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Posted by ブクログ
釣り、阿片、ワインなど6つの短編それぞれにテーマがあり、それらの持つ魔力を圧倒的な表現力で描いている。
表現や比喩、言葉の豊富さにはまさに圧倒された。それらから描写されるテーマごとの魅力は、『魔力』と呼ぶにふさわしく、読者自身がどうしても手を出してみたくなってしまう。どれも一般人には簡単に手を出せるものではない。だからこそ、渇望を生まれ、魔力を大きくする。
名酒中の名酒ロマネコンティは枯れていた。しかし、その中からも飲むものの奥底にあった記憶を想起させるような魔力は失せていなかった…。その味わいを賛美し、千の言葉で褒め称えるのが当然だと思っていた私には衝撃だった。
Posted by ブクログ
6つの短編小説を収めた短編小説集。それぞれがいつ書かれたのかは分からないけれども、晩年の作かと思う。それぞれの小説は酒やグルメ、阿片、釣り等がテーマ、というよりはモチーフとなって書かれている。阿片はともかく、酒・美食・釣りは開高健が生涯愛したものであるが、これらの小説は、酒について/美食について/釣りについて書かれたものではなく、それらは単なる小説の中の道具立てとして使われているだけである。それぞれの作品毎にテイストも違うが、例えば、希望、というような明るいものを書こうとした訳ではないだろう。どちらかと言えば、重い、悲しい、というようなカラーの小説ばかりである。6編全部でも文庫で200ページに満たない本ではあるが、軽く読み流すことが出来ず、読むのに非常に時間がかかった。
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小説・文芸
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