山竹伸二のレビュー一覧

  • 叢書パルマコン・ミクロス04 心理療法の精神史
    これはよい。
    認知行動療法とかオープンダイアログとか次々出てくるけど、なんか決定打という感じがないんだよなーと不思議に思っていたのが解消した。
  • 図解 ヒトのココロがわかるフロイトの話

    精神分析をわかりやすく説明

    学校での講義が難しくてこちら本がおすすめと書いて読んでみました。精神分析学の入門にはピッタリでサラッと読めました。これを読んでから講義を受ければまだわかるかと思います。
  • 「認められたい」の正体 承認不安の時代
    数年前に読んだ本だけど、メモを見返しての感想。

    就活に苦しんでいる自分に響く内容だった。まさに“承認と自由の葛藤”に悩んでいた。
    つまり、
    「大企業や名の知れた企業、ホワイト企業に入り、親や恋人、指導教員、同期から承認を得たい」という気持ちと、
    「一般的な企業で働くことが絶望的に向いていない(イン...続きを読む
  • 子育ての哲学 ――主体的に生きる力を育む
    「子育ての哲学」山竹伸二
    教育論。ベビーピンク。

    一言で言うとよい子育てとは、「子供が自由に生きられるようにする」ということ。
    この要旨を導くためにわれわれ自身が子育てに対して感じている不安、願望、現実を考察しながら、かつわれわれ自身が通って来た道である子供の心を洞察し、社会における子育てへの期待...続きを読む
  • 「認められたい」の正体 承認不安の時代
    面白かった。

    現代社会は、価値観の多様化に伴い共通の価値観が揺らいでいる。そのため社会承認よりも身近な人の承認を重要視するようになり、承認を得る可能性が狭まり承認不安に満ちてしまっている。見知らぬ他者を排除するという危険にある。
  • 「認められたい」の正体 承認不安の時代
    【「空虚な承認ゲーム」からの脱出】

    承認欲求の話です。
    心理学的なことばかり書かれているかと思っていたので、こんなにわかりやすいとは驚きました。
    社会学の知識が少しある方はさらにわかりやすく感じるかも知れません。

    昔は特定の価値観が共有されていたので、承認欲求は割りと低めだったらしいのですが、近...続きを読む
  • 「認められたい」の正体 承認不安の時代
    承認への欲求がかつてないほどに高まっている。そんな時代である。しかも人々が欲する承認は「見知らぬ他者」からのものではなく「身近な他者」によるものであると著者は説く。自らの生きる意味・存在価値を常に希求する人間の根底には、無意識にせよ常に誰かに認められたいという潜在的な欲望が横たわっている。身近な他者...続きを読む
  • 「認められたい」の正体 承認不安の時代
    「承認欲求」について、親和的承認、集団的承認、一般的承認の3段階で説明され、承認の不安はどこからきているのか、その不安を軽減していくにはどうしたらいいのかの提案がされています。

    固い本かなとしばらく積ん読にしていましたが、読み始めたらおもしろく、一気に読み終えてしまいました。

    自己分析や対人援助...続きを読む
  • 「認められたい」の正体 承認不安の時代
     現代は承認の不安に満ちた時代である。自分の考えに自信がなく、絶えず誰かに認められていなければ不安で仕方がない。ほんの少し批判されただけでも、自分の全存在が否定された絶望してしまう。そんな人間があふれている(P8)。仲間の承認を得るために自分の本音を抑え、仲間の言動に同調した態度をとり続ける若者は少...続きを読む
  • ひとはなぜ「認められたい」のか ──承認不安を生きる知恵
    ふだん人とコミュニケーションする上で、「承認」というものがどういう風に存在しているか、作用するか知れる本。

    「認められたい」ということよりも、人が無自覚に薄々感じている「不安」が、その人の行動に大きく影響しているのだと知れてよかった。
    過去の経験、体験として承認を十分に得られなかった人は、それを反...続きを読む
  • こころの病に挑んだ知の巨人 ──森田正馬・土居健郎・河合隼雄・木村敏・中井久夫
    森田正馬以外は名前を聞いたことがある程度だったが、それぞれの精神疾患の治療に対する理論がわかりやすく説明されていて良かった。
  • 共感の正体 つながりを生むのか、苦しみをもたらすのか
    共感は素晴らしいということだけではない負の側面についても語らていて良い。特に4章の「共感とは何か」にある『共感の拡大と限界』の図がとても良い。

    おわりにある『共感に頼らないのではなく、共感のデメリットを減らし、よりよい形で共感を活かせることだ』というのはまさにそうだと思う。利他的行為との関係性も深...続きを読む
  • 「認められたい」の正体 承認不安の時代
    日本人は宗教的観念も他国と比べて低いため、周囲の人たちの承認により、自分の必要性を感じようとする。あまり好きではない人との飲み会も、嫌われたくない、嫌な噂を立てられたくない、そう思っていたら断れず、だからといってそこで自分の承認価値が高まるわけでもなく、不服な気持ちを抱く悪循環。しかも交際費が重なる...続きを読む
  • 「認められたい」の正体 承認不安の時代
    正解のない多様性だから 承認に飢えてSNSにすがる まずは身近な人へのリスペクトと承認から始めようぜ
  • ひとはなぜ「認められたい」のか ──承認不安を生きる知恵
    リソースははっきりしてないが、読んでいて納得しながら読み進められる。
    個人的には、障がい者や高齢者に焦点を当てて承認不安について説明している章の内容が目新しくて勉強になった。「どうしてそう考えるのか」「どうしてそうするのか」を掘り下げて質問することによって、理解と共感につなげていくという点も分かって...続きを読む
  • こころの病に挑んだ知の巨人 ──森田正馬・土居健郎・河合隼雄・木村敏・中井久夫
    森田正馬、土居健郎、河合隼雄、木村敏、中井久夫という日本の偉大な臨床家について、とてもよくまとまっていて大変参考になった。
    ただ、同じ内容の繰り返しが多めで、それだけ大事だということなのかもしれないが、その分を別の内容の記述にあてることもできたのではないかと思われ、ちょっと残念だった。
  • 「認められたい」の正体 承認不安の時代
    人の承認欲求には3段階があるという。⒈親和的承認、⒉集団的承認、⒊一般的承認 ということらしい。
    ⒈は肉親や親しい間柄で成立する無条件の承認、⒉は自分が所属する集団内で役に立つことを認められるもの、⒊は社会一般にとって(普遍的に)認められることなんだそうだ。価値の普遍性を失った現代社会では一般的他者...続きを読む
  • 「認められたい」の正体 承認不安の時代
    おもしろかったー。最近、勉強することで自由になるけど不自由だなと思ったのは、色んなことを知って自由になればなるほど、その自由な自分を承認してくれる場所がなくなっていく感覚があったからなのかもなー。
    成長過程のところは、親や先生、職場のリーダーなど、誰かを教育する立場の人にぜひ読んで欲しいと思ったかな
  • 図解 ヒトのココロがわかるフロイトの話
    フロイトの理論や、精神分析が与えた影響について、図解で簡潔にまとめられている。ポイントを手早く抑えるのに最適。更に詳しく知りたくなる。
  • 「認められたい」の正体 承認不安の時代
    承認欲求は基本的な欲求⇒どう満たされるか,満たされてきたか,その経験で行動様式を作る
    手近な他者からしか承認を受けられない(と思う)状況が絶え間ない承認欲求行為と承認されないことへの不安を引き起こす。その範疇を超えた承認に気づけるか。
    自由であろうとすれば承認が得られないわけではない。自由をどのよう...続きを読む