千駄木の漱石

千駄木の漱石

770円 (税込)

3pt

4.5

英語・英文学教師から国民的人気作家へと転身した場所、東京市本郷区千駄木町。代表作『吾輩は猫である』や『坊っちゃん』もここで書かれた。多くの弟子にも恵まれ、嫌いな大学も辞めた、博士号も辞退した。それなのに、千駄木はイヤだ、豚臭い、そうか、それなら慈悲のために永住してやる……と。書簡、作品、明治の千駄木から描き出す素顔の漱石とは。文庫のために「千駄木以後の漱石」を加筆。

...続きを読む

千駄木の漱石 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年06月22日

    千駄木時代の漱石とその周りの人々、そしてその地域、その時代にまつわる諸々の逸話ともりだくさんで興味深く、至福の読書だった。家族に対する暴君ぶりと打って変わって、弟子たちに対する細やかな優しさが印象的。千駄木を離れて作家一本でやっていくようになってからは執筆活動に追われ、弟子への手紙も業務連絡的なもの...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年12月01日

    千駄木時代の漱石、というと、ロンドン留学後、『吾輩は猫である』や、『坊ちやん』、『野分』を書いたころらしい。

    千駄木のその家は、鴎外兄弟も住んだ家だという。
    ということは、今は明治村にあるあの家ということか?

    さすがの森まゆみさんで、明治のころの街の様子、借家事情、経済生活など、細部まで調査され...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年07月09日

    漱石が帝大で講師をしながら小説を書くことをはじめた4年間の千駄木時代の話。"根は真面目な人"ー漱石、弟子に優しく、ユーモアのある手紙数々。
    漱石も歩いた千駄木周辺を歩き回りたくなった。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年04月04日

    国費での英国留学から帰った漱石は、一旦、妻の実家に身を寄せた後、千駄木の借家に移る。
    そこは、十年ほど前には森鴎外も住んだことのある家だった。
    その、「千駄木の家」で、『吾輩は猫である』『坊ちゃん』が執筆され、漱石は人気作家となった。

    少し前に、『硝子戸の中』を読んだ。
    漱石の最後のエッセイだが、...続きを読む

    0

千駄木の漱石 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ちくま文庫 の最新刊

無料で読める ノンフィクション

ノンフィクション ランキング

森まゆみ のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す