作品一覧 2023/11/08更新 会話を哲学する~コミュニケーションとマニピュレーション~ 試し読み フォロー 言葉の展望台 試し読み フォロー 言葉の風景、哲学のレンズ 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 三木那由他の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 言葉の展望台 三木那由他 エッセイから分析哲学への接続がきれいでとても読みやすい 筆者の個人的な話を交えながら、するりとコミュニケーション論について考えを巡らすことが出来てよい Posted by ブクログ 会話を哲学する~コミュニケーションとマニピュレーション~ 三木那由他 三木由那他さんの文章が好きになって読みやすい本を読んでいます。 『会話を哲学する』難しそうですけれど、丁寧に身近なマンガや小説などから引いた会話を使って説明されていて解りやすい。 まだまだ会話を分析する迄には全く至らないが、自分のした会話を顧みて「あぁなるほどね。こういう会話が著者があそこで書いてい...続きを読むたことかぁー」っと思い当たる時があって、結構感動もの。 マニピュレーションという著者の概念を使うと説明がしやすい会話も多い。 "おわりに"で掲げてある本にも手を出して、もう少し深く。もう少し長く会話の哲学について考えてみたいと思う。 読めば誰でも必ず得るものがあると思います。 Posted by ブクログ 言葉の展望台 三木那由他 三木那由多さんのエッセイ集。 購入してから大事に少しずつ大事に読み進めて、今日読み終わりました。 後書にもある通り書いている最中に当初は予定していなかったカムアウトのお話もあり、「実は歴史的な一冊なのではないのか!」とか勝手に興奮しながら読んでたりしてました笑 言葉に対する感性と言うか捉え方も矢張り...続きを読むプロ。一読しただけでは理解出来ず何度か戻って読み返したりネットで調べたり。 素の自分から出てくる様々な思い。考えながらいつの間にか哲学の話になっている。 きっと本当に好きでらっしゃるのですね。 最後に載っている文献も有り難い。 今後気になるもの…ポール・グライスさんの本とか読んでみたいと思います。 素敵な本をありがとうございます。 Posted by ブクログ 会話を哲学する~コミュニケーションとマニピュレーション~ 三木那由他 演劇におけるサブテキストや、スタニスラフスキーの「目的」の話と本当によく似ていて、というよりも同じもののように思えてすごく納得できる内容でした。 ふだんの会話への思考も深まるのですが、何よりも創作に携わる人(とくに演じる仕事に携わる人)はぜひ一度読んでみてほしいと思うような本です。 フィクション...続きを読む作品を見るときの脚本や画面への解像度をあげてくれるのもとっても良いところ。 Posted by ブクログ 会話を哲学する~コミュニケーションとマニピュレーション~ 三木那由他 「会話とは何を行っているのか?」を掘り下げている 情報の授受や共有というコミュニケーションでは説明できないやり取りが存在する マンガ、小説、映画などで繰り広げられる会話を例に、そのやり取りの説明など ・目次 第1章 コミュニケーションとマニピュレーション 第2章 わかり切ったことをそれでも言う...続きを読む 第3章 間違っているとわかっていても 第4章 伝わらないからこそ言えること 第5章 すれ違うコミュニケーション 第6章 本心を潜ませる 第7章 操るための言葉 コミュニケーションは表面的な情報のやり取り マニピュレーションは相手を操作するもの 会話を通じて行われていることは、「約束事を積み上げる」行為 その時点でのお互いの認識と今後の約束の合意形成 バケツリレー式コミュニケーション お互いに分かり切っている事でも明言させる意図 口に出す事で約束事にするため 間違っているとわかっていて約束するのは、表面的な約束を破らずに真意を達成するため その示唆としての会話 「伝わらない」という前提で行われる会話 伝わらないけれども、伝わっている可能性がある 「伝わっていない」という約束事を前提にした会話 自分の内心で思う「内言」とは異なる 内言は自分の中で約束事が成立してしまう 表面的にはコミュニケーションがズレていると思われる会話 しかしマニピュレーションとしては成功している 約束事を破る前提でなされる会話 約束事を守りつつ、言わない事で情報を伝える方法 マニピュレーションの実践 疑問を投げかける事で、思考に選択肢を増やす 比喩でイメージを置換する 「誤解を与えたとしたらお詫びする」という謝罪になっていない言い訳 意図的か無意識かは別として、会話の中には色々なマニピュレーションが入ってるなぁ 某大学のアメフト部の「やらなきゃ意味ないよ」「わかってるだろうな?」 某芸能事務所の「考え直して」 などはわかりやすいけど、相手の思考や行動を促すという目的であれば日常会話でも常に行われている バラエティ番組で「押すなよ押すなよ」は「押せ」の意味というのは別に問題ないけど 悪用すればパワハラなどいくらでも例が挙げられる 家庭内のモラハラもそう 今思えばあれはそういうマニピュレーションだったのかと理解できる 日常会話でも、発せられた言葉から相手の意図を勝手に読み取って会話をしているという認識ができた フィクションの会話を例にしていたけど、マンガや小説でいいなと思えるシーンはそんなコミュニケーションとマニピュレーションのズレがある場合が多い気がする Posted by ブクログ 三木那由他のレビューをもっと見る