「死の病」と恐れられたエイズ。その治療薬を世界で初めて開発したのは日本人だった! 熊本大学医学部を卒業し、アメリカの国立衛生研究所に勤務していたときの快挙である。リスクの高い研究に生命を賭して取り組んだ日々、巻き込まれた特許紛争など、いまやノーベル賞候補ともいわれる研究者の半生を描いたノンフィクション。
Posted by ブクログ 2015年11月02日
この本を読むキッカケは、NHKの放送だった。
エイズ治療薬を世界で初めて発見した男であり、ノーベル賞受賞してもおかしくない実績がある。
本書の主人公、満屋裕明は1950年(昭和25年)、長崎県佐世保市で生まれた。
母親が看護婦をしていた事が医師になるキッカケになった。
母親にこう約束したことが今の...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年09月12日
面白いサイエンス関係の本に久々に出会った。最近では、全く話題にもならないAIDSだが、治療薬開発段階での知られざる事実を詳細に描写して戴き、改めてDr.満屋の素晴らしさを実感することができた。これまでは伝説の人というイメージで私の中では理解していた点もあったが、作者の明快な語り口によって、関連情報が...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年12月21日
「死の病」と恐れられたエイズの治療薬を世界で初めて発見したのが満屋裕明・熊本大学教授だ。満屋は、母との約束を果たすため、医師となり、アメリカでエイズ治療薬の開発に没頭する。死をも恐れぬ壮絶な研究の日々と半生を描いたノンフィクション。
医療者にもかかわらずエイズの治療薬に関する知識は無いに等しい私。た...続きを読む