山竹伸二の作品一覧
「山竹伸二」の「共感の正体 つながりを生むのか、苦しみをもたらすのか」「こころの病に挑んだ知の巨人 ──森田正馬・土居健郎・河合隼雄・木村敏・中井久夫」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山竹伸二」の「共感の正体 つながりを生むのか、苦しみをもたらすのか」「こころの病に挑んだ知の巨人 ──森田正馬・土居健郎・河合隼雄・木村敏・中井久夫」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
この本を通じて「認められたい」という思いは、単なるわがままではなく、人が生きるうえで非常に根本的な感覚なのだということだった。
「存在の承認」と「行為の承認」という言葉が出てくる。
「存在の承認」とは、「あなたはここにいてよい」という承認である。
成果を出したから認めるのではなく、存在そのものを否定しないこと。私はこの考え方がとても重要だと思った。
人の行為については、価値観が違えば賛成できないこともあるし、距離を取ることもある。しかし、それでも相手の存在そのものまで否定してはいけない。
逆に、人を馬鹿にしたり、軽蔑したり、面前で否定することは、「存在の承認」を傷つける行為になる。
また、本書では「承認不安」が繰り返し語られていた。
認められない不安
否定される不安
軽蔑される不安
を抱えながら生きている。
そして、その不安が強くなると、人は自由に行動できなくなる。
空気を読みすぎる。
相手の機嫌を気にしすぎる。
本音を言えなくなる。
だからこそ、人が自由に生きるためには、「存在の承認」による安心感が必要なのだと思った。
さらに、人は給料だけでは活力高く働けない、ということも思わされた。
自分の仕事が、
誰かの役に立っている
意味がある
見てもらえている
と感じられることが大切なのだと思う。
これは「行為の承認」につながる。
そして終盤では、人は「依存を理解できる存在」だと語られていた。
成熟とは、「自分は一人で生きている」と思うことではなく、「人は支え合わないと生きられない」
という事実を受け入れることなのかもしれない。
この本を読んで、幸せとは、すごい人になることではなく、
不安を少なくし、
存在を否定されず、
自分の行為に意味を感じ、
支え合える関係の中で生きること
だと思った。
「認められたい」という軽い言葉では片づけられない、人間の根本を考えさせられる一冊だった。
Posted by ブクログ
承認不安からの脱却
集団的承認も親和的承認も得られない時は自己承認をする(社会一般の常識理解があれば可能、吟味は必要)
→普遍的自己承認
不安は危険な状況に対する無力への抵抗であり、危険を避けるように知らせている
不安が生じる→不安な自分を自覚→自己価値の低下を予感→ますます不安になる
不安の悪循環
高齢化社会でますます、障がい者や立場が弱い人が増えていく中、それを下に見て優越感に浸っていることことそが承認不安による言動
その存在を否定することは民主主義を否定することになる
存在の承認が今後の課題
学校や職場は競争意識から優劣をつけて、行為の承認ばかりを育ませてしまっている
相互ケア社会の構築
お互いに助け合う
不安が少なく、自己了解のできる人間を教育過程で育てること
子供の したい を受け入れて増やしてあげる
多様な価値観を教えて、普遍的視点を培える能力を伸ばす
それが出来なかった人もそれができた人と関わることで自己了解ができる
他者を馬鹿にしたり、軽蔑した言葉を弄することは、相手の方を引きずり下ろし、無価値なものにすることで、相対的に自分の価値を底上げしようとする、あさましい戦略なのです。
差別は自己価値の底上げを本質としています。自分の価値に自信がない人間が、他人の価値を引きずりおろし、価値のない人間として見下すことで、自分の方が上だ、自分の方が価値がある、と思いたがっているのです。本当の意味での自信がなく、能力や価値ある行為とは無関係な属性にこだわり、自分とは異なる生まれ、貧しさ、信仰、障害などを貶めようとするのです。
Posted by ブクログ
休職期間の今読めて良かったと思う本だった。
メンタルに関する今まで読んできた本は「ストレスを発散しましょう」「べき思考は改善しましょう」みたいに「言われなくても分かってるし、できたらやっているよ!」と言ってしまいたくなるアドバイスが載っているものが多かった。
この本は「(承認)不安」にスポットライトを当てて、メカニズムや対処法を説明していて腑に落ちる記述が多かった。
中でも個人的に印象的だったのは以下の三つ。
■不安による不安
「不安による不安」によって悪循環が加速していくというのは、何となく自分でも自覚していたけれど、不安の現象学として整理されていて、そのように感じるのは自分だけでは無いと感じられて安心できた。
また、「不安を感じている時に自己分析をするのは良くない」ということなので、そういうときは目の前のことに集中するようにしたい。
■自己ルールの修正
自己ルールの歪み、行動を見直していくことで、承認不安は改善するが、すぐには治らないということが明記されていたので、焦らずに実践していこうと思う。
■承認不安を緩和できる人
承認不安に苦しんでいる人に共感し、適切な対応をすることができるのは、自らも承認不安に苦しんだ経験がある人であるというのは、少し自分の自信にも繋がった。
「弱い」ことは悪いことでは無い、活かせるようにしていきたい。