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Posted by ブクログ
加藤千恵さんを知るきっかけになった、大好きで大切な一冊です。
高校時代からもう何度か読み返しているのですが、ひさしぶりに手に取ると忘れていた部分がちらほら。
「甘く響く」と「ねじれの位置」は今読んでもやっぱり胸がきゅううんとなります。
そうそう、恋をするってこういうことだと転げまわりたくなるような甘さ。
けれどそれとは対照的に、タイトル通りビターなほろ苦い恋模様もいくつも収録されています。
さらっと読めて、ずっと心に余韻を残す素晴らしい短編集です。
どうして加藤千恵さんの書く小説が好きなんだろうと思ったとき、解説の島本理生さんの例えがぴったりでした。万華鏡。
見逃していた、矛盾していた感情をさまざまな角度から映し出してくれるんです。
自分では思ってもみなかったことが、加藤千恵さんの文章でものすごくしっくりはまるんです。
道端に咲いている野花にはっと気がつくような感覚で。
これからも幾度も読み返すと思う。そしてそのたびに、きらきらとした何かに目を瞠るのかもしれない。
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