国内ホラー作品一覧

  • 実話怪談 凄惨蒐
    -
    内相紹介 「阿修羅みたいな首がみっちり…」 幼児三人が死亡した事故物件。 毎晩九時に割れる花瓶。 ミルクの哺乳瓶を供えると…(「瓶」より) 熟成された恐怖が毒のように全身を廻る… 瘴気漂う不穏な怪異13篇! ●山賊の末裔だという元・絵のバイヤーが語る自身の業と、持っているだけで死ぬ絵の話…「虫のしらせ」 ●子供の白骨遺体が出た廃墟に棲みつく老婆の噂。探検に行った子供らが見たものは…「化け婆の家」 ●蔵から出てきた大小2つの木箱。中には300年に亘る一家繁栄の秘密が…「約束」 ●夜9時になると花瓶が割れる事故物件。水のペットボトルを置くと中に恐ろしいものが見えて…「瓶」 ●インド人の霊が出ると聞きつけた廃墟に夜行ってみると、テーブルの上に熱々のナンが。だが昼間訪れるととんでもない事実が…「チーズナン」 ●手首に2本の数珠をつけた男。彼の周りでは数珠が切れるたびに人が死んでいく…「数珠の主」 ほか、阿鼻叫喚の奇怪な13話を収録。
  • 実話怪談 吐気草
    4.5
    「入って入って…」 九州の廃病院の地下で 迷い込んだ奇妙な世界。 自ら幽霊と名乗る男女二人に 誘われた先は… 「廃病院」より 死ぬ・消える・終わるの果て。 絶望の底を覗く終末怪談! 「草」シリーズ最凶の最終巻。 怪異の関係者が「死ぬ」か「消える」。もしくは人として「終わる」。そんな最凶の障り話のみを集めた実話怪談集。 ・自殺した彼女の遺品にあった絵葉書。「○○が迎えにきたから行きます」と書かれたそれは半年前に自死した己の母の筆跡で…「パーカー」 ・もみの木に赤子を捧げよ…夢のお告げで家業繁栄のため根元に人柱を埋めたという庭の大木。粗末に扱うと…「もみの木」 ・バイク仲間数人に贈った愛車そっくりの手製プラモデル。だが、貰った者が事故死する連鎖が…「続いている」 ・古屋を購入した同僚を襲う異変。家を訪うと、部屋の四方の壁にお辞儀をしろと言われ…「禍跡」 …他、闇の全26話。
  • 肉食屋敷
    5.0
    「山の頂上にドラム缶を積んだトラックが放置されているので対処して欲しい」 村民からの苦情を受けた村役場勤務の“わたし”は、現場の土地に建つ科学研究施設に向かう。 異常な湿気の森に佇む、増改築を繰り返したまるで怪物のような屋敷―― そこで“わたし”は建物の持ち主に、 太古のDNAから復元したという地球外生命体の処分を頼まれるが……(「肉食屋敷」)。 邪悪を極めた4編を収録。 『玩具修理者』『人獣細工』に続く第3短編集。
  • 妖奇庵夜話 誰が麒麟を鳴かせるか
    4.3
    都内で起こった偽装自殺殺人事件。被害者は不可解なメッセージを体に刻み息絶えていた。やがて妖人の宗教団体「麒麟の光」が捜査線上に浮かび、休暇で沖縄に滞在していた妖人茶道家の伊織も協力を頼まれ…。
  • AID 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子
    4.1
    腐乱自殺死体の爆発事件を皮切りに、続々と起こる異常な自殺事件。捜査に乗り出した比奈子ら「猟奇犯罪捜査班」は、背後に「AID(エイド)」という存在が居ることを突き止めるが。大人気・藤堂比奈子シリーズ第三弾! 【電子版特別付録】次巻『LEAK(リーク)』プロローグ原稿
  • CUT 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子
    3.8
    廃墟になっている洋館から見つかった何体ものミイラ化した女性の遺体。それらはすべて体の一部分が欠損していた。猟奇犯罪捜査班の藤奈子らの捜査によって浮かび上がる意外な容疑者。果たして犯人の目的は?
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集
    4.2
    『七つのカップ 現代ホラー小説傑作集』と対をなす傑作ホラー短編8選。大都会の暗い水の不気味さを描く鈴木光司の「浮遊する水」。ある商家の崩壊を 陰惨に語る宮部みゆきの時代怪談「影牢」。美しく幻想的な恐怖を描く小池真理子の不気味な地下室が舞台の「山荘奇譚」。記憶の不確かさと蠱惑的世界を 描いた綾辻行人の「バースデー・プレゼント」など、ホラー界の実力派作家によるオールタイムベスト! 解説・朝宮運河 【収録作】鈴木光司「浮遊する水」(『仄暗い水の底から』角川ホラー文庫 坂東眞砂子「猿祈願」(『屍の聲』集英社文庫 宮部みゆき「影牢」(『あやし』 三津田信三「集まった四人」(『怪談のテープ起こし』集英社文庫 小池真理子「山荘奇譚」(『異形のものたち』角川ホラー文庫 綾辻行人「バースデー・プレゼント」(『眼球綺譚』角川文庫 加門七海「迷(まよ)い子」(『美しい家』光文社文庫 有栖川有栖「赤い月、廃駅の上に」(『赤い月、廃駅の上に』
  • 屋敷怪談
    5.0
    子供が消えてしまう家 仏間に墓石を祀る家 家長の魂を移し替える家 福の神を殺す掟の家 神を混ぜて作る呪いの家 死にたい人だけが見える遺書の家 建物の仕事を本職とする著者が見聞きした〈魔〉の棲まう処 家と家系の怪異談! 建物の仕事に携わる著者が長年かけて聞き集めた「家と家系」に纏わる怪異談。 ・家を渡り歩き、住人の記憶を操作する謎の人…「あがたさん」 ・押入れに棲むもう一人の母と呼ぶ何か…「母のぬけがら」 ・死にたい人だけが見つけられる遺書の家…「たがねさんち」 ・旧家の厠に棲み3回だけ質問に答えてくれる神…「厠坊主」 ・家に仮の弟が出現し預言を行う日…「まくれる」 ・成人前の一族を住まわせる度胸試しの家…「護神の御座す処」 ・福の神を見つけたら袋叩きにしなければならない家の掟…「福の神を殺す話」 ・お母様と呼ぶ墓石を仏間に祀る家。墓に入っているのは…「墓になった実家」 ・家の中に突如現れる真っ白な異空間の正体は…「百足部屋」 ・家長の魂を代々移し替える家…「影の座」 ・どこからともなく砂が湧き、家も人も砂に埋もれていく家…「砂かぶりの家」 ・お盆の時だけ家の中で子供が消えてしまう家…「迷い盆」 他、奇妙で空恐ろしい魅惑の64家の怪!
  • やまのめの六人
    3.3
    嵐の夜、「ある仕事」を終えた男たちを乗せて一台の乗用車が疾走していた。峠に差し掛かった時、土砂崩れに巻き込まれて車は横転。仲間の一人は命を落とし、なんとか生還した五人は、雨をしのごうと付近の屋敷に逃げ込む。しかしそこは不気味な老婆が支配する恐ろしい館だった。拘束された五人は館からの脱出を試みるが、いつのまにか仲間の中に「化け物」が紛れ込んでいるとわかり……。 怪異の正体を見抜き、恐怖の館から脱出せよ!横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作家が放つ、新たなる恐怖と謎。
  • 踊る少女
    3.1
    ◎妻は化け物かもしれない。おれは怖い、怖くて家ではもう眠れない! 中年男が真夜中に目撃した妻の恐るべき姿!―『躍る少女』 ◎モナリザなんて大嫌い! どうしてあの絵を見せようとするの! レオナルド・ダ・ヴィンチの名画に脅える女が隠す、驚くべき肉体の秘密―『モナリザの微笑』 ◎引っ越しても引っ越しても、また自分の隣にやってくる不気味な住民―『隣の江畑氏』など、吉村達也が描く恐怖世界を満喫できる究極のホラー短編7作収録。
  • 人形の怖い話
    5.0
    身近にいて愛らしい……そして怖い 「人形」にまつわる傑作実話怪談集! 市松人形、ビスクドール、ロボットやミルク飲み人形──誰もが手に取ったことのある様々なお人形。可愛いはずなのにいつしか怖い存在に──そんな人形に纏わる怪異を詰め込んだテーマ怪談の決定版。 ・同僚の自宅で嫁と紹介されたのは…「ウチの嫁」(西浦和也) ・仕事で滞在した村で親しくなった老婆、毎年人形を送ってくれと連絡がくるのは何故「ひとくい」(黒木あるじ) ・その人形を思い浮かべると腹が立って虐めたくなり…「イライラする」(田辺青蛙) ・級友から押し付けられた人形。最初は怖かったが愛着も湧き、可愛がっていたのがある日突然…「貰ってきたお人形」(川奈まり子) ――など、書下ろしと過去の最恐作品を選りすぐって全40話を収録。
  • 怪談奇聞 立チ腐レ
    -
    自死四名、事故死一名―― 必ず祟られる最恐物件、その凄惨な過去と衝撃の現在! (『最終報告』収録) 体を張って怪異を招き寄せる小田怪談! 身を削るかのように、様々な怪異を蒐集している小田イ輔。家の裏にある錆びて使われなくなった焼却炉がどうしても怖い、その理由がわかった時…「焼却炉」、職場の同僚が妙な独り言をつぶやき続けるのだが…「未来受信能力」ほか、既刊『啜リ泣キ』『祟リ喰イ』に収録された「強烈に祟る家」の驚愕の続編と真実が明かされる「最終報告」など、怪異のその後や顛末も収録。足下が揺らぐような暗黒の恐怖、それが決して他人事ではないことを貴方は知るだろう――。 著者について 小田イ輔(おだ・いすけ) 宮城県出身。職を転々としつつうろうろと東北地方を彷徨い歩いては、その土地の人間に訪ねて怪談を蒐集している。黒木あるじ推しで『FKB饗宴5』にて初登場、単著に『FKB怪幽録 奇の穴』『FKB怪幽録 呪の穴』〈実話コレクションシリーズ〉の『厭怪談』『呪怪談』『忌怪談』『邪怪談』『憑怪談』『怪談奇聞 祟リ食イ』『怪談奇聞 啜リ泣キ』、共著に『FKB懺・百物語』など。
  • 怪談売買録 拝み猫
    5.0
    振り向くな!耳を澄ますな!怪しい気配を目で追うな! 怪異はすでにそこにいる…。 鬼才・黒木あるじの新シリーズ! 「怪談」を実際に売り買いする「怪談売買所」というイベントがある。 これは客が、自身(もしくは家族や友人)の不思議な体験を話してくれた場合に店が「拝聴料」を支払い、逆に怪談話を聞きたいという人には店の者が語り聞かせ、「語り賃」を頂戴するというもの。 虫歯が疼くと幽霊が見える友人の話「歯痛幽霊」、亡くなった祖母のお骨の恐怖「左手」など、演出も誇張もない、誰もが体験しうるリアルな実話怪談の妙を、存分にご堪能いただきたい。
  • 方違異談 現代雨月物語
    -
    横須賀の拝み屋の家に伝わる〈箱〉。中に封印されているモノとは…?(「約束」より) 式神、妖かし、憑き物筋…この世に実在する異形の実話奇譚! 幽霊・人霊だけにとどまらぬこの世の異談―― 式神、妖かし、憑き物筋など、にわかには信じがたいが実際に存在するモノ。 現実に起こった怪事件の数々。 それらを著者自らが取材し纏めた、異形の実話怪談集!!! ●横須賀の拝み屋の家に代々伝わる桐の小箱。その家は呪詛呪殺で繁栄してきたというが、箱の中には何が…「約束」 ●結婚の話題になると彼の体内から出てくる鰻のような黒いモノ。それが彼女の胸に潜り込んできて…「黒蟠虫」 ●家の中を歩き回る何者かの足音。魔物退治に験力があると言われる三峰神社を頼ると…「御眷属拝借」 ●全部を読んだり語ったりすると必ず障りがある〈語らずの話〉。一部を怪談会で披露しようとすると…「カレーの中辛」 ●とり憑かれたように蟻殺しを繰り返す美女。毒餌で殺した女王蟻の最期を見届けた日から恐ろしい事が…「ありおんな」 他、取材中の空気感も生々しい全28話収録!
  • 恐怖箱 厭還
    4.0
    庭に埋めらたぬいぐるみの腹に仕込まれた肉片…そして凶事が。 平和な日常を一瞬にして突き崩す怪。圧倒的恐怖、ここにあり! 平和な日常と家庭を突如襲う理不尽な怪。或いはどす黒い情念の花が咲く因果応報の怪。 圧倒的な忌まわしさと絶望感が胸を抉るつくね乱蔵の人気実話怪談〈厭〉シリーズ最新作。 原因不明の頭痛に悩まされる男。友人は、二週間前に行った心霊スポットが原因だと言うのだが…「何も分からない」、 子宝に恵まれぬ兄嫁を心配した妹は子授け祈願すら受けられぬ自らの一族の秘密を知る…「長男の嫁」、 隣家との境界線に埋められた肉片の詰まったウサギのぬいぐるみ。 やがて凶事が…「ぬいぐるみの肉」他、闇が闇を呼ぶ怒涛の37話! 著者について つくね乱蔵 Ranzo Tsukune 福井県出身。第2回プチぶんPetio賞受賞。 実話怪談大会「超‐1/2007年度大会」で才能を見いだされデビュー。 内臓を素手で掻き回す如き厭な怪談を書かせたら右に出る者はいない。 主な著書に『恐怖箱 厭怪』『恐怖箱 厭鬼』『恐怖箱 厭魂』『恐怖箱 絶望怪談』『恐怖箱 万霊塔』『恐怖箱 厭獄』、その他主な共著に「怪談四十九夜」シリーズ、「怪談五色」シリーズ、「恐怖箱テーマアンソロジー」シリーズ、『アドレナリンの夜』三部作、ホラーライトノベルの単著に『僕の手を借りたい。』がある。
  • 恐怖箱 叫怪
    3.5
    現役大学講師が聞き集めた絶叫実話怪談。「超」曰くつきの祟り話から、土着の神に纏わる戦慄の風習まで、強烈な忌み話を22話収録。 山深い集落に伝わる神招きの儀、その恐ろしき秘密とは…「ぼんだらぬし」、けして応えてはいけない叫び声、マタギが代々恐れる山の怪…「欲しがり」、忌み地に家を建ててしまった家族を襲う祟り…「わけあり」ほか、この現代で確かに起きている恐怖絵図!
  • 恐怖箱 醜怪
    4.0
    粘りつく恐怖。死を呼ぶ忌話。 手加減なしの容赦なき実話怪談! 人は誰しも醜い闇の一面を有している。妬み、嫉み、怨み、怒り…これら負の感情が煮詰まり死に際の心を占めると、魂は成仏できずに怨霊悪霊となり、呪い祟りといった怪事を引き起こす。これすなわち怪談の誕生である。そして、その怪談を嬉々として聞きたがる、読みたがるのもまた人間の性であり、闇ではあるまいか。怪の惨事が酷ければ酷いほど、我々の心は強く惹かれてしまう。本書は著者がとくに「死臭の濃い」と思われる話ばかりを30話集めた怪奇実話集である。好奇心が命取りとならぬよう心して楽しまれたし。
  • 瞬殺怪談 碌
    -
    すぐ怖い! 1分で読める! 一瞬で凍りつく恐怖の実話怪談集 超短い実話怪談を詰め込んだ大人気シリーズ〈瞬殺怪談〉第6弾! ホラーの鬼才・平山夢明を筆頭に、我妻俊樹、小田イ輔、葛西俊和、黒史郎、小原猛、神薫、田辺青蛙、つくね乱蔵、丸山政也ら実話怪談の名手のほか、都市伝説から鈴木呂亜が参加、総勢11名がすべて書き下ろす。 息つく間もなく押し寄せる恐怖の波が、平穏な日常を根こそぎ浚う! 一瞬の恐怖の連続を存分に堪能してほしい。
  • 実話怪談 怖気草
    -
    死ぬ。消える。終わる。 3択しかない恐怖。シンプルに恐ろしい「超」ヘビー級怪談! 屋根裏に掛けられた襖の絵の掛け軸。集落に伝わるそれにはある役割が…「掛け軸」、屋上にある社に生贄を捧げているという噂のビル。オーナーは何を隠しているのか…?「蛇塚」、山で偶然見つけた石碑、その写真を撮った男はやがて…「Kヶ岳の写真」他、ヘビー級のガチ怖25話を収録。風にざわざわと鳴く草葉のように、厭な予感が聞こえてくる。姿は見えないが、それはもう皮膚の上を這っている。やがて手足に絡みついた怖気は、絶望的な重さとなって貴方を闇の底へと引きずり込む。どこまでも深く、深く。圧倒的な負の重力――この怪はとてつもなく重い。 著者について 神奈川県出身、O型。大学の非常勤講師として働く傍ら、趣味で実話怪談の蒐集を始めた。実話怪談コンテスト超-1/2010年大会、稲川賞受賞。第8回ビーケーワン怪談大賞優秀賞受賞。2011年『恐怖箱 臨怪』(竹書房文庫刊)にて単著デビュー。主な作品に〈憂怪〉四部作『恐怖箱 崩怪』『恐怖箱 坑怪』『恐怖箱 叫怪』『恐怖箱 醜怪』(竹書房文庫刊)、『恐怖箱 袋小路』(Kindle)、共著に「恐怖箱 百物語」シリーズ等がある。
  • 実話怪談 奇譚百物語
    -
    暗闇なのにはっきり見えた… 確かに感じる不安と恐怖! この怨み、晴らさずには逝かれない…… 怪を引き寄せる著者の大人気シリーズ、最新恐怖譚! 新たな怪異の紡ぎ手が登場した! 「数年をかけて取材をしてきたなかから、底味のある怖い話を“私”というフィルターを通して採話」したという99話。 特攻隊員におまもりを渡したが…「おまもり」。駅前のロータリーに幽霊が出るという噂があった。 K君はある日奇妙な視線を感じる…「授業参観」など、淡々とした日常とそのページの隙間から覗く魔の刻――怒涛の百物語を存分にお楽しみいただきたい。
  • 実話怪談 寒気草
    4.0
    旧家の仏壇と庭の隅に隠された穴とのおぞましき関係とは? 死ぬ、消える、終わる。呪われた実話全23話! 怪異が原因で人が死んだ話、失踪した話、人生が狂ってしまった話――すなわち凶悪なレベルで呪いや祟りが発動した実話ばかりを集めた実話怪談集。後継ぎが触れると家が絶えてしまう旧家の仏壇の秘密…「仏壇」、廃寺の床下に封印されていた箱。中には縛られた人形が…「廃寺の人形」、刑場跡に作られた学校の職員室。そこには座ると死ぬ席が…「職員室」、道路拡張のための立ち退きを渋る一人暮らしの女性。二階のものが反対しているからと言うのだが…「能面の家」ほか、容赦ない力があなたを闇に突き落とす衝撃の23話! 著者について 神沼三平太(かみぬま・さんぺいた) 神奈川県出身、O型。大学の非常勤講師として働く傍ら、趣味で実話怪談の蒐集を始めた。実話怪談コンテスト超-1/2010年大会、稲川賞受賞。第8回ビーケーワン怪談大賞優秀賞受賞。2011年『恐怖箱 臨怪』(竹書房文庫刊)にてデビュー。主な作品に『実話怪談 怖気草』、「憂怪」四部作『恐怖箱 崩怪』『恐怖箱 坑怪』『恐怖箱 叫怪』『恐怖箱 醜怪』(竹書房文庫刊)、『恐怖箱 怪談とか。』『恐怖箱 袋小路』(Kindle)、共著に「恐怖箱 百物語」シリーズ等がある。
  • 実話怪談 毒気草
    -
    隠し部屋の洋人形と一家の秘密とは…? 土地や場所絡みの怪奇から、一族に付きまとう因縁、いわくつきの物品に、人の怨みと呪いまで…… 胸が塞がる怪異、息苦しさの止まらぬ恐怖実話! 絡みつく蔓草の如く、恐怖がジワジワと胸を締め付ける神沼三平太の実話怪談シリーズ第3弾。 ・大晦日の晩に裏山に入ると、山に棲む神に食われるという言い伝え。どうなるか試すと山に入った幼馴染は…「裏山の神様」 ・更地にする予定の一角にあった井戸。蓋をずらした作業員に起きた異変。さらに井戸からは子供の足跡が続いていて…「水足跡」 ・気が付くと踏切の真ん中で座りこみ眠っている。人身事故が多い踏切には一体何が…「人食い踏切」 ・祖父の家の軒先にある飛びだし人形(交通事故防止看板)。なぜか祖父はその人形に孫の名前をつけていて…「飛び出し人形」 ・入ってはいけない屋敷の隠し部屋に並ぶ無数の洋人形と祭壇。こっそり忍び込んだ娘は昔そこで受けた儀式を思い出す…「人形屋敷」 ・父が骨董市で買った唐津焼の大壺。その日から続く不幸は父の見る夢に関連していた…「骨喰みの大壺」 ・亡くなった不倫相手の妻に呼び出された女子大生。彼女はそこで〈蛇〉の呪いを受ける…「蛇わずらい」 ……他、戦慄の26話! 著者について 神沼三平太(かみぬま・さんぺいた) 神奈川県出身、O型。 大学の非常勤講師として働く傍ら、趣味で実話怪談の蒐集を始めた。 実話怪談コンテスト超-1/2010年大会、稲川賞受賞。第8回ビーケーワン怪談大賞優秀賞受賞。 2011年『恐怖箱 臨怪』(竹書房文庫刊)にてデビュー。 主な作品に『実話怪談 寒気草』『実話怪談 怖気草』、「憂怪」四部作『恐怖箱 崩怪』『恐怖箱 坑怪』『恐怖箱 叫怪』『恐怖箱 醜怪』(竹書房文庫刊)、『恐怖箱 怪談とか。』『恐怖箱 袋小路』(Kindle)、共著に「恐怖箱 百物語」シリーズ等がある。
  • 怪談グランプリ 2017 未公開! タブー怪談
    -
    この夏、最恐の怪談師の饗宴!! 【内容紹介】 この夏、放送予定の最恐テレビ番組「怪談グランプリ」出演者たちが、テレビでは語れない秘蔵の怪談を本書で披露。 某タレントさんの事故死にまつわる不吉な前兆、 事故物件住みます芸人ならではの、とんでもエピソードなどなど 読まずにはいられない怪談を収録
  • 恐怖箱 坑怪
    4.0
    怪談は怖いほどよい。呪いは強く、もたらす不幸はより重いほうがぞくぞくする。最後は怪異の原因を突き止め、呪縛から解放されれば一件落着。カタルシスも得られようというものだ。しかしながらこれは実話怪談、現実はそううまくいかないのが常である。つまり、ああ良かったで終わらない場合もあるということだ。本書「坑怪」は同じ読みである「後悔」を掛けている。体験者たちの後悔、無念がテーマであると同時に、読まなければよかったと思うほどに凄絶な話ですよ、という意味だ。怪談ジャンキーの期待を裏切らぬ恐怖だけは詰めこんだ。それらはすべて本物、実際に起きた事象である。ゆえに安易なオチ=救いはないことをここでお断りしておく……。
  • 小説 シライサン
    3.7
    1巻704円 (税込)
    親友の変死を目撃した女子大生・瑞紀の前に現れたのは、同じように弟を亡くした青年・春男だった。何かに怯え、眼球を破裂させて死んだ二人。彼らに共通していたのはある温泉旅館で怪談を聞いたことだった。
  • なまなりさん
    3.9
    怪異蒐集家・中山市朗が聞き取った幻の長篇実話が新装版で登場。後日談と、書き下ろし短篇を収録。沖縄で退魔師の修行を積んだというプロデューサーの伊東礼二。彼の仕事仲間の健治が、沙代子という女性と婚約をした。しかし沙代子は、妖艶な双子姉妹による執拗ないじめにより自死へと追いやられる。彼女の死後、双子姉妹の周囲で奇妙な事件が続発するようになるが、それにとどまらず、被害はやがて双子の実家へと移っていく――。伊東氏の目の前で起こる信じがたい怪異と事実……。体験者本人によって、二日間にわたり語られた生々しい体験記。
  • 妖奇庵夜話 ラスト・シーン
    4.6
    「ゲームをしよう。兄は守る。弟は奪う」 父親である<鵺>に残酷なゲームを強いられる伊織。 勝利条件は、弟で<鬼>の青目から、 小鳩ひろむを守り抜くことだ。 だが、刑事の脇坂は意識不明のまま、 さらに警視庁Y対は解体され、 鱗田を頼ることもできない。 伊織は、夷、マメ、そして<犬神>である甲藤の力も借り、 全力でひろむを護衛するが……。 「このゲームは圧倒的にディフェンスが不利だ」 妖奇庵の皆の運命は。本編決着巻! (妖奇庵の奇は、正しくは王扁に奇です)
  • 妖奇庵夜話 グッドナイトベイビー
    4.3
    茶室・妖奇庵の主は、隻眼にして美貌の洗足伊織(せんぞくいおり)。ヒトと僅かに違うDNAを持つ妖人だ。家令の夷(えびす)、家事手伝いのマメと共に静かに暮らしていたが、《鬼》の属性を持つ青目にマメが襲われて以来、危機感を強めていた。そんな折、妖奇庵を訪れた《貘》から「妖人というだけで差別され、妻子が苦しんでいる」と相談を受ける。一方、子供のように無垢なマメには、過去からの脅威が近づき……。人気作第5弾、文庫書き下ろし。
  • 妖奇庵夜話 魔女の鳥籠
    4.3
    子供の誘拐事件が起こった。犯人は「山姥」だという。妖人茶道家の伊織はそれを否定するが、一方で、妖人女性の連続自殺事件が起こり……。風邪で弱っている伊織も必見!
  • 妖奇庵夜話 花闇の来訪者
    4.4
    妖怪のDNAを持つ「妖人」茶道家、洗足伊織。その「家族」で、「小豆とぎ」の妖人であるマメが、「ひまわり食堂」でボランティアとして働き始めた。しかし、小豆が現場に遺された殺人事件が起きて……
  • COPY 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子
    3.9
    鑑識官・三木と恋人の麗華の結婚を祝うのも束の間、比奈子ら「猟奇犯罪捜査班」の面々に事件の知らせが入った。 心臓がえぐりだされた2遺体が八王子の廃ビルで発見されたのだ。 実は、一昨日も同様に心臓がくり抜かれた成人男性3人の遺体が日本橋で見つかっており、「死神女史」こと石上妙子教授が検死を担当していた。 その現場は、被害者の血痕で奇妙な「魔法円」が描かれていたという。 比奈子は、12年前そして30年前に同じような事件が起こっていたことを聞かされる。それらは未解決事件であった。 過去の事件の犯人が再び活動を開始したのだろうか?  そして、国際犯罪組織から狙われている中島保が身を隠しているセンターでは少年・永久がある発見をしていた……。 現代社会の闇が猟奇的殺人と共鳴する、新しいタイプのヒロインが大活躍の警察小説、第9弾! いよいよクライマックスへ! === 【電子版特別付録】次巻『BURN(バーン)』プロローグ原稿
  • ヒト怖イ話 堕ちる首
    -
    危険すぎる人が絡んだ恐怖 人間(ヒト)の狂気か、それとも心霊の怪異か! 身近に迫る恐怖がここに! 怪異と狂気は紙一重なのか──心霊とサイコの狭間の奇妙な話を新進気鋭の播磨龍次が切れ味鋭く描き出す。 ・駐車場にいたラジオを手にした奇妙な男。翌日同級生が行方不明になり…「ラジオと大男」 ・離婚した男性が憂さを晴らしに行った夜の店で、妻そっくりのキャバ嬢に声をかけられ…「同級生だよ」 ・人形遊びをしている幼い姪が奇妙なことを口走る「右にいる人」 ・彼氏の家に初めて行った日、たまたま見つけたノートには幼い頃の自分の文字が…「なくした日記」 ――など50話収録。薄暗い影を纏う隣人に付け込まれませぬよう。
  • 恐怖箱 崩怪
    -
    実話怪談における神沼三平太のイメージは、おそらく「軽妙」ではなかろうか。すなわち、怖すぎないが不思議で奇異な話を集めてくるのが得意、といったイメージである。が、今回そのイメージは鮮やかなまでに裏切られ、突き崩された。著者自ら「深刻な本」と称する本作は、最初から最後まで重苦しく、陰惨酷悪なガチ怪談で埋め尽くされている。前書きに「読んでいい話だなと思うような話は一つもない」「健康を損なうおそれがあるので読みすぎに注意」とあるが、まったくもって冗談ではない。本気の忠告である。しかしながら、それだからこそ本書は怪談ジャンキー諸君においては垂涎の作となっていること請け合いだ。この際、心優しい忠告など無視して、恐怖を求める本能のまま貪るように味わっていただければ幸いである。きっと、貴方の世界が、変わる――。
  • 実話怪談 虚ろ坂
    5.0
    鉄塔を這い登る生首 三人連続で店長が首を吊るコンビニ 写る人が次々死んでいく家族写真 上るも地獄、下るも地獄。 薄ら寒さがとまらない恐怖譚獄! 薄ら寒い恐怖譚! ・幼い頃、庭の物置小屋を異常に恐れていた弟。 だが三十年後、弟は全く別の記憶を語り出す…「入れ替え坊主」 ・鉄塔を蝸牛のように這い登る生首。 ある日、首が飛び立つ瞬間を目撃した男は恐ろしい事実を知る…「屋根首」 ・一年で店長が三人連続で首を吊ったコンビニ。 原因は土地の祟りかそれとも…「コンビニ」 ・女子生徒の飛び降り自殺があった廃校で肝試しの女性が行方不明になった怪談を聞かせると、 俄かに夫の様子がおかしくなって…「オニハラレイカさん」 ・二段ベッドを拾ってきて以来大学に来なくなった友人。 上の段に何かがいると言うのだが…「二段ベッド」 ほか、薄気味の悪い奇怪な怪異譚ばかりを32話収録。怪の虜囚ふたりが紡ぐ出口のない恐怖!
  • 恐怖箱 臨怪
    3.0
    霊だの怪奇現象だのにはとんと縁がない――。大部分の人間はそう思って生きているし、それゆえに見てみたい、聞いてみたいというおかしな願望を抱くものだ。だが、果たして本当にそうだろうか。幼い頃の記憶に「あれは一体何だったのだろう」と首を傾げるようなことがありはしなかったか。多くはおやつを食べれば忘れてしまうような些細な引っかかりだったかもしれない。けれどもそうした違和感という名の不思議を感じたことのある人は意外と多いはずだ。怪はけして遠い世界のものではない。我々のすぐそばで呼吸し、そ知らぬ顔で紛れている。縁がないのではなく、それに気づくか気づかないかの違いだけだとしたら?本書には気づいてしまった57人の体験談が収められている。紙面から伝わってくるのは溢れんばかりの恐怖と嫌悪。悲しみ。懐かしさ。小さな怪の一粒はそれに気づいた途端膨れ上がり、圧倒的な彼岸の魔力で我々を包み、翻弄する。あなたも本書を読めば、記憶の片隅に埋もれていた「何か」を思い出すかもしれない……。 怪と不思議に魅せられて――神沼三平太、ついに単著デビュー!書き下ろし実話怪談57話!
  • 夏の滴
    3.7
    僕は藤山真介。徳田と河合、そして転校していった友達は、本が好きという共通項で集まった仲だったのだ――。町おこしイベントの失敗がもとで転校を余儀なくされる同級生、横行するいじめ、クラス中が熱狂しだした「植物占い」、友人の行方不明……。混沌とする事態のなか、夏休みの親子キャンプで真介たちが目の当たりにした驚愕の事実とは!? 子どもたちの瑞々しい描写と抜群のストーリーテリングで全選考委員をうならせた第八回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。
  • 怪談のテープ起こし
    3.8
    自殺する間際にメッセージを録音して残す人がいる。それを集めて記事にしないか? 編集者時代の三津田に企画を提案したライターが突然失踪。後日、三津田の元に届いた1本のテープには何が。カセットやMDに録音された体験談に材を取った6つの怪異譚と、それらを連載し本になるまでの、担当編集者との裏話的なエピソードから成る作品集。この物語を読むあなたは恐怖を「体感」することになる。
  • 爛れた闇
    3.7
    学校の不良と母親が付き合い出し家に入り浸るようになったため生きる希望を失った高校生の正矢。記憶を失い独房に監禁されたうえに拷問を繰り返される謎の兵士。二人の意識がリンクした時、凄絶な運命の幕が開く!
  • 妖奇庵夜話 顔のない鵺
    4.2
    「御指を、いただきたく存じます」 洗足伊織(せんぞくいおり)のもとに現れた老婦人は、 妖人《鬼指(おにゆび)》と名乗る。 刃を手に、指をくれと迫りながらも、彼女はひどく怯えていた。 他にも《シシン》、《天邪鬼》と、存在しないはずの妖人たちが伊織に近づく。 青目の関わりを察した伊織は、 家令・夷(えびす)にある指示を下す。 一方、刑事の脇坂(わきさか)は『麒麟の光』事件の真相を追う。 そこには正体不明の《鵺(ぬえ)》の気配が潜み……。 本当に悪い奴は、誰なのか。 妖人探偵小説第8弾。
  • ファミリーランド【電子特典付き】
    3.9
    スマートデバイスを駆使して遠方から家族に干渉してくる姑と水面下で繰り広げられる嫁姑バトルの行方。金髪碧眼のデザイナーズチャイルドが「普通」とされる世界での子どもの幸せのかたち。次世代型婚活サイトでビジネス婚をしたカップルが陥った罠とその末路。自立型看護ロボットによって育児の負担が減った一方で、隔たれる母と娘の関係。技術革新によって生み出された、介護における新たな格差。対面しない葬式が一般的な世界で、二十世紀型の葬儀を希望する死者の本当の願いとは。ホラーとミステリ、ジャンルを超えて活躍する澤村伊智がテクノロジー×家族をテーマに描いた、新感覚の家族小説。 電子特典として、書き下ろしメッセージ付き。
  • 栃木怪談
    -
    【思川・観晃橋】橋脚に浮かぶ姫君の霊(小山市) 【烏帽子掛峠】木立に揺れる首吊り紐(那珂川町) 【十二御前】多発する事故と××様(矢板市) 【徳次郎の六本杉】伐ると祟る伝説の杉(宇都宮市) 【中禅寺湖】湖上に現れる金の帆船(日光市) ……ほか、県内を徹底調査。栃木県の当地怪談集! 栃木県ゆかりの怪談作家が地元の怪と不思議を徹底調査! 土地の怪奇伝承から現代の恐怖体験まで幅広く聞き集めたご当地怪談集。 思川に架かる橋の橋脚に浮き出た姫君の形をした染みの正体は…「思川にまつわる話」(小山市) 峠道の左右の林から聞こえる笑い声と、揺れる無数の首吊り紐…「烏帽子掛峠」(那珂川町) 雷が落ちた場所をしめ縄で囲って祀る風習。その中に猫の亡骸を置くと…「雷様が降りた場所」(大田原市) 戦国時代の悲劇の史跡、十二御前。その近辺で起きる事故との因果は…「田園にて」(矢板市) 岩舟山近くの調水池で起きた怪。神隠しのごとく消えた子供が水の上に立ち現れて…「沼」(栃木市) 伐ると死ぬと言われる祟りの杉。その真相は…「日光街道・徳次郎の六本杉」(宇都宮市) 小峯神社の近く、例幣使街道沿いの杉並木を飛ぶ子天狗…「鹿沼の思い出」(鹿沼市) 中禅寺湖に浮かぶ金の帆掛け船の幻。母には見えず娘にだけ見えて…「湖上の帆船」(日光市) 他、35話収録!
  • 福岡怪談
    -
    決定版! 福岡県全域の実話怪談集 地元出身の作家が日常の真横に佇む恐怖を綴った戦慄の福岡裏ガイド! 「後ろから、白い女が憑いてきてるッ…!」 最恐心霊スポットに潜む危険な怨霊 (「犬鳴峠 旧トンネルの女」より) ・中洲のホストにとり憑く女の生き霊 ・祟る!1つの村が沈んでいる北九州の畑貯水池 ・志賀島に現れる四つん這いの落ち武者 ・殺人事件と関係が!?怨霊がとり憑く力丸ダム ・怪奇現象が多発!筑後地域の心霊旅館 ・死と怪異をもたらす広川町の十三佛 数多の歴史名所や心霊スポットを有する九州最恐地帯・福岡県にひしめく恐怖の数々を、福岡市早良区出身の怪談作家が綴ったご当地怪談集。 ・中央区にある某マンションのエレベーターで出遭う怪異「配達員」 ・映画「犬鳴村」のモデルになった最恐心霊スポットの恐怖体験談4連作「犬鳴峠」 ・不動産屋も入室を拒んだ危険すぎる霊障アパート「姪浜駅近くの事故物件」 ・隠し部屋に霊道…ある家に纏わる戦慄の因縁「廃屋からの誘い」 ・水難事故が多発するみやこ町のとある淵に纏わる哀しくも恐ろしい真相「黒い石」 ――など、県内全域の本当にあった怖い話を徹底取材!
  • 怪談和尚の京都怪奇譚
    4.3
    京都の怪談名人の、ぜんぶホントの怖~い話 死者からの電話、人形の怨念、線路にしゃがむ老婆……。 京都の古刹・蓮久寺の住職が相談を受け体験した、怖くて、ホントで、不思議な実話の数々!
  • 邪宗館の惨劇
    3.9
     一年前の火災事故で親友を失った天田耕平は、恋人と共に慰霊祭へと向かう途中にバスが事故を起こし、山道で立ち往生してしまう。  雨風をしのぐため他の乗客らと共に近くの廃墟へと避難するが、そこはかつてある宗教団体の信者が集団死したといういわくつきの建物だった。 その夜、乗客たちが次々に殺害される事件が発生。建物からの脱出を試みた耕平は、恐ろしい姿をした怪物に遭遇し意識を失う。  目を覚ました時、耕平は事故を起こしたはずのバスに乗っていた。その後、まったく同じ流れで繰り返される殺人事件を体験し、耕平は自分がこの夜を『繰り返している』ことに気づく。 「俺は、タイムループに陥ってしまったのか……」  何度『繰り返し』を経験しても誰も救えず、『繰り返し』からの脱出もできない耕平の前に現れたのは、怪異譚蒐集のため、この地を訪れたホラー作家、那々木悠志郎であった。
  • 呪怨 終わりの始まり
    3.0
    その家に入った者は、生きながらえることは決してできない。そしてまた、新たな呪いが生まれる――。佐々木希主演、トリンドル玲奈出演の『呪怨』シリーズ最恐、最新作が大石圭によるノベライズで登場。
  • でえれえ、やっちもねえ
    3.1
    コレラが大流行する明治の岡山で、家族を喪った少女・ノリ。 ある日、日清戦争に出征しているはずの恋人と再会し、契りを交わすが、それは恋人の姿をした別の何かだった。 そしてノリが生んだ異形の赤子は、やがて周囲に人知を超える怪異をもたらしはじめ……(「でえれえ、やっちもねえ」)。 江戸、明治、大正、昭和。異なる時代を舞台に繰り広げられる妖しく陰惨な4つの怪異譚。 あの『ぼっけえ、きょうてえ』の恐怖が蘇る。
  • 妖奇庵夜話 人魚を喰らう者
    3.9
    妖怪のDNAを持つ人、妖人。妖人茶道家の洗足伊織は、明晰な頭脳で妖人にまつわる事件解決に一役買っている。そして妖人「人魚」の登録のある女性が誘拐されたことから、今回も警視庁に協力を要請され……。
  • 黄泉つなぎ百物語
    -
    「もっと怖い譚(はなし)はあるか?」 「ならこれはどうだ」 実話怪談の名手49名が恐怖の頂を求めて紡ぐ怪の数珠。 各々が持ち寄った「最恐話」でとこしえの闇を織る実話百物語! ぱっと開けば、そこは奈落。 一分で読める空恐ろしい話、不思議な話が九十九話。 明けない夜はどこまでも深い闇に落ちていく…… ●収録話 ・第1夜「山にて」黒木あるじ ひとり分け入った山中。夜、焚き火をしていると炎の中に知らない男の顔が… ・第3夜「暗がりに浮かぶ」夜馬裕 母屋から離れた便所に浮かぶ男女の首。祖父母は死んだお前の両親だと言うが… ・第84夜「十分間」営業のK 一族の中でただ一人霊感のなかった男は、購入した中古住宅で初めて恐怖を知る… ・第96話「闇夜に跳ねる」郷内心瞳 深夜、農免道路から臨む田んぼの中でぼんぼん飛び跳ね続ける発光物体の正体は… ・第99話「朝がくる」平山夢明 寂れた山小屋で霊の調査をしていた若者たちを襲った戦慄の恐怖とは… …ほか全99話収録。
  • 〈魔震〉戦線
    -
    その鞄が<新宿>に持ち込まれた。なんと鞄の中身は、かつて<新宿>を妖都に変豹させた<魔震)>そのものだった!鞄の争奪戦が<新宿>を揺るがし、未曾有の異変が続発する。究極の謎―<魔震>はなぜ新宿を襲ったのか!?やがて明かされる<魔震>の正体とは!?超人気シリーズ、衝撃の核心作!
  • ゆうずどの結末
    4.4
    こんな結末は耐えられない――。 大学に入学して3か月、菊池斗真はサークルの同級生・宮原の投身自殺を目撃してしまう。死因に不審な点もなく遺書もあったことから、彼女の死は自殺と断定された。 宮原の死から数日後、菊池は同じサークルに所属する先輩の日下部から、表紙にいくつかの赤黒い染みがある本を手渡される。それは、宮原が死の瞬間に持っていた小説らしい。 「ゆうずど」というタイトルの小説は角川ホラー文庫から刊行されている普通のホラー小説で、特に宮原の死と結びつけるような内容は描かれていなかった。 しかし、本を読んだ日下部はその翌週に自殺をしてしまう。 そして日下部の死後、なぜか菊池の手元には「ゆうずど」の本が現れていた。 何度捨てても戻ってくる本。そして勝手に進んでいく本に挟まれた黒い栞。自分にしか見えない紙の化け物。 菊池は何とか自らに迫る死の呪いを回避するために、ある手段を講じるが――。 その■■を、絶対に読んではいけない。 あなたの身に恐怖が迫る、新感覚ホラー誕生!
  • アイズ 猟奇死体観察官・児玉永久
    4.3
    かつて連続殺人を犯した16歳の少年・児玉永久は、天才的プロファイラー・中島保の保護の下、晩期死体現象と法医昆虫学の研究を続けていた。ある日彼らの許に、猟奇犯罪捜査班の厚田巌夫、検死官・石上妙子、新人刑事の堀北恵平が訪れる。発生したのは女児誘拐殺害事件。被害者は瞼を切り付けられ、片眼を刳り貫かれていた。 事件の解決が過去の償いになると信じ、永久は事件を追い始めるが――。「藤堂比奈子」シリーズ、感動のスピンオフ。
  • あやし【電子特典付き】
    4.1
    神社の梅の木に大凶のおみくじを結びながら、美しいお千代の凶運を願うおえん。実際に、お千代が不幸な死に方をして……心の闇を映し出してざわつかせる9つの江戸怪奇譚、ホラー文庫にも登場! 電子書籍限定特典として、皇なつき作画・漫画『お江戸ふしぎ噺 あやし』の1話分を特別収録!
  • 怪談六道 ねむり地獄
    3.0
    「ベッドの下から出るわ出るわ……」 歯。歯。歯。歯。歯。歯。 ―――「噛夢」より 現実と非現実の境目が溶ける瞬間の恐怖。 急上昇の若手、待望の初単著! 夢と現実が奇妙にリンクし、曖昧になった刹那を掬い上げる…実話怪談界の新鋭・蛙坂須美が放つ待望の初単著。・疲れ果て眠りに落ちそうになった瞬間に感じた無気味な異変…「噛夢」 ・自分だけが身に覚えのない、記憶の亡霊のごとく不鮮明な映像とは…「蛇素麺」 ・突然居酒屋に入ってきた男との不条理な会話…「犬目耳郎」 ・引き籠もりの兄の部屋から聞こえてくる少女の声…「まゆちゃん」 ・地方紙の記者が取材先の寺で見かけた女は全体のバランスがちぐはぐで…「泣きぼくろ」 他、32話収録! 淡水と海水が混ざり合うのが汽水域ならば、ここは怪奇と眠りの狭間=奇睡域。 さぁ、地獄の扉が開く。
  • 神戸怪談
    3.3
    港町・神戸の実話怪談 兵庫県神戸市――歴史ある港町に息づく、山・海・人にまつわる不思議の数々を、灘区出身のオカルトコレクターが綴る奇想の神戸裏ガイド! 怪奇現象が多発するポートタワー 三宮のセンタープラザに出る落ち武者 新神戸の某ホテルに広がる異次元空間 恐ろしいほどにご利益がある恋愛弁天 JR住吉駅で起きた怪奇事件の真相 元町高架下近くの最恐幽霊屋敷 動物園内にある旧ハンター住宅で謎の男が姿を現す 阪急・六甲駅付近に建つ最恐事故物件マンション つくはら湖に出没する悲鳴と呻きをまとった死霊 阪神地域屈指のミステリースポット・甲山の怪! 呪物コレクター&怪談師としてブレイク中の田中俊行が地元・神戸の怪談をまとめた一冊! ・エレベーターガールの間で語られる怪異「ポートタワーの怪」(中央区) ・著者がかつて勤めていた会社で起きた社長の悲劇「龍」(東灘区) ・祈りが祟りに変容したのはなぜ?「祟りの木」(北区) ・何か奇妙なものが棲む古い洋館「旧ハンター邸」(灘区) ・間取りが不思議な賃貸住宅、事故物件ではなさそうだが…「女性専用マンション」(須磨区) ・夜の街で母親の帰りを待つ幼い姉弟。家にいたくない奇妙な理由とは…「元町高架下の子ども」(中央区) ――など。神戸の街に蔓延る異界の数々を収録した実録暗黒ガイド!
  • 脳髄工場
    3.7
    近未来。犯罪抑制のために開発された「人工脳髄」。天然脳を持つ少年を待ち受ける運命とは? 人間に潜む深層を鋭く抉った表題作ほか、過去から未来、そして宇宙までを舞台に名手が描く怪異と論理の競演!
  • 妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず
    3.9
    美貌の青年茶道家・洗足伊織は、妖怪のDNAを持つ異質な存在。しかし明晰な頭脳と、不思議な力を持つがゆえに、警察に頼られて、妖怪がらみの事件に巻きこまれることに。茶道家探偵、鮮烈に登場。
  • 妖奇庵夜話 空蝉の少年
    4.1
    妖怪のDNAを持つ存在、「妖人」。茶室の主・伊織は、鋭い洞察力を持つ美貌の妖人。人と妖人を見分ける力を使い、予言ができる妖人と名乗る占い師の真贋を確かめることになった伊織だが、殺人事件に遭遇し!?
  • LEAK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子
    4.0
    正月の秋葉原で見つかった死体には、大量の現金が詰め込まれていた。連続して同様の死体が発見されるが被害者の共通点は見つからない。比奈子ら「猟奇犯罪捜査班」は警視庁で「リッチマン殺人事件」に取り組むが……【電子版特別付録】次巻『ZERO(ゼロ)』プロローグ原稿
  • 拝み屋怪談 来たるべき災禍
    3.8
    虚実の境が見えなくなってしまった時、人にとってあらゆるものが、怪異となり得る危険を孕んでしまう――。現役拝み屋が体験した現世のこととも悪夢とも知れない恐るべき怪異。すべてのはじまりは20年以上前、ある日曜日の昼下がりに出会った一人の少女だった。その少女、14歳の桐島加奈江は果たして天使か怪物か、それとも……!? 訪れた災禍を前に恐れおののく一方で、必死に解決を図ろうとする拝み屋の衝撃実話怪談!
  • ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子
    3.8
    謎の連続自殺事件。被害者は、かつて自分が犯した殺人事件と同じ手口で死んでいく。事件を追う新人刑事・藤堂比奈子が出会ったおぞましい真実とは!? 第21回日本ホラー小説大賞読者賞受賞!
  • レディオ・コール
    4.0
    わ・た・し・と・死・ん・で─映画「貞子3D」の脚本家が放つ戦慄のサスペンスホラー!【あらすじ】『ラジオから死者の声が聞こえる』三鷹FMパーソナリティ、河野彩海は自分の番組がネット掲示板で炎上していることを知る。原因はリスナーの変死体が次々と発見されたからだ。自室なのに高いビルから落ちたように潰れた女子高生、室内で溺死したような中年女性……皆、生前に彩海のラジオ番組から死者の声を聞いたという。死霊に呼ばれるかのような、連続死の真相とは……?予測不能の戦慄サスペンスホラー!
  • 怪談群書 墜落人形
    5.0
    「気づかなかった? あなた、呪いの人形なのよ」 ビルから落下する人形の幻を見る男 ある日、人形が言葉を… 「墜落人形」より 一癖も二癖もある、アク強すぎの怪実話! 出てくる霊も体験者も曲者ぞろい。 俄かには信じがたい異常現象と歪で底冷えのする恐怖たち。 一筋縄ではいかない怪異ばかりを集めた強烈な実話怪談集! ・スベリヒユが群生するプレハブ小屋。中では女装の少年がある霊的な作業を…「スベリヒユ」 ・嫁入りの夜に出現すると言われる縁起のよい帆掛け船。だが船には黒い人影が…「ゴブリン対策」 ・激辛カレーを食べる謎の老女。食事中、老女の袂から何かが…「蝉と蛇とカレーライス」 ・玄関に立つデリヘル嬢の霊。勢いよく殴った時だけ手応えが…「殴打のテオリア」 ・手首切断事故と目撃されたオレンジ色の爪をした左手首の幽体。その正体は…「手首が来る」 ・セーラー服の少女を車で轢いてしまった幻の感触。その後、車が盗まれ意外な展開に…「轢いた記憶」 ・福岡のとある会社社長一族が行う秘密儀式伝うことになった男。  山奥の薄野原で井戸と対峙した怪奇な5日間…「可哀相な井戸」 ・ビルから落下する人形の幻影を見る男。なぜ自分にそれが見えるのか?  それが霊だとして、なぜ人間ではなく人形なのか?戦慄の結末…「墜落人形」 他、満を持して世に放つ著者9年ぶりの単著!
  • 絶怪
    5.0
    「欲しいのは、恐怖のみ」 怪談界一のへそ曲がりが正面から「恐怖」に挑むガチで怖い実話怪談! 怪談が怖いのは当たり前、他人と同じものは書きたくないと 怪談の横道を行き続けたひねくれ男が原点回帰! ただひたすらに恐怖のみを追い求めた本気で怖い実話怪談。 生前、祖父が神様と呼んだ庭の巨石。石に向かって手を合わせると禍々しき言葉が耳に…「神様」 ハンカチを飲み込む奇行で窒息する社員が続出する会社。布の柄には見覚えが…「願い」 稀代の占い師と呼ばれた伯母が若い二人に残した予言。伯母の死後、恐るべき怪異が…「二人」 ある男性と関わると世界が歪みだす。洗脳を超えた奇怪な術の正体は…「ここに漂え」 ほか、浮世と幽世の闇を奥の奥まで覗ききった底冷えの1冊!
  • 一〇八怪談 飛縁魔
    5.0
    108話の恐怖が一冊に凝縮! 川奈まり子が刻む超密・実話集 首吊り、溺死…男たちの死の影に魔性の女あり… 「第一〇八話(跋)飛縁魔」より 『八王子怪談』で話題沸騰の怪談作家・川奈まり子が、日本全国から採話した108篇の恐怖体験談を綴る実話シリーズ第3弾! ・不可思議な出来事が絶えない千葉県北の家…「首洗い場跡の旧家」 ・江戸期の傑作怪談の故地で今も残る禁忌の真実…「累ヶ淵の沈黙」 ・池袋の超高層ビルで実際に起きた心霊現象の数々…「足音の所以」他 ・徳島の港で頻発する転落事故の裏に怪異が…「誘い神」 ・前作に収録した、いわき市に出没する超危険な少年霊の後日談…「夏の子ども、ふたたび」 ・人形に憑いた恐ろしい怨霊と“現代の陰陽師”の対決…「夢の人形」―など収録!
  • 拝み屋怪談 逆さ稲荷
    4.1
    如何にして拝み屋と成り得たのか。霊を霊と認識していなかった幼少期から拝み屋開業にいたるまで。人ならざるモノと付き合い続けた恐怖の半生記を、取材をもとにした怪異譚と併せて収録する、かつてない怪談実話集!
  • 妖婚宮
    -
    〈新宿〉を揺るがす戦いが勃発! 魔界都市最大の“恋の逆恨(さかうら)み”とは!? 〈区外〉のIT財閥二代目・月島やしきが魔界都市〈新宿〉で姿を消した。捜索を依頼された人捜し屋(マン・サーチャー)秋せつらの前に、やしきの婚約者で絶世の美女・滝王真奈(たきおう・まな)と彼女の本当の婚約者を名乗る森童子識名(もりどうじ・しきな)が現われる。彼らは各々東北で覇を競った名家出身であり、“力”でせつらを排除し、自らやしきを捕まえるというのだが……。古(いにしえ)から受け継がれる怖ろしき血脈と、〈新宿〉の化身との戦いが始まる!
  • 恐怖実話 狂縁
    -
    「わたし、生霊がとばせるから…」という彼女と別れた男の部屋に突然、虫が多量発生した! 『部屋の虫』収録。 過去に結んでしまった縁が、時と場所を越えて牙をむく――不可思議な体験に内包された人の狂気と闇を炙り出す実話集! 姑のイジメに耐えてきたが決裂、離婚を前に決行した復讐とは「十年かけて」、嫌いな上司を呪いたいと生半可な祈祷をしたばかりに…「呪殺法」、寝て起きると口の中が塩辛い。そんなバイトの先輩の後ろに視えていたのは…「眠る場所」など28編の怪異と狂気。日常で感じる些細な違和感は、怪異なる縁が牙をむく前兆なのかもしれない。
  • 厭談 祟ノ怪
    5.0
    「この山は、入った人間がふっと煙みたいに消えてしまう」 禁断の山が人を食らう――「マレビトの塚」より “厭な話”の名手・夜馬裕が 実話怪談単著デビュー!! 厭な話をさせたら圧巻の迫力! メディアや怪談ライブなどで大活躍中の怪談師・夜馬裕が鮮烈に単著デビュー! ●土砂にまみれた奇妙な一室の衝撃の由来とは!? 最凶最悪の事故物件奇譚…「ばんもんの部屋」 ●神隠しの如く人を呑み込む山に命を狙われ幾重もの恐怖が襲い掛かる…「マレビトの塚」 ●幼い頃に出遭った怪異が今も闇夜の向こうから自身を探し続ける…「もういいかい」 ●屋敷に伝わる奇怪な風習の裏に隠されていた驚くべき秘密とは…「蔵守りの儀」 ――など21篇を収録。 鬱々とした最悪の後味を残す厭怪談の妙味に震えが止まらない!!
  • 実話怪談 恐の家族
    -
    5人の巧者が炙り出す、家族の間の心霊怪異奇譚 家族が次々と病に倒れていく!  夫の実家の墓を見て感じた妻の違和感――(「義実家の墓」西浦和也より) 親子の愛憎、きょうだいの確執、無念、怨念──家族という入れ物の中で起こる逃げ場のない心霊怪異の数々!  ・義理の家で起こる病気の連鎖、その原因は…「義実家の墓」(西浦和也) ・祖母の部屋に毎夜来るモノ「家族以外のなにか」(松永瑞香) ・異国の地で聞いた凄惨な母親殺しの顛末「焦熱極楽家族」(岩井志麻子) ・家系を呪う、その代償とは…「リキの一族」(Dr.マキダシ) ・伯父が庭に建てた異物、そして家族が壊れていく…「鉄塔のある家」(川奈まり子)など。 川奈まり子が書き手を初プロデュース!家族をテーマに、濃密濃厚な怪談奇譚が集結──あなたの家族は大丈夫ですか?
  • 拝み屋怪談 鬼神の岩戸
    3.9
    都内で起こった幽霊騒動。解決を要請された拝み屋を営む著者は、現地の地下室に騒動の原因があると判断。閉ざされていた扉を開けようとしたが、そこには残酷でおぞましい現実が広がっていて――。
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    3.9
    1993年4月の創刊以来、わが国のホラー・エンターテインメントとともに歩んできた無二の文庫レーベル、角川ホラー文庫。その膨大な遺産の中から、時代を超えて読み継がれる名作を厳選収録したベストセレクションが登場。大学助教授の〈私〉が病院で知り合った美しい女性、由尹。ミステリアスな雰囲気をたたえた彼女は、自分の体は呪われていると告げる。ともに暮らし始めた二人だが、やがて悲劇的な事件に見舞われて……。ミステリとホラーの巨匠・綾辻行人90年代初頭に執筆した傑作「再生」をはじめ、『リング』の鈴木光司が東京湾のクルーズ船を舞台に戦慄の一夜を描いた「夢の島クルーズ」、故・今邑彩が角川ホラー文庫のために書き下ろした不穏な物件ホラー「鳥の巣」、の第72回日本推理作家協会賞に輝いた澤村伊智の学園ホラー「学校は死の匂い」など、バラエティ豊かに、ホラージャンルの面白さと可能性を示す全8編。最高にして最恐、これが日本のホラー小説だ。ホラー評論家・ライターの朝宮運河セレクション。 収録作は以下の通り。 綾辻行人 「再生」(『亀裂』、『眼球綺譚』) 鈴木光司 「夢の島クルーズ」(『仄暗い水の底から』) 井上雅彦 「よけいなものが」(『怪奇幻想短編集 異形博覧会』) 福澤徹三 「五月の陥穽」(『怪談歳時記 12か月の悪夢』) 今邑彩 「鳥の巣」(『惨劇で祝う五つの記念日 かなわぬ想い』) 岩井志麻子「依って件の如し」(『ぼっけえ、きょうてえ』) 小池真理子  「ゾフィーの手袋」(『異形のものたち』) 澤村伊智  「学校は死の匂い」(『などらきの首』)
  • 殺人鬼 ――逆襲篇
    3.6
    伝説の『殺人鬼』ふたたび! ……蘇った殺戮の化身は山を降り、麓の街へ。いっそう凄惨さを増した地獄の饗宴にただ一人立ち向かうのは、ある「能力」を持った少年・真実哉! ……はたして対決の行方は?!
  • 逡巡の二十秒と悔恨の二十年
    4.0
    わたしは20年前の記憶に苛まれ続けていた。 子供の頃のたった20秒の迷いが、川で一緒に遊んでいた幼馴染を見殺しにしたのだ。 当時の「記憶」は次第に「現在」を崩壊させ始め……?(「逡巡の二十秒と悔恨の二十年」) 表題作ほか、食用の人間がいる世界を描く問題作や、落語と都市伝説の有名人たちを掛け合わせたユーモア作、代理出産をめぐる壮大な物語まで――。 ホラー、ミステリ、SFのジャンルを超えて読者を驚愕させてきた著者の、単著未収録作品集!
  • 青春鬼
    -
    美しすぎる転校生――高校生時代の秋せつらが、〈魔界都市〉を駆け巡る! 〈魔震(デビル・クエイク)〉から7年、一人の転校生が現れた時から〈区立新宿高校〉に異変が生じた。彼の名は秋せつら。学園全体が超絶の美貌に侵されたのだ。危機感を抱く教師たちをよそに、10人の生徒が殺害され、せつらに容疑がかけられた。ライバル校の裏で暗躍する真犯人。その者こそ、せつらの宿命のライバルだった……! 修羅場と化した学園。孤高の人捜し屋(マン・サーチャー)の思春期が今明らかに!
  • ホーンテッド・キャンパス きみと惑いと菜の花と
    4.2
    雪越大学 オカルト研究会に所属する、超草食系大学生の森司。 しかし、奇跡は起きた。 なんと、こよみちゃんと、菜の花の有名な福島潟で初デートすることになったのだ!  その日に向け、森司は着る服(と自らの体型)に頭を悩ませる。 オカルト研究会のメンバーも、二人のデートに興味津々だ。 けれど依頼人は容赦なくやってくる。 連続殺人事件現場の横に立つ豪華な洋館に現れた、女の足だけの霊。 森司がかつて経験した、先輩の同時二重体(バイロケーション)の謎。 そしてデート当日にまで、恐怖は忍び寄ってきて!? 甘甘なのに身の毛もよだつ、青春オカルトミステリ第10弾!
  • OFF 猟奇犯罪分析官・中島保
    3.9
    見習いカウンセラーの中島保は、殺人者の脳に働きかけて犯行を抑制する「スイッチ」の開発を進めていた。殺人への欲望を強制的に痛みへ変換する、そんなSFじみた研究のはずが、実験は成功。野放しになっている犯罪者たちにスイッチを埋め込む保だが、それは想像を超え、犯罪者が自らの肉体を傷つける破滅のスイッチへと化してゆく――。「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズ始まりの事件を保目線で描く約束のスピンオフ長編! 【電子版特別付録】『OFF』イラストカード(絵=内藤了)
  • 忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件
    値引きあり
    3.9
    ホラー作家、那々木悠志郎の担当編集となった久瀬古都美は、彼が初めて体験したという怪異譚を題材にした未発表原稿を読むことに。 そこに書かれていたのは、心霊現象に懐疑的な小学6年生、篠宮悟が、流行りの噂話で語られる『崩れ顔の女』を呼び出してしまうという物語だった。 その顔を見てしまった者は視力を奪われ、精神的に追い詰められた末に自殺してしまうという怪異。その真相を調べにやってきた那々木悠志郎の助けを借りて、悟は調査を進めていく。 一方で、原稿を読み進める古都美のもとにも『崩れ顔の女』が現れる。怪異の目的は何なのか、原稿に登場する怪異が自分のもとにやってくるのは何故なのか。 答えは那々木悠志郎の原稿の中にーー。 彼の物語はここから始まった。 異端のホラー作家、那々木悠志郎の原点が描かれる。シリーズ第三弾!
  • ホーンテッド・キャンパス
    3.5
    八神森司は、幽霊なんて見たくもないのに、「視えてしまう」体質の大学生。片想いの美少女こよみのために、いやいやながらオカルト研究会に入ることに。ある日、オカ研に悩める男が現れた。その悩みとは、「部屋の壁に浮き出た女の顔の染みが、引っ越しても追ってくる」というもので……。次々もたらされる怪奇現象のお悩みに、個性的なオカ研メンバーが大活躍。第19回日本ホラー小説大賞・読者賞受賞の青春オカルトミステリ!
  • らせん
    4.1
    幼い息子を海で亡くした監察医の安藤は、謎の死を遂げた友人・高山竜司の解剖を担当した。冠動脈から正体不明の肉腫が発見され、遺体からはみ出た新聞紙に書かれた数字は、ある言葉を暗示していた。……「リング」とは? 死因を追う安藤が、ついに到達する真理。それは人類進化の扉か、破滅への階段なのか。史上かつてないストーリーと圧倒的リアリティで、今世紀最高のカルトホラーとしてセンセーションを巻き起こしたベストセラー。
  • 実話奇譚 邪眼
    -
    体験者を徹底取材! 精緻な調査で恐怖の真髄を暴く川奈怪談 「スジの家族しか、無事には暮らせない場所です」 その家には、命をとられる呪いが染みついている… 「クダの匣」より 1000人を超える怪異体験者に取材を敢行、徹底的なリサーチで怪異をリアルに浮き彫りにする川奈怪談、その真骨頂が堪能できる一冊。 ・釣りが好きな女性が住んだアパートで起きる奇妙で恐ろしい怪異の連鎖…「鯉」 ・とある私鉄の新宿駅の地下に今も出没しているのは…「新宿駅の地下一階」 ・女友達からの邪な呪いが送られる…「邪恋」 ・父親の家族の壮絶な因縁…「三兄弟」 ・地方の格安で買った家の屋根裏から骨が納められた箱が出てきた…古い民間信仰なのか土地の謂れなのか考察する…「クダの匣」 ――など22話を収録。
  • 家政婦トミタ
    3.1
    高級住宅街に新築を建てた明は幸せの絶頂だったが、隣家の不気味な老親子の存在が気懸りだった。共働きの夫婦は子供のために家政婦を雇う。愛想が良く優秀な彼女は歓迎されたが……。戦慄のパニックホラー!
  • 私の友達7人の中に、殺人鬼がいます。
    3.5
    謎の人物「名無し」によって某山麓に呼び出された7人の高校生たち。翌朝、山小屋に宿泊した彼らが見つけたのは、顔を念入りに破壊され、串刺しにされて炙られる死体だった――。惨劇が幕を開ける!
  • ホーンテッド・キャンパス この子のななつのお祝いに
    4.2
    藍の卒業を祝し、オカ研の面々は温泉に出かけることに。しかし猛吹雪のせいで、吊り橋を渡らないと行けない秘境のお宿に行き先を変更する。ところが吊り橋が落ち、宿に閉じ込められることになり……。
  • 黒い羽
    3.4
    右肩にある瑕に、君島典子は幼い頃から苦しんできた。激しい痒みと痛み。どんな治療もほとんど効果がなかった。病院を転々とした末に辿り着いた遺伝子治療という選択。典子は主治医らとともに、奥深い山中にある研究施設へと向かう。ところが、そこには、何体もの惨殺死体が転がっていた! ここにはとんでもなく危険なナニカがいる? 衝撃のサスペンスホラー。
  • ナキメサマ
    3.8
    衝撃の大どんでん返しに誰もが騙される……。 恐ろしい才能が放つデビュー作。
  • ぬばたまの黒女
    3.8
    神出鬼没のホラー作家にして怪異譚蒐集家・那々木悠志郎再び登場! 生まれ故郷の村が近隣の町に吸収合併されると知り、十二年ぶりに道東地方の寒村、皆方村を訪れた井邑陽介。 妊娠中で情緒不安定の妻から逃げるように里帰りした陽介は、かつての同窓生から、村の精神的シンボルだった神社一族が火事で焼失し、憧れだった少女が亡くなっていたことを告げられる。 さらに焼け跡のそばに建立された新たな神社では全身の骨が折られた死体が発見されるという、壮絶な殺人事件が起こっていた――。深夜、陽介と友人たちは、得体のしれない亡霊が村内を徘徊する光景を目撃し、そして事件は起こった――。 果たして村では何が行われているのか。異端のホラー作家那々木が挑む、罪と償いの物語。『ナキメサマ』の著者が送る、ホラーエンタメド直球のどんでん返しホラー第2弾!
  • ホーンテッド・キャンパス 白い椿と落ちにけり
    4.0
    こよみちゃんとの初デートに成功し、浮かれ気分の森司。しかし逆に意識し過ぎて空回り! そんな折、「悪魔祓い(エクソシスト)系の映画を観ると全身の血が沸騰する」という依頼人がオカ研を訪れて……
  • ホーンテッド・キャンパス 春でおぼろで桜月
    3.6
    こよみと再会して3度目の春。オカ研には新入部員候補がやってきた。しかし同時に恐ろしい依頼まで! 心中を誘う霊、恐怖の市松人形、事故物件巡り……。怖いお話も、森司とこよみの恋の進展もてんこもりでお届け!
  • ホーンテッド・キャンパス 恋する終末論者
    4.1
    霊感系大学生の森司は、飲み会で、高校の同級生、果那と再会する。ストーカー男を撃退したいという彼女の頼みで、森司は彼氏役を引き受けることに。そのせいで、オカルト研究会内であらぬ誤解を受け……。
  • ホーンテッド・キャンパス 雨のち雪月夜
    4.1
    草食男子大学生、森司に訪れた試練。それは簿記の試験と、こよみちゃんへの片想いを妨害する腐れ縁の昔なじみ(男)!  彼に翻弄されつつも、こよみちゃんとのクリスマスを夢見てバイトを始めた森司だが…。 ※本作品は本編終了後に単行本「寄居虫女」お試し版が収録されています。
  • カラダ探し~第二夜~  上
    3.5
    「私のカラダを探して」とバラバラにされたカラダ探しを頼んできた友人の明日香。美雪達は、明日香を愛する高広とともに、夜の学校でカラダ探しをすることになる。しかし、ただの学校の怪談話だと思っていた赤い人が出て邪魔をしてきた。その呪いを解こうと、赤い人の住んでいた家に足を踏み入れる決意をした美雪達だが…。『カラダ探し』待望の第二弾!
  • 着信アリ
    3.4
    1~3巻506~550円 (税込)
    由美が気乗りしないまま参加した合コンの席で、陽子の携帯電話が聞き覚えのない着信音で鳴った。液晶には「着信アリ」の文字。メッセージを確認すると、陽子の悲鳴のような叫び声が録音されていて、着信履歴には2日後の時刻と、着信元として陽子自身の携帯の番号が残されていた。そして、その2日後のその時刻。陽子はメッセージに残されたとおりの悲鳴をあげて不可解な死を遂げてしまう……。終わりのないチェーンホラーの誕生! (映画化原作)
  • 粘膜人間
    3.7
    「弟を殺そう」――身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。その暴力に脅える長兄の利一と次兄の祐二は、弟の殺害を計画した。だが圧倒的な体力差に為すすべもない二人は、父親までも蹂躙されるにいたり、村のはずれに棲む“ある男たち”に依頼することにした。グロテスクな容貌を持つ彼らは何者なのか? そして待ち受ける凄絶な運命とは……。第15回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞した衝撃の問題作。
  • 山の霊異記 ケルンは語らず
    4.0
    山の空気を堪能する母娘の後をつけてくる黒い影、山登りの最中に知人からかかってきた電話に隠された秘密、暴風雨の夜テント泊の男性が遭遇した恐怖。山という場所の魅力と恐怖を畏怖の念とともに描きだす。
  • ホーンテッド・キャンパス 秋の猫は緋の色
    4.2
    学園祭間近の大学。しかし放火事件が頻発し、現場には必ず、鉢割れの黒猫の幽霊がいるという噂が。折しも泉水の後輩がその猫の飼い主であり、「猫の幽霊がいる喫茶店」を探していると言いだして…。
  • ホーンテッド・キャンパス なくせない鍵
    4.2
    今年も白い冬がやってきた。新年を目前に浮き足立つ大学生たち。しかし美術サークルの展示会で怪奇が起こる。なんと、部員が描いたモナリザを見た観客からクレームが殺到。呪われたモナリザの謎とは!?
  • ZERO 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子
    3.9
    新人刑事・比奈子が里帰り中の長野で幼児のバラバラ遺体が発見される。都内でも同様の事件が起き、関連を調べる猟奇犯罪捜査班。一方、以前比奈子が逮捕した連続殺人鬼・佐藤都夜のもとに、ある手紙が届いていた。【電子版特別付録】次巻『ONE(ワン)』プロローグ原稿
  • ONE 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子
    3.9
    比奈子の故郷・長野と東京都内で発見された複数の幼児の部分遺体は、神話等になぞらえて遺棄されていた。被虐待児童のカウンセリングを行う団体を探るなか深手を負った比奈子は、そのまま行方不明に。残された猟奇犯罪捜査班の面々は各地で起きた事件をつなぐ鍵を必死に捜す。そして比奈子への復讐心を燃やしている連続殺人鬼・都夜が自由の身となり向かった先は……。新しいタイプのヒロインが大活躍の警察小説、第6弾! 【電子版特別付録】次巻『BACK(バック)』プロローグ原稿
  • 雀蜂
    3.3
    雪の山荘に閉じ込められた小説家の安斎を突如襲う、凶悪なスズメバチの群れ。安斎は山荘を生きて出られるのか。最後明らかになる驚愕の真実とは!? ノンストップ・サバイバルホラー、文庫書き下ろしで登場!
  • エス
    3.5
    中年男の首吊り自殺の模様を中継した不気味な動画。その真偽の解析を依頼された安藤孝則は動画の中の男が少しずつ不気味に変化していることに気付くが……!? 「リング」にまつわる新たな恐怖が始まる!

最近チェックした本