【感想・ネタバレ】ハニー ビター ハニーのレビュー

あらすじ

陽ちゃんは親友の沙耶香の彼氏だ。でも、わたしは彼と寝ている。沙耶香のことは大切だけれど、彼に惹かれる自分を止められない――(「友だちの彼」)。ライブでボーカルの男性に一目惚れし、誘われるままにホテルへ。初体験。…あたしは本当にこういうことがしたかったの?(「もどれない」)甘やかで、ほろ苦く、胸のちぎれるような切なさをたたえた全9話。人気歌人初の恋愛小説。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

なんとも言えない気持ちになった。
私も主人公の気持ち経験してみたい。
短編集だから読みやすい。
パッケージで気に入った。

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2025年10月23日

Posted by ブクログ

9つのお話にそれぞれお菓子が出てくる
恋愛短編集

そのお菓子たちが主人公たちの物語を彩り、
味わい深いものにしてる
.
表題、そして物語に出てくるお菓子の通り、
甘くほろ苦い恋愛の複雑さが
ありのままに描かれている
綺麗なだけでも誇張しすぎるわけでもなく、
等身大の恋が読者を惹き込む

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2024年04月24日

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ネタバレ

恋とは何か、わたしのそんな疑念にひとつの解答を与えた。恋心は言葉では表せないけれど、確実にそれに近いなにかに触れたのがこの作品だった。あまくて、にがくて、あまい。名詞の甘さがあまったるかったり、あまくなかったり。

恋なんて、勘違いに等しい。人だまりにいくと、みんな勘違いをしていて、勘違いのおはなしをきくことができる。その物語はどれも苦くて、だけれど裏側にはどこか目を惹きつけられるような甘さがある。
お菓子は焼き時間を間違えてしまえば、甘かったはずのものがくろこげになってしまう。もしかしたら、あまいとにがいは表裏一体なのかもしれない。甘くなれないと上手に苦くなることもできない、そんな人生。

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2023年12月30日

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ネタバレ

友達の彼氏と浮気してて、ガムのレシートで気づかれるの悲しい。友達のこと好きなら尚更ひどいよなあ(1作目)。あと2作目は彼氏に好きな人ができたのに一緒に暮らすっていう。でもわかるんだ~何も知らなくて勝手に黒い想像して落ち込んでいくよりは、いやな事実を全部知ってその事実に侵されていくほうがいいって感覚。あの人たちとキスしたならしたで知りたい。知ったうえでどうにか判断したい。「好きです」って言って「俺も好きです」って半端ねえな~電話越しの告白。そしてドーナツ屋で中学のときお互い好きだった人に再会して付き合い始めるってまじで青春かよ感。夜の住宅街を二人で歩くの結構憧れるシチュエーションです。そして待って。友達越しに昔の女の話を聞くというよくある感じ。しかもまだその人と付き合ってて自分は浮気相手~名古屋に来させなかったのはそれなのね。会いたいねって電話してたのに。絵距離って何でもできるねえ。処女を失って、処女とかじゃなくて何か失くしてしまったんだって話わかる。浮気に気づいて言えなかったけど、マシュマロを機に硬くても柔らかくても結局はだめになってしまうんだ、だめなときはもうだめなんだと気付いて切り出そうとするシーンもよかったなあ。

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2022年04月04日

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加藤千恵さんを知るきっかけになった、大好きで大切な一冊です。
高校時代からもう何度か読み返しているのですが、ひさしぶりに手に取ると忘れていた部分がちらほら。
「甘く響く」と「ねじれの位置」は今読んでもやっぱり胸がきゅううんとなります。
そうそう、恋をするってこういうことだと転げまわりたくなるような甘さ。
けれどそれとは対照的に、タイトル通りビターなほろ苦い恋模様もいくつも収録されています。
さらっと読めて、ずっと心に余韻を残す素晴らしい短編集です。

どうして加藤千恵さんの書く小説が好きなんだろうと思ったとき、解説の島本理生さんの例えがぴったりでした。万華鏡。
見逃していた、矛盾していた感情をさまざまな角度から映し出してくれるんです。
自分では思ってもみなかったことが、加藤千恵さんの文章でものすごくしっくりはまるんです。
道端に咲いている野花にはっと気がつくような感覚で。
これからも幾度も読み返すと思う。そしてそのたびに、きらきらとした何かに目を瞠るのかもしれない。

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2018年08月11日

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とてもリアルで、文章と感情のバランスが絶妙。
悲しいほど共感できる部分が見つかる。
せつなくてほろ苦い。

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2019年01月16日

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クズとクズの恋愛もあるけれど基本面白く読めました。でも救いのないものも多く、後日談も基本ないため読み手側で推測する必要はあるかも?でも加藤千恵さんの紡ぐ言葉、好きです!

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2025年10月16日

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ネタバレ

【あらすじ】
甘くてほろ苦い恋の話がぎっしり
友だちの彼氏を好きになった。同棲している彼に好きな女性ができた。――不意に訪れた恋に翻弄される若者たち。とろけるように甘く、ちぎれるように切ない、歌人の初の恋愛小説集。(解説/島本理生)

『見えなくてつらいよりも、見えてつらい方がずっとよかった。自分の想像力でどんどん真っ黒になっていくよりも、事実に傷つけられて変形されていくほうが耐えられることだった。自分を嫌わずにいられることだった』

『・・・なんでも許せるなんて、恋してないからなんだろうね』『でも、全部許せるなら、愛だよ』


【個人的な感想】
『賞味期限』は切ない片思いの話。全然いい恋愛ではないのに自分でもなんでその人のことがこんなにも好きなのか分からない、というところに共感した。

登場人物の男の人たちは、腹が立つほど弱くて、なのに憎めない。

『甘く響く』は、あぁ人を好きになるってこういうことだったなと思い出させてくれるきゅんとする短編。
『こなごな』は彼の浮気が些細なことで判明して、それでも知らないふりをして過ごすけど、もう元の2人の関係には戻れないというのがやけにリアルだった。

島本理生さんの解説が、私がこの作品を読んでなんとなく思っていたことを明確に言葉にしてくれていて、初めて解説を読んでよかったと思わせてくれた。

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2025年01月11日

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5月1冊目!
短編がいくつか入っているけど、幸せな女の子のお話はあんまりないなって言うのに気がついたのは終盤2つ目くらいになってから。
強くて、弱くて、そんな女の子たちのお話だった。

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2024年05月12日

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俺は真澄の気持ちがわからないよ
(略)
だけど、わかりたいし、わかり合いたいって思ってるし、本当に好きだよ。そういうことのほうが、大切なんじゃないかな(p198)

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2022年01月12日

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自分の状況と重なる部分もあり、ハッピーエンドではないかもしれないけれど、ふわっと生きていく、それぞれの主人公たちがとても愛おしかった。

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2021年09月06日

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恋愛にまつわる短編集。

恋愛ほど心が乱高下するものはないと思う。両思いと分かったとき、浮気がバレたとき、どきどきが詰まっている。
恋愛経験が少ない私でも楽しめた。

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2021年02月21日

Posted by ブクログ

どの短編も、女の子なら誰もが一度は体験したことがあるであろう、甘酸っぱくて、胸が痛くなるものばかりだ。
どれを読んでも顔がにやにやしてしまう。全ての主人公の考えが痛いぐらいわかるからだ。なかでも一番心がキューンとなった短編は「甘く響く」である。友達の恋の始まりをみてしまったかのような、こっぱずかしい気持ちが心に響く。すべての短編の先が読みたい。長編を書いてくれることを望む。

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2019年01月16日

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恋愛の話ばかり短編集。どの話も概ね、どうしようもない男に振り回される女の話で切なくて悲しくなる。まるで語り手の友人になった気分で「そんな男やめときなよ…!」って語りかけながら読んじゃいました。だってほんとうにそういう話ばかりで…でも「ねじれの位置」は例外で、真面目な男の子で好きなお話しでした。違う人間だからこそわかり合おうと努力するのってステキだよね。

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2025年10月31日

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僕には甘過ぎた
少し照れる

前髪とサングラスで隠せば
読めそう
気持ちは丸と罰とかyesとnoみたいな
2択にはならないなと

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2024年09月18日

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ネタバレ

甘く、苦く、そして甘い恋のお話が9編の短編集。
1編20ページほどで、毎朝通学電車の中で1編〜2編読み進めたが、どのお話も悲しく、寂しく、儚かった。
続きを想像させるような、余韻を残した終わり方が、いい味を出していた。
10年以上前の本だけど、今出会えて良かった。

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2023年02月02日

Posted by ブクログ

北海道出身の作家さん
9篇も短編が入っているのに
いわゆるハッピーエンドは一つだけ
残りは上手くいかない恋たち
タイトルと、それに呼応したスイーツや食べ物が印象的
ちょっと辛い気持ちになる
ちょうどナンバガ聞いてた時に透明少女が出てきた時は驚いた

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2023年01月30日

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5/10.
色んな人は色んな恋をして、失恋をして、人生を送るんだな。切ない気分になる。短編苦手だけどお菓子関連はよかった。

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2022年11月08日

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短編もいいけれど、全てに共通してもう少し続きの物語を描いてほしいと、物足りなさを感じる。余韻をもたせて綺麗に終わるのもなんだかむず痒い。メインもデザートもない食事をした気分。きっと本が好きな人ではなく、恋愛が好きな人が好む本。

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2022年05月07日

Posted by ブクログ

中学生の頃に表紙に惹かれ手に取った本。
今でもお気に入りの一編を読み返します。
ジェリービーンズのお話が好き

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2022年03月26日

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ネタバレ

歳を重ねても色々な恋をしてきたなぁと懐かしいような感覚で読める1冊でした。ショートショートだからこそ奥行きのある話に感じられるものもあれば、少し物足りなく感じるものも。その後は読者に委ねているということなのでしょうが、なんだか気持ちを持て余してしまいました。
私はこの話すごく好き!と、嫌い!が混在しています。つまりは誰にも愛される本だということ。こんなにもブレずに愛される作家さんって、すごいなぁと思います。

個人的には「甘く響く」「ねじれの位置」は胸がキュンとなるストーリーで大好きです。
なかでも「ねじれの位置」の隆久の言葉が感動。
「俺と真澄は、違う人なんだから。だけど、わかりたいし、わかり合いたいって思ってるし、本当に好きだよ。そういうことのほうが、大事なんじゃないのかな」という言葉。最初のうちは相手との違いが嬉しかったり尊敬したりしていたはずなのに、段々と一緒の考えではないこと、自分がわかりえない相手の部分があると不安になってくるという矛盾する女子たち。更に「分かってほしい」と面倒くさい感情を勃発させる女子にとって、イケメン過ぎる言葉。女性として言われたら嬉しい言葉ですが、それは男性も同じなのかな。ひっそりと学ばせてもらいました。

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2020年03月06日

Posted by ブクログ

友人から借りる。

すぐ読める短編集。
タイトル通り、ハニーだったりビターだったりする恋愛小説。
どちらかというとビターが多いかな?
でも、個人的にはハニーな話の方が好き。
辛くならないから…

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2020年02月11日

Posted by ブクログ

ビターの部分が多い気がしました。どの物語も最後どうなるの?という気になる終わりかたばかりでした。登場してくる男性にもっとしっかりして‼と思わずにはいられなかったです。

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2019年01月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

完全に表紙買いではあったけど、良かった。昔流行った携帯小説感覚で読めた。

恋愛の甘苦さをテーマにした短編集で、どれも甘苦いのは確かなんだけど、ほとんどの話が苦い要素=男の浮気になっている気がした。別れや失恋、カップルの試練って浮気以外にももっと色んな要素があると思うけどなぁ……何なら女だって浮気する人は浮気するし。

個人的に「ねじれの位置」が一番好き。個人的にこの話を最後に持ってきて欲しかったなぁと思ったくらい。ねじれの位置って確かに絶対交わることないし、おんなじ人間なんていないから分かり合えるのは簡単にはいかないなっていうことが感じられて良かった。

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2018年05月19日

Posted by ブクログ

そんなバカな話があるか!
親友の彼氏と付き合うなんて、そんな裏切りが許されるわけがない。「好きになってしまったのだから仕方がない」なんて、「殺したくなったのだから殺しても仕方ない」みたい。「彼女がいてもいいから付き合って」ってこっちはよくないよ!どんだけ自己中だよ!自分が一番かわいいからって、自分をかわいそがってるだけじゃないか。
などなど、三角関係の短編集。
短篇過ぎて「こっからだろ!」っていうのも何個かあった。
表紙がかわいくて、しかもポストカードつきという特典につられて低下で買ってしまったが、それがなければ多少の後悔があっただろう。

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2017年07月13日

Posted by ブクログ

恋愛の気持ちが動いていく部分を切り取った短編集。味のしなくなったガムや羊羮、タルトにアイスクリームと食べ物とその時の感情がキレイに結び付いた表現。作品に出てくる男いい人ばかりではないけど離れられないんだろうな。

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2016年11月20日

Posted by ブクログ

友達の彼…ガムをかめばいつか吐き出すように、裏切られたら友情も無くなるというのか。
恋じゃなくても…別れるのでもなく、喧嘩するわけでもなく、不自然ながらも関係は続く。
甘く響く…言い逃げ番長同士の二人で幸せに末永くやってくれ。
スリップ…何かあるな、という雰囲気が漂っている。そしてやはり、という結末
もどれない…あれよあれよと言う間にラブホへ。安普請なロストバージン。
こなごな…不思議と浮気をされる女の方が立場が弱く見える。
賞味期限…セフレは男の都合で言う言葉であり、女からするとこういう関係は無理ないのか。
ねじれの位置…評価はこの作品。数学をまるで理解しないのに、何とか近づこうと努力するけど黒魔術止まり。温かいお茶を飲み干した後のようにほっとした。
ドライブ日和…フレンドゾーンとでもいうのか、きっぱり別れられないでいつまでも引きずっている心情がよく描かれている。

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2017年03月08日

Posted by ブクログ

こなごなというお話のマカロンとマシュマロのたとえが凄く好きです。
お菓子の弱さを人の弱さに例えていたのを見て現実的だけどかわいらしい感じに思えました。

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2017年07月15日

Posted by ブクログ

「せつない」の詰まった短編集。

表紙がすごくいいなあ、ほんとにこんな感じ。
綺麗に着飾って、髪を巻いて、おしゃれなお菓子を男に食べさせられるのだ。
女として生まれたことへの何とも言えない悲しみとプライドと美しさがある。


いまどきの女のにおいがしてライトな感触であるにもかかわらず、苦い。
題名に添うなら、最初は甘くて、だんだん苦いなあと思うようになっても結局甘さを探して甘いふりをしてしまう、というか。どんなにビターがあっても恋愛をハニーと定義してしまう不思議、というか。
そういう、恋愛の普段あまり描かれない・けど確実にあるもやもやを題材にしている。

各短編にスイーツが登場するんだけど、その"女子"感はなんだかむず痒いし例えとして陳腐。
でもそのスイーツがその話に登場することにはきちんと必然性がある。ちゃんとしている。

私はもっと文学!って感じのほうが好きなのではまらなかったけど、特定のターゲットに対してはかなり美しく的が絞れてるし、この軽い感触も実はすごく現実に似ていて、リアルなんだと思う。
現実は軽い。
そんでもって、恋って変だなあ、困るなあ、と思う。

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2019年06月11日

Posted by ブクログ

恋愛の一部を切り取ったような短い短編集。
”ビター”な内容の方が多かった感じ。
少女漫画のような幸せな空気が漂ってくる「甘く響く」が好き。
装画:おかざき真理

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2025年07月27日

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