奥野克巳の作品一覧
「奥野克巳」の「何も持ってないのに、なんで幸せなんですか?」「ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「奥野克巳」の「何も持ってないのに、なんで幸せなんですか?」「ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
一言要約:人は何故「生きづらさ」を感じるかに「we」で向き合う学問
人としての倫理や道徳こそが社会を構成する我々の「構造の骨格」であり、これらは時代や環境、条件に合わせて組み替えが起こるものと捉える一方で、超マクロに(時間・空間を拡大して)見れば不変である
この骨格構造内で生じるミクロ変化が「理(倫理や道徳)から外れる」ことが起きれば社会の歯車がずれて問題が噴出すること、これが昨今の企業の不祥事などであろう
自分たちの行いがマクロで見た際に根底の倫理や道徳を外していないものであるのかの自戒が必要であり、ここに人類学が示唆を与えてくれると考える
後半のまとめがことごとく刺さったが、人類学の変
Posted by ブクログ
世の中で予測不可能なことが起きてるなあと思いながら、人類学について立ち止まって考えてみたくなり手に取った。インゴルドは、人類学を単なる「異文化理解の学問」ではなく、「人間の生のあり方を深く問う実践」として再定義しているのがよい。文化相対主義や比較研究のアプローチは理解できた。それ以上に、カレの根底にある人類学は「共に生き、共に考える」営みだという視点は印象的だった。ストイックな生き方とリベラルアーツについて考えるきっかけにもなる。
14-15ページに出てくる、知識も知恵の話で脳内から一気に活性化された
知識は私たちの心を安定させ、不安を振り払ってくれる。知恵は私たちをぐらつかせ、不安にする
Posted by ブクログ
各種テーマに沿って、文化人類学の民族誌を実例として日本人アイデンティティで凝り固まっている固定観念を揺さぶられる内容。提供される事例が興味深く、圧倒され続ける読書体験です。
ジェンダー、死生観、時間など自分がこれが正しい・正常であると考えていることは、相対的な比較において全く異質なものであることが浮き彫りになる。特に、時間というカオスなものを、通過儀礼など区切りをつけることで作為的に連続したものとして捉えている。便宜的にそうしているはずだったのに、産出された「時間」に私たちは縛られ不自由になっている。この感覚は、深層心理に根付いていて、現代人の窮屈さの根源なのかもしれないなと思いめぐらす。