さえない砂また砂の戦場に斃れた死者8千余。生還した3人の体験談をもとに戦場の実状と兵士達の生理と心理を克明に記録、抑制された描写が無告の兵士の悲しみを今に呼び返す。芸術選奨文部大臣賞、吉川英治文学賞受賞の戦争文学の傑作。
  • しずかな日々
    値引きあり
    4.3
    おじいさんの家で過ごした日々。それは、ぼくにとって唯一無二の帰る場所だ。ぼくは時おり、あの頃のことを丁寧に思い出す。ぼくはいつだって戻ることができる。あの、はじまりの夏に――。おとなになってゆく少年の姿をやさしくすこやかに描きあげ、野間児童文芸賞、坪田譲治文学賞をダブル受賞した感動作。
  • 静かな町の夕暮に
    値引きあり
    5.0
    大スターを含む映画のロケ隊が、山あいの町に滞在し、静かな町を熱くした。やがて彼らが去ったあとに、地元高校演劇部員指田法子の母と大スターとのロマンス、そして演劇部員の女子高生への殺人事件が残される。大人のおもわくと少女達の夢が交錯し、意外な展開へ! 現代の少女群像を描く、さわやか推理。
  • 静かなる凱旋
    -
    秋田県鹿角の旧家の当主・青山吉之助は、日露戦争の講和が叫ばれる今、鹿角遺族会会長として遺族を引き連れ上京し、知遇を得た桂太郎と交渉して、講和阻止を申し入れるつもりだ。かつて鹿角が盛岡藩領だった頃、金で武士の株を買った金上侍と蔑まれ、戊辰戦争では奥州の争乱に巻き込まれ、日露戦争では大切な長男を失った。幕末から明治――時代が動き、社会が変わる時期を、壮大なスケールで描いた渾身の書き下ろし長編小説。
  • 静かに、ねぇ、静かに
    3.6
    海外旅行でインスタにアップする写真で“本当”を実感する僕たち、ネットショッピング依存症から抜け出せず夫に携帯を取り上げられた妻、自分たちだけの“印”を世間に見せるために動画撮影をする夫婦――。SNS短編3部作。
  • しずかの山(1)
    完結
    4.5
    山は巨大な密室だ! 山岳ガイド・高遠静(たかとお・しずか)が真実に迫る――。【神の山 マチャプチャレ】ヒマラヤ山脈で『神の山』として登頂を禁じられたマチャプチャレに、登山家ジアンは初登頂し、一躍時の人となる。しかし、同じ時期にマチャプチャレを目指したモーリスは消息不明に。二人の間に何があったのか? それとも……。前人未到の地で露(あらわ)になる極限の人間心理と真実とは?
  • 雫峠
    3.9
    神山藩が舞台の『高瀬庄左衛門御留書』『黛家の兄弟』『霜月記』に連なる最新作。 国を棄てるかもしれぬ。 だが俺が知らぬ顔したら、義妹は死ぬ。 武士の理にあらがった二人の逃避行を描く表題作を含む、 四季薫る神山の原風景と、そこに生きる人々の気品が漂う作品集。 山本周五郎賞作家が織りなす、色とりどりの神山のすがた。 「半夏生」 国の堤を支える父と弟。彼らの背中は清く大きかった。 「江戸紫」 藩主の病が招く騒擾を防ぐ妙案はいかに。 「華の面」 能を通じて思い知る、同い年の藩主の覚悟。 「白い檻」 神山の厳冬。流刑先での斬り合いに漂う哀愁。 「柳しぐれ」 町を駆ける盗人の、一世一代の大仕事。 「雫峠」 神山を出ると決めた、二人の間に芽生えた思い。 ~「神山藩シリーズ」とは~ 架空の藩「神山藩」を舞台とした砂原浩太朗の時代小説シリーズ。それぞれ主人公も年代も違うので続き物ではないが、統一された世界観で物語が紡がれる。
  • 沈まぬ太陽
    値引きあり
    -
    福岡の八幡市に住む平凡な一家。近くには動物園があって鳴き声も聞こえる、のどかな生活をしている。娘の一人は東京の大学を出て、銀座の百貨店に入社が決まっていたが、頼んでいた戸籍謄本を両親が取り忘れていたことから、上京せざるをえなくなった母親が昔の恋人と偶然の再会したことで……。普通の家族の幸せを描いた、『糞尿譚』が芥川賞を受賞した作家による傑作長編。
  • しずまれ! ヴィンセント(1)
    5.0
    高校に入学した秋良キミエ。中学時代は創作活動に没頭し、鏡の世界の呪われし姫・キミュエルという自己投影したキャラになりきっていた。そんな地味でボッチだった過去と決別してキラキラした高校生活を送りたいと願っているが中学時代に生み出した薔薇の騎士ヴィンセント(創作キャラ)がある日突然目の前に現れる。ヴィンセントは騎士の使命感から、姫(キミエ)を守ろうと頑張るが、キミエの望む青春には不要の存在だった…。
  • 沈める鐘の殺人
    4.0
    名門女子学園に赴任した若い女教師は、いきなり夜の池で美少女を救うことになる。折しも、ひと気のない園内で鐘が暗く鳴りはじめた……。不吉な予感は適中した。この学園には過去に怪事件があり、現在まで尾をひいているらしいのだ。女教師の前に出現する奇妙な出来事、奇妙な人物! ホラーの雰囲気ただよう青春推理長編。
  • 刺青・性・死 逆光の日本美
    3.0
    刺青、それは閉ざされた美である。暗黒のゆえに極彩の美である。秘めよ、秘められよ、開かれてはならない。いつの日にも俗物への、体制への、衝撃であらねばならない――。生命に彫り込まれた虚構、解脱を拒否した無頼の詩語。それはいかにして芸術に高まったのか。異端美の系譜を追究し続けた著者による、日本刺青の精神史。
  • 「姿勢の体操」で80歳まで走れる体になる
    4.0
    「『姿勢の体操』で走りを変えてみませんか?」金メダリスト高橋尚子さん推薦! 無駄のない疲れない動きを楽々体得。誰でも記録や年齢の壁を破れる。30年以上現役で走り続ける女子マラソンのパイオニアが編み出したエクササイズで、プロ選手が体得した動きが身につく!
  • 姿勢のふしぎ しなやかな体と心が健康をつくる
    値引きあり
    3.8
    はじまりは、脳性マヒの人の動かないはずの手が催眠術で動くことの発見だった!催眠術なしでこの動きを保つにはどうすればよいか?これを追究する中で開発されてきた「臨床動作法」は、肢体不自由者の体の動きの向上はもちろん、健常者、高齢者の体調を整え、リハビリに有効なばかりか、スポーツ競技者の身体意識を高め、うつ病やノイローゼなどの心理的不調の改善にきわめて効果的であった。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 私説聊斎志異
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    官吏の登竜門である科挙の試験に生涯落第し続けて、その鬱屈をバネに幻想怪異譚『聊斎志異』16巻を書いた、清代の蒲松齢。著者・安岡章太郎は、己れの屈折した戦時下体験をこの作者に重ね合わせつつ、回想小説風に筆を進める。時代と社会と個人の根っこの関係を自在に描いて、人間存在の不可思議な面白さを生きいき剔出する。後の『流離譚』などの作品とも通ずる名篇。
  • 視線
    -
    強盗にピストルを突きつけられたとき、その銀行員は、隣席の同僚に視線を走らせたという。そのために、同僚は、非常ベルに手をかけつつ射殺された。なぜ、彼は視線を走らせたのか。刑事が抱いた疑惑の到達点には何があったか。人間の微妙な心理、悪の衝動を、練達の手腕で描いた日本推理作家協会賞受賞作の表題作と、そのほか6編。
  • 私戦 本田靖春全作品集
    -
    暴力団員を射殺後、静岡県寸又峡の温泉旅館に人質13人を盾にたてこもった。1968年に発生した金嬉老事件は、本人がメディアに出演する「劇場型犯罪」として世の中を騒がせたが、著者が注目したのは別の点だった。犯人の金嬉老が人質解放の条件として、「韓国人・朝鮮人蔑視発言をした警官の謝罪」を求めたことである。しかしマスコミはこれを積極的に採り上げることはなかった。著者はこのアングルから事件の深層に迫っている 【解説:後藤正治】
  • 自然科学の歴史
    3.5
    地質学者として大学の教壇に立った著者は、多くの学生が、高校の自然科学4教科、地学・物理学・化学・生物学のうちの二つくらいしか履修していないことに気付いた。しかし、自然科学のさまざまな分野を独立の学問として学ぶだけでは、その学問の意味を本当に理解することはできない。全体を見渡す「自然科学史」の視点から、個別のテーマが自然科学の発達史のなかでどんな位置にあるかを知ることが必要なのである。 本書は、この4分野をそれぞれ、宇宙・地球観の歴史、物質観の歴史、技術の歴史、生命観の歴史に区分し、人間と科学・技術の歴史として描き出す。 古代、どの文化圏でも、最初に生まれた科学は天文学と医学だった。古代ギリシアの自然哲学に始まったヨーロッパ科学は、中世にはアラビア人が伝統を受け継いで発展させ、シチリア島やスペインでそれらをヨーロッパに伝えた。一方、古代以来、中国の科学と技術はヨーロッパを凌いでいたが、中世末期に中国から伝来した技術を背景に、ヨーロッパにルネサンスと科学革命が起こる。やがて産業革命は蒸気機関と、さらに電気の時代を生み出していく。そして20世紀末に至り、人類は核エネルギー開発による放射能汚染と、遺伝子操作という「神の領域」に触れる難題を抱え込むようになったのである。『自然科学史入門』(1998年、東海大学出版会刊)を改題して文庫化。 目次 まえがき 序章 科学史概観 第一章 宇宙・地球観の歴史 1 古代自然哲学における天文学 2 ニュートンによる天体力学の完成 3 二〇世紀初期までの地球観 4 現代の宇宙論 5 二〇世紀後半の地球観 第二章 物質観の歴史 1 哲学的原子論と錬金術 2 科学革命と近代的原子論・分子論 3 有機物質の化学 4 物質の究極的構造の解明│現代物理学の誕生と発展 5 二〇世紀後半の合成有機化合物 第三章 技術の歴史 1 技術の起源と古代の技術 2 中世から近世初期の技術 3 産業革命と技術の近代化 4 電磁気学の発展とその応用 第四章 生命観の歴史 1 古代・中世の医学 2 生物学の近代化 3 産業革命後の生物学 あとがき 自然科学史年表 人名索引
  • 自然真営道
    -
    上に立つ者の驕りが、世の乱れを生む! 階級社会批判・エコロジー思想の先駆と称される、江戸時代の比類なき思想家による諫言の書。 江戸中期、封建社会の低層たる農民の生活を根拠としながら、独特の時代批判をものした安藤昌益。万物の根本原理を説く「大序」、孔子ら聖人の作為を暴く「私法儒書巻」、記紀の誤りを糺す「私法神書巻」、階級社会を批判し、理想社会への道標を示す「法世物語巻」「真道哲論巻」――主著のエッセンスを通して明らかになる、「土の思想家」昌益の核心。 野口武彦氏による詳細な解説に加え、管啓次郎氏によるエッセイも収録!  * * * [本書の内容] ○エッセイ 昌益の道、土の道 管啓次郎 ○自然真営道 安藤昌益 ・大序 ・私法儒書巻(抄) ・私法神書巻(抄) ・法世物語巻(抄) ・真道哲論巻(抄) ○解説 土の思想家 安藤昌益 野口武彦 ○年譜
  • 自然哲学序説
    3.0
    自然を研究する学問は自然科学だけではない。自然について哲学することは可能であるし、また、その必要もある。本書はそのことを示したもので、これは自然哲学と呼ばれる学問である。自然とは何か。自然の中で人間はいかに生きるべきか。現在、人間の文明が自然の逆襲を受けて自然と人間の関わり方が問題になり、その責任が問われかけている。自然の本質と生命の意味を哲学的に説いた注目の書下し。
  • 自然と人生
    値引きあり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 哲学者にして宗教学者の著者が、日々の生活の中で出会う自然へと思いを馳せ、郷愁、憂い、歓び、悲しみなどを、滋味溢れる文章で綴るった珠玉のエッセイ集。 【目次より】 渋民に啄木をおもう 寂しき処 『愛のかたみ』について 秋の夜 野烏を飼う 早春の小鳥 ―つの思い出 夏の小烏 或る詩人の肖像 自然への道 甲山ロープウェー設置反対について 甲山を守る会の活動(一) 自然美の破壊と宗教 甲山を守る会の活動(二) 自然美というもの 顔について 野烏のさえずり ふるさとにて 祈りの伝統 自然への思慕 墳墓 自己確立の問題 内的必然性ということ 句集『城下』について 学園の自然 己が日を数うること 友の死 伝統の喪失 新しい人間の形成 シュトルムの世界 ヘッセの世界 享楽主義の風靡 人間を見る経験 放鳥記 死と学問 兄の死 春の花 あとがき 久山 康 1915~1994年。哲学者、宗教学者。関西学院大学元院長、同名誉教授。京都帝国大学文学部哲学科卒。 著書に、『自然と人生』『現代人と宗教』『近代日本の文学と宗教』『落暉にむかいて』『文学における生と死』『四季折りおりの歌 現代の秀句・秀歌の鑑賞』『人間を見る経験』『ヨーロッパ心の旅』『人に会う自己に会う』など、 訳書に、キェルケゴール『愛は多くの罪を掩ふ』キエルケゴール『野の百合・空の鳥』『キエルケゴールの日記』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 自然にひそむ数学 自然と数学の不思議な関係
    値引きあり
    5.0
    自然には、楽しい数学がいっぱい。身のまわりの木や草花、古代の遺跡や絵画、本やカード……、さらには私たちの美意識までも、数学と深いかかわりをもっています。円周率、黄金比、ピタゴラスの定理、フィボナッチ数、フェルマーの大定理等々。自然と数学の不思議な関係を、楽しいエピソードで紹介します※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 自然の哲学史
    4.0
    「自然(nature)」というと、どんなイメージが浮かぶでしょう。海や森、動物や植物たちのおだやかな光景? 台風や地震など、災禍を及ぼすものを思う人もいるかもしれません。いずれにせよ、そこにある「自然」は人間に、そして「人為」に対立するものと捉えられています。人為による自然の破壊といった表現は、その対立を前提にしていると言えるでしょう。では、人間は自然に含まれていないのか。自然とは人間と無関係の対象として捉えることのできないものなのでしょうか。 本書は、こうした素朴な問いが哲学の端緒から現代までを貫いていることを示し、各時代に捉えられてきた「自然」がいかに変化してきたのかを描き出す壮大な試みです。プラトン、アリストテレスの古代ギリシアに始まり、古代ローマ、中世、ルネサンスを経て、17世紀のベーコン、デカルト、ライプニッツ、スピノザに至る流れを追ったあと、そこに共通する〈一なる全体〉という自然のイメージが取り出されます。このイメージの問い直しは、18世紀のディドロやルソーによって本格的に開始されたあと、カントを経て、19世紀のニーチェで頂点に達するものです。続く20世紀以後の現代に至って、自然のイメージは決定的な変容を遂げます。それが〈自然かつ人為〉という矛盾した表現をするほかない「自然」です。本書は、それをシモンドンやドゥルーズといった思想家の検討を通して明らかにし、歴史が哲学の思考に追いついていくさまを明らかにしていきます。 多くの研究者から信頼される著者がついに解き放つ待望の単著。渾身の思想劇! [本書の内容] 第I部 1 古代ギリシア哲学の自然と人為(1) 2 古代ギリシア哲学の自然と人為(2) 3 古代ローマ期から中世までの自然/技術 4 自然の逆説 5 非自然的なものの自然性 6 デカルト、ライプニッツ、そしてスピノザ 7 自然/人為という区分の手前で 第II部 1 ディドロの技術論 2 ルソーにおける自然と技術 3 アリストテレス再考 4 〈一なる全体〉としての自然(1) 5 〈一なる全体〉としての自然(2) 第III部 1 「神すなわち自然」 2 〈一なる全体〉としての自然を語らないこと 3 一八世紀に哲学史的断絶は存在したのか 4 〈一なる全体〉としての自然の復興? 5 「カオスすなわち自然」 第IV部 1 生命と技術 2 〈自然かつ人為〉としての自然 3 哲学に追いついた歴史 4 非人間的な〈自然〉 第V部 1 現代における自然哲学の条件 2 前-個体的存在と個体化 3 シモンドンと自然の概念 4 〈一〉以上のものとしての自然 第VI部 1 自然概念の第一の局面 2 自然概念の第二の局面 3 〈自然〉のカテゴリーの提示としての自然哲学
  • 自然法と洞見知 トマス主義法哲学・国法学遺稿集
    値引きあり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「トマス主義の憲法学」「トマス主義の法哲学」の先行著書での諸テーマを改めて吟味し直し、存在論的基礎の現代的有効性を検証すると共に、中南米世界の憲法学や国法学の周到な検討・評価を展開した水波朗の遺稿集。 法哲学研究における「自然法」「国家」「倫理」「実定法」を実例とその根源を解明する。 【目次】 第一篇 法哲学・社会倫理学  第一章 マリタンの文化哲学 第二章 オントロギーとメスナー倫理学 第三章 自然法における存在と当為 ヨハネス・メスナーの倫理学体系に即して 第四章 現代社会とキリスト教社会論 ヨハネス・メスナー理解のために 第五章 共同善の存在論的基礎づけ ヨハネス・メスナーによる 第六章 ペレルマンの哲学 新しい自然法論? 第七章 H・L・A・ハートと自然法 第二篇 憲法学・国法学 第八章 宗教的自然法・教会・国家 第九章 人間の尊厳と基本的人権 第十章 日本国憲法解釈論と二十世紀の哲学 新カント派観念論の奇異な残存 第三節 日本国憲法解釈論 第十一章 イグナシオ・ブルゴアの憲法理論 第十二章 所有権の存在論とエヒード制度 メキシコ合衆国憲法第二十七条をめぐって 水波朗 略歴と業績目録 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 自然法論
    値引きあり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 本書は「ばら戦争」最中の一四六一-六三年頃、王座裁判所首席裁判官の経験もあるジョン・フォーテスキューによって、ランカスター朝ヘンリ六世の権原を擁護するという実践的意図の下に書かれたものである。イングランドにおける従来の相続法準則によれば、ヨーク朝による王位継承権の主張が有利であったため、フォーテスキューは「被相続人たる国王に男子直系卑属が存在しない場合に、娘およびその子たる孫と国王の弟のいずれが王位継承権を有するか」という――現実の王位継承争いがその応用問題となるような――形で問題を設定し、自然法を準拠法として「弟」に有利な結論を導き出す。詳細な訳註を付した本訳書は、一九世紀の刊本と一六世紀の残存写本(Lambeth MS 262)の厳密な校合に基づく決定版。 【目次より抜粋】 凡例 覚書 第一部 自然法の本質について 第一章 ここで著者は、その執筆の理由を示す。 第二章 これは法に属する問題ではあるが、著者は他の諸分野の援助を拒むものではない。 第三章 この問題の解決は、カノン法あるいはローマ法以外の法を必要とする。 第四章 モーセの手を介して律法が与えられるまで、自然法のみが但界を支配していた。 第五章 自然法は他のすべての人定法にまさっている。 第六章 メルキゼデクは自然法の下でのみ王とされた。 〔省略〕 第四〇章 いかにして正義の名が人の名に等しいものとさせられるか。 第四一章 ここでは、始源的正義が自然的正義といかに相違するかを見よ。 第四二章 自然法は何故に神に属すると言われ、また神法の娘と言われるのか。 第四三章 人定法の神法に対する関係は、月の太陽に対する関係のごとくである。 第四四章 ここでは、神法の目的と人定法の目的が問われ、それが示される。 第四五章 知性を通して活動する意思の目的は二つある。 〔省略〕 第二部 至高の諸王国における継承権について 第一章 提起された問題において正義が裁判官として選ばれ、立てられる。 第二章 王の娘の権原 第三章 王の娘が主張した最初のことに対する王の孫の返答 第四章 王の娘が主張した第二のことに対する〔王の〕孫の返答 第五章 イスラエルおよびユダの王国において、女達は決して継承権を有してはいなかった。 [省略] 第七一章 慣習は、上位のものを知らない王国において女が継承することを可能としない。 訳者あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 フォーテスキュー,ジョン 1394~1480年。イギリスの法学者、政治家。 著書に、『イングランド法の礼賛について』、『イングランド王国の統治について』、『自然法論』などがある。
  • 自然法論 (歴史学叢書)
    値引きあり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 本書はナチスの弾圧にも屈しなかった20世紀ドイツ最大の法制史家が、第二次大戦直後、その深刻な体験に裏づけられた豊かな法思想のすべてを語った講演の邦訳である。内容は簡潔な自然法思想史であると同時に、独自の現代自然法論であり、自然法=正義はけっして死滅しないという著者の信念が力強く表明されている。 【目次】 凡例 目次 自然法論 序論 一 自然法理念の現象形態 二 自然法の古典時代 三 自然法の現代的意義 訳註 訳者あとがき ミッタイス,ハインリッヒ 1889~1952年。ドイツの法制史家。ハイデルベルク大学、ミュンヘン大学、ベルリン大学で教授を歴任。専門は、ヨーロッパの比較法史、法制史。 著書に『封建法と国家権力』『中世盛期の国家』『自然法論』『ドイツ法制史』『ドイツ私法史』 『法制史の存在価値』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 自然魔術
    4.0
    イタリア・ルネサンス後期に活躍した自然探求者・技術者の著作。古代ローマの学者プリニウスの『博物誌』と並び称される。動植物の生成、磁石、女性美、蒸留、芳香、火薬、料理、狩猟、光学など、見聞と著者自身による実験観察をもとにした知識の万華鏡。黒魔術と言われる錬金術についても否定的に言及している。本書は博物誌としての歴史的意義とルネサンスから近代への思想的転換期を現している書物の抄訳。
  • 死相学探偵(1)
    4.0
    人間に憑いた死の影を見抜く「死視」を武器に、弦矢俊一郎が世にも恐ろしい複雑怪奇な難事件に挑む! 探偵事務所を開業したばかりの俊一郎のもとを、最初の依頼人・内藤さやかが訪れる。アイドル顔負けの容姿を持つ彼女は、俊一郎に「死神の呪いを解いてほしい」と懇願する。 さやかは急逝した婚約者の遺産を巡る骨肉の争いに巻き込まれており、俊一郎が「死視」すると、彼女の体は死相に取り憑かれていた――。 「呪い」の手を借り殺人を繰り返す犯人を、 死相学探偵・弦矢俊一郎はどう追い詰める!? オカルト×本格推理。大人気ホラーミステリ、初コミカライズ第1巻!
  • シゾイド人間 内なる母子関係をさぐる
    -
    調子がよく、それぞれの場面にふさわしい人物を演じてはいるが、ぶつかり合ったり争ったりすることを通しての、激しい愛や憎しみの結びつきがない――同調的引きこもりという、現代人の心理特性を鮮やかに分析して「シゾイド(分裂)人間(schizoid person)」像を提示し、人間の心の成り立ちをさぐる、話題の名著。抑うつ人間・モラトリアム人間・シゾイド人間と変わりゆく現代人の心理を鋭く分析し、その日本的特性を具体的にさぐって、新しいタイプの人間たちを鮮やかに描く。現代人の典型「分裂人間」を初めて説く!
  • 死体置場は空の下
    -
    親切、確実、迅速、果敢、そして誠実をモットーとする久里十八探偵事務所。最低の料金で最高の調査、久里十八はあなたの味方です、などと格好のいいことをいっているが、腕のほうはなんとも頼りない。いつもフリーの私立探偵・佐久の力によって、事件が解決されている。この対照的な二人のコンビが活躍する、コメディ仕立ての連作推理小説。
  • 死体化粧人
    -
    東京都監察医務院の医務官として、仕事にかまけて家庭を顧りみなかった垂水鋭一は、妻を自殺へと追いやった。妻の死を機に退官し葬儀社の嘱託となり、第二の人生を遺体修理師の仕事に賭けた。そして自殺や事故死の無残な遺体を繕い直す修復作業の際に発覚する不審点をもとに、隠された犯罪を発き、事件を解決していく。物体と化した死体の無言の訴え、そこに隠された謎、そして惨死の裏の疑惑。異色の短篇ミステリー集!
  • 死体を買う男
    3.7
    乱歩の未発表作品が発見された!? 「白骨記」というタイトルで雑誌に掲載されるや大反響を呼ぶ――南紀・白浜で女装の学生が首吊り自殺を遂げる。男は、毎夜月を見て泣いていたという。乱歩と詩人萩原朔太郎が事件の謎に挑む本格推理。実は、この作品には二重三重のカラクリが隠されていた。奇想の歌野ワールド!
  • シタインデスケド。(1)
    完結
    4.4
    全2巻594円 (税込)
    「女の子だってしたいんです…。」好きな男の子とキスがしたくて、間接キスをしたら別の男の子に見つかっちゃって…? 再会した元カレは大人っぽく変身していて、思わず昔の恋がよみがえってしまって…? 誰にも言えない妄想を募らせる4人の女の子の夢のような恋を描く刺激いっぱいのオムニバス・ラブストーリー!
  • シタインデスケド。 プチデザ(1)
    完結
    3.9
    全8巻154円 (税込)
    「女の子だってしたいんです…。」好きな男の子とキスがしたい! そんな妄想から、つい彼の飲みかけのジュースに間接キスをしちゃった…けど、それを別の男の子に見つかっちゃって…? 第1話「彼とキスしたい。」を収録。
  • 舌切雀
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 怪我をした雀を助けたおじいさん。しかし、おばあさんは米で作ったのりを食べてしまった雀に腹をたて、雀の舌を切ってしまう。昭和10年代に一流の日本画家によって丹念に描かれた「講談社の絵本」を現代仮名遣いで再現。 昭和11年より出版され、昭和の子どもたちを夢中にさせた「講談社の絵本」から、選りすぐりの名作を新編集で復刊! 日本画・童画の大家たちによる本物の絵の美しさ・丹念さをご堪能ください。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 下ごしらえなし!凍ったまま調理!史上最ラク フリージング大革命
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 えっ、青菜も生のまま冷凍できる!?冷凍の常識が変わる「ダイレクトフリージング」で作る節約レシピ103 part1ダイレクトフリージングおすすめ食材BEST5/part2野菜のレシピ ブロッコリー、にんじん、キャベツなど15種/part3肉や魚介の節約食材のレシピ鶏肉、豚肉、合いびき肉、鮭、豆腐など16種
  • 親しき仲にも冷却あり
    4.0
    「プリーズ」と「サンキュー」と「エクスキューズ・ミー」は、英会話の最初にマスターすべき3点セット。この3語だけでも上手に使えたら、これだけで旅が何倍も楽しく明るくなってくる。都会に生きる大人の恋愛を描いて私たちを魅了した大輪の花の森瑤子さん流、素敵な英会話のワンポイント・アドバイス。
  • 親しめぬ肌 佐野 洋 推理傑作選
    -
    新婚旅行中の花嫁が「私は愛されない妻です」という遺書を残し、北海道・登別温泉の地獄谷へ身を投げた。新郎の女関係を匂わせた抗議の自殺なのか? 新郎はその事実を強く否定し、愛人に擬せられた女性も潔白を主張する。そして事件は意外な経過をたどり、巧妙に仕組まれた計画は功を奏したかに見えたが、意外な陥し穴が待っていた。表題作ほか10編収録の傑作群。
  • したたか 総理大臣・菅義偉の野望と人生
    3.3
    緊急出版!  第99代内閣総理大臣・菅義偉を知る一冊。秋田から出てきた若者は裸一貫から、いかにして最高権力の座を射止めたのか生い立ちから、法政大学の学生時代、横浜市議、衆院議員当選、安倍総理の右腕として「影の総理」ともいわれた官房長官時代までを、菅本人へのインタビューや地元・永田町関係者らの徹底取材をもとに描く人物評伝。 はじめに 菅総理、誕生す 第一章  血涙の歴史の落とし子 第二章  集団就職の世代 第三章  小沢一郎と菅義偉 第四章  権力闘争の渦中で 第五章  安倍政権の中枢で 第六章  権力を体現する政治家
  • ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介
    4.0
    服を見ればその人のすべてがわかる──被害者の痕跡に寄り添って未解決事件の真相に迫る、乱歩賞作家の新機軸クライム・ミステリー! 東京の高円寺南商店街で小さな仕立て屋を営む桐ヶ谷京介は、美術解剖学と服飾の深い知識によって、服を見ればその人の受けた暴力や病気まで推測できる技術を持っていた。そんな京介が偶然テレビの公開捜査番組を目にする。10年前に起きた少女殺害事件で、犯人はおろか少女の身元さえわかっていないという。さらに、遺留品として映し出された奇妙な柄のワンピースが京介の心を捉える。10年前とは言え、あまりにデザインが時代遅れ過ぎるのだ。京介は翌日、同じ商店街にあるヴィンテージショップを尋ねる。1人で店を切り盛りする水森小春に公開捜査の動画を見せて、ワンピースのことを確かめるために。そして事件解明に繋がりそうな事実がわかり、京介は警察への接触を試みるが……。
  • 下町のオキテ
    3.0
    てやんでェ! 下町じゃこれが常識よ! ――下町のオキテだぁ? こむずかしいことを言う前に、うまい洋食屋を探訪し、花街・吉原に人生を学び、浴衣でキメて銭湯へくりだし、納豆・もんじゃの食べかたで殴りあいの喧嘩をする。三社祭だ、朝顔市だ、年中行事にシャシャリ出る。するってぇと、さあ見えてきた! 下町の流儀・奥義がてんこ盛りの爆笑エッセイ。
  • 羊歯行・乱蝶ほか
    -
    真夜中の散歩道、背後に視線! ――親友・三原哲郎が、天草にありえぬはずのサツマシダを採集に出かけ墜落死した、と聞いて、嬉野は疑念をもつ。三原を天草へかり立てたのは、何者かの奸策によるのでは? 友情のため、愛好するシダへの冒涜をふり払うため、嬉野が究明に動くと……。ユニークな素材で構築する、本格の名手の出世作。他に初期名作5篇を収録。
  • 史談と史論(上)
    4.0
    歴史上の人物を語っては当代随一といわれたの著者の史談・史論・随筆を上・下2巻に収録。調査の精緻、論理の正確明晰に加えて、読物としての面白さ、小説的描写を以て、歴史上の人物に焦点をあてる。上巻には、「西郷南洲の悲劇」「乱世の英雄」「武蔵の強さ」ほか、明治維新・江戸・安土桃山期の傑作23篇を収める。
  • 7月24日通り
    完結
    5.0
    爽(さわ)やかな王子様vs. 地味でイケてない私。この恋の主役になっていいの? リスボンの街並みと、少女まんがを愛するOL・小百合(さゆり)。妄想世界で満足していた毎日なのに、クリスマスの直前になって憧(あこが)れの先輩と大接近! すっごいチャンスのはずだけど、地味体質ゆえ恋から逃げ出しそうで……!? 大ヒット小説を原作とした、キュートでせつない恋愛物語!!
  • 七月に流れる花
    3.8
    坂道と石段と石垣が多い町、夏流に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城―夏流城での林間学校への招待状が残されていた。
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城
    3.5
    坂道と石段と石垣が多い町、夏流に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城―夏流城での林間学校への招待状が残されていた。ミチルは五人の少女とともに、濃い緑色のツタで覆われた古城で共同生活を開始する。城には三つの不思議なルールがあった。鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。水路に花が流れたら色と数を報告すること。少女はなぜ城に招かれたのか。長く奇妙な「夏」が始まる。(「七月に流れる花」) 夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦(てるひこ)。毎年子どもたちが城に行かされる理由を知ってはいたが、「大人は真実を隠しているのではないか」という疑惑を拭えずにいた。ともに城を訪れたのは、二年ぶりに再会した幼馴染みの卓也(たくや)、大柄でおっとりと話す耕介(こうすけ)、唯一、かつて城を訪れたことがある勝ち気な幸正(ゆきまさ)だ。到着した彼らを迎えたのは、カウンターに並んだ、首から折られた四つのひまわりの花だった。少年たちの人数と同じ数――不穏な空気が漂うなか、三回鐘が鳴るのを聞きお地蔵様のもとへ向かった光彦は、茂みの奥に鎌を持って立つ誰かの影を目撃する。閉ざされた城で、互いに疑心暗鬼をつのらせる卑劣な事件が続き……? 彼らは夏の城から無事に帰還できるのか。短くせつない「夏」が終わる。(「八月は冷たい城」)
  • 7月のおはなし 七月七日はまほうの夜
    4.0
    季節や行事をテーマにした童話のシリーズ「おはなし12か月」。  1年12か月、各月の行事や季節感をテーマにした創作童話を、12人の豪華執筆陣に書き下ろしていただきます。  七夕をテーマにした「七月七日はまほうの夜」は、ゆか、みな、りえの、女の子3人組が主人公。3人は、暑さをしのぐために行った神社で、古い小屋を見つけた。そこで出会ったおばあさんが、流れ星になって落ちてきた織姫さまだと聞かされ、「織姫さまが天に帰れますように」という願いごとを書いたたくさんの短冊を笹に飾る。すると……。 ●シリーズ「おはなし12か月」の特色 ・直木賞、野間児童文芸賞等、多数の受賞作家や、「青い鳥文庫」のベストセラー作家など、現代を代表する一流童話作家の書き下ろし。 ・物語の楽しさを味わいながら、日本の豊かな季節感に親しむことができ、その季節や行事に愛着がわきます。 ・高畠純氏、田中六大氏ほか、イラスト陣も豪華。すべての場面にイラストが入っていて、低学年から、ひとりで読めます。 ・巻末に収録した「まめちしきのページ」で、行事の背景も学べます。 ・朝読にもぴったりのボリュームです。
  • 七・錯乱の論理・二つの世界
    -
    常に世界に開かれている透徹したリアルな眼。文学・思想の至高を終生求めつづけた強靱な芸術家魂。ブリリアントな論理と秀抜この上ないレトリック。真の前衛・花田清輝の初期小説・「七」「悲劇について」、「復興期の精神」と比肩する初期エッセイ集「錯乱の論理」、「沙漠について」「動物・鉱物・植物」等の名篇を含む「二つの世界」を合わせて収録。
  • 七十人訳ギリシア語聖書入門
    -
    ギリシアが強大な力を持っていたヘレニズム時代。アレクサンドリアの七十二人のユダヤ人たちが、ヘブライ語聖書をギリシア語に翻訳しはじめたという。この通称「七十人訳」が、こそ、現存する最古の体系的聖書であり、「イエス時代の聖書」である。七十人訳聖書とはなにか。なぜ生まれ、いかにしてキリスト教を変えたのか。『七十人訳ギリシア語聖書』の訳者が、長年の研究の成果をわかりやすく解説する。
  • 七十人訳ギリシア語聖書 モーセ五書
    3.5
    前三世紀頃、アレクサンドリアの七十二人のユダヤ人長老たちがヘブライ語聖書をギリシア語に翻訳しはじめた。この通称「七十人訳」こそ、現存する最古の体系的な聖書であり「イエス時代の聖書」である。本書では当時の聖書解釈までを含めて翻訳・注解、ヘブライ語版との相違も明示する。歴史、哲学、文学、美術……すべてに通底する西洋文明の基礎文献。
  • 七十の手習ひ
    -
    吉行淳之介ら友人との思い出、上海、イスタンブールへの旅。地下鉄を乗り間違えた顛末。志賀直哉が搭乗した飛行機の謎など、文化勲章受章の著書がユーモアたっぷりに綴る、元気をくれる名随筆集。
  • 七世竹本住大夫 限りなき藝の道
    -
    三百有余年の文楽史上、最高齢の大夫の至芸とは? 「好きだからこそ、いつも一生懸命なんですわ」「まだ足りん、もう一回、人生がほしい」「基本に忠実に素直にやればいいのです」。十年以上、各地での住大夫の公演を「おっかけ」続ける仏文学者が、不世出の名人が辿りついた至高の境地に肉迫する。住大夫と三味線の野澤錦糸のインタビュー、年譜、著書・CD・DVDリストも収録。文楽の見どころ聴きどころも丁寧に解説。
  • 七世竹本住大夫 私が歩んだ90年
    -
    文楽最後の名人が90年の人生すべてを語る。昭和初期のモダン都市文化の精髄を一身に浴びて育った少年時代。中国への出征と帰国。念願の文楽入りを果たすも社会主義運動のあおりを受けて文楽界は二団体に分裂。「どさ回り」の苦難の日々の中での猛稽古。 自他共に認める不器用人間が、努力努力で遅咲きの栄光を極めるも、大阪市の補助金打ち切り問題をめぐる過労から病に倒れ、引退を決心。抜群の記憶力で語る昭和史の貴重な記録
  • 七星の陰陽師
    -
    七曜会の陰陽師・七瀬藤也は、同じ高校に通う白鳥綾香、新庄亮太、犬神嵐とチームを組み、退魔の仕事をこなしていた。そんな4人の許に、新たな任務が舞い込む。先ごろ忽然と姿を消した、七曜会の重鎮(じゅうちん)の孫・香具也の救出がそれだ。道を外れ七曜会を追われた術者・外法師の仕業と踏んだ4人は、各々手分けして調査にあたる。やがて、香具也と一緒にさらわれた少年の消息がわかり、彼の行方を追うが・・・!?
  • 七星の陰陽師 人狼編(1) 雪鬼の哭く街
    -
    七曜会に所属する若き退魔師4人組・七瀬藤也、犬神嵐、新庄亮太、白鳥綾香に新たな任務――支部長会議の警備が命じられた。さらに藤也には、犬嫌い治療のため、嵐の家での共同生活が言い渡される。一方、鬼道界から人間界に潜入した九龍は、外法師・岬ら配下の者とともに、闇魂を得るための計画を、水面下で着々と進めていた。若い想いが交差し、ひとつにまとまらない藤也たち。重要任務は無事遂行できるのか!?
  • 七人の証人 新装版
    3.8
    十津川警部は帰宅途中を襲われ、不覚にも誘拐されてしまう。彼が気付いたときには、不可思議な島にいた。島内にはある町の一角が、映画のセットのように忠実に作られていた。その島に連れてこられた十津川以外の者たちは、全員ある殺人事件の関係者だった。事件で有罪判決を受け、獄死した被告の父親が、無実を訴え続けた息子の無念を晴らすため、裁判で証言した証人七人に当時の証言を再現させると、証言の矛盾が露呈し、証人が殺される事態に。十津川は真実を見抜けるのか? 屈指の本格推理を新装版として刊行!
  • 7人の名探偵
    3.7
    全編書き下ろし新本格アンソロジー。 綾辻行人「仮題・ぬえの密室」 歌野晶午「天才少年の見た夢は」 法月綸太郎「あべこべの遺書」 有栖川有栖「船長が死んだ夜」 我孫子武丸「プロジェクト:シャーロック 」 山口雅也「毒饅頭怖い 推理の一問題」 麻耶雄嵩「水曜日と金曜日が嫌い ──大鏡家殺人事件──」
  • 七年目の脅迫状
    3.5
    中央競馬会に脅迫状が届いた。「10月2日、中山第10レースの1番の馬を勝たせよ。この要求を受け入れなかった場合には……」最初に2億円のサラブレッドが、治療法のない伝貧(馬伝染性貧血)の犠牲になった。密命を帯びた中央競馬会保安課員・八坂心太郎が北海道へ飛ぶ。『焦茶色のパステル』に続いて刊行された「競馬三部作」の二作目。そうとはいえ、トリックもネタもまったく別なのが素晴らしいところ。もちろん競馬を一切知らない読者もOKというのは三作品とも共通する。1983年刊行。(講談社文庫)
  • シチハゴジュウロク(1)
    完結
    4.8
    マガジン発!新時代青春綺譚!ラブコメ×怪奇×ミステリ!! 煩悩だらけの少年・ゴローはある日、謎の美少女しちはが、どんぶらこと川を流れているところに遭遇する。その出会いは、奇妙な"身代わり"殺人の始まりだった――!
  • シチリア・マフィアの世界
    3.0
    「シチリア。道化芝居と悲劇が絶え間なく繰り返されるその人間の大スペクタクルをよりよく理解するには、マフィアをわかる必要がある」 シチリアの過酷な風土と圧政とが育んだマフィア。大土地所有制の下で、18世紀に台頭した農村ブルジョワ層は、暴力と脅迫でイタリア近・現代政治をも支配した。謎の組織の誕生と発展の歴史を辿る。(講談社学術文庫)
  • 悉皆屋康吉
    4.0
    呉服についての便利屋であり、染色の仲介業者でもある「悉皆屋」の康吉は、職人としての良心に徹することで、自らを芸術家と恃むようになる。大衆の消費生活が拡大する大正モダニズム期には、華美で軽佻な嗜好を嫌い、ニ・ニ六事件の近づく昭和前期には、時代の黒い影を誰よりも逸早く捉える男でもあった。著者が戦時下に書き継ぎ、芸術的良心を守った昭和文学史上の金字塔と評される名作。

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