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Posted by ブクログ 2022年03月16日
本のタイトルにつられて読んだ。とても壮大なテーマ、かつ難解なのだが、ところどころに比喩もあり読者が脱線しないようにしてくれる。
プラトン、アリストテレスから始まり近代哲学を経て20世紀のドイツ、フランス思想まで網羅し、概念理解ができたと思ったら次の章で突き崩されるという、知的なゲームとして読むとと...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月20日
理性を持つ人間とは、どういう存在か?
理性があるからこそ、反対の狂気が存在するとカントは言う。狂気を常に内包しているのが人間であると。だからこそ、世の哲人たちは狂気に魅せられ、その解読を試みる。
狂気とは何か?
内に住む自分以外の誰かか?
はたまた神の吹き込みか?
狂気こそが常人にはない創造を...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月08日
狂気を通して、西洋哲学のこれまでと今とこれからを描く。人間観を確立するにあたって、理性がある種、近代哲学のテーマだったのだから、裏返せば、狂気がそれよりも深い射程を持っているのは当然なのかもしれないが、この切り口は新鮮だった。
分裂病から自閉症へというパラダイムの移行は分かるが、ある病や障害に特権...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月03日
「創造力が病にもかかわらず現れたのか、それとも病のためにこそ現れたのか」ー ヤスパースはかつて創造と狂気の関係についての問いをこのように立てた。本書は、およそこの問いに対する哲学者たちの解釈と理解を通して、狂気の歴史を辿るものである。それは、いわゆる「病跡学」と呼ばれるものの成果でもある。「病跡学」...続きを読む
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