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  • ケンブリッジ大学・人気哲学者の「不死」の講義
    3.9
    1巻2,420円 (税込)
    「今年も一歳、年を取った。自分は何歳まで生きられるのだろう」 ――限りある人生をより豊かに生きるために、 ケンブリッジ大学の人気哲学者と旅立つ“知の冒険" 「死にたくない」 「長生きしたい」 これは、人間だけが抱く"特別な感情"です。 --- なぜ人類は、驚異的なスピードで発展をとげてきたのか。 文化・芸術から医学や遺伝子工学に至るまでの最新の知見を編み上げて人類史の壮大な謎に挑む。 --- コロナ禍のもたらした「生命の危機」― それを原動力に、我々は、驚異的なスピードでのワクチン開発・医学の進歩を実現しています。 人類の進歩の裏側には、いつも、「死にたくない」「長生きしたい」という願望がありました。 古代エジプト時代から今に至るまで、 人類は何を恐れ、何を原動力として 科学技術や都市、文明を進めてきたのか。 イギリスの人気哲学者がひもとく、 「不死」への本能的な願望と 人類の知の進化の物語。

ユーザーレビュー

  • ケンブリッジ大学・人気哲学者の「不死」の講義

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    今この時間を大切にしようと考えるきっかけを与えてくれる本。
    私たちは、いつか死ななければならないということを明確に認識しつつ、一方では自分が存在しない「死」というものを想像できない。このことが、自分は死ぬはずがないということを信じさせやすくなり、自分の消滅は不可能であるという「不死のシナリオ」を創出する。また、これが文明や科学など人類の業績の基盤を発展させた源であると位置付けている。
    著者は、「不死のシナリオ」を4点に分類する。「生き残りシナリオ」(死なずに生き続ける)、「蘇りシナリオ」(いったん死んでも、蘇って生き続ける)、「霊魂シナリオ」(非物質的な霊魂として生き続ける)、「遺産のシナリオ

    0
    2023年01月08日
  • ケンブリッジ大学・人気哲学者の「不死」の講義

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    ネタバレ

    不死を追い求める人類。エジプトの王も始皇帝もそうだった。そのシナリオを「生き残り」「蘇り」「霊魂」「遺産」と4つの人類の歩みとして講義する。
    しかし、どれも充分な答えを得られない。
    最後に「知恵」のシナリオが登場する。
    先人はすでに答えを見つけていたらしい。
    「ギルガメッシュ叙事詩」「旧約聖書」エビクロス派、ストア派、道教、仏教にちゃんと記されている。
    今を精一杯生きよう。他人に感謝をして。それこそが不死なんだと。

    0
    2022年12月02日
  • ケンブリッジ大学・人気哲学者の「不死」の講義

    Posted by ブクログ

    不死のシナリオは、4つあり、生き残りのシナリオ、蘇りのシナリオ、霊魂のシナリオ、遺産のシナリオである。文明の発生、存在、発展の、要因となってきた。しかし、そのどれも、実際には、不死を、約束しない。にもかかわらず、人類が不死を、必要としたのか、それは、不死のパラドックスにある。また、4つのシナリオに続き、死を受け入れる知恵のシナリオがある。死は、今ある生に意味をもたらすものである。

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    2022年08月26日
  • ケンブリッジ大学・人気哲学者の「不死」の講義

    Posted by ブクログ

    今まで読んできた「生と死」に関する本の中で、この本が一番納得出来た。

    〈本から〉
    「私たちは生き残るためのマシンだが、『私たち』とは人間だけを意味するわけではない。そこには、あらゆる動物、植物、細菌、ウィルスが含まれる」のだ。

    私たちは二つの世界に生きている。一方は、他の生き物たちと共有している自然の世界だが、もう一方は、私たち独自のもの ー 象徴の世界だ。そしてここ、私たちが自ら作り出したこの世界で、私たちは切望してやまぬ永続性を達成できる。

    バンドル理論
    人は単一の首尾一貫した自己ではなく、散り散りになっても存続出来る記憶や考えなどの集まりであるとする理論

    ガイア仮説
    リン・マーギ

    0
    2022年07月25日
  • ケンブリッジ大学・人気哲学者の「不死」の講義

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「ヒトは死を恐れるあまり、4つのシナリオを作ることで”死”から目を背け、一方で文明を興してきた」とする。
    確かに今でもそのシナリオは形を変えて我々の日常にも存在し続けていて、なるほど、と思わせる。

    とても面白い切り口だし、多くの知見が取り込まれていて筆者の博学ぶりもよくわかり、最後までじっくりと読み込めた。
    ただ(邦訳の影響?)文章がやや冗長で読み取りにくいところがあるのは残念。

    0
    2023年06月11日

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