三浦綾子 電子全集 母

三浦綾子 電子全集 母

550円 (税込)

2pt

『蟹工船』の著者・小林多喜二の母・セツの波乱に富んだ生涯を描いた伝記小説。

秋田の貧しい家に生まれたセキは、農家の小林家に嫁ぐが、長男の死を機に北海道小樽に一家で渡り、パン屋を経営する。伯父の援助で進学した次男の多喜二は、卒業後、銀行に勤め、家計を支えるようになるが、反国家権力の小説により、何度か投獄され、そしてついには・・・。

プロレタリア文学で後生に名を残した『蟹工船』の著者・小林多喜二と、その母・セツの波乱に富んだ生涯を描いた伝記小説。

「三浦綾子電子全集」付録として、「母」を元にした舞台上演への寄稿文、夫・三浦光世氏による「創作秘話」、愛用のパーキンソン病患者用の椅子写真を収録!

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三浦綾子 電子全集 母 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    小林多喜二の母セキが作者に語る形で綴られる小林多喜二の人生と母の思い。幼い頃の思い出、遺体が戻ってきたときの怒り悲しみ、死後の絶望。セキさんの真っ直ぐな性格とあいまって、多喜二への思いがぐさりと刺さる。北海道に1人やっていた長男もなくしていたというセキさん、若くして子供を立て続けになくす悲しみが辛す

    0
    2024年05月21日

    Posted by ブクログ

    小林多喜二は名前を聞いたことがあった程度で、三浦綾子も初めて読んだ。
    語り口調でかつ訛りも入ってるのに、すごく読みやすくてページをめくる手が止まらなかった。
    母の子を思う気持ちが溢れていて、私も涙が止まらなかった。
    小林多喜二についてもっと知っていきたいし、三浦綾子の作品もどんどん読んでいこうと思う

    0
    2022年11月05日

    Posted by ブクログ

    多喜二のすること信用しないで、誰のすること信用するべ

    母さんはいい母さんだ。体はちんこいけど、心のでっかい母さんだ。

    そんな会話ができる子育て、素晴らしい。学歴じゃない!

    0
    2021年02月20日

    Posted by ブクログ

    読み終わって一言。しんどい。とにかくしんどい。
    読んでいてこれ程までに胸を締め付けられるような小説がこれまであっただろうか? そう自問する。

    読めば読む程、(殺されていい人なんていやしないのだけども)この人程、こんな死に方をしてはいけない人はいないだろうに、そう思って苦しくなる。
    こんなに優しい人

    0
    2018年04月07日

    Posted by ブクログ

    小林多喜二の母が語る、多喜二や家族のこと。母の言葉そのまま書かれているからこそぐっと距離が縮まり、子への気持ちが手に取るように伝わってくる。子を虐殺された母、どんなに辛かろう。母は子が全て。だから多喜二が何をしたとか、世の中がどうとか関係ない。なぜ小説を書いて殺されなければならなかったのか。この一言

    0
    2017年07月08日

    Posted by ブクログ

    本屋さんでふと手に取った文庫本
    三浦綾子だし、小林多喜二だし、読んでみようかなあと
    よかったあ!
    一気読み
    三人称で綴られていたらここまでの感動はなかったと思う
    学校へは行かれなかったけれど聡明でまっすぐで愛情深い母セキさんの秋田弁の語り口がなんとも切ない
    丹念な取材と文献を調べた結果だろうが、やは

    0
    2017年04月20日

    Posted by ブクログ

    三浦綾子にはまっていたのは2009年。「氷点」&「続氷点」、「道ありき」を読んだ以来8年ぶりに彼女の著書を手に取ってみた。
    小林多喜二の母であるセキが一人称の形で綴られている「母」。面白く読みやすく一気に読んでしまった。
    「蟹工船」は買ったもののまだ読んでなかったな。マンガバージョンでなら何

    0
    2017年02月20日

    Posted by ブクログ

    小林多喜二の母の一人語りの形で書いてある。学はないが、愛情はたっぷりある、そんな母の視点で多喜二を描くのは易しいことではなかったと思うが、第三者視点の小説では成し得ない生き生きとした、かつ生々しい多喜二を知ることができる傑作だと思う。これは三浦綾子だから書けた、三浦綾子にしか書けない小説。
    召天され

    0
    2016年08月28日

    Posted by ブクログ

    警察に撲殺されようとも信ずる道を突き進む多喜二を、人の心を掴むのが長けている母親が語りべとして朴訥と語る。その飾り気のない静かな語りが、かえって当時の凄まじさが際立たてせている。この本を読んだすぐ後に多喜二生家後に行った。小樽築港駅の線路端の砂利場で当時の面影はない。

    0
    2015年12月11日

    Posted by ブクログ

    随分前に買いカバーのまますっかり忘れていたこの本。何に惹かれてこれを買ったのかも忘れていました。
    小林多喜二のお母さんが人生を語り口調で伝えるので、よりその心情が伝わり引き込まれてました。
    小林多喜二が『蟹工船』を書いた作家と言うことぐらいしか記憶になかったけれど、あまりに悲惨な最期を迎えた時代背景

    0
    2014年08月09日

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