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Posted by ブクログ
「怒りをコントロールできない子供」の起こる仕組みと、その対処法を、適時わかりやすいイラスト(概念図)を使いながら解説してくれる解説書。
前半は「なぜ切れてしまうのか?」という仕組みの解説。「ネガティブな感情の社会化」が行われていない環境にいる子供が、そんな感情を言語的領域では押し殺した結果、「解離状態」になって非言語的領域でネガティブな感情を表現してしまう、という仕組みは、実際のキレる子供を見ていて感じていた違和感や仮説をうまくまとめてくれるものだった。
中盤は、そういう「成長発達システム」を経て今に至っている子にどう対処するかの解説。対処するにあたって、その生い立ちや本人の持つ障害ではなく、学校に「問題増幅システム」がないか?という観点で対処法を考えているのが興味深い。
終盤は具体的な事例を使った対応策の紹介。東京学芸大の大学院で使われたという「キレた子がいる設定のロールプレイ」を紹介して、いい対処法と悪い対処法、そして「自分ならこうするかな?」的な議論を含めて、読み手にいろんなことを考えさせてくれる。
キレる子はぶっちゃけた話「どうしてこうなるのかわからないし、どうしたらいいのかもわからない存在」。それに一定の筋道を立ててくれる、というだけでもありがたい。
どうしてもキレた子に気を取られがちですが、「キレてない子も話を聞いてほしい」点も想起させてくれるのはありがたい。
専門家がその知識を実際の問題に直面している人に合わせて提供してくれている、という印象。問題に直面している人には一読を勧めたい一冊。
Posted by ブクログ
①発達において個人の基本的感情喜怒哀楽が社会化されるのがまず第一段階である。他者に対する感情(たとえば「思いやり」)とはそのうえで発達する二段階めのものなので一段階目が獲得されないと二段階めは構築されていかない。
子供にとってことにネガティブな感情を共感的にくみ取ってもらい承認してもらい感情を言語化してもらうことは重要なのである。
②子供が真の意味で良い子に育つことを願うことと
他者から見て良い子であることを願う(言語的には愛していないというメッセージ)あるいは親に対して良い子であることを願う(非言語的には愛していないというメッセージ)、ということは”両立しない”。
③対話の文脈と質は相手の発言のどこに焦点をあてて反応するかで決まる。
特に①と②の仮説にはうなづかされた。
Posted by ブクログ
会話形式で進められているこの本は、学校の先生が具体的な対応をイメージできるとても参考になる本ではないでしょうか。
しかし、子どもから激しい怒りをぶつけられたら、とても、冷静ではいられないと言うのがほんとうのところのような気もします。そこで、このような本に出会うと、自分の前では子どもが自分の感情を表出してくれたのだと多少ポジティブに発想の転換を図ることができそうです。
そして、感情のコントロールにつまずく子どもだけではなく、その周辺の子ども達への対応も丁寧に考えようとしているこの本は、答えはないけれど、我々大人が一人一人の子どもの心の育ちにいかに関わるべきかを丁寧に導いてくれるものだと感じました。
これまで、集団においては、子どもの反抗や感情の露出をおさえるべきものであり、統一や統制をよい姿として指導の強化を進めてきた生徒指導や管理職の先生方には是非読んで頂きたい本ですね。
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ビジネス・実用
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