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大の勉強嫌いがノーベル賞を受賞するまで 2008年にノーベル賞を受賞した著者の初の自伝。宿題を一回もしなかった少年は、いかにして世界に名だたる物理学者になったのか?
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Posted by ブクログ
ノーベル物理学賞を受賞した益川さんの自伝です。収録されている文章の初出は,2016年1月~3月まで『東京新聞』『中日新聞』に連載したものです。 益川さんと言えば,受賞当時には歯に衣着せないもの言いで,なかなかユニークな談話を発表していました。ノーベル賞のスピーチの際に過去の日本の戦争に言及したと...続きを読むころ「不謹慎だ」「賞になじまない」と騒がれたことをもネタにして,今の日本の危うさにも言及しています。そもそも「ノーベル賞」とは,ノーベル自身が発明したダイナマイトによる大量殺人を憂いた彼の遺産を元にできた賞であり,まさに,最初から平和を願う賞なのですから。 好きなことができると夢中になるという勢いが,ノーベル賞を受賞するほどの業績を上げることに繋がったんだなあということがよく分かります。師匠である坂田昌一先生とのやりとりも面白い。坂田先生の早世は残念でなりませんが。 小学校の宿題はせず,あげくに苦手な英語は捨て,大学院の入試試験でもドイツ語の答案を白紙で出した。研究者になって結婚してからも物理の謎解きと組合活動に明け暮れた。少し早く帰宅するようになったかと思えばオーディオに凝り,家じゅうにスピーカーを置いてクラシックばかり聴いていた。(p.212) だからといって,小学生から宿題をしない子とだけを真似をしてもダメだけれども,好きなことにとことん取り組む姿勢は,どんどんマネしてほしいです。
軽妙洒脱な語り口で繰り出されるエピソードの面白さに引き込まれ、一気に読んだ。型にはまらない自由奔放さ、父親から知らずに受けていた科学者としての薫陶、得意分野に対する徹底した注力、大学での恵まれた交友環境等、ノーベル賞受賞へのセレンディピティの積み重なりを感じた。生き様としてのダイナミズムが素晴らしい...続きを読む。
益川先生の本は、以前、読んだことがあり、それと大きな違いはありませんでした。 が、ノーベル賞受賞時のエピソードとして、ノーベル賞の連絡を受けたときの話は、益川先生らしいな、と思い、印象に残りました。 今の時代、益川先生のような人は育ちにくいような気もしますが、本当にできる人は、どのような環境に...続きを読む置かれてもできるようになるのかも、と思ったりもします。
ノーベル賞の会見からも、とても魅力的な人だと感じていました。研究の内容はタイトルくらいしか分かりませんが、ユーモアあふれる人間性にとても好感が持てますね。
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僕はこうして科学者になった 益川敏英自伝
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