あらすじ
花島勝は2ヶ月前から失業中。春、おだやかな昼下がり、不思議な三つ子がテニスをし、その脇では別の子供たちがミニサッカーを楽しんでいた。何気なくサッカーを見ていた花島だが、ひょんなことからその三つ子と試合に加わることに。しかし、子供の遊びだろうと高をくくっていたが、その三つ子のプレイは非常に高度なものだった。知らぬ間に真剣にボール蹴る花島。そう、彼は昔Jリーガーだったのだ。驚く子供たちは、花島に自分たちのコーチを依頼。彼は、子供たちと全国制覇を目指す決意をするが…。平成の「サッカー小僧小説」の決定版。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
昨日、川端裕人「銀河のワールドカップ」をやっと読み終わりました。好きな作家でしたがなかなか手が出ずにいましたが、4月からアニメ化と言うことでようやく買いました。
内容としては元Jリーガーの主人公が小学生のサッカーチームを率いて8人制のサッカーの全国大会を勝ち上がって行くスポーツ青春ものです。この小学生たちがすごい選手ばかりならまあ、わかるのですが、このお話ではその他のあまり上手くない人にフォーカスが当てられています。
しかもそれらの人もちゃんと試合で活躍できるという。面白い小説です。
この人の作品は普通の人たちが有人ロケットを飛ばすリアリティある「夏のロケット」で好きになりましたが、この作品も同じくリアリティ溢れる作品で、私は大好きですね。
また、この作品には視覚障害者のサッカー、ブラインドサッカーも紹介されてますが、これはきちんと取材されてるようで、すごく丁寧に描かれていて、良かったです。
お話としては、全国大会から世界大会、そして意外な相手との試合まで、手に汗握る展開でサッカーシーンがこんなに面白いなんて!
と言う感想です。
一つ難点をいえばエピローグがあっさりしてる上に登場人物のその後がわからない人もいるぐらいです。
なお、アニメ化に際して、姉妹編?の新作が出るようなのでいまから楽しみです。
Posted by ブクログ
偶然出会った天才少年たちを指導することになった元Jリーガー。三つ子の天才たちをどのように指導するのかが描かれる。
とにかくサッカーの描写が面白い。天才に魅せられる下手くそたち、天才の阿吽の呼吸、自分もプレイしたくなる大人のもどかしさ、そんなものがギュッとつまった物語。とにかく気持ちが熱くなって一気読みしてしまった。
どんどん成長していく少年少女が羨ましくなる。戻れないこその羨望だ。
Posted by ブクログ
ずっとフィクションの小説は読んでいなかったんだけど、思うところあって何か読んでみようかな...と思っていたところに、ひょんなことから手元に届いたのがこの作品。
読んでいてワクワク。久しぶりに本を読むことに没頭できました。サッカーのことをざっくりとしか知らない自分でも場面の状況がわかるような文章。お手本にしたい。
Posted by ブクログ
凄い面白くて一気に読んだ。小説はあまり読まないんだけれど、これは本当に引き込まれる内容だった。サッカーが好きというのもあるけれど、それ以上に登場人物たちに惹かれる。それに著者は男の人なのに女の子の心理を良くわかっていてうんうん、って納得しながら読めるし、他のキャラも親しみやすくて等身大で読める。女子サッカー中心に書いた本もあるみたいなので、そっちも読んでみたい。
Posted by ブクログ
一気に読めました。昔よりもフットボールは進化しており、子どもは昔より質の高いスーパープレイがネットやテレビで容易に観れるようになった。そういった背景を考慮すれば、三つ子みたいな奴らが現れても、何ら不思議ではない。読み終わったあと、また真剣にボールを蹴りたくなりました。
Posted by ブクログ
アニメを見て気になったので買いました。
アニメでは太田翔が主人公だけど原作は花島コーチが主人公で、太田翔の名前は太田翼になってます。
とにかくサッカー用語にあまり詳しくない方は多少置いてきぼり感はあると思います。
ある程度の知識があればスラスラ読めて大変面白いですが、ラストになるにつれてちょっと詰め込みすぎかな?と思いました。
試合が終わったその後桃山プレデターのメンバーはどうなったのか、書いてありますが主要と言うか戦力になったキャラしか書かれていないような‥。
とりあえずキャラクターが大変魅力的で引き込まれました、あっという間に読んでしまいました!
三つ子というのが面白かったです。
Posted by ブクログ
推理ものじゃない本を読むのは本当に久しぶり。 銀オフいいわ!すごい面白かった!熱い! 銀オフとはまた違った展開で楽しめたし、銀オフがどう進むのかも気になる! サッカーというかスポーツを文字で読むっていうのはなかなかに新鮮でした。てか小学生ってなんだっけ?笑笑
Posted by ブクログ
小学生サッカーのお話。ただ、結構、展開が大きくて夢のような話です。サッカー大好きなので子供のような気持ちで楽しんで読みました。これを機に他のサッカー小説も探して読むことにしました。
Posted by ブクログ
失業中の元Jリーガーと天才3つ子が出会ったとき、銀河は誕生した。
育ち盛りの小学校高学年の少年サッカーチームの成長物語であり、一度クラブで少年サッカーの育成に失敗した元Jリーガーの成長物語でもある。
技術だけで周りを圧倒してしまう子、技術はないけれどメンタル面でチームを支える子、ボールを持ったときのスピードだけは誰にも負けない子。
個性的な8人の少年少女がピッチで繰り広げる銀河系フットボール。
ボールタッチの一つ一つが目に浮かぶように臨場感にあふれていて、試合のシーンは読んでいて鳥肌が立ってしまった。
Posted by ブクログ
失業中の元プロサッカー選手が、サッカー好きの天才少年たちを率いて、スペインの世界一チームと対戦して勝ってしまうという、とんでもないストーリーでしたが、グイグイ引き込まれての一気読みでした。
サッカーの本質は何か?「楽しいということ」「実力の違いが結果に出にくいスポーツであるということ」
現実のサッカーにはたいして興味ありませんで、スペインの某有名チームをモデルにした有名選手の名前を、実在の選手の名前(ベッカムやロナウドの名前くらいは知っているのですが)と一致させられなかったことが残念。
(2008/7/15)
Posted by ブクログ
前にこの作者の『川の名前』と言う作品を読んで面白かったので。電車のつり革広告を見てあ、新刊出てる〜と発見し、買いに行きました。
相変わらずこの人は少年たちを書くのが上手いなあ… それほど大人でもなく、子供でもない。と言うかそんなステレオタイプの人間なんて存在しないと言う辺りとか。適度に子供で、でも大人で。登場人物のキャラクターとその存在感で比べたら自分的に評価はバッテリーや一瞬の風になるの登場人物たちよりも上、ですね〜
自分は小学生時代から球技が大嫌いで。何故かって球って当たると痛いじゃあないですか。ドッジボールとか大嫌いだった。何であんな野蛮な球技が皆好きなんだか。多分、あの球技で自分は球、と言うものに対するトラウマが出来たのではないのかと思うのですよ。うんうん。←良く当てられたので…痛かったよなあ…
スポーツって何でもそうですが上手になると嬉しい。思うように動けると嬉しい。上手な人を見ているのも楽しい。あまりに軽々やっているから自分でも出来るような気になる。(実際、そんな簡単に出来るものではないのですが…)この本を読んで、その昔初めてNBAのバスケを観たときのこととか、ウィンブルドンの中継を見たときのこととか、サッカーのワールドカップを観たときのあのわくわく感を感じました。面白い。でも実際プレイするのが一番楽しいはず。だってスポーツに国境はないし、どんなスタープレイヤーだって足は二本以上はないのだから。
でも正直最終目標があそこか〜と言うところでちょっと。まあ最終的にあれが目的でもよいのですが、国際試合の決勝で…ねえ。ちょっと失速した感じがします。
自分はアマリージョ戦が一番好きだったかな。面白かったです!
Posted by ブクログ
アニメ『銀河へキックオフ!!』が面白かったので、原作の本書も読んでみました。
小説版は、花島と三つ子が主役だったと思います。アニメとの違いは他にも多々あったけれど、小説、アニメのそれぞれいいとこどりをして、自分なりに楽しむことができました。
小説版で好きなシーンは、桃山プレデター独自の練習場面です。制限をつけた練習や、駅前商店街・駐車場を利用したサッカー、ブラインドサッカー、ビーチサッカー、フットサル……サッカーはグラウンドでなくてもできる。
むしろいろいろな条件がついたほうが新しい発想のプレーが生まれるし、技術だけではなくて、工夫するサッカーをするようになっていきます。たった4ページの場面でしたが、こんなサッカーがしたいと思いました。
また、スペインでプロと戦った試合が最高に体が熱くなりました!!
アニメよりもずっと詳しく書かれていて、面白かったです。
アニメの時から気になっていた竜持と凰壮がサッカーから離れてしまうこと。2人ともサッカーに本気になっていて、サッカーが好きだったと思っていました。だから、小説を読んでも、サッカーをやめる理由にしっくりきませんでした。数学や柔道が2番目じゃダメだったのかな。
中学でも桃山プレデターのメンバーで試合していてほしかったと思うほど、このチームが大好きになりました。
Posted by ブクログ
何気なく見ていた「銀河へキックオフ!!」というアニメが思いの外面白かったのでコチラの原作と続刊(時系列的には前日譚)を併せて読んでみた。感想としては一言でいって面白い。サッカーなんて漫画ですら読んだことなかったし小さい頃も体育くらいでしか接したことなかった、関わり合いの少ない競技だったのでアーリークロスやボランチなどと言われてもちんぷんだったが用語を取りこぼすのが勿体ないと思わされ調べながら読み進めた。後半には実在の選手をモチーフにしたプロたちと戦うことになったり、サッカーに詳しい人ならより楽しめることだろう。性質上、主要な登場人物には生意気なこどもも多く登場するのだが嫌いな人間がおらず全員に愛着がわいてくる。これを期にスポーツものへ読書の幅を広げるのもアリかもしれない
Posted by ブクログ
爽やか青春群像劇という以上に面白かった。
おそらく、青春するサッカー少年を描くとしたら翼くんが主人公になるんだろうけど、この本でスポットが当たっているのはコーチと三つ子。
三つ子のそれぞれの内心。
子供らしくないサッカーが得意で頭脳派な竜持は計画と丹念に練って物事にのぞむ割には「諦めが早い」。
何かあるとすぐあきらめてしまう所は、少し共感があったもので、逆に傍から見た竜持像になるほどなと。
凰壮くんは「熱くなれないタイプ」いわゆる頑張るのがダサいとかいうのではなくて、熱くなれない。どうしても、すべてを器用にこなしてしまうその天才ゆえに。
虎太くんはサッカーひとすじ。だからこそ他の2人の影で燃えるようにボールに取り組む情熱が一際眩しく見えた。
小学生のエネルギッシュな動きに、圧倒された。
私もがんばろうと思える作品。
Posted by ブクログ
面白かった!スポコン小説。竜持の葛藤、降矢三兄弟それぞれの感情が丁寧に描かれてた。アニメ主人公は翔くんだけど、この物語の主人公は花島だろう。。地の文の視点が移動しすぎてて途中ワケわかんなくなったこともあったが、ほとんどうまく書けてたと思う。
Posted by ブクログ
サッカーの面白さってなかなか文章にしづらいと思いますが、
作者がその本質を掴んでいるので、読んでて楽しかったです。
銀河系軍団と戦う展開がちょっと強引だったかもしれません。
Posted by ブクログ
現在は失業中の身である元Jリーガーの主人公が、小学生サッカーのコーチを引き受けることとなり、少年少女たちとともにサッカーの醍醐味に再び魅せられていく、という青春小説。
青春スポーツモノとして、大会を勝ち上がっていく様にも純粋にワクワクする。だがそれ以上に、勝ち負け云々よりもサッカーの本質が「楽しむこと」だということを感じさせてくれ、少年少女たちが楽しみながらプレイしている様子が、読んでいてとても爽快だった。
急造チームを強くしていくコーチの手腕を描く中で、それぞれの選手の個性を理解した上でのフォーメーションなどもしっかり描写されていく。スポーツはダイナミックなプレーも魅力だが、やはり細かな戦術こそが面白いのだと思っているので、そこをじっくり堪能できたのも良かった。
また、銀河系軍団と称された頃のレアル・マドリーをモデルにしたチームが憧れの存在として描かれ、ジダン、ベッカム、ロナウド、ロベルト・カルロスなどをモデルにした選手のプレースタイルについても頻繁に言及される。実際には僕はバルセロナファンではあるが、こういったサッカー好きなら気になる描写には、やはり反応してしまいますね。
各章が「コパ・デ・ハポン」「コパ・ムンディアル」などとスペイン語で立てられているのも、本をめくった最初から、心を刺激されるポイントでした。
Posted by ブクログ
サッカー好きには楽しめる本だと思います。
失業中の元プロサッカー選手とサッカーが大好きな子供たちが出会い、チームが結成され、最後はスペインの有名チームと真剣勝負をしちゃいます。
Posted by ブクログ
小学生がプロに勝つ・・・? ありえない設定だけど、そんなことはどうでもいい。スポーツの醍醐味は、何と言っても土壇場での大逆転・・・。 欧米人に比べ体格の小さな日本人には、弱者が強者を倒す「柔よく剛を制す」というのが心に染み込むな〜。
Posted by ブクログ
小学生なのに大人すぎるとか、最後のほうは展開がありえないだろーとか、突っ込みを入れたくなるが、あまり細かいことを気にしなければ、気軽に一気に読める。
漫画のようで楽しい本、と思ったら、漫画の原作なのか。それなら納得できるストーリー。
Posted by ブクログ
返却期限ぎりぎりに時間に追われつつ読んだ本。
小説としては若干展開が早いというか、
そこまでうまく行くもんだろうかとか思わなくもなかったり、
誤字2つ見つけてちょっと興をそがれたりしたけど、
(私が読んだのは単行本だったので、文庫では直ってるんだろうか?)
そこそこ面白かったと思う。
3時間くらいで読めたし。
ただ、サッカーあんまり興味ないと試合の状況が想像できなくて楽しさ半分かな。
かく言う私もサッカーの専門用語が全然わかんないので、試合情景はあまり想像できなかった。
小学生でピッチが狭く、試合展開が早いので余計に何が何だか。
スポーツ小説ってある程度そのスポーツに詳しくないとついて行けないのがもったいない。
試合のシーンが結構多いので、サッカーをほとんど見ない人にはあんまりお勧めできないかも。
蛇足。
才能あふれる三つ子はいいんだけど、もうちょっと読みやすい名前にしてくれないかなー……。
振りがな最初だけだから、読み方忘れるんだよねぇ……。
Posted by ブクログ
微妙に現実感がありそうなストーリーに実際にはいなそうな子供達のコントラスト。
それぞれが主人公、それぞれのサッカー。
自分の少年クラブ時代を思い出す。
少年サッカー団の気持ちは大人になっても持ち続けます。
Posted by ブクログ
日本一なんか小さい!どうせなら銀河一のチームに!!
サッカーというスポーツは、ものすごく奥が深いのだ。サッカーに貴賤なし。ほんとにそうだと思った。
黄金世代の小学生たち、彼らの成長にゾクゾクした。フィクションだとわかっていながら楽しめた。
タギーがすきだな!
残念なのはコーチと杏子の性描写(全然エロくないのがむしろ中途半端…!)がやたら出てきたこと…。あれは別にいらんよー!
Posted by ブクログ
小学生がサッカーチームを作って世界一を目指すという話。登場する8人のキャラとニートだった元選手のコーチとその奥さんのキャラがそれぞれ成長の過程含めてよくかかれていると思うけど、肝心のサッカーの試合の勝ち上がりの過程はあまり苦労無く展開してしまっているので物足りない気がする。
たぶん1冊でまとめるには無理があるので、漫画にして長編で挫折を味わいながら成長する話にすると面白くなりそう。
今NHKで土曜朝にアニメ化されているので、そのような盛り上がる展開になっていればいいのですが‥
Posted by ブクログ
うーーーん...
連載時に第1話を読んで期待してたんだけど.こっちに話がいったかー,というのが正直な感想.
サッカーはもっと不確実性が強くてミスも多くて,だからこそあれだけ人気があると思うんだ...
ここまで描くのはどうだろう.