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Posted by ブクログ
“シベリア鉄道”というタイトルにロマンを感じて買いました。
加えて、女三人!
勝手に想像した騒々しいおしゃべり旅ではなく、文学と社会主義を感じる紀行文でした。
与謝野晶子については、以前も読んだことあり、この本で注目したのは、宮本百合子。
いずれにしてもこの時代に、言葉もよくわからない異国に旅した女性たちの度胸に脱帽する。
私はロシア人の名前が覚えられず、ロシア文学はほとんど読んでいませんでした。
これからも、ロシア“文学”は読めないかもしれないけれど、この期に興味を持った、シベリア鉄道についての旅行記は、読みあさってみたいと思います。
Posted by ブクログ
与謝野晶子のことは学校の教科書レベル、宮本百合子は映画「百合子ダスヴィダーニャ」。
林芙美子は従軍作家だったことと放浪記。
その少ない情報で自分の中で持ってたイメージがすでに先入観となっていたみたいで、「意外〜!!」っていうことが何度かあった。
与謝野晶子はほんと率直なひとだったんだなー。
産んだ子どもを母親がかわいくないって思う事も、子が母親を食らって産まれてくることとかそんなこと言うひと最近いないよね。
まー晶子が多産だったこともあるにせよ。
百合子と芳子の関係も興味深く。
お嬢さんな彼女たちと芙美子の視点の圧倒的な違いも。
そしてやっぱりロシア!!!
ほんとプーチンとか怖い国だし、戦争のとき日本より圧倒的に多い戦死者をだしてるとか。
でもチェブラーシカやマトリョーシカとか惹かれるものもたくさん。
アエロフロートには乗りたくないってのもあるけど、やっぱりいつか旅してみたい。シベリア鉄道で。ロシアを。
Posted by ブクログ
気楽に読めるかと思ったが、誤算だった。
一週間かかってしまった。
与謝野晶子、宮本百合子、林芙美子のシベリア鉄道の旅を追体験する森まゆみの旅の記録。
読み始めるまでは、それぞれの旅が個別に辿られているのかと思っていた。
ところが、四人の女のユーラシアの旅が、渾然一体となっている。
一人についてだけ知りたい読者には、ややまどるっこしいかも。
ただ、逆に三人に通り一遍の興味しかなかったわたしには、森がガイドとなってくれたようにも思う。
晶子にしても、百合子にしても、偉大ではあるが、自分にとっては遠々しい存在だ。
芙美子は親しみやすいけれど、やはり時代の違いからか、十分理解できているとは思えない。
森は、彼女たちの日記や作品、記録を丁寧に読み込んでいく。
もちろん、盲目的に彼女たちを崇拝しているわけではないが、どうしてこの人はこんなに感情移入できるのだろう。
どうしてそこまで、この時代の違う、そして「特別な人たち」に寄り添えるのだろう。
Posted by ブクログ
与謝野晶子、宮本百合子、林芙美子についてたいして知らなくて、中国やロシアの歴史にもとんとうとく、旅行も別に好きじゃないわたしなのに、すごくおもしろく読めた。この「女三人」のシベリア鉄道での旅を追った著者森まゆみさんの旅行記のあいまに、この「女三人」についての説明や作品からの抜粋などがうまい分量ではさみこまれている感じで、まったく飽きずに読めた。なんだか、森さんの訪ねた場所に今も三人がいるんじゃないかっていう気がするような。
森さんの旅行記部分の、トルストイとかゴーリキーとかの記念館みたいなゆかりの地を訪ねるところも興味深かったし。
もっと共産主義とか、日本の社会主義運動について知っていたらもっと楽しめたのかなと思うけれども。
森さんについても、「谷根千」のことくらいしか知らなかったのだけれど、いやいやすごい人なんだなとわかり(いまさら大変失礼)、もっともっと著作を読みたいと思った。
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