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Posted by ブクログ
【「空虚な承認ゲーム」からの脱出】
承認欲求の話です。
心理学的なことばかり書かれているかと思っていたので、こんなにわかりやすいとは驚きました。
社会学の知識が少しある方はさらにわかりやすく感じるかも知れません。
昔は特定の価値観が共有されていたので、承認欲求は割りと低めだったらしいのですが、近代社会は宗教的な価値観の絶対性はゆらぐし、交通が便利になってしまって海外からの考え方もたくさん手に入るようになってしまって、何を信じればいいのか分からないと言った状況らしいんです。
だから、新型うつ病などと呼ばれる新しい症状が出たりすることから顕著なように承認不安の時代となってしまって、他人の承認を得ることに必死になってしまっている。
といった感じの内容です。
僕は浅野いにおさんの書いた『ソラニン』で承認欲求の例を解説しているところが一番印象に残りました。
Posted by ブクログ
承認への欲求がかつてないほどに高まっている。そんな時代である。しかも人々が欲する承認は「見知らぬ他者」からのものではなく「身近な他者」によるものであると著者は説く。自らの生きる意味・存在価値を常に希求する人間の根底には、無意識にせよ常に誰かに認められたいという潜在的な欲望が横たわっている。身近な他者からの「親和的承認」を得ることに奔走する人々の背後には、近代社会の到来における価値観の多様化によって「自由への欲望」と「承認への欲望」の両立に苦しんできた近代人の姿がある。最終的には親和的承認へと傾斜していく欲求を自覚し、「自己了解」と「一般的他者の視点」の獲得に能動的に取り組むことでこの「自由と承認の葛藤」の問題を解消できると著者は言う。個人的には「一般的他者の視点」の獲得するためのヒントとして著者が挙げているのが道徳的行為であり、それのみを原点として果たして肥大化した承認不安を乗り越えられるのかは疑問に感じたけれど、人間の根源が結局承認への欲求にあるということを多面的にあるいは経時的に考察し、その本質を掘り下げることができるという意味で非常に参考になる一冊でした。
Posted by ブクログ
日本人は宗教的観念も他国と比べて低いため、周囲の人たちの承認により、自分の必要性を感じようとする。あまり好きではない人との飲み会も、嫌われたくない、嫌な噂を立てられたくない、そう思っていたら断れず、だからといってそこで自分の承認価値が高まるわけでもなく、不服な気持ちを抱く悪循環。しかも交際費が重なるだけ。無意識に思ってしまう「しなければならない」という感情を(自己ルール)=過剰な自意識に気づいて自分を理解する。言い換えて、自己了解していくことで空虚な承認ゲームから脱出できるひとつの方法である。snsなどの発達によって親しい人からの本物の承認を得られにくくなっていく現代において、刺さる一冊!!ゆあてゃに憧れる人たち。まさに空虚な承認ゲーム
共依存の本質は「人に必要とされることの必要です。自分にとって大切な人から「あなたがいないとわたしは生きられない」と言われることで、自分の存在がはじめて「承認」されたように感じることから、共依存者的な生き方が始まります。(p.120)
なぜ知的な人々ほど神経症に苦しんでいたのか。
しかし、知識人層のように、自由の意識が芽生えた人間、伝統的価値観に違和感を抱いた人間においては、たとえ承認を得るために伝統的価値観に準じて行動しても、そこに納得感は乏しく、どこか無理をしている感触が付きまとう。 p.144
本当の自分が抑圧される原因は、周囲の人間の評価に対する過剰な自意識なのである。p.163
空虚な承認ゲーム=同調行動が、功を奏して、承認が維持されているうちは、承認の不安を一時的に遠ざけることはできる。だがそこには、価値ある行為や知識、技能を承認される場合に生じるような充足感はない。p.165
日本人の承認基準は、周囲の人々。
欧米人の自我は神に支えられているから、対人恐怖にはならない。
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ビジネス・実用
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