人物評伝作品一覧

  • 近代日本を創った7人の女性
    3.0
    “朝ドラヒロイン”に劣らぬほど、魅力的な女性たちがいた! 明治から戦後まもない頃まで、男尊女卑の風潮が強かった日本。女性にとって逆風の時代において、自らの手で、新時代を切り開いた7人の女性たちがいた。ある者は投獄され、またある者は騙されて異国の地で身売りされ……。苦境から立ち上がった彼女たちの波乱の生涯に、物語を超えた驚きと感動を覚える一冊。序章では、NHKドラマ『べっぴんさん』のモデルとなった坂野惇子の意外な一面についても触れている。【目次】より●津田梅子――近代女子教育の先駆者 ●羽仁もと子―日本初の女性ジャーナリスト ●福田英子――自由をもとめた東洋のジャンヌ・ダルク ●下田歌子――明治国家に愛された女子教育者 ●吉岡弥生――女性医師の道を切り開いた教育者 ●岡本かの子―剥き出しの愛を文学にたたきつけた作家 ●山田わか――数奇な半生を経て母性の力を訴えた思想家

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  • 挑戦 小池百合子伝
    3.7
    初の女性都知事はどのような半生を歩んできたのか。カイロ留学から新党日本で政治家デビューをへて現在にいたる波瀾万丈の軌跡を綿密な取材でたどる唯一の書、緊急刊行。 ※本書は2008年10月に刊行された『小池百合子の華麗なる挑戦』を増補・改題したものです。
  • 孤独な祝祭 佐々木忠次 バレエとオペラで世界と闘った日本人
    4.0
    「諦めるな、逃げるな、媚びるな」 ──こんな日本人がいた── 16年間にわたる執念の交渉の末、誰もが「不可能」と口を揃えたミラノ・スカラ座の引越し公演を日本で初めて実現。ドミンゴ×クライバー「オテロ」の幕が日本で開いた。 また鬼才モーリス・ベジャールに不朽の名作「ザ・カブキ」をつくらせ、世界各国の名門オペラハウスに自らのバレエ団「東京バレエ団」を率いて乗り込み、20年間外部の団体の公演を許可してこなかった、世界中のダンサーが憧れるバレエの聖地、パリ・オペラ座をも制覇。 誰もが不可能と信じていたことを、執念の交渉で次々現実にしてきたタフネゴシエーターは、2016年4月30日、ひっそりとこの世を去った。 その名は佐々木忠次。 世間一般での知名度はそれほど高くないが、オペラやバレエのファンの間では「ササチュー」の愛称で親しまれていた男である。 敗戦国の島国から来たおかしな東洋人と冷たい視線を浴び、日本の官僚の無理解に苦しみながら、各界の大物と一歩もひかずに徒手空拳で直談判してきた佐々木だが、「美」と「本物」への激しい渇望は、同時に己を焼く業火となった。過剰な情熱が巻き起こす周囲との軋轢、美意識をめぐる衝突、盟友との訣別……。劇場に生きた男の孤独な闘い。その誰も知ることのなかった舞台裏が、徹底取材により、今、明らかになる。
  • 素顔の池波正太郎
    3.5
    春とは名ばかりの薄寒い日、池波正太郎に初めて会った。桜の花びらの絨毯が敷き詰められた池波邸に押しかけてから10年、書生として誰よりも間近に接し続けた。一晩中書斎に籠って、尋常ならざる量の原稿を執筆していたこと。遅刻を何より嫌ったこと。今この一食を大切にしていたこと……。人間をシビアに見つめ、粋を体現した「人生の達人」池波正太郎の知られざる真実の姿。
  • シェイクスピアの正体
    3.3
    シェイクスピアとは誰なのか。別人、合作、それとも……。彼の存在が謎めいているのは、その作品の偉大さゆえでもある。片田舎から行方をくらませた無学な男は、いつのまにかロンドンで天才的な詩人・劇作家へと変貌を遂げた。才能が花開いたのか、誰かが成り変わったのか? シェイクスピア研究第一人者の東大教授が、演劇史上最大の謎を解く! 『謎ときシェイクスピア』改題。
  • ヒラリーの野望 ──その半生から政策まで
    4.5
    米国史上初の女性大統領誕生へ! 熱烈な共和党支持者として育った一人の少女は、なぜ民主党の大統領候補となったのか? 人生を変えた師や夫ビル・クリントンとの出会い、オバマやサンダース、トランプとの白熱した選挙戦、ファースト・レディや国務長官としての試練など、本書はヒラリーの生涯における数々の栄光と挫折を詳細に語り、そして彼女の思想、手腕、対日・対中政策などの展望を克明に描き出す一冊である。アメリカと日本の現在・未来を考えるために必読の一冊!
  • アラビア太郎
    4.3
    その男、山下太郎は、満州で莫大な財産を築くも、敗戦ですべてを喪った。しかし、戦後復興の核心となる石油を欧米制に依存している現実を危惧し、69歳でアラビア石油を創業。世間から"山師"と揶揄されながら、中東で「日の丸油田」を見事打ち立てた――。日本近代興亡の中で成功と没落、再興を成し遂げた、忘れられた破格の豪傑・山下太郎を、『天皇の料理番』著者が描ききる!
  • マイルス・デイヴィスの真実
    4.5
    2016年は帝王マイルス・デイヴィスの生誕90年イヤー。自伝映画『マイルス・アヘッド』も近日公開。マスコミ嫌いで有名だったマイルスに最も近づいた日本人による真実の声の数々。本人へのインタビューと関係者100人以上の証言で綴る「決定版マイルス・デイヴィス物語」が待望の文庫化!「それなら誰にも書けない本を書けよ。なにしろ俺のことは、ずいぶん間違って伝えられているからな」――マイルス・デイヴィス
  • かかる師ありき 恩師・江本茂夫傳
    完結
    -
    戦闘的英語教育者として“話す英語”の教育に生涯を捧げた江本茂夫(1888~1966年)の一代記 本書は、戦闘的英語教育者として“話す英語”の教育に生涯を捧げた江本茂夫(1888~1966年)の一代記であり、その同時代史でもある。 江本の英語スピーカーとしての名声は 昭和十年代の日本で一世を風靡した。その語学力は、彼の天津軍司令部、横浜専門学校、函館俘虜収容所時代にも遺憾なく発揮されたが、戦後の公職追放令により英語教育界への復帰は絶たれた。しかし、私塾による前途有為な青年男女に英語教育を通して、日本人としての道を終生教え続けた。 英語教育のあり方にゆれる今の世に送る書。 【著者】 吉村和嘉 1927年札幌市生まれ。1945年札幌商業学校を卒業後、志願して海軍特別幹部練習生となり、武山海兵団入団。のち平塚、辻堂の海軍実戦部隊で教育中、敗戦となる。戦後、小樽経専及び一橋大学を卒業、1985年まで石川島播磨重工業に勤務。1998年11月、江本茂夫傳の執筆を開始、2008年12月これを完成す。
  • オードリー・ヘップバーンの言葉
    4.1
    世界中に愛され続ける女優、オードリー・ヘップバーンは、自分のことを美人だと思っていなかった―。 足るを知り、謙虚で、周囲の人たちを好ましい空気で包み、美しいものを愛し、慈愛に満ちたまなざしで、あらゆる物事、人々を眺める。 そんな彼女の言葉を集め、コンプレックスとの向き合い方、愛情の表し方、働くということ、仕事と結婚のバランス、パートナーの選び方、人生の目的など、現代を生きる女性たちに多くの「気づき」を与えてくれる本。
  • 本当に偉いのか―あまのじゃく偉人伝―
    3.0
    福沢諭吉や夏目漱石のどこがそんなにエラいのか? 坂本竜馬は結局何をした? アレクサンドロス大王やコロンブスはただの侵略者じゃないか? 評価が上げ底されがちな明治の偉人、今読んでもちっとも面白くない文豪、熱狂的な信者が多いだけの学者……世間の評価に流されず、その業績や作品を詳しく見れば、歴史や文学の新たな一面が浮かんでくる。独断と偏見で「裸の王様」をブッタ斬る、目からウロコの新・偉人伝!
  • 外国人レスラー最強列伝
    4.0
    取材歴50年以上! 伝説のプロレス記者による昭和プロレス回顧録3部作の完結編。 取り上げたのは以下の14人。 ●鉄人ルー・テーズ ・・・来日中、酔った男に額をピシャピシャと叩かれたとき、人格的にも世界最高のプロレスラーがとった行動とは。 ●神様カール・ゴッチ ・・・東京・渋谷のリキ・スポーツパレスで開かれた「ゴッチ教室」。 ●噛みつき魔フレッド・ブラッシー ・・・記者でさえ近づきたくなかったヒール(悪役)の結婚秘話。 ●黒い魔神ボボ・ブラジル ・・・「真面目で誠実」と馬場に評された男の素顔。 ●鉄の爪フリッツ・フォン・エリック ・・・著者が身をもって味わったアイアン・クローの威力。 ●生傷男ディック・ザ・ブルーザー・アフィルス ・・・「世界一の無法男」の意外なファッション・センス。 ●荒法師ジン・キニスキー ・・・和式トイレを自分で掃除した未来のNWA世界チャンピオン。 ●人間発電所ブルーノ・サンマルチノ ・・・「ニューヨークの帝王」の頭髪に隠された秘密。 ●狂犬ディック・マードック ・・・「ビールを飲むためにプロレスをやっている」愛すべき天然バカ。 ●オランダの赤鬼ウィレム・ルスカ ・・・世界最強は誰か? と問われたら、即座にその名前を挙げる。 ●人間風車ビル・ロビンソン ・・・東スポの1面をかざった「夜の帝王」との大阪・北新地の夜。 ●放浪の殺し屋ジプシー・ジョー ・・・国際プロレスの末期を支えたタフネス。 ●韓国の猛牛・大木金太郎 ・・・放った頭突きは5万発の元祖韓流スター。
  • トランプ
    4.4
    ◆初めて明かされる国盗り物語の全貌◆ これまで数々のスクープで世界中に衝撃を与えつづけてきたワシントン・ポスト紙が、 3か月にわたって20人以上の記者を投入し、 これまで1度も選挙の洗礼を受けていないトランプの全人生を徹底取材! 発売直後、英ガーディアン紙をはじめ、欧米の各紙が一斉に取り上げる一方、 トランプ氏本人は本書について「Don’t buy, boring!(買うな、退屈な本だ!)」と、 自身のTwitterで不買運動を呼びかけた。 ・マンション群に黒人を入居させなかったとして「人種差別罪」で訴追されている。 ・マライア・キャリーやダイアナ妃と「やりたい」「自分ならやれた」とラジオで公言。 ・3度目の結婚の際にヒラリー・クリントンを招待、ヒラリーは最前列で出席。 ・1999年から2012年まで7回、党籍を変える。民主党、共和党、改革党。 ・トランプは100億ドル以上の純資産を持つと主張するが、実際には10分の1以下。 ――など、数々の知られざる事実が明らかになる!
  • 城主になった女 井伊直虎
    -
    東に東海の雄・駿河の今川義元!北に信濃から侵攻してきた武田信玄!西は三河の徳川家康と織田信長の連合軍!たえず三方から狙われ、脅かされてきた遠江の小国・井伊家。次々と当主が殺され、出家した姫が、地頭職を継いで、井伊谷の平和のために立ち上がった。後の徳川四天王・井伊直政を育て上げた、知られざる戦国の女領主・次郎法師直虎の生涯。直虎を扱った歴史小説の作者であり、その生涯をいま、いちばんよく知る著者による徹底解説本。史蹟ガイド・年表も収載。
  • 幣原喜重郎とその時代
    4.0
    『陸奥宗光とその時代』『小村寿太郎とその時代』に続く、岡崎久彦氏の連作評伝「外交官とその時代シリーズ」の第3弾である。読者にとって幣原喜重郎は、日本国憲法改正草案要綱を発表するなど、戦後混乱期の幣原内閣首班としての印象のほうが強いかもしれない。しかし、その政治家としての活躍で特筆されるのは、外交官試験に合格した者として、初めて加藤内閣の外務大臣に就任し、英米協調・対中国内政不干渉を基調とした、いわゆる「幣原外交」を貫いた点にあるといってよいだろう。ところが「幣原外交」は、その基調路線ゆえ、陸軍・財界・政友会などから「軟弱外交」との非難を浴びた。しかし、幣原同様、外交官を務めた著者は、そもそも非自主的、非協調的な外交など存在しないと、デモクラシーの理想を信じた幣原の信念に賛辞を贈る。歴史の評価は数十年経てようやく冷静に評価できる。そんな真理について考えさせられる、著者渾身の長編評伝である。
  • 科学史人物事典 150のエピソードが語る天才たち
    4.0
    「ガリレオによるピサの斜塔の実験は創作だった」「ニュートンは偽金造り犯の摘発に心血を注いだ」「ダーウィンの生活費はウェッジウッドが面倒をみた」「馬頭星雲を発見したのはメードの女性だった」「ワトソンは1ページの論文でノーベル賞を取った」……十六世紀のコペルニクスから現代の先端科学まで、160人以上の科学者を選び、業績だけでなく、当時の世相や科学者たちの素顔も紹介。読んで楽しい人物事典。
  • 陸奥宗光とその時代
    5.0
    著者には、すでに『陸奥宗光(上下)』(PHP文庫)という著作がある。これは、陸奥宗光の一生を描いた長編評伝である。その著者が、なぜ再び陸奥宗光を素材に、『陸奥宗光とその時代』と銘打ち本書を著したのか。その意図は、まさに「その時代」の4文字を付したところにある。つまり、英国との条約改正を成功させ、三国干渉を素早く収拾した陸奥宗光という、明治日本の生存と尊厳を守り抜いた外交官の波乱の生涯をとおして、日本における近代とは如何なる意味を持っているのかについて、客観的な論考を試みようとした点である。この試みにこそ、元駐タイ大使であり、外交史の研究家としての、なみなみならぬ意欲がうかがわれるのである。本書は、小村寿太郎、幣原喜重郎、重光・東郷、吉田茂と続く、「外交官とその時代」シリーズ全5部作の第一弾である。外交史、近現代史の研究者はもちろん、明治以降の日本の歩みを考えるうえで恰好の読み物である。
  • 父・金正日と私 金正男独占告白
    3.6
    故・金正日(キムジョンイル)総書記の正男(キムジョムナム)の肉声を世界で初めてスクープした新聞記者による衝撃の記録! 2001年に初めてその存在が報じられて以来、たびたびあらわれては、その言動やファッションがディープなインパクトを残してきた金正男。“自由人”として面白ライフを満喫する北朝鮮のプリンスに隠れファンが急増した。しかしここ数年は姿を現さず、異母弟の正恩(ジョンウン)が後継者となってからは動静がめったに表には出てこない。 2004年9月25日、北京国際空港の1階ロビーで日朝協議に出席する北朝鮮代表の到着を待っていた著者は、金正男と思われる男性と遭遇し、声をかけます。後日、正男は著者をはじめ、そのとき渡された記者へメールを送信。このときから著者と正男の、あわせて150通にもおよぶメールの交換が始まった。その内容や、2回の面会など、正男の肉声が克明に記される。 「三代世襲には反対」「父上には国家元首という点を離れて、厳しいながらも情が多かった記憶しかありません」「異腹の弟正恩の成長過程は知りません」などと率直に語る正男。ホテルのエレベーターでは日本語で「お先にどうぞ」と先を譲るなど、本書を読めば知的で冷静、ユーモアのセンスにあふれた彼の実像をあまさず伝えるのみならず、正男を温存する中国の意図を著者は鋭く洞察する。 日朝関係を考える上で外すことのできない一冊。
  • 千駄木の漱石
    4.5
    英語・英文学教師から国民的人気作家へと転身した場所、東京市本郷区千駄木町。代表作『吾輩は猫である』や『坊っちゃん』もここで書かれた。多くの弟子にも恵まれ、嫌いな大学も辞めた、博士号も辞退した。それなのに、千駄木はイヤだ、豚臭い、そうか、それなら慈悲のために永住してやる……と。書簡、作品、明治の千駄木から描き出す素顔の漱石とは。文庫のために「千駄木以後の漱石」を加筆。
  • 沖縄の島守 内務官僚かく戦えり
    4.7
    島田叡。沖縄県知事。米軍の沖縄攻撃二カ月前に赴任。荒井退造。沖縄県警察部長として島田を迎える。二人は過酷な戦時体制下で、県民保護の困難な仕事に命がけで取り組んだ。共に沖縄戦が事実上終息した一九四五年六月、摩文仁の丘で消息を絶つ。沖縄戦後半世紀を越えて発掘された新事実を基に、二人の男の希有な生き方を丹念にたどった長編ノンフィクション。
  • ロジャー・フェデラー伝
    4.0
    テニス史上最高のプレーヤーは誰だ? コート脇やバーなどで語り合う人々も多いだろう。 ボルグ? マッケンロー? エドバーグ? サンプラス? この手の話は時間が経つのを忘れて盛り上がる。 いわゆる“ビッグ4”、ジョコビッチ、マレー、ナダル、フェデラーが世界のテニス界の頂点に君臨して久しい。彼らは史上最強と言われるだけでなく、コートの外でも素晴らしい人間として高く評価されている。 特にフェデラーは伝統と格式を重んじるウィンブルドンに最もふさわしいテニスプレーヤーとして、世界中の多くのファンの心を掴んで離さない。 テニスマニアならご存知だろうが、フェデラーも若い頃は試合中にラケットを投げたり、暴言を吐いたりと、やんちゃな少年だった。 そこからいくつかのきっかけを経て、テニス界を良くしたいと考えるようになり、意識を変え、態度を変え、人格者に進化していった様子が本書には書かれている。 そして伝説となった数々の試合、そしてその舞台裏の描写も、ファンにはたまらない。 そう遠くない将来、フェデラーにも引退を迎える時が来るだろう。テニス界以外でも大きな影響力を与え続け、また新たな顔を見せてくれるであろうこのスーパースターから、今後も目が離せない。
  • スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで(上・下合本版)
    -
    1985年、スティーブ・ジョブズは自身が創立したアップルから追放される。問題行動も多く、社内を混乱に陥れたとされている。その「変人」は、なぜ96年にアップルに復帰するや、「現代を代表する経営者」、「ビジョナリー」となったのか? 講談社から発売された公認伝記『スティーブ・ジョブズ』には、詳しく語られなかった部分がある。それは、ジョブズがアップルから追放され、ピクサーとNeXTを立ち上げていた時代である。その間にどのような人間的変化があったのか。 NeXTに移ると、ジョブズへの世間からの注目度は低くなり、人材を含めたリソースも、アップルほどではなくなる。そうなると、彼はこれまで正面から向き合ってこなかった「会社経営」を学ばないといけなくなった。 新会社に移って真剣に取り組んだのがマーケティングだ。アップル時代は会社が大きかったので、こういったことは他人に任せて、自分は商品開発に打ち込んでいた。また、人心掌握にもたけるようになる。時を同じくしてローリーンと結婚したことも大きい。「人」への関心が高まっていった時代だ。 ジョブズというと、その個人の発想力、企画力、ちょっとずれると、その「変人」ぶりばかり注目されるが、本書からは意外にもその「ビジョナリー・リーダー」の姿がはっきり見えてくる。その後、アップルに戻ると世間の予想をくつがえす能力を発揮し、iPhone、iPad、iTunesといった革新的アイデアを次々と実現させていく。その姿は、80年代の「マックの美しさに固執する変人」ではなかった。 本書は、フォーチュン誌記者としてジョブズと25年以上にわたる親交を持つ著者が、折々に取材したテープ(30本以上)を再構成し、さらに公認伝記には協力しなかった人物にもアクセスして書き下ろした話題作。すでに世界20カ国以上で翻訳されている。
  • さらば・・ えぞ地  松本十郎伝【HOPPAライブラリー】
    -
    ああ えぞ地よ これが見納めか… 大判官松本十郎 涙の抗議。庄内藩とえぞ地警備・初めてのえぞ地・庄内戊辰戦争・開拓使へ・再びえぞ地へ・漁業開拓に活路・黒田次官と岩村大判官の対決・大判官として・庄内と西南戦争・晩年の十郎

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  • えぞ侠商伝 幕末維新と風雲児柳田藤吉【HOPPAライブラリー】
    -
    『幕末維新のえぞ地にかけた壮大な夢!!風雲児・大実業家 柳田藤吉はゆく』 初の異人買い(貿易)、ブラキストン・ガルトネル・宣教師ニコライ・福沢諭吉との出会い、庄内藩士六百人の送還と新政府(箱館府)の尋問、八隻五百人の根室渡航、藤野家の影、松本十郎判官の眼力、相次ぐ持ち船の遭難事故と経営の苦悩、「根室」と呼ばれて、根室前浜埋め立て事業の敢行・根室銀行の創設そして国会議員に

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  • オホーツクの灯り【HOPPAライブラリー】 樺太、先祖からの村に生まれて
    -
    先祖代々の地、落帆(現サハリン州レスノエ)で生まれ育ち、戦中戦後の激動を経て、日本に移り住んだ81歳の樺太アイヌ女性が10年以上にわたって書きためた文章、絵を編集したものです。100年前に言語学者、金田一京助がサハリンを訪れ、子どもたちから身ぶり手ぶりで言葉を学んだ随筆は、戦後の国語の教科書に広く掲載されました。金田一は有名人になりましたが、彼に言葉を教えた子どもたちはその後、どんな運命をたどったのか・・・。安部洋子さんの母親はその子どもたちの一人でした。「野原を駆け、飛び跳ねて遊んだあの日。語り尽くせない樺太・落帆の生活。ロシア人との暮らし・・・。今は時代が違います。先祖や父母たちが刻んできた歴史に誇りを持ち、子、孫たちに伝えていくのが私たちの使命でしょう。」(本書より)

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  • スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで(上)
    4.0
    1985年、スティーブ・ジョブズは自身が創立したアップルから追放される。問題行動も多く、社内を混乱に陥れたとされている。その「変人」は、なぜ96年にアップルに復帰するや、「現代を代表する経営者」、「ビジョナリー」となったのか? 講談社から発売された公認伝記『スティーブ・ジョブズ』には、詳しく語られなかった部分がある。それは、ジョブズがアップルから追放され、ピクサーとNeXTを立ち上げていた時代である。その間にどのような人間的変化があったのか。 NeXTに移ると、ジョブズへの世間からの注目度は低くなり、人材を含めたリソースも、アップルほどではなくなる。そうなると、彼はこれまで正面から向き合ってこなかった「会社経営」を学ばないといけなくなった。 新会社に移って真剣に取り組んだのがマーケティングだ。アップル時代は会社が大きかったので、こういったことは他人に任せて、自分は商品開発に打ち込んでいた。また、人心掌握にもたけるようになる。時を同じくしてローリーンと結婚したことも大きい。「人」への関心が高まっていった時代だ。 ジョブズというと、その個人の発想力、企画力、ちょっとずれると、その「変人」ぶりばかり注目されるが、本書からは意外にもその「ビジョナリー・リーダー」の姿がはっきり見えてくる。その後、アップルに戻ると世間の予想をくつがえす能力を発揮し、iPhone、iPad、iTunesといった革新的アイデアを次々と実現させていく。その姿は、80年代の「マックの美しさに固執する変人」ではなかった。 本書は、フォーチュン誌記者としてジョブズと25年以上にわたる親交を持つ著者が、折々に取材したテープ(30本以上)を再構成し、さらに公認伝記には協力しなかった人物にもアクセスして書き下ろした話題作。すでに世界20カ国以上で翻訳されている。
  • 生を踏んで恐れず 高橋是清の生涯
    4.4
    転職二十回。十四歳で留学したアメリカでは奴隷に売られ、日本では相場師から首相までを経験した高橋是清。昭和初期の金融恐慌を鎮めるなど蔵相七回をつとめた不世出の政治家は、後に二・二六事件に倒れる。労苦と挫折を糧に卓越した人間観と金融政策で日本の危機を何度も乗りきった男は何を優先し、どう決断したか。渾身の力作評伝。
  • 実録 田中角栄(上)
    -
    抜群の人心掌握術と行動力で空前絶後の大派閥を一代で築いた男。福田赳夫との「角福戦争」に勝利し、総理の座を射止めた際に彼を支えた秘書たち、「角栄軍団」と呼ばれた政治家たち。いままた脚光を浴びる天才政治家の足跡をたどる決定版。
  • 吉田茂とその時代
    4.0
    1945年8月15日、日本はポツダム宣言を受諾し、無条件降伏をした。ここに第二次世界大戦は終結。同月30日、連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーは、コーンパイプを燻らせつつ厚木に降り立った。以来2000日におよぶ日本占領が始まったのである。その間、占領政策の下、昭和21年には日本国憲法が公布され、昭和23年には極東国際軍事裁判、いわゆる東京裁判の判決が下されるなど、激変する社会情勢のなか、「戦後の日本」がつくられていった。その立役者となったのは誰なのか。本書は、終戦から日本が自立復興の道を歩み出す、講和条約発効までを描いた、著者渾身の長編歴史評論である。陸奥宗光、小村寿太郎、幣原喜重郎等、卓越した外交官にスポットを当てながら、近現代の日本の歩みと外交史を事実に即して克明かつ冷静にたどった、著者のライフワーク「外交官とその時代」シリーズ5部作の掉尾を飾る、堂々の完結編である。
  • 小村寿太郎とその時代
    -
    明治維新から日清・日露戦争を経て、「世界の一等国」の仲間入りを果たした日本。イギリスとの条約改正を成功させ、三国干渉を素早く収拾するなど、近代日本の外交の礎を創り上げたのが陸奥宗光ならば、日本の存在をさらに押し上げたのは、陸奥宗光に見出された、この小村寿太郎であるといってよいであろう。英米の力を背景にロシアに対抗し、その後、日本独自の大陸進出を目指した小村であったが……。小村が負わされた外交は、必ずしも順風の中での外交ではなかったのである。本書は、興隆期日本の命運を背負った小村の生涯と日本の近代化の過程を、あくまで客観的に描いた、力作評伝であり、近代史の研究書でもある。小村がこの世を去ったのは明治44年11月のこと。翌年、明治天皇は崩御し大正時代を迎える。明治日本の外交を担った男に運命的な何かを感じるのは、著者だけではないだろう。著者のライフワーク「外交官とその時代」シリーズの第二弾。
  • 重光・東郷とその時代
    -
    満洲事変から真珠湾、そして敗戦へ……。大東亜戦争によって大日本帝国は灰燼に帰した。幣原喜重郎外相退陣以降、敗戦にいたるまでの、この14年間、日本の外交をリードしたと言える人物はいない、と著者は言う。歴史に「もし」はないが、その間、もし陸奥宗光・小村寿太郎・幣原喜重郎のような練達の外交官が、長期間、責任を持たされて、わが国の外交を担っていたとしたら、歴史はまた別の結末を迎えていたかもしれない。本書は、長期的な戦略も情勢判断もなく、戦争への道を歩み出し、ついに苦渋の選択をするにいたった、大日本帝国の「滅びの叙事詩」を描いた、長編歴史評論である。だれも英雄でないこの14年間を、これまでのこのシリーズのように、個人の伝記の形式で描くのは不可能なことである。本書が徹底して個人的な解釈を廃し、歴史の事実を忠実に追うことで敗戦までの道のりを描かざるを得なかったのは、まさにそういう事由によるためである。
  • 崑ちゃん ボクの昭和青春譜
    4.5
    昭和三十~四十年代、『番頭はんと丁稚どん』『とんま天狗』などで絶大な 人気を獲得。コメディアン、俳優、司会、コメンテーターとして、テレビの 黎明期から活躍する大村崑の回想記。 劇団「笑いの王国」を結成した芦屋雁之助、小雁兄弟や花登筺、 同時期に活躍して関西の笑いを全国に広げた藤田まこと、藤山寛美、 高倉健、渥美清、美空ひばり、森繁久爾、森光子など昭和のスター・・・。 抱腹絶倒、波瀾万丈のエピソードが満載! ・おもな目次 【第一章 人気者狂想曲】 北野劇場/花登筺の脚本と演出/「とんま天狗」 【第二章 家族の記憶】 神戸・新開地 【第三章 「大村崑」の誕生】 終戦/闇物資商売/キャバレー「新世紀」 【第四章 姓は尾呂内、名は楠公】 ミゼットの生CM/オロナミンC秘話/アドリブから生まれた名コピー 【第五章 僕と家族】 息子たちと銭湯へ/家族対抗歌合戦必勝法 【第六章 「崑ちゃん」秘話】 メロンの恨み──江利チエミと高倉健/遊び仲間・藤田まこと 東京の仲間たち──渥美清、谷幹一、関敬六 キャバレーの流儀──エノケンさん/鼻メガネの継承──三木のり平先生 耳元で聴いた「柔」──美空ひばり/異端児──トニー谷さん すごい顔パスの音曲師──柳家三亀松師匠/桂米朝師匠の「路銀」 『君恋し』──ミヤコ蝶々/藤山寛美さんの楽屋テクニック 森光子ちゃんと森繁久彌先生/とんま天狗ファン──十八代目中村勘三郎 座長・北島三郎さん/八代亜紀さんのサプライズ 【第七章 未完の話】 未だ届かない船――森繁久彌 【第八章 元気ハツラツ!】 崑ちゃんがくれたオロナミンC/崑ちゃんの元気の秘訣
  • おんな領主 井伊直虎
    値引きあり
    -
    乱世のまっただ中で、領主として、ひとつの希望を支えに生きていく一人の主人公。彼女はどんな時代に生きたのか。支えた人物、敵対者など、周辺の歴史を抑えつつ、謎の女性の姿に迫る。
  • 坂野惇子 子ども服にこめた「愛」と「希望」
    値引きあり
    4.0
    神戸の裕福な家庭に生まれ育った坂野惇子。しかし、戦争が彼女から幸せな暮らしを奪った。それでも彼女は希望を捨てず、新しい時代を築く子ども達を豊かに育む上質な子ども服をつくる夢に向かって邁進するのだった。 ※本作品は、紙書籍から写真の一部が未収録となっております。あらかじめご了承ください。
  • 宮本武蔵 「兵法の道」を生きる
    3.7
    吉川英治その人も言うように、武蔵については信用できる史料がきわめて少ない。「巌流島」「佐々木小次郎」「吉岡一門との勝負」──ひとり歩きする虚構を排したところに見えてくる実像とは?「天下一」をきわめながら、「なをもふかき道理を得ん」と「兵法の道」を求めつづけた一人の真摯な武芸者の姿を、『五輪書』を核によみとく。

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  • 熱狂宣言
    3.7
    「私は、若年性パーキンソン病です」 「外食業界のファンタジスタ」の異名をとる、ダイヤモンドダイニング社長・松村厚久。熱い情熱と才気迸る男を襲った過酷な運命は、彼をさらなる熱狂へ駆り立てる。小松成美、渾身の書き下ろしノンフィクション。 日本の外食業界に常に新風を巻き起こし続ける「ダイヤモンドダイニング」の創業社長・松村厚久。彼の外食業界における評判は、凄まじい。「フード界のファンタジスタ」「食とエンターテインメントを融合させた天才」「レストラン業界のタブーに挑んだ男」と絶賛される一方、特異な経営方針や出店計画の度重なる見直し、他にはない個性的なコンセプト主義を表して「異端児」「無計画経営者」「目立ちたがり屋」「ビックマウス」と揶揄されることも少なくない。 高知から上京、サイゼリヤでのバイト、ディスコの黒服、日焼けサロン経営を経て外食業界に参入した松村は、奇跡の100店舗100業態を達成。2015年7月には、東証一部上場を成し遂げる。しかし、彼は熱狂的に働きながら、「若年性パーキンソン病」という過酷な病と闘っていたのだった。苛烈な人生を、全身全霊で生きる一人の男を描く、渾身のノンフィクション。
  • 世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉
    4.4
    2月末に退任したホセ・ムヒカ前ウルグアイ大統領が、2012年のリオ会議での感動的なスピーチを中心に「世界一貧しい大統領」として日本でもブームとなっています。本書は、冒頭にそのスピーチ全文を掲載。そして彼の他の演説やインタビューの中から名言をピックアップして、ホセ・ムヒカ氏の人となりと思想、生き方をわかりやすく解説します。
  • アメリカ歴代大統領の通信簿 44代全員を5段階評価で格付け
    -
    第45代はヒラリー・クリントンか、ドナルド・トランプか?――全世界の注目が集まるアメリカ大統領選挙。では初代ワシントンから現職オバマまで、これまでの歴代大統領はどんな人たちだったのか。内政と外交、経済政策、私生活……彼らの業績をA~Eの5段階で一気に格付け!【A】ワシントン、リンカーン【B】モンロー、クリントン【E】フーバー、ブッシュ(子)……そしてオバマの格付けは? アメリカ建国以来240年間の近現代史もよく分かる、面白くて知的な1冊。
  • 詩から死へ
    -
    俳人・しづの女を母に持つ龍骨は、自身も俳句の道へ進んだ。しかし、彼は若くして病気にかかってしまう。短い人生の中で、彼は数多くの作品を世に残していった。それは彼の魂の叫びでもあったのかもしれない。また、母であるしづの女は死に向かいながらも必死で作品を残す龍骨を、そっと見守っていた。龍骨の死後、彼女は龍骨を悼む句を数多く残したのだった。そんな二人の人生の軌跡を辿った、渾身の一冊。

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  • ドナルド・トランプ 劇画化するアメリカと世界の悪夢
    3.5
    空虚なポピュリストか? それともアメリカの歴史に残る大統領 レーガンの再来か? 現実味を帯びてきた「トランプ米大統領」の誕生。 異端視される彼の孤立主義・反知性主義も、実は米国の“国是”であることを明らかにする。 【おもな目次】 <序章 トランプとレーガン> 道化師から本命候補へ/リアリティショー/生来の演技力 など <第1章 トランプ家創業者はドイツ貧農> ルーツ隠し/ゴールドラッシュ/故郷に錦を飾る など <第2章 トランプをつくった男> 上昇志向を飢え付ける/鬼気迫るケチの哲学/人種差別の系譜 など <第3章 トランプはやはり問題児だった> 教師を殴る/軍隊式学校へ/徴兵逃れ疑惑 など <第4章 トランプの結婚> 婚前契約/ゲレンデの決闘/夫婦間レイプ疑惑?/根底に女性不信 など <第5章 トランプのビジネス> 命懸けの家賃取立て/親の七光り/「無視よりも悪評がよい」 など <第6章 政治家トランプの肖像> 「死刑復活」煽る/「黒人になりたい」/選挙戦で金儲け? など <第7章 トランプと「怒りの時代精神」> 白人の反乱/アメリカの自虐史観/「逆差別」に不満 など <第8章 トランプの宗教戦争> 行き過ぎたPCに反感/イスラモフォビアを梃子に/日系人強制収容は正しい? など <第9章 福音派とトランプ> 動き始めた福音派/トランプの信仰/カトリックの謎 など <第10章 「封じ込めドクトリン」> 「ネオ棍棒外交」の一面?/「トランプ政権」を願う中国 など <あとがきに代えて 二一世紀の「アメリカ問題」> 壁を崩す人、築く人/ヒトラーとトランプ/トランピズムの来襲 など
  • 武満徹・音楽創造への旅
    4.8
    世界的な名声を得た現代音楽の巨星、武満徹。 その生い立ち、青春、恋愛から創作の秘密まで、 「知の巨人」立花隆が迫った傑作ノンフィクション。 「ぼくはあの人にだったら、全部しゃべってしまおうと思っているんです」(武満徹) 6年間にわたって雑誌「文學界」に連載された伝説の超ロングインタビューが、 完結から18年のときを経て、没後20年目、ついに書籍化。 【おもな目次】 <第1部> 食糧基地で聞いたシャンソン/敗戦とヤミ屋と貸しピアノ/早坂文雄の棺 瀧口修造と「実験工房」/浅香夫人との結婚/結核と貧困の時代 黛敏郎からピアノを贈られる/ミュージック・コンクレートの夢/「ソン・カリグラフィ」と村上華岳 武満と安保闘争/ジョン・ケージ・ショック/六十年代の草月アートセンター 尺八奏者・横山勝也と琵琶奏者・鶴田錦史/海童道祖と「すき焼きの音」 調性の彼方へ/天才指揮者、小澤征爾/「ノヴェンバー・ステップス」初日 ほか <第2部> 突然の訃報に接し/「時間の園丁」/ブラームスを再評価する/F#の神秘 追悼演奏会と「秋」/宮内庁楽部の高い評価/雅楽の影響/ぼくの音楽の作り方 名門オーケストラの反応/音に個性を取り戻せるか/クセナキスと、バリ島で 巨匠メシアン/日本的引き算のアプローチ/ジャスパー・ジョーンズのこと いい演奏、悪い演奏  ほか
  • 烈しい生と美しい死を
    5.0
    かつて女は闘った。平塚らいてう、田村俊子、岡本かの子、伊藤野枝、管野須賀子……。「青鞜」と大逆事件の時代、百年前の女性たちは因習に立ち向かい、烈しく恋と革命に生き、命を燃やし尽くして潔く美しい死を選んだ。翻って、現代を生きる女性は本当の自由を勝ち取ったのだろうか――。九十歳を迎えた著者が波乱万丈の己が人生と重ね、渾身の筆で描き出す百年の女性賛歌。
  • 辞書になった男 ケンボー先生と山田先生
    4.5
    「三省堂国語辞典」略して「三国(サンコク)」。 そして 「新明解国語辞典」略して「新明解」(赤瀬川原平著『新解さんの謎』でブームとなった辞書である)。 二冊ともに戦後、三省堂から刊行された辞書で、あわせて累計4000万部の知られざる国民的ベストセラーだ。 しかし、この辞書を作った(書いた)二人の人物のことは、ほとんど知られていない。 「三国」を書いたのが、ケンボー先生こと見坊豪紀(けんぼう・ひでとし)。 「新明解」を書いたのは、山田先生こと山田忠雄(やまだ・ただお)。 二人とも国語学者だが、「三国」と「新明解」の性格はまったく異なる。 「三国」が簡潔にして、「現代的」であるとすれば、「新明解」は独断とも思える語釈に満ち、 「規範的」。そこには二人の言語観・辞書が反映されている。 本書は、二人の国語学者がいかにして日本辞書史に屹立する二つの辞書を作り上げたかを 二人の生涯をたどりながら、追いかけたノンフィクション。 著者は同じテーマで「ケンボー先生と山田先生」(NHKBS)という番組を制作したディレクター。 同番組はATP賞最優秀賞、放送文化基金賞最優秀賞を受賞。番組には盛り込めなかった新事実や こぼれおちた興味深いエピソード、取材秘話なども含めて一冊の本にまとめた。 本書で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞している。
  • 花森安治と『暮しの手帖』
    -
    暮しを豊かにするために闘った人物に迫る!  NHKの朝ドラで話題となった天才編集者の世界に迫る1冊。  第一章・花森安治の教える「考えるヒント」では、『暮しの手帖』誌上で人気企画となった〈商品テスト〉を含め、花森が調査し批評した上で意見表明したテーマを紹介。今も解決していない事柄もあり、今を見つめるヒントにもなります。  第二章・花森安治を作った時代と人々では、生い立ちから戦後『暮しの手帖』を大橋鎭子と始めるまでの歩みをたどり、花森という人物がどうやって作られていったかを見ていきます。  そして第三章・花森安治の好奇心と世の中では、花森のものの考え方にも話が及んでいきます。  戦時中は国策に利用され、戦後はお上の言うことは信ぜずに独自の姿勢を貫き、日本のあるべき暮しを追求した花森。『暮しの手帖』をこよなく愛していたプロ達が、花森の業績や考え方を分かりやすく綴っています。
  • 星をつくった男 阿久悠と、その時代
    3.6
    伝説的アイドル、ピンク・レディーを手掛け、『津軽海峡・冬景色』をはじめ、生涯に五千作におよぶ歌をのこした作詞家阿久悠。敗戦で価値観の大転換を経験した少年が、時代を食らい、歌謡界の巨人へと駆け上がった軌跡、最期までこだわり続けた「言葉」への執念――。丹念な取材を元に綴られた傑作ノンフィクション。
  • 異形の将軍 田中角栄の生涯(上)
    3.8
    田中角栄は、大正七年に新潟県刈羽郡二田村(現・西山町)に生まれた。吃音に苦しむ少年時代、軍隊で苛められる青年時代をおくるが、二十八歳で国政の舞台に登場するとたちまち頭角を現し、やがて小学校卒の革命的政治家として永田町に君臨する。三十年以上にわたり日本を支配する道路特定財源などの戦後システムはいかにつくり上げられたのか。
  • 岡倉天心
    4.0
    岡倉天心生誕百五十年・没後百年・五浦六角堂再建!数々の奇行と修羅場、その裏にあった人間と美術への愛。清張自ら天心の足跡をたどり新資料を発掘し、精緻に描いた異色の評伝。
  • 僕はこうして科学者になった 益川敏英自伝
    4.0
    大の勉強嫌いがノーベル賞を受賞するまで 2008年にノーベル賞を受賞した著者の初の自伝。宿題を一回もしなかった少年は、いかにして世界に名だたる物理学者になったのか?
  • 歴史・神話のヒロイン紹介 西洋編。10分で読めるシリーズ
    -
    さっと読めるミニ書籍です(文章量12,000文字以上 13,000文字未満(10分で読めるシリーズ)=紙の書籍の24ページ程度) 「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」をコンセプトに個性あふれる作家陣が執筆しております。 自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。 是非、お試しください。 【書籍説明】 歴史上の実在人物から、神話や伝説の中の登場人物まで、「魅力的な女性」だけを集めたヒロイン研究書・西洋編。 癒し系から悪女まで、欧米の素敵な女性ばかりを厳選。様々な背景や彼女たちを取り巻く環境など、詳細な情報を提供する一冊。 【目次】 一 絶世の美女 二 男勝りの女傑 三 可愛い系・癒し系 四 知的な才女たち 五 悪女の魅力 【著者紹介】 前野利羽子(マエノリウコ) 北海道生まれ。 歴史や民俗学を通じ、現代生活に使える知識を執筆。
  • 戦火に散った巨人軍最強の捕手
    -
    戦前、熊工の同期川上哲治とともに巨人に入団し、闘魂あふれるプレーでスタルヒンやあの沢村をリードした、ナイスガイ吉原。その短くも閃光を放った豪快なプロ野球人生と、帰らざる戦地の物語。
  • クーデンホーフ光子の手記
    3.0
    明治二十五年、東京牛込の町娘光子はオーストリアの伯爵ハインリッヒ・クーデンホーフに見初められ結婚、欧州に渡る。夫の急死により三十二歳で寡婦になった光子は、女手ひとつで七人の子を育て上げ、“黒い瞳の伯爵夫人”と称せられる。本書は死の直前まで綴った手記で、編者により初めて日の目を見た貴重な記録である。
  • 黒田清 記者魂は死なず
    5.0
    庶民の側に立った社会部記者として闘い抜き、ナベツネ体制と真っ向からぶつかった魂のジャーナリスト・黒田清。鋭くも温かい眼差しを厖大な取材と証言でたどる唯一の評伝。
  • ドーダの人、小林秀雄 わからなさの理由を求めて
    -
    「ドーダ」とは「自己愛に源を発するすべての表現行為」である。作家はそれぞれ「ドーダ」を表現欲として書き続けてきた。 小林秀雄の文章は難解である。「なぜ、小林秀雄は分かりづらいのか」。そこから本書はスタートし、小林のコンプレックスを突き止め、偉大な文学者の本質を軽やかに衝く。難解な小林秀雄の文章が身近に感じられる、読みはじめたら止まらない文学論、かつ、コンプレックスにがんじがらめになった小林を身近に感じ、苦手意識が薄らぐ、読み応えのある小林秀雄論。
  • ぼくの花森安治
    -
    花森安治の叱声が聞こえてきそうな、臨場感あふれるエピソードに満ち溢れている。 「暮しの手帖」編集長として、確固とした生活の哲学をもち、社会へ透徹した目を向けた信念の男を、「あの手書き文字」を書き続けた著者が、柔らかな語り口で回想する。 花森安治と大橋鎭子を語れる数少ない人物が、満を持してペンをとりました。 NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」では描ききれなかった「暮しの手帖」の真実。 晩年の花森安治に、足かけ9年、正味8年仕え、大橋鎭子には、亡くなる寸前までのほぼ40年仕えた筆者だからこそ分かる「暮しの手帖」が貫いた生活哲学と、世の中を見る目、まっとうな暮しのありようを、ここに余すことなく明かす。 誌面に独特の手書き文字を書き続けた元副編集長の視点から捉えた書き下ろし
  • ローマ帝国 人物列伝
    3.3
    賢者は人物に学ぶ!ローマ史1200年を32人の生涯と共に追うコンパクト歴史人物伝!ローマの歴史には、独裁も革命もクーデターもあり、「パクス・ロマーナ」と呼ばれた平和な時代もあった。君主政も共和政も貴族政もポピュリズムもあり、多神教も一神教もあった。それは「歴史の実験場」であり、現代を生きる我々が教訓を得るのに、これほどの素材はない。だが、歴史を学ぶには制度や組織は無視できないが、そこに人間が存在したことを忘れてはならない。本書は、ローマ史を5つの時代に分け、32人の生涯と共に追うものである。賢帝あり、愚帝あり、英雄から気丈な女性、医学者、宗教家まで。まさに、歴史は人なり――を実感する一冊だ。
  • 今日もどこかの食卓で
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 注目の器作家・イイホシユミコさん初の著書。 シンプルでどんな食卓にもそっとよりそうのに、静かな力を湛えている。 ユミコ・イイホシ・ポーリンセンの器はどのように生まれたのか? 本当に心満たされる“正味の暮らし”とは? 衣食住のルポで知られる一田憲子の視点で綴る渾身の一冊です! 器や料理、おしゃれなど、女性が憧れる暮らしぶりを紹介します。 撮影:有賀傑 主婦と生活社刊 【目次】 はじめに 手で作る 託して作る 佐賀県、有田へ 第1章|遠回りして器の道へ ジタバタすることには、きっと意味がある 転んだから、立ち上がれた 第2章|使うかたち 今日もどこかの食卓で とある展示会にて 異国の空の下でも 第3章|小さな食器メーカーを作りたい 1杯のコーヒーから世界が変わることもある 原型師中沢郁子さんと語る 第4章|暮らす 必要な物はそんなに多くない ここにあるものにはすべてに理由がある すべてが直線のキッチンにしたかった 週末の朝だけ 便利でなくてもいい 犬がいる暮らし アトリエにて 第5章|日々の生活 暮らしに望むのは“正味”であること 第6章|人と人 解決しないことは考えない 第7章|好きなもの 「好き」の中身にぶったまげる 展示会より ユミコ・イイホシ・ポーリセン取扱ショップリスト 他
  • 昭和天皇は何と戦っていたのか 『実録』で読む87年の生涯
    -
    昭和天皇の87年の生涯を「追体験」できる。 宮内庁が24年余りの歳月をかけて作成した全61巻、1万2137ページ。そんな一大歴史資料「昭和天皇実録」を丹念に読み込んだ著者は、ダイアリー(日記)方式で87年8ヶ月の生涯を綴ります。 そこには、コップに水滴が一滴ずつたまるがごとく、日本が「戦争」に歩む姿が描かれています。21世紀の我々が昭和天皇の喜び、怒り、悲しみ、苦悩を知ることは、「激動の20世紀」を“追体験”することにほかなりません。 ――2019年3月完結予定の『実録』が、この一冊ですべて学べます。
  • ジハーディ・ジョンの生涯
    4.4
    著者はかつて、当局にイスラム過激派と疑われたために職も婚約者も失ったと訴える、ムスリムの青年を取材したことがあった。クウェート難民としてロンドンで育ち、大学でITを学んだ礼儀正しい青年、ムハメド・エムワジは数年後、イスラム国の黒覆面の処刑人「ジハーディ・ジョン」となり、湯川遥菜さんや後藤健二さんらを斬首することになる。エムワジはなぜ、凶悪なテロリストになったのか。「ジョン」と会った唯一のジャーナリストによる決定的評伝。 彼の足跡を辿ると、欧米社会で育ったムスリムの若者たちが偏見や差別にさらされ、将来に絶望する日々のなかで過激思想に染まっていく状況が見えてくる。テロ対策の名のもとにイスラム社会に行っている、抑圧や監視が若者たちの先鋭化につながり、ジハード戦士を生み出す土壌になっている、と著者は指摘する。ジハーディ・ジョンの替えは、いくらでもいるのだ。「クローズアップ現代」でキャスターを務めた、国谷裕子氏の渾身の解説も必読! 【目次】 序章 わたしは「ジョン」と会っていた 第一章 クウェートから来た少年 第二章 イスラム過激派のネットワーク 第三章 MI5とアフリカの角 第四章 素顔のエムワジ 第五章 監視対象 第六章 シリアへの道 第七章 世界を震撼させた斬首 第八章 テロリストの逆流 最終章 「ゼロ・トレランス」の罠 解説 『ジハーディ・ジョンの生涯』を読み、後藤健二さんを想う (国谷裕子)
  • ザ・中島らも
    -
    没後十年、らもが甦る。中島らもの盟友が狂おしく激しい交友の軌跡を、破滅へ急ぐ著者たちの姿とともに苛烈な美しさで描き出す名作。
  • 皇帝銃殺
    -
    ハプスブルク帝国の次男として生まれたマクシミリアンは、皇帝として君臨する兄に野心を燻らせる。その焔は自らの運命をも狂わせていく。ハプスブルクの悲劇をスリリングに描いた傑作評伝。
  • かまちの海
    -
    1977年17歳で急逝した山田かまち。絵画や詩に思いをぶつけ類い希な才を遺した天才児の生涯を母が語る伝説の“かまち本”。 1977年、17歳の夏に、エレキギターの練習中に感電死した山田かまちという少年を、知っていますか? 17年という短い生涯に、多くの絵画と詩を遺しました。それらは、どれも、激しくも純粋な青春の思い、悩み、混沌をぶつけて、類い希な作品として、いまも心に突き刺さります。山田かまちは、死後にまとめられた『悩みはイバラのようにふりそそぐ 山田かまち詩画集』(1992年刊)で広く世に知られるようになりました。かまち少年の素顔、母だからこそ知る本当の山田かまちが描かれた、伝説の“山田かまち本”が、電子書籍で復刊。 【ご注意】※この作品はカラーのページを含みます。
  • 修羅の群れ 稲川聖城伝(上)
    -
    昭和8年、風雲急を告げる時代の横浜で、19歳の稲川角二は任侠に生きる決意をする。厳しい博徒修業の末、数々の出入りで名をあげた男は、その才覚を買われ35歳で熱海に一家を構える。そこにはモロッコの辰をはじめ、彼の器量と人柄に惚れた若者たちが集っていた……。のちの稲川会総裁・稲川聖城の人生を実名で描いた長編ドキュメンタリー小説。
  • 実録・広島やくざ戦争(上)
    5.0
    戦後の混乱期、新旧やくざが抗争をくり広げ混迷を極めていた広島に関西の二大勢力「山口組」「本多会」が進出。兄弟の盃を交わした者同士でも闘争を余儀なくされた仁義なき街で、ひとりの男が頭角を現してきた。彼の名は山田久――。いまに続く「共政会」の草創期を支えた男の、血で血を洗う抗争の日々を実名で描いた長編ドキュメンタリー小説。
  • あんぽん 孫正義伝
    4.1
    異端経営者はなぜ生まれたのか。 今から一世紀前。韓国・大邱で食い詰め、命からがら難破船で対馬海峡を渡った一族は、豚の糞尿と密造酒の臭いが充満する佐賀・鳥栖駅前の朝鮮部落に、一人の異端児を産み落とした。 ノンフィクション作家・佐野眞一が、全4回の本人インタビューや、ルーツである朝鮮半島の現地取材によって、うさんくさく、いかがわしく、ずる狡く……時代をひっかき回し続ける男の正体に迫る。 在日三世として生をうけ、泥水をすするような「貧しさ」を体験した孫正義氏はいかにして身を起こしたのか。そして事あるごとに民族差別を受けてきたにも関わらず、なぜ国を愛するようになったのか。そしてなぜ東日本大震災以降、「脱原発」に固執し、成功者となったいま、再び全米の通信業界に喧嘩を売りにいこうとするのか――。飽くなき「経営」の原点が本書で明らかになる。
  • 裏社会 闇の首領たち
    3.0
    時代を黒く激しく彩った41人。犯罪ジャーナリストが見た悪の素顔。 竹中正久・山口組組長が生涯独身を通した理由。 西口茂男・住吉会総裁の顔がほころんだ一枚の写真。 読書家だった山本健一・山健組組長。 グラスを傾けあう中で語られた、宅見勝・宅見組組長の本音。 対面に座った児玉誉士夫の迫力。 笹川良一の抜け目ない老獪さ。 赤尾敏が街宣車を降りて浴びせた怒声──。 半生記にわたる裏社会取材歴を誇るジャーナリストがその目で見、その耳で聞いた“闇紳士”たちの素顔が明かされる、著者渾身の「裏社会紳士録」。
  • フレンチの王道 シェ・イノの流儀 電子特別版
    3.0
    まだ日本に本物のフランス料理が知られていなかった1960年代、単身、本場で修業した日本人がいた! それが東京・京橋にある自分の店『シェ・イノ』で、30年以上にわたり本物を供してきた井上旭である。 名店『トロワグロ』の調理場でトロワグロ兄弟から薫陶をうけ、フランス料理の新しい潮流「ヌーベル・キュイジーヌ」の正統な系譜に連なる。全盛期のパリ『マキシム』でレストラン文化の頂点を体験・・・こうした日本人ばなれした体験から生み出された井上の料理哲学とは。伝説のシェフ、初の著書。 電子書籍では新書に収録されていない代表的な料理の写真を収録しています。
  • 武士の娘
    4.3
    杉本鉞子は、1873年、越後長岡藩の家老の家に生れ、武士の娘として厳格に育てられた。結婚によりアメリカに住むようになり、すべてがめずらしく目新しい暮らしの中で「武士の娘」として身につけたものを失うことなく、また自分にとじこもることもなく、みごとに自立した考えを身につける。今日に通じる女性の生き方を見る上にも、当時の風俗や生活のありさまを知るためにも、高い価値をもつ。
  • 幕末維新 えぞ地異聞 豪商・もののふ・異国人たちの雄飛【HOPPAライブラリー】
    -
    幕末維新 男たちの熱い夢と行動のドラマ。えぞ地に雄飛する豪商・もののふ・異国人たち。豪商たちのえぞ地・幕末の箱館奉行所・ペリー艦隊の箱館来航ショックとその後の箱館駐留外国人の活躍・松前藩と維新の波・箱館戦争秘話・開拓使の夢

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  • 幕末維新 えぞ地にかけた男たちの夢【HOPPAライブラリー】
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    幕末維新男たちの熱い夢と行動のドラマを描く。「えぞ地」から新生「北海道」誕生へ。青年公家・清水谷公考と岡本監輔、山東一郎の情熱 榎本武揚と幻の蝦夷島政権 黒田清隆の函館攻略鍋島直正の北方防衛思想 外交プロの東久世通禧島義勇と兵部省の確執 岩村通俊と黒田清隆の対立松本十郎と樺太アイヌ強制移住問題 そして徳川斉昭のえぞ地領有運動 松浦武四郎の抱いた夢と絶望ブラキストン函館滞在20年 越前大野藩とえぞ地進出 飛蝗大襲来の秘話。

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  • 青雲の果て 武人黒田清隆の戦い【HOPPAライブラリー】
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    稀代の軍略家 黒田清隆の熱い戦いの日々を描く!!開拓長官 黒田の知られざるもう一つの顔  生麦事件・薩英戦争・薩長連合・長岡城攻防・箱館戦争・江華条約・屯田兵創設・西南戦争での活躍…。そしてライバル山県有朋との確執・榎本武揚との真の友情・家庭の崩壊・大久保利通惨殺事件・清隆の死…。

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  • 開拓使にいた!龍馬の同志と元新撰組隊士たち【HOPPAライブラリー】
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    戊辰戦争後、意外な選択 開拓使に入っていた!龍馬の同志たち4人、元新撰組隊士たち 5人それぞれの人物像を探る。

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  • 金子喜一とその時代【HOPPAライブラリー】
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    金子喜一は有島武郎の思想と文学に影響を与えた重要な人物であり、1900年代に米国で隆盛した社会主義運動に関わった数少ない日本人である。人知れず輝いた稀有な日本人・金子喜一の生涯を、思想的展開を含めてまとめる。

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  • なまら内村鑑三なわたし   Mucho Uchimura‐ish Me【HOPPAライブラリー】 二つの文化のはざまで In the Gap Between Two Cultures
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    内村鑑三の文明批判は時空を超越している!北大で最初の宗教学文学博士となったアメリカ人女性が、内村が生きた明治と現代、そして愛した日本とアメリカを、ときに辛辣に、ときにユーモアたっぷりに問い直す。

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  • 龍馬異聞【HOPPAライブラリー】 秘め火
    -
    坂本龍馬の平和無血革命の秘密に挑む! 詩人である著者が信長以降300年の流れをふまえ、歴史の深層に龍馬の神髄を見い出し、その大いなる謎に迫る大河小説。

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  • 僕らが愛した手塚治虫〈復活編〉
    -
    手塚治虫は、長くて中身が濃い、波瀾万丈のマンガ人生を送ってきた。昭和二十年代後半から三十年代にかけては、『ジャングル大帝』、『鉄腕アトム』、『リボンの騎士』など数多くの傑作を世に送り続け、名実ともにマンガ界の第一人者として活躍した。 また、一九六二年にアニメーション会社の虫プロダクションを興すと、日本初のテレビ・マンガ『鉄腕アトム』や、日本初のカラー・テレビ・マンガ『ジャングル大帝』を制作し、日本中の子供たちをブラウン管の前に釘付けにした。 しかし、劇画ブームの到来や、虫プロダクションの社内争議などのゴタゴタが生じて、手塚は深刻なスランプに陥った。青年マンガの台頭によって、少年マンガに拘った手塚は「手塚治虫はもう古い」とか、「手塚治虫の時代は終わった」などと、世間からも散々言われたのだった。 そんな中、手塚は七三年十一月に、秋田書店の〈週刊少年チャンピオン〉で『ブラック・ジャック』を連載し始めた。また、七四年には、講談社の〈週刊少年マガジン〉で『三つ目がとおる』を描き始めた。これらが好評で、人気を呼び、氏は長い迷いからついに脱することができたのである。

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  • 夢みる少年―イサム・ノグチ【HOPPAライブラリー】
    3.0
    2004年には生誕100周年を迎えた、大地を愛し、地球を彫刻するという壮大な夢を描いた彫刻家イサム・ノグチ。世界中に置かれているノグチ作品を訪ねる旅。

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  • 歴史・神話のヒロイン紹介 東洋編。10分で読めるシリーズ
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    さっと読めるミニ書籍です(文章量9,000文字以上 10,000文字未満(10分で読めるシリーズ)=紙の書籍の18ページ程度) 「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」をコンセプトに個性あふれる作家陣が執筆しております。 自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。 是非、お試しください。 【書籍説明】 歴史上の実在人物から、神話や伝説の中の登場人物まで、「魅力的な女性」だけを集めたヒロイン研究書。 癒し系から悪女まで、素敵な女性ばかりを厳選。 様々な背景や彼女たちを取り巻く環境など、詳細な情報を提供する一冊。 【目次】 一 誰もが見とれる美貌 二 男性顔負けの武闘派 三 母性と癒しのオーラ 四 名を残す知性派 五 怖いけれどそれがいい 【著者紹介】 前野利羽子(マエノリウコ) 北海道生まれ。 歴史や民俗学を通じ、現代生活に使える知識を執筆。
  • 回想 太宰治
    5.0
    若き旧制高校生の頃に太宰治を知った青年は、戦後一人の編集者として太宰と再会する。時代の脚光を浴び、破滅的な生活のただ中で生き急ぐように旺盛な創作活動を続けた末に、玉川上水への入水へと収斂してゆく晩年の太宰。その姿を柔らかな愛情と畏敬に満ちた目差しで見つめ続けた著者が、懐しい人を、懐しい日々を、数々のエピソードと共に生々しく甦らせる、〈わが青春の太宰治〉。
  • 風の男 白洲次郎
    4.0
    日本国憲法誕生の現場に立会い、あの占領軍司令部相手に一歩も退かなかった男。常に活眼を世界に注ぎつつ、わが道を行く天衣無縫の気概。物事の筋を通し、自説を枉げぬ強靱さ。と同時に、内に秘めた優しさ、しなやかさ、ユーモア。端正な面立ち、洒落た身なり、寸鉄の片言……。正子夫人をはじめ、この男に魅せられた人々の「証言」から蘇える「昭和史を駆けぬけた巨人」の人間像。 ※新潮文庫に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
  • 鴎外 闘う家長
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    挫折しないことの不安におびえつつ、国家と共に至福の青春を生きてしまった森鴎外が、一切の社会的令名を拒否して死に至る凄絶な生涯。外的な役割も帰属の場所も信じられず、さりとて「子」の立場の甘えにも安んじることのなかった彼が、自己の内面の空虚に耐えた秘密は何だったか――。作家の生活と作品の間を照射することで、近代知識人論に画期的な視座を提起する、記念碑的評論。
  • 井伏鱒二随聞
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    友を語れば青春が。先達を慕えば文学の軌跡が。交遊五十年の著者に、作家井伏鱒二氏が語るその日常、出生から現況まで。作品の行間が窺える貴重な対談を収録。さらに、著者による「井伏鱒二小伝」「作品ノート」等8編の評伝を読めば、今まで知らなかった井伏鱒二の一面を垣間見られる。
  • 白百合の崖―山川登美子・歌と恋―
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    明治12年、福井県に生まれた山川登美子は与謝野鉄幹主宰の「明星」に参加、与謝野晶子と共に名花二輪と謳われる。登美子はその才能と美貌を“君が才をあまりに妬し”と晶子に詠ませながら、鉄幹への恋も、歌もあきらめ、親の定めた縁談に従う。――鉄幹・晶子の強烈な個性の陰でひっそりと散っていった登美子のあまりにも短い人生。同郷の歌人への深い共感を、愛惜をこめて綴る。
  • 樋口一葉伝 一葉の日記
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    一葉は自分の身を染めたものだけを遺した。彼女の日記は、明治初期の変動期を、重なる生活苦と女としての苦悩の中に生きた、一人の若い女性の書いたすぐれた私小説と見ることができる。本書は、日記をもとにした精緻な考察により、明治文壇の名花として不滅の名をとどめる一葉の凛然とした生涯を、時代の生きた息吹きと共に、克明に浮彫りにする。著者二十年にわたる研究の総決算。
  • 立原正秋
    4.0
    独自の美学に貫かれた華やかな作家活動の背後に、秘められた二重の生涯があった……。日韓の狭間に生きた五十四年間に、六つの名前を持ち、年譜さえも虚実とりまぜて自ら創作せざるを得なかった、孤独な苦闘の軌跡。生れながらの日本人以上に日本人になろうとした、人間・立原正秋の哀しいまでに必死な生と死を、克明かつ友愛をこめて照らしだした画期的評伝。第33回毎日芸術賞受賞。
  • 世界が称賛!「すごい日本人」 もっと知りたい!こんなにもいる「代表的日本人」
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    メイド・イン・ジャパンの「もの」のように、日本の「人」は、世界から称賛されているのでしょうか?称賛されています!ブータンで農業改革を行なった西岡京治、台湾の荒野を沃野に変えた八田與一、韓国で何千人もの孤児を育てた田内千鶴子、そして、「命のビザ」の杉原千畝…。ヘレン・ケラーの心の支えとなった盲目の学者・塙保己一、各国指導者から尊敬される米沢藩主・上杉鷹山…。黒澤明・円谷英二・手塚治虫・山口小夜子…。本書は、こうした日本人のなかから50人を厳選して、世界から称賛される理由を、わかりやすく紹介しています。全く知らない人物がいるかもしれませんが、日本人としては、ぜひ知っておきたい「すごい日本人」ばかり。コンパクトな解説と豊富な図版や写真で、人物事典としても、読みものとしても楽しめる一冊です!
  • 藤村のパリ
    -
    姪との「不倫」に苦悩した島崎藤村は、逃げるようにしてフランスへ渡った。折しも勃発した第一次世界大戦に濃く色どられた約三年間のパリ生活で、藤村は何を観、何を聴き、どんな事態を体験したのか? 下宿の女主人との関係は? 河上肇や藤田嗣治ら、パリの日本人たちとの交友は? 人間への好奇心、その飽くなき情熱が生き生きと蘇えらせる、藤村の歩いたパリ。読売文学賞受賞。
  • 天馬の歌 松下幸之助
    3.8
    紀州和歌山の泣き虫の少年は、大阪に奉公に出された。火鉢屋、自転車屋での辛いながらも愉快な丁稚時代を経るうち、彼は電気の時代の到来を看破。電気工の見習いへと転身。やがて、工夫を重ね、新型ソケットを開発して独立する。明治、大正の大阪船場の賑やかな空気、昭和の動乱の産業界の激しい浮沈を背景に「経営の神様」松下幸之助の波瀾万丈、創意工夫の足跡を颯爽と描く快作。
  • メディアの怪人 徳間康快
    3.3
    山口組・田岡組長を陰で支え、天才・宮崎駿を育て上げた夢の大プロデューサー、徳間康快。徳間書店を興し、『アサヒ芸能』編集長として部下を育て、難破船の『東京タイムズ』社長に就任、倒産寸前の『大映』の再建を請け負い、ダイアナ妃に出演交渉する。黒幕か?フィクサーか? それともメディアの怪人か? "濁々"併せ呑んだ傑物の見果てぬ夢を見よ!
  • 一死、大罪を謝す─陸軍大臣阿南惟幾─
    -
    昭和二十年八月十五日朝、劇的な自決を遂げた陸相・阿南惟幾。帝国陸軍の典型的軍人として平凡な道を歩んでいた彼は、突然、その生涯最後の四カ月、歴史の表舞台に引き出された。巨大な組織の統率者として敗戦へ向う過程で、彼は何を考え、何を為そうとしたのか。――一切を語らず自決した軍人・阿南惟幾の行動を緻密にたどり、歴史の事実として捉えた、帝国陸軍の擡頭と崩壊の日。
  • 江戸前の男 春風亭柳朝一代記
    4.3
    最初の入門にしくじって、出戻りから、春風亭柳朝の落語家人生ははじまった。気っ風うが良くて喧嘩っ早い、そのうえ野暮が大嫌い。おまけに酒と博奕には目がなくて、女も好きの道楽三昧。しかし、落語のセンスは抜群で、やがて、立川談志・三遊亭円楽・古今亭志ん朝に並ぶ四天王の一角を担うようになったのだった……。粋を貫きとおした、これぞ江戸っ子芸人の破天荒な生涯を描く。
  • 松岡洋右 悲劇の外交官(上)
    -
    昭和8年、国際聯盟脱退。昭和15年、日独伊三国同盟。昭和16年、日ソ中立条約。――昭和史の重大な転回点の立役者として外交手腕を発揮した異色の政治家・松岡洋右。軍部にも政党にも組せず、独自の理想実現のために行動した彼の生涯と思想を追いながら、太平洋戦争に至る日本の軌跡を新たな視点で見つめる。本書には、松岡の出生から国際聯盟全権に任ぜられるまでの前半生を収める。
  • 三島由紀夫の世界
    4.0
    破れた初恋が、その生涯に落した長い影。「假面」の創造と「他者」への転生の足跡。そして、死を賭してまで世に訴えたかったこと……。生前の深い交友を絶妙の通奏低音としつつ、創作や評論、ノート、書簡等、あたう限り三島由紀夫自身の言葉にもとづき、類いなき文学者の全体像を精緻に浮びあがらせる。スキャンダラスな曲解、伝説の数々を払拭、「三島論」の期を画した決定版評伝。
  • 巨人軍の巨人 馬場正平
    4.0
    国民的スター“ジャイアント馬場”の知られざる野球時代。新潟三条での青春時代、モルモン教との出会い、難病“巨人症”との闘い、憧れの読売巨人軍入団、長嶋茂雄・王貞治との交流、プロの壁、成功率1%の大手術、二軍での馬場旋風、早すぎる引退。偉大なプロレスラー・ジャイアント馬場の「野球選手」としての実像に迫る。
  • 敗者烈伝
    -
    朝敵、奸賊、謀反人…… 歴史の闇に葬られた男たちの棺を、今こじ開ける!! 歴史作家・伊東潤が歴史上の「敗者」にスポットを当て、 その敗因を徹底分析したノンフィクション作品。 日本史に光芒を放った二十五人の男たちが、いかにして敗れていったかを探り、そこから教訓を学び取ることが本書の目的である。 人の営みは古代も今も、さして変わらないはずだ。 油断、増長、優柔不断…… 敗因は、歴史の中に埋もれ、また繰り返される。 世の中には、戦争から出世、受験まで、 無数の戦いや競い合いがあり、 日々、無数の勝者と敗者が生まれている。 本書には、現代を生き抜くためのヒントが散りばめられている。 「敗者から学べることは、勝者から学べることよりも、はるかに多い。 本書を一読すれば、歴史の狭間に落ちてしまった者たちの怨嗟の声が聞こえてくるはずだ。その時、あなたは一つ学んだことになる。」(本文より)
  • 昭和芸人 七人の最期
    4.0
    絶頂に登りつめた後は、下っていくしかない・・・。笑わせることができなくなった芸人には逃げ道がないのである。 エノケン、ロッパ、エンタツ、石田一松、シミキン、金語楼、トニー谷。頂点をきわめた七人のお笑い芸人たちは、どのような晩年を生きたのか。「最後の喜劇人」伊東四朗の特別インタビューを収録。 「喜劇人は同情されたらおしまい」(エノケン)
  • 中卒の組立工、NYの億万長者になる。
    3.0
    長野県の工場で汗まみれになって働いた中卒入社の組立工が、アメリカに渡り、誰もが羨む資産家に成り上がる。噂では、資産総額は100億円に上るという。そんな「夢物語」が本当にありうるのだろうか。ありうるとするなら、一体どうすれば実現できるのか。これから始まるのは、実在する日本人の波瀾に満ちた人生のドラマだ。その生き様は、「成功をつかむための法則」であり、「誰でも億万長者になれる究極の教え」に他ならない。猛烈な努力で米国駐在員に抜擢され、営業マンとして大成功。その後、十社以上の会社を起業、億万長者となる実在の男の人生を描く、嘘のような真実の物語。
  • 闘いいまだ終わらず 現代浪華遊侠伝・川口和秀
    4.5
    ヤクザの抗争でホステスが死亡。暴走した一組員の犯行だったが警察は暴対法成立前夜の当時、世論喚起すべく親分の刑事責任を問いアリバイのある川口和秀を逮捕、共謀共同正犯に仕立てた。最初は子分の罪を負う覚悟だった川口も警察の陰謀と冤罪計画を知り無実を訴える。以来、22年間の獄中生活を経てなお再審請求する川口の国家との闘い――。 (『冤罪キャッツアイ事件』改題)
  • ノバク・ジョコビッチ伝
    3.5
    世界No.1のテニスプレーヤー、ノバク・ジョコビッチがどのような家庭に生まれ、どのような環境で育ち、どのような人々と関わりながら、どういう成長を遂げてきたかを克明に解説。特に、5歳のジョコビッチの才能をすぐに見抜き、テニスだけでなく、詩や音楽、他言語も教え、人間として大きく成長させたセルビアの元プロテニスプレーヤーのエレナ・ゲンチッチという最初のコーチのことは、綿密な取材を通して詳しく描かれています。いつも練習開始時間より早くコートへ行って入念に準備をしていた様子や、NATO軍の空爆が続いた時期も転々としながら練習を続けたこと、コーチの指導をスポンジのように吸収していったというジョコビッチの幼少期や少年時代の様子もよくわかります。さらに、過激な父親のことや父との関係、突然クビにされたコーチたちの言葉、鋭い観察眼による他選手のものまね、昔からフェデラーやナダルより長く生き残ることを目指して周到に準備してきたこと、主な試合の振り返りなどを通して、ジョコビッチの全体像を浮かび上がらせていて、客観的な視点から彼を知ることもできます。単なる世界No.1のテニスプレーヤーとしてだけなく、新生国セルビアの親善大使として大きな役割を果たしているジョコビッチという人物を、様々な角度から描写。ユニクロの子どもたちの夢を育てるプログラムや自身の慈善事業にも積極的に取り組んでいます。愛国心が強く、頭もキレるジョコビッチは、これからも世界から注目される人物であることは間違いなく、セルビアを代表する存在として、引退後も様々な分野で活躍が期待されていることがよくわかる一冊です!
  • 大集合・小ソクラテス派同窓会。哲学史の最初の段階を楽しくクリアしよう。20分で読めるシリーズ
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    さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ)=紙の書籍の30ページ程度) 【書籍説明】 時間と場所を超えて古今東西の哲学者が集まる空想の世界へ、ようこそいらっしゃいました。 今回皆さまにお付き合いいただくのは、哲学史の世界でございます。 実は歴史というのは、哲学を学ぶ上でどうしても必要なものではありません。 ぶっちゃけ、「私はカントが好きだ!」「私はプラトンが好きだあ!」という方は、 カントなりプラトンなりをひたすら読みこんでいれば彼らの思想を十分理解できるわけです。 哲学というのは、考える頭脳さえあればできるもの。歴史にも環境にも関係なく、自己完結できてしまうものなのです。 (それをいいことととるか悪いことととるかは人それぞれです。) とはいえ、誰だって誰かに影響を受けるものです。カントの論文の中に「ライプニッツはこう言ったが……」という言葉が出てくれば、 ライプニッツを読んでみたくなるし、アリストテレスが師匠のプラトンを批判した書があると聞けば、プラトン好きは興味をしめすはず。 誰が誰に影響を受けたか、つまりひとことでいえばその人の歴史を知ることは、必要なことではないにしろ、とても大切なことなのです。 ここでは妄想でちょっと味付けしながら、哲学の歴史をひもといていきたいと思います。 【目次】 イントロダクション 小ソクラテス派について プラトンとクセノフォン エリス派のパイドン メガラ派のエウクレイデス キュレネ派のアリスティッポス キュニコス派のアンティステネス ライプニッツの結論 【著者紹介】 大畠美紀(オオハタミキ) 猫とドイツ観念論をこよなく愛する40代。 長く続いた風邪ひき状態を最近ようやく脱する。
  • 近代化遺産と「すごい」日本人
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    昨年、「富岡製糸場」が世界遺産に登録され、「近代化遺産」が大きな話題となりました。引き続き政府は、「明治日本の産業革命遺産」の登録を目指しています。すでに「近代化遺産」に関する書籍・ムックは多く刊行されていますが、「観光ガイド」的なもの多いのが現状です。本書は類書とは一線を画し、「近代化遺産」を築いた人物=パイオニアたちに焦点を当て、彼らの「プロジェクト・J」の物語を紹介します。たとえばそのなかには、いまや世界的評価を得ている日本ウィスキーの生みの親・マッサンこと竹鶴政孝の奮闘記もあります。日本の経済と産業の根幹を築き上げた明治の財界人から、名も無き技術者まで、脚光を浴びる「近代化遺産」の陰に隠れた、先人たちのストーリーを数多く紹介します。もちろん、「遺産」の概要も写真つきで詳しく解説!「産業立国ニッポン」の大恩人を知ろう!

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