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「人間の罪」、そして、愛することと人生とは何かを見つめる短編集。
義兄と自分だけの秘密。好きだと言ってくれる同級生との微妙な距離感。そして、義兄の秘密。一人の女子高生の微妙な心の揺れを日記形式で描いた表題作のほか、年をとってから生まれた反抗期の息子に、生きることに必死だった過酷な半生を綴った手紙を渡す父親を描いた「この重きバトンを」、相手候補のデマ記事を流すなど、汚い手を使っても町長選に勝とうとする父とそれに協力する母と姉。投票日に家を出る決心をする主人公を描いた「茨の蔭に」の2作を収録。「人間の罪」を描いた短編集。
「三浦綾子電子全集」付録として、夫・光世氏のエッセイ「自然への礼儀」を収録!
Posted by ブクログ 2020年12月26日
実は三浦綾子の作品を読んだのは初めて。初期の短・中編3本が収載されているんだけど、総じて時代のせいか、それとも自身が敬虔なクリスチャンのせいか、ずいぶんとお行儀のよい小説、主人公や中心的な人物が善良すぎる印象でいたら、どうも若者向けの雑誌が初出のものらしい。それがわかると何となくうなずける。
登場人...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月16日
三浦綾子さんの初期作品3編を集めた短編集です。
これらの作品は、三浦綾子記念文学館設立を機に、原稿を整理していたら出てきたものや、不完全なままだったものを東西奔走しながら復元したものであるらしい。特に「茨の陰に」の復元にはかなりの労力をかけたとのこと。
表題作「雨はあした晴れるだろう」は義理...続きを読む
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