作品一覧

  • 肉体の門・肉体の悪魔
    -
    1巻385円 (税込)
    敗戦直後の上野の焼けビルの地下で互いを見張るように共同生活を営む娼婦たち。彼女らは、金を取らずに男と寝た仲間には私刑を加えるというという鉄の掟を守っていた。ある日、警察に追われた男が彼女たちの地下室に逃げ込んできて、生活をともにすることになり、娼婦たちの間には緊張感が走った……。表題2作ほか「女盗記」「霧」「『街の天使』系譜」「男禁制」「鳩の街草話」を収録。
  • 肉体の門――田村泰次郎傑作選
    4.0
    1巻385円 (税込)
    敗戦直後の廃墟の東京で、獣になって身を売る若い女たちの集団。その中に突然現われた一人の男をめぐって起こるドラマを描いた表題作「肉体の門」。死と隣り合わせた欲望のひしめく中で人間のつながりを求める男女の姿を描いた「肉体の悪魔」「春婦伝」「蝗」。さらに彼の主張を集約したエッセイを収め、田村文学のエッセンスを贈る。

ユーザーレビュー

  • 肉体の門――田村泰次郎傑作選

    Posted by ブクログ

    敗戦直後の混沌とした時代。「女」の肉体を持って男を魅了し惑わせ生計を立て本能的欲望ゆえに破滅を招く女たちの物語。男尊女卑や女性蔑視全開で現代では執筆すると賛否両論ありそうな内容だが、敗戦時の誰も彼もが一切合切を失い、文字通り身一つで資産を有した女性たちの強く逞しい姿はこの時代ならではといえるのかもしれない。表題作「肉体の門」と「肉体の悪魔」が面白かった。

    0
    2022年08月11日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!