聖書入門

聖書入門

アダムとエバ(イブ)の創造、「ノアの箱舟」、「バベルの塔」、シナイ山でモーセが神と交わした「十戒」など、旧約聖書にはよく知られた逸話が数多く登場します。また、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネによる四つの「福音書」に始まる新約聖書も、「最後の晩餐」、イエスの処刑など、印象深い記述に事欠きません。
しかし、旧約と新約を読破したことのある人は、どれくらいいるでしょうか。クリスマスに代表される聖書に基づくイベントになじんでいる日本人の多くにとって、聖書そのものは決して身近なものではないと言わざるをえないのではないでしょうか。そして、そのことはキリスト教文化圏であるフランスでも近年は変わりないようです。
本書は、そのような現状を前にしたパスカル研究の第一人者が、一般の読者のために書き下ろした概説書です。旧約・新約を構成するすべての書を万遍なく紹介するとともに、重要なエピソードや預言者などの主要人物については別個に取り上げて分かりやすい説明が加えられます。その上、それぞれの書が西洋文化の中でどのように用いられ、息づいているかが、文学、絵画、音楽、演劇、映画など、多彩なジャンルの具体的な作品を通して示されます。ブリューゲルの《バベルの塔》、ダ・ヴィンチの《最後の晩餐》、バッハの《マタイ受難曲》など、有名な作品のみならず、西洋には聖書に想を得た作品が無数にあることを知れば、聖書がもつ力の広大さと奥行きを実感することができるでしょう。
フランスの碩学がガイドを務める聖書の旅へ、一緒に出かけましょう!

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聖書入門 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年08月03日

    本書は,聖書のあらすじを紹介しながら,芸術分野にもたらした影響についてまとめたものである。著者は主にパスカルをはじめとした17世紀フランスと神学について研究している。分厚く見える本ではあるが,聖書そのものを通読するよりは遥かに楽だろう。入門書におすすめ。

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    Posted by ブクログ 2020年02月24日

    旧約、新約聖書についての大まかな内容が理解出来る。
    聖書の中のストーリーだけでなく、モチーフになった絵画や文学作品、音楽や哲学などストーリーに関連のあるものも多様に紹介されている。(特に絵画は一部作品の白黒画像も載っていた)

    聖書だけでなく、関連する作品についても知ることができるので大変勉強になっ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年06月21日

    聖書と神学について一からちゃんと勉強していこうということで手始めに読んだ本。
    聖書入門というよりは、著者のつけた原題の「聖書――西洋文化の源泉として」のほうがやはり内容的にはしっくりくる。聖書中の主なエピソードの紹介と、西洋の文学や美術に与えた影響が一緒にまとまっていて読みやすい。聖書が手元にあるこ...続きを読む

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