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岡山弁で「いじる」は「いらう」、「舐める」は「ねぶる」――。洗面台に手を突かせると、背後から真っすぐ硬くなっているものを尻の割れ目に押しつけてきた。男は女の耳たぶを噛みながら囁く。「結婚しちゃる。じゃけん、もう一人の男とは別れるんじゃで」――男は執拗にいらい、女は必死にねぶる……そこに恐怖を潜ませながら。官能と恐怖。ふたつが混ざり合ったときそこには究極のエロスの世界が開かれる。著者だけが探り当てたエロスの最奥13編。
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Posted by ブクログ
泥のようなぬめっとしたものがぐちゃぐちゃ底に溜まっている空気…官能と死と、近いところにある世界でした。 岡山は日本一晴れの日が多い、みたいに書かれてあったのですが、何故出身の作家さんはじめじめしたものを書かれるのか不思議です。 岡山弁、なんだか寂しくて良いです。
ねっとりとした読後感です。 こうゆう、女の気味悪い話書かせたら 上手いです。 恐怖と官能はよく似ている。まさにそうだわ・・・ 13の話からなる短編集ですが、出てくる主人公は中年の哀れな女多し・・・・そして悲しい結末多し・・・ タイトルが卑猥なのでブックカバー必須ですね。
ねっとりとした湿った空気に寒気を感じる。 岡山弁と性風俗 官能と恐怖は表裏一体 気味が悪く醜い女 そんな短編小説・・・
薄ら寒くなるお話ばかりで、読んでいて怖いけれどそれでも面白かった。境界線に漂うようなこの著者独特の文章がとても好きだ。
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岩井志麻子
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