山竹伸二のレビュー一覧

  • 「認められたい」の正体 承認不安の時代

    Posted by ブクログ

    社会の価値観に絶対的なものがない中、承認を受けたい気持ちの充足が生きていく中で大切。
    心理学者の学説等は眠くなるが、それなりに筋の通った論理にそれなりの納得感。
    ただ、最終章のどうすれば承認不安から脱出できるか、という点についてはすっきりしない。無論、これがすっきり記載されているようであれば、世に悩む人がいなくなるのでしょうけど。

    0
    2012年05月08日
  • 「認められたい」の正体 承認不安の時代

    Posted by ブクログ

    刺さったとこ3点
    ・P107
    スケプチシズムについて
    あれこれと他人の批判ばかりをして、自分だけはわかっている、自分だけは特別だと思い込んでいるあり方。
    →心当たりありすぎてドキー!!

    ・P118
    「言葉では否定しながら、実際には抱きしめている」という逆パターンのダブルバインド状態
    →うちの母親がこれだったかも

    ・P160
    現代の「自分探し」とは、こうした親や所属集団の抑圧から「本当の自分」を解放しようという試みであり、それは同時に、新たな承認の可能性を求める当て所のない旅なのである。
    →私のこと書いてる?てくらい私

    他にもあったけど、改めてこの辺りの自認ができた。
    幼少期の経験と自己

    0
    2025年10月01日
  • ひとはなぜ「認められたい」のか ──承認不安を生きる知恵

    Posted by ブクログ

    人のことを行動の価値でしか見てなかったように自分のことも価値ある行為をしないと認められないと思っていた。人も自分も無条件に承認することは難しい

    0
    2025年08月28日
  • 共感の正体 つながりを生むのか、苦しみをもたらすのか

    Posted by ブクログ

    共感力は哺乳類が生存のために欠かせない本能
    とはいえ、それは成長の中、環境の中で育まれるもの

    この本の構成として生物学的な説明の後に、哲学的な解釈の変化を記されても、ただ色褪せた印象にしか見えなかった

    0
    2025年01月07日
  • 「認められたい」の正体 承認不安の時代

    Posted by ブクログ

    兵庫県都知事選後のマーケティング会社社長の自社PRのような発信が承認欲求がつよいと言われていることでこのワードが気になった。
    自分の強い憤りが発生する発端は、この承認欲求からでは?と思いこの本に行き当たった。

    承認欲求は、親和的、集団的、一般的に分けられると言う。
    私はこの分類だけでもまずとても自己理解ができた。家の中で認められている感じがしていなかったことから、集団や一般的な承認を求めてしまっているなと思ったから。
    自分の思考を客観的に知るためにこういう本は本当に必要。

    自分の歪んだ承認不安を認識し、
    自己ルールを一般的他者の視点でみてみる。

    まだ対策案のところは、イメージがわききれな

    0
    2024年12月15日
  • こころの病に挑んだ知の巨人 ──森田正馬・土居健郎・河合隼雄・木村敏・中井久夫

    Posted by ブクログ

    優れた心理臨床に関する理論は、その理論を生み出した人間の人生、実存問題、人間観が深く関わっている。
    何か物事を考える時、結局私たちは、自分の経験に基づいてしか考えること何できない。
    動画やテレビ、本などで、色々な事象や概念、気持ちを知ることはできるが、結局のところ、深い洞察ができるのは自らの体験である。

    森田正馬
    森田療法の原点も、森田自身の経験である。目の前にあることに打ち込めば、他のことは気にならなくなった。勉強に没頭することで、自分の身体に対する気掛かり、病気の心配も忘れ、神経症的な不安や恐怖は消滅したことに起因している。
    他の治療者と違う点として、著者は「森田療法は治療者と対患者を含

    0
    2024年07月24日
  • 図解 ヒトのココロがわかるフロイトの話

    Posted by ブクログ

    フロイトの考え方が図解を用いてわかりやすく説明されていました。精神分析の最初の本としては非常に読みやく、すらすら読めました!
    概要はつかむことができたので他の本も読んでいこうと思いました。

    0
    2024年06月07日
  • ひとはなぜ「認められたい」のか ──承認不安を生きる知恵

    Posted by ブクログ

    『「認められたい」の正体』の続編的位置づけ。「存在の承認」をベースとした相互ケア社会の実現が、承認不安がまん延する世の中への処方箋になるという。「存在の承認」=「ただそこにいてくれるだけでよし」については、岸見一郎氏のアドラー関係の書籍でも言及されていた。 山竹氏本人もあとがきで触れていたが、相互ケア社会については、少々理想主義的でもある。そもそも、世の中のほとんどの人は、このような新書など読まない(もっと言うと、本すら読まないし)ので、この考え方を広めていくことが課題でもある。

    0
    2022年10月16日
  • ひとはなぜ「認められたい」のか ──承認不安を生きる知恵

    Posted by ブクログ

    なんとなく普段感じていたことを、ある程度で学的にに言語化していただいた。著者自身がいうように「わかりやすく」書いたとされている。丁寧さの記述と繰り返しの箇所が多いと感じた。著者の考える処方箋は、「相互ケア社会」を作る上での、人に対する「教育の重要な役割」(P.231)としているが、既述にもう少し具体性があれば関係者の施策に資することができただろう。

    以下に備忘録の意味でいくつか引用した。

    0
    2022年10月13日
  • 「認められたい」の正体 承認不安の時代

    Posted by ブクログ

    承認欲望(承認欲求)は、「親和的承認」、「集団的承認」、「一般的承認」の三種類あるとされている。 現代社会は、「大きな物語」が崩壊したことにより、「共通の価値観」というものがなくなった。 また、親和的承認を手に入れることが難しくなってきた。 それ故、身近な集団的承認を求めるようになった。 だが、それは精神的もあまりよろしくない。 だから、一般的承認(道徳的に良しとされていること)を求めるような生き方を奨励する。

    0
    2022年09月24日
  • ひとはなぜ「認められたい」のか ──承認不安を生きる知恵

    Posted by ブクログ

    人間関係でモヤモヤしているときにたまに読み直すと、ちょっと精神的に落ち着くかもしれません。

    自分がなぜ辛いのか、他人に対してモヤモヤするのかちょっとした気付きがあると思います

    「承認欲求が強いひとは毒親のもとで育った」というざっくりした情報は持っていましたが、
    基本的には親の育て方がベースにはなっていますが、人生においてはいろんな場面で乗り越えたり成長していけるものです。

    何歳になって承認欲求はつきまとうし、それに向き合って生きていこうと思います。

    繰り返しの情報が多くて、ちょっと読みにくい印象はありました。

    0
    2021年07月20日
  • 「認められたい」の正体 承認不安の時代

    Posted by ブクログ

     さまざまな承認の場面を想像してみて即座にわかるのは、「認められたい」という欲望の充足に不可欠なのは、何といっても他者の存在である、ということだ。あたりまえではあるが、承認欲望は他者がいなければ決して満たされない。
     だが他者といってもいろいろある。家族や友人のようなごく身近な存在もいれば、学校の同級生や会社の同僚など、一定の目的を共有する仲間もいる。近所の顔見知り、会ったこともないネット上の知り合い、そしてほとんど知らない人々まで、実に多様な他者が承認欲望の対象となる。そこで私は、これらの他者を関係性の違いから三つに分け、それぞれ「親和的他者」「集団的他者」「一般的他者」と名づけようと思う。

    0
    2019年11月23日
  • 「認められたい」の正体 承認不安の時代

    Posted by ブクログ

    P42 アイヒマン実験 ユダヤ人を収容所に送る ミルグラムが実験した 内容間違えたら電気流す
    P144 自由と承認の葛藤 フロイト

    0
    2019年09月23日
  • 子育ての哲学 ――主体的に生きる力を育む

    Posted by ブクログ

    P.32に「考察にあたっては、ドイツの哲学者エトムント・フッサールの〈現象学〉という考え方を使います。」とあるから楽しみにして読んだ。しかし、自分の現象学の理解が甘いからなのか、別に現象学を持ち出さなくても良いような気がする。子育てのそれぞれの場面について深い考察をしていき、最終的によい子育ての条件を提示する本書であるが、随所に哲学的ワードは出てくるもののことさらにそれを気にする必要もなく、別の言葉に置き換えてもよいような気がする。少し言葉が難しいだけで、言っていることはそんなに難しくはない。

    哲学、というワードに期待しすぎたのかも知れない。

    0
    2019年07月06日
  • 子育ての哲学 ――主体的に生きる力を育む

    Posted by ブクログ

    すぐそこに答えが書いてある育児本とは一線を画する本です。

    子育てについてしっかり考え自分なりの子育てをしたいものです。

    0
    2019年01月30日
  • 「認められたい」の正体 承認不安の時代

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <メモ>
    ・ 身近な人間だけに認められたい若者
    ・ 今は社会の価値観が多様化してきているため、何をしたら認められるかわからなくなっている…コミュ力重視の社会

    不可欠な「他者」の存在
    1.親和的承認・・・ありのままの私、無条件の愛 ex.家族・友人・恋人
      存在そのものへの承認、自分ではどうにもならない(片思いなど)
    2.集団的承認・・・集団への貢献、知識・技能
      集団の人間が評価する行為、求められる役割を果たすなど努力で手   に入れられる ex.学校・会社
    3.一般的承認・・・見知らぬ大勢の人
      献身的な人も無意識に「一般的他者の視点」から内省している

    家族で疎外されている人が仕事

    0
    2014年02月19日
  • 「認められたい」の正体 承認不安の時代

    Posted by ブクログ

    承認不安について。あまり人に話して共有することではないけど、おそらく人間が等しく気になっていること。なるほどがたくさんあった。ただ繰り返しが多くて、ちゃんと省けば本半分ぐらいになるんじゃないかな?(笑)

    0
    2012年07月09日