Posted by ブクログ
2018年10月28日
昨日、川端裕人「銀河のワールドカップ」をやっと読み終わりました。好きな作家でしたがなかなか手が出ずにいましたが、4月からアニメ化と言うことでようやく買いました。
内容としては元Jリーガーの主人公が小学生のサッカーチームを率いて8人制のサッカーの全国大会を勝ち上がって行くスポーツ青春ものです。この小学...続きを読む生たちがすごい選手ばかりならまあ、わかるのですが、このお話ではその他のあまり上手くない人にフォーカスが当てられています。
しかもそれらの人もちゃんと試合で活躍できるという。面白い小説です。
この人の作品は普通の人たちが有人ロケットを飛ばすリアリティある「夏のロケット」で好きになりましたが、この作品も同じくリアリティ溢れる作品で、私は大好きですね。
また、この作品には視覚障害者のサッカー、ブラインドサッカーも紹介されてますが、これはきちんと取材されてるようで、すごく丁寧に描かれていて、良かったです。
お話としては、全国大会から世界大会、そして意外な相手との試合まで、手に汗握る展開でサッカーシーンがこんなに面白いなんて!
と言う感想です。
一つ難点をいえばエピローグがあっさりしてる上に登場人物のその後がわからない人もいるぐらいです。
なお、アニメ化に際して、姉妹編?の新作が出るようなのでいまから楽しみです。