イーロンマスクはゲイツやジョブスと比較されることが多いものの、彼らよりも過小評価されていることがよく分かる。
作中に、ゲイツよりもおしゃれで、ジョブスよりも付き合いやすいという表現があるが、すでに歩みを止めた2人に対して、今だに現役バリバリのイーロンは、今後の活躍次第では伝説の2人を超得る可能性も
...続きを読む十分にある。
マスクは南アフリカに生まれ、裕福な家庭ながら父親との関係に苦しみ、過酷な少年時代を送る。その後、カナダ、アメリカと拠点を移し、弟とともにZip2というオンライン上に会社情報や広告などを記せるサービスを1995年に立ち上げ、99年にはCompaqに売却することで資産を得る。
その後、のちにPaypalと統合する金融サービスXを立ち上げ、金融業界に風穴を開けるものの、Paypalとの統合後のクーデターにより代表を追い出される。苦境に立たされるものの、Paypalの上場による利益により、今度はSpaceXを創業。
少し間を空けてテスラに参画し、創業者との軋轢やキャッシュ不足による倒産のリスクなどを乗り越えながら、民間でのロケットの打上げに成功し、テスラを世界一の自動車メーカーへと導いている。
彼の人生は幼少期の読書から始まっている。手元の本を全て読破し、ブリタニカの百科事典まで読み切ることで、膨大な知識のベースができた。それを基礎として、どんな業界に対する知識も驚くべきほどの速さで深く理解することができる。これが全ての基礎。
そんな彼が感じた使命は、地球環境をより良くすること、そして万が一に備えて火星開拓を進めること。これらの使命感からテスラやSpaceXを率いている。天才が大きな使命感を持ち、全身全霊を注ぐことで、これほどまでに大きなことを成し遂げるのかと驚き、そして素直に尊敬するばかりである。