創造と狂気の歴史 プラトンからドゥルーズまで

創造と狂気の歴史 プラトンからドゥルーズまで

2,310円 (税込)

11pt

4.3

「創造」と「狂気」には切っても切れない深い結びつきがある──ビジネスの世界でも知られるこの問題は、実に2500年にも及ぶ壮大な歴史をもっている。プラトン、アリストテレスに始まり、デカルト、カント、ヘーゲルを経て、ラカン、デリダ、ドゥルーズまで。未曾有の思想史を大胆に、そして明快に描いていく本書は、気鋭の著者がついに解き放つ「主著」の名にふさわしい1冊である。まさに待望の書がここに堂々完成!

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創造と狂気の歴史 プラトンからドゥルーズまで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    古代から現代に至るまでに「狂気」はどう扱われてきたかを解説,統合失調症やうつ病,ASDなどの比較。思想史を知る上でとっつきやすい見方だと思う。

    0
    2024年06月11日

    Posted by ブクログ

    創造と狂気は紙一重と言われる。すなわち、ある真理と引き換えに狂気は憑依するのだと。

    本書では、古代ギリシャから現代にかけて、「創造と狂気」が転倒を繰り返し変遷する系譜について、病跡学と哲学のコラージュで辿られてゆく。
    西洋思想の注釈と言われて久しいプラトンによる対話篇『パイドロス』では、狂気は啓示

    0
    2023年07月08日

    Posted by ブクログ

    否定神学的な思考によって生まれる直接アクセスできないモノに特権的な意味を持たせる考え方ついてドゥルーズがどのような側面から批判しているかがわかり、参考になった。

    0
    2021年05月17日

    Posted by ブクログ

    理性を持つ人間とは、どういう存在か?

    理性があるからこそ、反対の狂気が存在するとカントは言う。狂気を常に内包しているのが人間であると。だからこそ、世の哲人たちは狂気に魅せられ、その解読を試みる。

    狂気とは何か?

    内に住む自分以外の誰かか?
    はたまた神の吹き込みか?
    狂気こそが常人にはない創造を

    0
    2021年04月20日

    Posted by ブクログ

    狂気を通して、西洋哲学のこれまでと今とこれからを描く。人間観を確立するにあたって、理性がある種、近代哲学のテーマだったのだから、裏返せば、狂気がそれよりも深い射程を持っているのは当然なのかもしれないが、この切り口は新鮮だった。

    分裂病から自閉症へというパラダイムの移行は分かるが、ある病や障害に特権

    0
    2020年07月08日

    Posted by ブクログ

    創造と狂気の関係がどのように考えられてきたのか、各年代の考察をまとめた本だと言えます。クリエイティブとは常軌を逸した行為の成果なのか、それともそうでないのか、考えたいときに読んでみると参考になると思います。

    0
    2019年08月23日

    Posted by ブクログ

    「創造力が病にもかかわらず現れたのか、それとも病のためにこそ現れたのか」ー ヤスパースはかつて創造と狂気の関係についての問いをこのように立てた。本書は、およそこの問いに対する哲学者たちの解釈と理解を通して、狂気の歴史を辿るものである。それは、いわゆる「病跡学」と呼ばれるものの成果でもある。「病跡学」

    0
    2019年06月03日

    Posted by ブクログ

    創造と狂気の関係性を歴史的な観点から説いていく。精神・哲学・病理・芸術を統合した傑作で、じっくり読みたい

    0
    2020年08月08日

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