白川浩道の作品一覧
「白川浩道」の「孤独な日銀」「消費税か貯蓄税か」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「白川浩道」の「孤独な日銀」「消費税か貯蓄税か」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
日銀に10数年勤務後、いまは外資系金融機関でエコノミストとして活躍する著者による、組織としての日銀論。特に、日銀の独立性について論じられている。
【納得感のあった指摘】
・新日銀法施行後の15年間では、法の精神に反して、むしろ(政府と日銀との)共同責任体制の素地が強固となってきている。
・総裁、副総裁の同時交代の問題点:同一政府が任命するため、政策観が近いものが選出される可能性が高い。
・三重野総裁がバブル潰しに拘った最大の理由は、格差社会への抵抗。
【あまり納得できなかった指摘】
・インフレ目標の設定は、国会での審議を尽くす必要があるような重要な政策案件。
・数年もすれば、インフレ目標を3%
Posted by ブクログ
元日銀職員による、日銀についての本。日銀とはどういうものかを、日銀の基本的業務から歴代総裁の業績など、勤務中に感じたことを交えて述べている。守秘義務から、なかなか実態は明かせないのだろうが、形式的事項が多く、もう少し表からは見えない実態を知りたかったのと、個人的な見解を超えた学術的な考察がほしかった。
「再就職・転職という観点から見た場合、個性の強さが足かせになるケースもあるようです。個性の強さは適応性の低さと裏腹になっている面があるため、一般企業への再就職が必ずしもスムーズに行くわけではないからでしょう」p37
「松方正義が創設した日銀の生い立ちは、非常に簡単に言ってしまえば、「インフレの
Posted by ブクログ
恥ずかしながら元総裁かと思って購読しましたが、全然違いました、、、ただ内容は初心者にも分かるよう平易な言葉で丁寧なもの。
総裁に必要な資質はオーラと言われると、結局どこの世界でも同じなのね、とならざるを得ないが。
普通に考えれば日銀が経済政策の失点全ての責を負っている訳でない。著者は共同責任と言っているけれども、基本的には政府がその主責を負っており、その中の組織として日銀にも責があるというのが本当の姿だろう。
そういう意味でアベノミクスの3本の矢に金融政策が組み込まれた今の姿はあるべき形だろう、つまりは1本成功しただけでは十分ではない。
やはり政治こそその責任者であり、その政治を選ぶのは国民と