【感想・ネタバレ】会話を哲学する~コミュニケーションとマニピュレーション~のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年04月25日

普段からなんとなく分かってると思って、見聞きしたり使ったりしてる会話を改めて考えるのが新鮮だった。「お互いに今、○○という約束ごとを作ってそれに沿って会話する」という、コミュニケーションは約束の積み重ねだというのが面白かった。特に意識してなかった分、確かになぁ…と思った。
漫画や本・ゲームから会話を...続きを読むとり上げて考えるというのも身近に感じられて読みやすかった。
マニピュレーションに関する話が印象的。本心を潜ませたり相手を操る為に使う次元の会話、マニピュレーションがもつ怖さや独特の味わい等、面白いと同時に怖くもあった。
会話について考える面白い本だったし、自分の日常にある会話をこっそり観察してみようとも思った。
かと言って、あまりに当然に使っているからいざ意識するってなると難しいだろうけど…。

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Posted by ブクログ 2024年01月18日

三木由那他さんの文章が好きになって読みやすい本を読んでいます。
『会話を哲学する』難しそうですけれど、丁寧に身近なマンガや小説などから引いた会話を使って説明されていて解りやすい。
まだまだ会話を分析する迄には全く至らないが、自分のした会話を顧みて「あぁなるほどね。こういう会話が著者があそこで書いてい...続きを読むたことかぁー」っと思い当たる時があって、結構感動もの。
マニピュレーションという著者の概念を使うと説明がしやすい会話も多い。

"おわりに"で掲げてある本にも手を出して、もう少し深く。もう少し長く会話の哲学について考えてみたいと思う。
読めば誰でも必ず得るものがあると思います。

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Posted by ブクログ 2023年12月29日

演劇におけるサブテキストや、スタニスラフスキーの「目的」の話と本当によく似ていて、というよりも同じもののように思えてすごく納得できる内容でした。

ふだんの会話への思考も深まるのですが、何よりも創作に携わる人(とくに演じる仕事に携わる人)はぜひ一度読んでみてほしいと思うような本です。

フィクション...続きを読む作品を見るときの脚本や画面への解像度をあげてくれるのもとっても良いところ。

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Posted by ブクログ 2023年11月10日

「会話とは何を行っているのか?」を掘り下げている

情報の授受や共有というコミュニケーションでは説明できないやり取りが存在する
マンガ、小説、映画などで繰り広げられる会話を例に、そのやり取りの説明など


・目次
第1章 コミュニケーションとマニピュレーション
第2章 わかり切ったことをそれでも言う...続きを読む
第3章 間違っているとわかっていても
第4章 伝わらないからこそ言えること
第5章 すれ違うコミュニケーション
第6章 本心を潜ませる
第7章 操るための言葉


コミュニケーションは表面的な情報のやり取り
マニピュレーションは相手を操作するもの

会話を通じて行われていることは、「約束事を積み上げる」行為
その時点でのお互いの認識と今後の約束の合意形成

バケツリレー式コミュニケーション


お互いに分かり切っている事でも明言させる意図
口に出す事で約束事にするため


間違っているとわかっていて約束するのは、表面的な約束を破らずに真意を達成するため
その示唆としての会話


「伝わらない」という前提で行われる会話
伝わらないけれども、伝わっている可能性がある
「伝わっていない」という約束事を前提にした会話

自分の内心で思う「内言」とは異なる
内言は自分の中で約束事が成立してしまう


表面的にはコミュニケーションがズレていると思われる会話
しかしマニピュレーションとしては成功している

約束事を破る前提でなされる会話

約束事を守りつつ、言わない事で情報を伝える方法


マニピュレーションの実践

疑問を投げかける事で、思考に選択肢を増やす

比喩でイメージを置換する

「誤解を与えたとしたらお詫びする」という謝罪になっていない言い訳




意図的か無意識かは別として、会話の中には色々なマニピュレーションが入ってるなぁ

某大学のアメフト部の「やらなきゃ意味ないよ」「わかってるだろうな?」
某芸能事務所の「考え直して」
などはわかりやすいけど、相手の思考や行動を促すという目的であれば日常会話でも常に行われている


バラエティ番組で「押すなよ押すなよ」は「押せ」の意味というのは別に問題ないけど
悪用すればパワハラなどいくらでも例が挙げられる
家庭内のモラハラもそう
今思えばあれはそういうマニピュレーションだったのかと理解できる

日常会話でも、発せられた言葉から相手の意図を勝手に読み取って会話をしているという認識ができた
フィクションの会話を例にしていたけど、マンガや小説でいいなと思えるシーンはそんなコミュニケーションとマニピュレーションのズレがある場合が多い気がする

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Posted by ブクログ 2023年08月08日

コミュニケーションを「約束の形成」と「他者への影響の付与」に分けて論じている。コミュニケーションでなされていることを理解しやすく分解している。この解釈の仕方がコミュニケーションの絶対的正解でない、一つの捉え方である点には注意したいが、良本。

・分かりきったことをそれでも言う
 約束を作ることが持つ...続きを読む威力
・間違っていると分かっていてそれでも言う
 約束を作ることで救う
・伝わらないから言える
 約束を回避しながらも、約束ができていたらを想起できる
・コミュニケーションの失敗とは
 約束を反故にすること
・本心を潜ませる
 約束が守られないことを前提にコミュニケーションし、それにより相手の行動に影響させる
・疑問、比喩とは
相手に否応なしに仮定を想起させる影響手法

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Posted by ブクログ 2023年08月01日

こういう本ってだいたいタイトルが面白そうでも、難しすぎて理解しにくいのがほとんどだけど、これはめちゃめちゃ面白いしなによりちゃんと理解できた。

会話ってなんだろうって考えたことなかった。
ちゃんと言葉にすることが大切な場面もあれば、あえて婉曲的な言葉を使った方が本心が伝わる場面もある。
普段何気な...続きを読むく使ってるテクニックだけど、これを言語化してくれたことに感謝です。
会話が難しいって感じるときよくあるから、こういうのを読んで客観的に会話を観察できるようになったらいいのかも。
とりあえずおもしろかった!
他の本も読んでみたい!

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Posted by ブクログ 2023年04月15日

会話を通して色々なことが行われているのは実際身をもって知っているものの、それらを言葉で説明するのは大変だということがわかり、さらにそれらをわかりやすく理解させてもらえるのは面白かった

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Posted by ブクログ 2023年03月21日

コミュニケーションとマニピュレーション
会話とは話者と受け手の間の約束事の形成だけど、お互いに違った約束事をすることもあるし、約束をしないこともできる
筆者の一種マニピュレーションも感じる本だと思ったけど、、、。主張が思ったよりしっかりしてた。
想像力の欠如で相手を傷つけることはしないよう意識したい...続きを読む

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Posted by ブクログ 2023年03月21日

コミュ障にはかなり重要なことが書かれていた。
・人は口にしたことに縛られる
・相手に言われたことは否定しないと縛られることになる
・仄めかす問度なら言い逃れることができる可能性がある
・敵に造語で嘲笑名を付けることで周りの人に人間ではない扱いをさせることがある

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Posted by ブクログ 2024年03月10日

日常的に行う会話という営みを、コミュニケーションとマニピュレーションという観点を持ち込んで捉えるとどういう見方ができるのか、解説してくれる。
いくつかのアニメや映画、などの登場人物たちの会話を分析する過程に、のめり込んでしまう。そして会話という行為の解像度が上がって楽しい。
哲学、という言葉がタイト...続きを読むルに入っていて読みづらいかと思ったら、全くそんなことない。読みやすさはここ最近読んだ本の中で一番だった。

会話の中でマニピュレーションは時に人を傷つけてしまう側面もある。コミュニケーションを曖昧にして約束事を後からすり替えられるようにしておくことは、話し手が圧倒的有利。しかもそれが何らかの差(権力など)がある関係で行われたら、聞き手側は泣き寝入りする傾向が多い。自分も無意識にこういったことをしていたかもしれない。
会話という行為を当たり前のように行い、会話について考えを深めないからこそ、会話をコミュニケーションとマニピュレーションという観点から認識を改めることができたのは面白かった。「そういえば会話って何だろう」と少しでも感じたら、読んでみてほしい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月29日

コミュニケーションとは作中で言うバケツリレーのような形で
情報を受け渡すものだと考えていましたが、
共通の約束事を形成することだという見方は目から鱗でした。
確かに会話というのはただの情報のやり取りではなく
お互いに何かしら合意をすることなのだというような漠然とした
思いもありましたのでそれをうまく...続きを読む言語化してくれたような気がします。

具体的な作品の会話を分析してくれていますが
登場人物の心情などは分かりにくいものもなく
理解しているつもりだったところをちゃんと解説してくれることにより
理論的な裏付けを得られたみたいな感じです。

また、本の終盤ではマニピュレーションに関する話も出てきますが
悪意の無さそうな言動の裏に秘められた悪意を垣間見た気がして少し怖くなりました。
マイノリティに対して向けられたマニピュレーションというのは
恐ろしいものなのだなということも意識しました。

なお、著者が性的マイノリティということもあり、
LGBTの話が前半から多めな印象を受けました。
ただこういう著者の背景があるからこそコミュニケーションに関する
緻密な分析にも繋がったんだろうなとも思いました。

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Posted by ブクログ 2023年09月30日

始めは難しく感じたが、読み進めていくうちに漫画や小説など実例が豊富で親しみやすく分かりやすかった。フィクションにおいてコミュニケーション/マニピュレーションが用いられる意図や効果についても詳しく解説されているので、創作に携わる人が読んでも参考になるのでは。自分は『コミュニケーション的暴力』『意味の占...続きを読む有』の項が特に興味深かった。

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Posted by ブクログ 2023年07月18日

私は「会話」とは情報の伝達だと思っていた。いや、そもそも会話について深く考えたこともなかった気がする(考えるきっかけを与えてくれただけでも、本書を読んだ意味は大きい)。

著者の三木さんは、会話には2つの側面があるという。すなわち、コミュニケーションとマニピュレーションである。
コミュニケーションと...続きを読むは、会話する者同士が約束事を構築していく作業としている。一度構築された約束事は、以後、両者の発言や行動を規定するようになる。目に見えない法則で支配されたフィールドみたいなものか。
マニピュレーションは文字通り、人を自分にとって都合のいい方向に操ることをいう。マニピュレーションというと、リハビリや徒手的療法でよく使われるが、言葉に対しても使われる用語とは思わなかった。
いずれにせよ、会話はやはり相手があってこそのものだとわかる。

そして、ここからが本書の独特なところだが、これら会話の2つの側面を漫画や映画などフィクション世界のセリフを引用して検証していくのである。これが面白くないわけがない。

哲学とは世界の切り口を考える学問であり、その切り口を知る前と知った後とでは、世界は決定的に違って見えるものである。本書を読んだ後、普段の会話を第三者目線で見る自分がいる。

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Posted by ブクログ 2023年06月23日

偶然にも自分が触れてきた作品達が例として紹介されていて、とにかく読んでいて楽しかった。
本を読んでいて好きな会話やフレーズに出会うことは今までも沢山あったけれど、今後は何故そのやりとりが刺さったのかまで考えてみたいと思う。

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Posted by ブクログ 2023年06月18日

ザ・新書、という感じで良い。色々な漫画や作品の1シーンを例にして会話を分析していて、何気なく読んできた1シーンでも、解説されてみるとテクニックが隠されていたんだな、と感心する。しかし、意図的に駆使される高度なテクニックなのか、流れで出てくる自然的な特徴なのか、分析・分類されることでテクニックとして魅...続きを読む力的にみえるのか、学問として興味深く感じるのか、詐欺師の技法みたいなものなのか、心理学のような話なのか、もっと深い世界が背後にあることを感じさせる。そういう意味で、新書として良かった。
文章は、哲学的なベースを感じさせる、丁寧でちょっぴり複雑かつ正確な文章で、ギリギリのところで手加減してくれている。例として取り上げる作品はメジャーなものが比較的多く、もっと言えばメジャーものだけの列挙で通しても良かったと思う。何がメジャーという問題もあるが。知らない漫画はほぼ性的マイノリティ絡みの漫画で、本のサブテーマがこれなのかと感じるくらい存在感がある。ここは会話という本筋から遠心力が働くので混乱した。

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Posted by ブクログ 2023年05月16日

コミュニーケーション/ マニピュレーションの2つの相で会話を分析する新しいコミュニーケーション論。会話の見方が変わる。その手法を用いてフィクションにおける会話を明快、平素に分析してみせていくのが読んでて面白かった。

疑問点として、事例は2人の間の会話に限定していたが、複数人ではどうなるのか。特にコ...続きを読むミュニーケーションとマニピュレーションの乖離がより生じるのではないか。
また、応答者の保留、または黙秘によるコミニュケーションの破綻とそれによるマニピュレーションの効果はあるのか。

この辺りは他の著作も参考に考えてみたい

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Posted by ブクログ 2023年04月29日

第七章でかなり印象が変わった。
基本は作品を通して会話を考察する、というより会話を考察することで作品を深読みする、という感じがした。個人的には、それもとても面白かった。
作品のワンシーンを紹介し、会話で成されている約束とその背景に言及した上で、考察には想像の余地があり、それを丁寧に言語化していると思...続きを読むう。

ほぼ終盤まで上記の様な「行間を読む」を言語化するような進行だったが、第七章とおわりにで、セクシャリティやLGBTQに対する鍵としてこの本を書かれていると強く読みとれた。
選定作品がLGBTQを題材としたものが多かったので、最初からもっと踏み込んだ内容でも良かったなあと思った。

あと、話し言葉で進むのも、著者に話しかけられている(それこそ会話している)感じがして、読みやすかったのも良かったと思う。

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Posted by ブクログ 2023年03月11日

会話とは約束事を形成すること。
ただし、言葉が言葉通りとは限らない。

その裏の意味や暗示したいこと、思惑...
そこにドラマと怖さがある。

知ってる書籍の引用が多数あって楽しかった。



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Posted by ブクログ 2023年02月24日

★コミュニケーションとは、それによって話し手と聞き手のあいだで約束事をつくりあげていくもの★

コミュニケーションって、バケツリレー式のような単純な情報交換のことだとしているものがビジネス書には多い印象を受けるが、その概念を崩壊させてくれた。会話を通して、その相手との約束事ができる。その約束事の意味...続きを読む合いに食い違いが生じると、会話が成立しなくなるんだと感じた。コミュニケーション能力っていうけれども、それはテクニックや条件があるんじゃなく、経験の積み重ねだと思うんだよなー、コミュ力が高いとかは基準が存在しない

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年02月23日

・会話とは、言葉を発することで互いに影響を与える営みである。
・コミュニケーションとは、会話によって約束ごとを形成していく側面。
・会話を通じて相手の行動や心理を操作しようとすることを「マニピュレーション」と称している。
・本書では有名な漫画や小説などフィクション作品のある場面での会話を例に、コミュ...続きを読むニケーションとマニュピレーションの様々なケースを紹介している。
・漫画「ワンピース」の例で、Dr.クレハが医師という職業上の立場から、完治していないナミを逃すことを認める事は約束事を形成するコミュニケーションのなかでは許容できないが、あえて不要な情報(これから用事があるから出掛ける。コートは置いてある。サンジの治療は完治した等)を伝えることで、マニュピレーションとしてナミが逃げ出すことを促している。
・コミュニケーションによって約束事を形成していくが、マニュピレーションによって相手を扇動することで悪い結果が生まれる場合、その言動について非難しても話し手は誤魔化すことができるため無意味であり、その結果について指摘していくべきである。

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Posted by ブクログ 2023年02月22日

会話を通じて人は何をやりとりしているのか。英国のグライスは、発話者の意図を解析する方針を取りました。三木氏はそれでは不十分と感じ、会話は少なくともコミュニケーションとマニピュレーションの側面を持つこと、コミュニケーションとは約束事を形成していく過程である、という観点から解析していきます。マニピュレー...続きを読むションとは、他人を自分の意図したとおりに行動させる営みです。こういった「より一般化された理論の構築」を目指す文章というのはわたしの好きなタイプの本でした。

一般向けに漫画、小説、映画などの一場面をこれでもかと紹介しながら、具体例を通じて研究の雰囲気を「感じ取って」もらうような構成になっており、非常に読みやすい反面、理論的な側面をもう少し知りたいなと思いました。そういう場合は「おわりに」で紹介されている著者の他の著作を参照するのが良いのかもしれません。

※      ※      ※
さて、会話により約束を形成するということを「場」のようなものが形成され、そこでのルールに従うようなものであるという趣旨の記述がありました。これは物理学における重力などの遠隔力のアナロジーとして考えられそうです。
一つ会話をするごとに、場は変化し、規則も変化する、そのことによって、行動が制限される。これがマニピュレーションの原動力になっているのでしょう。つまりマニピュレーションにおける力を物理の力と対応させられるかもしれませんね。また、行動は複数の可能な選択肢の中から確率的に選ばれるとすると、会話を重ねることはベイズ更新をしていくことに似ているかもしれません。確率論(哲学では蓋然性)とも融合させたら面白いかも、と思いました。

さいごに、自分の心の中に対する独白は、情報の送り手と受け手が一致する特別の場合のコミュニケーションであり、発話は必ず受け取られてしまうことから、必ず拘束力を持ってしまう、という内容があり、これは、人に相談できないトランスの人がよく陥ってしまう罠になりうると思いました。実際わたしも、結局のところ、自分の中であれやこれやと考えた挙げ句、「どうせ〜してはいけないのだ」と自分の行動を自分の意志とは反対に抑制してしまい、それがさらに自分を客観的な女性性から遠ざけてしまうという悪循環に陥ってきました。会話の理論からいけば意外と、誰かとそれについて話すことで、ポジティブな約束事を重ねることが重要なのかもしれず、わたしの経験からもそれはたしかにそうです。

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Posted by ブクログ 2024年05月02日

Audibleにて 。
 面接をこういった2つの側面から見たことはなかったので、なかなか斬新であった。

 比喩には、考えを促すというブースターとしての機能もあるのだな。マニピュレーションという視点で見ることで、自分の発話パターン、その意図がよく理解できた。

 ある記者会見を見て…
 言った言わな...続きを読むいではなく、そのような発言(問いかけだったとしても)の裏にどういうマインドセットがあるかを問題にすべきというのは重要なポイントだ。
 また、李下に冠を正さず…紛らわしい発言をしないことも重要だろう。

 自分の発言がどこから生まれ、そして受け取られ方を含め、どのような影響を及ぼすか、こういった幅のある視点でもって自らの言動を律することが必要だ。臨床場面では特に。

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Posted by ブクログ 2023年11月27日

会話にはコミュニケーションの他に
マニピュレーションというものが
隠れているということを学んだ。
たしかに、言葉の裏に秘めた裏
メッセージみたいなものあるもんなー。
聞き手としては、裏メッセージを
探ろうとするときもあったりして。

なるほどなぁ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月23日

会話を楽しみたいと思いこの本を手に取った。非常に読み易い文書で、具体例も多くスイスイ内容が入ってくる。
第六章「本心を潜ませる」と第七章「操るための言葉」が非常に勉強になった。マニピュレーションにある無責任さが、人間関係において良い方向にも悪い方向にも活用することができるということを覚えておきたい。

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Posted by ブクログ 2023年07月28日

会話の表面の意味と状況によって双方間でなされているものが違うということ。漫画の例がわかりやすかった。趣味で描くものの参考になった。

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Posted by ブクログ 2023年06月08日

会話の中で意図せず約束事をしていたり、操ろうという思惑があったりするのは意識したことはなかった。みんな色々企んでるんだな。

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Posted by ブクログ 2023年05月02日

コミュニケーション=約束事の提示、形成
マニピュレーション=コミュニケーションにより相手に影響を与えようとすること

アスペには目からウロコ。「建前」の理解にも繋がる。
アスペとはマニピュレーションレベルの理解力および自分が相手にマニピュレーションにより影響を与える能力が著しく低い人と捉えられるよう...続きを読むに思う。というかコミュニケーションにより相手に影響を積極的に与える、与えていいという発想がなかったので衝撃だった。そりゃコミュ障にもなる。
コミュニケーションの裏にあるマニピュレーションを意識するようにして、脱コミュ障したい。

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Posted by ブクログ 2023年04月30日

性的マイノリティの話の例で示された中で、「疑問を投げかけているだけ」としているその言葉は、マニピュレーションの側面で考えるとーーーという解説をしているところが腑に落ちなかった。じゃあ、どうしろというのだろうか?。。。コミュニケーションとマニピュレーションの関係と奥深さには興味を持ったけど、それが故に...続きを読む、言葉を取り扱う難しさと、むず痒さと、無情さにどこか靄を感じた。

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Posted by ブクログ 2023年04月29日

会話ってただの言葉のキャッチボールじゃないんだな、と。

一見難しそうなタイトルですが、有名な作品を例に説明されているので、読みやすいのと、何より楽しく読めました!

会話というものがこんなに複雑で奥が深いものだとは…そりゃコミュニケーションが難しいのも当たり前だなって思えて、コミュニケーション苦手...続きを読むな私からしたらちょっと安心しました(笑)

普段の会話もこれだけ掘り下げて考えられたら面白そうだなとも思いました( ¨̮ )

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Posted by ブクログ 2023年02月28日

 本文はさまざまな作品(書籍・映画など)からの引用文を参考に説明しているが、「会話の哲学」そのものを理解するのは極めて難しい。だが、現代の「マニピーレーション」的な言葉、意見、行動はとても敏感であると感じる。特にネットでは短文なことで「深い意味」を勝手に連想させ、行動しまう可能性が高まっているのが少...続きを読む々恐ろしい。

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