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Posted by ブクログ
ノーベル賞の益川先生とiPS細胞で有名な山中先生の対談をまとめた一冊。
iPS細胞についての簡単な説明やクォークや反物質の話などの基本的な話から入るので読みやすいし興味を持って読み始めることができた。そこからは二人の仕事への取り組み方と考え方について。
益川先生は変わり者の印象を受けたけど極めて論理的。その中でビジョン、要するに目標感やゴールの設定をする事の大切さはなるほどと納得。そこがブレるとどこに進めばいいかわからないし何やってるかわからないし今の位置が正しいかもわからないし。間違っていたら目標変えればいいだけなのにそれもできなくなる、と。なるほどねぇ。
山中先生もVWと。visionとwork hard、目標感持って、そこに向かって一生懸命頑張ると。
あとはプレゼンの話なんかもありましたね。
全体を通じて学ぶ事の楽しさや大切さ、目標感と取り組み方を説明してる本。定期的に読みたいなぁ。
Posted by ブクログ
科学者にとって、「神」の英語訳は「ゴッド」じゃなくて、「ネイチャー」なんですね。
今私たちはことあるごとに「独創的な研究をしろ」ということを言われます。(中略)でもはっきり言ってですね、私はそんな独創的なことなんか、ぜんぜん思いつかないんです。(中略)
実際に実験をやってみて思うのは、自然の方がはるかに独創的だということです。人間がまったく思いもかけなかった「ヘンな顔」を自然は見せてくれる。
そのヘンなことをきちんと受け止め、興味を持ち、追い求めていけば、独創的な自然に助けられて、ひとりでに独創的な次のステップへ行けるような気がしています。
(p190)
Posted by ブクログ
ノーベル賞を受賞した科学者の対談。面白くないわけがない。
山中さんは,NHKなどにもよく出てくるので,けっこう知っている人が多いだろう。一方,益川さんの方は,物理学ということもあり,一般的には忘れられているかもしれない人。でも,わたしにとっては,とても気になる人であり,以前にも著作を読んだこともある。ユニークな科学者だ。
お二人とも東京大学ではないというのが面白い。日本のノーベル賞受賞者は,東京大学よりもほかの大学から出ている。これはなぜなのか,興味深い問題である。
なかなか刺激的な本書だが,そのうち,「挫折」についての対話の部分を紹介したい。
山中さんが,外科医として挫折した経験を話した後の部分である。
山中 「小林・益川理論」は、4元クォークモデルでは解明できなかったわけですが、このときは一度は挫折したというお気持ちにはならなかったのですか?
益川 それが僕は挫折とは思わなかったの(笑)。「できる」と思ってやったことが間違いであって、できなかったこと自体は間違いではない。「できない」ということがわかったなら、それは一つの成功例だと考えるわけです。だから、僕は他人から見たら、「益川はそこで挫折したな」と思っているようなことでも自分では挫折と実感してないんだね。それは本人の自覚の問題です。(本書,154ぺ)
このような前向きな益川さんの態度は,いわゆる「どちらに転んでもシメタ」の発想とも言えるだろう。成功しようがしまいが,そこには必ず学びがある。失敗から学ぶことができれば,その失敗は,もはや成功へ行くための道筋でしかないのだ。そう,それこそ,研究の一部となっているのである。
ステキな話だなあ。
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