国内小説作品一覧

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  • 144000人の帰還
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    1巻385円 (税込)
    西暦2020年秋、世界で144000人が宇宙船で救出され大気圏へ一時避難、再び地球に帰還。未来を予測する衝撃の書。
  • ゴッド・ポーカー
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    1巻385円 (税込)
    ■あらすじ 暴力組織を常備し、警察や政治にもコネを持つ宗教の仮面を被った犯罪組織により、主人公も拉致され重傷を負わされる。入院する母や三男、狙われている妹を守るため、主人公は絶縁していた天才ハッカーの次男と手を組み、犯罪組織に挑んでいく。被害者の会を作り、戦いを実況中継することでネットの注目を集めながら、記者や弁護士も味方につけ、ネット、法、マスコミの三領域で攻撃をしかける。同時に、主人公は自分だけが知らなかった家族の真実を知ることになる。戦いが優勢になりかけるが、被害者の会のサーバが乗っ取られ、ファンが守る妹のブログも誹謗中傷で機能が停止する。ネットからの目が途切れた瞬間に、敵の人海戦術により我が家が襲撃され、全焼させられてしまう。全てを失った四人の兄弟だが、長男の戦術、次男のハッキング、長女のネットでの人気、三男の武道を使い、復讐の最終決戦へと臨む。決戦では、全ての作戦がばれており窮地に追い込まれるも、その裏切りを読んでいた主人公が、最後に全てをひっくり返して勝つ。著者の犯罪被害者の経験も使い、宗教、家族、犯罪を通して、社会問題と人生について書いた、社会小説です。 ■著者プロフィール 慶應義塾大学卒業、UCLA留学後、大手IT企業にて勤務。学生時代に取得したTOEIC満点、ロサンゼルスの小学校での数学教師ボランティア、ビジネス現場における実践経験を基に、独自の英語習得法や学習法をブログ「一歩世界へ」やYouTubeにて無料配信中。
  • 星の流れに 風のなかに 宇宙の掌に
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    1巻385円 (税込)
    ■あらすじ 西新宿にある高層マンションから、一人の女性が飛び降りた。それは9月の終わり、涼しく空きらしい風が吹く頃だった。女性は後頭部から落下したため、即死ではあったが顔は原型を止めていた。それだけに、お通夜で集まった、女性の友人たちは皆、化粧をしてあげることにしたのだ。「綺麗な顔のままで、良かったね」薄く頬紅を塗った女性は、まるで生きているようにも見えた。安らかに眠る彼女と、棺に添えられた白いバラの花。享年26歳。友人たちは、泣き崩れた。女性が飛び降りる15分ほど前。彼女はマンションの管理人と会っていた。ひどく酔っているように見えた女性に「大丈夫ですか?」と声をかけた管理人が、生前最後にあった人物となった。それから遡ること2時間前。彼女は、自分のノートにこう記している。「未来がない。未来が感じられない。自分を完全に否定され、すっかり自信を失くしてしまった。ひたすら苦しい。息をするのも苦しい。消えてしまいたい。眠っていない。泣いてばかりいる。出口が見えない。未来がない。未来なんていらない。」 ■著者コメント 会社の内部告発をして逮捕された主人公と、自殺願望のある少女との恋愛を描いたものです。最近、ストーカーだとか、女性を傷つけ逮捕される事件が多く、その後の人生はどうなるのか、更生はあるのか、そんなことを問いかけたいと思っております。 ■著者プロフィール 東京都生まれ。歌手・中島みゆきの世界に引き込まれ、高校時代に家出して、自転車で日本を一周。北海道の牧場で野生の馬に乗り、将来はジョッキーになる予定だった。東京の雑誌社などでライターをする傍らで、東京ディズニーランドでカメラマンを務める。JTBなどで観光創出事業にも従事。外国人旅行客を日本に誘致するインバウンド事業にも興味があり、添乗員をしていたことも。小説を書くために仕事を失い、家庭を失い、あらゆるものを失い、世捨て人となり、海外を放浪。放送局のディレクターなども務める一方、旅行サイトの「京都の観光なら『ガイドブックス』や「たびねす」で、観光ライターとしても活躍中。舟橋聖一顕彰青年文学賞などを受賞し、文芸雑誌の「小説新潮」やスポーツ新聞などにも小説を掲載された経験もあり。
  • まつよい
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    1巻385円 (税込)
    ■あらすじ 作詞家として活躍している一柳忠(ひとつやばぎ あつし)という主人公の現在と過去の思い出を通して、薫子という女性の青春が書かれたお話。忠が中学の同窓会幹事として電話をしているシーンから物語は始まる。1人だけの仕事部屋で世捨て人のような忠は、電話をしながら中学3年生の受験直前の時期のことを思いだす。次々に思いだされる高校受験直前の3ヶ月の思い出。その主役は薫子という魅力的な女の子だ。同窓会で高齢になって恩師たちに電話をしながら、交差するように思い出も蘇る。大学生になり、社会人になり、徐々に現代とリンクし出すと、忠はもう終わったといわれるようになった理由も明らかになる。まつよいは十五夜の前夜の月のこと。人はいつ未熟から脱するのか? 一つの答えに主人公たちは到達する。 ■著者プロフィール 1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店、市場調査会社、団体職員などをしながら、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストとしてデビュー。『Golf Planet』はゴルフエッセイとして複数の日本一の記録を保持している。2013年、『化粧咲き』が第1回マイナビ電子書籍コンテストで入選し、小説家としてもデビュー。他に『ヒーローたちにララバイを』の著書がある。
  • 太陽の意図
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    1巻385円 (税込)
    「現役精神科医が描く心理小説」  父親の脳障害に悩む大里勇樹は、ある日、見知らぬ男に声をかけられる。  男の主宰する芝居の主役として、勇樹の父親を抜擢したいのだと言う。  太陽にまつわる奇妙な体験。  芝居を通して見えてくる「太陽の意図」とは――?  表題作の他、悪徳女医の半生を描く『青白くも遠き足音』を掲載。  人々の苦悩をリアルに描き出す渾身作

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  • さらば友よ
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    1巻385円 (税込)
    私立探偵の須藤は自分の事務所で依頼人に自殺されてしまい、それが一連の連続自殺事件と関連があると考え、インターネット上で人格データとしてのみ存在している元相棒に相談に行く。やがて捜査をするうちに自殺した依頼人について不審な点を見つけ、現実世界に戻るが、そこで自身の体を操られる事態に至る。そして、危機を脱した須藤は再び元相棒の下を訪れる。 ■著者コメント サイバーパンク風のハードボイルド探偵もので、主人公と元相棒との友情とその齟齬の結末を描いており、軽く読める。本好きな人間にはにやりとできるディティールがいくつかあります。 ■著者プロフィール 1990年、北関東とも時には南東北とも言われる栃木県にて生まれる。哲学を学びつつ、如何にして社会にもぐりこんで金銭を得るかを模索する。亀を二匹飼っており、ペンネームの「たあとおる」は「タートル」をもじってつけた。酒と寿司が好物であり、たまに魚を買ってきて卸したりする。またよくウイスキーを好み、ほぼ毎日飲酒浸りの日々。好きな作家は、レイモンド・チャンドラー、ヘルマン・ヘッセ、司馬遼太郎など。
  • 心臓の鼓動がしない彼女
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    1巻385円 (税込)
    同窓会の帰り道、祠で見つけた少女は心臓の鼓動がしていなかった。心臓が動いていないのに生きている少女を見つけた須藤眞人は、迷うことなく彼女を家族に迎え入れた。しかし、世間に心臓が動いていない人間などいない。この秘密は、なにがなんでも知られてはならない――。 ■著者コメント 心臓の鼓動がしない人間、という非日常的なことを中心にしました。SFやファンタジーではなく、ごく普通の世界で、心臓の鼓動がしないなんていう信じられない人間がいたら面白いと思いました。 ■著者プロフィール 一九九四年三月生まれ。大阪生まれの鳥取育ち。関西学院大学教育学部所属の三回生。転勤族であったため、関西に十年以上住んでいるにもかかわらず標準語が抜けない。高校、大学と放送関係の部活に所属し、朗読や脚本づくりに精を出す。個人制作で企業の商品CMやオープンキャンパスの映像も手掛けることもあり、現在は小学校の教員採用試験を受けるべく勉学に励んでいる。
  • かちかちやま外伝 うさぎの罪
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    1巻385円 (税込)
    うさぎはなぜ、たぬきを殺したのか?そして、うさぎには罪はあるのだろうか?誰もが一度は読んだことのある「かちかちやま」。その後日談を軽妙なタッチで描いた本作。うさぎの動機を探るうちに見えてくる、「真実」。動物たちが「正しさ」という唯一の尺度でうさぎの罪を真剣に議論していく。そこには、裁くということの根源的な危うさと意味が描かれている。 ■著者コメント 「かちかちやま」のうさぎには罪があったのか?動物裁判というユニークな切り口で、その罪を検証していく。新米のハリネズミ弁護士と共に、うさぎの罪を探り、弁護していく中で、改めて罪とは何か、正しさとは何か? 考え直すことのできる作品。
  • あなたが創る最強の「わたし」の物語
    -
    1巻385円 (税込)
    この作品は、読者参加型の本です。作品中の「わたし」のなかに読者の固有名詞を入れて読んでください。「わたし」の人生の生き方が激変し、最強のわたしの物語が始まります。悩みやストレスは、解消されます。愛と勇気がもたらされるこの本は、「わたし」の真実の味方になります。 ■著者コメント 本作品は著者が長年勤務した金融機関を退職後に書き上げた教養書です。仏教書をはじめ多数の宗教書、思想書を読み解き、著者が辿り着いた「解」を小説の手法を使って、読者参加型の啓蒙書に仕立て上げました。現代人の心の迷いと疲弊を取り除く特効薬にもなる手法が紹介されています。 ■著者プロフィール 京都生れ東京育ちの団塊の世代。長年、損害保険業界に身を置き、リタイア後に小説・脚本などの文筆活動に入る。特に仏教の研究・実践については現役時代を通じてのライフワークとして研鑽を続けている。
  • 父親のカタチ
    -
    1巻385円 (税込)
    ■あらすじ どこにでもいる一家を支える父。思い描いた父親像とは違うけれど、それも家族の幸せのためと懸命に仕事に打ち込んでいた。しかし、そんな忙しい毎日の中で息子の様子がおかしいことを妻から告げられる。毎夜うなされる息子の状態は一向に改善の兆しを見せない。父は、言い知れぬ不安を胸に、ある場所に赴く。にわかには信じ難い話に疑いを抱きながらも息子のために行動する父。それは、やがて紛れもない現実だと知ることになる。何かに苦しむ息子を父は決死の覚悟で救出に向かう。彼は、シュールな出来事の中で何を見付けることができたのか。
  • 音の連鎖
    -
    1巻385円 (税込)
    ■あらすじ 時間の歩みは人それぞれであり、それでも時間は人々の思いに繋がっている。 複数ある物語が一つになるとき、奇跡は起き、夢をみることができ、朝を迎える。 ■著者コメント 物語を繋げてみました。自分が好きな物語を書いたつもりです。 登場人物が際立つようにユニークな設定にし、最後は愛を感じられるような作品にしました。
  • フレンド
    -
    1巻385円 (税込)
    ■あらすじ 「愛」って何だ? 二人の女性の間で、大学生の川崎俊は悩み苦しみながらその答えを探す。 子供から大人へ、知りたくもなかった、でも誰もが上る大人への階段。 真っ直ぐに恋愛と向き合った青年の青春恋愛物語です。 ■著者コメント という気持ちに正面からぶつかった作品になってます。 恋愛の光と絶望、その心を余すことなく描き切りました。
  • プロポーズはいらない
    5.0
    1巻385円 (税込)
    緒方千鶴29歳。失恋から立ち直るべく、「恋も仕事もデキる女」を目指し奮闘するが、 焦れば焦るほど「ままならない人生」に翻弄され…… エッセイの女王、中村うさぎ渾身の長編小説がついに電子書籍化!! 女って…… 仕事って…… 人生って…… 「女の幸せ」を探求する主人公を通して紡がれる、 現代の悩める女たちへのエール!
  • 肉体の門――田村泰次郎傑作選
    4.0
    敗戦直後の廃墟の東京で、獣になって身を売る若い女たちの集団。その中に突然現われた一人の男をめぐって起こるドラマを描いた表題作「肉体の門」。死と隣り合わせた欲望のひしめく中で人間のつながりを求める男女の姿を描いた「肉体の悪魔」「春婦伝」「蝗」。さらに彼の主張を集約したエッセイを収め、田村文学のエッセンスを贈る。
  • 旅の終りに 【五木寛之ノベリスク】
    -
    Qグループの管理総本部からQレコードに、第三制作室廃止の指令が出た。第三制作室は演歌・歌謡曲を中心に作る、日本のレコード会社の顔とも言える部門だ。制作本部長の津上は反発し、指令を出した黒沢に第三制作室存続の直談判をする。黒沢とは以前別のレコード会社で、部下として働いたことがあった。津上の申し出に、黒沢は条件を出してきた。それは、1年以内に100万枚を売り上げるという、とてつもない条件だった。
  • 多摩の台病院ものがたり(1)
    -
    1~4巻385円 (税込)
    ちょっとおかしな医者たちの、まっすぐな挑戦!  ベッド数300床、地域密着型の病院として発展してきた“多摩の台病院”。  東城医大から鬼角医師が派遣された直後、外来で事件は起きます。  「瞬間湯沸器」の異名を取る鬼角医師が、多摩の台病院を舞台に、ところ狭しと暴れまくり、これに風穴徹、医者本武蔵、催湖京造といった、ひと癖もふた癖もある医者たちが加わって……。  ブラックボックス化した医療の裏舞台がチラッと覗ける、抱腹絶倒の病院エンターテインメント、第一弾の登場! 巻末付録として、キャラクター設定資料集もついています。 ●米山公啓(よねやま・きみひろ) 1952年山梨県生まれ。作家、医学博士、神経内科医。聖マリアンナ大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。本格的な著作活動を開始。医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書など、著書多数。現在もあきる野市の米山医院で診療を続けながら、年間10冊以上のペースで書き続けている。テレビ・ラジオ番組の監修・出演をこなし、講演会も全国で行なっている。
  • 世紀末おとぎ話
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    1巻385円 (税込)
    けっしてお子様には読ませないでください!  鬼が島へと民族浄化に出かける「桃太郎」、マッチを擦らずにいると禁断症状が出る「マッチ売りの少女」、北の国から南の町へ亡命する「冷麺の音楽隊」、巡航ミサイルが若者に恩返し「敦賀女房」、窓際セクションでセクハラ三昧「北風と太陽」、アヒル離れした風格を持つ超エリート「すごいアヒルの子」、平気で臼をつく人たち「さるかに合戦」、みんなで不正に精を出す「大きなかぶ」、酸化することに意義がある「すっぱいぶどう」…。  世界で一番笑える、伝説のトンデモ童話集がついに復刊!  単行本から内容を大幅に加筆・修正し、さらに新作3本を加えての登場です。 ・敦賀女房 ・しきたりすずめ ・冷麺の音楽隊 ・アリとキリギリス ・アリとブルース・ウィリス ・笠親爺 ・ねずみの婿選び ・裸の大政 ・森は生きている ・北風と太陽 ・媚びとりじいさん ・大きなかぶ ・三枚のお札 ・桃太郎 ・圧縮版桃太郎 ・きこりと神様 ・かぐや姫 ・すっぱいぶどう ・すごいアヒルの子 ・さるかに合戦 ・ルンペルシュティルツ・アットマーク・ドットコム ・エンゲルスとグレーテル ・マッチ売りの少女 ・美女で野獣 ●植木不等式(うえき・ふとうしき) サラリーマン、大学客員研究員などを経てフリーランスのサイエンスライター(愉快な原稿の場合はお笑いサイエンスライター)。著書に『悲しきネクタイ-企業環境における会社員の生態学的および動物行動学的研究』(地人書館/日本経済新聞社)、『スピリチュアルワールド見聞記』(楽工社)、共著に『トンデモ本の世界』(洋泉社)、訳書に『イスラームと科学』(パルヴェーズ・フッドボーイ著、勁草書房)など。
  • あなたからの卒業
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    1巻385円 (税込)
    過去の恋愛の痛手から、誰かを愛することに臆病になっていた  秋野美海子、24歳。友達は次々にウエディングベルを鳴らす年頃というのに、今の私は結婚どころか、まだ恋すらしていない。高校時代の悪夢のような恋の終わりは、私を、ブラックホールに閉じこめたまま…。  そんな私の毎日に、突然飛び込んできた年下の雄太。そして、故郷でのお見合い話。  失った恋にピリオドを打つこと、恋をすること、そして結婚…。  揺れ動く微妙な想いを描いた純愛小説の名作が、大幅に加筆・修正されて電子書籍で復刊です。 ●井上香織(いのうえ・かおり) 東京都生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒。学生時代には、シンガーソングライターとして、『めざめの刻に』などを発表。またラジオのパーソナリティー、他のアーティストへの作詞の提供も手がける。大学卒業後は、私立高校教師を経て著作活動を続ける。著書に『さよならの向こう側』(KKベストセラーズ)、『蜃気楼の彼方に』(幻冬舎)、『やさしい旋律』(スターツ出版)、『放課後』(講談社)、『25歳の辞表』(徳間書店)などがある。
  • 通りの向こう側 私鉄沿線恋物語
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    1巻385円 (税込)
    東京の街で生まれた「恋」をテーマにした短編小説集  都立大駅の近くある、オンボロアパート「駱駝館」に住む学生占い師と出会ってから、恋人と心が通わなくなる富豪令嬢の菜緒。豪華なマンション暮しを夢見るうちに、言葉巧みに金持ち老人から土地を手放させる「地上げギャル」になる理恵。都合のいい女から脱却を図ろうと、不倫の恋の相手の本心をただす隆子。  本書では、東京を網の目のように張りめぐらす私鉄沿線に生きる、女たちの恋とため息と希望の物語8編を収録。若い男女の多彩な青春恋物語を清新に描く。 ・通りの向こう側(東急東横線・都立大学駅) ・プールの縁にすわる人(東武伊勢崎線・東向島駅) ・犬が好き(京王井の頭線・永福町駅) ・夢喰い虫(西武池袋線・江古田駅) ・初詣に賭けて(京浜急行線・青物横丁駅) ・成城に住むまでは(小田急線・成城学園前駅) ・終電の発車ベル(営団地下鉄銀座線・銀座駅) ・花火が見たくて(京成金町線・柴又駅) ●神津カンナ(こうづ・かんな) 1958年、東京生まれ。作家、エッセイスト、コメンテーター。母は女優の中村メイコ、父は作曲家の神津善行。弟は画家の神津善之介。東洋英和女学院にて、幼稚園から高等部まで学び、1977年3月、東洋英和女学院高等部を卒業。同年5月に渡米し、9月サラ・ローレンス・カレッジに入学、演劇を学ぶ。著書『親離れするとき読む本』は、体験的家族論として注目され、ベストセラーとなる。その他、『美人女優』『パープル・ドリーム』『長女が読む本』『あなたの弱さは幸せの力になる』など著書多数。以後、執筆活動の他、テレビ・ラジオ出演、講演また、公的機関や民間団体の審議委員等も数多く務めて精力的に活動している。
  • 涙の天使にさよならを
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    1巻385円 (税込)
    一度も人を好きなったことのない、悪魔のような女の子 「妖精の姿をした800歳の魔女」  ある客は、わたしを、そう形容した。  わたしは3ヶ月前に高校を卒業したばかりの18歳。新宿丸井町のキャバクラ『ギャラクシー』のナンバー3。  源氏名はサクラで、本名は本条もえ。でも、東京で、わたしの本名を知っているのは、店長と、幼馴染の百太郎だけ。  基本、信じてもらえないけど、わたしは、まだ「恋」をしたことがない。キスらしきものはしたことはあるけど、男と寝たことは一度もない。誰かを好きになったこともないし、なりたいとも思わない。  でも、そんなわたしの心に引いた一線を踏み越えてくる客がいた。通称「プーさん」。ハーヴァード大学で人工知能の研究・開発に携わる心理学の助教授。38歳。  1本、200万円のドンペリ・プラチナを景品にして、わたしは彼と「賭け」をした。  彼の家庭を壊せたら、わたしの勝ち。壊せなかったらわたしの負け。  でも、その「賭け」には、タイムリミットがある。  なぜなら、わたしは、ある「秘密」を抱えていたから……。  悪魔のように男を惑わし、けれど、一度も人を好きなったことのない。そんな18歳のキャバ嬢の数奇な運命を描く、切なくも美しい、純潔のラブ・ストーリー。 ●鈴木剛介(すずき・ごうすけ) 1969年、東京都生まれ。上智大学文学部哲学科卒。外資系広告代理店、築地魚河岸、特別養護老人ホーム介護員、カナダの乗馬クラブの馬糞掃除人などを経て、専業作家に。著書に、『THEANSWER』(角川書店)、『自殺同盟軍』(角川書店)、『デブになってしまった男の話』(求龍堂)、『人はなぜ生きるのか、答えよ!』(河出書房新社)、『真理男』(角川書店)、『ラブゲーム~キャバ嬢・ミトの恋戦(こいいくさ)~』(魔法のiらんど)、『星空の家』(パブー)。
  • 新折伏鬼の野望
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    1巻385円 (税込)
    暴走する宗教団体を見つめる、主人公の思いは…  そのあまりに過激な内容のために長らく絶版、古書店ではプレミア価格がついていた、幻の作品『折伏鬼(シャクブクキ)』。本書では、そこに収録されていた中篇「虚構の覇者」「会長の野望」を収録。 ・「虚構の覇者」  聖護道会が国立競技場で催す“新世紀の祭典”まで、あと一週間ほどだった。このセレモニー的要素の濃い大体育ショーに懸ける、会のとりわけ男女青年部の意気ごみには、まさに鬼気せまるものが感じられる。それは例年の体育祭とはちがう、ある思惑が働いているからだった……。 ・「会長の野望」  聖護道会の動静のなかでも、わたしは河田大介のそれに、執拗すぎるほどの関心を寄せて注目していた。というのは、わたしが脱会を決意するにいたった動機の大部分は、河田大介個人に対する不信の念で占められていたからで、それもただ単に不信の念というだけではかたづけることのできない底深いものであり、大げさに言えば河田を謗法者としてとらえていたのである……。  ある宗教団体に題材をしており、主な固有名詞は変名となっている(山口利三郎、多田皓聖、河田大介、石原敏夫、中島晃助、聖護道会、聖道新聞、暁出版、前進党、小説・生命哲学など)。  直木賞作家の自伝的青春小説。  また、巻末には、新たに執筆した著者入魂の「あとがき」が収録されており、こちらにも注目したい。 ●志茂田景樹(しもだ・かげき) 静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。
  • 折伏鬼
    4.0
    1巻385円 (税込)
    日本最大級の“あの”宗教団体の内幕を暴露!  むりやり連れていかれた新興宗教団体の集会で、壇上の会長は中学一年のわたしに「いつか信心することになる」と予言し、哄笑した。十年の後、まさにわたしは巨大な組織の中にいた。が、数年の激しい活動の末、わたしを捉えたのは大きな疑惑であった。傷つき絶望して、わたしはそこを去った……。  そのあまりに過激な内容のために長らく絶版、古書店ではプレミア価格がついていた、幻の作品『折伏鬼(シャクブクキ)』がついに電子書籍となって復刻!  本書では、ある宗教団体に題材をした中篇小説「折伏鬼」を収録。主な固有名詞は変名となっている(山口利三郎、多田皓聖、河田大介、石原敏夫、中島晃助、聖護道会、聖道新聞、暁出版、前進党、小説・生命哲学など)。  直木賞作家の自伝的青春小説。 ●志茂田景樹(しもだ・かげき) 静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。
  • 愛の天使アンジー
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    1巻385円 (税込)
    働く女の幸せってなによ?  OLの杏子29歳。製粉会社の開発部に就職して8年。仕事にはそれなりの自負がある。だけどこのまま独身のお局になるのはイヤだし、かといって腐れ縁の彼との結婚にも踏み切れない…。  30の大台を目の前に、こころは宙ぶらりん。意味不明の不安にかられ、わけもなく泣きたくなったり、もしかしてプチ鬱?  そんなある日、杏子の前に、オカマの天使があらわれた。  すべての悩める働く女たちに、救いあれ。  悩めるOLたちに贈る、抱腹絶倒の“愛の福音”小説です。 ●横森理香(よこもり・りか) 作家、エッセイスト。1963年5月19日山梨県生まれ。母は国語教師、父は美術教師。高校一年までを山梨県で過ごす。父の死後、母親の転勤にともない、高校二年からで東京三鷹・明星学園高等部に編入。多摩美術大学グラフィックデザイン科映像デザインコースに進む。在学中は、ビデオアートとインスタレーション、ビデオドラマ作り、ドラマの台本、映画評執筆などに熱中する。卒業後、映画評、美術・トレンドのコラムから執筆活動を開始。その後ニューヨークに2年滞在し、NYのカルチャー情報を日本の雑誌に寄稿する傍ら、小説を書き始める。帰国後は、女性誌『クレア』の突撃ルポライターとして、数多くの体験記事を手がけ話題になる。29歳の時に『ニューヨーク・ナイト・トリップ』で作家デビュー。1980年代東京を舞台にした『ぼぎちんバブル純愛物語』は、現代日本人の経済と愛、女性の自立をリアルに描いた小説として話題になり、文化庁の現代日本文学の翻訳・普及事業の、JLPPに選ばれ、『TOKYO TANGO』というタイトルで翻訳された。現在イギリス、アメリカで発売中、ドイツでも同書と『LOVE&EAT』が翻訳中である。『地味めしダイエット』『愛しの筋腫ちゃん』『横森式おしゃれマタニティ』などの、女性の生き方をテーマにしたエッセイも定評がある。
  • 三浦綾子 電子全集 命ある限り
    値引きあり
    4.0
    『氷点』当選から約10年間の愛を育み、病と闘い、信仰に生きた作家の軌跡を描いた自伝的小説。 1964年『氷点』で新聞の懸賞小説に当選し、旭川で雑貨店を営む一人の主婦の生活は激変した。授賞式、夫の退職、取材旅行、予期せぬ来訪者たち、秘書のこと、弟の死、新しい教会堂の設立など、文筆生活に入って約10年間のさまざまなできごとを通し、愛を育み、病と闘い、信仰に生きた作家の軌跡を描いた自伝的小説。 「三浦綾子電子全集」付録として、病気との共存について語った一文を収録!
  • 三浦綾子 電子全集 雨はあした晴れるだろう
    値引きあり
    3.7
    「人間の罪」、そして、愛することと人生とは何かを見つめる短編集。 義兄と自分だけの秘密。好きだと言ってくれる同級生との微妙な距離感。そして、義兄の秘密。一人の女子高生の微妙な心の揺れを日記形式で描いた表題作のほか、年をとってから生まれた反抗期の息子に、生きることに必死だった過酷な半生を綴った手紙を渡す父親を描いた「この重きバトンを」、相手候補のデマ記事を流すなど、汚い手を使っても町長選に勝とうとする父とそれに協力する母と姉。投票日に家を出る決心をする主人公を描いた「茨の蔭に」の2作を収録。「人間の罪」を描いた短編集。 「三浦綾子電子全集」付録として、夫・光世氏のエッセイ「自然への礼儀」を収録!
  • 花のワルツ
    4.0
    踊子としての天分に恵まれた友田星枝。星枝の奔放さに苛立ちながらも良きライバルとして切磋琢磨する早川鈴子。洋行から5年ぶりに帰国した男性舞踊家・南条が松葉杖をついているのを目にしたとき、2人がとった行動とは……。表題作のほか「イタリアの歌」「日雀」「朝雲」の3編を収録。

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  • 三浦綾子 電子全集 母
    値引きあり
    4.2
    『蟹工船』の著者・小林多喜二の母・セツの波乱に富んだ生涯を描いた伝記小説。 秋田の貧しい家に生まれたセキは、農家の小林家に嫁ぐが、長男の死を機に北海道小樽に一家で渡り、パン屋を経営する。伯父の援助で進学した次男の多喜二は、卒業後、銀行に勤め、家計を支えるようになるが、反国家権力の小説により、何度か投獄され、そしてついには・・・。 プロレタリア文学で後生に名を残した『蟹工船』の著者・小林多喜二と、その母・セツの波乱に富んだ生涯を描いた伝記小説。 「三浦綾子電子全集」付録として、「母」を元にした舞台上演への寄稿文、夫・三浦光世氏による「創作秘話」、愛用のパーキンソン病患者用の椅子写真を収録!
  • 三浦綾子 電子全集 あのポプラの上が空
    値引きあり
    3.3
    札幌の病院長一家を密かにむしばんでいるものは? 家族のあり方、生きることの意味を問う問題小説。 北海道大学・医学部を目指す佐川惇一は、札幌の病院長の家に下宿するが、その家庭は病んでいた。惇一の目を通して暴かれる病院長一家を密かにむしばむものとは? 家族を構成する一人ひとりの心に潜む闇に迫り、人間のエゴと真実の愛、生きるとは何かを問う問題小説。 推理小説的要素ももつ、現代文明への批判の書でもある。 「三浦綾子電子全集」付録として、初代館長・高野斗志美氏の産経新聞夕刊への本書書評を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 草のうた
    値引きあり
    4.5
    生きること、死ぬこととは何か、三浦綾子の原点を描く幼少期の自伝的小説。 1922(大正11)年、7人きょうだいの次女として旭川で生まれた綾子は、生来体が弱く臆病な子供だった。のちに綾子を献身的に支える前川正の妹・美喜子に誘われ、教会のクリスマスに参加したが、教会よりも寺に興味を持ち、禅寺の日曜学校に通うようになる。5年生になり、異性への憧れにも目覚めた綾子は、ふたつの人の死に遭遇するが、悲しいという感情の不確かさを思い、死や大人になることについて考えるようになる。三浦綾子の原点である幼少期(小学校6年生まで)を綴った自伝的小説。 「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏による「創作秘話」と、3歳ころの写真を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 夕あり朝あり
    値引きあり
    3.4
    日本初のドライ・クリーニング店「白洋舎」を創業した五十嵐健治の骨太な波乱に満ちた生涯を描く伝記小説。 家の事情で、幼いころ生母と別れ、養子となり、一攫千金を夢見て16歳で家を飛び出す五十嵐健治。さまざまな仕事に就いては、投げ出すという奔放を繰り返す中で、キリスト教に目覚める。紆余曲折を経て、三越百貨店の宮中係となり、そして、日本で初めてのドライ・クリーニング店「白洋舎」を創業した五十嵐健治の波乱に富み、しかし骨太な一生を、一人語りで綴った伝記小説。網羅的ではあるが、明治・大正・昭和の主要な出来事が紹介され、一種の近現代史にもなっている。 「三浦綾子電子全集」付録として、白洋舎発行の雑誌に寄稿した本書を書き終えた感想と、『氷点』の当選祝いに五十嵐健治氏から贈られた真珠のネックレス写真 を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 愛の鬼才―西村久蔵の歩んだ道
    値引きあり
    3.0
    キリスト者としての西村久蔵の一生を克明に描いた伝記小説。 札幌の小さな牛乳販売店の長男として生まれ、札幌商業学校の教師となり、洋菓子店ニシムラ(後の西村食品工業)を創業した西村久蔵。わけへだてなく人々に大きな深い愛をもって尽くし、著者・三浦綾子にとっても心の師であった久蔵の、キリスト者としての一生を克明に描いた伝記小説。北海道銘菓「ユカたん」「レモンケーキ」などを作り上げた、初期の試行錯誤の様子も描かれている。 1981年(昭和56年)日本テレビ系列で、西村食品工業とそれに携わった人々をモデルにしたヒューマンドラマ「百円ケーキの店」を放送。聴覚障がい者のためのケーキ店を描いた。 「三浦綾子電子全集」付録として、「忘れ得ぬ人 忘れえぬ言葉」のテーマで書かれた主人公・西村久蔵についてのエッセイを収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 ちいろば先生物語(上)
    値引きあり
    3.5
    虚飾のない、血のかよった人間味溢れる「ちいろば先生」こと榎本保郎牧師の姿を描く、伝記小説。 貧しい家庭に育ち、家の手伝いをしながらも、中学に合格し、積極的な活動をしていた榎本保郎。しかし満州から復員してから、虚無に陥り、生きる目的を失ってしまう。苦労して同志社大学神学部の聴講生になったものの、自殺騒動を起こしてしまうのだ。徐々に落ち着きを取り戻し、神学部にも復学し、神への献身を決意するのだが・・・。 自らをイエスの乗り物、小さいロバに擬し、生涯を伝道に捧げた榎本康郎牧師の壮絶な生と死を綴った伝記小説。 「三浦綾子電子全集」付録として、主人公・榎本保郎の弟・栄次氏が新潟の高校校長になったときの三浦綾子のお祝いの言葉を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 水なき雲
    値引きあり
    3.6
    家族とは、家庭とは? 「教育ママ」の姿をえがいた人間のエゴと魂のあり方を問う問題小説。 札幌に住む二人の才色兼備の姉妹、遠野木佐貴子と桜田亜由子。亜由子の息子、純一の目を通しながら、父母のさめた関係、母から弟・真二への冷たい仕打ち、叔母・佐貴子とその息子・俊麿の異常な関係などを描いていく・・・。 大人たち、特に母親のエゴを通し、家族の崩壊をえぐるように描く問題長編。家庭小説、社会小説としても必見の一作。 「三浦綾子電子全集」付録として、三浦綾子記念文学館初代館長・高野斗志美氏によるコラム「登場人物を読む/俊麿――『水なき雲』」を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 嵐吹く時も(上)
    値引きあり
    3.4
    ひとりの人間の生き方が、周囲の人々にどのように影響を与えるか。生々しい人間ドラマ。 中津志津代の両親は、佐渡・真野村から北海道・苫幌村(仮名)に来て、村唯一の日用荒物雑貨、食料、衣料品を扱う商店を営んでいる。志津代は旅人宿を営む西館家の次男・文治に思いを寄せていたが、天性の美貌と豊かな感受性をもつ母・ふじ乃が、ある一夜、行商人と過ちを犯してしまう。翌年生まれてきた新太郎をめぐって、父と母の対立がはじまり・・・。 著者の父方の祖父母をモデル(性格が似ているだけで、ストーリーは虚構)に、人間の生々しい生き方を描く問題作!。 「三浦綾子電子全集」付録として、三浦綾子記念文学館初代館長・高野斗志美氏の「登場人物を読む/ふじ乃――『嵐吹く時も』」を収録!

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  • 法師蝉
    4.0
    1巻385円 (税込)
    少年時代に眼にした法師蝉の羽化の情景。僅か十日ばかりの残された時間を過ごすために幼虫の固い殻を脱ぐとき、蝉は体内のすべてが透けて見える儚げな姿をしていた。人もまた、逝く時が近づくと淡く透きとおった様子になってゆくものなのだろうか――。平穏な日々に忍び込む微かな死のイメージを捉えた表題作ほか、人生の秋を迎えた男たちの心象を静謐な筆致で描く短編「海猫」「チロリアンハット」「手鏡」「幻」「或る町の出来事」「秋の旅」「果実の女」「銀狐」全9編。

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  • 三浦綾子 電子全集 青い棘
    値引きあり
    3.2
    人の心に根深く潜む棘とは何かを、平和への願いもこめながら描く問題小説。 戦争で亡くなった先妻と似ている長男の嫁・夕起子を通して亡き妻を思う康郎。そして夕起子も康郎に理想の男を感じている……。 若い嫁と大学教授の義父との「精神的交流」を元に、人間の心の棘とは何か、愛とは何かを描きながら、戦争問題を真正面から取り上げた作品。 「三浦綾子電子全集」付録として、三浦綾子記念文学館初代館長・高野斗志美氏の「登場人物を読む/康郎――『青い棘』」を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 海嶺(上)
    値引きあり
    5.0
    海の自然とちっぽけな人間の闘いを描いた実話を元にした大漂流記。 天保3(1832)年、知多半島の小野浦から江戸に向かって出航した千石船宝順丸は、遠州灘で嵐に遭い、難破してしまう。1年2か月間の漂流ののち、宝順丸は奇跡的に北アメリカのフラッタリー岬に漂着する。14名いた乗組員はこのときすでに、10代の音吉、久吉、そして舵取りの岩松だけとなっていた……。 強大な自然にも負けない人間の強さを描いた大長編。 1983年(昭和58年)に松竹で映画化。西郷輝彦、竹下景子の主演で話題となった。 「三浦綾子電子全集」付録として、著者がキリスト教関係の雑誌「けつたん」に載せたエッセイを収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 岩に立つ
    値引きあり
    3.7
    実在の市井の人物をモデルに、気骨あふれる半生を描いた痛快長編。 著者が、私心のないその生き方に関心を持ち、実在の市井の人物・鈴木新吉を主人公にして、小説を書いた。「七年の歳月をかけ祈りをこめて描く初の書下ろし」(初版・帯より)。 著者夫妻がはじめて持った小さな二階建ての家を建てたクリスチャンの棟梁は、気骨あふれる痛快な男だった。著者には珍しく、男っぽい語り口で綴った貴重な一作。 「三浦綾子電子全集」付録として、著者が文庫情報誌『講談社文庫 IN POCKET』に載せたエッセイを収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 果て遠き丘
    値引きあり
    3.8
    安易な人生を願う主人公を通し、人間の嫉妬心やエゴイズムを鮮烈に描いた大長編。 自分だけが幸せであることを願い、他人の愛を壊すことを楽しむ香也子の実は危うい生き様……。週刊「女性セブン」に連載し、多くの読者の反響を得た、人間の嫉妬心やエゴイズムを鮮烈に描いた長編。 1978年(昭和53年)にテレビドラマ化され話題となった。 「三浦綾子電子全集」付録として、郷土誌に載せた旭川PRのコラムを収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 毒麦の季
    値引きあり
    3.8
    人間の弱さや醜さを凄惨なまでに描いた人間の生き方を問う5編の短編集。 知らぬ間に麦畑に紛れ込み、はびこっていく毒麦のように、容赦なく人々の心をむしばんでゆく悪意の種子。その種子を蒔くのは、生まれついて悪しき人々なのか、あるいは無垢と見える我々自身なのか。父の不倫に端を発した両親の別居で、徐々に孤独の淵に追い詰められていく少年の姿を描いた表題作のほかに、『尾灯』『喪失』『貝殻』『壁の声』を収録した短編集。 『尾灯』は、2002年(平成2年)に、『喪失』は、2005年(平成5年)に、テレビドラマ化され話題を呼んだ。 「三浦綾子電子全集」付録として、よく通った地元の居酒屋広告に載せたコラムを収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯
    値引きあり
    4.4
    誠実に生きる人間に自然は容赦なく襲いかかる。「苦難の意味」を真正面から問いかける感動の長編。 上富良野郊外で、開拓農民の祖父母や兄、姉、妹と暮らす耕作は、中学進学をあきらめ、小学校の代用教員として、一家の生活をわずかながら支えている。そこへ、長い間離れて暮らしていた母が帰ってくるという吉報が届く。そんなとき、十勝岳が突然大噴火、一帯を泥流が襲う……。1926(大正15)年5月に実際に起こった十勝岳大噴火を背景に、懸命に生きる人間の姿を描く感動の長編。 「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏による「創作秘話」、十勝岳中腹に立つ著者写真等を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 われ弱ければ-矢嶋楫子伝
    値引きあり
    4.0
    時代の常識を超えて新しい女性の創造に命を燃やした女子学院初代院長・矢嶋楫子(やじま・かじこ)の生涯 厳しい明治の世にあって、結婚、出産、離婚、そして郷里・熊本から上京し、教師の道を歩みながら妻子ある人の子を産んだ矢嶋楫子・・・。日本キリスト教婦人矯風会を結成し、禁酒、禁煙、廃娼運動を広く行う一方、女子学院の初代院長となる。愛と情熱のおもむくままに生きた新しい女性・矢嶋楫子93年の生涯を、著者が思いを込めて綴った伝記小説。 「三浦綾子電子全集」付録として、矢嶋楫子や女子学院、矯風会関連の写真と、「道南オリーブの会ニュース」発足10周年記念号に三浦綾子が寄せた文章「信仰の自治」を収録! 2013年に矢嶋楫子 生誕180周年。

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  • 三浦綾子 電子全集 広き迷路
    値引きあり
    3.7
    広い迷路をさまよう人間の孤独と欲望を描く、サスペンス風長編。 旭川出身で、銀座のデパートに勤める早川冬美には、エリート会社員の町沢加奈彦という素敵な恋人がいた。しかし札幌に出張中のはずの加奈彦を都心で見かけて以来、心に不安の影がよぎる・・・。小心で平凡な人間に潜む欲望が、犯罪に結びついていく心理的サスペンス。著者には珍しい推理小説風の作品。 1979年(昭和54年)にテレビドラマ化され話題を呼んだ。 「三浦綾子電子全集」付録として、三浦綾子記念文学館初代館長・高野斗志美氏による論評「登場人物を読む/冬美――『広き迷路』」を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 雪のアルバム
    値引きあり
    3.0
    母子家庭に育った浜野清美は、いじめや母の愛人の性的虐待などから人間不信に陥り、絵を描くことだけが救いとなるが、信仰深い叔母と一人の少年に出会い……。暗い環境に育った少女の、信仰に目覚め、生けるものすべてに愛を向けるまでの一人称で書かれた真摯な告白の記。 「三浦綾子電子全集」付録として、雑誌連載を終えてのインタビュー記事「看護婦さんって愛のある人たちだと思う」を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 石の森
    値引きあり
    3.7
    人にはわかってもらえない苦しみと、人に言えない悩み。人間が背負う孤独に迫る―。 父の秘密などから、家族を、人を信じ続けることに悩む19歳の主人公・三木早苗。早苗を通して迫る人間の孤独感、そして実はそれに続いている「ほんとうの愛」を描く。月刊「セブンティーン」に連載し、特に若い女性に向かって、愛の力といのちの神秘を訴えた佳作。 「三浦綾子電子全集」付録として、北海道遠軽町「オホーツク文学碑公園」内に飾られた「石の森」文学碑の写真を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(上)
    値引きあり
    4.1
    運命や自然に翻弄される人間の愛とエゴイズムを描く長編小説。 貴乃と孝介は結婚を誓い合った仲だったが、貴乃に恋慕する完治の策略によって、孝介一家は村から追いやられ、貴乃は強引に完治の妻にさせられてしまう。それから10年。樺太に渡り、金持ちになった孝介が貴乃と完治の前に現れ、完治の妹のあき子を嫁にほしいと告げる……。運命や自然に翻弄される純愛を通し、十字架を背負った人間たちのドラマを描く長編小説。 1977年(昭和52年)にテレビドラマ化され話題を呼んだ。 「三浦綾子電子全集」付録として、1977年のTVドラマ化に際し毎日新聞に載せたコメントを収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 石ころのうた
    値引きあり
    4.0
    女学校に入った時から、小学校教師として敗戦を迎えるまでの「石ころのような平凡な女」三浦綾子の自伝的小説。 昭和10年に女学校に入学した「わたし」の無愛想で生意気な学校時代から、昭和14年に小学校教師になり、敗戦の翌年の昭和21年に退職するまで、生徒や同僚と関わり合いながら生活していくさまを描いた自伝的小説。軍国主義時代に、いかに世間や社会に対し無知であったか、いかに教師として無力であったかの懺悔の書でもある。 「三浦綾子電子全集」付録として、著者インタビュー「青春の情熱をかけた教師時代を省みて」を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 死の彼方までも
    値引きあり
    3.0
    人間の強さと脆さ、愛憎、生と死を厳しくも優しい視点から描いた傑作中短編集。 作家活動の最盛期にあった著者が、長編執筆のかたわらで、何気ない日常の中に垣間見える、底知れぬ闇を抱えた人間の弱さを描き出した傑作中短編集。平穏な家庭に忍び込んでくる死の影を背負った女の息遣いに、家族の信頼と幸福がもろくも崩れ去っていく姿を描いた表題作「死の彼方までも」の他に、「赤い帽子」「足跡の消えた女」「逃亡」を収録。 1977年(昭和52年)、1983年(昭和58年)の2度にわたりテレビドラマ化された稀代の名作。 「三浦綾子電子全集」付録として、表題作が1977年にテレビドラマ化された時の台本、単行本として出版されたときの記念写真を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 残像
    値引きあり
    3.8
    良心とは何か?主人公を襲う家庭の崩壊から、どのように心を持つべきかを問う問題作。 女性を妊娠させ自殺に追いやる兄、体面だけを気にする教育者の父、何を考えているかわからない母―。そして、その間で悩む主人公・真木弘子。真木家と自殺した女性の西井家を襲う不安と不信が家庭崩壊を起こしていく。 醜悪な人間関係の中で良心のあり方、愛することの重みを綴っていく。 1973年(昭和48年)にテレビドラマ化され話題となった。 「三浦綾子電子全集」付録として、三浦綾子記念文学館初代館長・高野斗志美氏の評論「弘子――『残像』」を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 帰りこぬ風
    値引きあり
    3.6
    ほんとうの自分とは何か、存在するのか、どういうものなのか。生き方に悩む主人公が日記体で綴る、青春小説。 理想にもえる22歳の看護婦・西原千香子は、同じ病院に勤める独身の青年医師・杉井田に心を引かれ、関係を持ってしまう。しかし杉井田は患者の母親と出奔してしまった。ほんとうの生き方と何か、ほんとうの自分とは何か。ひたむきに生きる千香子が日記に綴る、青春の記録。 「三浦綾子電子全集」付録として、著者が新刊展望に書いたエッセイ「ヒロイン千香子について」を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 自我の構図
    値引きあり
    3.7
    人は果たして人を真に愛し得るか。人間にとっての永遠の課題を追求した問題作。愛のあり方、求め方とは――。 高校教師・南慎一郎は、同僚であり、新進の日本画家であった藤島壮吉から絵の手ほどきを受け、日展初出品で協会賞を受賞する。入選した絵は、藤島の妻・美枝子をモデルにし、藤島と共に描いたものだったが、藤島は落選した。しかも、藤島は美枝子への慎一郎の気持ちに気づき、自殺してしまう。そして、藤島の死は大きな波紋を呼び、慎一郎と藤島の家庭は崩壊していくのだった。人は果たして人を真に愛し得るか。人間にとっての永遠の課題に正面から取り組んだ問題作。 1978年(昭和53年)にテレビドラマ化され、話題を呼んだ。 「三浦綾子電子全集」付録として、著者が北海道新聞に書いたエッセイ「敷島の滝」を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 この土の器をも ―道ありき 第二部 結婚編
    値引きあり
    4.2
    愛を持続させることはいかに大切であるか――。新婚生活から新聞懸賞小説に入選するまでを綴った自伝的小説。 37歳で結婚し、綾子の実家に近い一間だけの小さな新居で始まった結婚生活。新聞社の1,000万円懸賞小説に『氷点』を投稿し、入選するまでの愛と信仰の日々を描く。「大きな愛」に包まれた「小さな家」には、さまざまな人が立ちあらわれる。また日常生活の中で、人を信じる、愛することの重要性を説く。 「道ありき 青春編」の続編。 「三浦綾子電子全集」付録として、週刊新潮1999年10月28日号の記事「墓碑銘・作家、三浦綾子さんの苦難を支えた信仰と夫の愛」を引用収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 裁きの家
    値引きあり
    3.6
    人は人を裁くことができるのか? 誰もが持っている人間のエゴイズムに光をあてた問題作! 「『家庭は裁判所ではない』ということを、わたしは度々口にする。しかし、現代は家庭もまた裁き合う場であって、憩いの場でもなければ、許し合う場でもなくなっていると言える。わたしは、現代の持つこの一つの問題を、親子、兄弟、夫婦、嫁姑の家庭関係の中で追求してみたかった。」(単行本「あとがき」より)。小田島博史と滝江夫婦、その息子・清彦、小田島謙介と優子夫婦、その息子・修一と弘二、そして姑・クメらが織りなす愛憎模様から、救いようのない現実の醜さを描く。 1970年(昭和45年)、1973年(昭和48年)に2度、テレビドラマ化され話題を呼んだ名作! 「三浦綾子電子全集」付録として、週刊誌連載時に取材旅行先で撮影した三浦夫妻の写真を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 病めるときも
    値引きあり
    3.8
    自己本位にしかものを考えることができない人間の悲劇。6つの作品からなる短編集。 性愛に奔放な元小学校教師の加代は、真実の愛があることを信じない(「井戸」)。入院中の療養所の裏山で性愛におぼれて妊娠してしまう霧子(「足」)。東京を離れることをいやがり実家に帰ってしまった妻に対し、つつましやかな女性に惹かれる慎二だが(「羽音・1969年(昭和44年)にテレビドラマ化」)。少年・清志は家出した母の面影を優しい女性教師に見るが(「奈落の声」)。金と情欲に支配された人たちに翻弄され続けた美津子は不幸のまま……(「どす黝き流れの中より」)。研究室が火事で全焼した後、精神に異常をきたしてしまった夫を支える明子(「病めるときも」)。人間の弱さと罪深さを描いた6つの短編集。 「三浦綾子電子全集」付録として、出版ニュースに載せた「わが著書を語る」、講演写真を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 道ありき 青春編
    値引きあり
    4.2
    著者の二十歳代前半から療養生活、自殺未遂、光世氏との結婚までを記した自伝的小説。 小学校の教師をしていた綾子は、敗戦を迎え、それまで教えてきたことが間違いだったのではとの思いにさいなまれ、虚無感を覚える。教師を辞め、結婚を決意するが、結納が届くその日に倒れ、その後、肺結核を発病する。長い療養生活の中で婚約解消、自殺未遂などを経験するが、同じ結核患者でクリスチャンの幼なじみ前川正の献身的な支えを得て、生きる希望を見いだしていく。その後、脊椎カリエスを患った綾子は、受洗する。そんな折、前川正が危険な大手術を受けることになり……。 「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏による「創作秘話」を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 積木の箱(上)
    値引きあり
    3.8
    親と子、教師と生徒の絆を深く描く問題作。 旭川の私立中学校に赴任した教師の杉浦悠二は、生徒のひとり、佐々林一郎の暗い表情が気になっていた。じつは一郎は、実業家の父を持つ裕福な家の息子であったが、姉だと信じていた奈美恵が父・豪一の愛人だったことを知って以来、すさんでいたのだった。悠二は一郎の力になりたいと何かと尽力するが、一郎は全く心を開かない。それどころかますますすさんでいくのだった。 1968年(昭和43年)、1975年(昭和50年)に2度、テレビドラマ化された、昭和を代表する名作! 「三浦綾子電子全集」付録として、新聞連載にあたっての文章(単行本未収録コラム)を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 ひつじが丘
    値引きあり
    4.2
    過ちを犯さない人間はいない。だからこそ愛することはゆるすこと。永遠の愛のテーマ。 牧師の家に育った奈緒美は高校卒業後、友人・京子の兄、良一から求婚される。やんちゃな面を持つ良一に奈緒美は惹かれていくが、良一の人間性に不安を感じ取った両親は反対する。一方、奈緒美の高校時代の担任で、良一の女性遍歴を知る竹山もまた、奈緒美への密かな思いを抱くだけに祝福することができなかった。周囲の声に反発する奈緒美は函館に帰る良一を送りに行き、そのまま結婚生活を始めてしまう。だが、そのわずか数か月後には、良一の冷酷な面を知ることになるのだった。 「三浦綾子電子全集」付録として、 夫・三浦光世氏による「創作秘話」などを収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 塩狩峠
    値引きあり
    4.4
    明治42年に実際に起こった鉄道事故を元にした人間のあり方と愛と信仰の物語。三浦綾子の代表作であり、多くのファンに愛される大ベストセラー作品! 東京で、父と厳格な祖母に育てられた信夫は、祖母の死後、キリスト教徒であったために家を出されていた母親とも暮らすようになる。母と妹、そして父までもが信じるキリスト教に違和感を抱きながらも、まっすぐに成長していく信夫。やがて、少年時代からの友人・吉川に誘われ北海道に渡り、鉄道会社で働くようになる。この地で信仰に目覚めた信夫は自らも洗礼を受け、吉川の妹・ふじ子との結婚を決意する。結納のために汽車で札幌に向かうが、塩狩峠の頂上にさしかかったとき、信夫の乗った客車が突然汽車から離れ、暴走を始めた……。 「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏による「創作秘話」などを収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)
    値引きあり
    4.1
    人間にとっての「ゆるし」とは何かを問いかけるベストセラー『氷点』のその後。 自分が殺人犯の娘であると知った陽子は、睡眠薬自殺を図るが、一命を取り留める。意識が戻った陽子に、育ての親である啓造と夏枝は、陽子が殺人犯の娘ではなかったことを告げる。だが同時に、陽子は自分が不義によって生まれた子である事実を知るのだった。潔癖な陽子は、実母への憎しみを募らせていく。そんな陽子に特別な感情を抱く兄の徹は、陽子の実母に接近していき……。 1971年(昭和46年)にテレビドラマ化され話題を呼んだ。 「三浦綾子電子全集」付録として、随筆「『続 氷点』を終って」を収録!

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  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (上)
    値引きあり
    4.2
    人間の本質に迫る三浦文学の最高傑作! 昭和元年、北森竜太は、北海道旭川の小学4年生。父親が病気のため納豆売りをする転校生中原芳子に対する担任坂部先生の温かい言葉に心打たれ、竜太は、教師になることを決意する。竜太の家は祖父の代からの質屋。日中戦争が始まった昭和12年、竜太は望んで炭鉱の町の小学校へ赴任する。生徒をいつくしみ、芳子との幸せな愛をはぐくみながら理想に燃える二人の背後に、無気味な足音……それは過酷な運命の序曲だった。 「第1回井原西鶴賞」受賞作品。三浦綾子、生前最後の小説。 1996年(平成8年)、NHKで「銃口 竜太の青春」としてテレビドラマ化され、作品が第14回ATP賞‘97奨励賞を受賞した。

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  • 三浦綾子 電子全集 氷点(上)
    値引きあり
    4.5
    北海道旭川市を舞台に人間の「原罪」をテーマにした著者のデビュー作であり、代表作。 ある夏、北海道旭川市郊外の見本林で3歳の女児が殺される。父親、辻口病院院長の啓造は出張中、母親の夏枝は眼科医の村井の訪問を受けている最中の出来事だった。夏枝と村井の仲に疑いを抱いた啓造は、妻を苦しめたいがために、自殺した犯人の娘を引き取ることにする。事実を知らない夏枝はその娘に陽子と名付け、失った娘の代わりにかわいがる。夏枝や兄の徹らの愛情に包まれて明るく素直な娘に成長していく陽子だったが、いつしか家族に暗い影が忍び寄る―。 三浦綾子の朝日新聞の懸賞小説当選作であり、デビュー作。 そして、1969年(昭和44年)、1970年(昭和45年)、1981年(昭和56年)、2006年(平成18年)と昭和から平成にかけて4度にもわたりテレビドラマ化された、空前の名作である。 「三浦綾子電子全集」付録として、懸賞小説の当選発表記事や受賞の言葉などを収録!

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  • 「『ジューシー』ってなんですか?」
    3.8
    25歳の広田と岸、佐々木、26歳の別所、27歳の魚住と津留崎。6人は、大きな会社の中の小さな班「夕日テレビ班」で毎日深夜まで地味な仕事をしている。(ちなみに非正社員が3名、正社員が3名)恋人でも友達でもない、立場も微妙に違う、けれど同じ職場の同僚として会話を交わし笑いあう。仕事を詩的に描いた著者初の「職場小説」。平等とは何かを問う『ああ、懐かしの肌色クレヨン』も収録。
  • 風俗行ったら人生変わったwww
    値引きあり
    4.1
    1巻385円 (税込)
    ネット上で話題沸騰の純愛ラブストーリー 「2ちゃんねる」に投稿され、ツイッターで大評判となったネット小説の単行本を電子化。あっという間に2000万人が釘付けとなり、ネットユーザーの間で大ブームを巻き起こした。主人公の「遼太郎」は29歳のブサメン童貞男。意を決して、デリヘルに電話するが、そこで出逢った「かよさん」になにもできないまま、一目ぼれしてしまう。男に騙され借金を抱え、風俗嬢として働く「かよさん」。なんとか救おうとネット上で知り合ったデキる男「晋作」に相談する。そして…。ちょっときわどいタイトルとは異なり、泣けて笑えて胸を打つ正真正銘の純愛ラブストーリー。映画化決定!

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  • さよならの余熱
    3.8
    一緒に暮らす恋人に、最近わたしはすぐに苛立つ。好きなのに、優しくしたいのに、彼を追い詰める言葉ばかりが溢れ出し――(「つまらぬもの」)。退屈な日常を変えて欲しくて、会社員の芹澤さんと付き合い始めた。でも、高校で援交の噂を立てられて……(「暮れていくだけ」)。甘やかな恋心は、いつしか胸をしぼる切なさに形を変える。恋の至福ととまどいをひたむきに描いた全9話。文庫オリジナル。
  • ハニー ビター ハニー
    3.7
    陽ちゃんは親友の沙耶香の彼氏だ。でも、わたしは彼と寝ている。沙耶香のことは大切だけれど、彼に惹かれる自分を止められない――(「友だちの彼」)。ライブでボーカルの男性に一目惚れし、誘われるままにホテルへ。初体験。…あたしは本当にこういうことがしたかったの?(「もどれない」)甘やかで、ほろ苦く、胸のちぎれるような切なさをたたえた全9話。人気歌人初の恋愛小説。
  • 銀河のワールドカップ
    4.0
    1~2巻385~836円 (税込)
    花島勝は2ヶ月前から失業中。春、おだやかな昼下がり、不思議な三つ子がテニスをし、その脇では別の子供たちがミニサッカーを楽しんでいた。何気なくサッカーを見ていた花島だが、ひょんなことからその三つ子と試合に加わることに。しかし、子供の遊びだろうと高をくくっていたが、その三つ子のプレイは非常に高度なものだった。知らぬ間に真剣にボール蹴る花島。そう、彼は昔Jリーガーだったのだ。驚く子供たちは、花島に自分たちのコーチを依頼。彼は、子供たちと全国制覇を目指す決意をするが…。平成の「サッカー小僧小説」の決定版。
  • 愛はひとり
    3.3
    目が醒める。ひとりである……。今日も平穏な日常が虚しく過ぎていく。そして、果てしのない寂しさ――。淡々と、しかし赤裸々に語られる、ある女の「ひとりであること」。孤独な生活のなかで愛を求め続ける切実な心を、フレンチ・ポップスの名曲に託し、詩情豊かに、そして幻想的に描くビジュアル短編集。すべての孤独な女性必読の「処方箋」。この本で、あなたの症状もきっと治ります。
  • 約束 村山由佳の絵のない絵本
    3.9
    自分たちにできないことは何もないと信じていたあのころ。ケンカをしても、いたずらして怒られても、ただ一緒にいるだけで楽しかった……。子どもに読ませたい物語を大人になったいま、読んでみると、深いところで切なく心に響く。打算なくつきあっていた友だち、当たり前のように思っていた親からの愛情。自分の中にあった真っ白な心。村山由佳が子どもむけに発表した三篇の絵本を文字だけで再構成。
  • 魔羅節
    3.8
    それは百年ほど前の、岡山でのこと。腐臭たちこめる茅屋に、行き場のない者たちが吹き溜まり、夜昼なくまぐわい続ける、禍々しい世界。男と女はもちろん、人とけだものから、死者と生者まで、相手かまわぬ嬲り合いの果て、幻想が現実を侵食し、すべては地獄へなだれこむ――。血の巫女・岩井志麻子が、呪力を尽くして甦らせた、蕩けるほど淫靡で、痺れるほど恐ろしい、岡山土俗絵巻。

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  • 痴情小説
    3.0
    岡山弁で「いじる」は「いらう」、「舐める」は「ねぶる」――。洗面台に手を突かせると、背後から真っすぐ硬くなっているものを尻の割れ目に押しつけてきた。男は女の耳たぶを噛みながら囁く。「結婚しちゃる。じゃけん、もう一人の男とは別れるんじゃで」――男は執拗にいらい、女は必死にねぶる……そこに恐怖を潜ませながら。官能と恐怖。ふたつが混ざり合ったときそこには究極のエロスの世界が開かれる。著者だけが探り当てたエロスの最奥13編。

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  • ロック わんこの島
    値引きあり
    3.0
    映画『ロック わんこの島』ノベライズ! 2000年8月、三宅島大噴火。全島民避難のさなか、飼い主と離ればなれになった犬・ロック。その後、東京での避難生活の中、奇跡的に再会を果たすロックと芯。しかし、東京での避難生活は予想を超えて長期化し、ロックと芯には再び別れなければならない時がやってきて…。 噴火を生き抜いた復興のシンボル犬、ロック。実話から生まれた奇跡と感動の物語。

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  • 初恋温泉
    3.6
    初恋の女性と結婚した男。がむしゃらに働いて成功するが、夫婦で温泉に出かける前日、妻から離婚を切り出される。幸せにするために頑張ってきたのに、なぜ――表題作ほか、不倫を重ねる元同級生や、親に内緒で初めて外泊する高校生カップルなど、温泉を訪れる五組の男女の心情を細やかにすくいあげる。日常を離れた場所で気づく、本当の気持ち。切なく、あたたかく、ほろ苦い恋愛小説集。
  • 鼓笛隊の襲来
    4.1
    赤道上に発生した戦後最大規模の鼓笛隊が、勢力を拡大しながら列島に上陸する。直撃を恐れた住民は次々と避難を開始するが、「わたし」は義母とともに自宅で一夜を過ごすことにした。やがて響き始めたのは、心の奥底まで揺らす悪夢のような行進曲で…(『鼓笛隊の襲来』)。ふと紛れ込んだ不条理が、見慣れたはずの日常を鮮やかに塗り変えていく。著者の奇想が冴えわたる、驚異の傑作短編集。
  • イトウの恋
    値引きあり
    3.8
    維新後間もない日本の奥地を旅する英国女性を通訳として導いた青年イトウは、諍いを繰り返しながらも親子ほど年上の彼女に惹かれていく――。イトウの手記を発見し、文学的背景もかけ離れた二人の恋の行末を見届けたい新米教師の久保耕平と、イトウの孫の娘にあたる劇画原作者の田中シゲルの思いは……。
  • グラビアの夜
    3.3
    編集者・高橋は苛立っていた。一流出版社で文芸書を作るはずだった自分が、今夜もスタジオで水着の女の子を眺めながら青年コミック誌のグラビア撮影を仕切っている。俺はこんな場所にいるはずじゃないんだ……。彼は密かに、挫折した夢を取り戻そうと決意する。夜のスタジオを舞台に、グラビア撮影現場のスタッフたちは自分の居場所を見出そうとしてあがく。彼らの思惑と葛藤を描き出す連作短編集。
  • 娼年
    4.1
    恋愛にも大学生活にも退屈し、うつろな毎日を過ごしていたリョウ、二十歳。だが、バイト先のバーにあらわれた、会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香から誘われ、とまどいながらも「娼夫」の仕事をはじめる。やがてリョウは、さまざまな女性のなかにひそむ、欲望の不思議に魅せられていく……。いくつものベッドで過ごした、ひと夏の光と影を鮮烈に描きだす、長編恋愛小説。
  • 彼の隣りの席
    3.6
    親友の婚約パーティで再会したのは学生時代から憧れていた彰生。平凡なOLの芽以子にとって作家をめざし才能に溢れていた彰生は、今も憧れの存在。そんな彼が自分に興味をもってくれるなんて…。わがままで自信家の彰生に振り回される芽以子。だけれど好きになってしまったら恋の相手は選べない。芽以子と彼女をとりまく女たちの、切ない恋愛模様を描く長編小説。
  • 劇場版イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来
    値引きあり
    4.5
    劇場版イナズマイレブンのシナリオを完全ノベライズ雷門イレブンは、中学サッカー日本一を決める大会「フットボールフロンティア」に出場し、ついに日本一の座を手中に収めるはずだった。しかし、決勝戦に現れたのは、平和を嫌う闇の勢力によって未来から送り込まれた最強戦士軍団「オーガ」だった。雷門イレブンを倒し、過去を塗り替えようとする闇の勢力の野望を、はたして雷門イレブンは阻止することができるのか…!?

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  • わさお
    値引きあり
    5.0
    1巻385円 (税込)
    2011年3月5日(土)全国ロードショー!日本一愛されるブサかわ犬「わさお」の小説今や全国区の人気を誇る「わさお」。一目見ただけで思わず頬が緩んでしまう「わさお」が、ついにスクリーンデビュー!その待望の主演映画の小説版です!「わさお」が現在の飼い主さんと出会う前に、捨て犬だったという過去をもとに創られた物語。人と距離を置くようになった「わさお」が優しい笑顔の人々と出会い、再び人を信じられるようになることで奇跡的な幸せへたどりつく…大切な誰かの存在に気づくことが、かけがえのない人生をより愛おしくするという力強いメッセージを持つ作品です。また、映画とはひと味違い、わさおの目線で物語が語られるのも、小説版ならでは。映画を観る前、観た後どちらでも楽しめます!

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  • 能登怪異譚
    4.2
    市助には8人の子がいた。その子らが夜ごと寝間を抜け出して、朝まで箪笥の上に坐っている。そのうちに市助を除く家族全員が夜な夜な箪笥に上がるようになって――。(「箪笥」)。能登を舞台に玄妙な語り口で綴る9つの不思議な物語。恐怖と戦慄の半村フォークロア。
  • 走るジイサン
    3.9
    頭の上に猿がいる。話しかければクーと鳴き、からかえば一人前に怒りもする。お前はいったい何者だ――。近所の仲間と茶飲み話をするだけの平凡な老後をおくっていた作次。だが、突然あらわれた猿との奇妙な「共同生活」がはじまる。きっかけは、同居する嫁にほのかな恋情を抱いたことだった……。老いのやるせなさ、そして生の哀しみと可笑しさを描く、第11回小説すばる新人賞受賞作品。
  • プリズムの夏
    3.5
    「わたしはわたしをやめたい。もう消えてしまいたい」。ネットで見つけた、うつ病女性の日記。高3のぼくは、書いているのが片思いの相手・松下さんではないかと疑い始める。映画館で働く美しい彼女にそんな気配はないけど、証拠は積み重なる。死へ向かう、日記の女性が松下さんなら、ぼくは助けたい。どんなに苦しいことがあっても――。ひたむきな想いを描く青春小説。第15回小説すばる新人賞受賞作。
  • ハッピー・チョイス
    3.7
    貴世は39歳、独身、小説家。体験のない「殺人」は書けても、体験のない「結婚」が書けずに悩んでいる。そんな貴世が、結婚小説のリサーチのため蕎麦打ち合コンに潜入。なんと急性蕎麦アレルギーを発症するものの、朦朧とする意識の中で、ある男性と出会い……。出会いをよせつけない磁場を抜け出して、遠かった「結婚」がついに現実に!? 幸せを求めて、貴世が選んだ「私らしい結婚」の答えとは?
  • 家族ゲーム
    3.6
    出来のいい“ぼく”と違って、グズな弟は、家庭教師を何度かえても効果なし。高校進学をひかえ、何とかしたいと焦る母。6人目の家庭教師・吉本の出現で、ついに変化が! 経歴も風貌も型破りな吉本は、弟を逃がさず、体育会系ノリで徹底的にしごいていく。両親の期待は弟にうつり、優等生だった“ぼく”は、だんだん勉強をサボリ気味に……。受験に振り回される一家を描く、第5回すばる文学賞受賞作。
  • 染まれよ、心
    完結
    -
    全1巻389円 (税込)
    息子セイの結婚をきっかけに、冷え切っていたマコトとココロの関係に変化が起きる。未来に起こるかもしれない、そんな夫婦の喧嘩模様。 〈NovelJam2021Online参加作品〉
  • 冴えない王女の格差婚事情1
    値引きあり
    4.2
     大国カザックの美しく聡明な王太子フェルドリックから小国ハイドランドに舞い込んだ突然の縁談。それは美貌の姉姫ではなく、政務に長けた地味な妹姫ソフィーナへの話だった。甘いプロポーズに喜ぶソフィーナだが、「着飾らせる必要もない都合がよい姫だ」と話す王太子と鉢合わせてしまう。幼い頃から密かに想いを寄せていた王太子の正体は、計算高く意地悪な猫かぶり!  そうして最悪な始まりで迎えた政略結婚生活。だけど、王太子にもソフィーナへの隠された特別な想いがあって!? 【登場人物】 ◆ソフィーナ ハイドランド王国第二王女。政務に通じている聡明な姫ながら地味な容姿がコンプレックス。 ◆フェルドリック カザック王国王太子。誰をも魅了する美青年だが、内面は辛辣。実はとある葛藤を抱えている。
  • 甘党男子はあまくない ~おとなりさんとのおかしな関係~
    値引きあり
    5.0
     ごく平凡なOL・胡桃のストレス発散方法はお菓子を作ること。ある日失恋のショックで大量に焼き上げたお菓子をお隣さんに差し入れをすることに。口も態度も悪いお隣さんだったが、胡桃の作ったお菓子を大絶賛。どうやら彼は甘いものをこよなく愛する甘党小説家だったようで?  それ以降、胡桃はお菓子を作るたびにお隣さんに差し入れをするように。お菓子代として話を聞いてもらうことで失恋の痛みを忘れていき――。  不器用な恋模様に胸キュン必至の、じれ甘ラブストーリー! ☆★登場人物★☆ 佐久間 凌(28) 胡桃の隣人にして人気小説家。 傍若無人だが大の甘党で、お菓子に敬意を払っている。そのため、合わせる紅茶や食器にもこだわりが強い。 胡桃が作るお菓子をどこか心待ちにしているようで? 糀谷 胡桃(25) 恋人から突然別れを告げられたOL。 お菓子作りが趣味で、失恋の悲しみを乗り越えるためにうっかりタルトをワンホール作ってしまう。 お隣さんとの持ちつ持たれつの関係が心地よく、どうやら特別な感情も抱き始めているようで……?
  • 不遇令嬢とひきこもり魔法使い ふたりでスローライフを目指します
    値引きあり
    3.0
    私の居場所は、陽だまりでたたずむあなたの隣――。 由緒ある魔法使いの一族に生まれながら、魔法の才を持たないネヴィレッタ。世間から存在を隠して生きてきた彼女に転機が訪れる。先の戦勝の功労者である魔法使い・エルドを辺境から呼び戻せという王子からの命令が下ったのだ。 ≪魂喰らい≫の異名を持ち、残虐な噂の絶えないエルド。決死の覚悟で臨んだネヴィレッタが出会ったのは、高潔な美しい青年だった。彼との逢瀬の中で、ネヴィレッタは初めての愛を知り――。見捨てられた令嬢の、大逆転シンデレラファンタジー。 魔法のiらんど大賞2022小説大賞・恋愛ファンタジー部門《特別賞》受賞作
  • 裁判員に選ばれたら
    値引きあり
    -
    あなたが殺人犯を裁くとき! 現代の召集令状か!? ――ある日突然、日時を指定された裁判所への呼び出し状が、あなたのところに届きます。「拒否をすれば過料」とあります。指定された日は、初公判日の午前中。裁判長と話した後、あなたは午後から裁判員となり、法廷に座ることになります。あなたは、犯人をどう裁けばよいのでしょう? <『殺人犯を裁けますか?』改題・加筆作品>
  • 小説 響 HIBIKI
    値引きあり
    4.0
    2017年マンガ大賞受賞作映画ノベライズ。 大人気作、2017年マンガ大賞受賞の大人気コミック「響~小説家になる方法~」(小学館ビックコミックスペリオール連載中)が待望の実写映画化。主人公の15歳天才女子高生小説家・鮎喰響(ルビ=あくいひびき)を演じるのは、欅坂46の不動のセンターとして活躍中で、今作が映画初出演にして初主演となる平手友梨奈。響の才能を見出す若手女性編集者に北川景子、芥川賞を目指す青年作家に小栗旬という話題のキャスト。その映画脚本を小説版オリジナルにノベライズ。 圧倒的かつ絶対的な才能を持って文学界に突如現れた一人の天才少女、鮎喰響(ルビ=あくいひびき)。彼女は世間の常識と慣習に囚われず、自分の信じる生き方を絶対曲げない。響がとる行動は、過去の栄光にすがる有名作家、スクープの欲だけで動く記者、生きることに挫折した売れない小説家など、さまざまな人に計り知れない影響を与え、彼らの価値観をも変えていくのだった――。
  • 花とアリス殺人事件
    値引きあり
    4.5
    乙一×岩井俊二。伝説のノベライズ文庫化。  石ノ森学園中学校に転校してきた有栖川徹子(通称:アリス)は、転校早々クラスメイトから嫌がらせを受けるようになる。どうやら彼女の席には呪われた噂があるようだ。  そんなある日、アリスは、自分の隣の家が「花屋敷」と呼ばれ、話題にのぼっていることを知った。彼女は、ある目的をもって花屋敷に潜入する。家のなかには、長期不登校中のクラスメイト・荒井花(通称:花)がいた。そこで花はアリスに、驚くべきことを口にする。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『花とアリス殺人事件』の文庫版となります。
  • 重要参考人探偵
    値引きあり
    -
    人気コミックスのドラマ化記念ノベライズ! 玉森裕太主演で人気コミックスのドラマ化を記念して、本格推理コメディーをノベライズ!----行く先々で、なぜか死体の第一発見者になってしまう不幸な体質(?)の持ち主、弥木圭。殺人事件の犯人に間違われ、重要参考人になってしまうこともしばしばだ。モデル仲間のふたり、大財閥の息子で推理マニアの斎と、女性好きで聞き込み上手なシモンに助けられながら、かけられた容疑を晴らそうと、圭は難事件に挑み東奔西走! そんなあり得ない日常が続くなか、撮影のために訪れた土地で突然奇妙な感覚に襲われる圭。封印された記憶と、隠されていた真実。そして新たなる罠が圭を待ち受ける――!? 短編連作の原作コミックスのなかから、ドラマの元話が読めます!ドラマと見比べると楽しい一冊!
  • 小説 あさひなぐ
    値引きあり
    4.5
    青春“なぎなた”エンターテインメント!  元美術部で運動音痴の東島旭は二ツ坂高校に入学する。一つ先輩の宮路真春と出会った旭は、その強さに憧れ、“なぎなた部”への入部を決意! 同級生の八十村将子、紺野さくら、二年生の野上えり、大倉文乃とともに部活動をスタートするが、「練習は楽で、運動神経がなくても大丈夫」――そんな誘い文句とは真逆で、稽古は過酷そのものだった。  三年生にとって最後となるインターハイ予選を迎え、二ツ坂は順調に勝ち進むが、決勝でダークホースの國陵高校に敗れてしまう。なかでも國陵の一年生エース・一堂寧々の強さは圧倒的だった。  野上新部長のもとで再スタートを切った二ツ坂は、山奥の尼寺で僧侶・寿慶の厳しいしごきによる地獄の夏合宿を経て、ひとまわり大きく成長する。そして挑んだ秋の大会で、再び二ツ坂の前に、宿敵の國陵高校と一堂寧々が立ちふさがる。  そこで起こったまさかの出来事により、真春は部活動に姿を見せなくなり、精神的な支柱を失った二ツ坂はバラバラになってしまう。そのとき、旭は……  笑いあり、涙あり、手に汗握る真剣勝負。“なぎなた”に全てをかける女子高生の青春を瑞々しく描いた映画を完全ノベライズ!!
  • ゴルゴ13ノベルズI 落日の死影
    値引きあり
    4.0
    ゴルゴ13を直木賞作家・船戸与一が描く! 直木賞作家・船戸与一が、劇画最高峰「ゴルゴ13」を描いた、最強のエンターテインメント! 作家デビュー前、外浦五郎の筆名で脚本にたずさわった「ゴルゴ13」作品の中から、選りすぐりの3話をみずから小説化。その第1話をお送りする。 冷戦時代、米ソは極秘に生物化学兵器を共同開発していた。「死霊の泉」と呼ばれたその物質は、きわめて高い殺傷能力を持ち、解毒方法もない。 両国の元工作員は、この事実の隠蔽を画策。大量に貯蔵されているこの猛毒を証拠もろとも消し去るため、最高のプロフェッショナルを送り込む。 依頼を受けたゴルゴ13は、パラオ共和国の無人島、コロール島に姿を見せる。だがそこには、ゴルゴとほぼ同じ足取りで秘密工場への侵入をもくろむ、もう一人のプロがいた。 日本兵の魂が眠る孤島でプロ中のプロが対峙したとき、予期せぬドラマが生まれる――。 稀代の名勝負と賞されたクライマックス、ぜひご一読ください!
  • 受験のシンデレラ
    値引きあり
    3.9
    精神科医が自ら執筆する同名映画の原作小説。 毎年、東京大学に何人もの合格者を送り込み、「受験界のカリスマ」と呼ばれるようになった五十嵐透。富も名声もすべて手に入れ順風満帆の人生だったが、ある日突然がんで余命1年半と宣告される。五十嵐はコンビニで偶然出会った高校中退の貧しい少女・真紀の存在にひかれ、自分の持つすべての受験テクニックを注入して彼女を東京大学に合格させようとする。マスコミでも注目の精神科医・和田秀樹が自らメガホンを取った同名映画を、彼自身の筆で小説化。東大合格の受験テクニックとがん緩和ケアの情報もたっぷり詰った著者渾身の書き下ろし。
  • 逆襲、にっぽんの明るい奥さま
    値引きあり
    4.0
    きっとあなたに似た主婦がいる、8つの物語。 《わたしにとっては、主婦とは雄々しい人たちです。たった一人で、家族のために自分の全てを差し出している善意の人です》《逆襲したわけは、そうでもしないと誰も、主婦の話なんて聞いてくれないからです。うっかり「どうしたの」と言ったら、面倒なことを振られるとでも思うのでしょうか。そうではないのに。ただ知って欲しい。それだけのことです。》(著者)  子どもは言うことを聞かず、夫は理解してくれず、姑は口出ししてくるし、ママ友との関係には気疲れするし、会社では上司に「もっと真剣に働け」と言われ……それでも悲しみも苦しみも胸に隠して、今日も家族のために奮闘する「奥さま」たち。日本最大のサイエント・マジョリティーである彼女たちの胸の内を、リアルに綴った短編集がいよいよ文庫になります。  主婦なら誰でも身に覚えのある描写が満載、そして読み終える頃には明日を生きる勇気をもらえる、8つの共感ストーリー。
  • 小説 金融庁
    値引きあり
    3.9
    「銀行が嫌いだから、金融庁に入った」。まじめで、公正。最も信頼される金融庁検査官、松嶋哲夫。ある日、大合併による綻びが噂される大東五輪銀行の怪文書が届く。哲夫に下った、そのメガバンクへの査察命令。しかもそこは弟が勤める銀行で――。巨大化した組織の闇。金融庁vs.銀行。企業統治(コーポレートガバナンス)の心はどちらに。
  • 卒業するわたしたち
    値引きあり
    3.5
    この涙は、どんな涙ともきっと違う。  吹奏楽部の1年後輩の男子に密かに思いを寄せる先輩女子が、告白できずに卒業していく「流れる川」。離婚する妻が夫との最後の会話のなかで、下の名前ではなく「あなた」と呼ばれたことを印象に残す「春の雨」。二十八歳の娘が、仲の良い母の再婚を自分のなかでようやく祝福できる気持ちに至る「母の告白」。 女性アイドルグループのメンバーが脱退することを知った、ある女子ファンの心情を追った「にじむオレンジ」。仲良しの少し不良の女子高生から、上京してしまうために様々なプレゼントをもらうことになる女子小学生を描いた「屋上で会う」。 ――単なる卒業式、恋愛絡みに留まらない、様々な年齢、様々なシチュエーションのそれぞれの卒業模様を精緻に描きとった、どこからでも読むことのできる1話完結の短編集。 文庫巻末対談(対談者・朝井リョウさん)を掲載。
  • 探検隊の栄光
    値引きあり
    3.3
    2015年10月公開映画化原作!  80年代。効果音や独特の節回しのナレーションなど、サービス精神に満ちた過剰な演出で秘境の地を探検する人気テレビ番組シリーズの撮影クルーたちは、幻の大蛇・ヤーガを求めて亜熱帯の地を彷徨っていた。もちろん、架空のかたちでしか存在しないヤーガを「登場」させるべく、洞窟にて準備をしていたクルーの一人が、空になった薬莢などを発見。ほどなく、彼の地で現政府の打倒を試みるゲリラたちにより、クルーはあっけなく囚われの身となるが――。 ベストセラー「ちょんまげぷりん」作者がガツンと描く、スリル!笑い!男のロマン!に満ちた目眩く冒険譚。
  • ほんとうに誰もセックスしなかった夜
    値引きあり
    3.0
    至純の愛を描く心ふるえる恋愛小説。 物語は、十年前の展覧会場から始まる。画家の卵である主人公は、そこで初めて「わたしだけの神様」に出会う。二十歳以上年上の彼は額縁職人だった。すぐに〈わたしたち〉は愛しあう。でも、恋は一年しかつづかなかった。そして十年後の再会。〈わたし〉は高校の美術教師になっている。三十八歳。再会はホテルの一室だった。そこでの優しくて官能的な性描写は、ため息が出るほど美しく、嘆賞に価する。 〈わたし〉が唯一気に入っている自作の絵は「夜の街なみ」を描いた風景画だ。「夜の風景は、いかなる光を浴びせられても夜のままなので安定しているし、すべての色を使うには昼よりも夜のほうが描ききれると、わたしは考えている」。その絵を見た高校生の教え子たちはこう感想を述べる――「誰も愛しあわなかった夜みたい」「愛しあうって、どういうこと?」「セックスだろう」「誰もセックスしなかった夜みたい」 物語は、〈わたしだけの神様〉の死、感動的な終結に向かって静かに穏やかにながれていく。

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