哲学・宗教・心理作品一覧

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  • 無気力から立ち直る
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    無気力をもたらす要因や状況、なりやすい人、さらに対処や予防の仕方を心理学の視点から解き明かす。心身の健康を保つためのヒント。
  • 怒りをコントロールできない子の理解と援助
    4.8
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 突然「きれて」怒りに支配されてしまう小学生を、どう理解し、援助するか。子どもの心理療法の専門家が、新しい視点と具体的な実践例を豊富に提示する。
  • ベルジャエフ 生涯と思想
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ロシアの哲学者ベルジャエフ(1874~1948)は、マルキストであったが、ロシア革命後転向し、反共産主義者となり、十月革命後にパリに亡命した。神秘主義に則って文化や歴史を考察した。その中心的な思想には、「反共産主義」(共産主義がユダヤ教の選民思想に基づいていると批判)、「歴史哲学」(伝統と記憶を重視する)、「進歩主義批判」「人権、国民主権批判」などがその思想の中心にある。特異な思想家の全貌に迫る。 【目次より】 序文 〔I〕生涯 一 幼年時代 おいたちと、家族 幼年学校生活 二 大学生時代 革命運動 ヴォログダ追放期 三 壮年時代 キエフ在住の頃 ペテルブルク在住の頃 破局の予感 革命の嵐の中で 四 亡命時代 〔II〕思想 一 思想概説 思想の要旨 思想の特色 思想の形成 二 社会論 人格と社会 社会批判 イデオロギイ批判 マルキシズムとキリスト教 三 歴史哲学 歴史批判 超歴史 時間論 他歴史観との比較 四 人間論 対象化 自由 悪 倫理 新しさ 不死 人格主義 五 キリスト教思想 キリスト教入信 神人論 「ソボルノスト」 終末論 六 ベルジャエフとロシア思想 ロシア宗教思想〔ホミヤコフ、フョードロフ、ソロヴィヨーフ、シェストフ〕 ロシア社会思想〔虚無主義、無政府主義、社会主義〕 ロシア文学〔トルストイ、ドストエーフスキイ〕 ベルジャエフ著書目録 ベルジャエフに関する著作 あとがき 田口 貞夫 1922~ 2020年。宗教学者、思想家。東京大学図書館、上智大学外国語学部ロシア学科講師。東京大学文学部宗教学科卒業。専門は、ロシア思想史。 著書に、『ベルジヤエフ 生涯と思想』『ロシア革命と正教 社会主義国における土着信仰の諸相』『ロシア宗教思想史』『解放神学』(共著)、 訳書に、ベルジャーエフ『ロシヤ思想史』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 蓬州宮嶋資夫の軌跡 アナーキスト、流行作家、そして禅僧
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    小説家・僧侶であった宮嶋資夫(1886―1951 みやじま すけお 僧名・蓬州)の評伝。プロレタリア文学から童話作家、禅門での出家、晩年は念仏信仰という特異な一生を作品と時代考証とともに描く。当局からの弾圧、労働運動への懐疑、転向、禅修行、経典研究の足跡は興味深い。宮嶋資夫は、小説家、僧侶。初期プロレタリア文学としての大正労働文学の担い手であった。雑誌『近代思想』によって大杉栄を知り、アナキズム、サンジカリズム系の労働運動に近づいた。1916年(大正5)には大正期労働文学の先駆作品となった処女作『坑夫』を刊行、その後本格的文筆活動に入ったが、のちに思想的煩悶から仏門(京都・天龍寺)に入り、昭和26年京都にて没した。評論集『第四階級の文学』(1922)、自伝『遍歴』(1953)などのほか、仏教関係の著作も多い。文学と革命、絶望と仏教信仰などを核心に捉えつつ、戦争に向かうあの時代に仏教界がどんな対応をしたのかなどを明らかにしていく意欲作。
  • 私のカウンセラー修行 村山正治心理臨床エッセイ集
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    日本のロジャーズ受容の第一人者であり、長年、心理臨床の世界で先頭を走る著者が、カウンセラーを志し、その道を歩み続けてきた過程を、余さず切り出したエッセイ集。 時に迷い・立ち止まることの意義を肯定し、臨床の本質を問い続ける著者のあたたかな言葉が、カウンセラーを目指す人、臨床家としてのアイデンティティに悩む人、後進の指導にヒントを得たい人など、心理臨床をめぐって悩む人たちと伴走してくれる書である。
  • 無意識の組曲 精神分析的夢幻論
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    無意識は私たちの日常に深く影響している.夢・幻を精神分析するとき,無意識の世界が出現してくる.この無意識こそ文化を解読する重要な鍵である.フロイトやラカンに導かれ,ゴダール,シューマン,デルヴォー,宮沢賢治などの作品世界を逍遥し,無意識が奏でる組曲に耳を傾けてみよう.芸術の豊饒を身に沁みて享受できよう.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 事例から学ぶ 心理職としての援助要請の視点
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    公認心理師の5つの職域(教育・医療・福祉・産業・司法)から12の事例を挙げて、援助要請の問題への理解と関わりの工夫を示す。
  • いじめ問題解決ハンドブック
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 学校が「教育」の機能を果たすために、いじめをどう捉え対応すればよいのか。教師が納得でき、自信のもてる具体的な方法を提示する。
  • 日蓮誕生
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    日蓮<出生>の謎を解く! 「まさにコロンブスの卵だ」 本郷和人氏(東京大学史料編纂所教授)が驚愕した日蓮研究の最前線が、これだ。 日蓮は貧しい漁民か役人の子とされる。ならば何故、幕府は一介の僧を二度も流罪にしたのか。政権が恐れたのは政治的影響力で、出生に関係する。論考は、門弟との関係を分析し、日蓮の父母に辿り着く。実は教団は将軍家に近かった。日蓮から見た鎌倉史はスリリングだ。信仰の原形も再現する。 <本郷和人氏推薦!> なぜ、今まで気付けなかった?「日蓮の出自について」には驚愕し、納得した。「日蓮と将軍家」は解釈は分かれようが、私は大好きだ。日蓮を政治から見てみる。面白い! ――帯より――
  • 百歳の哲学者が語る人生のこと
    3.0
    100歳の哲学者、人生を語る――戦争のリアル、パンデミック……激動の一世紀を振り返り、歴史と人生の奥深さをシンプルな言葉で綴った、いまを生きるすべての人へ贈るメッセージ。
  • 精神分析とナチズム フロイト・反ユダヤ主義・ホロコースト
    -
    フロイトはなぜ、反ユダヤ主義が迫りくるウィーンに留まり続けたのか? 死因となった上顎癌の主治医との関係は? 精神分析はなぜナチズムを批判できないのか? 倫理をどうとらえていたのか? フロイトの生きた時代はヨーロッパ近代から現代への移行期で、多彩な出来事に満ちていた。そこでユダヤ人として生きたフロイトと、彼によって生み出された精神分析について、ナチスの時代を中心に、上記のような尽きない疑問に応える形で掘り下げていく。
  • インド仏教思想史 上
    -
    本書は1987年に大法輪閣から出版されたものの復刊です。平易で易しい文体に定評がある仏教作家の著書のなかでは、硬質で堅い印象をもたれるかもしれません。上巻では仏教史を正確にとらえながら、かつ文献に当たりつつ根本仏教から大乗思想までをユニークな視点でえがいています。
  • カウンセリングの理論(上):三大アプローチと自己成長論
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    これさえあれば、ぜんぶわかる! 膨大なカウンセリング理論のなかから実践に役立つ33の理論を厳選し、その実践上のエッセンスをコンパクトに、わかりやすく解説。 各理論の位置関係や実践上の違いが一目でわかる全体見取り図、主要理論比較表も掲載。クライアントの状況に合わせてどう使い分け、どのように統合して実践するかも示す、実践家必携の虎の巻。 上巻は、カウンセリングの主要アプローチの概観と比較、つながり、ロジャーズらの「自己成長論」を中心に解説。
  • 禅問答と悟り
    -
    逆説と超論理に満ちた禅問答を、中国独自の思惟方法に注意を促しつつ、祖師方の様々な逸話を用いてわかりやすく解説。山は山、川は川、世界は何一つ変わらぬままに、世界を一変させる新しい観察点を一気に獲得する悟りの真実へと読者を誘う。生誕150年を迎える大思想家の代表作。。 (※本書は2020/9/29に発売し、2022/6/9に電子化をいたしました)
  • ディストピア禍の新・幸福論
    3.8
    【内容紹介】 ディストピア禍の新・幸福論 パンデミック、気候変動、格差拡大、侵略と戦争…… 混迷と分断の“ディストピア禍”に問う 心とは、生きるとは、幸せとはなにか? 慶應義塾大学大学院教授の「幸福学者」が書き尽くした入魂の書! コロナショック、大規模な気候変動、苛烈さを増す自然災害、経済的な格差の拡大など、不幸の連鎖が止まらない。そのうえ、人類は21世紀になっても戦禍の中にいる。 そんな時代に、わたしたちは幸せに生きることができるのか? そもそも幸せとはなにか? どうすればあらゆる人が幸せに生きる世界をつくれるのか? 「幸福学」の第一人者である著者・前野隆司氏が、それらの問いに正面から取り組んだのが本書である。 科学と宗教、洋の東西、人間とロボット……一見相反する領域をダイナミックに架橋しながら、力強く本質を掘り下げていく。 思索の果てに辿り着いた「幸せの正体」は、「いま」を生きるすべての人の希望となるだろう。 ――本書では、脳神経科学・心理学・統計学・工学を中心とした様々な科学的研究の結果として、その結論を導いていく。 【著者紹介】 [著]前野 隆司(まえの・たかし) 1962年、山口県生まれ。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM)教授。1984年、東京工業大学工学部機械工学科卒業。1986年、東京工業大学大学院理工学研究科機械工学専攻修士課程修了。キヤノン株式会社、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、慶應義塾大学理工学部教授、ハーバード大学客員教授等を経て、2008年より現職。2017年より慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長兼任。認知心理学、脳神経科学、倫理学、統計学、工学などの研究を統合した「幸福学」を提唱し、個人と人類の幸せ(well-being)について研究している。主な著書に『脳はなぜ「心」を作ったのか 「私」の謎を解く受動意識仮説』(筑摩書房)、『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』(講談社)、『ウェルビーイング』(共著、日本経済新聞出版)などがある。 【目次抜粋】 第1章 前提条件:心はない  パンデミックという人類滅亡リスク/資本主義は限界を迎えたのか?/日本というガラスの城/「ウェルビーイング産業」への転換を/自殺を「悪」と切り捨てていいのか?/日本人が見落としがちな「無意識」の利他性/心はすべて、幻想である/意識は「記憶のための劇場」である/「脱人間」という不安の超克 etc. 第2章 必要条件:死を想う  心がなくて本当によかった/いま死んでも、あとで死んでもたいした違いはない/ふたつの本能――「怒り」と「共感」/他者を「許す」ことはなぜこんなに難しいのか?/一生の長さはたったの0.1ミリ/人間には、過去も未来もない/わたしたちには「いましかない」し「いまはない」/主観的には死は存在しない/あなたは本当に「あなた」なのか? etc. 第3章 幸せの連立方程式  生きてよし、死してよし/幸福学――幸せは原因にも結果にもなる/「ありのままに!」――他人と自分を比べない/「やってみよう!」――主体的に生きる/「なんとかなる!」――未来を信じる/「ありがとう!」――ともに生きる/戦いのエンジンから愛のモーターへ/「ルールに従う」という思考停止/サイエンスとしての倫理学 etc. 第4章 解:わたしは、地球であり宇宙である  わたしは地球の一部以外の何者でもない/蔓延しているのはウイルスか、それとも人間か?/人類は「安心安全」かつ「不幸」になった/「一番大切なこと」を一番大切にしよう/中心に無がある国、日本/近代科学が見つけた、近代的価値観の限界/そして、東まわりと西まわりが出会うとき/すべてを包摂する「ウェルビーイング資本」主義 etc. 第5章 分岐点:愛するか、滅びるか  心の地動説/「世界中の生きとし生けるものを愛す」ことは可能か?/人間という合体動物/世界はあなたである/世界を100パーセント愛することをイメージしよう/敵は消え去る/「自利利他円満」というひとつの円/あなたが幸せでありますように etc.
  • 生きる意味って何だ? 人生のビッグ・クエスチョンズに向き合う
    -
    あなたは何のために生きる? 幸せのため? 愛のため? 何らかの使命のため? そもそも人生に意味なんてない? 誰もが密かに抱えつつも日々の生活に追われてなかなか向き合うことができない、人生に関する根本的な問い=ビッグ・クエスチョンズの数々を取り上げ、心理学を中心とした学術研究の膨大な知見を参照しながら、読者それぞれが本当に納得できる答えを導き出し、より良い生き方を考えるための視点を提供する。
  • 正義とケアの現代哲学――プラグマティズムから正義論、ケア倫理へ
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 福祉的共生を見出すためにジェイムズやデューイのプラグマティズムを受けて哲学の現実を追求し、20世紀のロールズやノージックの正義論と、21世紀にまたがるギリガンやノディングスのケア倫理を考察
  • 子どもの社会的な心の発達:コミュニケーションのめばえと深まり
    3.0
    子どもの認知には驚くべき変化が起こり、他者とかかわるための準備は早い時期から進んでいることがわかってきている。まわりの人とコミュニケーションをもちながら、〈他者に心があることがわかる〉心が子どもの中に育っていくようすを、心の理論、実行機能などのキーワードから探る。乳児期、幼児期、児童期によく見られる人とのかかわりの特徴を理解するうえでも役に立つ。
  • シリーズ 地域の古代日本 筑紫と南島
    -
    海外の文物がもたらされる最初の場所であった筑紫は、日本列島の先進地域と呼ばれた。稲作農耕の到来を機に朝鮮・中国と交流が始まり、西日本一帯に及ぶ交流圏が作られた。その後、近畿が中心地となり、九州は対外交流の窓口となって行く。筑紫諸国を管轄し、外交使節の接待を担った大宰府と鴻臚館。宗像大社の祭祀の中心として信仰されてきた沖ノ島。独自の文化を持つ「南島」など、豊かな九州地域の古代の全貌を明らかにする。
  • シリーズ 地域の古代日本 東アジアと日本
    -
    中国の東辺に位置した倭国・日本は、大陸・半島の政治や思想・文化の影響を強く受けながら、漢字文化圏のなかで国づくりを実施した。シリーズの総論として本巻では、古墳造り、都城の建設、仏教の伝来、日本語表記など、古代の基本的テーマを選び、最新の研究を収録する。現在の文化・宗教事情にも影響する日本史の「青春時代」の足跡である。また今日の課題とも関わる、災害とジェンダーの2つのテーマを歴史的に解き明かす。
  • 発達障がいとトラウマ 理解してつながることから始める支援
    5.0
    発達障がいとトラウマが混在した、複雑な問題を抱えた子どもたちへの、普通の日常生活で誰にでもできる「治療的な関わり」
  • ケンブリッジ大学・人気哲学者の「不死」の講義
    4.1
    「今年も一歳、年を取った。自分は何歳まで生きられるのだろう」 ――限りある人生をより豊かに生きるために、 ケンブリッジ大学の人気哲学者と旅立つ“知の冒険" 「死にたくない」 「長生きしたい」 これは、人間だけが抱く"特別な感情"です。 --- なぜ人類は、驚異的なスピードで発展をとげてきたのか。 文化・芸術から医学や遺伝子工学に至るまでの最新の知見を編み上げて人類史の壮大な謎に挑む。 --- コロナ禍のもたらした「生命の危機」― それを原動力に、我々は、驚異的なスピードでのワクチン開発・医学の進歩を実現しています。 人類の進歩の裏側には、いつも、「死にたくない」「長生きしたい」という願望がありました。 古代エジプト時代から今に至るまで、 人類は何を恐れ、何を原動力として 科学技術や都市、文明を進めてきたのか。 イギリスの人気哲学者がひもとく、 「不死」への本能的な願望と 人類の知の進化の物語。
  • 入門 キャリアカウンセリングとメンタルヘルス-基礎知識と実践
    -
    キャリアコンサルタント必携の実践に役立つ一冊。キャリアコンサルティングにおいて、クライエントのメンタルヘルスに目を向けることは、その質を高める上で非常に重要です。双方の基礎知識を理解でき、さらに6つの事例と11のQ&Aでその実践を深く学べます。
  • 諸宗教の歩み―事実と本質のあいだで―
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 諸宗教の歩みを、古代の宗教からユダヤ教、キリスト教、イスラーム、仏教といった世界の大宗教へとたどり、最後に日本の宗教を追求した宗教史概説。さらに宗教の歴史からその本質へと迫る。
  • 影響力の武器 実践編[第二版]「イエス!」を引き出す60の秘訣
    4.0
    世界累計75万部以上の、科学的説得のベストセラーが、最新の研究成果を盛り込み、さらなる進化を遂げた。人から承諾を得る秘訣の数は、これまでの50個から60個に増え、「見た人を買う気にさせたバナー広告の作り方」や「プレゼンテーションで優位に立つ発表順」、「自社の熱心なフォロワーを獲得した方法」など、仕事や日常の交渉場面で、すぐに使える技法が拡充された。訳文も再検討し、本格的内容をいっそう読みやすく仕上げた。
  • クリティカル・ワード メディア論
    3.0
    ゲーム、ソフトウェア、モバイル、資本、ジェンダー、観光、軍事まで…… 現在/過去の技術や概念を体系的に一望できる、メディア論の新しい教科書! 2020年代を迎えた現在、グローバル資本主義と政治的分断の加速を背景に、インターネット以降のテクノロジーやスマートフォン、SNSの一般化はさらに進み、メディアを取り巻く社会や文化、私たち人間の状況は、かつてないほどの大きな変化にさらされ、メディアの在り方も大きく変容し続けています。 そのような状況において「メディア論」は常にアップデートされ続ける研究領域であり、現代社会のあらゆる局面を考える上でますます重要な分野になっていると言えるでしょう。本書は、人文社会研究におけるメディア論の新たな動向や、メディア理論の歴史的な系譜を現代の視点で整理し直し、さらにメディアの実践を横断的にとらえて論じることを試みた、理論編・系譜編・歴史編の三部からなるメディア哲学の入門書です。 ◆シリーズ[クリティカル・ワード]とは 現代社会や文化および芸術に関わるさまざまな領域を、[重要用語]から読み解き学ぶことを目指したコンパクトな入門シリーズです。 基本的かつ重要な事項や人物、思想と理論を網羅的に取り上げ、歴史的な文脈と現在的な論点を整理します。もっと深く理解し、もっと面白く学ぶために必要な基礎知識を養い、自分の力で論じ言葉にしていくためのヒントを提供します。
  • わたしが人間であるために 障害者の公民権運動を闘った「私たち」の物語[電子改訂版]
    -
    「障害がなければよかったのに」と思ったことは、一度もない。 1964年の公民権法から取り残され、「二級市民」でもなかった米国の障害者たち。そこに風穴を開けた「リハビリテーション法504条項」誕生の背景に、当事者たちの粘り強い運動があった。リーダーとして政府機関に乗り込み、25日間占拠したジュディス・ヒューマン。障害を理由に学校や就労から排除され、それでも「人間であるために」闘ったジュディが、今日もなお差別と闘い続ける「私たち」へ贈るライフストーリー。 【目次】 ジュディより日本の読者のみなさまへ ジュディからのメッセージ プロローグ 第Ⅰ部 一九五三年 ブルックリン・ニューヨーク 第一章 蝶 第二章 不服従 第三章 闘うか闘わざるべきか 第四章 飛び立つ恐怖 第Ⅱ部 一九七七年 バークレー・カリフォルニア 第五章 とらわれて 第六章 占領軍 第七章 戦場の兵士 第八章 ホワイトハウス 第Ⅲ部 一九八一年 バークレー・カリフォルニア 第九章 応酬 第十章 チンゴナ  第十一章 人間 第十二章 わたしたちのストーリー あとがき 解説(尾上浩二) 訳者あとがき 【著者】 ジュディス・ヒューマン 1947年生まれ。障害者運動・自立生活運動の世界的リーダー。1970年代から、多様な障害当事者団体(バークレー自立生活センター、米国障害者協会)、NGO、政府機関での活動を通じ、障害者の人権を前進させる法制度の発展に貢献した。クリントン・オバマ両政権で障害分野の特別アドバイザーを歴任。また、世界銀行初の「障害と開発」アドバイザーとして、国内外における障害者の権利擁護に尽力した。米国・ワシントンD.C.在住。 クリステン・ジョイナー 社会起業家・文筆家。国際的な非営利セクターで多数の受賞歴を誇る。排除・居場所・不平等・社会変革に関する記事を、「スタンフォード・ソーシャル・イノベーション・レビュー(Stanford Social Innovation Review)」など、様々な媒体で発表している。ニュージーランド・オークランド在住。 曽田夏記 1984年生まれ。自立生活センターSTEPえどがわ職員、DPI(障害者インターナショナル)日本会議特別常任委員。東京大学教養学部卒業(国際関係論専攻)。大学在学中に障害者となり、2008年から国際協力機構(JICA)勤務。その間、休職しフィリピン農村部の障害者団体で2年間活動したことが契機となり退職、日本の障害者運動に参画。現在、地域での個別支援活動、全国での権利擁護運動等に従事。
  • アンチレイシストであるためには
    5.0
    全米130万部ベストセラー! 《米Amazon第1位》《NYタイムズ・ベストセラー第1位》 “2020年最も影響力のある100人”に選ばれた世界が注目する歴史学者による 世界に蔓延るレイシズム(人種主義)を解き明かすためのガイドブック。 アンチレイシストとは 人種だけでなく、民族、文化、階級、ジェンダー、セクシャリティなどの違いを平等に扱う人のこと。 世界に蔓延るレイシズム(人種主義)の構造や本質をみずからの体験を織り交ぜながら解き明かし、制度としてのレイシズムを変え、「アンチレイシスト」としての態度をとりつづけることがその解決策だと訴える。 レイシズムが深く浸透した社会では、自身をふくむほとんどの人の心にレイシズム的な考え方が潜んでいる。 レイシストの権利者たちがつくりだす「ポリシー(政策、制度、ルール)」を変えない限りレイシズムは解決できず、「レイシストではない」と発言する人も、そのポリシーを容認する限り仮面を被ったレイシストなのだと厳しい目を向ける。 だからこそ、「アンチレイシスト」でありつづけるためには、レイシズムを生物学、民族、身体、文化、行動、肌の色、空間、階級に基づいてよく理解し、レイシズム的な考え方を見つけるたびに取り除いていく必要がある。 問題の根源が「人々」ではなく「権力」に、「人々の集団」ではなく「ポリシー」にあることに目を向ければ、アンチレイシズムの世界が実現可能となる。 ぼくたちはレイシストであるための方法を知っている。 レイシストでないふりをする方法も知っている。 だからいま、アンチレイシストであるための方法を学び始めよう。 【著者】 イブラム・X・ケンディ Ibram X. Kendi 歴史学者、作家。ボストン大学〈反人種主義研究・政策センター〉の創設者であり所長をつとめる。本書は2019年にアメリカで刊行され、大ベストセラーとなった。アメリカの人種差別の歴史を描いた『Stamped from the Begining』は2016年全米図書賞(ノンフィクション部門)を受賞。 児島修 こじま・おさむ 英日翻訳者。立命館大学文学部卒。主な訳書に、パーキンス『DIE WITH ZERO』(ダイヤモンド社)、リトル『ハーバードの心理学講義』(大和書房)、フィネガン『バーバリアンデイズ』(エイアンドエフ)などノンフィクションを中心に多数。
  • 死生の臨床人間学
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 生きる意味 それは誰かとの間(あわい) 安楽死・尊厳死、脳死・臓器移植、人工妊娠中絶、出生前検査、患者差別……「死」と「生」の営為をつぶさに拾い、人と人が共に生きる在り方を示す
  • エコロジーと宗教性の深化
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、天理大学おやさと研究所が平成24~26年度にかけて、全12回にわたって実施した「宗教と環境」研究会の内容をまとめたものである。 この研究会は、同研究所天理自然・人間環境学研究室が「『環境問題における宗教者の果たすべき役割』に関する研究」の一環として実施したものであり、宗教と環境との係わりあい、宗教者として環境問題にどのように取り組んでいくのか、また、実際に環境はどのように変化しているのかなどを考えるきっかけになることを願っている。
  • コロナ禍をどう読むか――16の知性による8つの対話
    -
    ウイルスは「敵」なのか? それとも――? 人類学、哲学、批評、アート、小説、精神分析、ビッグヒストリー、妖怪、科学史……。 ジャンルを異にする俊英たちが、コロナ禍が露わにした二元論の陥穽をすり抜け、「あいだ」に息づく世界の実相を探る。刺激的な八つの対話集。 刻々と迫りくる感染症と、その対策に奔走する我々。 緊急事態宣言下の日本で行われた八つの対談は、未曾有の事態を普遍的な観点から見つめ直す、二つのまなざしが直交する対話の記録である。 【目次】 ■ TALK 01 奥野克巳 × 近藤祉秋 ウイルスは人と動物の「あいだ」に生成する ■ TALK 02 逆卷しとね × 尾崎日菜子 接触と隔離の「あいだ」を考える ■ TALK 03 吉村萬壱 × 上妻世海 私と国の「あいだ」を/で問い直す ■ TALK 04 清水高志 × 甲田烈 既知と未知の「あいだ」の政治 ■ TALK 05 松本卓也 × 東畑開人 心と身体の「あいだ」を考える ■ TALK 06 山川冬樹 × 村山悟郎 隔離され、画像化された二つの「顔」、その「あいだ」で ■ TALK 07 辻村伸雄 × 石倉敏明 歴史と神話の「あいだ」の実践 ■ TALK 08 塚原東吾 × 平田周 グローバルとローカルの来たるべき「あいだ」へ
  • カルトの子
    4.3
    私たちの親が信じたのは、オウム真理教、エホバの証人、統一教会、ヤマギシ会だった……。ごく普通の家庭にカルト宗教が入り込んだとき、子どもはどんな影響を受けるのか。教団のなかで、家庭で、何が起きているのか。カルトの子どもたちによる壮絶な証言の記録。
  • 統一教会と私
    4.0
    東大入学とほぼ同時に、統一教会に入った著者は、一一年半にわたる入信生活の後、脱会して学者の道へ。気鋭の哲学者がその数奇な半生をつづり、みずからの宗教体験を振りかえる。
  • 昭和精神史 戦後編
    -
    「菊」と「刀」の聯関は断ち切られて、毒にも薬にもならぬ文化主義は、占領がをはつた後も大衆の意識に瀰漫し、浸透した。 敗戦後の占領下での生活、東京裁判、共産主義勢力の伸長、安保闘争、三島由紀夫の自決、昭和天皇崩御ーー 激動の時代に日本人は何を考え、いかに生きたか。 超克の軌跡を描く名著、復刊! <解説「:昭和の精神」への挽歌 新保祐司(文芸評論家)> 平成も終わり、今、我々日本人は、令和のはじめに生きている。それも、新型コロナウイルス禍という苦難の中で、生きているのである。このウイルス禍の影響は、長く続くに違いない。そして、コロナ以前の世界に戻ることは、もうない。やがて、このコロナ禍が収束したとしても、その後の世界は、社会の在り方や人間の生活が大きく変わることになるであろう。もう「昭和」は、はるかに遠くなっていくに違いない。こういう文明史的な激変の中にいて、本書を二十年ぶりに読み返してみると、その中に鳴り響いている「昭和の精神」への「挽歌」が一層心に沁みて来るようである。――解説より 【目次】 第 一 章 占領下二年目 第 二 章 市ケ谷台の晩春初夏 第 三 章 憲法とかなづかひ 第 四 章 戦後文学と敗戦文学(上) 第 五 章 戦後文学と敗戦文学(下) 第 六 章 東条英機と広田弘毅(上) 第 七 章 東条英機と広田弘毅(下) 第 八 章 占領後半期の精神状況 第 九 章 コミンフォルム・日本共産党・朝鮮戦争 第 十 章 占領終る 第十一章 「近代の超克」論 第十二章 戦後と三島由紀夫 第十一章 六〇年反安保闘争 第十二章 高度経済成長下の文学 第十三章 記憶の復活 第十四章 三島由紀夫の死 第十五章 昭和天皇
  • 心理学的支援法
    -
    2015年の立法を受け、各大学で「公認心理師」養成のカリキュラムが組まれ、カウンセリングや心理療法などはすべて「心理学的支援法」という科目のなかに盛り込まれることとなった。本書はその科目に対応する入門テキストである。心理学的支援の基礎から最新の動向まで網羅し、ロジャーズ派に軸足を置きつつ他学派や他技法も扱うなど、バランスのとれた内容となっている。
  • サクラは何色ですか? 西田幾多郎の思想 [電子改訂版]
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    日本が生んだ世界的哲学者・西田幾多郎の「絶対無」の思想をサクラの花見ることを通して分かりやすく解説。 日本が生んだ世界的哲学者・西田幾多郎の「絶対無」の思想をサクラの花見ることを通して分かりやすく解説。古今東西の哲人援用しながら、西田哲学の「解釈」では無く、西田の生きた思想を伝えようとした。また西田の「身体論」を初めて解読した。古人が見たサクラは今我々が見るサクラと同じものではないが、同じサクラである。サクラの蕾をどんなに買いたいしてもサクラの花は出てこない。何故、同じように春にサクラが咲くのか。西田哲学の現代的意味も探る。 【目次】 第Ⅰ部 サクラ考    はじめに  一、花はあるか  二、いのちの形  三、場所とはたらき  四、有と無と成  五、現れと目撃  六、思念と情緒  七、ともに見る  八、彼方を見る  九、思想の運命  十、彼岸と此岸    むすび 第Ⅱ部 ロゴスと身体——西田幾多郎の身体論    はじめに    読者のための概要  一、身体としての自己  二、ロゴス的身体  三、直観する身体  四、時空間としての身体 あとがき 【著者】 大澤正人 1946(昭和21)年東京生まれ。東京外語大学及び早稲田大学在学中、学生運動にかかわる。「東外大マルクス主義研究会」をつくり、マルクス、ヘーゲル、西田幾多郎をテーマとする。著書『西田幾多郎』(フォービギナーズ 現代書館)他。私塾経営。
  • 山田わか 生と愛の条件 ケアと暴力・産み育て・国家
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    山田わかの思想から、21世紀の産み育てる性を〝私も〟考える。 〝奪われた性〟から〝愛国女性〟へ。「愛」と「殖やす」の違和感。 山田わか(1879-1957)の思想から、21世紀の産み育てる性を〝私も〟考える。 教育とケアに関するテキストにも最適。 【目次】 序 章 愛の飛翔と切断——人間と教育を学ぶために 望月雅和 第一章 イライザ・ドゥーリトルの憂鬱(一) 大友りお 第二章 イライザ・ドゥーリトルの憂鬱(二) 大友りお 第三章 女性の商品化と越境——出会いの地アメリカ 纓坂英子 第四章 対人援助と人道主義——山田わかにおける法と思想の原理 森脇健介 第五章 山田わかの反女権論とファシズムの時代——盟邦ドイツ・イタリアへの特派 弓削尚子 第六章 愛とケアについて——体験による学びと実践のレッスン 望月雅和 解 説 個人の人生の物語から何が読みとれるか 能智正博 山田わか年譜 【著者】 望月雅和 東京大学先端科学技術研究センター協力研究員、現代QOL研究所主席研究員・教育研究局長、小田原短期大学保育学科特任講師、早稲田大学ジェンダー研究所招聘研究員、日本心理職協会専務理事、日本子育て学会研究プロジェクト推進委員会委員長ほか。
  • 自由意志の向こう側 決定論をめぐる哲学史
    4.3
    人間は遺伝子に操られているのか? 宇宙開闢の時点で、その後の出来事は一通りに決まっていたか? 運命はあるのか? 人間と機械は何が違うのか?  こうした疑問はすべて人間の自由意志の問題であり、 デモクリトスからスピノザ、デネットまで、 決定論の哲学史に刻まれている。 ダーウィンや神経科学など自然科学的観点も検討しつつ、 決定論のこれまでとこれからを考える。
  • これからのヴァギナの話をしよう
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    ヴァギナは妊娠、出産のためだけにあるのではない。セックス、生理、不妊、更年期…「なかったことにされがち」な女性器について語られる、持つ人・持ちたい人・持たない人のための軽やかなエッセイ。
  • 未来のプルードン——資本主義もマルクス主義も超えて
    5.0
    カール・マルクスの終生のライバル、ピエール・ジョゼフ・プルードン。   マルクスはプルードンの「所有」の概念に衝撃を受け、経済学に邁進した。 プルードンはさらに変化を遂げ、アソシアシオンという画期的な考え方に到達する。 資本主義システムの限界が露呈しつつある今、社会と市民に不平等を招く「垂直的権力構造」の解体を掲げたプルードン主義を再評価する。 エゴイズムから協同する社会へ——ポスト資本主義への処方箋 現実の変化を柔軟に理解しながら開いた体系を築いていく、プルードンのポスト資本主義のモデルとは? 【目次】 序論  ライバル、そして乗り越えるべき反面教師 第一章 プルードンはいつも再起する——彼がつねに呼び出される理由 第二章 プルードンとは何者か——独創的かつ実践的な思想家 第三章 フランス革命の欠陥——「所有」をめぐるプルードンの画期的論考 第四章 マルクス作品への影響——『経済・哲学草稿』などをめぐって 第五章 大事なのは革命ではなく経済である——実践的社会改革派の思想 第六章 マルクスをプルードンで再生させる道——アソシアシオンとコミューン、相互主義と連邦主義 補論  可能性としてのアソシアシオン
  • 治したくない――ひがし町診療所の日々
    3.6
    北海道、浦河。そこに、精神障害やアルコール依存をかかえる人びとのための小さなクリニックがある。開設から6年。「ひがし町診療所」がそれまでの精神科の常識をことごとく覆しながら踏み分けてきたのは、薬を使って症状を抑えるといった「いわゆる治すこと」とは別の、まったく新しい道だった。医療者が患者の上に立って問題を解決しない。病気の話はしない、かわりに自分の弱さを、問題を、きちんと自分のことばで仲間に伝えること。医師や看護師が能力を最大限発揮しない、それによって人が動き出し、場をつくり、その場の空気が、やがて本当の意味での力となってゆく。障害のある人びとを、精神科病棟のベッドから、医師や看護師のコントロール下から、地域の中に戻すこと。グループホームで生活し、病気の苦労、暮らしの苦労を自分たちの手に取り戻すこと。そのことが、患者の側だけでなく、健常者を、町全体を、そして精神科医療そのものも変えてゆく…… 北海道、浦河。べてるの家のその先へ。
  • ポジティブ心理学の挑戦 “幸福”から“持続的幸福”へ
    3.8
    心理学の新しい潮流をリードする第一人者の〝10年ぶりの注目の新作〟! 「ポジティブな人間の未来に対する考え方が説得力をもって見事に語られている」 (ザッポス CEO)トニー・シェイ 「なぜポジティブなアプローチに効果があるのか、その貴重な情報が詰め込まれている」 サンデー·タイムズ 「世界屈指の心理学者が、ウェルネス、レジリエンス、幸福を増加させるという課題に、 自らの知恵と経験を集約した1冊」 (医師・認知療法の創始者)アーロン・ベック この本は、ずっと続く幸せを手に入れるために役立つ1冊だ――。 本書は、国際的に著名な心理学者マーティン·セリグマンの、この力強い約束の言葉で始まる。ここ15年、ポジティブ心理学という新しい潮流をリードしてきた著者による10年ぶりの注目の新刊である。 伝統的な心理学は「人間の苦しみを和らげること」を目標としてきた。セリグマンが15年の間牽引してきたポジティブ心理学の目標は異なっている。それは「人生を最も価値あるものにすること」にある。本書でセリグマンは「本物の幸福とは何なのか?」を問い、ダイナミックな新しい概念を提示している。 幸福を追い求めるだけでは、人生に意味が生まれることはない。 今、セリグマンは問うのは、自分の才能を育て、他人と深く長続きする関係性を築き、世界に意義深い貢献をする――そうしたことを可能とするものは何か、ということだ。つまり「何が人をずっと幸せにするのか?」を問うているのだ。 ポジティブ心理学の可能性は、個人の幸福にとどまるものではない。教育、経済、医療、公共政策など、社会の構造そのもの対して、セリグマンはポジティブ心理学を通して働きかけ、成果を残してきた。 ・感情面の回復力を身につけるトレーニングに取り組む「アメリカ陸軍」の事例 ・職場での成功のみならず日常生活の充実を目指して生徒を教育する「革新的学校教育」の事例 ・「従業員のパフォーマンスとウェルビーイングを同時に高める企業」の事例 ……等々、非常に刺激的な物語を本書は伝えている。 本書は「幸福とは何か」を理解する上で重要な分岐点であり、かつ人生を最大限に活用するためのツールとなる一冊である。セリグマン博士は今、自身の世界的ベストセラー『世界でひとつだけの幸せ』『オプティミストはなぜ成功するか』を究極的に発展させ、数百万人もの人生を変える最先端の科学としての到達点を示したと言えるだろう。
  • ステレオタイプの科学――「社会の刷り込み」は成果にどう影響し、わたしたちは何ができるのか
    3.9
    女性は数学が苦手、男性はケア職に向いていない、白人は差別に鈍感、年寄は記憶力が悪い…… 「できない」と言われると、人は本当にできなくなってしまう。 本人も無自覚のうちに社会の刷り込みを内面化し、パフォーマンスが下がってしまう現象「ステレオタイプ脅威」。 社会心理学者が、そのメカニズムと対処法を解明する。 【ステレオタイプ脅威とは】 周囲からステレオタイプに基づく目で見られることを怖れ、その怖れに気をとられるうちに、実際にパフォーマンスが低下し、怖れていた通りのステレオタイプをむしろ確証してしまうという現象。 ●直接差別的な扱いを受けたり、偏見の目を向けられたりしていなくても、社会にステレオタイプが存在するだけで、人は影響を受けてしまう。 ●努力をすればするほど、その影響は大きくなる。 ●自力で抜け出すのは難しいが、ちょっとした声がけや環境設定で無効化することができる。 (日本語版序文より一部抜粋) 「ステレオタイプ脅威」自体は、対人関係の問題を研究する学問である社会心理学の世界では有名なモデルである。しかし、実社会ではまだよく認識されていないように感じる。 その理由の一つは、ステレオタイプが、「差別」と「偏見」と混同されやすいことにあるだろう。ステレオタイプは、あるカテゴリーの人にどういった「イメージ」があるかという認識面(認知という)に焦点をあてた概念で、社会心理学のなかでも「社会的認知」と呼ばれる研究領域で扱われる。これに対して偏見は、ネガティブな他者へのイメージに対する拒否的、嫌悪的、敵意的感情であり、この感情に基づいた行動が差別である。簡単に言えば、ステレオタイプは認知、偏見は感情、差別は行動ということになる。 たとえば、社会全体にある「女性はリーダーシップ力が欠ける」というイメージはステレオタイプ。このイメージをもとに女性のリーダーや上司に不満を感じやすくなるのが偏見。差別は「だから登用しない」といったように、個々人の能力の査定に基づくのでなく、女性だからというステレオタイプで実質的な被害を他者に与えてしまうことである。 さて、多くの研究や社会での施策では、実際に人々がいかに偏見を持つか、差別的な行動をとるかということを扱う。近年は、自分が自覚していなくても偏見を表明してしまう、無意識のバイアス(アンコンシャス・バイアス)という概念も注目されている。現実にまだまだこうした無意識のゆがみがあることで、その対象とされる人々は窮屈に感じる。たとえば、男性社員には決して言わないのに、女性社員にだけには「早く帰らないと子どもが大丈夫?」と言うのも、「子どもは女性が育てるもの」という無意識のバイアスのあらわれと言えるだろう。逆に、女性の方が多い保育や看護の職場では、男性が無意識のバイアスにさらされていることもある。 しかし、この書籍のテーマは「どんな偏見の目を向けられるのか」「実際にどう差別されているか」ではない。周りからの偏見や差別がなかったとしても、「本人が周りからどう思われるかを怖れる」だけで、ステレオタイプ脅威の影響は出てしまうのである。
  • 完璧を求める心理
    4.0
    完璧主義のとらえ方や特徴を紹介し、そうした本人あるいは他者とうまくつきあう対処法や勉強・仕事で成果を挙げる方法を提案する。
  • スピリチュアリティ研究の到達点と展開 日本トランスパーソナル心理学/精神医学会二十周年記念論文集
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    時代を先取りしたトランスパーソナル心理学/精神医学の現在。スピリチュアリティの深みへ誘う学術研究がここに結集。
  • 事例研究の考え方と戦略 心理臨床実践の省察的アプローチ
    3.0
    事例研究とは何か、なぜその事例を取り上げるのか、どの視点から事例を捉えればよいのか、クライエントの許可をどのように考えるのか……。事例研究を進める上でぶつかる疑問や個人情報の問題、臨床記録の書き方、執筆を進める上でのポイントなど、著名学会誌編集委員も務めた著者が、40年にわたる自らの臨床経験を振り返りながら、事例研究の意義と方法について思索を深め、自らの実践知と戦略的アプローチに言葉を与える試み。
  • 七十人訳ギリシア語聖書入門
    -
    ギリシアが強大な力を持っていたヘレニズム時代。アレクサンドリアの七十二人のユダヤ人たちが、ヘブライ語聖書をギリシア語に翻訳しはじめたという。この通称「七十人訳」が、こそ、現存する最古の体系的聖書であり、「イエス時代の聖書」である。七十人訳聖書とはなにか。なぜ生まれ、いかにしてキリスト教を変えたのか。『七十人訳ギリシア語聖書』の訳者が、長年の研究の成果をわかりやすく解説する。
  • ツインレイ∞永遠の愛の光へ I「ずっとあなたを探していた」~魂の伴侶との愛の光への道のり~
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    輪廻転生の中で、1人につき1人しかいない「魂の伴侶・ツインレイ」との出逢いから、その道のり中で得た、沢山の溢れる気づきを4年半綴ってきたブログの総まとめ編です☆ 魂の伴侶・ツインレイとの変容の旅路の、勇気と愛の光になりますように☆
  • ソマティック心理学への招待 身体と心のリベラルアーツを求めて
    -
    本書は2014年に発足したソマティック心理学協会の創設メンバーが長年にわたり取り組んできた、理論・実践両面の研究成果を盛り込んだテキスト群である。〈ソマティック〉な「エデュケーション」「サイコロジー」「スピリチュアリティ」の3領域を探究する。
  • ユング派精神療法の実践 西洋人との夢分析の一事例を中心として
    -
    人間存在を心身の相対的な枠組みのなかで総合的に理解しようとしたC・G・ユングの考え方をもとに、著者自身の臨床観を簡潔に紹介し、さらにはユング派精神療法の真髄とも言える夢分析の実践事例のプロセスを丹念にたどった貴重な一書。演奏時の手の震えを主訴として訪れたヴィオラ奏者が、夢を語るなかで自身に起こっていることの意味に気づき、しだいに薬の助けなしに演奏ができるようになっていく様子が、生き生きと描かれる。
  • 『老子』 その思想を読み尽くす
    5.0
    『老子』には、「無為自然」「道」「徳」の根本思想、「小国寡民」「無為の治」の政治哲学、「不争」の倫理思想、養生思想など、古代中国の思想の根幹がある。本書は、『老子』の諸思想を総合的・体系的に解明し、その諸思想の内容を分かりやすく解説。充実の【注】は、『老子』成立の諸事情と思想の内容にも深く立ち入る。原文全文と【読み下し】【現代語訳】も収録。『老子』の初学者から専門家までをカヴァーする決定版。
  • 統計嫌いのための心理統計の本 統計のキホンと統計手法の選び方
    3.5
    統計や数式が大嫌い、でも統計を使った研究がしたい……そんなアナタ、できる人を頼ればいいんです! 100点以上の図版を駆使した説明で、統計に詳しい人を頼るために必要な最低限の知識と統計の全体像がつかめる画期的入門書。基本的な統計用語を網羅しており、辞書代わりに使えるほか、心理学での研究例も豊富に掲載している。わずかなステップで自分の研究目的に合った統計手法を選択できる「統計手法選択フローチャート」付き。
  • 図解 世界5大宗教全史
    3.5
    宗教を知らずして、世界の歴史と今はわからない。 宗教は現代のビジネスマンの必須科目だ。 仏教、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、ヒンドゥー教。 多くの信者を持ち、世界の文化、政治、経済に大きな影響を与えている5つの宗教の成り立ちから教え、相互の関係を歴史的にとらえ、豊富な図解でわかりやすく解説するのが本書である。 解説文と図解が見開きで1項目になっているので、どこからでも読める。 1~5章で重要な5大宗教について、6章はゾロアスター教、道教、神道、世界の新宗教ほかについて解説。7章では宗教学のエッセンスを解説し、読者に宗教を考える視点を提供している。
  • 認知行動療法による対人援助スキルアップ・マニュアル
    3.0
    本書は、医療、福祉、介護、教育などの対人援助職についている人たちが、よりよい支援を行うためのスキル――認知行動療法の考え方や技法をわかりやすく紹介したものです。対人援助のテクニックとしても、セルフ・マネジメントとしても、あるいは円滑に仕事仲間とのコミュニケーションをはかるうえでも、本書はさまざまに活用できるでしょう。 認知行動療法は、世界で一番広く活用されている心理援助アプローチで、こころのケアだけでなく、日常のストレス対処などさまざまな場面で使われています。相手の考え方(認知)と行動を手がかりに問題解決をする手法で、ちょっとした視点とやり方を変えるだけで、支援の視界が開けます。臨床心理の場面はもちろんのこと、困難事例を抱える医療や介護、教育場面などでも本書を使っていただけるように、多くの事例を盛り込みました。対人援助の仕事が、ますます楽しくなる1冊です。
  • アンチ・オイディプス 合本版 資本主義と分裂症
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    マグマのような苛烈な文体によって、唯物論哲学を大胆に書き変えた名著の新訳。 ※本電子書籍は、「アンチ・オイディプス 資本主義と分裂症 上・下」の合本版です。
  • 言語起源論の系譜
    -
    【第36回サントリー学芸賞 芸術・文学部門 受賞作】 ギリシアから近現代にいたる「言語起源論」の流れを追えば、それはそのままヨーロッパの思想展開史に重なる。把握不能な「言語生成の瞬間」を、それでも見ようとした無数の試みは、近代に至って何を見出したのか。気鋭の著者による渾身の西洋思想史。
  • 世界の哲学 50の名著 エッセンスを究める
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    プラトン、アリストテレスなどの古代の哲学者、 パスカル、ハイデガー、カント、ヘーゲル、ニーチェなどの近代の哲学者、 そしてマイケル・サンデル・スラヴォイ・ジジェク、ピーター・シンガーなどの現代の思想家まで、 古今東西の代表的哲学者の名著50冊のエッセンスがこの1冊にまとまりました。 「可能性の文学の真の研究者」(USAトゥデイ紙)とも批評される著者T.バトラー=ボードンは、 「人生の道案内」として、また「世界の本質を照らす光」として哲学を活用する方法を提案しています。 英語版のみで累計30万部、世界23言語に翻訳される世界的ロング&ベストセラーシリーズの最新刊。
  • いのちの営みに添う心理臨床 人が出会い、共に生きるということ
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    病む人も援助者も共に自分らしい「いのち」を生きる者同士であるという著者の一貫した姿勢は、対人援助のあり方の原点を示すとともに、真の専門性とは何かを、読む者のこころに深く静かに問いかけてくる。
  • 境界例の治療ポイント
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「病気ですか?」「病名は何ですか?」「治りますか?」「いつごろ治りますか?」「原因は?」など、患者や家族の聞きたい五大質問にどう答えるか。逐語録による具体例を満載。
  • カウンセリングの治療ポイント
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 カウンセラーが留意しておくべき最も基本的で重要なポイントを、長年の臨床経験に基づき体系的に網羅。傾聴・受容・共感・理解などの基本概念に光を当てながら、詳細な事例も取り上げ、実際のカウンセリングや治療場面で真に役立つものを目指した実践の書。
  • 子どもの心 : 吸収する心 [新装版]
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人間としてのあらゆる性格・特徴を形成するのは幼児期である。幼児期における特別な精神力・発育を詳細に論述する。

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  • 「哲学」のゆくえ : 近代認識論から現代存在論へ
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 近代哲学から現代思想へと到る道筋を見れば、これからの進みゆく方向が見えてくる。
  • 現代日本の深層国家像 : 上山春平論抄
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本の未来を決定した巨像として不比等を描く上山国家論は現代日本を論ずるうえで不可欠である。本書は筆者が観た上山春平論である。
  • 小さな哲学史
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    アランの「哲学史」――といっても、均等な時間区分に従って哲学者とその思想を概説し、展覧したものではない。エッセイ風の哲学案内でもない。古代ギリシャから、デカルト、スピノザ、ライプニッツ、ヒューム、カント…アランはそれぞれの哲学者たちから、ひとつの「精神」を抽出してみせる。それらは、みずからの宇宙を完結しているようでいて、つぎの精神へと扉をひらき、道をつける。おのおのの「精神」を珠として、一本の糸で貫いたような趣がある、不思議な、小さな書――。圧巻は、その糸を留める要をなすオーギュスト・コント。現実のなかに身をおき、その支配をうける人間が堅牢で普遍の外的秩序を無視するとき、その知性はあてのない混迷に陥る――コントの実証哲学をつうじて、20世紀の形而上学的迷走を厳しく指弾する。

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  • ミル自伝
    5.0
    ジョン・スチュアート・ミルという存在を一言で表すのは難しい。多産のジャーナリスト、才気あふれる論理学者、哲学者、自由主義的な下院議員、最初の夫人参政権論者……「ヴィクトリア時代の火つけ役」とも呼ばれるミルは、父ジェームズの功利主義者のチャンピオンとしての志を継ぐべく父による英才教育を受ける。三歳にしてギリシャ語である。それゆえに生じた青年期の精神の危機、そして長年にわたる交際の末に得た理想の伴侶ハリエット。ベンサム、リカード等と付き合い、同時代の社会思想のみならず、明治以来の日本にも大きな影響を与えた思想家による自伝の古典が、格段に読みやすい新訳で登場。

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  • 世界の心理学 50の名著 エッセンスを学ぶ
    3.9
    「50の名著」シリーズに、人気の心理学が登場! フロイト、ユング、アドラーなど心理学の古典的名著はもちろん、 『世界でひとつだけの幸せ』『脳のなかの幽霊』『人間女性における性行動』など、 だれもが興味を惹かれるような面白い本が数多く取り上げられています。 また、『影響力の武器』『ビジネスEQ』など、ビジネス書としてベストセラーとなった本も取り上げられているので、日々の仕事に役立つアドバイスも見つかるはず。 さらには『愛する二人別れる二人』『言いにくいことをうまく伝える会話術』など、 恋愛や結婚、普段の人間関係にすぐに生かせるような本もあります。 もちろん、最近話題に上ることの多い「うつ」に関する記述も充実。 『いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法』など、 具体的な対処法を述べたものもあれば、 『見える暗闇』のように小説家が自らのうつ病体験を克明に綴ったエッセイもあります。 とにかくこの一冊があれば、幸せになるための考え方、対人関係のコツ、成功の秘訣、 そして人間の不可思議さまで、ありとあらゆることに関するヒントが得られます。 とりあえずそばに置いておき、折に触れて気になるページをめくってみるといった読み方もお勧め。 心理学書の道案内としてはもちろん、自分や他人を知るための大作としても楽しく読める一冊です。

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  • 魂のコード
    3.5
    人は、遺伝子よって人生が決まるわけではない。生まれながらの「魂」が存在し、与えられた運命を現実のものとするのだ。全米ベストセラーになった心理学の名著が新装版として復刊。人間の魂を「遺伝と環境」という因果から解き放つ。
  • 池田大作研究 世界宗教への道を追う
    4.3
    世帯数827万の会員を擁する創価学会はなぜ国内政治に強い影響力を持つようになったのか。特に、第3代会長・池田大作(現・名誉会長)はなぜ会員の心をとらえ続けるのか。キリスト教徒であり元外務省主任分析官の著者が、インテリジェンス分析とキリスト教神学の方法から人と思想に迫る。
  • 人類はなぜ〈神〉を生み出したのか?
    3.7
    4万年前、人類は洞窟の奥に祭壇と壁画を残した。 サピエンスと〈神〉の歴史は、そこからはじまる。 「宗教を知れば世界が見える。宗教を知る一つの方法になるこの書は、知的興奮に満ちています」池上彰(解説より) 人類と〈神〉との出会いから数万年。 われわれの知る〈神〉はいかにして生まれたのか。 カリスマ宗教学者が、認知科学、考古学、歴史学の最新知見を総動員して、サピエンスと〈神〉の歴史をあざやかに紐解いてみせる。 太古のサピエンスが洞窟の奥深くに残した壁画。それが宗教の始まりだった。そこには描かれているのは獣と人間を結合させた架空の動物。エジプトの神々も動物の頭部を持つなど多様な姿を持つ抽象的な存在だった。それはなぜ今あるような〈神〉になったのか。 ネアンデルタールの祭壇、初期サピエンスの壁画、メソポタミアでの文字の発明。エジプトとギリシャの神々を経て、ユダヤ教、イスラム教、そしてキリスト教へ――。 〈神〉の姿はサピエンスの歴史とともに変化する、人類の政治や社会の写し絵でもあった! 全米に衝撃をもたらし、日本でも話題となった前作『イエス・キリストは実在したのか?』で、「人間としてのイエス」の実像を鮮やかに描き出したレザー・アスランが、膨大な文献資料の分析から、ついにキリスト教以前のユダヤ教やイスラム教までも取り込み、〈神〉のサピエンス史を解明する。
  • カント 美と倫理とのはざまで
    5.0
    【目次】美とは目的なき合目的性である/美しいものは倫理の象徴である/哲学の領域とその区分について/反省的判断力と第三批判の課題/崇高とは無限のあらわれである/演繹の問題と経験を超えるもの/芸術とは「天才」の技術である/音楽とは一箇の「災厄」である/ 「自然の目的」と「自然目的/目的論的判断力のアンチノミー/ 「究極的目的」と倫理的世界像/美と目的と、倫理とのはざまで
  • 断言2 あなたを変える本・世界を変える本 新教養主義書評集成 サイエンス・テクノロジー編(ele-king books)
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    好評の書評集第二弾! 「科学する心」があなたと世界を変えるかもしれない 本当に読者の役に立つ書評——良い本はしっかりと評価し、ダメな本はしっかりと批判する。そんな「まっとうな書評」が高く評価された山形浩生の書評集、第2弾は「サイエンス・テクノロジー」編。 「科学する心」の尊さ、テクノロジーの楽しさと未来に託す夢。そしてデマやあおりに惑わされない冷静な思考を解く、古びることのない、今の時代に必要な本の数々が紹介されています。 【目次】 はじめに 第1章 サイエンス 第2章 科学と歴史 第3章 環境 第4章 震災復興・原発・エネルギー 第5章 建築 第6章 都市計画 第7章 医療・生命 第8章 遺伝・進化 第9章 脳と心 第10章 IT 第11章 ものづくり・Maker・テクノロジー あとがき 【著者】 山形浩生 1964年、東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学大学院修士課程修了。 大手シンクタンクに勤務の頃から、幅広い分野で執筆、翻訳を行う。 著書に『新教養主義宣言』『たかがバロウズ本。』ほか。訳書にクルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』、ピケティ『21世紀の資本』、スノーデン『スノーデン 独白:消せない記録』、ディック『ヴァリス』ほか。
  • Your Life as Art 自分の人生を創り出すレッスン
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    アートの手法で自分の人生を創り出す方法 自分の人生をアートとして見る。そう、本書のタイトルにある通りだ。アーティストがアートを創り出すように、あなたは自分の人生を創り出すことができる。自分の人生をそうやって捉えられるようになると、世界は一変する。人生を構築するプロセスにもっと主体的に関わるようになる。本当に創り出したいことをもっと創り出せる。――イントロダクションより 【目次】 日本の読者のみなさんへ イントロダクション 第1部 人生のキャンバス 第1章 創造プロセスの実際 第2章 アーティストに学ぶ 第2部 人生を創り出す 第3章 愛と欲望 第4章 深く内面を見る 第5章 現実のフレーム 第6章 行動 ― 目標への道 第7章 人生を長い目で見て創り出す 第8章 1年から5年の計画 第3部 構造の刷り込み 第9章 人生の構造パターン 第10章 観念のフレーム 第11章 私たちの人生の構造 第12章 観念のない構造へ 第4部 アートが動き出す 第13章 人生の乗り物 第14章 学び続ける人生 第15章 健康戦略を創造する 第16章 まわりの人々 第17章 人生をアートとして創り出す 訳者あとがき 【著者】 ロバート・フリッツ 組織コンサルタント、アーティスト。ロバート・フリッツ・インク社の創立者。ロバート・フリッツは、30年以上にわたる研究を通じて構造力学を発展させてきた。創り出すプロセスの領域から始まった取り組みは、やがて組織、ビジネス、マネジメントの領域へと広がった。ピーター・センゲらとともに、イノベーション・アソシエイツ社の共同創立者でもある。主な邦訳書には『自意識(アイデンティティ)と創り出す思考』 『偉大な組織の最小抵抗経路 リーダーのための組織デザイン法則』、(ともにEvolving))がある。 田村洋一 組織コンサルタント、教育家。メタノイア・リミテッド代表。主な著書に『プロファシリテーターのどんな話もまとまる技術』(クロスメディア・パブリッシング)、『CREATIVE DECISION MAKING 意思決定の地図とコンパス』(ともにEvolving)、『組織開発ハンドブック』(共著、東洋経済新報社)、『不確実な世界を確実に生きる―カネヴィンフレームワークの招待』(共著、Evolving)など多数。翻訳書にスヴェン・ブリンクマン『地に足をつけて生きろ! 加速文化の重圧に対抗する7つの方法』、アイン・ランド『SELFISHNESS(セルフィッシュネス)―自分の価値を実現する』(以上、Evolving)がある。
  • 自分で占う現在と未来、運命と変化の時 タロット 基本のリーディング大全
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    タロットの占い方の基本から、大アルカナ、小アルカナ78枚全カードの解釈まで、誰にでもわかりやすく解説。未来だけでなく、意外な自分、本当の自分までもが驚くほど正確にわかります。個人で趣味としてタロットを楽しむためにはこれ一冊で大丈夫! また、プロの占い師さんがさらに知識を深めるためにも役に立ちます。
  • 王国と楽園
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    『創世記』にはない「原罪」が組み立てられた過程を神学・哲学の言説から辿り、その呪縛からの解放と「幸福」な「生」を問い直す。
  • 哲学と宗教全史
    4.3
    ライフネット生命創業者でAPU学長出口治明が初めて語る哲学と宗教全史。世界史、哲学、宗教が一冊に凝縮!世界最古の宗教、ギリシャ哲学と東洋哲学、ルネサンスと宗教改革から20世紀まで東西完全網羅!ヘーゲルの三兄弟はキルケゴール、マルクス、ニーチェ!巻頭巻末ジャバラに3000年の哲学と宗教人物相関図付き!
  • サイボーグ・フィロソフィー : 『攻殻機動隊』『スカイ・クロラ』をめぐって
    3.5
    先端テクノロジーは私たちをどこへ連れていこうとしているのか。私たちは、このテクノロジーを受容することで、どのように変容するのか。人間は何になろうとしているのか。人間であるとはどのような意味なのか。
  • ポスト戦後日本の知的状況
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    本書は、前著『クリティック再建のために』(講談社選書メチエ)の「姉妹篇」であるとともに「日本篇」と言えるものです。 「クリティック」とは何か?――その問いに答える前著は、他方で現代日本におけるクリティックの不在という事実を突きつけてきました。本書は、その点にフォーカスを定め、「現代の日本において何故クリティックが定着しないのか」という問題を集中的に扱います。取り上げられるのは1900年前後からの日本の「知的状況」です。ただし、現実との関わりを抜きには不可能な「クリティック」の不在をテーマとする以上、日本がたどってきたここ100年余の歴史を無視することはできません。それゆえ、著者の言葉を借りれば、「本書の内容は「思想史」でもインテレクチュアル・ヒストリーでもない。知的階層ないし擬似知的階層の知的活動のうちのクリティックのみを追跡する」ことになります。 ここで分析される対象は、「知的階層の言語行為」すべてです。それを分析することは、必然的に「知的階層の(欠落を含めた)あり方」をも扱うことになります。つまり、「知的階層を構成すべき人々の言語行為全体」が問題とされ、その結果、「狭い意味の学術」の世界の外で形成された言論も取り上げられることになります。 本書の「結」で、著者はこう言います。「戦後期に課題として発見された地中深くの問題を解明しそのメカニズムを解体する方途を探るためのクリティックの構築が挫折し、そしてその結果今ではこの課題に立ち向かうための条件、つまり立ち向かう資質を潜在的に有する階層ないしこれを育てる環境それ自体、もまた失われてしまった」。 この「失敗」は著者自身も当事者の一人にほかなりません。それゆえ、著者はこう言うのです。「なるほど私はバトンを受け取り先へ渡すことには失敗した。ブレイク・スルーを担う極小の一点へ、私の仕事が結び付くものではない。しかし、責任の中には必ず、失敗について報告し申し送る、とりわけ、何故失敗に終わったか、失敗の結果どういう状況が後へ残っているのか、について考察を遺しておく、ということがある」。 本書は、まさにこの言葉を実践したものです。これは「失敗」の研究であるとともに、この国がたどってきた道程の記録でもあります。好むと好まざるとにかかわらず、未来はここから歩まなければならない。しかし、著者が言うように「本書が最も悲観的に見る部分にこそ希望があることも事実である」ことを、ぜひ多くのかたに感じていただきたい。その願いとともに、本書をお届けいたします。 [本書の内容] 第I章 与次郎 第II章 戦前期(一八九五―一九四五年) 第III章 戦後期(一九四五―七〇年) 第IV章 ポスト戦後期I(一九七〇―九五年) 第V章 ポスト戦後期II(一九九五―二〇二〇年)
  • 聖書入門
    4.3
    アダムとエバ(イブ)の創造、「ノアの箱舟」、「バベルの塔」、シナイ山でモーセが神と交わした「十戒」など、旧約聖書にはよく知られた逸話が数多く登場します。また、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネによる四つの「福音書」に始まる新約聖書も、「最後の晩餐」、イエスの処刑など、印象深い記述に事欠きません。 しかし、旧約と新約を読破したことのある人は、どれくらいいるでしょうか。クリスマスに代表される聖書に基づくイベントになじんでいる日本人の多くにとって、聖書そのものは決して身近なものではないと言わざるをえないのではないでしょうか。そして、そのことはキリスト教文化圏であるフランスでも近年は変わりないようです。 本書は、そのような現状を前にしたパスカル研究の第一人者が、一般の読者のために書き下ろした概説書です。旧約・新約を構成するすべての書を万遍なく紹介するとともに、重要なエピソードや預言者などの主要人物については別個に取り上げて分かりやすい説明が加えられます。その上、それぞれの書が西洋文化の中でどのように用いられ、息づいているかが、文学、絵画、音楽、演劇、映画など、多彩なジャンルの具体的な作品を通して示されます。ブリューゲルの《バベルの塔》、ダ・ヴィンチの《最後の晩餐》、バッハの《マタイ受難曲》など、有名な作品のみならず、西洋には聖書に想を得た作品が無数にあることを知れば、聖書がもつ力の広大さと奥行きを実感することができるでしょう。 フランスの碩学がガイドを務める聖書の旅へ、一緒に出かけましょう!
  • 極限の思想 サルトル 全世界を獲得するために
    4.0
    大澤真幸・熊野純彦両氏の責任編集による叢書、刊行!「自らの思考を極限までつき詰めた思想家」たちの、思想の根源に迫る決定版。21世紀のいま、この困難な時代を乗り越えるには、まさにこれらの極限にまで到達した思想こそ、参照に値するだろう。 本書はサルトルをとりあげる。 『存在と無』で展開されたサルトルの思考は、極限の思想のひとつを拓くものだった。哲学的な野心に満ちたこの大著は、存在と非存在、一と多、超越と内在、存在と意識、時間と空間、さらには人間と神、存在と認識、身体と他者、行為と自由といった、永遠の問いと言ってよい問題を問いかえそうとするものだった。 本書は、サルトルの名とともにいったんは不当な忘却を淵へと置き去りにされたこの古典、前世紀前半を代表する哲学書のひとつを、一箇の思考の極限として読み直す。 さらには、『聖ジュネ』『自由への道』など、多彩な作品群にもふれながら、繊細に厳密に、いまこそサルトルを読み直す試み! [本書の内容] 序章 無への問いかけ  1. パルメニデス  2. 非存在の煌めき  3. 不安と自由の深淵 第I章 対自存在の問題  1. 非措定的なコギト  2. 廣松渉のサルトル批判  3. 対自存在の可能性と時間性 第II章 対他存在の次元  1. 他者論の問題構成をめぐって  2.《視線》の問題──ヘーゲルからサルトルへ  3. サディコ=マゾヒズム──性愛の挫折と言語の本質 第III章 人間存在の自由  1.『自由への道』の一挿話から  2. 人間的行為における自由と状況  3. 世界を所有することの諸様式──ジュネ、サルトル、マルクス
  • 坂口恭平のぼうけん 一
    -
    行け、行け、恭平! 0円ハウス、都市型狩猟採集生活、独立国家の原点がここに。パリ・ロンドン・東京を駆け巡る、著者25~26歳の冒険日記を完全収録。日々のごはんがおいしそうな匂いをたて、本は思想を語り、音楽が本来の音を鳴らす――。読み手の心に生きる喜びを灯す青春の記録。パソコンもなく、風呂もなく、エアコンもなく、文章を書く習慣もなかった著者が、「私・自分・僕」と語り口を変えつつ、まんが喫茶でつづる日記で文章を鍛える。ホームページと自分の本(著作)という分身を手に、偶然のような必然の出会いに導かれるように「どうせうまくいく」の境地で活動の場を広げていく。泣いても笑っても戻ることのないあの頃……、読み手の心にそれぞれの25歳を思わせずにはおかない、最新刊にして、すでに懐かしい一冊。00年代の青春日記としても痛快無比!
  • ブッダの瞑想レッスン
    4.5
    修行の世界を垣間見る スタート地点の「慈しみの瞑想」から悟りへの最終ステップ「七覚支」というゴールまでをわかりやすく紹介する、《本物の瞑想》の実践を目指すためのガイドブック。

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  • 無意識の正体 「自分」とは何か 「自由」とは何か
    NEW
    -
    人間の行動や思考の多くは無意識的なものである。そのメカニズムを解明しようとする研究も少なくないが、そもそも無意識は私たちの生にとってどんな意味を持つのか、その本質を探究する。
  • 道教再訪
    -
    あなたの知らない“真”の道教。道教には多くの誤解があるようだが、道教は普遍的かつ唯一無二であり、“東洋信仰・思想のルーツ”と言っても過言ではない。“ベターな定義”の太極、陰陽、八卦、五行とは何か。万物の摂理・人の摂理を説明する道(タオ)とは何か。老子は人なのか神なのか。別次元の“天国と地獄”の無い宗教とは何か。 当書はこれら道教の哲学・信仰を論理的かつ簡潔に述べた一冊である。※カラー写真・イラスト多数あり。
  • 感性の時代
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    亡国の論理・弁証法との訣別の書.巨大組織と科学技術の支配の下で,盲目的服従を余儀なくされている現代人の心の中に,今,理性への不安が渦巻いている。理性と物質的欲望を原理として,亡国・対決の論理と化した弁証法の哲学から,人類が逃れ出る道は,生命の本質である感性を原理とした根元的統一の論理をおいて他にはない。本書は21世紀の思想「感性論哲学」が,国際紛争と非行に悩む世界の知性に,原理的反省を呼びかける,独創的な「歴史哲学」である。 (本書は1986/4/1に思風庵哲学研究所より刊行された書籍を電子化したものです)
  • 所有とは何か ヒト・社会・資本主義の根源
    3.0
    本やスマホ、土地や家屋、雇用や資産。自分のモノとして持っていることが「所有」であり、衣食住や商品取引、資本主義の原点である。こんにちシェアやレンタルがあるのに、ヒトは所有せずにいられない。他方でヒトの自由を守る所有権が、富の偏在を生む元凶となっている。なぜだろうか? 経済学や社会学、人類学の最新知見をふまえ、所有(権)の謎をひもとき、人間の本性や社会の成立過程、資本主義の矛盾を捉えなおす意欲作。
  • 子どものSOSの聴き方・受け止め方
    -
    つらい思いを抱えている子どもが、自分のつらさを伝えるのはとても難しい。まず、周囲の大人が気づき、受け止めることから始めよう。

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  • 韓非子 全現代語訳
    -
    鋭い人間洞察が時を超えて突き刺さる、不滅の君主論! 人間は利のために動く。君臣の間に愛はない。 徹底した現実主義的人間観に基づく実践的君主論にして、春秋戦国の乱世下に法家が磨き上げた統治思想の極致。 「矛盾」「守株」など秀逸な譬えを交える軽妙さ、 理想的統治を語る峻厳さ、 儒家への鋭い批判、 そして不合理な現実政治への悲憤― 抑揚に富んだ語り口を生き生きと伝える碩学の名訳で、全文を読む。 【本書「解説」より】 人間性一般についての洞察の鋭さ、権力の場における人間関係の分析の綿密さ、独裁国家という枠内でではあるが、君主の心術探究の深刻さ、という点ではいずれも韓非のほうがマキャベリより一段と精彩があり、ルネサンス期のマキャベリと比べても、不思議に古くないのである。韓非の眼がその時の瑣々たる政治現象をつきぬけて、人間の本質に迫っている故であろう。 【本書の内容】 [第一巻] 初見秦/存韓/難言/愛臣/主道 [第二巻] 有度/二柄/揚権/八姦 [第三巻] 十過 [第四巻] 孤憤/説難/和氏/姦劫弑臣 [第五巻] 亡徴/三守/備内/南面/飾邪 [第六巻] 解老 [第七巻] 喩老/説林上 [第八巻] 説林下/観行/安危/守道/用人/功名/大体 [第九巻] 内儲説上七術 [第十巻] 内儲説下六微 [第十一巻] 外儲説左上 [第十二巻] 外儲説左下 [第十三巻] 外儲説右上 [第十四巻] 外儲説右下 [第十五巻] 難一/難二 [第十六巻] 難三/難四 [第十七巻] 難勢/問弁/問田/定法/説疑/詭使 [第十八巻] 六反/八説/八経 [第十九巻] 五蠹/顕学 [第二十巻] 忠孝/人主/飭令/心度/制分 解説・年表・地図 *本書は1969年に筑摩選書として、1996年にちくま学芸文庫より刊行された『韓非子』(上下巻)を原本とするものです。
  • 科学から理解する 自閉スペクトラム症の感覚世界
    4.5
    昨今注目を浴びる自閉スペクトラム症(ASD)の人が持つ感覚過敏をはじめとする感覚の問題に焦点を当てた最前線の研究を紹介する。
  • 共感の正体 つながりを生むのか、苦しみをもたらすのか
    4.0
    いまや共感の時代。だが、そもそも共感とは何か。哲学史・心理学史に精通する著者が、自然科学の知見も参照しつつ、共感をめぐる思想の系譜を概説。成熟した共感のありようをも探究する。
  • 覚醒の炎―プンジャジの教え
    5.0
    ラマナ・マハルシの直弟子で、世界中の数知れない探求者たちを真我に目覚めさせたプンジャジ。 お読みいただければわかると思いますが、マハルシに比べて現代感覚で語られていて、より真我(本当の自己)の把握に近づきやすいです。ある面で親しみやすいです。 真我の本質や真我へ至る方法がわかりやすく書かれています。 「ひとたびこの空の一瞥を得れば、あなたはサンサーラ、つまり世界の現れがあなた自身の投影でしかないことを知って、いつも幸せに生きることだろう。」 著者について ●シュリー・H・W・L・プンジャ 1913年10月13日、現在はパキスタンとなっているパンジャブ地方の小さな村で生まれた。6歳のときに3日間、真我の直接体験に没入。1944年、31歳のとき、ラマナ・マハルシと出会い、その臨在のもとで覚醒を得る。1966年に引退するまでさまざまな仕事に就き、家族を養い、一家の長としての務めを果たした。 やがて、インド北部の町ラクナウに腰を落ち着け、毎日サットサンをおこない、世界中から訪れてくる探究者たちに“尊敬するお父さん”という意味の「パパジ」の名で呼ばれるようになる。1997年9月6日、逝去。
  • 国富論(上)
    5.0
    『国富論』1776年に出版されたアダム・スミスの『道徳感情論』(講談社学術文庫)とならぶ主要二大著作のひとつです。近代経済学の嚆矢とされ、社会思想史上の最重要古典でもあります。『国富論』の取り扱う主題は、多岐にわたり、 分業の役割、 貨幣の特徴、 労働と利子についての考察、 国家間貿易の意味、 国家社会の発展段階とその特徴、 分業と製造業の発展の関係、 国家における軍隊の維持、 道路、港湾、運河などのインフラストラクチャーの整備と維持、 税金の種類と意味、 会社による独占の問題、 重商主義と重農主義の検討、 公債についての考え方、 などなどです。 かつては、市場という「神の見えざる手」に委ね「レッセフェール(自由放任主義)」で、経済は自然と最善へと向かうと主張した書物と受け取られてきました。 しかしそのような読み方は単純にすぎます。 昨今の研究ではスミス『道徳感情論』とあわせて読むことで、真に国家が豊かになることの哲学を探究しています。
  • 西田幾多郎の哲学=絶対無の場所とは何か
    3.0
    『善の研究』から「場所の哲学」へ――。西田の哲学遍歴は「場所の哲学」にいたって、ついに独創的な境地にいたったとされる。『善の研究』の冒頭に出てくる「純粋経験」からはじまって、後期の「絶対無の場所」にいたる思考とは、どのようなものなのか。近年とみに影響関係が指摘されるベルクソンとの関係、あるいは仏教の時間論と西田の時間論の共通点と相違。フッサールやレヴィナス、あるいは鈴木大拙、井筒俊彦にいたるまで、あるいは量子論との相関など、様々な角度から丁寧に参照しつつ、著者はするどい考察を繰り広げて、独自のスタイルで西田の本質に迫っていく。それは西田自身の言葉をかりれば、さながら「悪戦苦闘のドッキュメント」の様相を呈しつつも、きわめて鮮明に、西田哲学の真のすがたが浮かび上がってくる。「存在と無」(=あるとない)という、われわれがごく日常的に想定する対立の以前に、「場所」というものを考え、そこに人間の根本をみようとした近代日本哲学の巨峰を、これまでにない明解な叙述で味わい尽くす力作!
  • 心理学のための統計学入門
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 様々な統計手法を学んでいく上の基礎的知識を取り上げて解説したテキスト。本書では,記述統計量、相関係数、正規分布、統計的仮説検定、z検定を重点的に取り上げた。統計学に初めて触れる読者でもスムースに理解できるよう、数式もできるだけ文字にて説明するなど高度な数式を極力避けて解説している。
  • 野生の科学
    3.7
    ガリレオ、デカルト以降、現代の原子核物理に至る近現代の「科学」=客観科学は、「自然」を人間の外部としてコントロールしようとします。レヴィ=ストロースはそれを「家畜化」と名付けました。その科学技術は、昨年この国で大惨事を引き起こしました。「科学」が覇権を握る近現代において、人類学や民俗学だけが、「科学」に細々と抗い、「野生型」の知識の豊かさが無尽蔵にあることを、明らかにしようとしてきました。その精神を引き継ぎ・発展させ、豊かで、具体的で、世界・自然と交感する新しい科学の創造を提示していきます。本書は、「野生の科学」の精神をもって、多岐に亘るテーマを扱っていきます。「科学」を乗り越えるインターフェイスの思想。「自然過程」で働く〈不思議な環〉を組み込んだ新しい人間科学。神話的思考による「ねじれ」、贈与的「新経済学」、「穴の幾何学」による「心的トポロジー」。柳宗理「民藝」運動、深沢七郎「普遍文学」。アール・ブリュット、アール・イマキュレ、現代美術と心の構造の関係、そして曼荼羅が表現する「心そのもの」。稲荷山(京都・伏見)、甲州(山梨)、熱海をアースダイビング。その上で、「土地」と脳の関係を「野生の地図学」として抽出します。
  • 創造と狂気の歴史 プラトンからドゥルーズまで
    4.4
    「創造」と「狂気」には切っても切れない深い結びつきがある──ビジネスの世界でも知られるこの問題は、実に2500年にも及ぶ壮大な歴史をもっている。プラトン、アリストテレスに始まり、デカルト、カント、ヘーゲルを経て、ラカン、デリダ、ドゥルーズまで。未曾有の思想史を大胆に、そして明快に描いていく本書は、気鋭の著者がついに解き放つ「主著」の名にふさわしい1冊である。まさに待望の書がここに堂々完成!
  • 不滅の意識
    4.0
    ユング、ガンジーが敬愛した20世紀最大の覚者! ラマナの教えの真髄を、親しみやすく、わかりやすく伝える! 大きな功績を残した初代日本ラマナ協会会長、柳田 侃 先生の最後の翻訳書! ラマナ・マハルシのティルヴァンナマライ到着百周年を祝して1996年に出版されました。人びとがすでに真我であるにもかかわらず、それを身体や心と誤って同一視している無知が災いをもたらしていること、この誤った知識を取り除くことが求められていることを、根気よく繰り返し説いています。「率直さと明快さ」が、この書物を読者に親しみやすいものにしていると同時に、マハルシの教えの基調が決して多弁にはなく、逆に沈黙にこそあるということが分かります。
  • 新・臨床心理学事典 心の諸問題・治療と修養法・霊性
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    心の諸問題(DSM-5対応)、フロイト、ユング、行動主義、人間性心理学、トランスパーソナル心理学、統合医療、代替療法、霊性(スピリチュアリティ)、サマタ瞑想とマインドフルネス瞑想、聖者、ブッダ直説の本格仏教心理学までの厳選136テーマ収録。初学者から専門家まで分かりやすく読める新時代の臨床心理学事典の決定版。 【本書の5つの特徴】 1. 臨床心理学と霊性の重要な知識を一冊で読める 2. 初学者でも楽しく読め、なおかつ質の良い知識を提供する 3. 心に関する幅広い知識を学ぶことができること 4. 伝統を理解すること 5. 仏陀の直説のエッセンスを学べる
  • 主体性とは何か?
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    実存主義哲学者としてはもちろん「左翼」の精神的支柱として有名な著者による、待望の新刊。サルトルが1961年の12月にローマのグラムシ研究所で行なった講演(「マルクス主義と主体性」)がついに刊行された。フランス語では長らく未刊であったが、講演のみならず、その後の討議録もあわせて収録(フレドリック・ジェイムソンによる巻末の解説も秀逸)。サルトルは、1940年代の後半に『存在と無』にもとづいて具体的倫理学を構想したものの、頓挫し、その草稿は『倫理学ノート』の形で残された。一方、1960年に刊行された『弁証法的理性批判』第一巻における歴史や社会に関する基礎的考察を経て、1960年代に入って構想されたのが「第二の倫理学」であり、『主体性とは何か』は、その序論部分に相当するものといえる。マルクス主義においては客観性が重視され、主体性が蔑ろにされがちだが、各人の行為において重要なのは「主体性の問題」であるというのがサルトルの基本的スタンスであり、本書では、仮想敵としてルカーチをとりあげてゆく――。マルクス主義哲学からバタイユやドゥルーズの問題系へとつながる、主体性をめぐる幻の講演録!
  • 美学
    3.0
    「美学(aesthetica)」という概念を創始し、後世に決定的な影響を与えた西洋の古典、待望の全訳。ライプニッツとクリスティアン・ヴォルフの影響のもと、フランクフルト大学で行われた講義を基にしてラテン語で書かれた本書は、人間の認識を「悟性的認識」と「感性的認識」に分け、後者を扱うのが「美について考察する学」、すなわち「美学」だと明言した。あらゆる美学(エステティック)は、ここから生まれた。
  • ビッグクエスチョンズ 倫理 Ethics
    4.0
    『ビッグクエスチョンズ』は、人類の歴史を通して、 探究心旺盛な人々を悩ませてきた科学や哲学の大疑問に対し、 一流の専門家が回答するシリーズです。 「親しみやすく簡潔に」という編集方針により、その分野を概観しつつ、 最新の知見を身につけることができます。 倫理(ethics)が扱うような正しいことと間違っていること(right or wrong)に関する問題は 人々や企業の行動の規範として近年ますますその重要性を増しており、 倫理について私たち一人一人がどのように考えるかは、 いまや避けては通れない問題であると言えます。 世界19カ国で刊行されたロングセラー『100の思考実験:あなたはどこまで考えられるか』 (紀伊國屋書店、2012)で知られる哲学者のジュリアン・バジーニは、 現代において倫理が抱える問題を、20のシンプルな問いにまとめています。 バジーニは、それらの問いに対してどのように答え得るかを最初に検討した上で、 それらの問いが私たちにとってどのような意味を持つのか、そしてそれらが 私たちの人生における選択にどのように影響しているのかについて、 様々な知見の紹介を交えつつ、平易な言葉遣いで考察していきます。 本書で問われている問いには次のようなものがあります。 「テロは正当化できるのか?」 「弱者の救済は必要なことか?」 「セックスは道徳的なことか?」 「どうして差別してはいけないのか?」 「自由市場は公正(フェア)か?」 「責任を持つとはどういうことか?」 「正しい戦争はあるか?」 本書は徹底的に読みやすさを重視し、専門的な記述は可能な限り避けて作られています。 したがって読者は、本書の説明を理解するために難解な専門用語を あらかじめ知っておく必要はありません。 必要なのは、「当たり前だ」と思っている自らの価値観を一度疑ってみること。 するとそこに多種多様な考えるべき問題が姿を現し、世界は謎に満ちた存在として あなたの前に立ち現れてくるでしょう。 そのとき、正しいことと間違っていること(right or wrong)を巡る目眩く探求の旅は、すでに始まっているのです。

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