ユーザーレビュー 伊良部秀輝 野球を愛しすぎた男の真実 団野村 伊良部秀輝のメジャーリーグ移籍に関わった団野村が、彼の人となりについて綴った一冊。 彼の“悪童”というパブリックイメージと違い、人間的にはとても繊細で、投球術についても力よりも頭を使うタイプだったということがよくわかった。 また、例のバーでの暴行事件も、原因はバーによるカードのスキミングによるもの...続きを読むで、むしろ被害者だったということも初めて知った。 何より、彼の移籍をきっかけにポスティング制度という、日本人選手がMLBに移籍しやすい環境が整ったことが最大の功績。 団野村もポスティング制度に100%賛成ではないみたいだが。 もちろん、伊良部側の立場で書かれてることもあると思うが、彼の人となりを知ることができた。 Posted by ブクログ 伊良部秀輝 野球を愛しすぎた男の真実 団野村 メディアに脚色された「伊良部選手」は、伊良部秀輝氏の実像とかけ離れていた。プライベートの伊良部氏(「ヒデキ」)を知っている団野村氏は、そう考えている。 「ヒデキ」は、ワガママな乱暴者ではない。確かに熱情的ではあるが、研究熱心で、仲間思いで、むしろ芸術家というべき野球選手だったのだ。さらに、彼の信念...続きを読むの強さこそが、その後の日本人選手のメジャー挑戦を可能にしたのである、という。つまり、FA制度を整える手はずの提供者なのだ。 野球選手を辞めた伊良部氏は、「伊良部選手」という脚色にも仇されて、第二の人生のスタートを失敗してしまった。だがそれ以上に、「ヒデキ」の顔を失ってしまったのが、強いショックだったようだ。つまり、彼は生きがい(野球!)をなくしてしまったのだ。それが、あの悲劇をもたらした要因ではないか、と筆者は考えている。 惜しい人を亡くしたものだ、とつくづく思う。 Posted by ブクログ 伊良部秀輝 野球を愛しすぎた男の真実 団野村 2011年、42歳で夭折した剛腕投手、伊良部秀輝の知られざる素顔。 イメージとは全く違った人物だったようです。 Posted by ブクログ 団野村のレビューをもっと見る