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ユーザーレビュー

  • THE ROBOT’S REBELLION ロボットの反逆 ヒトは生存機械(サバイバルマシン)にすぎないのか

    Posted by ブクログ

    なんとも啓発された。分厚く、学術用語が多用されるが、訳注が本文見開き内にまとめられており、親切設計。ちゃんと読めば理解できるつくりで、ありがたい。

    人間の心が、遺伝子由来の自律的な反応である、システム1 (TASS:The Autonomous Set of Systems、自律的システム群)と、理性的で分析的なシステム2という2つのタイプの認知に分けられるという、「二重プロセス理論」は、『ファスト&スロー』などの行動経済学や進化心理学の本で知ってはいた。
    この本で新鮮だったのは、そのシステム1には遺伝子だけでなく、ミームも関係するということ。ある種のミームもまた、そのミーム自身が複

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    2025年09月17日
  • THE ROBOT’S REBELLION ロボットの反逆 ヒトは生存機械(サバイバルマシン)にすぎないのか

    Posted by ブクログ

    読書猿さんのまえがきが、本文に入る前のスムーズなイントロダクションになっている。お手軽に読める本ではなく結構歯応えがあるが、『ファスト&スロー』を読み切れた人なら興味深く読めると思う。人の行動や振る舞いに着目したい人は読むべき。もう古典と呼ばれる書籍だと感じる。

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    2025年07月06日
  • 道徳的責任廃絶論

    Posted by ブクログ

    自分がいかに信用に足る人間かを示さずにこのような言明を行うのは愚かしいことだと自覚していますが、興味をもたれているかたはぜひ読んでください、とレビューせずにはいられません

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    2025年04月03日
  • 自由意志の向こう側 決定論をめぐる哲学史

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    非常に面白かった!人間に自由意志はあるのか(そして、世界はどのようにできているのか)という問いについて、古代ギリシア哲学から現代の自然科学にもとづいた論争までカバーし俯瞰した上で、今後の見通しまで立てていくというみっちり詰まった濃い本。哲学は入門書を読んだくらいという私でも、論の進め方が懇切丁寧なのでしっかり読めばついていけるという感じ(ほんとに読めてるのか?)。
    私は今までこういう話にはあまり興味がなくて、それはいくら科学が発展し世界の全てを説明したとしても「神がそのように創造したので、世界は完璧なんです」とか「いくら天文学的な確率だろうと、自然に神も法則も一切なくて全ては偶然なんです」と強

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    2021年01月27日
  • 自由意志の向こう側 決定論をめぐる哲学史

    Posted by ブクログ

    自由意志を巡る冒険の書。最もわかりやすい進化論の解説が含まれている哲学の本。
    ダニエル・カーネマンのの引用まで出てくるのが魅力的。「システム1」は根源的なヒトのものの見方や世界観の構築に大きく影響しているのだと改めて思い至った。

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    2022年04月23日

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