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欲しいのは、あなただけ
「お願いやからして下さいと、言うてみろ」――19のとき夢中になった人は男らしい人だった。囚われの身となり、こじ開けられ、これでもかこれでもかと辱めを受ける。男らしい人の言いなりになっている自分が好きだった――。「金曜の夜は絶対に抱きたい」――30を過ぎて優しい人に恋をした。優しい人は金曜の夜、わたしの部屋で過ごしたあと知らない場所に去っていく。彼にもらった期限切れの定期券がわたしのお守りだった――。責任とか、結婚とか、家庭とか。わたしが欲しいのはそんなものじゃない。わたしが欲しいのは……。一度でも恋に溺れたことのある人へ送る超ド級の恋愛小説。 -
後宮の呪術女官
呪術師には向いていないはずだったのに――。 皇室で相次ぐ病を呪いのせいとし、凡帝国の皇太后は南方の山岳地帯に住む呪術師を捕らえるよう青年将軍・泰峻に命じる。そうして後宮に連行されたのは呪術師見習いの少女・珂玲。お人よしがすぎて呪術に一度も成功したことがない彼女は、あろうことか処刑免除の代わりに呪いを封じる儀式を課せられる。そこで泰峻が目撃したのは、呪いが巻き起こす怪異と、珂玲の「本当の姿」だった――。 後宮にはびこる呪いの謎を解き明かす、中華後宮呪術ミステリ。 -
さようなら王子様、どうか私のことは忘れてください
婚約者だった王太子ルミナスに悪女として断罪された公爵令嬢のオリヴィアは、気が付くと事件前に時が戻っていた。一度目の人生で、自身の存在が最愛の彼をも破滅に導いたと知った彼女は、周囲の幸せのため自ら姿を消すことに。 数年後、新たな地で充実した日々を送っていたオリヴィアは、ルミナスと再会する。自分が身を引いたことで幸せになったはずの彼から告げられたのは、「ずっと探していた」という意外な言葉で――。 そして明かされた事件の真相と彼の本当の想いとは? 不器用な二人のやり直しロマンス。 -
かくして魔法使いノイ・ガレネーは100年後、花嫁となった
国一番の魔法使い・ノイは、魔王を宿す少年・カルディアの監視を命じられる。ノイは心を閉ざした彼に寄りそい、穏やかな日々が始まった。 だが、運命の日。ついにカルディアの中の魔王が目覚めてしまう。ノイはこの日のために編み出していた浄化魔法を展開し――世界から消えた。 あれから100年、一人の少女が美しい男の呼びかけで目を覚ます。名を尋ねられ、少女は答えた。「ノイ」、と。 これは、運命に翻弄されながらも孤独だった二人が希望を紡ぐ物語。 -
きみが死んだ八月のこと
大学生の春木初は、失踪した恋人・有森夏希の訃報を知る。突然のことに整理がつかないまま、初は東京を飛び出し彼女の遺影と対面。しかし、そこに写っていたのは恋人とは全くの別人だった――。 自分は彼女のことを何も知らなかった……。打ちひしがれる初に、夏希の親友を名乗る忽那冬佳は冷酷に告げる。 「あなたの恋人は今も生きています。本物の夏希から全てを奪って」 彼女の正体は? あの愛は本物だった? 二人は真相を探す旅に出る――。 -
夏空と永遠の先で、君と恋の続きを
伯父の旅館を手伝う僕は、今日も藤壺ひまり御一行様をお迎えに行く。――今日も? ひまりの髪飾りだけが「昨日」と違ったから気づけた。僕とひまりが、同じ一日を繰り返していることに。 永遠に続く離島の夏。僕をからかっては困らせるひまりに、いつしか僕は恋をした。僕らが想いを確かめ合った時、ひまりは悲しそうに告げた。 「君はやがてループを抜けて、その記憶を失うの」 いつか終わる二人の恋。その結末に、抑えきれない感動の涙があふれだす――。 -
古典確率では説明できない双子の相関やそれに関わる現象
斉藤勇魚と斉藤真魚。男女の双生児でともに二十歳の大学生。二人の人生は、年の離れた弟の誕生で一変した。 広島の大学に通う勇魚は親友に恋人を奪われ荒んだ日々を送り、北九州の実家で暮らす真魚も最愛の人に突然捨てられ世界に絶望する毎日。 そして二人は、奇しくもそれぞれの隣人との奇妙な交流に救いを求めていく……。 やがて気付いてしまった家族の真実。親子、恋人、親友――すべての日常が絶望と綯い交ぜとなった双子の青春の行き着く先とは? 大人になることの「痛み」をリアルに描き、第31回電撃小説大賞で《メディアワークス文庫賞》《川原礫賞》をW受賞した、ままならない愛と青春の物語。 -
誰も幸せにできない僕らは夢を見る
市役所本庁舎の隅にある、健康福祉課夢調査係。そこで僕は他人の夢の中に入り、深層心理を調査する仕事をしている。その目的は「個人の精神の不調を減少させ、ひいては社会的不和を根本から減少せしめること」――要は、夢の中でお悩み解決だ。 でもこの仕事は僕に向いていない。……だってあなたが死んだあの日から、僕は誰かに寄り添うことも、夢を見ることも、全て諦めたから。 『ひきこもりの弟だった』で鮮烈デビューした葦舟ナツが描く、心震わす珠玉の物語。 -
何かの家
その家には約束事がある。それは“決して一人で入ってはいけない”ということ――。 大学生の冬馬が夏休みに実家に帰省すると、父親から民俗学を学ぶ学生・雪穂のフィールドワークのためにある場所への案内役を頼まれる。そこは例の約束事がある家だった。目的地に向かう道中、雪穂は不思議な話をする。曰く、例の家には必ず誰か一人が囚われて、次の人が来ない限り永遠に出られなくなってしまう、というもので……。 ――これは、家にまつわるひと夏の物語。 -
空と海のであう場所
恋愛小説の名手による、魂の愛の物語。 イラストレーターとして着実にキャリアを積んでいる木の葉に、作家となったかつての恋人アラシから一篇の物語が届く。 作品にこめられたものとは。 遠い日の約束が果たされるとき、明らかになるのは―――恋愛小説の名手が、時も距離も越える思いを描く、心ゆさぶる魂の愛の物語。 -
無敵の思想 俺がナンパする理由
はじめまして 著者のJonyと申します。 はじめに 「失敗」を恐れるな。「無敵の思想」を手に入れろ 中学・高校生、そして20代前後のみんなへ。この本は、今の時代を生きる君たちに向けて書いています。 まず最初に、正直に言わせてほしい。俺は、小さい頃から自閉症を患っています。 コミュニケーション能力も壊滅的、人との会話も苦手。 学校の成績だって、運動だって、恐らく他の誰よりも劣っている……そんな、いわゆる「凡人以下」の人間でした。 でも、そんな俺にも、ある時ふと気づいた**「特殊な能力」**があったんです。 それは――**「女性をナンパして口説き落とす能力」**でした。 ワンナイトだろうが、同時に何人かと付き合うことだろうが、なぜかこれだけはできた。 あとは、妙に記憶力が良かったこと。俺の武器なんて、本当にそれぐらいでした。 「ただの女遊びの話かよ」と思ったなら、ちょっと待ってほしい。大いに関係があるんです。 ナンパとは「失敗の練習」である。 俺がなぜ、若い君たちにこれほどまでにナンパを推奨するのか。 それは、女の子と遊びたいからではありません(まあ、それもあるけどね!)。 真の目的は、**「圧倒的な数の失敗経験を積んでほしいから」**なのです。 ナンパなんて、声を掛けても大概は無視されるか、断られます。9割は失敗です。 普通の人なら、そこで傷ついて落ち込むでしょう。 でも、それでも声を掛け続ける。断られても、無視されても、次に行く。そうやって泥臭く続けていると、 ある時急に、自分でも驚くようなとびっきりの美女と繋がれる瞬間が来るんです。 これが、人生の縮図そのものなんです。 これから君たちが社会に出れば、そこは理不尽の塊です。 そのため少しでも前向きに、図太く生きていける若者が増えればいいなと思い、この本を執筆しました。 簡単ではございますが、これをご挨拶とさせていただきます。 この度は、俺の本を手に取っていただき、本当にありがとうございます。 著者:Jony ※本作はJonyの個人誌作品の電子書籍版となります。【148ページ】 -
おっかなびっくりスローライフ
地方移住、Uターン──そんな夢とはほど遠く、IT業界をリタイアした佐々木は逃げ道として地元に返ってきた。ゆとりは欲しい、でも人は嫌い、けれども専門知識は活かしたい。そんな身勝手は、就農研修に従事する中で知らぬうちに薄れていく。その先に鈍い光が見えるような、見えないような。みっともない予防線を張りながらも、少しずつ何かが溶けていく若者の物語。 -
お狐准教授の妖しい推理
民俗学の博士課程を出たは良いが、佐々木彩乃はいまだポスドクの身だった。短期契約の非常勤講師とアルバイトとの二足の草鞋を履きつつ、定職を夢見て貧乏な日々を過ごしている。 ある日、同門の先輩でもある榎本准教授から、学部再編に伴う教員の新規採用の話が舞い込んでくる。しかも学科長である榎本の推薦付き。就職のためなら背に腹はかえられない、どんなにコキ使われようとも、たとえ榎本の正体が“お狐様”であろうとも──。 そんな中、彩乃が巻き込まれた学内でのボヤ騒ぎに幽霊が関係しているという噂が広まっていて……。はたして彩乃は“不安定”な日々から脱出できるのか? 新感覚、アカデミック×あやかし×ミステリがここに開幕! -
鏡の国
去年まで名前も知らぬ人でいたあなたの生まれた日を祝うこと 週刊朝日歌壇永田和宏選最優秀賞歌人による短歌とエッセイ集。 『あなたと短歌』(朝日新聞出版社)、『短歌研究』、『NHK短歌』掲載分と書き下ろしの未発表作品を含む作品集です。 【目次】 鏡の国(短歌) アクアリウム(短歌) 忘れ物(エッセイ) 【著者】 松原和音 東京都生まれ。立教大学文学研究科フランス文学専攻博士課程前期修了。卒業後は出版社で大学用の仏語教科書の編集に携わる。現在、会社員。 幼少時より親族から贈られた歌集を手にする機会に恵まれ、短歌に囲まれた環境で生育する。 短歌de胸キュン、平成二十八年十月放送分にて胸キュン大賞。『NHK短歌 12月号』、 『あなたと短歌』(朝日新聞出版)等に作品を掲載される。 『週刊朝日』の「週刊朝日歌壇 教えて永田先生」のコーナーで最優秀賞。 純文学作品で第四回辻原登奨励小説賞佳作。 -
弥勒
栗本薫唯一の私小説。死産で産まれた弟との葛藤を描き、栗本薫・中島梓を知る上で欠かせない作品。 栗本薫は『ぼくらの時代』で華々しく文壇デビューした後、グイン・サーガ・シリーズを発表した1979年に文芸誌「群像」に唯一の私小説「弥勒」を発表した。 この作品は死産で産まれ、3歳のときに日本脳炎のために意識もないままに寝たきりとなった弟との葛藤を描いて、栗本薫・中島梓の一生を苦しめ続けた激烈な怒り・悲哀が赤裸々に語られた作品である。『弥勒』の続編として手を付けられたまま、完成することのなかった断片「56億年の弥勒」を併載。解説は元群像編集長、内藤裕之氏。 【著者】 中島梓 1953年東京生まれ、2009年に病没。1977年に群像新人文学賞評論部門を、1978年に江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。小説は栗本薫名義で、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝21巻のグイン・サーガ・シリーズ始め、400点を越える著作が刊行された。 -
チューサン階級の冒険
嵐山光三郎とは何モノかというと、にわかには答えられない。いろいろなことをやってきた。だから、友だちが多いヒトだ。今も、かぞえきれないほどたくさんのことをやっている。それで、ますます友だちがふえている、らしい。昔から忙しかったのに、メゲずに書くことが好きであった。その結果としての、これが、じつは処女作。――男ゴコロとか女ごころとか、スジコとかイクラとか、孤独だとか、いろいろなことがわかるようになる。愉しいうえに、読めば効くという、たぐい稀れなる本。著者の性格からも、タイトルからも、これはもうNHKと同じ、世の中に初登場の「皆さまの本」なのであります。 -
GOTH番外篇 森野は記念写真を撮りに行くの巻
連続殺人事件の死体遺棄現場に佇む男。内なる衝動を抑えられず懊悩する彼は、そこで自分を死体に見たてて写真を撮ってくれと頼む不思議な少女と出会う。GOTH少女・森野夜の、知られざるもう1つの事件。 「GOTH」シリーズ シリーズ1冊目:「GOTH 夜の章」 シリーズ2冊目:「GOTH 僕の章」 シリーズ3冊目:「GOTH番外篇 森野は記念写真を撮りに行くの巻」 ※「GOTH 夜の章」と「GOTH 僕の章」は、「GOTH リストカット事件」を改題した書籍です ※「GOTH番外篇 森野は記念写真を撮りに行くの巻」は、「GOTH モリノヨル」を改題した書籍です -
ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~
鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。その店主は古本屋のイメージに合わない、きれいな女性だ。そしてその傍らには、女店主にそっくりの少女の姿が--。ビブリア古書堂の「その後」を描くシリーズ最新刊。 -
パソコンの中のドア・短編集
さら・シリウス:あらすじ 唯月理杜:文章 『パソコンの中のドア』 イラストレーターとして、夢を諦めかけていた山本真莉奈は、あるブログに目を留める。パソコン内に開かれた不思議なドアを通して、ブログの執筆者と温かな交流と想いを重ねていく真莉奈。しかし、そこには……。 『三人描かれた肖像画』 しがない画家の樋口洋一郎は、アルバイトをしながらとある老人の肖像画を描いていた。そして、老人と交流を深める内にある事実を知る。 ――洋一郎は、ただ何者かになりたかった。 『お願い事は具体的に』 山崎明は「自分が、次の跡継ぎに」十年来にわたる口約束を信じ、ただ一心に働き続けてきたが、それは本来の跡継ぎが戻ってきた事で、あまりにも他愛なく裏切られた。 そこに、何でも願いを聞いてくれるという老婆が現れ――。 『哀しい浮遊霊』 自殺した地縛霊として、ホテルの一室に縛られた翔太は、そこで亡くした妻と瓜二つの顔をした新婚夫人の美佐子と出会う。夫にも恵まれず、幸運とは到底言い難い彼女を救うため、翔太は己の存在を削り、その全てを懸け彼女を助けようと決意する。 『寿命漫画』 順調だった漫画家人生から一転。ネタが尽きたという翳りが差し、行き詰まった細川真理は、とあるチラシに目を留めた。 『漫画家募集、ストーリーはこちらで用意します!』唯一のチャンスにしがみ付いた、その先には――。 『浮世絵師は悩まない』 売れないイラストレーター、上園数馬はひょんな事から江戸時代へとタイムスリップしてしまう。現実でも頭が痛い悩みばかりの中、それは江戸時代でも付きまとう。それを救ったのは、とある辻占い師の一言だった。 -
中国の鳥人
映画化した『中国の鳥人』『たどん』『ちくわ』を含む八編の超常小説集。 中国奥地に羽根を付けて空を飛ぶ人々がいた『中国の鳥人』 タクシーの運転手と乗客のなにげないやりとりが危機を生む『たどん』 居酒屋でちくわをオーダーしたらとんでもないものが出てきた『ちくわ』 渓流釣りに入った二人組の不気味な体験『蚊無し川』 など幻想と現実が交錯する8つの作品を収録。 本作用に表紙イラストを椎名誠が描き下ろし。巻末には、「対談 椎名誠×目黒考二」「電子書籍版あとがき」「椎名誠の人生年表」を掲載。 <目次> 中国の鳥人 月下の騎馬清掃団 思うがままの人生 ちくわ 蚊無し川 たどん 鯨女 スキヤキ 発想の瞬間―あとがきにかえて 椎名誠・短編集収録作品リスト 対談 椎名誠×目黒考二 電子書籍版あとがき 椎名誠の人生年表
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