人物評伝作品一覧
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4.0石橋湛山は首相としての在任期間がわずか65日である。近代日本史の上では最短に近い。しかし私は、「最短の在任、最大の業績」と思っている。これに対峙するのは「最長の在任、最小の事績」という言い方をしている。 石橋はわずかの期間だったが、言論人の時の自らの信念が政治の年賦に刻まれていると思えば、宰相の意味も変わってくるし、その重みも他の総理とは異なっている。最長の首相がさしたる事績が残さなかったとするならば、そこに比較しても首相の格の違いが浮き彫りになるだけではないだろうか。 石橋はその短い在任期間に、首相というのは日頃から思想や哲学を明確にしておくことの重要性を教えた。首相が何を目指し、どのような方向に、この国を率いていくのか、そのことを国民は知りたい。それは首相を目指す政治家が日頃から信念を発信する姿勢を持たなければならないように思う。石橋を真似せよ、と強調しておきたいのである。 ──〈おわりに〉より 太平洋戦争の終戦から10年余の時を経た昭和31年、国内政治の民主化と自主外交を旗印にした石橋湛山政権が誕生した。だが、わずか65日の短命で終わる――。そして、日本は自主性なき外交の道を歩み出した。戦前・戦中から一貫して小日本主義、反ファシズムを唱え続けた反骨の言論人が、戦後、政治家の道を歩み、首相の座を降りるまでの激動の保守政治の史実を克明に描き、短命に終わった“まぼろしの政権”が日本人に投げかけた謎に迫るノンフィクション。新型コロナウイルスの未曾有の危機が立ち去った後、日本の前途は洋々たりと歩むために立ち返るべき、もう一つの戦後史!
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4.0明治維新150年史秘録。高杉晋作ら尊皇志士たちの「パトロン」として明治維新という革命運動に身を投じた長州の豪商・白石正一郎の数奇な生涯を追う。直木賞作家渾身のライフワークここに結実。下関の廻船問屋「小倉屋」8代目白石正一郎は、萩藩の支藩清末藩の役人も務め、西郷隆盛と親しく交流して薩長交易の道を拓くなど、重要な役割を果たしてきた。攘夷運動の発火点長州で、身分の差や藩の不公平など、社会に憤りを覚えていたであろう正一郎の屋敷には、いつしか数多のテロリスト、重要人物たちが訪れるようになった。 関門海峡で長州が外国艦隊から壊滅的な打撃を受ける中、24歳の高杉晋作が白石家を訪れ、身分を問わない志願兵による奇兵隊創設を訴えると、親子ほど年の違う52歳の正一郎は共鳴し、奇兵隊の本陣を白石邸に置かせ、自らも隊士となった。正一郎は自らが破産するまで奇兵隊を支援、高杉が世を去った後は、夢が消えたように表舞台から消え、1880(明治13)年、地元の神宮の宮司として静かに世を去った。享年69。 高杉はじめ、西郷隆盛、桂小五郎、久坂玄瑞、坂本龍馬ら100人を超える人物と交流し、燃えたぎる時代の只中にいながら、1枚の肖像画、肖像写真すら残さず、歴史から姿を消した「維新の商人」白石正一郎とは何者か。残された正一郎の日記を読み解き、これまでにない視点で維新史を問い直す。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
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-韓国を揺るがす男、李在明(イ・ジェミョン)。彼は希望か、それとも劇薬か――。 その衝撃的な生涯を克明に追った、圧巻のノンフィクション・ノベルがついに登場。 ■どん底から国家の頂点へ 貧しい工場少年として生を受け、過酷な労働の中で左手に大怪我を負いながらも、不屈の精神で独学に励み司法試験に合格。人権派弁護士、市民運動家として頭角を現し、城南市長、京畿道知事として大胆な改革を断行。そしてついに、数々の困難を乗り越え、国民の選択によって国家元首へと上り詰める――。その壮絶な軌跡を、息をのむ筆致で描き出します。 ■炎上と試練、不屈の闘い しかし、彼の歩む道は常に論争と疑惑、そして激しい抵抗に満ちていました。度重なる検察捜査、家族を巻き込むスキャンダル、ハンガーストライキという極限の抵抗、そして暗殺未遂の凶刃――。なぜ彼は、これほどまでの試練に屈せず、立ち上がり続けることができたのか。その不屈の魂の源泉に迫ります。2024年末の戒厳令宣布から大統領罷免、そして2025年の早期大統領選挙勝利という、韓国現代史の激動のクライマックスも収録。 ■彼が問いかける韓国の未来 熱狂的な支持と激しい憎悪。その両極端な評価を受ける李在明という政治家は、現代韓国社会に何を問いかけるのでしょうか。彼が掲げる未来へのビジョン「K-イニシアティブ」は、分断された国家を統合し、国民に真の希望をもたらすことができるのか。一人の男の生き様を通して、民主主義のあり方、リーダーシップの本質、そして国家の未来を深く考えさせられる一冊です。
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3.7あまりにも悲惨、あまりにもみじめ……。医学が未発達な時代に、あの世界の偉人たちはどんな最期を遂げたのか?思わず同情したくなる、知られざる事実や驚きいっぱいの異色偉人伝!
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3.5リンカーン、二宮尊徳、キュリー夫人……強靭な精神の持ち主だからこそ、素晴らしい偉業を成し遂げられたように伝記では書かれている偉人たち。しかし実際は、人間関係や経済苦、持病で悩んだりして、「辞めたい」「投げ出したい」「死にたい」と情けないグチや弱音を吐いていることも多い。本企画は、「死にとうない」(一休宗純)、「生活が苦しいので転職します」(バッハ)など、古今東西の偉人のぼやきを集めた迷言集。<本書で取り上げている言葉の一部>「沈黙を学べ、ああ、友よ」ベートーヴェン「少ない給料のために若造に頭を下げるなんてイヤだ」陶淵明「故郷のハエまでがわたしに冷たい」小林一茶「結婚することは、地獄へ行くことだと思う」リンカーン「こんなことなら華佗を殺すんじゃなかった」曹操「俺のせいじゃない!」手塚治虫「苦しい、つらい、息ができない、だるい、死にたい」カント天才も凡人も悩みは同じ、読めば勇気が湧いてくる!
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 発見・発明をした偉人のお話を10編収録! 各伝記の冒頭には、偉人の活躍が1分でわかるビジュアルページつき。興味のきっかけを作る、偉人タイプ診断チャートなども収録されており、はじめての伝記にぴったりの1冊です。 【ラインナップ】ガリレオ・ガリレイ、アインシュタイン、メアリー・アニング、安藤百福、ルイ・ブライユ、エジソン、豊田佐吉、ノーベル、スティーブ・ジョブズ、マリー・キュリー
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人や国のためにつくした偉人のお話を、10編収録! 各伝記の冒頭には、偉人の活躍が1分でわかるビジュアルページつき。興味のきっかけを作るための、偉人タイプ診断チャートなども収録されており、はじめての伝記にぴったりの1冊です。 【ラインナップ】ナイチンゲール、クレオパトラ、エリザベス二世、キング牧師、津田梅子、マザー・テレサ、北里柴三郎、ガンジー、渋沢栄一、リンカン
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 芸術で心を動かし、冒険で世界を広げた偉人の伝記を10編収録! 各伝記の冒頭には、偉人の活躍が1分でわかるビジュアルページつきで、伝記の内容がスルスル頭に入ってきます。 ■「芸術・冒険編」に収録されている偉人 レオナルド・ダ・ビンチ/ココ・シャネル/紫式部/コロンブス/ライト兄弟/ファーブル/アメリア・イアハート/モーツァルト/ガウディ/ニール・アームストロング
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 アップル創設者スティーブ・ジョブズの人生を、一問一答形式で追体験 亡くなって3年以上経った今でも、世界中のクリエイター、経営者、社会人などに影響を及ぼしているスティーブ・ジョブズ。彼のような成功者の人生には必ず、ターニングポイントが存在します。重要となるのが、そこで選んだ「選択」。それは一般人が思いも付かない斬新な発想や驚きの行動であり、それこそがジョブズを偉人にした原点なのです。本書は、人生におけるターニングポイントでジョブズはどんな発想や行動をしたのかを、一問一答形式で100問収録。問題を解きながら読み進めることで、ジョブズの人生を追体験できます。また、本書を最後まで解くと、あなたがジョブズの発想とどれくらい似ているかの「ジョブズ度」が判定できるおまけつき。ぜひ楽しみながら、ジョブズの思考を学んでみてください。
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-「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」(マリー・アントワネット)、「余の辞書に不可能の文字はない」(ナポレオン)……あの名言も、この名言も、実はそんなこと言ってない!? 世界史や日本史の授業で習い、映画や舞台でも決め台詞として使われている歴史的名言の数々。「さすが偉人!」と思わせる含蓄のある言葉たちですが、実はそのどれもに「ウソ」と「意外なウラ話」が隠されているのです。本書は、「ウソ名言」というかつてない切り口から、偉人の知られざる素顔を解き明かしたもの。残された素晴らしい名言からは考えられない、偉人たちの少し残念で、クスリと笑ってしまうようなエピソードが満載。 【目次より】●「それでも地球は回っている」(ガリレオ・ガリレイ) ●「ブルータス、お前もか……」(ユリウス・カエサル) ●「少年よ大志を抱け」(クラーク博士) ●「敵は本能寺にあり」(明智光秀) ●「板垣死すとも自由は死せず」(板垣退助) ●「I HAVE A DREAM.」(キング牧師)
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4.0イタリア男といえば、軽いノリの女好き「ちょい悪オヤジ」ばかり? 「史上最強」とされる古代ローマ帝国が誕生し、ルネサンスの文化・芸術が花ひらいたかの地には、世界史を動かし、時代を騒がせた男たちが歴史上に多く存在する。 文字通り「英雄色を好む」だったカエサル、ベッドの上でも天才だったダヴィンチ、華麗なる夜の外交官カサノヴァ、セックスと権力におぼれた独裁者ムッソリーニなど、なみはずれた才能と実行力を持ち、なおかつ華やかな女性遍歴がつきまとった「色悪党」たちの物語。
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3.3現在より遥かに女性の地位が低かった戦前に、周囲の反発や無理解を乗り越えて婦人参政権運動に取り組み、女性の地位向上につとめた運動家の生涯。(巻末エッセイ・辻元清美)
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-今日、日韓問題を語る上で常に議題となる「日韓併合」。本書を読むと、そこに到らざるを得なかった当時の朝鮮半島情勢が手に取るように分かる。 米国心理学会の第2代会長であるイェール大学教授(哲学・心理学)のジョージ・トランブル・ラッド博士(1842-1921)が、伊藤博文初代統監と共に1907年、日韓併合前の朝鮮を訪問し、当時の実情をありありと記録した貴重な一次資料である(日本で初翻訳、対訳本)。 1900年代初め、帝国主義の時代。宗主国であった清の弱体化に伴い、ロシアが虎視眈々と朝鮮半島への侵出を狙っていた。 日本の穏健派の指導者、伊藤博文初代統監は、何とか腐敗した朝鮮を立て直し、人民の生活を向上発展させようと、一心に思案努力していたが、伊藤統監の招きで、1907年、朝鮮半島を訪れたのが、ジョージ・T・ラッド博士であった。 ラッド博士は、1907年3月から5月まで朝鮮半島を旅し、人々に講演をして教育に関する啓蒙活動を行なうかたわら、第二次日韓協約が締結されるまでの朝鮮の皇帝や臣下たちとの伊藤博文の粘り強い交渉の様子など近くで見る機会を得た。 そして、伊藤統監の朝鮮へかける思いに心打たれ、その様子をつぶさに記録し、アメリカに帰国後ニューヨーク・タイムズなどに記事を投稿。1908年、米ニューヨークで、本書の原書である『IN KOREA WITH MARQUIS ITO(伊藤侯爵と共に朝鮮にて)』を出版した。 ラット博士は、アメリカや日本で心理学の発展に貢献した学者であるが、1907年、日本への貢献から外国人初の旭日中綬章(勲三等)を受賞している。 本書の題名である1907年の2年後の1909年、伊藤博文が暗殺され、日韓併合へと時代は急展開していく。本書は、日韓併合の直前の朝鮮を、ドキュメンタリー映画のように、生々しく伝えている。
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3.01日1話、毎日10分、たった1か月で、物事の見方、考え方がグンと深まる! 「やりたくない仕事との向き合い方」「個性の伸ばし方」から「お酒を嗜むコツ」「覚悟の定め方」まで、明日の思考や行動に活かせる33 話! 「教養」を身につける最も手軽な方法は、長い年月を経てもなお、今に伝わっている「古典」を読むことである。ブレない精神の柱としての教養が身につくと、目の前の出来事に一喜一憂せず、時代の風にもびくともしなくなる。 新紙幣の偉人・北里柴三郎、津田梅子、渋沢栄一をはじめ、ゲーテや福沢諭吉、西郷隆盛など、古今東西の名文を、テレビでもおなじみ齋藤孝先生が紹介する大人のための教養本。 第1章 「仕事」に悩んだら読む7話 自分の学んだものを日本の婦人にも頒ちたい――津田梅子/つまらぬ仕事だと軽蔑して、力を入れぬ人――渋沢栄一/不平をおこすくらいならサラリーマンを廃業して独立するがいい――高橋是清 など 第2章 「自分」を見つめなおす5話 無暗に片仮名を並べて人に吹聴して得意がった男――夏目漱石/世の人はつねに独創ということを言うが――ゲーテ/酒は天の美禄なり――貝原益軒 など 第3章 「人間関係」について考える6話 私が一身にかけて御引受けします――西郷隆盛と勝海舟/人は城、人は石垣、人は堀――武田信玄 など 第4章 「感謝」の気持ちが生まれる5話 孝行は親がさしてくれて、初めて子ができるもの――渋沢栄一/自分の師を物を教へる機械か何かの様に心得て居る――北里柴三郎 など 第5章 日本と故郷について考える6話 震災――永井荷風/名もなき人の手に亡われたまわんより――新渡戸稲造/どんな国でも誇るに足るものをたくさんもっている――カーネギー など 第6章 「覚悟」が定まる4話 留め置かまし大和魂――吉田松陰/人生が何をわれわれから期待しているか――フランクル など ※本書は2019年10月に発行した『大人のための道徳教科書』(育鵬社)を改題して再編集したものです。
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3.8イチローと松井秀喜「知られざる不仲の真相」イチローと松井秀喜。日米球界を代表するスターであり、後世に語り継がれるライバル同士である。イチローは昭和48年、松井は昭和49年の生まれ。ともに外野手で左打ち。共通点は多い。だがいつしか2人はメジャーリーグで対戦しても、談笑はおろか目も合わさなくなった。日本ではタブー視されたが、アメリカでは公然と「不仲説」が唱えられた。なぜ相容れないのか?本書は、その謎を解き明かすため両雄の「生き様」に深く切り込んだ。例えば野球人として歩んできた道。イチローはオリックス、マリナーズという地方球団に属しながらも、安打という「記録」を積み重ね現在の地位を築く。一方、松井は優勝を至上命題とする巨人、ヤンキースの主軸を担い、勝負を決すホームランを放つことでファンの「記憶」に残る選手となった。「個人成績」を求めるイチローと「チームの勝利」を追う松井――鮮やかなコントラストはそれだけではない。生い立ち、ファッション、ファンからの愛され方……2人の人物像をあらゆる点から比較してみると、「水と油」の理由が浮き彫りになる。2010年から同地区で対峙する両雄。因縁対決を楽しむためにも必読の一冊。
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-昭和21年、台湾省民と博徒が激突した“渋谷事件”で総勢130人もの博徒を従えて総指揮官を務めた高橋岩太郎。仁義を通すためなら、いかなる危険をも顧みない少年だった彼は、生涯慕い続ける親分・大山仙太郎と出会い、やがて落合一家六代目を襲名していく……。博徒の本道“誠”を貫き通した男の苛烈な生涯を鮮烈に描く希代のヤクザ一代記。
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-さっと読めるミニ書籍です(文章量13,000文字以上 15,000文字未満(10分で読めるシリーズ)) 【書籍説明】 いきなりですが、わたしたち現代人はどうも英語の呪縛に縛られていませんか。「英語の発音が悪いので、外国人に英語が伝わらない」といった恐怖感がありませんか。 テレビに登場する日本語も英語もパーフェクトなバイリンガルのような英語でなければ英語ではない、と思いこんでいませんか。 でもそんなことはないのです。ネイティブのような英語を話す必要はまったくないのです。どこか勘違いしているかもしれません。 亡くなられた安倍総理が英語のスピーチをしているのを見たことがあります。 安倍さんは、「私の発音は、ジャパングリッシュだ」と、笑いを取りながらも、でも、外国人に言わせると、十分に聞き取れる発音で、ジェスチャーもあって、75点だと言います。なかなかの高評価です。 こういう政治家は、実はあまり多くないかもしれません。現在第100代目の岸田文夫首相も英語はうまいのにあまりスピーチしませんし、これまでの首相のうち何人が英語のスピーチをしたでしょうか。 と、言ったものの、日本の総理が英語のスピーチをする伝統はないわけではないのです。 調べてみますと、初代総理大臣の伊藤博文は、総理になる前ですが、アメリカで英語のスピーチをした経験がありまし、外国人メディアから単独でインタビューを受けたそうです。 明治維新のリーダーとしては、「維新の三傑」とも称される西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允の三人が有名です。 「情の西郷」「意の大久保」「知の木戸」などといわれ、それぞれの役割によって、明治新国家に貢献しました。 この誰もが首相になってもおかしくなかったのですが、初代総理大臣になったのは意外にも伊藤博文でした。 この四人のなかで、英語を駆使できたのは伊藤博文だけでした。 また、同時代人で英語が堪能だったといえば福澤諭吉ですが、福澤が官僚になることを嫌ったのに対し、伊藤の方は、政治家として日本の初代総理大臣となりました。 ですから、極端な言い方をすると、伊藤は「英語をテコに立身出世を極めた」とも言えるわけです。今回は、そういう視点から伊藤博文の英語を考えてみます。
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-28歳で市議会議員に。 その後県会議員、さらには国会議員へと政治活動を広げた著者。 地盤、看板、鞄なしで、同級生数人を尋ねたところから始まった政治家への道。 大学時代にバックパッカーとして世界23カ国を放浪し、 そこで肌で感じた政治の重要性。 旅の最後の国、バンコクで決めた「政治家になろう」と。 自らの政治活動40年を振り返るとともに、 選挙で圧倒的な強さを見せた「たのせ会」の選挙対策法も解説。 政治家を目指すもの必読! 内閣府特命大臣、石原伸晃氏、 2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会副会長、 遠藤利明氏、山崎拓氏のインタビューも。 大学の政治学部では決して教えてくれない、 選挙の仕組み、政治とカネ、派閥の裏側も語りつくす。
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5.0ど真剣に生きてみろ。君の思いは必ず実現する! 日本が世界に誇る名経営者・稲盛和夫。本書は、幼少期、若手社員時代から京セラ創業、JAL再生まで、稲盛氏本人へのロングインタビューと膨大な資料の綿密な考証を元に、その稀有な生涯を丁寧に綴った傑作評伝です。京セラの経営思想が生まれた背景やエピソードを、日本経済が活況を呈していた時代の風景とともに、迫真の臨場感をもって描き出します。「フィロソフィ」「アメーバ経営」の原点はここにある! 『思い邪なし 京セラ創業者 稲盛和夫』を改題して文庫化。(本書の構成)●序章 誓いの血判状 ●第一章 勝ちに見放されたガキ大将 ●第二章 ファインセラミックスとの出会い ●第三章 世界の京セラへ ●第四章 第二電電への挑戦 ●第五章 奇跡のJAL再生 ●第六章 利他の心を永久に 「この社会で、中小企業のオーナーほど“ど真剣”に経営と向き合っている人たちもいないだろう。彼らは本物を見抜く。彼らに一時の流行の経営指南書など無用である。稲盛の経営哲学に普遍性と実用性があり、実体験に基づいた説得力があるからこそ、彼らは心惹かれるのだ」(本書「あとがき」より)
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4.419世紀のはじめはヨーロッパの列強がアジアに進出してくる時代。新しい学問や文化が日本にもひたひたとおしよせます。伊能忠敬はそんな時代の中に育ち、商売を引退してから、子どものころからの夢であった測量の旅にでます。ほんとうは地球の大きさを知る旅だったのですが、忠敬は途中から日本地図の完成に執念をもやします。歩いた距離はじつに4万キロ。これは地球一周にひとしい距離なのです。完成した地図は、当時ヨーロッパにもない精度のものでした。この本では、子どものころの夢をあきらめなかった伊能忠敬のひたむきな姿を描き出します。
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-【内容紹介】 ピアノマン、オネスティ、素顔のままで、ストレンジャー、ニューヨークの想い、ほかヒット曲に隠された壮絶人生をロングインタヴューで初公開 数々のヒット曲を世界に送り出しアメリカンドリームを体現したビリー・ジョエルの華やかな人生の裏にはナチスのユダヤ人迫害でガス室送りになった親族、本人の自殺未遂、相次ぐ自動車事故、3度の離婚や恋人との破局、アルコール依存症、鬱病、エルトン・ジョンとの確執など、いくつもの黒歴史があった。いまその真相が本書で初めて明らかになる――。 【著者紹介】 [著]フレッド・シュルアーズ 音楽専門誌『ローリングストーン』のライターとして、フリートウッドマック、ブルース・スプリングスティーン、ジャック・ニコルソン、シェリル・クロウ、マシュー・マコノヒー、トム・ペティ&ザ・ハートブレーカーズ、クリス・ロックなど、さまざまなミュージシャン、俳優の評伝を手がけている。ほかにも『プレミア』、『エンターテインメント・ウィークリー』、『メンズ・ジャーナル』、『GQ』、『ロサンゼルス・タイムズ』、『コロンビア・ジャーナリズム・レビュー』などにも寄稿多数。 [訳]斎藤栄一郎 翻訳家・ライター。山梨県生まれ。早稲田大学社会科学部卒。主な訳書に『イーロンマスク 未来を創る男』『ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える』(講談社)『センスメイキング』『小売再生』『TIME TALENT ENERGY』(小社刊)がある。著書に『ITオンチ部長の「エクセル入門」』(小社刊)などがある。 【目次抜粋】 プロローグ 夏、ハイランドフォールズにて Ⅰ ビリーの原点 さすらいのビリー・ザ・キッド Ⅱ ブレイクスルーの時代 待てば海路の日和ありと言うけれど Ⅲ 代償 のるか、そるか Ⅳ 時代のレジェンドとして ビリー流人生の閉じ方 出典について 謝辞
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4.0「新選組」は、テロが頻発する幕末の京都において、その剣の技だけを頼りに、幕府のために戦い続けた組織です。多くの攘夷派の長州藩士を討ち取り、捕縛した「池田屋事件」などで活躍しました。本作では、隊のリーダーである近藤勇や参謀の土方歳三、薄幸の天才剣士、沖田総司の活躍を通して、動乱の幕末期を描きました。*巻末に人物伝つき*小学上級から *すべての漢字にふりがなつき
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-命知らずの底抜けぶりで、男にゃ強いが情けにゃ弱い。成り行きで揉め事に関わっては指名手配され、度重なる留置場生活、懲罰、拷問、脱走――。兄弟や舎弟は各地にいても、組織嫌いの愚連隊を公言し、揉め事あれば常に一番乗りで大暴れ。現在、四代目工藤會・会長代行を務める九州のヤクザ、天野義孝の破天荒な半生を描いたドキュメント。
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3.7150キロ台後半の剛速球を投げ込み、日本プロ野球界を代表する投手となった伊良部秀輝。そんな彼が次の活躍の舞台として希望したのはニューヨーク・ヤンキースだった。そして、日本球団とパドレス、ヤンキースを巻き込んだ世紀の三角トレードへと発展していく。本書では、傲慢、不遜とマスコミからバッシングされつづけた伊良部秀輝の真実の姿を明らかにしようとする一冊である。著者は、伊良部の代理人として、ヤンキースへの移籍を成立させた代理人の団野村。最近では、ダルビッシュ有のメジャー移籍を成立させた日本を代表するエージェントである。本書では、伊良部がヤンキースのオーナーやファンから愛された姿、そして豪腕でありながらミリ単位の投球フォームにこだわりつづけた繊細な野球人としての姿を浮き彫りにしていく。42歳にしてこの世を去った伊良部秀輝。彼が、日米のプロ野球界、マウンドに遺したものは何か―野球ファン必読の一冊。
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4.5顧みて恥ずべき何ものもない――敗戦後の経営の難局に立っても揺るがなかった信念と矜持! 150年もの巨大企業グループの事業の歴史を支え続けるDNAはいかにして形成されたのか。波乱の時代を生きた三菱の第四代社長・岩崎小彌太は、自らの宿命に従いつつも、信念を貫き通す人であった。グループ企業としての完成や経営理念の確立において、継承者が創業者を超えるほどの存在感を示した事例は、日本の経営史上においても稀有であろう。本書は、「理想なしでは一歩も動けない人」「理想家にして実行家」といわれたその希代の経営者による「継承と創造」の事跡に、三菱グループの研究を長年重ねてきた経済史家の視点から迫った経営者伝である。企業の社会的責任について一貫した姿勢・考え方を維持し、社会のニーズに対応して需要者・消費者の利益に奉仕することを企業目的としたこの事業家から、時代を超えて、現代の企業家・リーダーが学ぶべきところは多い。
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-本書は、岩波書店の創業者であり、日本を代表する出版人である岩波茂雄の文抄である。 (※本書は1998/8/25に発売し、2022/2/10に電子化をいたしました)
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3.0宗教対立、身分制度、貧困問題……。植民地支配からの独立を経てもなお、もがき苦しむ大国インドを率いた女性指導者の悲劇の生涯。
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4.0成功の陰に、5126回の失敗あり。サイクロン技術で世界を変えた、現代に生きる最も独創的な起業家ダイソンが振り返る、発明と挑戦のストーリー。 サイクロン式掃除機で知られる英ダイソン社創業者の自伝。生い立ちから自分の会社を設立し、世界で最も独創的なテクノロジー企業の一社となるまでの経緯が綴られる。製造業に携わる人、起業、デザインに興味がある人には必読の一冊。 よく知られているが著者は起業から4年間でサイクロン掃除機のプロトタイプを5127個も作成。技術開発にあらゆる資源を投入して多くの失敗と挫折の末に成功をつかみ、掃除機だけでなく、ヘアドライヤーや空気清浄機など、革新的な技術と斬新なデザインを融合した美しい製品群を生み出し続ける。 本書では著者の創意工夫、発明の原点となる美意識やテクノロジーへの考え方、非公開企業のままスケールアウトしながら独立して研究開発に資金を投入することの意義など、独自の経営思想にも触れられ、モノづくり重視の多くの日本企業に参考となるほか、近年のソーシャルイノベーション、SDGs的な新規事業(EVの断念、農業、教育)の展開例もまた示唆に富んでいる。
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-イーロン・マスクとは何者か? その野望はどこへ向かうのか? 現代最も世界を揺るがし、未来を語る上で欠かせない男、イーロン・マスク。電気自動車のテスラで交通革命を巻き起こし、スペースXで宇宙への道を切り拓き、そしてX(旧ツイッター)買収で情報空間にも巨大な波紋を投げかける――。彼の行動は常に世界の注目の的であり、賞賛と批判の嵐を巻き起こします。本書は、そんな彼のプレトリアでの孤独な少年時代から、インターネットでの最初の成功、二つの巨大企業を破滅の淵から救い上げた奇跡、そして2025年現在も続く数々の挑戦まで、その波乱万丈の軌跡を臨場感あふれる小説として描き出すものです。 火星移住、AIとの共生――彼が見据える人類のネクストフロンティア 「人類を多惑星種にする」「持続可能なエネルギー社会を築く」「AI時代に人類の能力を拡張する」。彼が掲げる三つの壮大なビジョンは、時に荒唐無稽とさえ思えるかもしれません。しかし、彼はその実現のために、テスラ、スペースX、ニューラリンク、そしてxAIといった企業を通じて、常識を覆すアイデアと不屈の精神で数々の不可能を可能にしてきました。スターシップは爆発を繰り返しながらも火星を目指し、完全自動運転は実用化の瀬戸際にあり、AI「グロック」はXプラットフォームと共振し驚くべき速度で進化を続けています。本書は、彼の揺るぎない信念と、その野望の先に広がる未来図を克明に追います。 一人の男の「終わりなき夢」が、あなたの未来観を揺るがす これは単なる成功物語ではありません。彼の抱える孤独、内なる葛藤、そして彼が社会に投げかける痛烈な問い。その全てを内包したイーロン・マスクという「毀誉褒貶の巨人」の実像に迫ります。なぜ彼は挑戦をやめないのか? 彼にとって富とは何か? 彼が灯した革新の炎は、私たちをどこへ導こうとしているのか?――その答えを探す旅は、読者自身の未来への思索と、一歩踏み出す勇気を呼び覚ますことでしょう。未来は、待つものではなく、創り出すもの。その信念を追体験する、感動の物語。
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3.6本書は、マスクの伝記ではない。 彼の動きとその背景を読み解くことで、21世紀の産業・社会が予想外に速く 構造転換しつつあることを浮き彫りにするものだ。 地球の温暖化防止と火星への移住法の確保という人類規模の壮大な目標を掲げるその個性は 現代の起業家の中でも突出している。 ベンチャーとしては極度にリスクの高い重厚長大産業で新たな手法に次々に挑み、 米国のものづくり復権の最先端を走る。 「マスク・エフェクト」は単に自動車や宇宙産業の中にとどまらず、 広く交通、エネルギーのインフラ、都市開発全体、さらには政治にまで及ぶ。 本書はマスク本人の素顔からその影響までを幅広く描き、 社会の変化の方向性を見極める助けとなることを企図している。 マスク本人についての書籍は、すでに何冊か出ている。 しかし、シリコンバレーの空気感や時代背景、マスクのインパクトまで分析した本はまだない。 「日経の現地特派員」ならではの視座にもとづいた力作だ。
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5.0徳川家康の外交顧問、三浦按針とは何者か。関ヶ原合戦の半年前、英国人ウィリアム・アダムスが日本に辿り着いた背景には、大航海時代の激動する欧州事情があった。彼が見た戦国時代末期の日本では、カトリックのイエズス会がキリスト教の信仰を広げ、英蘭の東インド会社が貿易の機会をうかがうなど、スペイン、ポルトガル、イギリス、オランダ各国の思惑が交錯していた。家康の側近としてその渦中にあったアダムスは何をなしたのか。二代将軍・秀忠のもとで禁教と鎖国が進むなか、どんな晩年を送ったか。アダムスの生涯から世界史の中の日本史をとらえ直す。
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3.5日本ウイスキーの生みの親であるニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。若くからスタイルよくスーツを着こなし、仕事ぶりから生活まで徹底して本物志向であった彼の姿を、孫の視点から描く。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 自分の生きた証しを世に残そうと、 歌うこと、書くことに全力を尽くした。 自己を見つめ煩悶し それらを何の虚飾もせずに、歌を神として、訴えた。 ……葭子の歌は何度読んでも新鮮に思える程、 決して色褪せない。 読む人のさまざまな心の角度に触れて プリズムのような光を発するのだ。 「エピローグ」より 三ヶ島葭子(みかじま・よしこ) 1886年生まれ1927年没。本名 倉片よし。 埼玉県入間郡三ヶ島村(所沢市)に生まれる。埼玉女子師範中退。 明治41年に東京西多摩小宮村小学校で代用教員になる。 42年新詩社へ入社。45年青鞜社同人になる。 大正5年「アララギ」入会、島木赤彦に師事。 のち古泉千樫の門に入る。 大正13年「日光」参加創刊。 『吾木香』『三ヶ島葭子全歌集』などがある。 本タイトルは、レイアウト固定型の商品です。 ・フリースクロール(リフロー)型でないので、文字サイズの変更、フォントの変更ができません ・マーカーは付けられません ・テキスト検索はできません ・推奨端末はPCかタブレットです(スマートフォンは推奨いたしません) 以上ご確認のうえご購入ください。
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4.3《 MIT流・夢の叶え方 & 本物の理系エリートの学び/遊びの流儀! 》 少年の頃の夢を抱いたままに長じ航空宇宙工学の道へ。 開成、東大、マサチューセッツ工科大学(MIT)へのPh.D.(博士)学位留学。 慶應義塾大学教員としての仕事を経て、 2013年、30歳のとき、ついにNASA ジェット推進研究所に職を得る。 6年半のMIT留学を経験した著者が、 日本人留学生を待ち構える現代版アメリカの洗礼を鮮やかな筆致で描く! ……だけでなく、 【留学にまつわる体験を縦糸(奇数章)】×【体験を咀嚼して得た考え方の基本を横糸(偶数章)】 として、MIT流・夢の叶え方、 本物の理系エリートの学び/遊びの流儀を一冊に織り上げた、待望のデビュー作!! ☆グローバル人材を目指してはいけない理由とは? ――グローバル人材志向、妥協の「就活」から自由になる! ☆約80人のノーベル賞受賞者を輩出、MITのハック文化とは? /遊んでいるヤツにかぎって信じられないくらいデキるのはどうしてなのか? ――世界トップ研究機関の秘密を公開! ☆怠惰で意志の弱い人間こそ、競争本位のシステムに向いている? ――あの厳しいシステムは、実は優しい!? ☆なぜ、理系が成功するための必要条件が、国語力なのか? ――理系学生、『春琴抄』を読む!? ☆グリーンカード取得、就職活動、現実に活きるコネをいかに作っておくか? ――あなたのことを、責任持って「推薦」してくれる人とは? ☆NASA JPLに雇われていても、常に「就職活動」が必要? ――若手に機会を与え、窓際族が存在できない仕組みとは ☆なぜ、宇宙開発に各国が大枚をはたくのか? ――「役に立つ」と宇宙の間を埋める考え方 経歴だけ見るとクールなエリート(!?)、 実際のところは、悩み、もがき、騒ぎながら、 ひたすら愚直に夢の入り口に近づこうとした一人の不器用な日本人。 野心を秘めた人の背中を力強く押す、異色のビジネス書!! 【ひとつでも当てはまる人へ】 ・ハーバードやスタンフォードはわかった、今度はMIT独特の“すごさ”を知りたい ・“あきらめる”、“ゆるく”、そんなムードになんとなく違和感がある ・日本の“就活”に納得がいかない ・留学生活を生々しく知りたい ・叶えたい夢がある、自分自身の夢を持ちたい ・グローバル人材になりたい ・英語が苦手、日本語の本もふだんあまり読まない 【主な内容】 はじめに プロローグ ~青き夢~ 第1章 僕はなぜ海を渡ったか 第2章 競争:アメリカの学生が必死に勉強する理由 第3章 僕はいかにしてMITで自信を失い、再び取り戻したか 第4章 国語力:伝えられなければどんな発見もないのと同じ 第5章 僕はなぜMITを好きになったか 第6章 創造:革新を生む不真面目さ 第7章 僕はなぜ留学支援の活動を始めたか 第8章 人材:流出とグローバルのジレンマ 第9章 僕はなぜ旅をするのか 第10章 挑戦:スケジュールをこなす以上の人生を生きたければ 第11章 僕はいかにして宇宙への夢を見失い、それを取り戻したか 第12章 進路:夢と選択肢の根本的な違い 第13章 僕はいかにして伴侶を得たか 第14章 決断 第15章 僕はいかにしてNASA JPLに職を得たか 第16章 夢と死:宇宙開発の意義とは エピローグ ~NASA JPLへの出発~ 謝辞
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3.0現在の日本と日本人を見つめ直す 明治以来、日本には数多くの、無私の人、潔い人、天晴れな人――、ひと言で言うなら「美しい日本人」がいました。 そうした人々の生き方を知ると、そうそう、日本人ってこうだったんだよなあとしみじみ胸に迫るものがあります。歴史に名を残さないまでも、こうした日本人は市井にたくさんいたはずです。 ましてや、殖財と私利私欲に走る人たちのニュースが連日のように報じられる昨今だからこそ、そんな“偉人”たちの片鱗に触れれば、痛快な思いがしたり考え直したりするのではないでしょうか。 “偉人”の人生は、我が身を映す鏡でもあるのです。 本書では、かつて『文藝春秋』で記事になった数百人の人物のなかから、“美しく生きた日本人”73人を厳選しました。 たとえば、政官界からは鈴木貫太郎、白洲次郎、土光敏夫……、国際社会からは緒方貞子、杉原千畝、植村直己、盛田昭夫……、実業界からは本田宗一郎、星一、井深大……、文化からは小津安二郎、城山三郎、淀川長治、兼高かおる……、学問からは柳田國男、白川静、牧野富太郎……、芸能からは高峰秀子、渥美清、坂本九……と多岐の分野にひろがっています。ときにその恩恵は、現在の私たちにも及んでいます。文芸や芸能であれば、大多数の国民がその恩恵を享受していることでしょう。 本書が読者諸兄の人生と思考にとって、良き一助になれば幸いです。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 法然上人最後の弟子となった宇都宮頼綱。その弟朝業。謀略の絶え間ない鎌倉時代初期をひたむきに生きた二人を中心に、武士であり歌人、そして念仏の人びとであった宇都宮一族を描く。
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-1941年、日本は大東亜戦争(太平洋戦争)に突入する。日本では多くの国民が徴兵され、戦場に向かうことになった。そんな時代に行われた学徒出陣で徴兵された若者たちの中に、木村久夫という一人の青年がいた。終戦後、戦地であったカーニコバル島の島民殺害事件に関わった人物として、木村久夫さんはイギリスの戦犯裁判にかけられ、死刑を言い渡された。その時木村さんが書いた遺書は、学徒兵の遺書をまとめた『きけわだつみのこえ』に収録されたことでよく知られている。その『きけわだつみのこえ』を読み、木村久夫という個人に心惹かれた著者は、木村久夫さんの妹、孝子さんと何年も文通を重ね、木村さんのことをさらに深く知っていった。その後、孝子さん夫妻と実際に何度も会い取材を重ねていく中で、著者は木村久夫さんが歩んできた人生の足跡を辿っていくことになる。著者の度重なる取材によって、形づくられていった木村久夫という一人の若者の一生。2015年に戦後70年の節目を迎える今だからこそ、多くの人々に読まれる意義のある作品といえるだろう。
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4.0デビュー50周年を彩る豪華面々のさだ論! さだまさしの「うらの顔」を知る知識人たちによる「さだ論」が待望の文庫化! デビュー50周年特別企画として、グレープの吉田政美が結成と解散にまつわる裏話や再結成をめぐる悲喜こもごもを初披露! コンサート回数は日本一の4600回超。作った曲は600曲以上。著書はベストセラー。かつて背負った借金は35億円。 何より「さだまさし」によって人生が変わったという著名人は多い。 彼らの証言から「さだまさしの秘密」を探る。 案内人は寺岡呼人。 主な内容は以下の通り。 ●笑福亭鶴瓶×立川談春 「談志も嫉妬したトークの腕」 ●高見沢俊彦 「しゃべりにギターをつけさせられた」 ●鎌田實 「『病』を世間に伝播させている」 ●小林幸子 「『小銭ならある』と楽しませる人」 ●ナオト・インティライミ 「アラファト議長との共通点」 ●カズレーザー 「焼きたてのトーストみたいな存在」 ●泉谷しげる 「個人的な『ため息』を表現」 ●レキシ 「破天荒な生き方は初期衝動のため」 ●若旦那 「さだまさし=親父」 ●堀江貴文 「『1兆人に1人』のレアな価値」 NHK『生さだ』の「テレビじゃ言えないうら話」も収録! ※この作品は単行本版『うらさだ』として配信されていた作品の文庫本版です。 (底本 2023年7月発売作品)
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-【内容紹介】 ネットビジネスによって、地方家具店が年商200億超の企業へ。 そして、地域創生を目指して「インテリアバレー構想」実現に邁進する…… モノが売れない時代、どうすればいいのかと悩む経営者が多い。 しかしながら本書の著者であるタンスのゲン株式会社 代表取締役社長である橋爪福寿氏は、家具の町・福岡県大川市で生まれ育ち、家業であった地元家具店を、ネットビジネス企業に変革して、急拡大させた。 また事業が、年商200億円を超えるようになった今、家具の一大産地ながら、少子高齢化や家具市場の縮小によって、衰退する大川市に活気を取り戻すべく、地域創生の一環として、「インテリアバレー構想」を掲げ、その実現に向かって、日々、努力を重ねている。 本書は、企業経営者やリーダー、そして働くものすべてが、自社の成長と地方創生を同時に考えるときの、バイブルとなる一冊である。 【著者紹介】 [著]橋爪 福寿(はしづめ・ふくひさ) タンスのゲン株式会社 代表取締役 1963年福岡県大川市生まれ。福岡県立大川工業高等学校インテリア科卒業後、家業である前身の有限会社九州工芸に入社。2002年より楽天市場にてネット通販を始める。2004年、代表取締役に就任。現在、協同組合大川家具商業会理事長も務める。 【目次抜粋】 はじめに 第1章 大川の復活。インテリアバレーへ 第2章 この発想は、私の“生い立ち”から 第3章 拡大を続ける「ビジネス・モデル」とは? 第4章 ハードワークを選ぶ自由もある!? 第5章 ワクワク働く、社員の声 第6章 「インテリアバレー構想」の未来 おわりに
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4.0ゲーテの晩年の10年間をともに過ごした、ドイツ人の詩人で著述家のエッカーマン。本書はその著作『ゲーテとの対話』になぞらえて、石原氏自らが企画した、中曽根氏との対論集である。言うまでもなく、中曽根氏は元首相で現役の衆議院議員、石原氏は「東京から日本を変える」と訴える都知事である。この、こよなく日本を愛する政治家二人が本書で語り合っている内容は、安全保障と国防、アジアにおいて日本はどのような立場を採るべきかなど、日本という国のあり方についてである。ところが、本書はそうした、いわゆる政治的テーマの対論に止まっていない。お互いの人格を形成した青春時代の回顧、人間観や生死観、宗教や宇宙についての考え方ほど熱く語り合っているといってもよい。本書を通読すると、こうした確固たるバックボーンがあるからこそ、二人は数ある政治家の中、ブレのない政治家として存在していることがわかる。読み応え十分の対論集である。
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4.0エジソンは、19世紀半ばのアメリカに生まれた発明家です。 学校の勉強が大きらいだった少年時代のエジソンは、鉄道の車内で 新聞を売ることを思いつきます。 そして、車両の一室に化学薬品や実験道具を持ちこみ、 大好きな実験を始めたのです。 やがて大人になると、蓄音機、白熱電球、映写機、蓄電池……。 次々と世界の歴史を変える大発明をなしとげ、 「メンロパークの魔術師」とよばれるようになるのです。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、我が願ひも尽きん」(果てしない宇宙、生きとし生けるもの、この世で悟りに至ることのできないもののある限り、私の願いも尽きることはないだろう)。この世の不条理を超克し、万民を救済する大宇宙の真理を求め、真言密教を大成した空海。彼は、密教の修法によって鎮護国家に貢献する一方で、故郷の讃岐国の満濃池の修築工事、日本初の私立学校「綜藝種智院」の開設、日本で最初の字書の編纂など、多分野で超人的ともいえる活躍をし、即身成仏を遂げたとされます。また、全国各地に多くの伝説を残し、現在でも信仰の対象とされています。日本史上最高の天才ともいわれる空海の生涯を、描き下ろしの絵でたどります。 [第1章]大学を中退し仏門へ [第2章]宇宙の真理を求めて唐へ [第3章]密教の秘法を日本へ [第4章]真言密教の確立 [解説]大宇宙の真理を求めた空海 空海関連絵年表 空海入唐求法の旅路をたどる
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「和を以て貴しとなす」「篤く三宝を敬え。三宝とは仏・法・僧なり」――俳仏派の物部氏を崇仏派の蘇我氏が滅ぼした後、593年に推古天皇の摂政となった聖徳太子は、十七条憲法を制定し、仏教にもとづく国づくりを宣言します。それは、血で血を洗う権力闘争の末に到達した境地でした。しかし、太子自身は天皇になることなく、「世間虚仮、唯仏是真」(この世はむなしく、仏だけが真実だ)という言葉を残して49歳で没し、残された太子一族も、蘇我入鹿との戦いの中で、「戦は罪のない庶民を苦しめる」として、一族全員が自決して滅びます。日本人の心の底流に今でも脈々と流れる慈悲の心。その源流と、数々の伝説を生んだ太子の生涯を、孤高の画家渾身の絵でたどります。 [第1章]神と仏をめぐる争い [第2章]物部一族の滅亡 [第3章]蘇我氏の台頭 [第4章]古代王制の確立 [第5章]仏教に殉じた太子一族 [解説]日本の精神風土に生きる仏教 聖徳太子関連絵年表 聖徳太子の夢見た理想の国
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 避けることのできない生老病死の苦しみ。「阿弥陀如来を信じて念仏を唱えれば、だれでも極楽浄土に行ける」。そう説いた法然の教えをさらにおしすすめた親鸞は、煩悩のおもむくままに悪をなした人でも、念仏を唱えれば極楽往生を遂げられると説き、浄土真宗を開きました。自らを煩悩具足の凡夫とみなした親鸞は、すべての人が救われる道を求め続けたのです。しかしそれは、茨の道でもありました。本書は、その波瀾の生涯を、孤高の画家・梅田画伯が数年の歳月をかけて描き下ろした絵でたどります。「救世観音の夢告を受ける親鸞」「流刑地・越後の海岸に立つ親鸞」など、名場面を描いた絵の中に、激動の生涯がありありと蘇ります。 [第1章]叡山での研学修行時代 [第2章]法然門下での念仏専修 [第3章]越後遠流時代 [第4章]常陸国稲田にて布教 [第5章]京都を終のすみかとする [解説]絶対他力に生きた親鸞 親鸞関連絵年表 親鸞の足跡をたどる
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 修行と悟りは一つであり、等しいものである。座禅こそ仏法の正門であり、その極意は「只管打坐」(ただひたすら座禅を組むこと)である――3歳で父親を、8歳で母親を亡くし、世の無常を知った道元は、「生とは何か」「死とは何か」という仏教者の根本問題を解き明かすため、真の仏法を求めて宋(中国)へ渡ります。そして、厳しい修行の末に悟りを開き、純粋禅の流れをくむ曹洞禅を日本に伝えました。しかし道元は、いっさいの名利を捨て、権力者にも近づかず、越前国の深山幽谷の中で、数少ない弟子たちに真の教えを広めることに専念しました。求道者・道元の生涯を、描き下ろしの絵でたどります。 [第1章]比叡山から建仁寺へ [第2章]天童山にて大悟 [第3章]山城に居を定める [第4章]深山幽谷を求めて [第5章]後事を託し、病に死す [解説]只管打坐に生涯を捧げた道元 道元関連絵年表 孤高の思想家・道元の残した言葉
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 鎌倉時代中期、民衆の間では浄土往生を説く浄土宗が、武士の間では悟りを重視する禅宗が広まっていました。そうした時勢の中、広く仏教諸宗派の経典を学んだ日蓮は、『法華経』こそが、唯一無二の釈迦の正しい教えであり、衆生救済に必要な正法であると確信します。『法華経』とは、死期の近いことを自覚した釈迦が、最後に会得した仏法を語り残したものをまとめたものだといわれています。あくまでも現世での理想を求め、仏国土を夢見た日蓮は、とくに死後の浄土往生を説く浄土宗に対して、容赦ない批判を続けます。そして、数々の誹謗・中傷、弾圧・迫害に直面します。受難を覚悟の上で信念を貫いたその生涯を、描き下ろしの絵でたどります。 [第1章]清澄寺から比叡山へ [第2章]法華経伝道への道 [第3章]浄土宗との対立 [第4章]蒙古襲来の予言的中 [第5章]身延山での日々 [解説]現世の仏国土を夢見た日蓮 日蓮関連絵年表 『法華経』を掲げて受難に生きた日蓮
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