大岩美代の作品一覧
「大岩美代」の「武士の娘」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「大岩美代」の「武士の娘」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
女優杏さんの『杏のふむふむ』で、この本に触れられており、興味を持って、購入。
読んでいて、とても新鮮だった、
幕末の武家の精神、教養の高さが出ており、また、躾の厳しさとそれに答える幼い作者の人格も素晴らしい。
ひとつひとつの文章が、読者に何か語りかけているようで、目の前に、作者がいるようで、ありありと感情が伝わってきた。
読み終わって知ったのだが、著者が渡米中に、新聞社に寄稿してまとめたのが、原著『A Daughter of Samurai』として、出版されたこと。
自分が読んだ本は、日本人による翻訳されたもの。
その翻訳された方は、大正時代の生まれの方で、辛うじて(?)江戸末期〜明治時代の激動の時代を肌で感じている人だろう。
そのためか、英語から日本語訳されたものであるにもかかわらず、原著者の言葉に近いものに感じる、
「武士の娘」として生きた筆者(杉本鉞子)の心持ち、姿勢、気品の高さがうかがえる一冊。
Posted by ブクログ
明治初期に旧長岡藩の家老武士の旧家に生まれ、お嬢様育ちの書者が生活習慣の違うアメリカに嫁に行くという。「当時婚約は、私個人の問題ではなく家全体にかかわる事と思っていましたから、誰方のところへと尋ねてみようと思いませんでした。まだ十三歳にも満たない私のことでございますから、何もかも人任せでありました。当時の女は皆こんな風だったのでございます」と書かれています。当然、婚約相手の顔も、知らないのです。等々
アメリカへ渡った明治生まれの著者は、アメリカの習慣に染まることなく日本人の作法を一所懸命に説明するのは、この小説がアメリカで出版されたが故であります。現代では、かなりの面で日本文化や伝統が紹介され理解されているであろうが、著者がアメリカ人の奇異な側面も描き記されているのです。
誇張ではなく、現代の日本人の忘れ去ってしまった習慣が否定ではなく、受け入れられる人は、その風習がわずかでも残っているなら共感できるが、今の若者には、想像も出来ないかもしれない。
日本の作法は、感情を表に現さず辞儀(所作)と想いなのだろうと思う。
著者は、数年間コロンビア大学で日本文化史の講義をされました。この本は、ドイツ、フランス、デンマーク、スエーデン等七か国語に翻訳され世界の多くの友を得たという。
清らかで美しい日本語の文章に魅了され、期待を裏切らない名著であると確信します。